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コンテンツSEOとは?メリットや手順、効果的な対策、成功事例まで解説
SEOでの集客やブランディングを検討している方の多くは、コンテンツSEOという手法をご存知ではないでしょうか。
コンテンツSEOとは、ユーザーのニーズを満たしたコンテンツを発信し、検索エンジンからの集客を狙う手法です。
本記事では、コンテンツSEO支援でセッション数を前年比500%に伸ばした実績をもつSEOコンサルティング会社・LANYがコンテンツSEOの手順やメリット・デメリット、効果的な対策、成功事例まで解説します。
なお、以下の動画ではSEOを徹底解説しているため、コンテンツSEOに取り組む前にぜひご視聴ください。
コンテンツSEOとは
コンテンツSEOとは、コンテンツを継続的に発信し、検索エンジンからの集客を目指す手法です。SEO(Search Engine Optimization)のひとつであり、対策キーワードに対して良質なコンテンツを制作し、コンテンツからユーザーを呼び込み、自社商品やサービスへの集客を目的とします。
コンテンツSEOを理解するためには、テクニカルSEOとの違いを把握するとよいでしょう。コンテンツSEOとテクニカルSEOの主な違いは、以下の通りです。
コンテンツSEO | テクニカルSEO | |
---|---|---|
対策の対象 | コンテンツ | Webサイトの内部構造 |
対策のターゲット | ユーザー | 検索エンジン |
テクニカルSEOは、検索エンジンにWebサイトがクロール・インデックスされることを目的とし、内部構造の最適化や改善を行います。
一方、コンテンツSEOは、ユーザーに向けて有益なコンテンツを発信し、自然検索から集客を目指す手法です。両者にはターゲットや目的に違いがあるため、コンテンツSEOはユーザーをターゲットにしたSEO施策と理解しましょう。
近年、コンテンツSEOが注目されている背景には、2010年代以降のGoogleアップデートにおける、ユーザーの利便性を重視する動きの強化があります。
2010年以前までは小手先のテクニックで低品質なWebページが検索エンジンに上位表示されており、検索を行うユーザー体験の質が下がっていました。Googleは検索によるユーザー体験を向上させるべく、2011年から実施されたパンダアップデートやペンギンアップデートを筆頭に検索エンジンの性能を高め、ユーザーの検索ニーズを満たすコンテンツを評価するようになりました。
また、これまで企業がユーザーと接点を持つために主流だった「広告」の効果が疑問視されていることも一つの要因として考えられます。一般社団法人日本インタラクティブ広告協会が発表した2022年インターネット広告に関するユーザー意識調査によると、インターネット広告の信頼度は22.3%と低い状況にあり、「しつこい、不快」といったイメージがユーザーの間で強いことが判明しています。
企業からユーザーへの一方通行なアプローチで接点を持とうとするのではなく、情報収集を行うユーザーが求めているコンテンツを発信して接点を作る方が、長期的かつ継続的な集客に効果があると考え予算を割く企業も増えています。
その結果、ユーザーに役立つコンテンツが求められるようになり、コンテンツSEOの重要性が増しています。
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コンテンツSEOとコンテンツマーケティングの違い
コンテンツを活用したマーケティング手法として、コンテンツSEOと混同されやすいコンテンツマーケティングがあります。結論からお伝えすると、コンテンツマーケティングとコンテンツSEOは概念の粒度が異なるため、別物を指している言葉になります。
コンテンツマーケティングとは、LANYでは「見込み顧客に価値のあるコンテンツを届けることによって事業の目的達成に近づけるためのマーケティング手法」と定義しています。以下のようなコンテンツを見込み顧客に向けて発信し、新規顧客の獲得や見込み顧客の育成を図るのが主な目的です。
- オウンドメディア
- SNS
- YouTube
- メールマガジン
- ホワイトペーパー
- ウェビナー
一方、コンテンツSEOは、SEOの中でも「質の高い記事を制作することで検索上位を目指す」施策の一種になります。上記の中ではオウンドメディアと相性が良く、実際にオウンドメディアの集客力を強化するために記事を制作することも多いです。
つまり、コンテンツマーケティングの施策の一つにオウンドメディアの運営があり、オウンドメディアで成果を上げるための手段としてコンテンツSEOは親和性が非常に高く、実際の施策も重複しているため、同義であると混同されやすいと考えられます。
混同しやすい施策の違いについて、詳細は下記の記事でも解説しております。
コンテンツマーケティングのポイントは下記の動画で解説しているため、ぜひご視聴ください。
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コンテンツSEOの手順
コンテンツSEOは、記事制作だけではなく、ターゲット選定や戦略の設計などから丁寧に設計することが成功に不可欠です。
ここでは、オウンドメディアでコンテンツSEOに取り組むケースを想定し、施策全体の手順を解説します。コンテンツSEOの流れは、以下の5ステップです。
- ペルソナを設計する
- カスタマージャーニーマップを作成する
- キーワードを選定する
- コンテンツを制作する
- コンテンツの効果測定と改善を繰り返す
ステップごとにポイントを解説するため、ひとつずつ丁寧に進めていきましょう。
1.ペルソナを設定する
コンテンツSEOでは、誰にコンテンツを届けるかが重要であるため、まずペルソナの設定からスタートします。
ペルソナとは、ターゲットをより詳細に定義し、コンテンツを届けたいひとりの人物像を明確にイメージしたものです。ターゲットは年齢や性別などの属性で分けたグループですが、ペルソナは架空の人物像を想定読者として定義します。
年齢や性別などの基本情報に加えて、職業や休日の過ごし方などをイメージし、どのような人物にコンテンツを発信したいかを明確にしましょう。
ペルソナを設定すると、コンテンツSEOでアプローチするユーザー像に共通認識をもち、ユーザー視点の施策を実施できるようになります。
ペルソナ設計については以下の動画で解説しているため、ぜひ参考にしてください。
2.カスタマージャーニーマップを作成する
カスタマージャーニーマップとは、ユーザーがコンバージョンに至るまでの道筋を図や表にまとめたものです。
ユーザーの関心の推移にあわせて、検討の状態やユーザー心理などを整理し、ユーザーの状態にあわせたキーワード選定やコンバージョンのポイント検討などに役立ちます。
カスタマージャーニーマップは、商材や顧客との接点などによって項目が変わるため、自社に当てはめて作成しましょう。
以下の動画では、カスタマージャーニーを用いたキーワード選定のポイントを解説しているため、あわせて参考にしてください。
3.キーワードを選定する
コンテンツSEOでは、「どのキーワードで集客したいのか」を明確にし、コンテンツを制作するための対策キーワードを選定する必要があります。
キーワードを選定する際は、以下に挙げる3つの条件を満たすものを優先的に執筆するのがポイントです。
- 上位表示される可能性がある
- 検索需要がある
- サイトの目的が達成できる
上位表示できるかを判断するためには、ドメインパワーやページタイプ、記事の内容、専門性などを確認しましょう。たとえば、あるキーワードで上位表示されている記事の独自性が高くなく、自社のコンテンツにアンケートやインタビューなどを盛り込めるのであれば、独自性が担保され、上位表示できる可能性があります。
検索需要は「検索ボリュームの大きさ」で判断しがちですが、「獲得できる流入数」も重要です。流入数は「目標・想定順位でのCTR×検索ボリューム」で計算できます。
たとえば、目標順位を2位としたときのCTRが20%で、検索ボリュームが4,000だった場合の流入数は「0.2×4,000=800」です。この考え方であれば、流入数を明らかにできるだけではなく、検索ボリュームが低いキーワードで1位をとった方がよいケースも発見できるため、キーワードの優先度をつけやすくなります。
サイトの目的を達成するためには、カスタマージャーニーを参考にしてコンバージョンのしやすさや認知へのつながりやすさを考慮しましょう。
キーワード選定における3つの条件の見極め方や具体的な手順は、以下の記事と動画で解説しているため、ぜひ参考にしてください。
4.コンテンツを制作する
キーワード選定が完了したら、キーワード選定時にもお伝えした「上位表示できる可能性がある・自社メディアの目的を達成できる・検索需要がある」の3つの条件を満たしているキーワードから最優先に執筆します。
コンテンツ制作の手順は、以下の通りです。
- 対策キーワード・関連キーワードや競合サイトを調査し、構成を作成する
- 構成に沿って記事を執筆する
記事を執筆するための構成は、コンテンツの軸になるため、丁寧な調査が欠かせません。対策キーワードの関連ワードや競合サイトの内容などを調査し、検索エンジンで上位表示するために必要なコンテンツを理解します。調査した内容に自社ならではのコンテンツを加えると、独自性が高まりSEO評価を得やすくなるため、積極的に構成に取り入れましょう。
なお、年間2,500記事を作成するLANYがSEOで成果を出すための記事構成の作り方を詳細に解説したホワイトペーパーは、無料で配布を行っております。貴社の制作チーム内でマニュアルのように使える実践的な資料を探していた方はぜひご活用ください。
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対策キーワードを網羅しつつオリジナリティを含めた構成ができあがったら、執筆にとりかかります。必要な情報を網羅しているのはもちろん、読み物としての質も求められるため、文体や表現など基本的なルールを徹底しましょう。文章の質を担保したうえで、オリジナル画像の挿入や内部リンクの設定などで、より充実したコンテンツに仕上げるのがポイントです。
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5.コンテンツの効果測定と改善を繰り返す
コンテンツを制作して終わりではなく、コンテンツによる成果を測定し、課題に応じた改善を繰り返すことが大切です。
効果測定の観点には、Google観点とユーザー観点があります。Google観点では、「どのキーワードで検索結果に表示されているか」「制作したキーワードの検索順位は何位か」などがあり、Google Search ConsoleやGRCなどのツールでモニタリングしましょう。
たとえば、狙っているキーワードで表示されていない場合は、コンテンツの見出しやタイトルなどにキーワードを入れたり、新たな見出しを追加したりするチューニングが必要です。
ユーザー観点の指標には、直帰率や滞在時間があります。どちらもGoogleアナリティクスで確認でき、ユーザーの行動を把握するために役立つデータです。ページの目的や領域の平均値に比べて数値が低い場合には、コンテンツの内容や構成などに課題があるといえます。
コンテンツSEOを取り巻く環境は目まぐるしく変化しているため、コンテンツの制作と効果測定・改善はセットにして取り組みましょう。
コンテンツSEOで期待できる6つのメリット
コンテンツSEOに注力することによって、以下のようなメリットを期待できます。
- コンテンツが資産になり長期的な効果を期待できる
- 長期的な費用対効果が高い
- 確度が高いユーザーを呼び込める
- 顧客育成にも活用できる
- SNSでの拡散も期待できる
- 良質なコンテンツはブランディングによい影響を与える
集客や売上などに貢献するだけではなく、顧客の育成や自社のブランディングへのよい影響も期待できるため、メリットを理解したうえでコンテンツSEOを開始しましょう。
コンテンツが資産になり長期的な効果を期待できる
制作したコンテンツは、Webサイトに蓄積され、資産として長期的な効果を期待できます。高品質なコンテンツは検索エンジンから継続的な集客を期待でき、公開から時間が経過しても成果を生み出し続けるのがメリットです。
コンテンツそれぞれがWebサイトの資産として機能すれば、Webサイトそのものの資産価値も高まります。ユーザーからの信頼や満足度が向上すれば、より大きな成果を期待できるWebサイトに成長するでしょう。
長期的な費用対効果が高い
コンテンツSEO以外にも集客手法は多くありますが、長期的な視点で見るとコンテンツSEOは費用対効果に優れているといえます。
Web広告や新聞広告、CMなどの手法は費用が高額になりやすく、広告効果は露出している期間のみです。
その点、コンテンツSEOを自社で内製できる場合、基本的なシステムの費用や人件費のみで実施できるため、広告よりもコストを抑えられます。コンテンツやWebサイトの価値が高まれば、広告以上の効果を生む場合もあり、コストパフォーマンスをさらに高められるでしょう。
確度が高いユーザーを呼び込める
コンテンツSEOでターゲットとするユーザーは、検索エンジンで調べものをしているユーザーです。欲しいものや知りたい情報が顕在化している場合が多く、コンテンツの内容次第でコンバージョンも期待できるのがメリットです。
確度が高いユーザーを効果的に呼び込むためには、ペルソナやカスタマージャーニーマップが重要になります。コンバージョンにつながると思われるキーワードでコンテンツを制作し、効率的な集客を実現しましょう。
顧客育成(リードナーチャリング)にも活用できる
ユーザー目線で制作したコンテンツは、潜在顧客のニーズを高めたり、社内の共通認識をつくったりする効果があります。
顧客の育成はリードナーチャリングと呼びます。検索意図を満たした記事によって、ユーザーの理解が深まり、情報収集から比較検討、購入といった態度変容を起こすことが期待できます。営業や接客が発生する商材においては、事前にコンテンツで情報を得ている顧客が増えれば、すでに一定の知識があるため、商談の場では事例の紹介や見積もり算出のためのヒアリングといった交渉に時間を割くことができ、効率的に契約・購入を決定するケースも多くなるでしょう。
SNSでの拡散も期待できる
ユーザーにとって有益なコンテンツは、SNSで拡散されやすい傾向があり、より幅広いユーザーに届けられます。
検索エンジン以外での接点が生まれ、検索エンジンではアプローチできなかったユーザーに出会えるチャンスが広がるのがメリットです。
SNSでの拡散によって、外部リンクを獲得できる場合もあります。有益かつ信頼できるコンテンツであることが広く周知されれば、外部サイトからのリンクを期待でき、Webサイトやコンテンツの評価を高められるのもうれしいポイントです。
また、最近ではSNS経由での流入数が増えることで、Google Discoverに掲載されやすくなったり、直接的にSEOの順位が上がりやすい傾向も見られます。
よって、より良いコンテンツを作り、SNS経由でのトラフィックを獲得することで、サイト全体に好影響を与えることができると言えるでしょう。
良質なコンテンツはブランディングによい影響を与える
高品質なコンテンツは、コンテンツを制作している企業への信頼や安心といったブランディングに良い影響を与えます。
たとえば、SEOコンサルティングを手がけている企業が、他のサイトでもよく見かけるSEO概論だけでなく、自社独自のノウハウやSEO改善事例に裏付けられた解説コンテンツを公開していた場合、情報収集やサービスを検討しているユーザーは企業に対し経験値の高さや安心感などを感じるでしょう。
ユーザーから信頼を得られれば、その分購入や契約などの成果につながるチャンスも増えます。「コンテンツの質が高く、安心して依頼できそう」というイメージが生まれれば、競合他社の中から選ばれる存在になれるはずです。
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コンテンツSEOで注意したい4つのデメリット
コンテンツSEOではさまざまなメリットを期待できますが、正しく運用できないと効果を得られない場合があります。
コンテンツSEOで注意したいデメリットは、以下の4つです。
- 戦略の立案やコンテンツの制作に多くのリソースが必要になる
- 成果が出るまでに時間がかかる
- コンテンツの改善を続けなければならない
- 検索順位の変動による影響を受けやすい
デメリットを理解し、中長期的に取り組むことを前提とした上で社内体制の構築やリソースの確保、必要に応じて外注を検討することで頓挫しないための対策を講じましょう。
戦略の立案やコンテンツの制作に多くのリソースが必要になる
コンテンツSEOはコンテンツを制作するだけではなく、戦略の立案やキーワード選定などさまざまな工程が存在します。
特にペルソナ設計やカスタマージャーニーマップなどの前提を丁寧につくり込むためには、時間とリソースがかかることを理解しましょう。
早く成果を出したいからといって戦略立案やコンテンツ制作が雑になると、検索エンジンやユーザーに評価されず、せっかくの取り組みが無駄になるリスクがあります。
コンテンツSEOを推進する上で必要なリソースをあらかじめ把握し、継続的に取り組むための社内体制づくりが重要です。社内のリソースだけで対応することが難しい場合は、部分的に外注するのも一つの手です。
下記の動画では記事作成を内製するか外注するか悩む際の判断軸を解説しております。ぜひ合わせてご確認ください。
成果が出るまでに時間がかかる
コンテンツSEOは、広告やCMなどの集客方法に比べて、成果が出るまでに時間がかかります。
コンテンツを公開してからすぐ検索結果画面の上位に表示されるケースは少ないです。Googleのクローラーにクロール・インデックスされたあと、リライトなどの施策を通して徐々に評価を高めることで順位も改善されるため、十分な集客ができるまでに数ヶ月以上かかることもあります。
とくにコンテンツSEOをスタートしてすぐはコンテンツ数が少ないため、目に見える成果はほとんどないでしょう。コンテンツSEOチームはもちろん、関係部署の間でも「中長期的に取り組むことが必要」という共通認識が浸透していないと、成果が出る前に頓挫する恐れがあるため、プロジェクトの全体計画像や目的を共有することが大切です。
コンテンツの改善を続けなければならない
検索エンジンやユーザーが求める情報は日々変化するため、一度制作したコンテンツは改善し続ける必要があります。
制作した時点のコンテンツが正解とは限らず、コンテンツ公開後に最新情報が発表され、内容を更新すべきケースも出てくるでしょう。検索エンジンの評価基準がアップデートされ、現在の内容では順位を維持できないケースも考えられます。
順位をキープし集客効果を維持するためには、検索順位やユーザー行動などをこまめにモニタリングし、コンテンツの改善を続けなければいけません。新規のコンテンツ制作だけではなく、改善に必要なリソースの確保も忘れないようにしましょう。
なお、コンテンツの改善として主流なリライトについては下記の記事で解説しております。ぜひ参考にしてください。
検索順位の変動による影響を受けやすい
検索順位は、Googleのアップデートやコンテンツの質などで変動が起き、集客や売上などに影響を与えます。
Googleでは、不定期でアルゴリズムのアップデートを行い、コンテンツの評価基準をブラッシュアップしています。
順位が高いほどコンテンツへのアクセスを期待できるため、順位の下落が起きると、成果に大きなダメージを与える点に注意しなくてはいけません。
Googleのアップデート以外にも、競合が高品質なコンテンツを公開する場合もあります。検索順位の変動は日々起きているため、こまめに推移をモニタリングし、大きな影響が出る前にコンテンツの改善を行うことが重要です。
コンテンツSEOを成功させる5つのポイント
コンテンツSEOで多くの成果を実現するためには、以下のポイントを実践しましょう。
- 継続的にコンテンツを制作できる体制を整える
- 良質なコンテンツを制作する
- 効果測定や課題発見にツールを活用する
- 外部リンクを効果的に設置する
- 必要に応じて外注を検討する
体制の構築やコンテンツの質向上などに力を入れ、コンテンツSEOを成功させましょう。
継続的にコンテンツを制作できる体制を整える
コンテンツSEOで成果を出すためには、継続的なコンテンツ制作や改善が必要なため、社内体制の構築に力を入れましょう。
コンテンツSEOの責任者や制作を管理するディレクター、改善に取り組むコンサルタントなどでチームを組み、組織的に取り組むのがおすすめです。
制作や改善を実行するだけではなく、施策の成果や改善点などを振り返る機会をつくり、コンテンツSEOチームでスキルアップできる環境を整えましょう。
特に、オウンドメディア運営のためにコンテンツSEOに取り組む場合、やるべきことが多いため兼務させるのではなく専任チームを作ることが重要です。
ホワイトペーパー【LANY式】オウンドメディアの運営メソッドでは体制を組む時の考え方や実務の方法を解説しております。インハウス運営のノウハウがなくて困っている方はぜひ無料でダウンロードしてください。
良質なコンテンツを制作する
Googleはユーザーにとって有益なコンテンツを評価し、検索順位を決定しているため、ユーザー目線で良質なコンテンツを制作しましょう。
ユーザーを意識したコンテンツ制作で意識したいポイントは以下の通りです。
ポイント | 詳細 |
---|---|
タイトル | ・重要なキーワードをできるだけ左側に配置する ・数字や問いかけなどで、興味を引くタイトルを心がける |
導入文 | ユーザーの共感を得たり、興味・関心を引き出したりする文章を意識する |
文章構成 | 結論を先に書き、根拠となるデータや具体例を用いてわかりやすく説明する |
文章表現 | 誤字脱字をなくす・正しい文法や表現を使用する |
ユーザーが読みたくなるようなタイトルや導入文で心をつかみ、検索意図を満たした内容をわかりやすく伝えるのがポイントです。
なかでも文法や表現、誤字脱字は細かい部分と思われがちですが、小さなミスだからこそ「この記事は雑に作られているようだから、内容もあまり信頼できない」とユーザーに思われてしまい、コンテンツから離脱される恐れがあります。細部までこだわりましょう。
また、Googleの「検索評価ガイドライン」に記載された項目を満たすことも重要です。具体的な基準は明確にされていませんが、「E-E-A-T」は数多くある項目の中でも特に重視すべき考え方となっています。
E-E-A-Tはサイト全体はもちろん、コンテンツの品質の評価にも共通する考え方になります。検索順位が伸び悩んでいる時は以下の項目を踏まえてコンテンツ制作できているか、見直してみるのも一つの手です。
項目 | 詳細 |
---|---|
Experience(経験) | 実際に経験した人のリアルな声や、経験を踏まえたアドバイスをコンテンツに記載する |
Expertise(専門性) | ・ある領域において豊富な知識や実績を持っていないと書けないような、独自性のあるコンテンツを作る ・執筆者や監修者を明記した上で、経歴を紹介したページの用意や本人のSNSアカウントを紹介する |
Authoritativeness(権威性) | 「信頼できる情報元」として認知されており、作ったコンテンツが第三者から評価され、被リンクやSNS上での拡散を獲得している ※権威のあるサイトからの引用や言及など、外部要因が大きい |
Trust(信頼性) | ・情報の引用や出典元を明記する ・最新の情報に内容をアップデートする |
なお、オリジナリティのあるコンテンツを制作し、検索順位上位表示やリード獲得を目指したい担当者向けに、LANYのノウハウを凝縮したホワイトペーパーを無料配布しております。E-E-A-Tを踏まえたコンテンツ制作の重要性は理解しているものの、どのようにコンテンツを作るべきか分からず悩んでいる方はぜひご覧ください。
レビューアップデートから読み解く、高品質なコンテンツ作成の手法はこちら>>
独自性が勝負を決める!新時代のSEO戦略とオリジナルコンテンツ制作の秘訣はこちら>>
また、E-E-A-Tについては、以下の記事でも詳しく解説しているため、あわせて参考にしてください。
効果測定や課題発見にツールを活用する
コンテンツSEOにおいて、コンテンツの成果を測定したり、改善のために課題を特定したりする取り組みは非常に重要です。
効果測定や課題発見をスムーズに行うためには、ツールを効果的に活用しましょう。順位の取得やキーワードの抽出など、用途に応じてツールを活用することで、コンテンツの改善や現状把握に役立ちます。
主なSEOツールとできることは、以下の通りです。
ツール名 | できること |
---|---|
Google Seach Console | ・クロール・インデックス状況を調査できる ・検索パフォーマンスを確認できる |
Google Analytics | ・ユーザー行動の数値を確認できる ・流入やコンバージョンの経路を確認できる |
GRC | 指定したキーワードの検索順位を確認できる |
Ahrefs | 被リンクの獲得状況を確認できる他、競合調査やキーワードのトラッキングなど包括的なSEO機能の利用が可能 |
ラッコキーワード | 指定した語句の検索キーワードや検索数などを確認できる |
keywordmap | 検索順位や被リンクなど、コンテンツSEOに関する機能を統合的に利用できる |
代表的なツールであるGoogle Seach ConsoleとGoogleアナリティクスの活用方法、ahrefsの使い方は以下の記事で解説しているため、ぜひチェックしてください。
被リンクを獲得する
先述の通り、Googleは以下に挙げる4つの単語を組み合わせた「E-E-A-T」という要素を重視しています。
- Experience(経験)
- Expertise(専門性)
- Authoritativeness(権威性)
- Trusutworthiness(信頼性)
自社サイトで公開したコンテンツが第三者から「信頼できる」「専門性が高い」と評価され、外部サイトから引用される「被リンクの獲得」は、とくに「Authoritativeness(権威性)」の向上につながり、E-E-A-Tの担保に効果的です。
自社独自のノウハウや調査データを用いたコンテンツを制作したり、SNSシェアボタンをサイトに実装するなどして被リンクを獲得できるようにしましょう。
無料で配布中のホワイトペーパー「被リンク獲得の手法」では、被リンク獲得に有効な17の手法を解説しています。被リンク獲得に苦戦している担当者の方はぜひダウンロードし、明日の実務から試してみてください。
必要に応じて外注を検討する
コンテンツSEOは継続的に取り組む必要があり、一つひとつの取り組みにリソースやノウハウを求められるため、自社で運用するのが難しいこともあるでしょう。
そのような場合は、SEOコンサルティング会社への外注を検討するのがおすすめです。自社のリソースを抑えながら、SEOに精通したプロと取り組めるため、課題をカバーしながら成果を生み出せます。
外注できる内容は、オウンドメディア運用代行や記事作成代行、SEOコンサルティング会社など依頼先によってさまざまです。
- 「そもそも自社が今取り組むべきSEO施策が分からない」
- 「今取り組んでいるSEO施策の効果分析をし、改善案を出して欲しい」
- 「やりたいことは漠然とあるものの、具体的な進め方や戦略に迷う」
のように、施策全体に対して課題感がある場合はSEOコンサルティング会社を選びましょう。
- 「社内で記事を制作するノウハウやリソースがない」
- 「まとまった本数の記事を継続的に制作したい」
など、ニーズが明確な場合はオウンドメディア運用代行や記事作成代行を請け負っている企業に相談しましょう。
以下の動画では、記事作成の外注で大切なことを解説しているため、ぜひ参考にしてください。
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実践を通してSEO改善(自社でモニタリングのやり方から、課題を特定する方法、施策の立案)の業務が4ヶ月で身についた。
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コンテンツSEOを外注する場合の費用相場
コンテンツSEOを外注する費用の相場は、下記の通りです。
サービス内容 | 費用相場 |
---|---|
SEOコンサルティング(内部施策の調査&実行) | 約50万円/月 |
キーワード設計 | 約30万円 |
記事構成案作成 | 約5~10万円 |
ライティング | 約10万円 |
取材、撮影 | 約15~20万円 |
画像制作 | 約1~3万円 |
記事監修 | 約2~5万円 |
レポーティング(初期・定常) | 約20万円/月 |
SEOコンサルティングやレポーティングなど継続的な取り組みを依頼する場合は、月額で数十万円の費用が発生します。
キーワード設計や記事作成などをスポットで利用する場合には、数万円から30万円程度の費用が必要です。
ただし、費用相場はあくまで目安であり、SEOコンサルティング会社によって大きく異なります。コンテンツSEOに充てられる費用や、外注することによって期待できる成果などを考慮し、自社にあったSEOコンサルティング会社へのアウトソーシングを検討しましょう。
コンテンツSEOの成功事例6選
コンテンツSEOの成功事例として、LANYで支援したコンテンツSEOの事例を紹介します。ここで紹介する事例は、以下の6社です。
- 株式会社オールアバウト「Best One」
- ビズメイツ株式会社「Bizmates」
- 株式会社400F「オカネコマガジン」
- 森永乳業株式会社
- 株式会社ライフエナジー
- 株式会社ウェブクルー
各社のコンテンツSEOの取り組みを参考にし、自社のコンテンツSEOに役立ててください。
株式会社オールアバウト「Best One」
株式会社オールアバウト様が運営する「Best One」のオウンドメディア運営代行を実施し、圧倒的な施策数によってCV数を184%改善しました。
すでにセッション数が多いWebサイトであったため、SEO改善はもちろん、UX施策にも踏み込んで施策を実施しています。セッション数以上にCV数の伸びが大きく、売上により近い効果を実現できました。
また、施策の効果検証に力を入れ、プロジェクト終了後もインハウスで運営を継続できるように、施策のノウハウや敗因などをマニュアルに落とし込んで共有させていただいたのもこちらの事例のポイントです。
ビズメイツ株式会社「Bizmates」
ビズメイツ株式会社様では、ビジネスに特化したオンライン英会話サービス「Bizmates」を提供しています。
LANYで運営している自社サイトを評価いただいたのがきっかけで、コンテンツSEOの強化をご依頼いただきました。
依頼前からセッション数は5倍以上、アシストコンバージョンは10倍以上となり、地道なSEO施策が着実に成果につながっています。
施策の実施量を担保しながら、PDCAをしっかり回し、検証・改善を繰り返しながらWebサイトのよい状態を長くキープしている点も、施策の成果が出た要因です。
株式会社400F「オカネコマガジン」
株式会社400F様が運営する「オカネコマガジン」では、記事作成をメインにコンテンツSEOを実施しました。
YMYL領域である「お金」に関する記事を作成するうえで、専門性の高いライターやディレクターでチーム体制を構築し、SEOと情報の正確性を担保しています。
記事作成に使用する情報源は信頼性・権威性のあるものとし、とくに公的な統計情報を多く取り入れたのが本プロジェクトのポイントです。ただ引用するのではなく、情報を適切に加工し、ユーザーの知りたい情報を的確に伝えられたことも、効果的な記事作成ができたポイントといえるでしょう。
森永乳業株式会社
森永乳業株式会社様の通販事業のSEOを強化するため、記事作成やキーワード戦略設計を支援させていただきました。
森永乳業株式会社様がもつ研究・開発の知見をコンテンツに反映し、専門性の高いコラムによって流入数や検索順位を順調に伸ばしています。
また、これまで専門部署など社内に散らばっていた情報が記事を通して「森永乳業の見解」という形で公表できたという声をいただきました。ユーザーに正しい情報を発信するだけではなく、社内教育にも役立つコンテンツになっていくと森永乳業株式会社様は考えています。
株式会社ライフエナジー
株式会社ライフエナジー様は、水道設備の修理・メンテナンスを提供している企業で、記事作成とキーワード戦略の設計をサポートさせていただきました。
記事作成に割けるリソースの不足を課題とされていましたが、完成イメージをつかみやすく、ファクトチェックを行いやすい構成の作成によって、自然に作成工数が削減されたといいます。
LANYで共有しているSEOレポートにもご満足いただき、関連キーワードやカスタマージャーニー、施策事例などを盛り込んだデータを元に、戦略設計を詳細に伝えています。
株式会社ウェブクルー
株式会社ウェブクルー様は、保険・引っ越し・教育などさまざまな分野の商品を比較できる総合情報サイトを運営する会社です。ユーザーのお得につながる情報を集め、提携会社とつなげるためのプラットフォームを制作しています。
LANYが運用するSNSやYouTubeでの情報発信を受け、ナレッジ(情報や知見)の部分に強く共感し、「LANYさんなら信頼できる」とご依頼いただきました。
記事制作の工数を大幅に削減でき、月間制作本数の増加を実現しています。また、制作した記事が上位表示され、1ページで獲得できるキーワード数が増えることで、流入の増加につながりました。
限られたリソースのなかで、SEOを意識した良質なコンテンツの制作に注力し、課題を払拭しながら成果につながる支援をした事例です。
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まとめ
コンテンツSEOは、コンテンツが資産となり、長期的な集客効果を期待できる取り組みです。高品質なコンテンツは顧客の育成やブランディングなどにも効果があり、企業にさまざまなメリットをもたらすでしょう。
一方で、コンテンツSEOは時間や労力がかかるため、社内体制の構築や中長期的な視点が求められます。良質な制作ができる体制を整えたうえで、検索エンジンやユーザーに求められるコンテンツを制作し、集客や売上アップなどの目的を達成しましょう。
なお、コンテンツSEOは内製化できる施策ですが、リソースやノウハウの課題で最初から自社で対応できないケースも多くあります。
リソースやノウハウに課題がある場合は、SEOコンサルティング会社に相談するのがおすすめです。LANYでは、記事作成やキーワード戦略設計などのコンサルティングサービスを提供しており、将来的な内製化を見据えて支援させていただきます。
お客さまの現状や課題をヒアリングし、効果的な施策を提案させていただきますので、サービスを詳しく知りたい方はぜひ気軽にご相談ください。
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