SEO記事のリライトとは?目的や効果、具体的なやり方と注意点を解説

SEO記事のリライトとは?目的や効果、具体的なやり方と注意点を解説

ブログやメディアの運営をしていると、リライトが重要であることをよく耳にすると思います。

新規記事も書きながら、既存記事のリライトも実施するのはなかなか大変です。

しかし、よく言及されるだけありリライトによるSEO効果は非常に大きいです。

そこでこの記事では、リライトに取り組む上で理解しておきたい基本的なポイントを解説します。

この記事でわかること
  • リライトの重要性と目的
  • リライト記事の選定方法
  • リライトの具体的なやり方
  • リライトの効果測定の方法
  • リライトの注意点
  • リライトの成功事例

SEO初心者の方から中級者の方にまで参考になるように、網羅的に解説していますのでぜひ読み込んでリライトについて学んでいってください。

なお、中上級者向けに、本記事よりももう一歩踏み込み、実践的な内容を重視して解説した動画もございます。ぜひ関心や理解度に合わせてご視聴ください。

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  • メディア運営におけるリライトの目的
  • リライトをする記事の選定
  • 効果的なリライト施策8選
  • リライトの手順

「効果的なリライトの方法・手順が知りたい方」は、ぜひ参考にしてみてください。

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目次

SEOにおけるリライトとは

SEOにおけるリライトとは「すでに公開している記事内容を加筆修正すること」です。

SEO初心者の方は、新規記事の作成ばかり実施してしまい、なかなか思うような成果(コンバージョンや流入)が得られないという思いをしている方も多いかと思います。

しかし、ブログやメディアを運営する上では、新規記事を書くのと同等か、むしろそれ以上に既存記事のリライトが重要です。

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SEO記事のリライトが重要な理由

LANYの見解として、初心者こそ下記の理由からリライトに注力すべきだと思っています。

新規記事の制作よりも工数かからずにSEO効果を出しやすい

新規記事よりもリライトの方がSEO効果が出やすいです。

具体的なリライト方法は後ほどご説明しますが、実際に公開した記事のリライトは、Googleをはじめとする検索エンジンやユーザーの実データがある状態でスタートできるので、どのようにすれば順位を上げやすいのかが判断しやすいためです。

SEOおたく

もちろん、新規記事を執筆する際にも事前にキーワードや検索意図を調査した上で書く方も多いかと思います。

しかし、そのようなツールや検索結果面を見ただけで考えた仮説よりも、実際のGoogleの評価(たとえば、どのようなキーワードで検索結果に出ているのか、それが何位なのか、など)やユーザー行動指標(滞在時間や直帰率はどの程度か、など)を見た上で、どのように調整すべきかを考えた方が精度が高くなります。

目安として、すでに新規記事を20本以上公開しているのであれば、いったん立ち止まってリライトにリソースを割いてみても良いでしょう。

記事の品質が高まることでドメインパワーも上がる可能性がある

SEOではサイトの品質スコア的な考え方があります。

スコアリングのロジックは不明ですが、ブログであれば各個別記事の平均点がサイトの品質になるようなイメージを持っていると良いかと思います。

高品質な記事が大量にあれば平均点も高くなりますし、逆にいくつか低品質コンテンツがあることで平均点を下げてしまうことになるでしょう。

よって、既存記事であまりGoogleに評価されているとは言い難い記事をリライトして高品質に持っていってあげることで、サイト全体の評価向上につなげることができます。

なお、この考え方をトピッククラスターモデルに適用すると、クラスターページ単位でリライトを行い、記事の平均点を上げることでそのトピックの親記事(ピラーページ)の順位を上げることもできます。

リライトで記事の品質を高めることでサイト全体の品質が上がると、ドメインパワーという指標にも良い影響を与えると推測されています。

その結果、記事全体の平均順位が上がったり、サイトに割り当てられているクロール数が増えるなど、SEO的の成果を実感しやすくなります。

ある程度の記事数がすでにブログにあるものの、なかなか芽が出ていない方は、一度リライトを挟んでみてもいいかもしれません。

適切なPDCAを回すことで今後の新規記事の精度を上げられる

リライトをする際には、上位表示されている競合サイトを見たり、なぜ自サイトの記事が評価されていないのかを本気で考えるはずです。

考えた中でたどり着いた仮説に対して、SEO施策を考えてリライトを実施し、その結果がどうだったのかを振り返るという一連の仮説検証サイクルを回すことがで、担当者のメディア運営やSEOに関するレベルがどんどん上がっていきます。

SEOおたく

運営者のレベルが上がっていけば、今後新規記事を執筆する際の精度も高まるため、中長期的に見ても、成功への近道、時間の節約になっているかと思います。

よって、ある程度の記事数を書いた後にはきちんとデータや検索結果の競合サイトを見て、仮説を出し、その仮説に対して打ち手を打っていくというPDCAサイクルを回してみてください。

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リライトの目的と期待できる効果

リライトをするのが良いとはよく聞くかと思いますが、具体的にはどのような目的でみなさん実施しているのでしょうか?

基本的には下記の3つの目的があるかと思います。

それぞれご説明していきます。

SEO目的:検索順位が上がり、流入数を増やせる

リライトをしている方の8割くらいは、流入数を増やすSEO目的で行っている方が多いのではないでしょうか。

特定のキーワードで順位を上げたり、流入するキーワードのバリエーションを増やしたりするために、リライトを実施する方も多いです。

サイトの目的にもよりますが、基本的には多くの流入を稼ぐことはサイトにとってポジティブですし、流入がなければ何も始まらないのがSEOだったりします。

よって、ブログやメディアを運営するなかで気になる課題が「流入数が少ないこと」であれば、SEO目的でのリライトを実施し、集客力強化を目指しましょう。

CRO目的:CVRが改善し、リード獲得数や売り上げの増加に繋がる

す定期的にコンテンツをメンテナンスしており、多くの流入も獲得できているにもかかわらず、なかなかコンバージョンに結びつかないという場合には、CVR(コンバージョンレート)改善を目的としたリライトを実施しましょう。

サイトを立ち上げてSEOに取り組む目的の多くは「CV(コンバージョン)の最大化(≒収益の最大化)」だと思います。

流入を増やすのはその前段のマイクロKPIに過ぎず、本質的にはその流入してきた潜在顧客をCVに転換させなければ意味がありません。

CVRを上げるためのリライトは、一般的な「SEO記事のリライト」という枠組みを超えた上級者向けの施策になるため本記事では割愛します。

詳細が気になる方はぜひ下記の動画をご覧ください。LANYのSEOコンサルタントがCV獲得に効果的な施策についてディスカッションしています。

運用目的:最新情報にアップデートし、フレッシュネス指標を高める

ブログやメディアの運営は情報発信業務になるため、発信する情報に対しての責任は運営者にあります。

たとえば、間違った情報を提供してしまうことで、読者に不利益を与えてしまっては誰も良い気持ちはしませんし、GoogleもそのようなコンテンツのSEO評価を下げます。

よって、定期的に最新情報にアップデートしてあげる必要があります。

たとえば、コンテンツ内で紹介しているキャンペーン情報は今もまだ開催中のものなのか、紹介している施設の営業時間は正しいかなどを定期的に見直すしてあげる必要があります。また、法制度に絡む解説記事を公開しているメディアの場合、改正のタイミングで内容を反映させることも大事です。

情報発信にきちんと責任を持ってブログ運営するためにも、自分自身のためだけでなく、読者のためを思ってリライトをしてあげることも必要でしょう。

その結果、「最新の情報が掲載されているページを上位表示させるアルゴリズム」で重視されているフレッシュネス指標を改善する効果も期待できます。

フレッシュネス指標について気になる方は下記の記事で詳しく解説しています。

リライト対象の記事を選定する方法

まず、記事選定の方法ですが、前述の目的ごとに異なります。

リライト目的対象選定方法
SEO目的:流入数を増やしたい・いろいろ(後ほど解説)
CRO目的:CVRを上げたい・流入数がすでに多いもの
運用目的:最新性を担保したい・更新性のある情報が載っているもの

コンバージョンレートを上げることやメンテナンスが目的であれば、対象選定の方法は非常に簡単です。

一番頭を悩ませるのがSEO目的でのリライト、つまり流入数を増やす目的で行うリライトの記事選定の方法です。

ここではSEO目的のリライト記事の選定方法の要点を絞ってご紹介します。

いろいろな選定方法がありますが、本記事では「順位」と「CTR」の2軸で切った選定方法をご紹介します。

「順位」と「CTR」の2軸で切った選定方法

次のパートで対象セグメントごとの具体的なリライト方法についても解説します。

リライト対象の選定方法は、基本的には下記で分けるのが良いかと思います。

  • 順位は高いが、CTRが低い
  • 順位が低い

ここでいう順位が高い・低いには明確な定義があるというよりかは、サイトごとに異なるものです。

ご自身のサイトであれば、どのくらいが順位が高くて、どのくらいが順位が低いのかを確認しながら定義付けしてみてください。

なお、この章の内容は動画でも詳しく解説しております。合わせてご視聴ください。

順位は高いが、CTRが低い

「順位は高いが、CTRが低い」記事群は、少しの工夫で流入数を大きく増やしてあげることができるので、最優先でリライトを実施すべきかと思います。

基本的に、順位とCTRは相関するため、高順位につけていればCTRも高くなるはずです。

しかし、高順位に付けているのにCTRが低い場合には何かしらの問題があります。

考えられる問題としては、下記の点があります。

  • タイトルが魅力的でない
  • 検索意図に合っていないページが表示されている
  • 強調スニペットやリスティング広告が表示されており、そもそもオーガニック枠のCTRが低い

打ち手については後述しますので、まずは「順位は高いが、CTRが低い記事」を特定しましょう。

具体的なやり方は下記に記載されていますので、ぜひ参考にして特定をしてみてください。

順位が低い

検索結果ごとに想定CTRは大体決まっています。

Over 25% of People Click the First Google Search Result
https://www.sistrix.com/

よって、検索ボリューム(月間何回検索されるか)と想定CTR(どれくらいの割合クリックされるか)の値を用いれば、どの辺の順位に入っていなければ流入が稼げないのかを算出することが可能です。

実際に細かく計算をする必要はありませんが、6位以降になるとCTRは5%程度にまで落ち込むため、最低でも検索ボリュームが20回/月程度はないと0クリックになることが想定できます。

そのように、ある程度の順位まで上がっていなければ検索流入がそもそも見込めないため、順位が低いものについては、何よりも先に「順位を上げる」ためのリライトをする必要があるのです。

SEOおたく

対策キーワードごとに順位計測をしている場合には、6位未満程度のキーワードなどを対象にリライトしていくのが良いかと思います。

また、6位を3位に上げるのと、20位を3位に上げるのでは難易度も違うため、まずは可能性の大きい「低順位帯の中でも高順位帯」のキーワードから優先的にリライトを実施していくことを推奨します。

そもそもリライトをしても大きな効果が見込めない場合があります。リライト後に「リライトする意味がなかった、時間の無駄だったかも」と後悔しないように、下記記事も合わせて読んでみてください。

その記事がリライトすべきかが判断できます。

リライトの具体的なやり方

リライト対象の記事が選定できたら、実際にリライトをしていきましょう。

特にSEO初心者の方は、再現性が高いリライト手法を具体的に知りたいと思いますので、本記事では代表的なやり方を紹介します。

ただし、大前提として「上位表示されている記事がなぜ上位表示されているかを自分なりに分析をして仮説を出してみる」ことを忘れないようにしてください。

具体的な手法は、時々のGoogleアルゴリズムによって流行り廃りがありますし、効果的な期間も限られてきます。

その反面、「なぜ特定の記事が上位表示されているのか」を自分で分析して仮説を出すことができれば、どのアルゴリズムになっても対応できるはずです。

中上級者向けの内容になりますが、Googleが検索順位を決定するために用いているアルゴリズムや、重視している評価指標について解説した記事は下記になります。本質的なリライトにチャレンジしたい方はぜひ参考になさってください。

タイトル・ディスクリプションのリライト

順位は高いが、CTRが低い記事のリライトとしてまず実施すべきが「タイトル・ディスクリプションのリライト」です。

ユーザーがクリックするかどうかを決める際の判断軸として、下記があるかと思います。

  • タイトル
  • ディスクリプション(meta description)
  • 記事公開日 or 記事更新日
  • ドメイン or URL
  • ファビコン
検索結果で見える部分
検索結果で見える部分

検索結果上で見える上記の部分を最適化することで、CTRを高めましょう。

まずやるべきはタイトルとディスクリプションの最適化です。

クリック率の高いタイトル・ディスクリプションの特徴としては、

  • 目立つこと
  • 期待できること
  • 関連性が高いこと

などがあります。

タイトルに数字を入れてみたり、キラーフレーズを入れてみたり、読者のベネフィットを入れてみるなどやれることは多いかと思います。

下記の記事にも記載されていますので、ぜひ参考にしながらタイトル・ディスクリプションの改善を実施してみてください。

記事公開日・更新日の最新化

検索結果上では、その記事がいつ公開されたのか、もしくは更新されたのかが確認できます。

新しい情報を調べている場合に、3年前の日付が検索結果上に載っていたとしたらクリックする気は失せるため、CTRが下がることが予想できるのではないでしょうか。

最新情報のメンテナンスの箇所でお伝えしましたが、記事内容を定期的に更新してあげることで記事公開日や更新日を最新化し、検索結果経由のCTRを上げてあげることも意識しましょう。

ファビコンの最適化

スマートフォンで検索した際に、ドメインごとにアイコンのようなものが出ているかと思います。

このアイコンはサイトオーナー側で設定することができますので、設定していない方はすぐに設定しましょう。

飲食系のサイトだったら「オレンジ」、人材系のサイトだったら「青」など、領域によって好まれるイメージカラーみたいなものもあるため、本気でCTRを上げにいく人はその辺りのカラーも意識してあげると良いかと思います。

足りない関連キーワードを追加する

関連キーワードを確認

Googleサジェストで関連キーワードを確認することができます。

関連キーワードは、対象のキーワードで検索した人が持つ検索意図を深掘りしたような内容になっているため、検索意図を満たしてあげるためには必要なテーマとなります。

もしそのテーマについて記事内に記載されていなかったとしたら、検索意図を100%満たしてあげることができないと判断されてしまうため、なるべく含めてあげるようにしてあげましょう。

足りない再検索ワードを追加する

他のキーワード

Google検索結果の最下部に「他のキーワード」が網羅されているかと思います。

ここの部分は再検索キーワードと呼ばれ、多くのユーザーがそのキーワードの次に検索したキーワードとなっています。

つまり、ユーザーが満たされなかった検索意図がここに現れているため、これらのキーワードを入れてあげることで競合サイトを出し抜くことができます。

自分の記事の中に再検索ワードの検索意図を満たす内容が含まれているかどうかを見て、どこか含めることができそうであれば挿入してあげるようにしましょう。

足りない共起語を含める

共起語は、そのキーワードと同時もしくは頻繁に出現する単語を指します。

関連度が高いキーワードになっているため、特定のキーワードの関連性を測るために、それら共起語が含まれているのかどうかを検索エンジンは見ている可能性も高いです。

共起語は第三者ツールで確認することができ、ラッコキーワードなどは無料で利用できるためおすすめです。

共起語を洗い出してあげて、そのキーワードが自分の記事に含まれているかどうかを確認して、入っていないものがあれば入れてあげるのが良いのではないでしょうか。

文字数劣位を解消する

大前提、文字数と順位にSEO的な因果があるかどうかはわかりません。

しかしながら、文字数が多いサイトほど上位表示される相関があることは間違いありません。

文字数が増えることで、

  • 被リンクがつきやすくなる
  • SNSでシェアされやすくなる
  • 関連語、再検索ワード、共起語が含まれやすくなる

などいくつかのメリットがあります。

ただ文字数を増やすのは全く本質的ではないですが、検索意図を網羅するために文字数を増やすなどはありだと思いますので、競合劣位が大きい場合にはぜひ実施してみてください。

なお、被リンクがつきやすくなることのメリットや被リンクを獲得する方法は下記の記事で解説しています。気になる方は合わせてチェックしてみてください。

オリジナル画像を挿入する

オリジナル画像が含まれていることは、SEO的にポジティブに働くことが多いです。

どのようにGoogleがオリジナル判定をしているかを考え始めると沼にはまりますが、定性的に考えてオリジナルな画像を作成し、挿入することできちんと評価されるでしょう。

最近では、Canvaなどの優れた画像制作ツールもあるため、文字だけでは伝わりづらい情報箇所などを図解してあげたり、もしくは商品レビューなどを実施している場合には自分自身で商品の撮影をしてあげるなどをしてみてはいかがでしょうか。

他にもいくつもリライトで実施できる項目はありますが、冒頭にも述べたとおり「自分自身で仮説を出して、施策を考えられるようになる」ことを忘れずに、競合サイトや上位表示されているページを参考にしながら施策を考えてみてください。

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リライトの効果測定(モニタリング)を行う方法

SEOは、仮説を出す、施策を打つ、効果検証をするのサイクルをどれだけ精度高く、かつ素早く回せるかで結果が変わってくる競技だと思っています。

リライトをするだけして効果検証をしないいわゆる「やりっぱなし」の方も多いかと思いますが、それではもったいないと思います。

きちんと仮説と狙いをもって施策を投下していれば、振り返りもしやすいですし、効果が合ったかなかったかも把握しやすいです。

LANYでは、ブログやオウンドメディア運営においては「目標シート」や「モニタリングシート」を活用して効果測定を行い、その目標達成に向けてPDCAを回し続けることを推奨しています。

各種シートの作り方は下記に記載してありますので、ぜひ参考にしてみてください。

オウンドメディア運営における効果測定のやり方は下記の動画で詳細に解説しています。

効果計測で便利な「GRC」という超有能なSEOツールについても下記の記事で解説していますので、ぜひ合わせて読んでみてください。

リライトの理想的な頻度

リライト頻度については頻繁に聞かれます。

結論としては、「リソースの許す限り、高頻度で実施する」だと思っております。

SEOおたく

もちろん、効果検証ができる状態の前に新しいリライトを実施してしまっては意味がないかと思いますが、効果検証ができたらすぐに次のリライトを走らせるのはありでしょう。

高頻度でリライトを実施するためには、「2時間で1記事をリライトする」よりも「30分×4記事をリライトする」など、1記事に対するリライトを小刻みにして、複数記事を同時並行で走らせるのも良いかと思っています。

リライト方法の箇所でもありましたが、リライト頻度が高くなれば記事更新日が最新になる数も増えますし、その結果CTRが上がったり昨今重要視されているフレッシュネス指標が向上する可能性もあるでしょう。

また、小刻みにリライトをしていくことで「どの施策が効果的だったのか」の切り分けがしやすくなりますので、どんどんとリライトの精度や新規記事執筆の成功確度が高められるでしょう。

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SEO記事をリライトする時の注意点

誤った考え方や方法でリライトを行ってしまうと、SEO効果を高めるどころかむしろ検索順位が下落してしまうケースもあります。

ここではリライトの注意点を紹介します。

すでに検索順位が高い記事は大規模なリライトをしない

SEO担当者の中には「なにがなんでもこの対策キーワードで1位を獲得したい」「1位表示じゃないと意味がない」と考え、すでに1ページ目の上位表示を獲得しているコンテンツのリライトを検討するかもしれません。

しかし、上位表示されている記事はすでに一定以上Googleから高評価を受けているため、むやみにリライトをするとGoogleに評価されていた内容を意図せず改悪してしまうことによる、順位下落のリスクが懸念されます。

また、1位表示できていないのはリライトで直接解決できる記事の品質で問題があるのではなく、競合サイトと比較しドメインパワーが低いという要因も考えられます。

そもそも、SEOでは必ずしも1位表示を目指す必要はありません。対策キーワードの検索ボリュームと平均CTRによっては2位以降の表示であっても十分な流入数を期待できます。

そのため、検索順位がすでに高い記事はリライトではなく、現時点で集客できているユーザーのリード転換数やコンバージョン率を高める施策の優先度を高めた方がいいでしょう。

検索意図からズレた記述は削除する

リライトでは本文の内容に厚みを持たせる「加筆」と、内容に誤りがある箇所の「修正」が推奨されています。

ただし、記事を公開してからデータ分析を行い、順位が伸び悩んでいる原因が「検索意図からズレた記事構成になっている」と考えられるときは、思い切って該当の箇所の削除を行うことも必要です。

特に、網羅性を重視するあまり、結果的に対策キーワードのトピックとはかけ離れた内容も見出しとして含んでしまうことはありがちなケースです。

実際にSEOにおいて文字数と検索順位には強い相関があると考えられていますが、字数を増やすことで記事で伝えたいことがぼやけてしまっては本末転倒です。

不要な記述を削除し、検索意図に対しクリアな構成にブラッシュアップする視点も意識しましょう。

検索意図を深掘りする方法は以下の記事で詳しく解説しています。

自社ならではの独自情報を盛り込む

上位表示を獲得している記事と既存記事を比較し、検索意図に対して足りていない要素を明確にした上で内容の加筆を行うケースが多いでしょう。

しかし、単に上位表示されている記事の要素を切り貼りするだけでは、競合コンテンツに並ぶことはできたとしても、追い抜くことは難しいです。

そのため、リライトを行うときは「上位表示記事にも載っていない、自社オリジナルの情報を盛り込めているかどうか」を見直しましょう。既存記事にオリジナル情報がなかった場合、記事の独自性を高めることでSEO評価も一気に改善される可能性があります。

オリジナリティのある記事を作る方法は下記の記事と動画で解説しておりますのでぜひチェックしてみてください。

リライトで検索順位を上げることに成功した事例

最後に、LANYのSEOコンサルタントがクライアントのリライトを支援し、SEO効果を高めることに成功した事例を一部紹介します。

株式会社Resily

OKRブログ

株式会社Resilyさまは、人事領域のパフォーマンスマネジメントツールを提供しており、オウンドメディア「OKRブログ」を集客に活用しています。

OKR関連サービスでの第一想起の獲得を目的としていたため、LANYでは単一キーワード「OKR」の検索順位をKPIとして設定し、下記の施策を実行しました。

  • 「OKR」の記事を中心としたトピッククラスターモデルの構築
  • リライトによるカニバリの解消
  • 多数の記事をスピーディーに作成する体制構築

その結果、ビッグキーワードが圏外→5位と大躍進しただけでなく、OKR関連の複合語などの多くで上位表示を獲得、より多くの見込み顧客の集客ができるようになりました。

さらに、プロジェクト開始前は月平均20件程度だったリード数も50件程度まで増加しました。サービス需要期の追い風もあった22年1月には約80件まで急増という成果が出ました。

株式会社じげん

リショップナビ

リショップナビ」は株式会社じげんが運営するリフォーム会社の比較・見積もりサイトです。

社内ライターとは別に、外注の記事代行も活用されていましたが、なかなか成果が出ずにお困りでした。そこで、LANYのSEOライティングのノウハウを評価いただき記事作成代行(リライト)をご依頼いただきました。

単に検索順位を上げることではなく、記事全体でのコンバージョンやトラフィックを最大化させることがリライトの目的だったため、リライトに着手する前に下記の事前調査を行いました。

  • その記事がどのようなキーワードで流入を獲得しているか
  • リライトによって既存のキーワードへ悪影響が起こる懸念はないか
  • 悪影響の懸念がある場合にはどのような対策をするべきか

記事をSEO観点で網羅的に調査することで、リライトでのマイナス影響を最小限に抑えつつ、お客様の持っている独自の事例データを記事に盛り込むことで獲得したいキーワードでの順位改善につなげました。

リライトに取り組んで検索順位を改善しよう

本記事ではリライトの目的、記事選定方法、実施方法、効果計測の基礎を解説しました。

新規記事を投稿するだけではなく、立ち止まって既存記事のリライトをすることも大切です。

時折この記事を参考にしながらグルグルリライトのPDCAを回し続けてみてください。

リライト記事のSEOパフォーマンスが良くなるだけではなく、リライトを担当しているあなたのSEOスキルもどんどんと伸びていくはずです。

ブログ・メディア運営はなかなか成果が出なくて、諦めたくなる時もあるかと思いますが、正しい努力を続けていればいつか芽を開く日はあるはずです。

ぜひこの記事も参考にしてあなたのブログ運営が少しでも良い方向に向かってもらえれば幸いです。

なお、LANYでは記事リライト代行サービスを提供しております。

  • 新規記事の公開が忙しく、公開済みの記事を改善するリソースがない
  • どの記事をどのようにリライトすべきかがわからない
  • 記事を作っても狙ったキーワードで上位表示ができず、流入が獲得できていない
  • 流入は獲得できるようになったが、コンバージョンを獲得できていない

といったお悩みをお持ちの方はぜひ一度ご相談ください。

記事リライト代行サービス概要はこちら>>

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リライトの教科書-成果を5倍にした戦略設計と効果的な施策
  • コンテンツSEOで成果が出ないよくあるパターン
  • 新規記事よりも「リライト」に注力すべき理由
  • メディア運営におけるリライトの目的と種類
  • リライトをする記事の選定と優先順位付け
  • 効果的なリライト施策8選
  • リライトの手順
  • 成果を5倍にした記事リライト事例
  • リライトに関するよくある質問と回答

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この記事の執筆者

竹内渓太のアバター
竹内渓太 SEOコンサルタント

株式会社LANYの代表。株式会社リクルートホールディングスにデジタルマーケティング職で新卒入社。3年間デジタルマーケティングに従事。その後、株式会社LANYを創業。大規模サイトのSEOが得意。

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