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【リライトの教科書】ブログ運営で重要なリライトの具体的方法も解説

ブログ運営をしていると、リライトが重要であることをよく耳にすると思います。
新規記事も書きながら、既存記事のリライトも実施するのはなかなか大変です。
しかし、よく言われるだけありリライトによるSEO効果は非常に大きいです。
そこでこの記事では、リライトに関する疑問に答えるため、下記について解説します。
- リライトとその目的
- リライト記事の選定方法
- リライトの具体的な方法
- リライトの効果検証の方法
ブログ初心者の方から中級者の方にまで参考になるように、網羅的に解説していますのでぜひ読み込んでリライトについて学んでいってください。
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- メディア運営におけるリライトの目的
- リライトをする記事の選定
- 効果的なリライト施策8選
- リライトの手順
「効果的なリライトの方法・手順が知りたい方」は、ぜひ参考にしてみてください。
\今日から使えるリライト戦略/
リライトとは既に公開している記事内容を修正すること
リライトとは「既に公開している記事内容を修正すること」です。
ブログを運営する上では、新規記事を書く作業と既存記事のリライトをする作業の両方が必要です。
初心者の方は、新規記事の作成ばかり実施してしまい、なかなか思うような成果(コンバージョンや流入)が得られないという思いをしている方も多いかと思います。
個人的には、初心者こそ下記の理由からリライトに注力すべきだと思っています。
SEO効果が出やすい
新規記事よりもリライトの方がSEO効果が出やすいです。
具体的なリライト方法は後ほどご説明しますが、実際に公開してGoogleをはじめとする検索エンジンやユーザーの実データがある状態でスタートできるので、どのようにすれば順位を上げやすいのかが判断しやすいためです。

もちろん、新規記事を執筆する際にも事前にキーワードや検索意図を調査した上で書く方も多いかと思います。
しかし、そのようなツールや検索結果面を見ただけで考えた仮説よりも、実際のGoogleの評価(たとえば、どのようなキーワードで検索結果に出ているのか、それが何位なのか、など)やユーザー行動指標(滞在時間や直帰率はどの程度か、など)を見た上で、どのように調整すべきかを考えた方が精度が高くなります。
すでにブログに20記事以上程度存在しているのであれば、いったん立ち止まってリライトにリソースを割いてみても良いでしょう。
ドメインの成長につながりやすい
SEOではサイトの品質スコア的な考え方があります。
スコアリングのロジックは不明ですが、ブログであれば各個別記事の平均点がサイトの品質になるようなイメージを持っていると良いかと思います。
高品質な記事が大量にあれば平均点も高くなりますし、逆にいくつか低品質な記事があることで平均点を下げてしまうことになるでしょう。
よって、既存記事であまりGoogleに評価されているとは言い難い記事をリライトして高品質に持っていってあげることで、サイト全体の評価向上につなげることができます。
トピッククラスターモデルなどでも、ある程度の記事単位で記事の平均点を上げてあげることでそのトピックの親記事(ピラーページ)の順位を上げることができたりもします。
サイトの品質が上がれば、記事全体の平均順位が上がったり、サイトに割り当てられているクロール数が増えるなど、SEO的に良いことが多いので、ある程度の記事数がすでにブログにあるものの、なかなか芽が出ていない方は、一度リライトを挟んでみてもいいかもしれません。
適切なPDCAを回すことで今後の新規記事の精度を上げられる
リライトをする際には、上位表示されている競合サイトを見たり、なぜ自サイトの記事が評価されていないのかを本気で考えるはずです。
考えた結果出た仮説に対して、SEO施策を考えてリライトを実施し、その結果がどうだったのかを振り返るという一連の仮説検証サイクルを回すことができるため、リライトを続けていく中で、ブログ運営やSEOのレベルがどんどん上がっていきます。



運営者のレベルが上がっていけば、今後新規記事を執筆する際の精度も高まるため、中長期的に見ても、成功への近道、時間の節約になっているかと思います。
よって、ある程度の記事数を書いた後にはきちんとデータや検索結果の競合サイトを見て、仮説を出し、その仮説に対して打ち手を打っていくというPDCAサイクルを回してみてください。
リライトの目的
リライトをするのが良いとはよく聞くかと思いますが、具体的にはどのような目的でみなさん実施しているのでしょうか?
基本的には下記の3つの目的があるかと思います。
それぞれご説明していきます。
流入数を増やすため(SEO目的)
リライトをしている方の8割くらいは、流入数を増やすSEO目的で行っている方が多いでしょう。
特定のキーワードで順位を上げたり、流入するキーワードのバリエーションを増やしたりする目的で、SEOライティングをリライトで実施する方も多いです。
サイトの目的にもよりますが、基本的には多くの流入を稼ぐことはサイトにとってポジティブですし、流入がなければ何も始まらないのがSEOだったりします。
よって、課題が「流入数が少ないこと」であれば、SEO目的でのリライトを実施しましょう。
コンバージョンレートを上げるため(CRO目的)
すでに多くの流入があるにもかかわらず、なかなかコンバージョンに結びつかないという場合には、コンバージョンレート改善のリライトを実施しましょう。
サイト目的の多くは「コンバージョンの最大化(≒収益の最大化)」だと思います。
流入を増やすのはその前段のマイクロKPIであり、本質的にはその流入をコンバージョンに転換させなければ意味がありません。
コンバージョンレートを上げるための施策はいくつかありますが、LANYのSEOコンサルタントと下記の動画でディスカッションしていますので、ぜひこちらも参考にしてみてください。
最新情報にメンテナンスをするため(運用目的)
ブログ運営は、情報発信業務なので、発信する情報に対しての責任は運営者にあります。
たとえば、間違った情報を提供してしまうことで、読者に不利益を与えてしまっては誰も良い気持ちはしません。
よって、定期的に最新情報にメンテナンスしてあげる必要があります。
たとえば、情報提供しているキャンペーン情報がまだ継続しているのか、紹介している施設の営業時間は正しいかなどを定期的に見直してあげる必要があります。
情報発信にきちんと責任を持ってブログ運営するためにも、自分自身のためだけでなく、読者のためを思ってリライトをしてあげることも必要でしょう。
リライト記事の選定方法
実際にリライトをしてあげる際の記事選定の方法ですが、前述の目的ごとに異なります。
リライト目的 | 対象選定方法 |
---|---|
流入数を増やす | ・いろいろ(後ほど解説) |
コンバージョンレートを上げる | ・流入数がすでに多いもの |
メンテナンスをする | ・更新性のある情報が載っているもの |
コンバージョンレートを上げることやメンテナンスが目的であれば、対象選定の方法は非常に簡単です。
一番頭を悩ませるのがSEO目的でのリライト、つまり流入数を増やす目的で行うリライトの記事選定の方法です。
ここではSEO目的のリライト記事の選定方法をご紹介します。
いろいろな選定方法がありますが、ここでは「順位」と「CTR」の2軸で切った選定方法をご紹介します。


次のパートで対象セグメントごとの具体的なリライト方法についても解説します。
リライト対象の選定方法は、基本的には下記で分けるのが良いかと思います。
- 順位は高いが、CTRが低い
- 順位が低い
ここでいう順位が高い・低いには明確な定義があるというよりかは、サイトごとに異なるものです。
ご自身のサイトであれば、どのくらいが順位が高くて、どのくらいが順位が低いのかを確認しながら定義付けしてみてください。
順位は高いが、CTRが低い
「順位は高いが、CTRが低い」記事群は、少しの工夫で流入数を大きく増やしてあげることができるので、最優先でリライトを実施すべきかと思います。
基本的に、順位とCTRは相関するため、高順位につけていればCTRも高くなるはずです。
しかし、高順位に付けているのにCTRが低い場合には何かしらの問題があります。
考えられる問題としては、下記の点があります。
- タイトルが魅力的でない
- 検索意図に合っていないページが表示されている
- 強調スニペットやリスティング広告が表示されており、そもそもオーガニック枠のCTRが低い
打ち手については後述しますので、まずは「順位は高いが、CTRが低い記事」を特定しましょう。
具体的なやり方は下記に記載されていますので、ぜひ参考にして特定をしてみてください。


順位が低い
検索結果ごとに想定CTRは大体決まっています。


よって、検索ボリューム(月間何回検索されるか)と想定CTR(どれくらいの割合クリックされるか)の値を用いれば、どの辺の順位に入っていなければ流入が稼げないのかを算出することが可能です。
実際に細かく計算をする必要はありませんが、6位以降になるとCTRは5%程度にまで落ち込むため、最低でも検索ボリュームが20回/月程度はないと0クリックになることが想定できます。
そのように、ある程度の順位まで上がっていなければ検索流入がそもそも見込めないため、順位が低いものについては、何よりも先に「順位を上げる」ためのリライトをする必要があるのです。



対策キーワードごとに順位計測をしている場合には、6位未満程度のキーワードなどを対象にリライトしていくのが良いかと思います。
また、6位を3位に上げるのと、20位を3位に上げるのでは難易度も違うため、まずは可能性の大きい「低順位帯の中でも高順位帯」のキーワードから優先的にリライトを実施していくことを推奨します。
そもそもリライトをしても大きな効果が見込めない場合があります。リライト後に「リライトする意味がなかった、時間の無駄だったかも」と後悔しないように、下記記事も合わせて読んでみてください。
その記事がリライトすべきかが判断できます。


リライトの具体的方法
リライト対象の記事が選定できたら、実際にリライトをしていきましょう。
具体的にどのようなリライトをすべきかをご紹介しますが、大前提として「上位表示されている記事がなぜ上位表示されているかを自分なりに分析をして仮説を出してみる」ことを忘れないようにしてください。
具体的な手法は、時々のGoogleアルゴリズムによって流行り廃りがありますし、効果的な期間も限られてきます。
その反面、「なぜ特定の記事が上位表示されているのか」を自分で分析して仮説を出すことができれば、どのアルゴリズムになっても対応できるはずです。
とはいえ、初心者の方はまず効果の出るリライト手法を知りたいかと思いますので、これよりいくつかご紹介していきます。
タイトル・ディスクリプションのリライト
順位は高いが、CTRが低い記事のリライトとしてまず実施すべきが「タイトル・ディスクリプションのリライト」です。
ユーザーがクリックするかどうかを決める際の判断軸として、下記があるかと思います。
- タイトル
- ディスクリプション(meta description)
- 記事公開日 or 記事更新日
- ドメイン or URL
- ファビコン


検索結果上で見える上記の部分を最適化することで、CTRを高めましょう。
まずやるべきはタイトルとディスクリプションの最適化です。
クリック率の高いタイトル・ディスクリプションの特徴としては、
- 目立つこと
- 期待できること
- 関連性が高いこと
などがあります。
タイトルに数字を入れてみたり、キラーフレーズを入れてみたり、読者のベネフィットを入れてみるなどやれることは多いかと思います。
下記の記事にも記載されていますので、ぜひ参考にしながらタイトル・ディスクリプションの改善を実施してみてください。


記事公開日・更新日の最新化
検索結果上では、その記事がいつ公開されたのか、もしくは更新されたのかが確認できます。
新しい情報を調べている場合に、3年前の日付が検索結果上に載っていたとしたらクリックする気は失せるため、CTRが下がることが予想できるのではないでしょうか。
最新情報のメンテナンスの箇所でお伝えしましたが、記事内容を定期的に更新してあげることで記事公開日や更新日を最新化し、検索結果経由のCTRを上げてあげることも意識しましょう。
ファビコンの最適化
スマートフォンで検索した際に、ドメインごとにアイコンのようなものが出ているかと思います。
このアイコンはサイトオーナー側で設定することができますので、設定していない方はすぐに設定しましょう。
飲食系のサイトだったら「オレンジ」、人材系のサイトだったら「青」など、領域によって好まれるイメージカラーみたいなものもあるため、本気でCTRを上げにいく人はその辺りのカラーも意識してあげると良いかと思います。
足りない関連キーワードを追加する


Googleサジェストで関連キーワードを確認することができます。
関連キーワードは、対象のキーワードで検索した人が持つ検索意図を深掘りしたような内容になっているため、検索意図を満たしてあげるためには必要なテーマとなります。
もしそのテーマについて記事内に記載されていなかったとしたら、検索意図を100%満たしてあげることができないと判断されてしまうため、なるべく含めてあげるようにしてあげましょう。
足りない再検索ワードを追加する


Google検索結果の最下部に「他のキーワード」が網羅されているかと思います。
ここの部分は再検索キーワードと呼ばれ、多くのユーザーがそのキーワードの次に検索したキーワードとなっています。
つまり、ユーザーが満たされなかった検索意図がここに現れているため、これらのキーワードを入れてあげることで競合サイトを出し抜くことができます。
自分の記事の中に再検索ワードの検索意図を満たす内容が含まれているかどうかを見て、どこか含めることができそうであれば挿入してあげるようにしましょう。
足りない共起語を含める
共起語は、そのキーワードと同時もしくは頻繁に出現する単語を指します。
関連度が高いキーワードになっているため、特定のキーワードの関連性を測るために、それら共起語が含まれているのかどうかを検索エンジンは見ている可能性も高いです。
共起語は第三者ツールで確認することができ、ラッコキーワードなどは無料で利用できるためおすすめです。
共起語を洗い出してあげて、そのキーワードが自分の記事に含まれているかどうかを確認して、入っていないものがあれば入れてあげるのが良いのではないでしょうか。
文字数劣位を解消する
大前提、文字数と順位にSEO的な因果があるかどうかはわかりません。
しかしながら、文字数が多いサイトほど上位表示される相関があることは間違いありません。
文字数が増えることで、
- 被リンクがつきやすくなる
- SNSでシェアされやすくなる
- 関連語、再検索ワード、共起語が含まれやすくなる
などいくつかのメリットがあります。
ただ文字数を増やすのは全く本質的ではないですが、検索意図を網羅するために文字数を増やすなどはありだと思いますので、競合劣位が大きい場合にはぜひ実施してみてください。
オリジナル画像を挿入する
オリジナル画像が含まれていることは、SEO的にポジティブに働くことが多いです。
どのようにGoogleがオリジナル判定をしているかを考え始めると沼にはまりますが、定性的に考えてオリジナルな画像を作成し、挿入することできちんと評価されるでしょう。
最近では、Canvaなどの優れた画像制作ツールもあるため、文字だけでは伝わりづらい情報箇所などを図解してあげたり、もしくは商品レビューなどを実施している場合には自分自身で商品の撮影をしてあげるなどをしてみてはいかがでしょうか。
他にもいくつもリライトで実施できる項目はありますが、冒頭にも述べたとおり「自分自身で仮説を出して、施策を考えられるようになる」ことを忘れずに、競合サイトや上位表示されているページを参考にしながら施策を考えてみてください。
リライト頻度
リライト頻度については頻繁に聞かれます。
結論としては、「リソースの許す限り、高頻度で実施する」だと思っております。



もちろん、効果検証ができる状態の前に新しいリライトを実施してしまっては意味がないかと思いますが、効果検証ができたらすぐに次のリライトを走らせるのはありでしょう。
高頻度でリライトを実施するためには、「2時間で1記事をリライトする」よりも「30分×4記事をリライトする」など、1記事に対するリライトを小刻みにして、複数記事を同時並行で走らせるのも良いかと思っています。
リライト方法の箇所でもありましたが、リライト頻度が高くなれば記事更新日が最新になる数も増えますし、その結果CTRが上がったり昨今重要視されているフレッシュネス指標が向上する可能性もあるでしょう。
また、小刻みにリライトをしていくことで「どの施策が効果的だったのか」の切り分けがしやすくなりますので、どんどんとリライトの精度や新規記事執筆の成功確度が高められるでしょう。
リライト頻度もぜひ意識しながらブログ運営に取り組んでみてください。
リライトの効果検証方法
SEOは、仮説を出す、施策を打つ、効果検証をするのサイクルをどれだけ精度高く、かつ素早く回せるかで結果が変わってくる競技だと思っています。
リライトをするだけして効果検証をしないいわゆる「やりっぱなし」の方も多いかと思いますが、それではもったいないと思います。
きちんと仮説と狙いをもって施策を投下していれば、振り返りもしやすいですし、効果が合ったかなかったかも把握しやすいです。
LANYとしては、ブログ運営では「目標シート」を作成して、その目標に沿ってPDCAを回し続けることを推奨しています。
具体的な目標シートの作り方は下記に記載してありますので、ぜひ参考にしてみてください。


効果検証に使う「GRC」という超有能なSEOツールについても下記の記事で解説していますので、ぜひ合わせて読んでみてください。


まとめ
新規記事を投稿するだけではなく、立ち止まって既存記事のリライトをすることも大切です。
リライトの目的、記事選定方法、実施方法、効果検証の仕方をフルパックで解説しましたので、時折この記事を参考にしながらグルグルリライトのPDCAを回し続けてみてください。
リライト記事のSEOパフォーマンスが良くなるだけではなく、リライトを担当しているあなたのSEOスキルもどんどんと伸びていくはずです。
ブログ運営はなかなか成果が出なくて、諦めたくなる時もあるかと思いますが、正しい努力を続けていればいつか芽を開く日はあるはずです。
ぜひこの記事も参考にしてあなたのブログ運営が少しでも良い方向に向かってもらえれば幸いです。
再検索させずに、ユーザー行動を高める方法については下記記事で解説しているので、ぜひ合わせて参考にしてみてください。

