【検索順位とクリック率の関係】GoogleサーチコンソールでCTRの課題を特定し改善する具体的方法

SEOの検索順位とクリック率の関係

検索順位を1位上昇させるのは至難の技です。

しかし、クリック率(CTR)を3%改善するのはそこまで難しくはありません。

多くのサイト運営者が、「順位を上げること」に悪戦苦闘しているように思えますが、順位を上げる目的は「CTR」を上昇させ、SEO流入数を増やすことであるはずです。

主目的はクリック率(CTR)を上げることにもかかわらず、なぜCTR改善は行わないのでしょうか。多くのサイト運営者はCTRを軽視しすぎている気がします。

この記事では、Googleサーチコンソールの自サイトデータを利用して、CTRに課題があるページを特定する具体的な方法と特定した課題に対して改善する打ち手をご紹介します。

動画で閲覧したい方は、下記のYouTube動画を閲覧くださいませ(動画の方が実際にどのようにGoogleサーチコンソールやスプレッドシートを操作するかがわかりやすいかと思うのでおすすめです)

目次

クリック率(CTR)とは?

クリック率は、下記の方程式によって算出される値です。

クリック率 = クリック数 ÷ 表示回数

CTR(Click Through Rate)と呼ばれ、WEB業界で仕事をしていたら毎日のように耳にする単語でしょう。

SEOにおけるCTRは、GoogleやYahoo!などの検索結果からのクリック率のことを指すことが多く、Googleサーチコンソールの下記の箇所で確認することが可能です。

CTRは、非常に重要な指標であるにも関わらず、割と軽視されがちです。

というのも、CTRはあくまでも順位と相関する「結果指標」であると思われていることが多く、直接的にCTRを上げるという思考に至りづらいためです。

検索順位とCTRが強い相関を持つのは間違いないのですが、個人的にはもっとCTRそのものに向き合っても良いと思っています。

検索順位とクリック率(CTR)の関係(平均値)

下記のグラフは、SISTRIX社が8,000万以上のキーワードと数十億の検索結果を分析して算出した順位ごとの平均CTRです。

Over 25% of People Click the First Google Search Result
検索順位クリック率(CTR)
128.5%
215.7%
311.0%
48.0%
57.2%
65.1%
74.0%
83.2%
92.8%
102.5%
検索順位とCTRの基準値

引用:https://www.sistrix.com/blog/why-almost-everything-you-knew-about-google-ctr-is-no-longer-valid/

1位のCTRが28.5%で、4位以下になるとCTRが10%を切っていることがわかります。

多くのSEO担当者は、このような平均CTRを照準にして改善活動を実施していきますが、昨今のSEO事情を考えると、検索クエリごとに検索結果画面のUIは大きく異なります。

ちなみに、検索結果画面の変動は、MOZ CASTのSERP Featuresなどで確認できます。例えば、下のグラフは検索結果画面に「動画」のスニペットが差し込まれる割合の推移です。

MOZ SERP Feature「動画」の枠の動向

上記のように「動画」が差し込まれることでたとえオーガニック検索の1位に君臨していたとしても、通常の1位ほどのCTRは見込めないかもしれません。

他の例を出すと、Google広告が検索結果画面に表出している際は、以下のような順位ごとのCTRになっています。

CTR for google ads

<検索結果にリスティング広告が差し込まれた場合の検索順位とCTRの関係>

検索順位クリック率(CTR)
118.9%
28.8%
36.3%
45.1%
54.5%
63.5%
72.7%
82.3%
92.0%
101.8%
リスティング広告がある際の検索順位とCTRの基準値

平均のCTRよりも、1位のCTRが大幅に低いことがわかります。

つまり、検索結果画面の状況によって順位ごとのCTRは大きく変わるため、CTRの平均値だけを信じて分析をしていくと、課題を見落としてしまう可能性が高いです。

だからこそ、自サイトの実データを利用してCTRのコンディションを見極めましょう。

Googleサーチコンソールとスプレッドシートを利用して5〜10分で完了する作業ですので、ぜひこの記事や先ほどの動画を見ながら取り組んでみてください。

Googleサーチコンソールを利用して想定クリック率を算出する方法

最終のアウトプットイメージは、下記のグラフと表になります。

上記を作成するための方法を解説します。

今回は、Search Analytics Sheets add-on というGoogleサーチコンソールの全量データを抽出できるスプレッドシートのアドオンを利用して説明します。

ただし、全量データでなくても大丈夫な方はGoogleサーチコンソール上からダウンロードしたデータでもできますのでお好きな方法で取り組んでみてください。

それでは各ステップごとにたくさんの画像を利用しながらご説明します。

Step①:Search Analytics Sheets add-on をインストールする

Search Analytics Sheets add-on 」のページを開きます。

その中にある青色の「インストール」ボタンをクリックしてください。

search analytics for sheetsのインストール

インストールを押すと、以下のモーダルが表示されますので「続行」を押下してインストールを開始しましょう。

Step②:Search Analytics for Sheetsを起動しAPIリクエストを投げる

新規のGoogleスプレッドシートを開き、上部の「アドオン」の箇所にある「Search Analytics for Sheets」の「Open Slidebar」をクリックしてください。

スライドバーが開いたら、分析するサイトと期間を入力し、グループ指定の箇所に「Query」と「Page」を入れましょう。

準備が整ったら「Request Data」を押下してスプレッドシートがデータ抽出するのを待ちます。抽出が終わると下記のようにデータが吐き出されます。

Step③:散布図とトレンドラインを描画する

CTRとPositionの箇所でグラフを作成します(挿入 > グラフ)

※縦軸と横軸のラベルが逆になっていました・・・正しくは、横軸が順位、縦軸が掲載順位です

グラフの種類を「散布図」、X軸を「掲載順位(Rank)」、系列を「CTR」にしてください。

「カスタマイズ」タブで、トレンドラインにチェックを入れ、グラフ種類は「対数」にします。

少し散布図の見た目もきれいにするために、トレンドラインの色を見やすいものに変更するのと、ポイントサイズを少し小さくすると良いかと思います。

ラベルは「方程式を使用」に変更しましょう(後ほど、ここの方程式を利用します)

最終的に、下記のような散布図が完成します。

検索順位とクリック率の関係をGoogleサーチコンソールの実データから出す

Step④:想定クリック率を算出する

掲載順位(Position)の隣の列に方程式を入れます。先ほど、グラフのカスタマイズでラベルにしたものです。上記の例で言えば「0.407 + -0.169 ln x」の箇所です。

xは、左の掲載順位のセルを参照します。

方程式を入れたら、セルの一番下まで引っ張って列全体を計算させてください。

これで、自サイトの順位ごとの想定CTRが算出できました。

想定CTRを利用して、CTR改善すべき箇所の特定をする

上記のStepの続きから、CTRを改善すべき箇所を特定していきましょう。

Step⑤:CTRの実データと、想定CTRを比較する

想定CTRの隣の列に、if文を入れて(下記スクショ参考)、実際のCTRと想定CTRの解離を確認しましょう。

実CTR ≧ 想定CTRであれば「問題なし」、実CTR<想定CTRであれば「改善余地あり」などと出力して、改善余地のある箇所を特定してみてください。

ここでは、平均より高いか低いかだけの簡単なフィルタリングですが、実CTRと想定CTRの乖離幅の大きい順に並べ直して優先度を付けてみたりしても面白いかと思います。

クリック率(CTR)を改善する方法

CTRの改善は、タイトル・ディスクリプションのテストをやり続けるしかありません。

強調スニペットを狙う方法もありますが、表出させるためのアルゴリズムが明確ではないので、シンプルにタイトル・ディスクリプションの改善をし続けてCTR改善をすることをおすすめします。

CTRの高いタイトル・ディスクリプションは次の3つの特徴があります。

  • 目立つこと
  • 期待できること
  • 関連性が高いこと

つまり、検索結果画面で目立っており、検索意図を満たすことができる(関連性が高い)と期待できることが重要です。

本質的な概念を抑えつつ、テストをすることが大事ですが、小手先のテクニックでも検索結果からのクリック率を上げることは可能ですので、いくつか具体的な方法をご紹介します。

1.タイトルに数字を入れる

タイトルに数字を入れるのは、CTRを上げる上で鉄板の施策だと思います。

  • CTRが7倍に!?魅力的なタイトルを付ける13個のコツ!
  • 【2021年のSEO対策】71サイトのコンサルで見えた、14個の効果的な施策。

上記のように、具体的な数字を入れることで、検索結果経由のクリック率は劇的に上がります。

選ぶ数字も、キリの良いものよりかは、奇数や素数などを利用するとクリック率が上がる印象があります。

素数
2, 3, 5, 7, 11, 13, 17, 19, 23, 29, 31, ・・・

記事内で魅力的な数字を利用しているのであれば、タイトルにもそれを利用できないかを検討して見てください。

2. キラーフレーズをタイトルに入れる

タイトルにあるとなんだかクリックしてみたくなるフレーズってありますよね。

コピーライティングの名著の『売れるコピーライティング単語帖』などには、参考になるフレーズがそのまま記載されているので、参考にしながら自身のタイトルで利用できるものは利用してみてはいかがでしょうか?

具体例をいくつか出しておきます。

  • 間違いだらけの
  • 知らないと損をする
  • モテる
  • 失敗する理由
  • 門外不出
  • やってはいけない

本書には、667語が紹介されていますので、タイトルタグに使えるフレーズをサクッと探したい方はお手元に一冊置いておいても良いかと思います。

3. ベネフィットを含める

マーケティングに携わると、耳が痛くなるほど聞かされる「ベネフィット」という言葉。

直訳すると「利益」ですが、マーケティングでは「顧客が商品やサービスから得られるプラスの効果」といった意味合いがあります。

マーケティングの名著『ドリルを売るには穴を売れ』によってこの概念は一般にも落ちてきましたが、顧客は「穴を掘りたい」のであり、ドリルが欲しいのではありません。

この違いをきちんと理解しておくと、タイトルタグをつける際にも機能訴求ではなく、ベネフィット訴求ができるようになるでしょう。

いろいろなサービスやプロダクトが、どのようにその価値を訴求しているのかが非常に参考になりますので、ぜひいろいろ調べてみてください。

  • 1000曲をポケットに(ipod)
  • 暮らすように旅する(AirBnB)
  • サードプレイス(スターバックスコーヒー)

クリック率が上がると検索順位が上がるのか?

検索順位が上がればCTRも自然と上がっていくため、検索順位とCTRに「相関」があるのはわかると思います。

逆に、因果はあるのでしょうか?つまり、CTRが上がることで順位が上がることはあるのでしょうか?

SEO界隈では、都市伝説的に「CTRが上がると順位が上がるし、CTRが下がると順位が下がる」と言われてきました。

特に、2017年あたりからユーザーの検索行動がGoogleのアルゴリズムに組み込まれているのではないかと言われ始め、CTRや直帰率、滞在時間を改善するSXO施策も流行しています。

実際、CTRが上がると順位が上がるかどうかの因果は明確にはわかっておりません。

ただし、世界各国のSEO担当者の実験や、僕個人の経験的にも、CTRが順位に与える影響は小さくないと思っています。

CTR改善を実施することにデメリットやトレードオフもなければので、工数もそこまで大きくかかるものではないため、可能な限り改善をしていくのが良いと思います。

検索順位とクリック率の関係のまとめ

検索順位とクリック率の関係や、実際にGoogleサーチコンソールの実データを利用して、自サイトの順位とCTRの関係を確認する方法をご紹介しました。

冒頭にも申し上げたとおり、CTRは軽視されがちですが、順位を上げるのと同等のインパクトがあり、本来的には本気で取り組むべき指標です。

本記事で紹介した内容は、5〜10分で作業自体は完了しますので、ぜひやってみてください。

クリック率を改善することで、直接的にも間接的にも大きなメリットが教授できます。

  • 直接:トラフィックの増大
  • 間接:順位を上げる(因果は証明され切れていない)

CTR改善にかかる工数はそこまで大きくないのと、トレードオフのある施策ではないので、ぜひ一度正面から向き合ってみることをおすすめします。

この記事を書いた人

SEOおたくのアバター
SEOおたく SEOコンサルタント

LANYの代表。大規模HRサービスのインハウスSEOに4年間従事。100サイト以上のSEOコンサルティングを実践。大規模サイトのSEOが得意。

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