SEO効果を高める構造化データとは|メリットやマークアップ方法を解説

SEO効果を高める構造化データとは|メリットやマークアップ方法を解説

構造化データとは、Googleをはじめとする検索エンジンが内容を理解しやすい形式のデータのことです。構造化データを使うと検索結果にリッチリザルトが表示され、Webサイトへのアクセス増加も期待できます。

本記事では、構造化データの意味や使用するメリット、具体的な記述方法を解説します。SEO効果があるのかについても説明しますので、最後まで読んでみてください。

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目次

SEOにおける構造化データとは

構造化データとは、検索エンジンがデータの意味を理解しやすいよう、専用のコードでマークアップされたデータ形式です。

構造化データは、セマンティックWebの実現に欠かせない要素です。セマンティックWebとは、コンピュータが理解できるようデータ同士の関連性を一定のルールにのっとって記述し、情報を収集しやすくする考え方を指します。

たとえば、コンピュータは本来文字の羅列を単なるテキストとしか認識できませんが、構造化データを使用することでテキストの意味が人の名前なのか、日付なのかを把握できます。

構造化データを正しく使用することで、検索エンジンがページ内の情報を理解しやすくなるのです。

そのため、検索ニーズを満たした有益なコンテンツであれば、構造化データを使用することで間接的にSEO評価が上がる可能性があります。

構造化データを使用するメリット

構造化データを使用するメリット

構造化データを使用するメリットは、主に以下の3つが挙げられます。

  • 検索エンジンにコンテンツ内容が伝わりやすくなる
  • 検索結果にリッチリザルトを表示できる可能性がある
  • 検索結果にナレッジパネルを表示できる可能性がある

サイトへの流入増加につながるため、ぜひ使ってみてください。

検索エンジンにコンテンツ内容が伝わりやすくなる

特定の情報を構造化データでマークアップすることで、サイトのコンテンツにどういう情報が記載されているのか、検索エンジンが理解しやすくなるメリットがあります。

たとえば「山田太郎」と書かれていたら、ユーザーは瞬時に人名だと理解できますが、検索エンジンのクローラーは人の名前だと理解できない場合があるのです。このような時は「name」というプロパティ(属性)を設定すると、テキストの意味を明確に伝えられます。

このように、ある値を定義する規格を「schema.org」と呼びます。

検索結果にリッチリザルトを表示できる可能性がある

構造化データを使用すると、検索結果に表示されるページリンク直下にリッチリザルトが表示されます。

リッチリザルトは、コンテンツ概要を説明するメタディスクリプションとは異なります。メタディスクリプションよりも視覚的に目立つため、クリックされやすいのがメリットです。

リッチリザルトの種類には以下が挙げられます。

  • パンくずリスト
  • カルーセル(店舗の価格、レビュー評価など)
  • 求人情報
  • 動画 など

たとえば、パンくずリストを設定すると表示されているページがサイト内のどの階層に位置するかがわかります。

LANYのパンくずリスト

カルーセルは、レシピや映画などの情報と組み合わせてギャラリー形式で価格やレビュー評価などが表示可能です。

レシピサイトのカルーセル表示例

なかでもパンくずリストは、GoogleのSEOスターターガイドでも設定が推奨されています。

パンくずリストの設定方法やメリットについて詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

検索結果にナレッジパネルを表示できる可能性がある

構造化データを使用すると、ナレッジパネルが表示できる可能性があります。ナレッジパネルとは、検索結果画面の右側に表示される情報のことです。

ブランドや店名、人物などを検索した時に詳細が表示されます。

Googleのナレッジパネル例

たとえば、企業名で検索するとナレッジパネルには以下の情報が表示されます。

  • 企業概要
  • 設立日
  • 本部所在地
  • CEO
  • 創設者 など

ただし、ナレッジパネルはクローラーが集めた情報をもとに表示されるため、自社が表示内容をコントロールできない点に注意が必要です。

構造化データを利用するデメリット

構造化データを使用するデメリット

構造化データの利用にはデメリットもあります

  • HTML記述の知識が必要とされる
  • 実装と有効化の確認に時間がかかる

コーディングの知識が必要とされる

構造化データを使うには、コーディング方法とボキャブラリの種類を覚えて使いこなせるようになる必要があります。

構造化データの形式によって記述方法は異なりますが、Googleがサポートして推奨しているのは「JSON-LD」という形式です。他には「microdata」「RDFa」などがあります。

コンテンツ情報を検索エンジンに伝えるボキャブラリで代表的なものは「schema.org」で、他にも種類がたくさんあります。

しかし、コーディングの知識は構造化データマークアップ以外の用途でも活かせるため、覚えておいて損はありません。

実装と有効化の確認に時間がかかる

構造化データは実装と有効化に時間がかかるおそれがあります。構造化データの記述は1文字でもミスがあると、正しく実装できないためです。

チェックツールでエラーが出ると、その都度修正が必要となり実装まで想定以上に時間がかかることもあります。

リッチリザルトテストにコードを読み込むとエラーが出ないかどうかを確認できるため、実装前に確認しましょう。

構造化データをマークアップする方法

構造化データをマークアップする方法は、主に2種類あります。

  • HTMLに直接記述する
  • 構造化データマークアップ支援ツールを使用する

それぞれの方法を具体的に解説します。

HTMLに直接記述する

まず、HTMLの編集ファイルを開き、HTMLタグを設定したテキストにボキャブラリを記述する方法を解説します。構造化データは「JSON-LD」、ボキャブラリは「schema.org」の形式を使用します。

htmlによる構造化データの記述

上記のように記述すると、レシピのタイトルや作成者の情報をマークアップし、検索エンジンに認識させることが可能です。

JSON-LDの構造化データは、基本的に以下の流れでマークアップを行います。

1.<script type=”application/ld+json”>~</script>

「JSON-LD」でマークアップする際に必要な記述です。

~の部分に必要事項をマークアップしていきます。

2.”@context”: “http://schema.org”

「schema.org」を使って記述する時に必要な宣言です。

3.”@type”: “Recipe”

コンテンツが何を示すものかを記載します。

今回のコンテンツはレシピなので「Recipe」とします。

他の例はこちらを参照してください。

4.”name”: “Party Coffee Cake”

@typeで指定した属性に関する名前、日付などの情報を記載します。

上記はレシピの名前です。

JSON-LDでは「”キー名”:”値”」という形式で、キー名と値の関係を表現します。

間違いなく記述するには、すでにリッチリザルトが表示されている類似サイトのJSON-LDを参考にすることをおすすめします。

構造化データマークアップ支援ツールを使用する

構造化データマークアップ支援ツールを使用すると「JSON-LD」の記述方法やボキャブラリを理解していなくても、簡単にマークアップができます。

ブログ記事をマークアップする場合を例に、手順を解説します。

1.Googleアカウントにログイン後、構造化データマークアップ支援ツール画面に該当するページのURLを入力し「タグ付けを開始」をクリック
構造化データマークアップ支援ツール
2.ページ読み込み後の画面で、マークアップしたい箇所を選択

記事タイトルや著者、公開日などマークアップしたい箇所をドラッグすると、画面右側にマークアップしたいテキストもしくは画像が追加されていきます。

マークアップ箇所を指定したときの画面
3.マークアップしたい箇所の指定が終わったら「HTMLを作成」をクリック

指定した内容がJSON-LDの構造化データで出力されます。

4.出力したHTMLをコピーし自社サイトに反映

以上で、構造化データマークアップ支援ツールを使用したマークアップ作業は完了です。

また、このツールと似た機能にGoogleデータハイライターがあります。基本的な使い方は構造化データマークアップ支援ツールと同じですが、異なる点は自動タグ付け機能があることです。

URLとページタイプの選択画面で「このページをタグ付けし、他のページも同様にタグ付けする」を選択すると、指定したページと同類のコンテンツだとGoogleが判断した他のページが自動でタグ付けされます。

Googleデータハイライターの設定画面

ブログの他の記事もまとめてマークアップしたい時に便利です。マークアップ不要のページが含まれていた場合は手動でタグが外せます。

構造化データの有効性をチェックする方法

構造化データが有効な状態かどうかを確認する方法は、主に3つあります。

使用するツールは以下のとおりです。

スクロールできます
ツール詳細
構造化データテストツールリッチリザルト表示含めすべての構造化データが確認可能。
確認したい構造化データのコードを貼り付け、
エラーや警告が出たら修正が必要。
リッチリザルトテスト確認したいURLもしくはコードを貼る。
リッチリザルトが表示されるよう
指定した構造化データのみチェック可能。
Google Search Console拡張メニュー「解析不能な構造化データ」から確認可能。
公開したページの構造化データに問題があった場合、
アラートが出る。

他にも、ChatGPTで確認する方法があります。詳しくは以下の動画を参考にしてください。

構造化データに関するよくある質問

構造化データに関するよくある質問2つに回答します。

  • WordPress上で構造化データのマークアップは可能?
  • 構造化データマークアップにSEO効果はある?

施策を打つ前に気になる点を解消しましょう。

WordPress上で構造化データのマークアップは可能?

WordPress上で構造化データのマークアップを行うには、HTMLの記述方法を基本としつつ、WordPress用のテンプレートに適用させる必要があります。

コーディングの知識がない場合は、構造化データを簡単にマークアップできるテーマやプラグインを使うことをおすすめします。プラグインの利用がもっとも簡単です。

使い勝手がよくおすすめのプラグインとして、以下が挙げられます。

  • Schema
  • WP SEO Structured Data Schema
  • Schema & Structured Data for WP & AMP など

たとえば、Schemaはコンテンツのカテゴリや種類毎に特定のマークアップを有効化できる機能があります。すでにインストールしているプラグインと連携すると、これまで使用していたマークアップも引き続き活用できます。

自社サイトにはどのような機能が必要かを考慮し、プラグインを選びましょう。

構造化データマークアップにSEO効果はある?

構造化データのマークアップには、直接的なSEO効果はありません。しかし、クローラビリティが向上するためマークアップしないページより正確な情報がインデックスされます。その結果、Googleからの評価は他のページより高まるでしょう。

検索結果でリッチリザルトが表示されるとアクセス数も増え、質が高いコンテンツは共有されたり被リンクを獲得したりすることで、さらに流入が増える可能性もあります。

コンテンツの質が高いことが前提条件ですが、上記の流れができるとSEO評価は間接的に高まるでしょう。

構造化データ以外のSEO評価を高める対策について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

まとめ:構造化データを活用して検索ユーザーにもクローラーにも優しいサイトを作りましょう

構造化データは、検索エンジンに自社のコンテンツ内容を正しく伝えるため重要な要素です。クローラビリティが向上するだけでなく、検索結果にリッチリザルトやナレッジパネルが表示できると、検索ユーザーにもコンテンツ内容をわかりやすく伝えられます。

マークアップ支援ツールや有効性を確認するツールを活用して、集客効果が高いサイトを作りましょう。

「コーディングやSEOの知見が足りない」「社内にサイト改善にリソースを割く余裕がない」などでお困りでしたら、ぜひLANYにご相談ください。多くの企業様でアクセス数増加や上位表示などの成果を上げた実績をもとに、課題に応じた改善策を提案させていただきます。どうぞお気軽にご相談ください。

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この記事の執筆者

LANYブログ編集部のアバター

LANYブログは「SEOを中心とするデジタルマーケティングの情報を発信するブログ」です。一次情報に溢れた独自性のあるコンテンツと読者の方が何かしらのアクションが起こせる情報を執筆しています。

この記事を監修した人

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竹内渓太 SEOコンサルタント

株式会社LANYの代表。株式会社リクルートホールディングスにデジタルマーケティング職で新卒入社。3年間デジタルマーケティングに従事。その後、株式会社LANYを創業。大規模サイトのSEOが得意。

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