【リンクジュースとPageRank】SEOに携わる上で外せない2つの概念について解説します。

リンクジュース

SEOに携わっていると「リンクジュース」という単語をよく耳にするでしょう。

ある程度のイメージを掴んでいる方もいるかと思いますが、多くの方はリンクジュースが具体的にどのような概念なのかを説明することはできないかと思います。

しかし、リンクジュースの概念を理解していなければ、SEOの本質はほぼ理解できていないと言っても過言ではありません。

SEOに携わる方であれば、確実に抑えておきたい概念であり、リンクジュースの考え方を理解した上で、サイト改善に活かしていくべきです。

そこでこの記事では、リンクジュースとは何なのかを具体的に説明します。

リンクジュースを理解するために必要な他のSEO的な概念についても合わせてご紹介していますので、この記事をリファレンス的に利用しながら、SEOの知識を深めていただけたら幸いです。

目次

リンクジュースとは?

🖇️ Backlinks....Do They Even Matter Anymore? - Digital Marketing,  Advertising, SEO, Social Media, Website Design & Online Marketing
参考:https://rapidboostmarketing.com/backlinks-do-they-even-matter-anymore/

リンクジュースとは、被リンクによってリンク先ページに渡されるSEOパワーのことです。

シャンパンタワーのように、それぞれのページが持つSEOパワー(ジュース)が、リンクを通じて上から下へと流れていくイメージから、リンクジュースと呼ばれています。

この集まったリンクジュースによって、各ページのSEO評価は決定づけられます。それをPageRankと呼んだりします。

PageRankは、Googleが作られた当初から利用されている仕組みで、現在もSEO順位を決定づける要因の一つとしてGoogleに公言されているものです。

リンクジュースが多ければ多いほど、PageRankは高くなるため、検索順位が上がりやすくなります。

リンクジュースの考え方は、下記のMOZが公開している動画(英語)が非常にわかりやすいので、興味のある方はぜひ視聴してみてください。

検索エンジンの根本の考え方は「外部被リンクによる人気投票」です。

Googleの検索アルゴリズムの根幹も「品質の高い論文は他の多くの論文から引用される(被リンクをもらう)」というアカデミックな世界の考え方を元に作られています。

SEOで被リンクが重要視され続けている理由はここにあり、どれだけ外部サイトからの被リンクを集められるかによって、直接的にSEOの評価に関わってくるのです。

その人気投票の概念をリンクジュースの考え方を用いて頭に入れていただければと思います。

より詳細に理解していただくために、いくつかの専門用語や考え方も理解しておいていただきたいので、そちらも合わせて解説させていただきます。

リンクジュースを高めるために重要になる被リンクの獲得方法については下記の記事でまとめていますので、ぜひ合わせてご覧ください。

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リンクジュースとPageRankの関係

リンクジュースと合わせて覚えておいて欲しいのが、PageRankの概念です。

PageRankは、Googleが順位決定要因に利用していると明言している指標のことで、基本的にはリンクジュースの総和で決まるSEOパワーのことだと思っていただければと思います。

  1. 順位を上げるために、PageRankを高める
  2. PageRankを高めるために、リンクジュースを集める
  3. リンクジュースを集めるために、外部被リンクを獲得する

リンクジュースとPageRankは、上記のような関係性になります。

これよりPageRankの概念をより詳細にお伝えしていきます。

PageRankの概念

PageRankとは、ウェブページの順位を決めるために利用されている仕組みのことで、リンクジュースの総和によって決まるものです。

考え方は非常にシンプルで、PageRankが高ければ、検索エンジンからの評価が高くなり、SEOで順位が上がりやすくなります。

かつては、Google検索にてページごとのPageRankの実際のスコアを確認できていました。

Zoomed PageRank Toolbar
参考:https://www.semrush.com/blog/pagerank/

1点がもっとも低品質で、10点がもっとも高品質となっており、当時のSEO担当者は、PageRankのスコアを上げることに躍起になっていました。

現在では、PageRankを確認することができなくなったので、PageRank自体をGoogleが利用しなくなったと勘違いしている方も存在します。

しかし、PageRankの仕組みがなくなったわけではなく、あくまでもPageRankをユーザーに見せることがなくなっただけです。

PageRankは現在でも順位決定要因の一つになっているので、きちんと理解をして丁寧に向き合っていきましょう。

PageRankはどのようにして決まるのか?

PageRankに影響を与える因子が何かを理解しましょう。

Googleが公式に述べているわけではないため、あくまでも推測の域を出ることはありませんが、下記がPageRankに影響を与えていると言われています。

  • リンクのアンカーテキスト
  • リンクの推定クリック率
  • 内部リンク
  • nofollow属性

つまり、上記がリンクジュースに影響を与えているということです。

それぞれ一つずつ説明します。

リンクのアンカーテキスト

PageRankに寄与する要素の筆頭として、リンクのアンカーテキストがあります。

アンカーテキストについては、Googleの特許に下記のように記載されています。

“The text of links is treated in a special way in our search engine”
“anchors often provide more accurate descriptions of web pages than the pages themselves.”

“リンクのテキストは、私たちの検索エンジンでは特別な方法で扱われる”
“アンカーはしばしばウェブページそのものよりも正確な説明を提供する”

Googleは、リンク先ページのテーマ性をアンカーテキストなどの複数の要素をヒントにして判断しているため、アンカーテキストに入っているキーワードは、リンク先ページのテーマを表していると認識しやすいです。

そのため、アンカーテキストに対策キーワードを入れておけば、リンク先ページがそのキーワードにて高順位になりやすいという時代がありました。

その結果、多くのサイト運営者がこの仕組みをハック し始めて、キーワードをアンカーテキストに詰め込むようなスパムが横行してしまいました。

そのため、手動ペナルティが入ったり、アルゴリズムに上記のスパムが行われていないかの判定ができる能力を組み込んで、怪しいページには自動ペナルティを加えるなども実施してきています。

そのため現在では、アンカーテキストによってリンク先に渡るリンクジュースの量が増減するかどうかは正確にはわからないものの、いまだにキーワードが入った状態で被リンクをもらうと、そのキーワードにて上位表示されやすくなっている感覚はあるので、ぜひ実験してみてください。

リンクの推定クリック率

最近だと、PageRankを左右する要素として、「リンクの推定クリック率」が重要視されるようになってきています。

つまり、リンクがどれくらいクリックされるかの推計値によって、リンクジュースの受け渡される量が異なってくるのです。

Googleが受け渡すリンクジュースの計算をする際には、従来は「ランダムサーファーモデル」が利用されておりましたが、現在は「リーズナブルサーファーモデル」が利用されています。

2つのリンクジュースのモデルをの違いは次の通りです。

モデル説明
ランダムサーファーモデルページ内のすべてのリンクに平等にリンクジュースが渡る
リーズナブルサーファーモデルリンクの重要度(推定クリック率)によって、リンクジュースの量が変わる

2つのモデルについて詳細を知りたい方は、下記の特許を確認してみてください。

ただし、かなりマニアックな内容ですので、基本的には上記の表くらいのざっくりの理解度で問題ありません。

参考:https://www.seobythesea.com/2010/05/googles-reasonable-surfer-how-the-value-of-a-link-may-differ-based-upon-link-and-document-features-and-user-data/

リンクジュースのモデルがランダムサーファーモデルからリーズナブルサーファーモデルに変更されたことによって、

  • ページのどのような位置にあるリンクか?
  • リンク先ページとの関連性はどうか?
  • アンカーテキストは何になっているか?

などの様々な要素を加味して、「どれだけクリックされそうか」をGoogleが推定し、受け渡すリンクジュースの量を変えるようになりました。

よって、フッターにある「利用規約」「プライバシーポリシー」等のリンクへはほとんどリンクジュースが渡らないでしょうし、逆にページの上部かつメインコンテンツの中にあるリンクであれば多くのリンクジュースが渡るでしょう。

内部リンク

内部リンク構造によって、サイトのSEO戦略を定めていくべきです。

外部サイトからの被リンクによって得られたリンクジュースを、自サイト内にて、内部リンクを用いてサイト内を循環させることで、リンクジュースを差配します。

この差配の方法が、戦略になってくる部分で、最近だと「トピッククラスターモデル」と呼ばれる内部リンク構造が推奨されることが多くなりました。

トピッククラスターモデルは、内部リンクによってトピック(記事群)の重要性やテーマ性を、検索エンジンに理解させやすい形にするために用いられている手法です。

PageRankやリンクジュースの概念をきちんと理解していれば、内部リンクを貼る際に戦略的に考えを持つことができると思いますので、ぜひ理解していってください。

nofollow属性

PageRankやリンクジュースとnofollow属性は、密接に関係しています。

基本的には、nofollowリンクはリンク先にリンクジュースを渡すことはありません。

だからこそ、多くのサイトのルールとして、外部サイトや競合サイトへのリンクはnofollowに設定しているところが多いです。

ただし、2019年に「nofollowリンクは、ヒントとして扱う」とGoogleが取り扱いの方針を変更してからは、少しだけ状況も変わってきています。

従来nofollowであれば、絶対にPageRankをリンク先に渡さない
現在nofollowであっても、PageRankを渡す可能性がある

nofollowタグがヒントタグに変更されたからといって、サイトオーナー側で対応すべき点は特にありません。

ただし、nofollowであってもリンクジュースが受け渡る可能性が0ではないのであれば、今までとは異なり、nofollowリンクでも積極的に獲得しにいくのが良いでしょう。

リンクジュースの計算イメージ

リンクジュースは、ウェブの世界の人気投票のようなものだと述べてきました。

投票自体を、検索エンジンのアルゴリズムがどのように評価しているのかというと、基本的には、下記の2変数によってリンクジュースの総量を決めていると考えられています。

  • 外部被リンクの数
  • 外部被リンク元の質

つまり、質の高いサイトやページから大量の被リンクを集めることが、リンクジュースを増やす上では最重要課題になります。

外部被リンクの数は、Googleサーチコンソールの「リンク」の箇所から確認することができますし、外部被リンクの質については、PageRankを確認することができなくなってしまったので、正確に把握することはできないものの、PageRankと類似の計算手法を用いて算出している各種サードパーティーツール独自の指標をもとに、当たり付することは可能です。

例えば、Ahrefsであれば下記のように「DR」や「UR」として確認することが可能です。

ドメインレーティング(DR)は、Ahrefsが保有するデータベース内の他サイトと比較して、対象となるWebサイトの被リンクプロフィールを100点満点の強さで表したものです。基本的にはAhrefsランク(AR)の粒度が低いバージョンです

Ahrefs

URLレーティング(UR)は、対象ページのリンクプロフィールの強さを100点満点で表示します。ページではなくドメインを分析すると、ホームページのURが表示されます。

Ahrefs

SEMRushだと、「Authority Score」として次のような形で確認可能です。

上記のような各種ツールも利用しながら、自サイトのPageRankを高めていく努力をしていくのは悪くありません。

リンクジュースに関してよくある質問

リンクジュースの概念は掴みづらいため、多くの質問をいただきます。

その中でもよくある質問について、まとめましたので参考にしてみてください。

ページAからページBにリンクジュースを受け渡すと、ページAのリンクジュースは減るのですか?

「ページAのリンクジュースが減る派」と「ページAのリンクジュースは減らない派」の2つの考えが存在します。

正解がどちらかはGoogleによって明言されていないので、あくまでも私個人の考えですが、

  • 外部リンクの際には、減らない
  • 内部リンクの際には、減る

と考えています。正確に述べると、内部リンクの際にも減るとは思っていないのですが、リンクジュースはサイト内での相対評価として使われるため、ページAからページBにリンクジュースを渡すということは相対的にページBの価値が上がるため、減っていると捉えた方がイメージがしやすいと考えています。

ですので、外部発リンクを「リンクジュースが減ってしまうからnofollowにする」というのは正しくないと考えており、むしろE-A-Tが重要視されている現状のアルゴリズムにおいては、dofollowにして発リンク評価をページに貯めておいた方が良いと考えています。

PageRankは、もうGoogleに使われていないのではないのですか?

PageRankがGoogleから見られなくなっただけで、その仕組み(アルゴリズム)自体はまだ利用されています。

自サイトの方がDRが高いのに、上位表示できない理由がわかりません

まず、DRの指標はあくまでサードパーティーツールが提供してくれている指標であり、Googleが利用している指標ではありません。また、SEOは無数にある評価要因(ランキングファクター)のそれぞれの評価を足し上げた合計で競うものであるため、一つの指標で勝っていたからといって、相手に勝てるわけではありません。

DRが高いこと自体は悪いことではないので、他の評価要因で何か競合サイトより劣っているところはないかを分析して、改善してみることをおすすめします。

まとめ

リンクジュースとPageRankは、SEOをやる上で確実に理解しておくべき重要概念です。

少し数学的な考え方も利用するため、苦手な方にはとっつきにくい概念かもしれませんが、なんとなくでも良いので頭にイメージを入れておけると有益だと思います。

正直、PageRankがどれくらい順位に寄与するのかは誰もわからないので、どの程度の優先度で取り組めば良いのかは難しいです。

ただ、Googleが明確に順位に寄与すると教えてくれる指標は非常に数少ないので、そのような指標に対してはできることはすべてやるスタンスで取り組むのが良いでしょう。

リンクジュースとPageRankについての理解が少しでも深まっていただけていれば幸いです。

この記事を書いた人

SEOおたくのアバター
SEOおたく SEOコンサルタント

LANYの代表。大規模HRサービスのインハウスSEOに4年間従事。100サイト以上のSEOコンサルティングを実践。大規模サイトのSEOが得意。

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