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サイトリニューアルがSEOに与える影響とは?失敗しないための施策を解説
サイトリニューアルの実施によって、リブランディングやサイト更新性の改善などが実現できる可能性があります。
しかし、SEOへの影響を考慮しないと、記事の検索順位が落ちたりユーザーの離脱が増えたりするおそれがあります。サイトリニューアルはSEOと密接に関係しているため、細かな設定にも注意が必要です。
本記事では、SEOの観点からサイトリニューアルに失敗する理由や注意点を解説しています。外注先を選ぶポイントも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
なお、LANYでは、サイトリニューアルSEOコンサルティングサービスを提供しています。
提供内容のアウトプットイメージやプロジェクト体制については、以下の資料をご覧ください。
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SEOの観点からサイトリニューアルを考えるべき7つのタイミング
SEOとは、検索エンジンにおけるWebサイトの表示順位を向上させるための施策です。SEOの観点からサイトリニューアルを考えるべきタイミングは、以下の7つが挙げられます。
- サイト内の重複コンテンツを整理したいとき
- ページの読み込み速度が遅いとき
- サイトのURLをPCとスマホで統一したいとき
- 常時SSL化(https化)に対応したいとき
- サイトのデザインを新しくしたいとき
- サイト構造を改善したいとき
- 会社のブランドイメージを転換したいとき
自社サイトにあてはまるものがないか、順番に詳しく見ていきましょう。
サイト内の重複コンテンツを整理したいとき
タイトルやコンテンツ内容が類似したページが多く存在すると、重要なページが検索結果に表示されないリスクが高くなります。
Webページを検索エンジンに登録するクローラーのリソースが無駄遣いされて、本来インデックスしてほしいページがクロールされなくなったり、クロール頻度が低下したりするためです。
また、被リンクやアクセス数といった外部からの評価が分散されるケースもあり、検索エンジンからのページの評価が低くなることで、検索順位が上がりにくくなります。
そのため、サイトリニューアルによってコンテンツの統合やキーワードの精査を実施し、サイト内の重複コンテンツを整理する必要があります。
SEOにおける重複コンテンツについては以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
また、自社サイト内の複数ページで「同一検索キーワード」で競合している場合のキーワードの精査については、以下の記事をあわせてご覧ください。
ページの読み込み速度が遅いとき
Webサイトのページの読み込み速度が遅い状況は、ユーザーエクスペリエンスに深刻な影響を与える原因のひとつです。Googleがおこなったページの読み込み時間とユーザーの直帰率に関する調査では、以下のデータが発表されています。
読み込み時間 | ユーザーの直帰率 |
---|---|
1〜3秒 | 32% |
1〜5秒 | 90% |
1〜6秒 | 106% |
1〜10秒 | 123% |
また、Googleは、Core Web Vitals(コアウェブバイタル/CWV)という指標にもとづいてページ速度を重要な評価項目としているため、読み込み速度が遅いページの検索順位は低下する傾向があります。
したがって、ページの読み込み速度が遅いサイトは、リニューアルの際に画像の最適化やコードの軽量化などの対策を実施すると、ユーザー満足度や検索順位の向上を期待できます。
GoogleのCore Web VitalsとSEOの関連性については以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
サイトのURLをPCとスマホで統一したいとき
サイトのURLがPCとスマホで異なる場合には、以下のような問題が生じます。
- ユーザーがPCで見たページをスマホで開く際に、同じURLでアクセスできない
- 更新や修正を別々に対応する必要があるため、運用コストがかかる
また、Googleはモバイルファーストインデックスを採用しており、モバイル版のコンテンツを優先的にインデックス登録する特徴があるため、サイトのURLはPCとスマホで統一する方がSEOに有利です。
サイトのURLがPCとスマホで異なっている状況で、ユーザー体験や検索順位などに影響が出ている場合は、サイトリニューアルのタイミングといえます。
常時SSL化(https化)に対応したいとき
常時SSL化とは、運営するWebサイトのページを常に暗号化するセキュリティ手法です。SSL化されているWebページのURLは「https://」からはじまります。
インターネットにおけるセキュリティ意識の高まりによって常時SSL化が求められるようになり、未対応の場合はブラウザ上で警告が表示される仕組みです。
Webサイトにアクセスしたユーザーに不信感を抱かせる原因となり、アクセス低下にもつながるため、常時SSL化対応はサイトリニューアルを考えるきっかけのひとつと考えられます。
サイトのデザインを新しくしたいとき
ウェブデザインのトレンドは常に変化しており、競合他社と比べてデザインが古いと、企業への信頼度が低下し、ユーザーの選択肢から外される恐れがあります。
そのため、競合他社と比較して自社サイトにデザイン面で大きな違いがあれば、サイトのリニューアルを検討するタイミングといえるでしょう。
加えて、問い合わせやサービス紹介へ誘導するボタンデザインをクリック率が高まるように修正するといった、ユーザーエクスペリエンスを意識したデザイン変更はCVR(成約率)の改善を期待できます。
サイト構造を改善したいとき
サイトにコンテンツを追加していくと、リンクが多すぎたり階層が深すぎたりして、サイト構造が複雑になる場合があります。
構造が複雑なサイトは、必要な情報が見つかりにくく、目的のページに辿り着けない可能性があるため、ユーザーの離脱を高めてしまうかもしれません。
特にオウンドメディアのリニューアル時にサイト構造を見直す際には、トピッククラスターモデルを意識すると、検索エンジンからの評価を高めて、検索上位に表示できる可能性が高まります。
トピッククラスターモデルとは、戦略的にコンテンツをまとめて、一つひとつのコンテンツやコンテンツ群のSEO評価を高めるサイト構造を構築する戦略です。
トピッククラスターモデルの構築方法やSEO上のメリットについては、以下の資料をあわせてご覧ください。
【SEOサイト構造】トピッククラスターモデルの教科書はこちら>>
会社のブランドイメージを転換したいとき
会社のブランドイメージの転換や新規事業を展開する場合も、サイトリニューアルのタイミングのひとつです。
ブランドイメージの転換に伴うリニューアルは、新しいターゲット層のニーズや好みにあわせて、デザインやコンテンツを刷新できます。さらに、リブランディングを目的としたサイトリニューアルについて、プレスリリース等を活用して効果的に周知することで、指名検索数の増加やサイテーション獲得にもつながります。
また、新規事業の展開に伴うリニューアルでは、サイトに訪問したユーザーに新規事業について的確に伝えることが重要です。
ナビゲーション構造やユーザーインターフェースは、情報収集を目的とした内部回遊を促せるように最適化させましょう。
SEOをはじめとしたサイトリニューアルに失敗する4つの理由
SEOをはじめとしたサイトリニューアルに失敗する理由は、以下の4つが挙げられます。
- SEOが考慮された設計になっていない
- 表面的なデザイン変更しか実施していない
- ユーザビリティが考慮されていない
- 運用面を考えたサイト設計がされていない
リニューアルしたものの、かえって検索順位が急落したり、ユーザーエクスペリエンスが悪化したりする問題が発生しないように、失敗例をあらかじめ知っておきましょう。
SEOが考慮された設計になっていない
SEOはキーワード戦略だけではなく、検索エンジンのクローラーにページをすばやく見つけてもらい、正しい情報でインデックスしてもらうために内部構造の対策も重要です。
そのため、内部構造の対策を意識したサイト設計をおこなわないと、サイトリニューアルの失敗を招きます。
具体的なSEOの内部対策は、以下のとおりです。
- 内部リンクを最適な位置に設置する
- XMLサイトマップを設計する
- パンくずリストを設置する
- altタグを設定する
内部構造の対策を適切に実施し、自社サービスの集客やコンバージョンにつなげましょう。
SEOの内部構造を対策する詳しい方法や外部対策との違いについての解説は、以下の記事を参考にしてください。
なお、LANYでは、サイト制作から運用まで包括的なデジタルマーケティング支援を提供しています。詳しい担当者が社内に不在で、SEOを考慮したサイト設計の内製化が難しい場合は、ぜひ一度LANYへご相談ください。
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表面的なデザイン変更しか実施していない
企業への信頼度の低下やユーザーの離脱を避けるために、トレンドにあわせたデザインを意識することは重要です。
しかし、フォントやカラー、ページレイアウトなどの表面的なかっこよさ・おしゃれさを重視するようなデザインに変更しただけでは、サイトを訪問するユーザーの真のニーズや課題に対応できない可能性があります。
サイトの問題を根本的に改善するためには、訪問ユーザーが求める情報に迷わず辿り着けるようにサイト構造を見直したり、信頼感やブランドイメージを適切に醸成できるデザインを実装したりする必要があります。
ユーザーニーズやWebサイト運用で達成したいビジネスの目標を明確にし、見た目の良さばかりにこだわるのではなく、ユーザビリティの高さを兼ね備えたサイトを実現することが求められます。
ユーザビリティが考慮されていない
ユーザビリティが考慮されていないサイトは、ユーザーが必要な情報を見つけられずに離脱してしまい、ブランドイメージの低下を招く恐れがあります。
具体的にユーザビリティを考慮していないサイトとは、以下のとおりです。
- スマートフォンで閲覧した際に文字が小さすぎて読めない
- ページを開いた直後や閲覧中に頻繁にポップアップが表示される
- 「お問い合わせ」や「購入」などの重要なボタンが見つけにくい
サイトをリニューアルする際は、ユーザーがサイトに訪問してからの導線を意識し、ユーザビリティの高いサイトを設計しましょう。
運用面を考えたサイト設計がされていない
サイトをリニューアルしたとしても、運用・更新を考えて管理画面や機能が設計されていなければ、コンテンツの更新や分析に手間がかかり、時間とともに更新が滞って放置されるおそれがあります。
サイトの運用を放置すると、ユーザーニーズや事業戦略の変化に対応した情報発信ができなくなるため、検索エンジンから低評価を受け、検索順位が下がるリスクが生じます。
リニューアルしたサイトを継続的に運用するために、使いやすいCMSの導入や機能の拡張性を考慮した設計など、運用・更新を見据えたリニューアルを計画することが重要です。
サイトリニューアルがSEOに与える影響とは
サイトリニューアルによって、新規ページの追加や既存ページの改良・削除をおこなうと、内部リンクやサイト全体の構造が変化し、SEOに大きな影響を与えるため検索順位が変動する可能性があります。
ただし、「When Revamping a Site Can Negatively Impact Rankings」の中で、Googleのジョン・ミューラー氏は、サイトのリニューアル自体が検索順位の変動に影響することはないと公表しています。
そのため、サイトリニューアルに伴って検索順位が上がる要因と下がる要因を、適切に把握することが重要です。
これまで獲得してきたSEO評価をリニューアルによって失うリスクを回避するために、それぞれの要因を詳しく見ていきましょう。
サイトリニューアル後のSEOの影響で検索順位が上がる要因
サイトリニューアル後のSEOの影響で検索順位が上がる要因は、以下のとおりです。
- 順位を上げたいキーワードを含めてタイトルタグを最適化した
- 低品質ページの削除などによりサイト全体の評価が向上した
- デザイン変更でユーザビリティを改善した
- 内部リンク構造の改善によりコンテンツの関連性を高めた
- 画像の圧縮によりページ読み込み速度を速めた
サイトリニューアルを実施した直後は、検索エンジンの再評価により一時的に検索順位が下がる場合があります。一定の期間、計測してからSEOの評価を判断しましょう。
Googleの検索順位を上げる方法については、以下の記事でより詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。
サイトリニューアル後のSEOの影響で検索順位が下がる要因
サイトリニューアル後のSEOの影響で検索順位が下がる要因は、以下のとおりです。
- 画像や装飾の追加によってページ表示速度が低下した
- リダイレクトの設定に失敗している
- メインコンテンツまで削除してしまいページ全体の評価が落ちた
- ページがnoindexになっている
すでに評価されているページの削除や調整によってSEOに影響が出る可能性が高まります。
実際に検索順位が下がってしまった場合には、必ず原因を分析して改善することが重要です。
検索順位が下がったときの具体的な対処方法や分析方法について興味がある方は、以下の記事を参考にしてください。
SEO観点でサイトリニューアルで失敗しないために実施すべき施策11選
SEOの観点からサイトリニューアルで失敗しないために実施すべき施策は、以下のとおりです。
- URLを変更したときは301リダイレクトを設定する
- 404エラーを適切にリダイレクトする
- コンテンツを大量に削除しない
- ページ表示速度が落ちていないか確認する
- タイトルや見出し、メタディスクリプションを適切に設定する
- XMLサイトマップを作成・送信する
- robot.txtでクローラーを拒否しない
- ドメイン変更はGoogleサーチコンソールに伝える
- レスポンシブデザインに対応する
- 内部リンクの設計を見直す
- 画像にalt属性を記述する
サイトリニューアルの際のチェックリストとして、ぜひ活用してください。
URLを変更したときは301リダイレクトを設定する
URLを変更したときは301リダイレクトを設定し、URLが変わっても同一のページであると検索エンジンに認識させる必要があります。
301リダイレクトとは、サイトにアクセスしようとしたユーザーを、別のURLに永続的に転送するための処理コードです。
旧URLしか知らないユーザーがアクセスできなくなるのを防ぐだけではなく、検索エンジンは、301リダイレクトを通じて旧URLの評価の大部分を新URLに転送します。
そのため、長年かけて構築された旧サイトのSEO評価がサイトリニューアル後も引き継がれます。
ただし、関連性のないページへ301リダイレクトした場合は、検索エンジンの評価が下がる可能性があるため、やみくもにリダイレクトすることは避けましょう。
リダイレクトの種類やSEOへの効果についての詳しい解説は、以下の記事をあわせてご覧ください。
404エラーを適切にリダイレクトする
サイトリニューアルのときに削除したページは、404リダイレクトの設定によって、ページが存在しないことを検索エンジンに伝えましょう。
削除したページに404リダイレクトが適切に設定されていないと、検索エンジンの評価を必要としない削除したページにもクローラーが訪れてしまいます。
サイト全体のクローリング効率が下がったり、クローラーのリソースが圧迫されたりするため、サイトの評価が下がる要因になりかねません。
また、削除したページにアクセスしたユーザーに向けて、サイト内の他のコンテンツの案内を記載しておくとユーザビリティの向上につながります。
コンテンツを大量に削除しない
検索エンジンは、Webページ内の情報の多くをテキストの単語やセンテンスから収集しています。そのため、コンテンツを大量に削除することによって、検索エンジンに高く評価されている単語やセンテンスも削除され、SEOの評価を下げる原因になりかねません。
たとえば、テキストよりも図解にした方がユーザーに伝わりやすいケースがあります。このような場合に、図解にした部分のテキストを大幅に削除してしまうと、SEO評価に悪影響が出てしまう可能性があります。
コンテンツを削除する際は、Googleサーチコンソールなどのツールを用いて、ページ内で評価を得ている単語やセンテンスを調査してから実行しましょう。
ページ表示速度が落ちていないか確認する
Webページの表示速度が遅いと、アクセスしているユーザーの離脱につながります。
Webページの表示速度が遅いときの対応策の具体例は、以下のとおりです。
- ユーザーにとって不要な画像や動画を挿入しない
- 画像1枚あたりの容量を減らす
- 遅延読み込みのプラグインを導入する
Googleが提供する「PageSpeed Insights」では、無料でWebサイトの表示速度がGoogleの基準を満たしているのか調査できます。
PageSpeed Insightsの見方や表示速度の詳しい改善方法については、以下の記事をあわせてご覧ください。
タイトルや見出し、メタディスクリプションを適切に設定する
タイトルや見出し、メタディスクリプションは、検索エンジンがWebページを評価する重要な要素のひとつです。
Googleは各ページに対して、どのキーワードでそのページを評価するかを、タイトルや見出し、メタディスクリプションのキーワードをもとに定めているといわれています。
そのため、評価してもらいたいキーワードを適切に記載することが重要です。
ただし、リニューアルに伴って変更を加える際には、高い評価を受けている単語やセンテンスを削除しないように注意しましょう。
SEOに効果的なタイトルや見出し、メタディスクリプションのリライト方法については、以下の動画を参考にしてください。
XMLサイトマップを作成・送信する
XMLサイトマップとは、検索エンジン向けにサイト内のコンテンツを伝えるために、サイト内の情報をXML形式でまとめたファイルのことです。
XMLサイトマップを作成してGoogleサーチコンソールに送信することで、ページを更新したことをいち早く検索エンジンのクローラーに伝えられます。
クローラーにページ更新を早く伝えるメリットは、以下のとおりです。
- インデックスする速度が向上する
- 重要なページの優先順位を明確に示せる
- 検索エンジンによるサイト構造の理解を促進する
- 迅速にエラー検出ができる
XMLサイトマップの作成方法や注意点についての詳しい解説は、以下の記事をあわせてご覧ください。
robot.txtでクローラーを拒否しない
robots.txtとは、クローラーのサイト巡回を制御するためのファイルのことです。
サイトリニューアル中は、robots.txtを活用してサイトを非公開にする対応をとります。しかし、サイトリニューアルが完了したあとに解除が漏れてしまうと、Webページが検索エンジンにインデックスされずに、検索結果に表示されない事態に陥ります。
ページ数の少ないサイトはクロール制御が不要なケースも多く、設定する必要がない場合がほとんどであるため、robots.txtの解除漏れによってクロールを拒否しないように注意しましょう。
ドメイン変更はGoogleサーチコンソールに伝える
サイトリニューアルに伴ってドメインを変更した場合は、アドレス変更ツールを用いてGoogleサーチコンソールに速やかに通知しましょう。
Googleサーチコンソールにドメイン変更を伝える理由は、以下のとおりです。
- 旧ドメインの検索順位とSEO評価を新ドメインに引き継ぐ
- Googleの検索エンジンに新旧ドメインの関係性を明確にする
- 検索結果に新ドメインのURLを迅速に反映する
- 検索パフォーマンスの継続的な分析を可能にする
また、Googleアナリティクスを導入している場合は、あわせて設定を修正しましょう。
Googleサーチコンソールを使ったSEO改善方法や成功事例に興味がある方は、以下の記事を参考にしてください。
レスポンシブデザインに対応する
モバイル端末からのアクセスが増加している背景から、2018年にGoogleは、モバイル対応したサイトを優先的にクロール・インデックスする「モバイルファーストインデックス」への移行を発表しています。
そのため、サイト運営者は、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末から閲覧される想定が必要です。
サイトリニューアルに伴って、どのような画面の大きさでも見やすく調整できるレスポンシブデザインを導入して、モバイル端末からの閲覧に配慮したサイトづくりを実施しましょう。
内部リンクの設計を見直す
ページ内の適切な位置に内部リンクを設置すると、サイト内でのユーザーの回遊性が高まり、閲覧ページ数や滞在時間の増加につながり、サイト全体のSEO評価を高める可能性があります。
そのため、サイトのリニューアルに伴って内部リンクの設計を見直すことは、検索順位の向上につながる重要な工程です。
サイトのモデルによって効果的な設置方法が異なるため、以下の表を参考にしてください。
サイトモデル | 適切な設置方法 |
---|---|
メディア型 | トピッククラスターモデル |
データベース型・サービスサイト | ピラミッド型 |
メディア型との相性がよいトピッククラスターモデルは、カテゴリーごとにコンテンツを配置して内部リンクをつなぐ設計方法です。
データベース型・サービスサイトは、ピラミッド型を採用しやすく、トップページを頂点にし、コンテンツを階層構造で配置して内部リンクをつなぎます。
具体的な内部リンクの効果的な設置方法やサイト構造の最適化については、以下の資料や記事で詳しく解説しています。ぜひ、あわせてご覧ください。
【LANY式】オウンドメディアを成功させるための内部リンク設計はこちら>>
画像にalt属性を記述する
alt属性とは、画像にどのような意味があるのかをクローラーに伝える役割をもつタグのことです。検索エンジンは画像を認識できないため、alt属性を記述することで適切に画像の内容を検索エンジンに伝えられます。
alt属性の記述によって検索エンジンに画像の内容を伝えるメリットは、以下のとおりです。
- 画像を表示できないときに代替テキストを表示できる
- 画像検索結果での表示機会が増加する
- 検索エンジンが画像の内容を理解し適切にインデックスできる
リニューアルしたサイト構造にあわせて最適化したalt属性の設定は、検索エンジンから受ける評価の向上に貢献します。
SEOを含むサイトリニューアルの依頼先を選ぶ4つのポイント
サイトリニューアルの依頼先を選ぶポイントは、以下の4つが挙げられます。
- 担当者との相性やコミュニケーションに不安がない
- 希望に対して掘り下げた質問や提案がある
- SEOコンサルティングのノウハウや成功事例がある
- 対応内容や費用を明確に提示してくれる
サイトリニューアルの外注を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
担当者との相性やコミュニケーションに不安がない
依頼先の担当者とは、リニューアルしたサイトが公開されるまでの長い付き合いになるため、信頼できる人物かどうかの見極めが重要になります。
よい担当者の特徴の具体例は、以下のとおりです。
- 専門用語を多用せず丁寧に説明してくれる
- 打ち合わせの日程調整や見積もり依頼の返答などレスポンスが早い
- 売り込みだけではなくアドバイスをくれる
- メールや電話などのやりとりに気配りがある
また、依頼先によって営業担当とプロジェクト担当が異なるケースがあります。
営業担当との相性はよかったのに、実際に長い期間をともにするプロジェクト担当と相性があわないといったことがないように、事前にプロジェクト担当を確認しておくとよいでしょう。
希望に対して掘り下げた質問や提案がある
自社の希望に対して掘り下げた質問や提案があることは、その業者がSEOやUI/UXデザインなど、サイトリニューアルに関する深い知識と経験をもっていることを示します。
背景にある課題や目的を理解しようとする姿勢によって、自社では気づけないニーズやソリューションを浮き彫りにし、より的確なリニューアル計画を立てることに貢献するでしょう。
掘り下げた質問や提案ができる業者を選ぶことは、単にWebサイトのデザインを変更するだけではなく、ビジネス目標の達成につながる効果的なリニューアルを実現するための重要な要素となります。
SEOコンサルティングのノウハウや成功事例がある
サイトリニューアルは、単にデザインを変更するだけではなく、SEOを考慮したサイト設計をおこない、Web集客や自社サービスのコンバージョンなどを改善させる目的で実施します。
そのため、依頼先がSEOコンサルティングのノウハウや成功事例をもっていることが望ましいでしょう。
依頼先のノウハウや実績は、公式HPや配布資料で確認可能です。また、自社と同じ業界や類似の目的をもつサイトの事例があれば、依頼によって得られる成果を具体的にイメージしやすくなります。
なお、LANYでは、サイト制作から運用まで包括的なデジタルマーケティング支援を提供しています。
専門のコンサルタントが当事者意識をもって向き合っていますので、SEOをはじめとしたデジタルマーケティングにお悩みの方はぜひご相談ください。
対応内容や費用を明確に提示してくれる
信頼できる依頼先は、見積もりに加えて、以下のような対応内容が明確です。
- プロジェクトの範囲
- 実施するSEO施策
- 期待される成果
- リニューアルにかかる期間
対応内容や費用が明確になることで、予想外の追加費用の発生や作業範囲の拡大を防ぎ、プロジェクトの透明性が確保されます。
また、明確な提案は、プロジェクトの進捗管理や成果の評価基準としても機能し、依頼者と依頼先の信頼関係の構築にもつながり、長期的なパートナーシップの基盤となるでしょう。
サイトリニューアルにかかる費用の目安については以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
また、LANYでは専任のコンサルタントがヒアリングをおこなって、個別で見積もりを作成しています。詳しいサービス内容は、以下のサービス概要資料をご覧ください。
サイトリニューアルSEOコンサルティングサービス資料はこちら>>
サイトリニューアルはSEOへの影響を配慮して実施しよう
サイトリニューアルは、単なるデザインの変更ではなく、SEOへの影響を配慮することによって、ユーザーのアクセス数や自社サービスのコンバージョン獲得を期待できます。
しかし、適切なSEOの知識をもとに細かな設定に注意しながらリニューアルを実施しないと、かえって検索順位が下がったりユーザーエクスペリエンスの低下につながったりする点に注意が必要です。
SEOに配慮したリニューアルを実施するためには、リダイレクトやページ速度などさまざまな要素を考慮しなくてはいけません。そのため、SEOに詳しい担当者が社内にいない場合は、外注することも選択肢のひとつです。
LANYでは、サイト制作から運用まで包括的なデジタルマーケティング支援を、業界問わず200社以上に支援した実績があります。
経験豊富なコンサルタントがヒアリングをおこない、成果を重視したサポートを提供していますので、サイトリニューアルのSEOにお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。