データベース型サイトの取り扱い終了詳細ページの扱いについて

データベース型サイトのSEOに携わっている方であれば、詳細ページのステータスが「終了」になっているページの取り扱いをどうするのか?に悩まされたことがある方も多いのではないでしょうか。

LANYはデータベース型サイトのSEOも得意としており、多くのお客様にSEOコンサルティングを提供してきました。

この記事では非常にニッチなテーマにはなりますが、「取り扱い終了の詳細ページをSEO的にどう扱っていくか」についての弊社なりの見解を述べさせていただきます。

正解はないテーマにはなりますが、データベース型サイトのSEOで悩まれている方にとって少しでも参考になれば嬉しいです。

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詳細ページの定義

先に詳細ページの定義についてですが、以下の画像の「詳細」と記載のあるページのことを指しています。

一般的にはデータベース型サイトは上記のような構造になることが多いです。

具体的なサイト種別では、詳細ページには次のような内容が掲載されています。

サイト種別ページ種別
求人サイト求人情報のページ
ECサイト商品情報のページ
不動産サイト物件情報のページ
グルメサイト店舗情報のページ

それぞれの詳細ページの中にある商材には、掲載期限が設定されている場合も多いです。

求人サイトであれば、求人媒体と契約している掲載期間ですし、ECサイトであれば商品が取り扱われている期間です。

今回の記事のテーマは、「それらの商材が取り扱い終了になった場合に、詳細ページをどう扱うべきか」になります。

ここからはGoogleの主張も含めて、ご説明していきます。

取り扱い終了の詳細ページに対するGoogleの主張

Googleの公式見解として、ECサイトを例に挙げて3つのパターンが解説がされています。

  • 小規模サイトは関連商品ページの紹介をする
  • 大規模サイトはステータスコード404を返す
  • unavailable_after タグで検索結果に表示する期限を設定

個人的な解釈にはなりますが、商品詳細ページがユニークでユーザーに役立つ情報量が担保されているのであれば、404にせず、他の類似商品の紹介やリンクを担保してあげると良いという内容に帰結するのではないかと思います。

求人サイトやイベント情報など、明確に終了日が決まっている場合はunavailable_after タグで検索結果に表示する期限を設定することを推奨していました。

しかし、こちらも404にせず、類似ページや関連ページへのリンクを設置してユーザーがネクストアクションを起こせる設計にするのが良いと考えます。

取り扱い終了の詳細ページを残すべきかの判断軸

当該ページの復活可能性

当該ページが一時的な掲載終了であれば、ユーザー観点ではネクストアクションが起こせるように取り扱いが終了していることを明記しましょう。

その上で、関連性のある他詳細ページや一覧ページへのリンクを設置してあげると良いと考えています。

SEO観点ではnoindexや404にしてしまうと再クロールまでのリードタイムが長くなってしまい、機会損失が生まれてしまう可能性が高いため、ステータスコード200かつindex状態で残しておくと良いです。

ユーザー観点で設置を推奨した、他詳細ページや一覧ページへのリンクはSEO観点においてもクローラビリティやリンクジュースの観点でリンク先のページの評価向上につながるので大事なポイントになります。

トップページやカテゴリトップに301リダイレクトをかけるということはしないように注意してください。

また、関連性が低いページへのリダイレクトはソフト404として扱われるため、そういったページが発生してしまうとGoogleからクロール効率が悪いサイトと認識され、クロール優先度を落とされかねません。

昨今だと、ヘルプフルコンテンツアップデートもあり、そういった低品質ページが増えていくとサイト全体に悪影響を与えかねないので注意しましょう。

競合と比べてindex数は十分か

取扱中ページのみで競合と比べてindex数が十分であれば、それに越したことはないですが、もし少ない場合はサイトとしてのテーマ性が劣位な状況になっている可能性があります。

そのためindex数を担保し、テーマ性を上げていくためにも取り扱い終了ページをユーザーがネクストアクションを起こせる有用なページにしてindexさせていくことを推奨します。

ただし、ユーザーにとって不利益を被る場合には、検索結果にindexさせるべきではありません。

まずは関連ページへの導線設置やユーザーニーズを満たすことのできるページ構成に整えてから、その後にindexとしていいく進め方が良いでしょう。

ユーザーニーズ(=流入)があるか

取り扱いが終了していてもユーザー視点で、「何かしら参考になるから見たい」というニーズはあると思います。

ニーズがあるか判断は以下2つで判断すると良いです。

  • 当該ページに流入があるか
  • ユーザーインタビューで定性調査

サイトごとの想定されるニーズは以下が挙げられると思います。

サイト種別想定ニーズ
オークションサイト出品時の価格設定や落札価格の参考にしたい
建売のハウスメーカー取り扱っている物件ジャンルの把握をして、自分の生活スタイルと合っているのか確認したい
ECサイト過去販売実績のある商品を把握し、再販のタイミングを狙いたい
求人サイト過去募集職種を把握し、良い職種があれば転職タイミングを調整したい

当該ページの品質を向上させるリソースがあるか

単純に「掲載終了しました」だけのページをindexのまま残すのであれば低品質判定されてしまうので、noindexや404にした方がマイナス影響を受けないので良いです。

そもそもの話にはなってしまいますが、当該ページを改修できる体制や仕様であるかどうかは確認すべきだと考えています。
改修できるとなれば、metaタグや内部リンクの設置はどうするか?などの企画を練っていきましょう。

取り扱い終了ページの扱いについて

取り扱い終了ページの扱いについて以下の3つをご説明させていただきます。

ステータスコード200でindexさせる

サイトとしてのindex数も必要である場合はこの対応を行い、関連ページへの内部リンクを設置してあげるのが良いでしょう。

現状が、noindexや404の場合は一気にindex解放するのではなく、indexされる品質の閾値を確認しながら徐々に解放していくことをおすすめします。

一気に解放した場合、クロールバジェットが足りなかったり、そもそもindexされるだけの品質でなかった場合に他の生きている詳細ページ群へのクロール優先度を落とされてしまう可能性があります。

ですので、慎重かつ丁寧に進めていきましょう。

類似ページへ301リダイレクトする

生きているページのみでindex数が十分担保できている場合は、新バージョンのページへ301リダイレクトしてあげるのが良いと思います。

そうすることでリダイレクト先のページの評価向上に繋がり、順位上昇→セッションやCVの増加に繋げることが可能です。

noindexや404にする

改修するリソースがなかったり、仕様的に改修が困難な場合は404で問題ないありません。

仮にユーザーニーズがある場合は、noindex化し、ページ自体は見られる状態にしておくとユーザービリティの観点で良いと考えています。

取り扱い終了ページをindexさせている事例について

取り扱い終了ページをindexさせているサイトさんの事例についてご紹介していきます。

ヤフオクさん

キャプチャのようにオークションが終了している詳細ページもindex化されているのがわかります。

引用:Yahoo!オークション|フウロ SR ポケモンカード ポケカ Pokemon Ja…

site:検索で詳細ページが掲載されているサブドメインでオークション終了ページのindex数の参考値を調べてみましたが、10,300,000件ありました。

全体のindex数の参考値は上記よりも低く出てしまったので、どの程度の割合なのかは不明ですが、絶対値としては多い印象があります。

タウンワークさん

タウンワークさんもPC版はindexしていて、SP版だと類似求人へ302リダイレクトをしています。
301リダイレクトではないので元のURLが復活する可能性が高く、元のURLをメインとして運用しているのかもしれないです。

引用:タウンワーク|株式会社フロンティア ★オープニング特別採用部★のアルバイト・バイト求人情報

引用:タウンワーク|株式会社フロンティアのアルバイト・バイト求人情報

まとめ:取り扱い終了ページの品質を担保しながらindexさせてあげられると良い

2023年の10月、11月のアップデートでは、index数が多い大規模サイトが勝ちやすくなっているアルゴリズムでもあります。ですので、保有している資産をすぐに手放すのではなく、「どうやったら品質を担保したまま活かすことができるのか?」を考えて、サイトとしてのボリュームは上げ続けていきたいところです。

注意していただきたいのは、取り扱い終了ページはサイト全体で見た時にメインコンテンツではないため大前提、取り扱い中ページを増やしていくことに注力してください。

「取り扱いページのパフォーマンスを上げるために取り扱い終了ページを有効活用する」ぐらいのイメージで取り組んでいただければと思います。

LANYではこのようなデータベース型サイトのSEOにおける各種ご相談も承っております。

データベース型サイトのSEOコンサルティングの事例としては、下記のようなケースがございますので参考にしてみてください。

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この記事の執筆者

Igarashi Shuntaのアバター

中〜大規模のDB型サイトのSEOを中心に各種プロジェクトに従事。
前職のエン・ジャパン株式会社ではSEOと各種データ整備〜可視化を担当。 SEO×データの経験を活かし、クライアント様への事業貢献を心がけている。

この記事を監修した人

Igarashi Shuntaのアバター
竹内渓太 SEOコンサルタント

株式会社LANYの代表。株式会社リクルートホールディングスにデジタルマーケティング職で新卒入社。3年間デジタルマーケティングに従事。その後、株式会社LANYを創業。大規模サイトのSEOが得意。

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