SEOの社内稟議の取り方|そもそもSEOをやるべきか、外部委託するか、どの会社に委託するか

LANYのSEOコンサルティングサービスをご検討いただく企業様から、次の声を多く頂きます。

  • SEOコンサルティングを導入するための社内稟議を通しづらい
  • そもそもSEOをやるべきかどうかが会社として方針立てられていない
  • 複数のSEO会社を比較検討しているが、決め手がなく困っている

SEOの社内稟議はいろんな意味で難易度が高いです。

SEOは特性上、効果に時間がかかるのため、会社に納得してもらい社内稟議を通すのが難しいマーケティング施策の一つです。

また、SEOをやることが決まったとしても、インハウスで運用するか外部に委託するか、そしてどの会社に委託すべきかを判断できない企業様は多いでしょう。

そこで本記事では、100社を超える企業のSEOコンサルティングを実施してきた私が、次の3つの稟議の取り方を解説します。

この記事でわかること
  • そもそもSEOに投資すべきかどうか
  • SEOを外部に委託すべきかどうか
  • どのSEO会社に依頼すべきか

「SEOコンサルティングを社内で導入したい担当者の方」「そもそもSEOをやるべきかを判断できていない担当者の方」は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

そもそもSEOに投資すべきか

そもそもSEOに投資をすべきかどうかから悩んでいる企業も結構な割合でいます。

ある程度の投資対効果が見込めるのであればSEOに投資をしたいが、実際に何をどれくらい実行すればリターンが出てくるかがわからず、投資に一歩が踏み出せないといった悩みが多いです。

結論、SEOは投資対効果を読み切るのが難しいです。場合によっては、全く見合わない場合もあります。

経営資源の「ヒトモノカネ」のフレームワークを使って、下記の表に「企業がSEOをやるべきか、やるべきではないか」の判断基準をまとめました。

経営資源SEOをやっていいケース/やるべきではないケース
カネ✕:短期的に成果を出す必要がある
〇:中長期的に投資を続けられる余裕がある
ヒト✕:担当者や部署に中長期的に取り組む意思がない
〇:中長期的に取り組む意思や熱意があるメンバーがいる
モノ△:参入領域が市場としてまだ存在しない
〇:参入領域が市場として存在している

要約すると、SEOの市場がきちんと存在しており、中長期的にSEOに取り組めるだけの予算や体制がある場合には、SEOに投資をしても成果を得られる可能性があります。

一方で上記に当てはまらない場合は、SEOではなくデジタル広告やSNSなどのその他の集客チャネルを強化しましょう。

また、社内にSEOへの理解が乏しい場合には「中長期的な投資である」といったSEOの特性が理解されづらいでしょう。

まずは社内にSEOの特性を十分に理解してもらった上で、自社の状況を鑑みて投資対象とすべきかを検討することをおすすめします。

稟議の通し方

そもそもSEOに投資をすべきかどうかの稟議では、以下の2つの点が重要です。

それぞれ詳しく解説します。

社内のSEOへの理解を深めてもらうこと

まずは、社内のSEOへの理解を深めてもらうことが重要です。

重要な点は、次の3つ点です。

  1. 短期間には成果が出ないこと
  2. 中長期的に見ると資産化して積み上がっていくこと
  3. 競合との相対評価であり、自社が取り組まないと相対的にどんどん劣位になること

要約すると、SEOは短期的ではなく中長期的取り組むことで成果が出て、定期的に更新しないとどんどん競合劣位になるチャネルです。

詳しくは、下記でSEOの成果までの考え方をまとめているので、ぜひ合わせて読んでみてください。

自社のヒトモノカネの状況を鑑みた上で、SEOに投資すべきだと説明すること

下記表を用いて、自社がSEOをするべきかを説明しましょう。

経営資源SEOをやっていいケース/やるべきではないケース
カネ✕:短期的に成果を出す必要がある
〇:中長期的に投資を続けられる余裕がある
ヒト✕:担当者や部署に中長期的に取り組む意思がない
〇:中長期的に取り組む意思や熱意があるメンバーがいる
モノ△:参入領域が市場としてまだ存在しない
〇:参入領域が市場として存在している

「カネ」は、SEOが効果が出てくるまでに最低でも半年から1年は辛抱強く向き合っていく必要があるため、1年程度のSEOへの投資予算があるかを判断しましょう。

「ヒト」は、SEOに中長期的に向き合えるだけのリソースや熱意が部署内にあることを説明しましょう。

「モノ」は、競合のSEO流入の状況を外部ツールで確認したり、検索ボリュームがわかるツールで見込み顧客の検索しそうなキーワードの需要を確認したりして、市場があることを解説しましょう。

社内の決裁者がSEOに対して理解を深めており、上記のフレームでやるべきであると判断できていれば、SEOへの投資決裁は降りやすくなるでしょう。

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SEOを外部に委託すべきかどうか

いざSEOをやるべきかが決まったとしても、インハウス(自分たちで取り組む)で運用するか、外部に委託するかで悩まれている企業様も多いでしょう。

SEOのインハウス化と外部委託のそれぞれのメリット・デメリットは下記です。

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SEOの取り組み方メリットデメリット
インハウス(内製)・人件費以外の予算がかからない
・自社サービスやプロダクトへの理解がある人が運用できる
・SEOへの専門性のある社員が必要
・他社事例や施策案などの情報が入ってこない
外部委託・SEOの専門性がある人を社内に確保する必要がない
・専門性や豊富な事例を元に、スピード感を持って改善をしていける
・予算がかかる
・委託者のサービスやプロダクト理解が乏しいと成果が出づらい

弊社では、インハウスで運用できるところまでは運用しきった方が、より大きな成果は出せると考えています。

サービスやプロダクトへの理解がある担当者がSEOを実行した方が成果が出やすく、当事者意識を持ってPDCAを回すためにはなるべく内側にいる担当者が主導権を持って動かした方が捗るでしょう。

ただ、SEOに専門性がある人が社内にいない場合には、インハウスで運用するのは難しいです。

また、SEOの専門性がある人を採用するのはハードルが高く、インハウスで回せる体制を組み立てるまでにはある程度の時間と労力、人件費が必要になります。

SEOおたく

初期の段階では外部のSEO会社に支援を依頼し、ノウハウを溜めたり、並行して採用を進めたりするなどをして、最終的にはインハウス化してしまうのもおすすめです

外部にSEOを委託する際の稟議の取り方のコツを弊社なりにもまとめてみます。

外部にSEOを委託する際の稟議の通し方

SEOを外部に委託すべきかどうかの稟議では、次の2点を意識すると良いでしょう。

それぞれ解説します。

SEOのインハウス化と外部委託のメリット・デメリットを整理する

下記のメリット・デメリットの表を利用しながら、自社の状況に当てはめて整理してみてください。

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SEOの取り組み方メリットデメリット
インハウス(内製)・人件費以外の予算がかからない
・自社サービスやプロダクトへの理解がある人が運用することが可能
・SEOへの専門性のある社員が必要
・他社事例や施策案などの情報が入ってこない
外部委託・SEOの専門性がある人を社内に確保する必要がない
・専門性や豊富な事例を元に、スピード感を持って改善をしていける
・予算がかかる
・委託者のサービスやプロダクト理解が乏しいと成果が出づらい

とくに下記はインハウスか外部委託にするかの判断基準になるでしょう。

  • SEOの専門性がある担当者がいるか
  • 担当者がいない場合には、採用して立ち上がるまでの期間と予算がどれくらい必要か
  • 参入領域のSEO難易度的に、外部の知見なしで成功に導くことはできるか

インハウス化する方がコスパが良いと考えられますが、人件費や採用、教育にかかるコストが度外視されている場合が多いです。

インハウスか外部委託かをフェアに比較検討するためにも、見えないコストにも注意を払ってぜひメリット・デメリットを比較してみてください。

組織としての中長期的なSEOの進め方で検討する

短期的な視点だけで外部委託を考えるのではなく、組織としての中長期的な視点でも検討するのがおすすめです。

たとえば、半年だけでも外部のSEO会社に入ってもらうことで、下記がわかるでしょう。

  • 定常的にどの数値を見ていけば良いのか
  • 戦略方針はどのように立てれば良いのか
  • 施策のPDCAはどう回せば良いのか

実利的ですが、レポートや施策の要件定義書のサンプルがもらえるだけでも、将来的にインハウス化する際には役立ちます。

ミーティングや日々のやりとりを通してカウンターパートに立つ担当者のレベルアップにもつながるでしょう。

中長期的な状態を見据えた上で「まずは外部委託をする」と提案することで、より稟議は通りやすくなるでしょうか。

どのSEO会社に依頼すべきか

SEOを外部委託すると決まった後には、どのSEO会社にするかの比較検討があるでしょう。

SEO会社にはそれぞれ強みや特性があるため、自社のサービスに合わない会社を選んでしまうと、なかなか成果に結びつきません。

弊社では「LANYに依頼したいが、会社規模的に社内稟議が通しづらい」という意見を頂きます。

SEOおたく

ただし、大企業が小さな会社へ発注をかけるのに社内稟議が通しづらいからといって、会社の規模や提案資料の出来栄えで会社を選んでしまうのは早計です

なぜなら、SEOの成果は担当者に依存する部分が大きく「誰が担当になるか」がもっとも重要だからです。

大企業になるほどコンサルタントの数が多く、予算が少額の場合は経験の少ないコンサルタントが担当になることは少なくありません。

そのためSEO会社を選ぶ上では、下記の4つを重視することが大切です。

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観点概要
担当者の品質は高いかSEOの成果は担当者に依存する部分が大きい
自社のSEOモデルに合っているかデータベースSEOが得意な企業に、コンテンツSEOを依頼しても成果は出づらい
過去の実績は十分か自社のSEOモデルに似た企業のサポート実績があるかは成果が出やすい
親身にサポートしてくれるかお問い合わせ段階で親身な対応かどうかは、依頼後のお客様への対応も見えてくる

会社の規模が大きければ、パッケージ化したコンサルティングを受けられ、担当企業も多いのでナレッジが蓄積されています。

ただし、SEOの成果でもっとも影響を及ぼすのは担当者の経験値や能力です。

そのため、会社の規模や見栄えの良い提案資料ではなく、誰が担当になるのかを見極めてから依頼先を検討することが大切です。

稟議の通し方

下記の4ポイントごとに比較検討しているSEO会社をまとめて、最適な会社にご依頼する旨を提案するのが良いでしょう。

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観点概要
担当者の品質は高いかSEOの成果は担当者に依存する部分が大きい
自社のSEOモデルに合っているかデータベースSEOが得意な企業に、コンテンツSEOを依頼しても成果は出づらい
過去の実績は十分か自社のSEOモデルに似た企業のサポート実績があるかは成果が出やすい
親身にサポートしてくれるかお問い合わせ段階で親身な対応かどうかは、依頼後のお客様への対応も見えてくる

LANYはコンペをしないポリシーを持っていますが、上記の観点はコンペをしなくとも判断が可能です。

一方でコンペをしてしまうと提案資料勝負になってしまうため、実際の担当者の実力よりも型化されている提案資料の品質や会社のエース人材の実力に左右されてしまうためおすすめしません。

現場担当者の方が、決裁者以上にどの会社に依頼すべきかの適切な判断はできるはずです。

4つの観点なども踏まえて最適な会社を選択できるようにしましょう。

まとめ

SEOに関する下記3種類の稟議の取り方をまとめてみました。

  • そもそもSEOに投資すべきかどうか
  • SEOを外部に委託すべきかどうか
  • どのSEO会社に依頼すべきか

それぞれをチェックリスト的に検討すれば「そもそもSEOをやるべきなのか」「外部委託するのか」「どの会社に委託すべきか」を判断できるようになるでしょう。

ぜひSEOで稟議が取れずに困っている方の一助となっていれば幸いです。

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  • コンテンツマーケティングのメリット・デメリット
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この記事の執筆者

竹内渓太のアバター
竹内渓太 SEOコンサルタント

株式会社LANYの代表。株式会社リクルートホールディングスにデジタルマーケティング職で新卒入社。3年間デジタルマーケティングに従事。その後、株式会社LANYを創業。大規模サイトのSEOが得意。

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