SEOコンサル会社もコンペで選んではいけない

BtoBサイトを得意分野とするweb制作会社ベイジの枌谷さん(@sogitani_baigie)の、下記の記事を読んで非常に感銘を受けたため、LANYとしてのコンペに対する思いを書いてみました。

Web制作に限らず、SEOコンサルティングでもコンペは頻繁に行われていますよね。

コンペの定義は、ベイジさんの記事のものをお借りして「なんらかの課題を作らせて競わせる方法」(見積中心の比較は「相見積」と捉える)とさせていただきます。

コンペのメリット・デメリットを発注者とSEOコンサルティング会社の立場の両方から考えてみて、両者がハッピーになるためにはどのように発注先を選ぶべきなのかに対する僕なりの意見を述べさせていただければと思います。

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目次

SEOコンサルのコンペに対する思い

SEOコンサルティングのサービスは、安い金額ではないため、複数の会社を比較検討して発注先を選ぶべきなのは間違いないと思います。

その際に、コンペ(なんらかの課題を作らせて競わせる方法)は、発注者からすると比較検討をする上で有効な手段に見えます。

コンペをすることで次のようなメリットが享受できるでしょう。

  • 各SEOコンサルティング会社の提案力がわかる
  • 自社サイトの課題や行うべき対策のアイデアがもらえる
  • 複数社の資料があることで社内稟議を通しやすくなる

LANYでも過去に何度かコンペに参加していますが、その際には、サイト分析をして、戦略や施策の方向性を打ち出し、提案資料を作成して提出・ご説明をさせていただきました。

もちろん、実際に発注いただいたクライアント様のサイトのように多くの工数を使って詳細な分析をすることはできませんし、緻密な戦略設計や施策のご提出はしておりません。

しかしながら、これまで数百社のサイトを見てきている我々からすれば、最小工数で分析したとしても、課題の当たり付けや大枠としてのやるべき方針は見えてきます。

ですので、発注者側からすればSEOコンサルティングのエッセンスとなるような「課題設定」「戦略・方針・戦術」の大筋はコンペのタイミングで手に入ることになるでしょう。

それらの提案資料を見れば、各会社の提案力もわかりますし、複数社を比較検討したことが伝わるため、社内稟議も通しやすくなるかもしれません。

コンペは、無料でたくさんのメリットを享受できる仕組みのように思えます。

ただ、視点をSEOコンサルティング会社に移すと、これまで培ってきた知見や経験、コンペ準備に使った工数(≒人件費)を無償提供することになります。

SEOコンサルティングが安くはないサービスであり、意思決定を慎重にしてもらうべきな点は理解しているため、きちんとクライアント様が適切に比較検討できるだけの材料を提供したいという思いはあります。

一方で、LANYのような小さな会社では、コンペに避けるリソースがほとんどなく、あまりにコンペに参加しすぎてしまうと、現在お付き合いしているクライアント様にかけるべき対するリソースが薄くなってしまう可能性もありますし、高いお金をお支払いいただいてご依頼いただいている点も踏まえると、我々のSEOに対する知見を無償提供するのはお付き合いのあるクライアント様にとってフェアではありません。

SEOおたく

コンペ案件は、金額感が高かったり、契約期間が長いものが多いため、受注者側からすると魅力的に映ってしまうケースもあります。

しかしながら、既存クライアント様のサポートに最大限尽力することを考えると、コンペに参加するのはあまり健康的ではない気がしました。

よって、LANYでは今後、基本的にコンペを受けないスタンスに変えます。

ありがたいことに、創業当初からずっとお付き合いしてくださっている企業様や個人の方々に支えられて、事業の持続可能性は保てているため、コンペをせずともやっていける体力が少しずつついてきていることもあるので、その方々に大きな成果を返すためにもコンペには参加しないようにします。

SEOコンサルティング会社の選び方

SEOコンサルティングのサービスは安くはないため、丁寧に比較検討をした上で発注先を選ぶべきです。

ここでは、事業サイドとSEOコンサルの両者を経験してきた僕個人の意見として、SEOコンサルを選ぶ上でのポイントをご紹介できればと思います。

基本的に発注先を選ぶ上では、下記の4項目を把握して比較検討をすべきです。

  • サービス内容と見積もり
  • 実績
  • 口コミ・評判
  • 担当者の実力

サービス内容やお見積もりは言うまでもありませんが、SEOコンサルティング会社を選ぶ上で重要になるのが、「口コミ・評判」と「実績」だと考えています。

SEOコンサルティングでは、サイトを分析して課題特定をして、その課題を解決するための施策をご提案するのが基本です。

目に見えない「情報」が納品物になる点や、成果が出るまでに時間がかかる点を踏まえると、何か実際のアウトプットを見て比較検討をすることは難しく、これまでどのような実績を出して、どのような評判や口コミがあるのかが重要になります。

また「担当者が誰か?」はSEOコンサルティングでは極めて重要だと考えています

何か制作物を作るわけではないため、工数が重要なのではなく、どれだけ筋の良い提案をできるかが重要になるため、エンジニアを選ぶ際によく言われる内容と似ていますが、優秀なSEOコンサル10人よりも超優秀なSEOコンサル1人の方が価値は高いです。

大きな会社になればなるほど、担当者のレベル差が大きくなるため、どのような方が担当になるのかはあらかじめ聞けるのであれば聞いておくべきでしょう。

特に、予算が少ない場合にはジュニアクラス(新卒など)が主担当になる場合もあるため、求める水準がどのレベルなのか次第では担当者を把握した上で比較検討すべきです。

SEOコンサルティングを比較検討する際には、上記のような点を踏まえて検討してみてください。

まとめ

コンペにリソースを使えるほど大きくはないSEOコンサルティング会社だからこそ、コンペに対しての思いを書いてみました。

信頼してお付き合いしてくださっているお客様のサイトで成果を出すためにも、リソースが少ない我々はやるべきことを絞る必要があります。

自分たちの提供するサービスに自信を持っているからこそ、我々を信頼して選んでくださった企業様に全力を尽くし、成果を出していけるように今後とも励んでいきます。

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この記事の執筆者

竹内渓太のアバター
竹内渓太 SEOコンサルタント

株式会社LANYの代表。株式会社リクルートホールディングスにデジタルマーケティング職で新卒入社。3年間デジタルマーケティングに従事。その後、株式会社LANYを創業。大規模サイトのSEOが得意。

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