【データベース型サイト】のSEOで意識すべき3つのポイントと改善事例

\ データベース型サイトの担当者の方におすすめ /

\ データベース型サイトの担当者の方におすすめ /

データベース型サイトとは「データベースに保存された情報をもとにページを自動生成するWebサイト」です。データベースにデータを追加または更新すると、それに応じてページが自動生成されたり、既存情報が更新されたりします。

SEOの中でも、データベース型サイトと記事型メディアでは実施すべきSEO対策は大きく異なります。

データベース型サイトのSEOは、細かな仕様策定や地道な作業が多い一方、一つの施策で大きな成果を期待できます。

本記事では、国内最大級の人材サービスで4年間SEOを担当し、その後SEOコンサルタントとして多くのデータベース型サイトをグロースさせてきた経験をもとに、以下を解説します。

この記事で分かること
  • データベース型サイトとは
  • データベースSEOの3つのポイント
  • データベース型サイトのSEO対策と改善プロセス
  • データベース型サイトのSEO・CVR改善施策7選

データベース型サイトのSEOに取り組む方の参考になれば幸いです。

以下のリンクから、データベース型サイト向けSEO改善メソッドをダウンロードできます。SEO改善のフレームワークや具体的な改善施策10選をまとめているので、ぜひご活用ください。

■資料:『データベース型サイトのSEO改善メソッド』(全48ページ)

少しでもLANYのSEOコンサルティングに興味があれば、まずはお気軽にご相談ください。サイトの課題をお伺いさせていただき、弊社から改善方針をお伝えさせていただきます。
» SEOコンサルティングのサービスはこちら

竹内渓太のアバター
執筆者

SEOコンサルタント

竹内渓太

株式会社LANYの代表|株式会社リクルートにデジタルマーケティング職で新卒入社。3年間、デジタルマーケティングに従事。その後、株式会社LANYを創業。大規模/データベース型サイトのSEOが得意。

目次

データベース型サイトとは

データベース型サイトとは「データベースに保存された情報をもとにページを自動的に生成されるWebサイト」です。

データベースにデータを追加または更新すると、それに応じてページが自動生成されたり、既存情報が更新されたりします。

サイト構造は、主に「詳細ページ」と「詳細ページをまとめた一覧ページ(リストページ)」の2種類のページで構成されています。

データベース型サイト
データベース型サイトとは

データベース型サイトの具体例としては「Amazon」「楽天」などのECサイト、「Indeed」「マイナビ」などの求人サイトが該当します。

スクロールできます
種類具体例ページ数(約)
ECサイトAmazon3,980万
楽天1,810万
求人サイトIndeed5,810万
マイナビ640万
不動産サイトSUUMO835万
ホームズ1,140万
グルメサイト食べログ7,370万
Retty1,020万
CGMサイトQuora9,140万
Reddit1億5,700万

データベース型サイトは、数百万〜数億ページを保有しているため、記事型メディアのように1ページずつ磨き込んでいくSEO手法は通用しません

データベース型サイトは、サイト全体でのクロール・インデックスの最適化や内部リンクの戦略的設計、ページテンプレート単位での改善などのダイナミックな改善をしていく必要があります。

データベース型サイトのSEOで意識すべき3つのポイント

データベース型サイトのSEOに取り組む上で、検索エンジンの仕組みを理解しておくことは必須です。

検索エンジンの仕組みは、大枠下記の4プロセスに分けられます。

検索エンジンの仕組み
  • STEP1.ディスカバー(ページを発見する)
    • 検索可能にするには、まず検索エンジンがページを発見する必要がある
    • 方法:リンクを設置する・sitemap.xmlを作成する
  • STEP2.クロール(ページを解析する)
    • 発見後は、ページ内の中身の情報(HTML)を解析する
    • 方法:適切にHTMLをマークアップする
  • STEP3.インデックス(ページを登録する)
    • 解析後は、Googleに登録する
    • 方法:ページ内容を見直す・他ページから内部リンクを貼る
  • STEP4.ランキング(順位を付ける)
    • 登録後は、順位を付ける
    • 方法:競合よりも高品質なページを作成する
検索エンジンの仕組み

要は、まずGoogleが公開されたページを見つけ、中身を解析し、ページを登録して、順位を付けるという流れです。

検索エンジンの仕組みを理解した上で、特にデータベース型サイトのSEOで意識しておくべき3つのポイントを紹介します。

※クリックすると該当見出しに遷移します

SEOおたく

記事型とは異なり、テクニカルなSEOが求められますが、データベース型SEOでは重要なポイントなので、担当者の方は理解しておきましょう

①クロール・インデックスを最適化する

データベース型サイトのSEOで最も重要なのが「クロール・インデックスの最適化」です。

クロールとインデックスの概要は下記です。

スクロールできます
プロセス概要
クロールクローラーと呼ばれるロボットが、ページ内の情報(HTML)を解析すること
インデックスクロール解析した情報に、登録価値があると判断したら、Googleに登録すること

すべてのページが必ずしもクロールされたり、インデックスされたりするわけではありません。

データベース型サイトのように、数百万〜数億ページを持つ大量のページがある場合、検索エンジンは優先順位を付けてページをクロールします。

この際、優先度が低いページは、クロールされるまでに時間がかかったり、場合によってはクロールされなかったりすることもあります。

そのため、下記のようにページがクロール・インデックスがされているのかを確認し、されていない場合は適切な対処をする必要があるでしょう。

クロール・インデックスのプロセスの確認方法・要因・打ち手

まとめると、「①インデックスする価値のあるページだときちんと認識させること②適切なクロール導線を担保すること③サイト全体のクロール効率を上げること」が大切です。

より詳細に打ち手を考えていきたい方は、Google公式ドキュメント「大規模なサイト所有者向けのクロール割り当て管理ガイド」も参考にしてみてください。

また、データベース型サイトを運用している方で「ページネーションの取り扱い」に困っている方は、下記記事も参考にしてください。

■無料お役立ち資料:『【LANY流】GSCインデックスレポート-よくある除外ステータスへの対応

②PLPを一致させる

PLP(Preferred Landing Page)とは「サイト運営者が、ある特定のキーワードに対して、優先的に表示させたいページ」になります。

たとえば、「新宿 バイト」というキーワードには、新宿のアルバイト一覧ページを表示したいところですが、新宿のカフェアルバイト一覧ページが表示される場合があります。

PLPが一致していない場合は、下記のデメリットがあります。

PLPが一致していない場合のデメリット
  • 検索順位が上がりづらい
    • 検索意図の合致率が低くなるため
  • CVRが低くなる
    • 検索意図と異なるページが表示されるため

大量のページを持つデータベース型サイトでは、PLPの不一致が発生しやすいため、適切なモニタリングを推奨します。

PLPの確認方法・要因・打ち手は下記です。

PLPの確認方法・要因・打ち手

もしPLP不一致のキーワードがある場合、まずPLPがインデックスされているかを確認しましょう。

インデックスされている場合は、なぜ他のページが優先的に評価されているのかを詳しく調査してください。

③ページテンプレート単位で改善する

記事型サイトと異なり、データベース型サイトはページ単位ではなく、ページテンプレート単位で改善をしていきます。

ページテンプレートとは、一覧ページや詳細ページなどの特定のテンプレートで要素が構成されているページのことを指します。

スクロールできます
サイトタイプ改善範囲
DB型サイトページテンプレート単位
記事型サイトページ単位

たとえば、求人サイトで「新宿 バイト カフェ」のページの順位を上げたいと考える場合、「エリア×職種」のページテンプレートに施策を打ちます。

「エリア×職種」のテンプレートに施策を打つことで「新宿 バイト カフェ」だけでなく、「池袋 バイト カフェ」や「新宿 バイト 居酒屋」など、大量のページを一度に改善できます。

無料ホワイトペーパー「データベース型求人サイトのSEOガイドブック」はこちら>>

補足:検索順位を上げるにはクエリとのテーママッチを高める

検索順位を上げる際に重要な考え方は「クエリとのテーママッチ」です。

Googleが検索順位を決める流れは、まず検索クエリの意図を解釈し、次にページの目的を理解します。その上で、最も一致しているページを検索結果に表示します。

そのため、検索順位を上げるためには、特定のクエリに合ったページテンプレートを作成し、ページの目的をしっかりとGoogleに伝えていく必要があります。

データベース型サイトでクエリとのテーママッチを高めるためには、下記の2要素の改善が必要です。

ページテンプレートの要素

ページテンプレートの要素では、以下の3点をそれぞれ改善しましょう。

ページテンプレートの改善要素
  • メタタグ要件
    • Title, meta descriptionなど
  • メインコンテンツ
    • 一覧ページなら詳細カセットの内容など
  • サブコンテンツ
    • メインコンテンツ以外のリンクカセットやその他カセット
ページテンプレート要素

ディレクトリマップを活用し、各ページテンプレートごとのメタタグが最適化されているかを確認します。

また、ページテンプレートのワイヤーフレームを調査し、テーマに適合した内容になっているか分析しましょう。

サイト全体での要素

サイト全体での要素としては、以下の3つが改善策として挙げられます。

サイト全体での要素の改善施策
  • 内部リンクの最適化
  • 下層ページのインデックス最適化
  • 一覧ページと詳細ページの繋ぎ込み強化

特にリストページ(一覧ページ)の評価を上げるためには、詳細ページと一覧ページの間の繋ぎ込みは重要です。

リストページ(一覧ページ)の評価を上げる際に必要なポイントは下記です。

リストページの評価を上げる際のポイント
  • 内部リンク設計
    • 複数の一覧ページに紐づく詳細ページをどこにリンクで繋ぎ込むかを考える
    • 優先度マスタを用いて、どのリンクを優先するかを明確化する
  • メタタグの活用
    • 詳細ページのメタタグにリストページの対策キーワードを設定する
  • サイトタイプに合わせた調整
    • 運営するデータベース型サイトの特性を考慮し、施策を立案する
SEOおたく

サイトの表面には現れない細かな業務ですが、データベース型サイトのSEO対策では重要な要素のため、丁寧に取り組むことをおすすめします

データベース型サイトのSEO担当者でトラフィックが伸びないと悩んでいる方は、下記の記事も合わせて参考にしてください。

■無料お役立ち資料:『ECサイトのSEOガイドブック

■関連動画:『ECサイトのSEO戦略 LANY SEOおたくさんコラボ(YouTube)

データベース型サイトのSEO対策と改善プロセス

データベースSEOでは、基本的に3つのページタイプ(トップページ・一覧ページ・詳細ページ)を対策します。

ビジネスモデルや領域によって細かい対策方針は異なるものの、データベース型サイトのSEOは、ページタイプごとに検索上位を目指す戦略になります。

データベース型サイトの主要な対策キーワードと課題

一覧ページと詳細ページのSEO評価を高めていくことで、最終的にはトップページでその領域のビッグキーワードが獲得できるようになるイメージです。

ここでは、検索順位を取るための具体的なデータベース型サイトの改善プロセスを解説します。

※クリックすると該当見出しに遷移します

それぞれ解説します。

STEP1.ディレクトリマップを活⽤して、キーワードカテゴリを洗い出す

まずは、ディレクトリマップを活⽤して、キーワードカテゴリを洗い出します。

ディレクトリマップ・キーワードカテゴリとは
  • ディレクトリマップ
    • ウェブサイト内にある全てページURL・タイトル・ディスクリプションなどをまとめたマップ
  • キーワードカテゴリ
    • キーワードの掛け合わせによって生成されるカテゴリ。たとえば、「エリア×職種」「エリア×職種×こだわり条件」など。

具体的なディレクトリは、下記のようなものになります。

洗い出しが完了したら、キーワードカテゴリごとに、現状のクロール・インデックス・PLP・順位を洗い出します。

STEP2.クロール‧インデックス‧PLP‧ランキングのファネルで課題設定をする

データベース型サイトのSEOは「キーワードカテゴリ」×「ファネル」の2つを掛け合わせて課題設定をします。

データベース型サイトの課題設定の手法

キーワードカテゴリは、サイトごとに決められているどの条件とどの条件を掛け合わせてページを生成するのかの粒度に合わせて設計します。

たとえば、求人サイトであれば、エリア×職種、エリア×雇用形態などのように、特定の掛け合わせパターンがインデックス対象になっているはずです。

クロールからランキングまでのファネルごとの問題は、次のように考えます。

データベース型サイトのクロールからランキングまでのファネル別の問題特定方法

クロールからランキングまでのファネルごとの課題に合わせて、要因を特定し、適切な優先順位の元、施策実行をしていきます。

STEP3.各ファネルで課題が発生した要因を特定し、施策を打つ

次は、ファネルごとの課題に合わせて、要因を特定し、適切な優先順位の元に施策を打ちます。

ファネルごとの課題の要因と打ち手は、下記になります。

※クリックすると該当見出しに遷移します

それぞれ詳しく解説します。

課題①:クロールされていない

「クロールされていないこと」が課題の場合、要因と打ち手は下記の表のとおりです。

課題クロールされていない
要因・サイトへのクロール割当量(≒ クロールバジェット)がそもそも少ない
・不要なURLにクロールリソースを取られすぎて、主要ページにクロールが回っていない
・主要ページのクロール優先度が低くなっている
・そもそもクロール導線がなく、Googleがページを発⾒できていない
 └ 内部リンクが繋がっていない
 └ sitemap.xmlで送信されていない
打ち手・サイトの品質を⾼めて、クロール割当量(≒ クロールバジェット)を増やす
 └ 被リンクを増やす
 └ 外部流⼊を増やす
・ページ表⽰速度を速めて、物理的に回れるクロール数を増やす
・不要なクロール導線を制御する(disallow、JavaScript等のクロールできない形式に変更など)
・主要ページへの内部リンク導線を増やす
・sitemap.xmlを最適化する

パラメータ付きURLやnoindexページへのクロールが大量発生していたサイトで、クロール導線を徹底的に制御した結果、クロール数が増加し、狙ったページ群へのクロールが増えたことでインデックス数も向上した事例があります。

課題②:クロールはされているが、インデックスされていない

「インデックスされていないこと」が課題の場合、要因と打ち手は下記の表のとおりです。

課題クロールはされているが、インデックスされていない
要因・noindexが設定されている
・Googleにページの品質が低いと判断された
打ち手・noindex設定を解除する
・ページの品質を⾼める
 └ ⼀覧ページ
  └ 表⽰されるアイテムを、ヒットロジックの調整等で適切に出し分ける
  └ 表⽰されるアイテム数を増やす(レコメンドリンク等も活⽤)
  └ サブコンテンツも活⽤して、ページ間の重複率を下げる
 └ 詳細ページ
  └ 詳細ページ同⼠の重複率を下げる(独⾃情報の追加など)

インデックス率が低いページ群にサブコンテンツを活用して統計データを追加した結果、ページ間の重複率が下がり、インデックス率が大幅に向上した事例があります。

関連記事:データベース型サイト向け – 一覧ページ(リストページ)のサブコンテンツ活用方法

課題③:インデックスされているが、PLPが⼀致していない

「PLPが⼀致していないこと」が課題の場合、要因と打ち手は下記の表のとおりです。

課題PLPが⼀致していない
要因・クエリとページのテーママッチ度が低い
・他ページの⽅が検索エンジンからの評価が⾼い
打ち手・ページのテーマ性を⾼める
 └ メタタグ(Title, meta description)の調整
 └ メインコンテンツでテーマ性を⾼める
 └ サブコンテンツでテーマ性を⾼める
・ページの評価を相対的に上げる
 └ 内部リンクの調整(当該ページへの内部リンクを増やす)
 └ 情報量の調整(当該ページの情報量を増やす)
・他ページの評価を相対的に下げる
 └ 内部リンクの調整(他ページへの内部リンクを減らす)
 └ 情報量の調整(他ページの情報量を減らす)

一覧ページと詳細ページ間でカニバリが発生し、詳細ページが一覧ページの対策キーワードで表示されていたサイトで、レコメンドリンクを調整してPLPの一致率を高めた事例があります。

詳細ページへのリンク過多で評価が偏っていた状況を改善し、成果を得たと推察されます。

課題④:PLPは⼀致しているが、⽬標順位に到達していない

「⽬標順位に到達していないこと」が課題の場合、要因と打ち手は下記の表のとおりです。

課題PLPは⼀致しているが、⽬標の順位に到達していない
要因・ドメイン単位で競合に対して劣位
・ページテンプレート単位で競合に対して劣位
・ページ単位で競合に対して劣位
打ち手・ドメインを強化する
 └ 被リンク、指名検索、外部流⼊、E-E-A-T対策など
・ページテンプレートを磨き込む
 └ メインコンテンツを充実させる
 └ サブコンテンツを充実させる
・ページを磨き込む ※データベース型サイトではほとんど実施しない

競合が持たない自社独自の情報を一覧ページのメインコンテンツやサブコンテンツに動的に表示した結果、一覧ページの順位が大幅に向上した事例があります。

■資料:『データベース型サイトのSEO改善メソッド』(全48ページ)

データベース型サイトのSEO・CVR改善施策7選

実際にLANYで検証して当たったデータベース型サイトのSEO・CVR改善施策を紹介します。

種類施策
クロール平均応答時間の改善
インデックス生成AIを活用したタイトルユニーク化施策
PLP・
ランキング
レンダリング方式をCSR→SSRに変更
ファーストビューにサブコンテンツを挿入
生成AIを活用して詳細ページの情報量を追加
CVRページの右下にCTA(カートに入れる)を追従
お問い合わせページのフォーム項目の調整
※クリックすると該当見出しに遷移します

下記の資料では、SEO改善のフレームワークや具体的な改善施策10選をまとめているので、ぜひご活用ください。

■資料:『データベース型サイトのSEO改善メソッド』(全48ページ)

施策①平均応答時間の改善

「平均応答時間が長くなったことでクロールリクエスト数が伸びないのではないか?」という課題仮説を立てました。

そこで打ち手として、「平均応答時間を短くする」という方針を立て、下記のような施策を実施しました。

その結果、「クロールリクエスト数が大幅に改善し、インデックス数も伸長」しました。

施策②生成AIを活用したタイトルユニーク化施策

UGCサイトで、「Titleルールが投稿者の概要情報(2024年4月投稿 男性など)のため重複率が高く、インデックスされていないのではないか」という課題仮説を立てました。

そこで打ち手として、「各UGCのTitleの重複率を下げる」という方針を立て、下記のような施策を実施しました。

施策① 生成AIを活用したタイトルユニーク化施策で、index率を大幅に改善

その結果、「クロール済み-インデックス未登録が約50%減少」しました。

施策③レンダリング方式をCSR→SSRに変更

「レンダリング方式がCSRのため、コンテンツが100%レンダリングされきれておらず、評価されきれていないのではないか」という課題仮説を立てました。

そこで打ち手として、「クロールのレンダリングリソースを使わない配信」という方針を立て、下記のような施策を実施しました。

その結果、「クロール量、インデックス数も増加・既存ページの評価も向上し流入が復調」しました。

施策④ファーストビューにサブコンテンツを挿入

「一覧ページのオリジナル性・ユニーク性が自社・競合どちらも含めて比較しても薄く、評価されづらいのではないか」という課題仮説を立てました。

そこで打ち手として、「FVに動的テキストを入れる」という方針を立て、下記のような施策を実施しました。

その結果、順位が一定上昇しました。(※直近3ヶ月で2回実施して2回とも順位上昇)

施策⑤生成AIを活用して詳細ページの情報量を追加

「詳細ページの原稿情報のオリジナリティが低く、評価が低いのではないか」という課題仮説を立てました。

そこで打ち手として、「生成AIを活用して、大量のページにオリジナル情報を付与する」という方針を立て、施策を実施しました。

その結果、「詳細ページのパフォーマンスが向上」しました。

施策⑥ページの右下にCTA(カートに入れる)を追従

ECサイトで、「カート投入のボタンが分かりにくく、カート投入率が低いのではないか」という課題仮説を立てました。

そこで打ち手として、「業界トップのECサイトのカート投入アップ施策を取り入れる」という方針を立て、下記のような施策を実施しました。

ページの右下にCTA(カートに入れる)を追従

その結果、「カート投入率が20%以上改善」しました。

施策⑦お問い合わせページのフォーム項目の調整

不動産サイトで、「FVでお問い合わせフォームが見切れていてみにくいために、お問い合わせフォーム突破率が低いのではないか」という課題仮説を立てました。

そこで打ち手として、「お問い合わせページのフォーム項目の調整する」という方針を立て、下記のような施策を実施しました。

お問い合わせページのフォーム項目の調整

その結果、「フォーム突破率が15%以上改善」しました。

データベース型サイトのSEOでは、評価を⾼めるためにUXを磨き込むことの重要性も⾼まっています。下記記事では、UX改善の具体的なフローをまとめているので、ぜひ参考にしてください。

■関連記事:【3ヵ月で年間目標CV達成】CVR改善を連発する「UX課題ツリー」

データベース型サイトのSEO改善事例

LANYでは、国内最大級のデータベース型サイトを数多くご支援しております。データベース型サイトのSEOの専門性と成果への圧倒的なコミットは日本有数だと自負しております。

実際にコンサルティングに入ったデータベース型サイトで大きく改善できた事例をピックアップして紹介します。

※クリックすると該当見出しに遷移します

少しでもLANYのコンサルティングに興味があれば、まずはお気軽にご相談ください。サイトの課題をお伺いさせていただき、弊社から改善方針をお伝えさせていただきます。
» LANYのSEOコンサルティングの概要はこちら

事例①建設業界専門の求人サイト

事業建設業界専門の人材紹介
タイプ求人サイト
課題①主要ページのインデックス率が低い
②クロール量が足りない
③主要ページの検索順位が低い
要因①生成コントロールができていない・URL構造やパンくずリストの紐付けが不適切
②サイト全体のクロールリソースが不足・クロール導線が適切に管理されていない
③ページテンプレートごとのテーママッチ度が低い
施策①ディレクトリ構造の大規模な整理を実施
②徹底的なクロールコントロール
③主要ページの検索順位上昇施策
結果
(6ヵ月)
・セッション数:199%改善
・平均検索順位:46.53位→26.10位

建築業界の求人を紹介するデータベース型サイトに半年間のプロジェクトで入った際の事例です。

結果として、セッション数が199%改善・平均検索順位が「46.53位→26.10位」に向上するといった成果を出せました。

プロジェクト対象ページ群のセッション数
セッション数が199%改善
平均検索順位
平均掲載順位が20位上昇

より具体的な改善内容は、下記の記事にて紹介しておりますので、ぜひ参考にしてみてください。

求人サイト向けのSEO戦略・施策は、下記の資料や記事で詳しく解説しています。

■関連資料:データベース型求人サイトのSEOガイドブック

■関連記事:人材業界の求人サイト向けSEO戦略と効果的な施策

事例②お土産専門の情報提供サイト

事業お土産に特化した情報サイトの運営
タイプ情報提供型サイト
課題・クロール量が足りない
要因・低品質コンテンツがクロールリソースを占有していた
・クロールが効率的に行われていなかった
・サイト全体のクロールディマンドが低かった
施策・低品質コンテンツのクロール制御
・sitemap.xmlの最適化
・内部リンク導線の改善
・主要コンテンツの品質改善
結果・セッション数:300%改善

お土産を紹介するデータベース型サイトの事例です。

結果として、セッション数が300%改善しました。(2021年6月 vs 2022年5月)

セッション数改善
セッション数が300%改善

より具体的な改善内容は、下記の記事にて紹介しておりますので、ぜひ参考にしてみてください。

事例③学習塾の情報提供サイト

株式会社ユナイトプロジェクト
事業学習塾を紹介する情報サイトの運営
タイプ情報提供型サイト
課題・施策は自社でもリストアップできるが、適切な優先順位がつけられない
要因・リソースが足りず、競合サイトの深い分析や最新のSEOトレンドのキャッチアップができていなかったため
施策・sitemap.xmlの見直し
・ページのnoindex条件の見直し
結果・インデックス数:500%改善
・CV数:140%改善

建築業界の求人を紹介するデータベース型サイトに半年間のプロジェクトで入った際の事例です。

結果として、インデックス数が500%・CV数が140%改善するといった成果を出せました。

より具体的な改善内容は、下記の記事にて紹介しておりますので、ぜひ参考にしてみてください。

事例④新卒就活生向け求人サイト

就活会議株式会社
事業新卒就活生向けの人材紹介
タイプ求人サイト
課題・CGMコンテンツのインデックス率が低かった
要因・ページ間のユニーク性が足りていなかったため
施策・UI/UX改善
・クロール・インデックスコントロール
・robots.txtの見直し
結果
(6ヵ月)
・インデックス数:約119%改善
・クロール済みインデックス未登録数:約420%改善
・クロール量:約257%改善
・モニタリングKWの順位:3位以内数が最高値を更新
新卒就活生向けの求人サイトのサマリ

新卒就活生向けのデータベース型サイトの事例です。

結果として、インデックス数が約119%・クロール済みインデックス未登録数が約420%・クロール量が約257%改善するといった成果を出せました。

また、モニタリングしていた注力KWの順位の3位以内数が最高値を更新しました。(2024年5月時点)

より具体的な改善内容は、下記の記事にて紹介しておりますので、ぜひ参考にしてみてください。

■関連資料:データベース型求人サイトのSEOガイドブック

まとめ:データベースSEOはファネル×キーワードカテゴリで改善しよう

データベース型サイトのSEOは、テクニカルな要素も多く、少し難易度は高くなります。

その分、施策の効果が出た時のインパクトは記事型メディアと比べても非常に大きく、その面ではやりがいになるでしょう。

本記事でご紹介したデータベース型サイトSEOのポイントが、少しでも運営サイトのSEO改善にとって参考になれば幸いです。

また、下記フォームからデータベース型SEOの改善プロセスや具体施策10選を解説した『データベース型サイト向けSEO改善メソッド』をダウンロードができるので、ぜひご活用ください。

無料ebook
データベース型サイト向け
SEO改善メソッド

本資料では、データベース型サイトSEOのポイントと、具体的改善プロセスや施策10選を解説しています。

データベース型サイトのSEO担当者におすすめの資料です。

目次(全48ページ)

  • データベース型サイトのSEO構造
  • SEOの考え⽅と改善プロセス
  • データベース型サイトの具体施策10選

LANYでは、国内最大級のデータベース型サイトを数多くご支援しております。データベース型サイトのSEOの専門性と成果への圧倒的なコミットは日本有数だと自負しております。

少しでもLANYのコンサルティングに興味があれば、まずはお気軽にご相談ください。サイトの課題をお伺いさせていただき、弊社から改善方針をお伝えさせていただきます。
» LANYのSEOコンサルティングのサービス資料はこちら

■関連動画:データベース型サイトのSEO戦略(YouTube)

目次