E-E-A-T(E-A-T)とは?SEO(Google)で評価されるために必要なこと

E-A-Tの高め方

2018年以降にSEOに取り組んでいる方であれば、E-A-Tの単語を無数に目にしているはずです。

現在のSEOで最重要視されている要素であると言え、これから先にSEOで戦い続けるためには、確実に理解しておくべき内容だと言えます。

この記事では、E-E-A-Tとは何かを解説し、サイト運営者として具体的に何をしてE-E-A-Tを高めていくべきなのかを解説します。

※2022年12月16日に登場したE-E-A-Tの詳細は1章.Experience:経験で解説しています。

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目次

E-E-A-Tとは「専門性・権威性・信頼性・経験」の4単語の総称

E-E-A-Tとは「専門性・権威性・信頼性・経験」の4つの単語を合わせた総称です。

Googleの検索品質評価ガイドラインと呼ばれる公式文書に何度も繰り返し出てくる単語で、サイトやコンテンツの品質を測るために重要視されている要素です。

具体的にE-E-A-TのスコアなどはないとGoogleは述べていますが、サイト評価に関わる数々の指標を総合的に評価して、専門性や権威性、信頼性があるのかどうかを判断していると考えられます。

E-E-A-Tとは何かを理解し、その向上を目指すことが現代のSEOでは必須となりますので、ぜひこの記事を通して理解していってください。

簡単にE-E-A-Tのそれぞれの項目についてご説明します。

Expertise:専門性

専門性は、検索品質評価ガイドラインには、下記のように記されています。

The expertise of the creator of the MC.

検索品質評価ガイドライン

MCとはメインコンテンツの略称で、そのページの中心となるコンテンツのことです。記事であれば記事本文です。

そのメインコンテンツを誰が作成しているのか(書いているのか)の専門性をGoogleは評価していますので、下記の2要素が重要であると考えられます。

  • 誰が書いているのかわかる(透明性)
  • 書いている人に専門性があることがわかる(専門性)

執筆者をコンテンツ内に記したり、記事であれば構造化データのArticleの中のauthorに入れるなどの対応が必須でしょう。

またその執筆者に専門性があることを検索エンジンに伝えるためにも、執筆者ページの内容を作り込んだり、他メディアやSNSなどでの露出を増やすなどの対策も必要になってきます。

専門的な人がコンテンツを作り、その内容が検索エンジンに伝わるように適切に記すことを意識しましょう。

Authoritativeness:権威性

権威性は、検索品質評価ガイドラインには、下記のように記されています。

The authoritativeness of the creator of the MC, the MC itself, and the website.

検索品質評価ガイドライン

専門性の箇所では、メインコンテンツの作成者の部分だけにかかっていたものが、メインコンテンツ自体、またWebサイトの粒度にまでかかっています。

権威性をどのように測るのかは不透明ですが、取り扱う情報の領域・業界で、最高の人であると認められていることが重要です。

ほぼほぼ外部指標に頼る部分が大きいと考えられ、業界で権威のあるサイトから引用されていたり(≒被リンクを受けていたり)、そのサイト自体が言及されていたり(サイテーションを獲得できていたり)することが大切だと考えられます。

また、発信する情報についてユーザーが検索したいと思った時に「指名検索」されることも権威性の向上にはつながると考えられます。

権威性を高めていくためには、そのコンテンツ自体がより権威のあるサイトから引用されること、そのサイト自体が引用・言及されることを求めていく必要がありそうです。

Trustworthiness:信頼性

信頼性は、検索品質評価ガイドラインには、下記のように記されています。

The trustworthiness of the creator of the MC, the MC itself, and the website.

検索品質評価ガイドライン

信頼性も権威性と同様に、メインコンテンツの作成者、メインコンテンツ自体、Webサイト自体にかかっています。

信頼できるかどうかも、Googleがどのように測っているのかは不明ですが、基本的には「発信している情報がどのようなソースをもとに作成されているのか」「どのようなポリシーで作成されているのか」などが該当するのではないかと考えています。

サイトの情報を透明度高く検索エンジンおよびユーザーに伝えていくべきだと思いますので、運営者情報やサイトのポリシーの記載などを丁寧に実施すべきだと思います。

またドメイン保有者の情報を公開したりするのも必要事項でしょう。

12/16に新たにExperience(経験)が追加されて、E-E-A-Tに!

Googleが12/16に、検索品質評価ガイドラインの評価観点であるE-A-Tに、新たにExperience(経験)を加わりE-E-A-T(ダブルイーエーティー)になりました。

概要としては、実際に製品を使ったり、実際にその場所に行ったり、体験したりなど、ある程度の経験を積んだ上でコンテンツは制作されるべきであるとGoogleは考えています。

いわゆる「こたつ記事」ではなく、そのトピックを実際に体験した人が作ったコンテンツの方が「信頼に値する情報である」と言えるため、経験というわかりやすい言葉を用いてガイドラインを変更したと想定しています。

具体例として、確定申告に関するコンテンツの例が挙げられていました。

たとえば、確定申告の正しい書き方を知りたいのであれば、会計の専門家が作ったコンテンツを見たいでしょう。逆に税務申告書作成ソフトのレビューを探しているのであれば、さまざまなサービスを利用した経験のある人たちの議論を求めるはずでしょう。

コンテンツごとになにを「経験」と呼ぶかは異なりますが、適切な経験をした上でコンテンツを制作することがよりいっそう重要になってきそうですね。

ただし今回は検索品質評価ガイドラインの変更になるため、Googleアルゴリズムの変更ではなく、このタイミングで大きく検索結果が動くことはないと考えています。

SEOおたく

しかしながら、変更の目的や意図を推察した上で先手を打っていけるとSEO担当者としては良いでしょう

基本的には下記の2軸で深掘りするのが良いと考えています。

  • コンテンツごとに必要な経験をGoogleがどう判断するか(クエリ解釈)
  • その経験の有無をどう判断するか(コンテンツ評価)

専門性・権威性・信頼性・経験のそれぞれがどのように測られており、何が重要なのかを理解していただけたかと思いますので、それぞれ具体的にどのようなことを意識していくべきなのかを解説します。

E-E-A-Tを高めていくために必要なこと

E-E-A-Tを高めていくために必要なことは、次の2要素に集約されると考えられます。

ここでいう情報発信者とは、ページ自体の作成者(著者)とドメイン、運営元の3要素があると考えられます。

それぞれどのようなことを意識していくべきなのかをご紹介します。

ページの作成者の専門性、権威性、信頼性、経験を高める

ページ作成者は「個人」であるため、個人の専門性、権威性、信頼性、経験を高めましょう。

Webにおける個人のE-E-A-Tのゴールは、ナレッジパネルに載ることだと考えてみると簡単かもしれません。

ナレッジパネルは、ナレッジグラフに存在する対象(人、場所、組織、物事など)を検索したときに Google に表示される情報ボックスです。あるトピックに関する概要を簡単に確認できるようにするためのものであり、ウェブ上で利用可能なコンテンツについて Google が把握している内容に基づいています。

ナレッジパネルについて

ナレッジパネルに載るということは、Googleがその人物を正確に認識しており、ナレッジパネルに掲載するだけのE-E-A-Tがあると考えております。

個人がナレッジパネルを獲得する方法は、下記の記事に具体的に紹介されていましたので簡潔にここでも解説します。

How to Trigger a Personal Knowledge Panel in Google

ナレッジパネルに載るためには、次の3ステップが必要です。

  1. エンティティホームページを作成する
  2. エンティティの裏付けをする
  3. エンティティをGoogleに確認させる

エンティティとは、「実体」のように考えてもらえれば大丈夫で、Webの世界でその人物に実体があり、どのような人物なのかを認識させるための要素のようなものです。

よって、個人が誰なのかがわかる「エンティティホームページ」を作成し、そのページの内容が本当に信頼できるものだと裏付けをすることで、Googleに実体が確認される流れです。

エンティティホームとしては、下記のようなページが良いとされていました。

  • 個人サイトのAbout Meページ
  • 個人サイトのHomeページ
  • コーポレートサイト のAboutページ
  • SNSプロフィールページ(LinkedInとTwitterが効果的)

まずは適切なエンティティホームのページを作り、その情報が信頼に足るものであることをGoogleに認識させるための裏付けを他サイトからの被リンクや言及で獲得していくことが重要でしょう。

今後は情報発信者の個人のE-E-A-Tも非常に重要になりますので、難易度は高いですがナレッジパネルの獲得を目指してみても良いかもしれません。

記事監修の重要性と選び方のポイントは下記記事で解説しているので、合わせて参考にしてみてください。

ドメインの専門性、権威性、信頼性を高める

個人の次には、サイトのドメインのE-E-A-Tを高める必要があります。

基本的には、その領域・業界で専門性があるサイトからの被リンクやサイテーションが効くでしょう。

ドメインパワーなどとも呼ばれますが、被リンクによる人気投票の結果がドメインのE-E-A-Tになるかと思いますので、被リンク獲得なども積極的に実施してドメインのE-E-A-Tを高める努力をしましょう。

運営元の専門性、権威性、信頼性を高める

運営元とは「サイト(ドメイン)を運営する個人や企業のこと」です。

個人の場合には、ページ単位での個人のE-E-A-Tの箇所と同様かと思います。

企業の場合には、まずは企業が運営していることをきちんとGoogleに認識させることからスタートし、その企業のE-E-A-Tを高める努力をしましょう。

Googleがどこまで見て運営元企業のE-E-A-Tを判断しているのかは不明ですが、メディア露出を増やしたり、企業のサイテーションや指名検索を増やすなど総合的な対策が必要でしょう。

ここまでくるとSEOのために企業のE-E-A-Tを高めるというよりかは、企業活動を必死に行った結果SEOが強化されるといったSEOが結果指標として捉えるのが良いかと思います。

発信する情報の権威性、信頼性の高める

発信する情報の権威性や信頼性を高めるためには、その情報自体がより権威性、信頼性のあるサイトで利用されていたり(被リンク、サイテーション)、情報の作り方が信頼に足るものであることを伝える必要があります。

後者の「情報の作り方」の部分で言えば、たとえばコンテンツに掲載されているランキングがどのようなロジックをもとに決定されているのかや、コンテンツを作る際のフローはどのようになっているのか、どのような情報ソースをもとに作成されているのかをユーザーおよび検索エンジンに伝えていくことが大切になるでしょう。

自分が情報を受け取る側だとして、どのような情報があればその情報に権威があり、信頼できると感じるのかを定性的に考えて、それをGoogleのロボットで読み解くとしたらどのようにするのかを考えてみるのが良いかと思います。

ここまで紹介してきた内容はそれぞれの項目でどのような方向性でE-E-A-Tを高めていく必要があるのかの情報でしたが、より具体的な施策が知りたい方は下記のnoteをぜひ読んでみてください。

有料にはなりますが、具体的なSEO施策が大量に記載されていますので参考になるかと思います。

また、アンケート調査を使ったユーザーとGoogleに評価される記事を作り方についても下記記事で解説しているので、合わせて参考にしてみてください。

まとめ

現代のSEOで欠かすことのできないE-E-A-Tについて解説しました。

実態のない指標ではあるので、SEOの施策レベルに落とし込むのは正直難しいかもしれませんが、サイト運営の方向性として各要素の専門性、権威性、信頼性が大切であることを理解していただければと思います。

より具体的な施策などを知りたい方は先ほど紹介したnoteを読んだり、LANYのSEOコンサルティングを受けてみたりしてください。

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この記事の執筆者

竹内渓太のアバター
竹内渓太 SEOコンサルタント

株式会社LANYの代表。株式会社リクルートホールディングスにデジタルマーケティング職で新卒入社。3年間デジタルマーケティングに従事。その後、株式会社LANYを創業。大規模サイトのSEOが得意。

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