アンカーテキストとは?SEO対策に効果的な書き方と注意点を解説

アンカーテキストの効果的な書き方

アンカーテキストとは、リンクに設定されたテキストのことで、SEO対策において重要な役割を果たします。

サイトの順位が上がらない場合には、アンカーテキストに原因がある可能性も。

この記事では、アンカーテキストについて以下の4点について解説していきます。

この記事でわかること
  • アンカーテキストとは何か
  • アンカーテキストのメリット
  • SEOに最適なアンカーテキストの書き方
  • アンカーテキスト作成時の注意点

アンカーテキストを改善することで、順位が向上したり、検索エンジンに適切なSEO評価をしてもらえる可能性が高まります。

ぜひこの記事を通じてアンカーテキストについての理解を深めていってください。

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目次

アンカーテキストとは?

そもそも、アンカーテキストという言葉を聞き慣れない方も多いかもしれません。

まずはアンカーテキストの意味を具体例とともに紹介します。

アンカーテキストの意味

アンカーテキスト(anchor text)とは、簡単に言うと「リンクのテキスト」のことです。

アンカーテキストの役割は、リンク先ページの内容をクローラーと検索エンジンに伝えることです。

以下の例のように、ほとんどのブラウザで下線が引かれた青いテキストで表示されます。

例:LANYのホームページはこちら

HTMLコード上では、aタグに挟まれたテキストがアンカーテキストに該当します。

<a href=”遷移先のWebページURL”>この文章がアンカーテキスト</a>

アンカーテキストの7パターン

アンカーテキストには7つのパターンがあります。

どのパターンのアンカーテキストを使うかは、文の流れやリンク先のページ合わせて、適切に選びましょう。

具体例として、以下のページのアンカーテキストの作成パターンを紹介します。

例:LANYのSEOコンサルティング

完全一致

リンク先ページの対策キーワードをそのままアンカーテキストにするパターンです。

例:「LANYのSEOコンサルティングの特徴は、経験豊富な担当者による…」

部分一致

アンカーテキストに対策キーワードを部分的に含めるパターンです。

完全一致では対策キーワードがそのままアンカーテキストとなるのに対して、部分一致ではそれ以外の語句もアンカーテキストに含みます。

以下の例では、対策キーワードである「SEOコンサルティング」に加え、「LANYの」が含まれるため部分一致に分類されます。

例:「LANYのSEOコンサルティングの特徴は、経験豊富な担当者による…」

ブランド

ブランド名をアンカーテキストにするパターンです。

例:「LANYのSEOコンサルティングの特徴は、経験豊富な担当者による…」

URL

リンク先のURLをそのままアンカーテキストにするパターンです。

例:「LANYのSEOコンサルティング(https://lany.co.jp/seo/)の特徴は、経験豊富な担当者による…」

「こちらをクリック」など

キーワードやブランドではなく、「こちらをクリック」のような、一般的なフレーズを使用するパターンです。

例:詳しくはこちらこちらをクリック

画像リンク

画像にリンクを付けるパターンです。

画像の場合は、imgタグの代替テキスト(alt属性)がアンカーテキストの役割を担います。

代替テキストは、画像や動画の内容を簡潔に説明するためのテキストであり、クローラーは画像の意味やテーマをこのテキストから読み取ります。

また、画像が読み込めない場合には、代替テキストがアンカーテキストとして代わりに表示されるので、必ず代替テキストを入れるようにしましょう。

ロングテール

部分一致のアンカーテキストと似ていますが、以下の例のように、複数の関連キーワードを含んだパターンをロングテールと呼びます。

例:「LANYのSEOコンサルティングの特徴について詳しく読む

アンカーテキストを適切に書くメリット

アンカーテキストを適切に書くメリットは、以下の2つです。

それぞれ、詳しく解説します。

1.ユーザビリティが向上する

ユーザビリティ向上の面で、アンカーテキストがもたらすメリットは以下の2つです。

CVR/CTRが上がる 

アンカーテキストの役割は、ユーザーにリンク先の内容を伝えることです。

ユーザーは、アンカーテキストを見てリンクをクリックするかどうかを決めます。

特にCVに近いページでは、ユーザーが不安を感じやすいため、リンク先の内容を具体的に表すテキストを設定することが大切です。

例えば、「詳しくはこちら」のようなアンカーテキストよりも、「SEOコンサルティングの資料を請求する」のようなアンカーテキストを設定する方が、ユーザーはより具体的にリンク先をイメージできます。

適切なアンカーテキストを設定することで、ユーザーに安心感を与えられるため、成約に結びつきやすくなります。

離脱率が下がる 

適切なアンカーテキストを設定すると、サイトの回遊性が向上します。

サイト上部のヘッダーナビゲーションメニューが良い例です。

ヘッダーナビゲーションメニュー

ナビゲーションにわかりやすいアンカーテキストを設定すれば、ユーザーは迷うことが少なくなり、ページの離脱率が下がります。

離脱率が下がることで、検索エンジンからの評価が高まる傾向にありますので、ナビゲーションメニューのアンカーテキストは慎重に検討しましょう。

2.検索エンジンにサイトをわかりやすく伝える

クローラーはアンカーテキストからリンク先ページの内容を把握しているため、適切なアンカーテキストを設定すると対策キーワードで上位を取りやすくなります。

Google創業者であるラリー・ペイジ氏とセルゲイ・ブリン氏によるWeb検索エンジンに関する論文によれば、アンカーテキストの重要性について、以下のように記載されています。

  • アンカーテキストはGoogleの検索エンジン上でも特別な方法で扱われている。
  • アンカーテキストは、リンク先のページそのものよりも、より正確にページの内容を表している。

(参考:The Anatomy of a Large-Scale Hypertextual Web Search Engine, 2.2 Anchor Text)

Googleの検索アルゴリズムはアンカーテキストをリンク先ページの評価に取り入れているため、対策キーワードを含めたアンカーテキストを設定しましょう。

SEOに効果的なアンカーテキストの作り方

それでは、具体的にどのようなアンカーテキストを設定すれば、SEOに効果があるのでしょうか。

結論からまとめると、効果的なアンカーテキストを設定するために、以下の4点を意識しましょう。

それぞれのポイントについて詳しく解説します。

1.簡潔に書く

アンカーテキストは、簡潔に書くことを心がけましょう。

長い文章がアンカーテキストに設定されていると、クローラーがリンク先のページを正しく理解できない可能性があります。

目安としては、ページ上でアンカーテキストは2行以内で表示される長さを限度に調節すると良いでしょう。

SEOおたく

3行以上のアンカーテキストは、理解するのに時間がかかり、読者にとっても不親切です。

一目で内容が分かるようなアンカーテキストを書きましょう。

2.キーワードを含める

アンカーテキストには、キーワードを適度に含めましょう。

先ほど紹介したとおり、リンク先を説明するアンカーテキストは、検索順位を決定するひとつの要因とされています。

以下は、アンカーテキストにキーワードを含めていない例です。

例:『さらに詳しく知りたい方はこちら』

これでは、クローラーがアンカーテキストからリンク先の内容を理解できません。

一方で以下の例は、リンク先の内容が分かるキーワードを含めたアンカーテキストです。

例:『詳しくは「SEOとは?初心者でもわかるSEO対策の基礎を解説」をご覧ください』

アンカーテキストに対策キーワードを含めることで、クローラーにリンク先ページと対策キーワードの関連性を伝えることができ、検索順位が上がりやすくなります。

3.リンク付きの画像のaltタグを適切に設定する

画像にリンクをつける場合は、altタグを適切に設定しましょう。

世界で700万人以上のユーザーを抱えるSEO分析ツール、「Semrush」の公式ブログでは、画像のアンカーテキストについて以下のように述べられています。

  • 画像のaltタグはアンカーテキストとして機能するため、無視してはいけない。
  • かつてはaltタグにキーワードを詰め込むのが一般的だったが、現在Googleはそれを認めていない。
  • キーワードは最小限にし、単語のみではなく、自然な言葉で説明を入れる。

(参考:What Is Anchor Text? Everything You Need to Know for SEO, Semrush Blog)

例えば、コーヒー豆のバナー画像に販売ページのリンクを設定するケースを考えてみましょう。

バナーのaltタグには、単に「コーヒー豆」と設定するのではなく、「100%ブラジル産の美味しいコーヒー豆」のように、説明的で自然なテキストを設定してください。

また、ユーザーには見えないからといって、代替テキストにキーワードを過剰に盛り込むのはペナルティの対象となります。

4.関連性の高いページをリンク先に指定する

ページをリンクする際は、リンク先のページがリンク元のページと関連性の高いコンテンツかどうかを意識しましょう。

検索エンジンはそれぞれのページの関連性もページの評価に役立てているからです。

たとえば、「SEOとは何か」を解説する記事に、「新宿のおすすめカフェ」についての記事がリンクされていては不自然です。

SEOおたく

このような不自然なリンクは、ページの評価につながりません。

「SEOとは何か」を解説する記事には、「具体的なSEO施策」や「クローラーとは何か」などの関連記事をリンクする方が自然です。

関連性の高い自然なリンクを設置することで、ページの評価を高められます。

また、関連性の高いページのリンクを設置することで、検索エンジンから「網羅的な情報を扱っている」と評価されやすくなる効果もあります。

アンカーテキストを考える上での概念を理解するためには、リンクジュースやリーズナブルサーファーモデルといったSEO上の概念を理解してあげる必要があります。

詳しくは、下記の記事に記載してありますので、アンカーテキストへの理解を深めたい方は合わせて読んでみてください。

アンカーテキストの注意点

間違ったアンカーテキスト対策を行ってしまうと、サイトの評価の向上を妨げてしまう可能性があります。

そのため、以下の3つのポイントに注意しましょう。

1.「こちらをクリック」などのテキストにしない

以下のようなアンカーテキストは、できるだけ使わないようにしましょう。

  • 「詳しくはこちら」
  • 「こちらをクリック」

以上のようなアンカーテキストは、リンク先ページの内容が読み取りづらく、ユーザーにとって不親切です。

また、リンク先ページの内容が検索エンジンに伝わりづらいため、より明確なキーワードを含むテキストに変更する方が良いです。

たとえば「キーワード選定の方法はこちら」のように、キーワードを2〜3個含め、リンク先ページの内容が瞬時に分かるようなテキストにしましょう。

2.キーワードを不自然に盛り込みすぎない

アンカーテキストにキーワードを含めることは重要ですが、過剰に盛り込みすぎないようにしましょう。

キーワードを盛り込みすぎると、「検索順位向上のみを目的にした作為的な行為」とGoogleに判断され、ペナルティを受ける可能性があるためです。

Google検索セントラルのリンクプログラムによると、順位を上げるためだけにリンクを操作した場合、ページの評価を下げると明示されています。

よってアンカーテキスト作成時には、キーワードの多用はNGです。

また、キーワードが2〜3個でも、「パソコン 格安 おすすめ」のようにキーワードだけを羅列したアンカーテキストは避けましょう。

リンクスパムが横行していた時代に、被リンクを購入していたり、ワードサラダなどの手法を用いてブラックハットSEOを実施していた場合には、一度被リンク周りの精査をすることを推奨します。

特定の単一ワードだけ順位が上がってこない場合などは、自動ペナルティを引き継いでいる可能性もあるため、下記の記事にて具体的な詳細を解説している「リンク否認」を実施しましょう。

SEOに効果的なアンカーテキストのまとめ

今回は、SEOにおけるアンカーテキストの重要性と最適な書き方について解説しました。

アンカーテキストを適切に書くことは、ユーザビリティ向上とSEO対策の両者においてメリットがあります。

アンカーテキストを設定する上で意識するポイントは、以下のとおりです。

  • 簡潔に書く
  • 適度にキーワードを含める
  • リンク先ページと関連性を持たせる
  • 「こちらをクリック」を避けるキーワードを過剰に盛り込まない

ほかのSEO施策と比べて、アンカーテキストの修正にはあまり時間がかかりません。

まずは、既存記事のアンカーテキストから見直してみてはいかがでしょうか。

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この記事の執筆者

竹内渓太のアバター
竹内渓太 SEOコンサルタント

株式会社LANYの代表。株式会社リクルートホールディングスにデジタルマーケティング職で新卒入社。3年間デジタルマーケティングに従事。その後、株式会社LANYを創業。大規模サイトのSEOが得意。

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