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リンク否認とは?効果とやり方、悪影響を与える低品質なリンク
SEO対策として、外部サイトからの被リンクは重要な要素です。
しかし、被リンクの中には意図しない悪質なものが含まれているケースがあります。
自分のWebサイトが低品質なリンクを受けてしまうと、Googleからの手動対策によってサイトの一部またはすべてが検索結果に表示されなくなる可能性があるため、そのような悪質なリンクを放置してはいけません。
そこで活躍するのが、Googleの提供する「リンク否認ツール」です。
リンク否認とは「Webサイトに付いているリンクの効果を無効にすること」です。
この記事ではリンク否認ツールの使い方や効果について、詳しく解説していきます。
リンク否認とは「Webサイトに付いているリンクの効果を無効にすること」
リンク否認とは「Webサイトに付いているリンクの効果を無効にすること」です。
Googleの提供する「リンク否認ツール」を使うことで不要なリンクは除去可能です。
Googleの「Disavow links to your site」によると、Webサイトにスパム・低品質なリンクがある場合にはリンク否認すべきだといっています。
2016年に実施されたGoogleのアルゴリズム改善「ペンギンアップデート」によって、低品質な被リンクがサイトについているとペナルティを受けるリスクが高まりました。
質の低い被リンクがWebサイトに付いている場合には、ユーザにとって価値の低いWebサイトと判断されてしまいますし、Googleをはじめとする検索エンジンにも低品質と判断されてしまう可能性があります。
なぜ低品質なリンクを否認するべきなのか
Googleからペナルティを受けて、順位などに悪影響を及ぼす可能性があるため低品質なリンクは否認すべきという意見も多いです。
通常、被リンク(外部のサイトから自分のサイトにリンクを貼ってもらうこと)を獲得するほどページやサイトは評価を上げていきます。
高品質なWebサイトから被リンクを獲得できると、自分のサイトの検索順位が上がる可能性が高まります。
そのため、被リンクの獲得はSEO対策として重要です。
しかし、SEO対策をしていると低品質な被リンクを獲得してしまうこともありますよね。
低品質なリンクが付いていると、Googleから手動ペナルティを受けてしまう可能性があるので要注意です。
実際に低品質な被リンクを受けたことでペナルティを受け、順位が下落したという事例が見受けられます。
低品質なリンクはSEOに多大な悪影響を及ぼしかねないので、否認して対処しましょう。
SEOに悪影響を与える被リンクとは
Googleの「リンク プログラム」によると、具体的には以下のようなリンクを否認すべきです。
- 有料で購入したリンク
- 過剰なリンク交換や相互リンク
- アンカーテキストにキーワードを豊富に使っているリンク
- 自分のWebサイトへの自動的なリンク
- 第三者に強要したことでつくられたリンク
- 大量のキーワードを使った非表示で不自然なリンク
- フォーラムでの投稿に含まれる作為的なリンク
Google検索でWebサイトのランキングを操作するために設置したリンクなどは、リンクプログラムとみなされてガイドライン違反となってしまうリスクがあります。
自分のWebサイトからの発リンクもガイドライン違反に該当するので注意が必要です。
アンカーテキストとは、リンクが貼られているテキストを指します。
しかし、アンカーテキストにキーワードを豊富に使っているリンクはGoogleからリンクプログラムの一部とみなされ、ペナルティを受けてしまう可能性があります。
アンカーテキストについては下記の記事に詳細がありますので、ぜひ合わせて読んでみてください。基本的にはキーワードを不自然に盛り込みすぎないようにしつつも、テーマ性が伝わる内容にしてあげることが大切です。
SEOに悪影響を与える悪質な被リンクをもらった場合には、リンク否認を実施しましょう。
Googleのツールでリンクが否認できる
低品質なリンクを否認するには、Google Search Console(サーチコンソール)を利用します。
サーチコンソールとは、Googleが提供している被リンクや検索パフォーマンスを確認できるツールです。
このツールの中に、リンクを否認するための機能があります。
アクセス方法は、まずサーチコンソール画面の右上「ヘルプ」から「リンク否認」と検索。
次に、スクロールして「リンクの否認ツールのページ」をクリックします。
サーチコンソールで否認すべきではないリンクを削除してしまうなど、使い方を誤るとGoogle検索の順位が下がり、Webサイトのパフォーマンスに悪影響が生じる恐れがあります。
そのため、リンクの否認は慎重に行ってください。
Googleサーチコンソールについての詳しい説明は、次の記事にて解説していますので、合わせて読んでみてください。
リンクを否認する前に削除依頼する
リンク否認はあくまで「最終手段」だと考えておきましょう。
Googleが「サイトへのリンクを否認する」で言及しているように、まずはリンクの削除から検討します。
リンク否認には削除と同様の効果がありますが、いきなり否認ツールを使うと、誤って無関係な被リンクまで否認してしまう可能性も。
そのため、よほどのことがない限り否認ツールは使わないことを推奨します。
あくまでGoogleの手順に則って対応したほうが賢明です。
そのため、リンク否認をする前に、以下のような方法でリンクを削除してもらえないか依頼します。
- Webサイトの問い合わせフォームから削除申請の連絡をする
- 記事に削除依頼のコメントを残してコンタクトをとる
Webサイトの管理者によっては、リンクを外してくれる可能性があります。
削除依頼をするときは、失礼のないよう心掛けましょう。
しかし、上記の方法を試してもリンクを削除してもらえない場合があるため、そのような際にサーチコンソールの否認ツールが活躍します。
否認ツールを使うまでの流れは以下のとおりです。
- 無効化したいリンクをまとめる
- リンク先の管理者に削除依頼をする
- 削除してもらえなかったリンクをまとめる
- 否認ツールを使用する
まずはリンクの削除を依頼してみて、削除できない場合には否認ツールを使う流れが理想的です。
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リンク否認ツールの使い方
リンク否認ツールの具体的な使い方について、画像を交えながら解説していきます。
リンク否認ツールは以下のような手順で使用します。
順番に見ていきましょう。
被リンクの一覧を取得する
否認ツールを使う前に、まず対象となる被リンクを洗い出しましょう。
被リンクをチェックするには、サーチコンソールを使う方法と、被リンクチェックツールを使う方法の2通りがあります。
サーチコンソールを使って被リンクをチェックするのが一般的ですが、リンクの数が多い場合には一部が出力されない可能性があります。
そのため、ほかの被リンクチェックツールを併用してダブルチェックすることがおすすめです。
被リンクチェックツールには、サーチコンソールと同じように無料で利用できるものがあります。
それでは、それぞれのツールを紹介しつつ使い方について解説します。
サーチコンソールを使用する方法
まずはサーチコンソールを使って、自分のWebサイトの被リンクを調べる方法を紹介します。
Webサイトを運営している場合は、サーチコンソールの導入をしておくと何かと便利です。
急遽、被リンクのリストが必要になった場合でもすぐに対応できます。
以下の手順でリンクの一覧を取得しましょう。
サーチコンソールにログインしてからの手順を説明します。
- 左メニューにある「リンク」ボタンをクリック
- 右上の「外部リンクをエクスポート」をクリック
- ダウンロード形式を選択
「リンク」をクリックすると、外部リンクと内部リンクの一覧が表示されます。
リンクを否認する時にチェックするのは「外部リンク」です。
データとしてダウンロードするには、画面右上の「外部リンクをエクスポート」をクリックして形式を選択。
形式は、Googleスプレッドシート・CSV・Excelの3種類があります。
リンク否認のサイトにアップロードする際にはテキストファイル(.txt形式)を使うので、この時点ではどの形式でも問題ありません。
作業しやすい形式を選びましょう。
被リンクチェックツールを使用する方法
Googleのツールを使わなくても、被リンクを確認する手段はあります。
無料のWebサービスを使って調べる方法です。
その中でも今回は、NEILPATELが提供している無料の被リンクチェックツールを紹介します。
「Google’s Disavow Tool: What To Do Before You Start」に記載のあるとおり、以下のステップで被リンクを調べます。
1.「Enter Domain or URL」にドメインもしくはURLを入力
例:neilpatel.com(ドメイン)、https://neilpatel.com/(URL)
2.「被リンク」の数を確認
3.「CSVで出力」ボタンをクリックしてリストを取得
被リンクは100件まで無料で出力できますが、それ以上を出力するには会員登録(有料)をする必要があります。
最初に入力するのがドメインの場合は、自分のWebサイト全体に紐付いているリンクがリストとして出力されます。
一方で、Webサイト全体ではなく特定のページに対するリンクを調べたいときは、そのURLを入力しましょう。
URLを調べる場合には「タイプ」の部分を「URL」に変更してから検索します。
検索結果が表示されたら、CSVファイルとして出力可能です。
リストからリンク否認するリンクを決定する
リンクの一覧を出力できたら、低品質なリンクを探し出す必要があります。
Googleが、どのようなリンクを低品質と判断するかについては、Googleの「リンク プログラム」にて明示されているのでチェックしましょう。
- フォーラムでの投稿やコメントに含まれる作為的なリンク
- プログラムによって自動生成されるリンク
上記のような否認すべきリンクをツールを使って調べることもできますが、確実ではないため目視で探すことが大切です。
低品質なリンクをリスト化したら、まずはそれぞれのWebサイトの管理者に削除依頼をしてみます。
問い合わせても返信がなかったり、リンクを削除をしてもらえない場合に、リンク否認を行ってください。
このとき、同時に適切な被リンクまで否認してしまうことのないように要注意です。
また、悪質な被リンクを受けた原因を探ることも重要となります。
否認するリンクをテキストファイルにまとめる
リンク否認をサーチコンソールで行うには、UTF-8形式のテキストファイル(.txt)を準備する必要があります。
そのため、まずは否認したいリンクのドメインもしくはURLをテキストファイルの形式でまとめましょう。
リンクをまとめる時には1行につき1つのドメインもしくはURLを入力するようにしてください。
テキストファイルは以下のように作成します。
特定のWebサイトから大量の被リンクを受けており、すべて否認したいような場合にはドメインを入力しましょう。
「domain:」の後ろにドメインを入れます。
サブドメインのみを否認したい場合は、サブドメインを単独で記述すれば可能です。
一方で、特定のページからのリンクを拒否したい場合は、そのURLを入力してください。
また、「#」を使えばコメントを挿入可能です。
否認ツールに一度にアップロードできるファイルの最大サイズは2MBなので、超えた場合はファイルを分けます。
否認ツールにアップロードする
テキストファイルを作成したら、サーチコンソールの否認ツールからファイルをアップロードします。
- 「プロパティの選択」からサイトを選ぶ
- 「否認リストをアップロード」をクリックして「.txt」をアップロード
「プロパティの選択」から、対象のWebサイトのURLを選択します。
なお、ドメインプロパティと記載されたドメインを選ぶと「ドメイン プロパティは現在サポートされていません。」と表示されるので、それ以外を選択してください。
サイトにすでに否認リンクが適用されている場合には、そのリンクまたはドメインの概要が表示されます。
否認リンクのアップロードが成功すれば、否認したドメインとURLの数を確認可能です。
アップロードする前に、否認すべきではないリンクが入っていないか入念にチェックしましょう。
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リンク否認ツールに関するよくある質問
ここでは、リンク否認に関してのよくある質問を取り上げ、それぞれ解説していきます。
よくある質問は、リンク否認の処理にかかる時間とリンク否認ツールを使うべきかどうかの判断についてです。
それぞれ重要な観点なので、おさえておきましょう。
- リンク否認の処理にはどのくらい時間がかかる?
-
NEILPATELによると、リンク否認ツールを使ってから処理が終わるまでは数日かかり、実際に効果が出るまでに2〜3ヶ月かかるようです。
Googleからは、リンク否認が完了したという連絡がくるわけではありません。
そのため、機能するまでに長い時間を要することをおさえておきましょう。
しかし、時間はあくまでも目安です。
リンクを削除してもらえず、なるべく早く対処したい場合には速やかにリンク否認ツールを使いましょう。
- リンク否認ツールを使うべきかどうかはどのように判断すれば良い?
-
EILPATELは、以下のような場合に否認ツールを使うべきだといっています。
- リンク削除を依頼したものの、対処してもらえない場合
- リンクペナルティを受けトラフィック(=アクセス数)が減少した場合
リンクを削除してもらえないケースでは、ほかに選択肢がなくなるため否認ツールを使う必要があります。
また、Googleからペナルティを受けて検索順位が低下した場合などにも使うべきです。
まとめ:リンク否認の効果と方法
今回は、リンク否認ツールの使い方や効果について解説しました。
わざわざ育ててきたWebサイトが悪質な被リンクを受けてしまうと、Googleからペナルティを受けて検索結果に悪影響が出てしまう可能性があります。
そのような事態を防ぐためにも、リンクの先の管理者に削除を依頼することが大切です。
削除してもらえない場合には、本記事で解説した手順で否認ツールを使います。
細かいですが重要なポイントなので、定期的にサーチコンソールなどのツールを使って被リンクを確認しましょう。
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