ロングテールキーワードとは?SEOにおいて重要な理由と選び方をツール別に解説

ロングテールキーワードとは?選び方も解説

SEO対策をする上で、キーワード選定は欠かすことのできないタスクです。

キーワード選定によって、SEOの結果が決まると言っても過言ではありません。

キーワード選定の手法は多種多様ですが、この記事では「ロングテールキーワード」と呼ばれる種類のキーワードを調べる方法をご紹介します。

ロングテールキーワードとは「3語や4語のキーワードの掛け合わせで生成される複合キーワードのこと」です。

この記事を通して、以下の点を理解することができます。

この記事でわかること
  • ロングテールキーワードがSEOで重要な理由
  • ロングテールキーワードを対策するメリット/デメリット
  • ロングテールキーワードの選び方
  • ロングテールキーワードで上位表示させる方法

記事を読み終わった後には、すぐにでも手を動かしてご自身でキーワードを探せる状態になっているはずです。

それでは解説していきます。

本記事の内容は、下記のYouTube動画でも解説していますので、動画版もぜひ合わせてご覧ください。実際に画面収録をしながらツールの使い方だったりを確認することができます。

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目次

ロングテールキーワードとは?

ロングテールキーワードとは、3語や4語のキーワードの掛け合わせで生成される複合キーワードのことで、一般的には検索ボリュームが小さいものが多いです。

そのため、競合性が低く上位表示が狙いやすかったり、キーワードを掛け合わせている分検索意図がシャープに現れているため、コンバージョンにも繋がりやすいキーワードになります。

ロングテールキーワードとは?

ニッチなキーワードになるため、SEOを始めたばかりの方は対策の意義を感じられないかもしれませんが、かなり優秀なキーワードになりますので、本記事にてその重要性を学んでいってください。

ビッグキーワード・ミドルキーワードとの違い

ロングテールキーワードの特徴は下記です。

  • 検索ボリュームが小さい
  • 掛け合わせキーワード数が多い
  • 競合性が低く、上位表示しやすい
  • 検索者の検索意図がシャープなので、コンバージョンに繋がりやすい

比較対象をビッグキーワードやミドルキーワードにしてみると違いがわかりやすいです。

スクロールできます
キーワード種別検索ボリュームコンバージョンレート競合性サンプルキーワード
ビッグキーワード大きい低い高い転職サイト
ミドルキーワード普通普通普通転職サイト おすすめ
ロングテールキーワード小さい高い低い転職サイト おすすめ 20代 女性
キーワード種別ごとの特徴

Ahrefsの調査によれば、各検索ボリュームごとのキーワード数は次のようになっているそうです。

検索ボリュームごとのキーワード数
月間検索ボリュームキーワード数シェア
0 – 1092.42%
11 – 1006.01%
101 – 10001.41%
1001 – 100000.15%
10000以上0.01%
Ahrefsの調査による検索ボリュームとキーワード数シェア

参考:https://ahrefs.com/blog/long-tail-keywords/

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SEOのキーワード選定においてロングテールキーワードが重要な理由

SEOの対策キーワードを選ぶ上で重要なのが、次の2点です。

  • 検索流入が見込めること
  • コンバージョンが見込めること

検索流入が見込めないキーワードには次の2種類が存在します。

  1. 検索需要がないキーワード
  2. 検索結果で上位表示することが不可能なキーワード

このようなキーワードを選んでしまうと、どれだけ素晴らしいコンテンツを作成したとしても検索流入が見込めません。

大体、検索需要と上位表示の蓋然性は「需要と供給」と同じく、相関するため、現在のドメインの強さによって狙うべき(狙うことが可能な)キーワードは異なってきます。

弱いドメインが狙うべきSEOキーワード

また、コンバージョンが見込めないキーワードを選んでしまうと事業への貢献がありません。

SEOおたく

検索ボリュームは大きいが、コンバージョンが見込めないキーワードを選びがちの方は、そもそもなんのためにSEOを実施しているのかの本質的な問いに一度立ち返ってみるべきです。

BtoB企業であれば、リード獲得に繋がるキーワードの重要度が高いでしょうし、アフィリエイターやブロガーの方であれば記事内の広告に遷移してもらえるようなキーワードでの流入を稼ぎたいはずです。

事業にとって意味のないキーワードで集客しても、貴重な時間と工数を無駄にしてしまうだけです。そのため、きちんと検索流入とコンバージョンの両方が見込めるキーワードを選ぶ必要があります。

ロングテールキーワードはまさにその2つの観点をうまく満たしてくれているため、SEOにおいて重要度が高いキーワードになります。

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ロングテールキーワードを対策するメリット

ロングテールキーワードを対策するメリット

ロングテールキーワードを対策すると、直接効果・間接効果の両面から以下のようなメリットを享受できます。

<直接的なメリット>

  • 検索意図を満たした記事を作りやすく、コンバージョンレートも高くなる
  • 競合性が低く、上位表示がしやすい

<間接的なメリット>

  • 内部リンク設計により検索ボリュームの大きいキーワードの上位表示を支えられる

検索意図を満たした記事を作りやすく、コンバージョンレートも高くなる

たとえば「SEO」で調べるユーザーよりも、「SEO 外注 相場」で調べているユーザーの方が、何を知りたくて検索しているのか明確なため、検索ユーザーを満足させるために用意すべきコンテンツの内容も検討しやすいですよね。

ビッグキーワードは検索ボリュームが大きい分、複数の検索意図を含んでおり、多種多様な検索意図を満たすような包括的なコンテンツを作成することが必要です。しかし、コンバージョンを促すようなクリティカルなコンテンツを一記事で作りにくい傾向があり、まとまった流入数を獲得できていてもコンバージョンせず離脱するユーザーが多くなりやすいです。

一方、3語や4語のキーワードの掛け合わせで生成されたロングテールキーワードは、検索ボリュームが少ない分検索意図が明確です。つまり、購買意欲の高いユーザーが検索するロングテールキーワードを選定することで、確度の高いユーザーを効率的に集客できるため、コンバージョンレートを高めることが可能です。コンテンツを作る供給サイドとしても、特定の検索意図にピッタリと合うコンテンツを作成できるため、コンバージョンへの導線設計が非常にしやすいです。

競合性が低く、上位表示がしやすい

前述したとおり、ロングテールキーワードは競合性が低く、上位表示の蓋然性が高いです。

ロングテールキーワードが上位表示をしやすい理由は2つあります。

  1. 強ドメインのサイトが狙ってこないから
  2. ページ単位の指標で、上位表示を狙えるキーワードだから

強ドメインのサイトが狙ってこないから

基本的に、法人サイトや強ドメインは、検索ボリュームが大きいキーワードから順番に対策をしていきます。

SEOのROI(投資対効果)を算出する上では、「CV = セッション数 × CVR」という方程式で計算をすることが多いですが、キーワードごとのCVRを見立てるのが難しいため、強ドメインを持っていれば基本的にはセッション数が多く稼げる順番で記事を投下していく戦法を取るのが普通です。

そうなると、ビッグキーワードやミドルキーワードで上位表示されているサイトは、基本的には強ドメインのものばかりになります。

SEOおたく

逆に、セッション数がほとんど稼げないようなキーワード、例えば月間で100回程度しか検索されないようなキーワードであれば、強ドメインのサイトオーナーはあえて投資をしてきません。

よって、ロングテールキーワードは、弱者の戦略として非常に有効なのです。

ページ単位の指標で、上位表示を狙えるキーワードだから

また、ページ単位の指標で上位表示を狙えるというのもロングテールキーワードの優れた部分です。

各種キーワードの上位表示の蓋然性を考える上で大切になってくる考え方が、「Googleはそのキーワードをどの粒度で評価してくるか?」という点です。

SEOコンサルティングをしていると「〇〇というKWで上位表示を目指したいのですが、この記事のどこを修正したらいいですか?」といった質問をよくいただきますが、まず考えて欲しいのが「そのKWを上位表示するために必要な対策スコープはどの範囲か?」という点です。

あまり意識されていない方も多いですが、キーワードごとに必要なSEO対策のスコープは異なっています。

キーワードごとに必要なSEO対策のスコープ
  • ビッグキーワードは、ドメイン全体でのSEO評価
  • ミドルキーワードは、カテゴリやトピッククラスター単位のSEO評価
  • ロングテールキーワードは、ページ単位のSEO評価

ビッグ・ミドルの上位表示を狙っていくにはカテゴリやトピッククラスター、ドメイン全体での対策になるため、中長期的な対策になります。

個人サイトやスタートアップ企業のSEOにおいて、ドメイン単位の被リンク数や指名検索数などでは法人サイトや強ドメインのサイトにはなかなか勝てませんし、カテゴリやトピッククラスター単位の記事数などでもなかなか立ち向かえません。

SEOおたく

しかし、ロングテールキーワードであればページ単位の評価を上げることで上位表示を狙っていくことが可能ですし、割と小手先の改善が効いたりもします。

まずはページ単位の評価で上位表示を目指せる部分から取り組んで、その結果、カテゴリやドメインが強くなってきたタイミングでビッグ・ミドルを狙っていくという順番で登っていくべきです。

内部リンク設計により検索ボリュームの大きいキーワードの上位表示を支えられる

リンクジュースと呼ばれるいわゆるSEOパワー的な概念が存在しますが、Googleのランクファクターの中でもそれなりに大きい概念です。

ページが持つSEOの価値を、外部リンクや内部リンクによって他のページに渡していくのですが、そのSEO価値のことをリンクジュースと呼びます。

内部リンクを寄せたり、外部リンクをもらったりすると順位が上がるのは、このリンクジュースのおかげです。

そして、検索ボリュームの大きいキーワードで上位表示するためには、内部リンクを介した下支えコンテンツが必要です。

SEOのサイト構造に多い「ツリー構造」や「トピッククラスターモデル」は、コンテンツによる下支えがしやすいサイト構造になっています。

SEOのツリー構造とトピッククラスターモデル

検索ボリュームの大きいキーワードの上位表示にロングテールのような下支えコンテンツが必要な理由は、リンクジュースの概念だけではなく、Googleの検索アルゴリズムと密接に関わります。

Googleの検索アルゴリズムの基本思想は、「検索クエリと最も関連性の高い有用な結果を出す」です。

検索インデックスに登録されている膨大な数のウェブページを分類し、最も関連性の高い有用な結果を瞬時に検索して、探している情報を見つけやすい形でユーザーに表示します。

https://www.google.com/intl/ja/search/howsearchworks/algorithms/

検索ボリュームが大きいキーワードは、それだけユーザーの検索意図も曖昧になるため、一つのコンテンツで検索意図を満たすことがほぼ不可能です。

例えば、「英語学習」と検索するユーザーの検索意図を考えてみても、

  • 英語学習におすすめの教材が知りたい
  • 英語を身に付けるのに必要な期間が知りたい
  • 英会話の学習方法を知りたい / 英語の単語の覚え方を知りたい
  • 実際に英語学習している人の体験談が知りたい

このように、一つの検索キーワードの中にも多くの検索意図が含まれていることがわかるかと思います。

それらの検索意図の全てを満たすコンテンツを一つのコンテンツで作成しようとするのは現実的ではありません。

仮に数万文字で全ての検索意図を満たそうとすると、特定の検索意図だけを満たしたいユーザーの検索体験を毀損します。

だからこそ、コンテンツのまとまりで検索意図を満たしにいく必要があるのです。

検索クエリと最も関連性の高い有用な結果を出す」としているGoogleは、検索意図の曖昧なビッグやミドルキーワードでは、コンテンツのまとまりで検索意図を満たしているものを上位表示しようとします。

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ロングテールキーワードを対策するデメリット

ロングテールキーワードを対策するデメリット

ロングテールキーワードの特徴は、捉え方によってはデメリットにも転じます。

あらかじめ把握しておくことでデメリットの側面を極力おさえることもできるため、下記で確認しましょう。

  • 一度に大きな流入を見込めない
  • 分かりやすい成果が出るまで時間がかかる
  • カニバリゼーションのリスクが高まる

まとまった流入数を見込めない

検索意図をシャープにできる分、そのキーワードで検索する可能性のあるユーザーは減ります。ただし、ロングテールキーワードを対策するときは、「サイト・メディア全体のSEO評価を中長期的に高めるために対策している」という目的意識を忘れないようにしましょう。

流入数だけにとらわれない、自社にとって本当に重要なキーワードを選定できます。

分かりやすい成果が出るまで時間がかかる

ロングテールキーワードを対策した一つ一つのコンテンツの集客力は小さいため、トピッククラスターのようなコンテンツ群を整備できるくらいのコンテンツ量を制作することで、徐々に効力を期待できるようになります。

SEOは中長期的な視点を持って取り組む必要があり、ロングテールキーワードはその代表的な施策の一つになるため、取り組み始めて数ヶ月の成果だけを見て施策の良し悪しを判断しないようにしましょう。

カニバリゼーションのリスクが高まる

複数キーワードを組み合わせることで、テーマを細分化したコンテンツを制作できます。

しかし、同じテーマを扱っている以上、対策キーワードは異なるものの内容が似ている記事をいくつも制作してしまうケースもあります。

同じサイト内に似た内容のコンテンツが増えてしまうと、重複コンテンツとしてみなされてしまったり、カニバリゼーションを起こしたりするため、SEO評価に悪影響となります。

キーワードを洗い出したタイミングで検索意図の被りがないか、実際の検索結果画面を確認しながら精査することで重複コンテンツおよびカニバリゼーションを防げます。

【ツール別】ロングテールキーワードの選び方

ロングテールキーワードの具体的な選定方法を、活用するツール別に3つご紹介します。

Googleサーチコンソールを利用する方法は 記事を書いた後にキーワードをチューニングする方法で、Ahrefsを利用する方法は、記事を書く前にロングテールキーワードを見つける方法になります。

Ahrefsは有料ツールになるため、契約をしていない方も多いかと思います。そういった方は、Googleサーチコンソールを利用する方法から実践してみてください。

なお、SEOにおけるキーワード選定の原則的な考え方は下記の記事と動画で詳しく解説しているため、こちらも合わせてチェックしていただくことでより精度の高いロングテールキーワードを選定いただけます。

1. Googleサーチコンソールを利用してロングテールキーワードを見つける方法

Googleサーチコンソールを利用してロングテールキーワードを探し出す方法をご紹介します。

基本的な考え方は、「記事を書いた後に、実際にどんなKWでGoogleに評価されているのかを見直して、調整する」です。

ここでは具体例として、下記のケースを用いて紹介します。ご自身のサイトに合わせて読み直して実施してみてください。

  • 「仕事行きたくない 新入社員」を対策キーワードにして記事を作成
  • 数ヶ月経っても検索流入がほとんど発生していなかった

検索結果のパフォーマンスページにて、特定のページを指定して、「クリック」「表示」が発生している「検索キーワード」を確認しましょう。

対策キーワード

上記のケースでは、当初対策キーワードとしていた「仕事行きたくない 新入社員」であまりクリック(流入)が発生していません。

実際の流入キーワードを見ると、「新入社員 ストレス」のキーワードでのクリック数が多いことがわかります。

つまり、Googleとしては、「仕事行きたくない 新入社員」よりも「新入社員 ストレス」の方が、検索意図との合致率が高いと判断したと言えます。

記事を書く際には思いつかなかった検索者の検索意図が、実際に記事に流入してきているキーワードを確認することで明らかになります。

SEOおたく

検索キーワードに検索意図は表れているので、実際の流入キーワードを定期的に確認しながら、対策すべきロングテールキーワードをぜひ見つけてみてください。

参考までに、今回の例のコンテンツを「新入社員 ストレス」のキーワードに対策ページを調整したところ、下記のような結果になりました。

キーワードチューニングの実施

「新入社員 ストレス」のキーワードで順位が上がっていることがわかるかと思います。

※その後の2020年5月のGoogleコアアルゴリズムアップデートで順位下落してしまっていますが…

上記のように、Googleサーチコンソールで「実際にユーザーが検索したキーワード」と「Googleがそのページのテーマだと考えているキーワード」を特定し、キーワードチューニングをしていくことでロングテールキーワードを発見・対策することができます。

下記のように、記事を書く / リライトする → 流入キーワードをチェックする → 対策キーワードを選び直す のサイクルをグルグル回していくようにしましょう。

Googleサーチコンソールを利用して、キーワードチューニングをする方法

このサイクルを回すことで、定期的にリライトをすることにも繋がるので、コンテンツの鮮度を保つことにも繋がり、Googleのフレッシュネス指標を向上させることができ、一石二鳥です。

2. Ahrefsを利用してロングテールキーワードを見つけ出す方法

Ahrefsを利用して、ロングテールキーワードを見つける方法をご紹介します。

基本的な考え方は、「記事を書く前に、競合性が低く、上位表示の蓋然性の高いKWを探し出す」です。

※Ahrefsは有料ツールで、最低でも月額1万円程度はかかってしまうので、SEO初心者の方は無理に利用しなくても大丈夫です。もし興味があれば「7日のトライアル期間」があるのでそちらで触ってみるところから初めてみましょう。

Ahrefsを利用して「ロングテールキーワード」を探す際には、検索意図が特定のトピックに絞り込まれているキーワードを選ぶようにしていきます。キーワードは異なっているが、同じ検索意図のものを別のページで対策してしまうとカニバリが発生してしまうので要注意です。

例えば、先ほどのGoogleサーチコンソールの流入キーワードの例で言えば、次のようなキーワードです。

キーワードは異なるが検索意図は一緒

定性的に確認しても同じ検索意図だろうということはわかりますが、より丁寧に確認するのであれば、上記の2つのキーワードを実際に検索してみて、検索結果に出てくるページの一致率を確認したりします。

ruricoというSEOツールを利用すると、特定のキーワードと検索結果の合致率が高い類似キーワードを洗い出してくれるので非常におすすめです。

rurico
ruricoで検索結果の類似率を確認

外部ツールでキーワード選定をしていると、大量のキーワード候補を提案してくれるので、同じ検索意図にもかかわらず別記事で対策しようとしてしまう方が多いです。

そうなってしまうと、いわゆる「カニバリ」を引き起こしてしまい、両方のコンテンツの評価を下げることに繋がってしまうので気をつけましょう。

では、Ahrefsを利用してどのようにキーワードを選定していくかをご紹介します。

①Ahrefsのキーワードエクスプローラーにトピックとなるキーワードを打ち込む

ahrefs

トピックとなるキーワードは、カテゴリや領域ごとのテーマなどの少し大きめのキーワードを入れてみてください。

イメージとすると、いつか上位表示を目指したいビッグやミドルキーワードを入れてみると良いです。

②Keyword ideas by search volumeの箇所の「View all」を押す

Keyword ideas by search volume

①で打ち込んだトピックに関連するキーワード候補を大量に洗い出してくれます。

view allの箇所を押下すると、下記のようなキーワード・検索ボリューム・親トピックがセットになったリストを出してくれるので、これを一つ一つ見ていきながらロングテールキーワードを見つけていきます。

ロングテールキーワードを見つける

ここからが大事なのですが、選んでいく際の観点は次の通りです。

  1. 検索ボリュームが100以下のキーワード(目安)
  2. キーワードと親トピックが同一のキーワード
  3. キーワードのSERP(検索結果画面)(上記ahrefs画面の右端の四角ボタン)にリストアップされているページ群のトップキーワードが探しているキーワードと同一
キーワードを選ぶ際の観点

上記の観点で選ぶことで、特定の検索意図だけをGoogleが認識しているキーワードを選んでいくことができます。

ここを疎かにすると、ただ検索ボリュームが小さいキーワードを選ぶだけになってしまい、実はそのキーワードはただの表記揺れキーワードであったり、検索ボリュームの大きいキーワードに内包されているトピックであったりして、対策しても結局上位表示できずに徒労に終わるケースが少なくありません。

上記の観点を意識してキーワードを選定するようにしましょう。

3. Googleのサジェストキーワードを利用して、ロングテールキーワードを見つける

GoogleサーチコンソールやAhrefsを利用する方法よりも、少し精度は落ちますが、Googleサジェストを利用することでロングテールキーワードを見つけることは可能です。

親トピックとなるキーワードを打ち込んで表出したキーワードや、さらにそれらのキーワードを打ち込んで表出するキーワードなどを確認して、対策するロングテールキーワードを定めます。

表出するキーワードを確認

簡易的なやり方である分、多くの方が実施している方法であるため、競合性は意外と低くないのがこの手法の少しイケていない部分です。

簡易的に実施する分にはおすすめですが、本気でロングテールキーワードを見つけにいきたい場合には、上記で説明したGoogleサーチコンソールやAhrefsを利用する方法を用いる方が良いでしょう。

ラッコキーワードなどのツールを利用すると、簡単にGoogleのサジェストキーワードを探し出すことができますので、興味のある方はぜひ利用してみてください。

ラッコキーワード

各種ツールを使いこなして、ぜひお宝のロングテールキーワードを見つけていってください。

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ロングテールキーワードで対策した記事を上位表示させる方法

ロングテールキーワードを選んだら、そのテーマに従ってコンテンツを作成していきましょう。

ロングテールキーワードを上位表示させる上で大切なのが、「ページ単位のSEOで競合優位になること」です。

「ページ単位」のSEOを徹底することによって上位表示を狙うことが可能です。

ページ単位のSEO要素は大量にありますが、まずはTDH(タイトル / ディスクリプション / Hタグ)に対策キーワードを入れて、競合以上にリッチなコンテンツにするところからスタートしましょう。

また、記事を制作するときはいきなり原稿を執筆するのではなく、検索意図を深掘りした構成案を用意し、それに基づく形で記事を制作しましょう。

記事公開後はGoogle analyticsを利用しながら、ユーザーが今の記事で満足しているのか?(滞在時間は長いか / 直帰はしていないか)を見てリライトやキーワードの見直しといった改善施策を回していくのが良いかと思います。

なお、他にも各種オンページのSEO改善施策は存在します。下記の記事で詳しく解説しているため理解を深めたい方はぜひ合わせてご覧ください。

ロングテールキーワードに関するよくある質問

ロングテールキーワードの検索ボリュームはどのくらいを目安にすべきですか?

対策する領域ごとに検索ボリュームは大きく異なるため、一概に目安をお伝えすることは難しいです。収益性の高い領域であればたとえ検索ボリュームが月間50程度でも多くのサイトが本気で対策しているでしょうし、逆に収益性の低い領域であれば月間300などあってもあまり競合性は高くないかもしれません。よって、ご自身の領域でどの程度の検索ボリューム以上だと競合性が跳ね上がるのかをお調べして目安を決めるのが良いかと思います。

ロングテールキーワードを対策するデメリットはありますか?

検索ボリュームが相対的に低いため、記事数が多く必要になります。よって、サイトの目的コンバージョン数や収益によっては、ロングテールキーワードばかりを対策していても目標に届かないということもあるでしょう。ドメインがある程度育っている場合には、まずはビッグ・ミドルキーワードを対策してみるのも一つの手だと思います。

ロングテールキーワードを対策することでミドルキーワードやビッグキーワードの順位を上げることはできますか?

可能だと思います。ロングテールキーワードが対策しているキーワードは、上階層のミドルキーワードやビッグキーワードといった検索意図の広いキーワードの下支えとなります。トピッククラスターモデルなどのサイト構造をしている場合には、ロングテールキーワードで対策しているキーワードはクラスターコンテンツになるため、適切に対策し評価の高いページを複数作ってあげることで上階層のピラーページの評価向上につながります。

ロングテールキーワードは検索流入とコンバージョンを見込みやすい

SEOで重要度の高いキーワード選定の中でも、検索流入とコンバージョンが見込やすい「ロングテールキーワード」の選定方法とその対策についてまとめました。

ロングテールキーワードとは、下記のような特徴を持つキーワードでした。

  • 検索ボリュームが小さい
  • 競合性が低い
  • 上位表示の蓋然性が高い
  • コンバージョンレートが高い
  • ビッグやミドルを下支えする

ロングテールキーワードを対策するメリットは、次の通りでした。

  • 上位表示が狙いやすい
  • コンバージョンが獲得しやすい
  • 上階層のビッグやミドルのキーワードの順位を上げるのに役立つ

ロングテールキーワードの選定方法は、次の2つがあります。

  • Googleサーチコンソールを使って、記事公開後に見つける方法
  • Ahrefsを使って、記事作成前に見つける方法

Googleサーチコンソールを使ったやり方などは、今すぐにでも実践できる内容となっているかと思います。

なかなか狙ったキーワードで上位表示ができずに悩んでいる方は、今回の記事内容を咀嚼して、まずはそもそも狙うべきキーワードは正しいのかから考えてみてはいかがでしょうか。

LANYではSEOコンサルティングで培ってきた実践的なノウハウに基づき、

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この記事の執筆者

竹内渓太のアバター
竹内渓太 SEOコンサルタント

株式会社LANYの代表。株式会社リクルートホールディングスにデジタルマーケティング職で新卒入社。3年間デジタルマーケティングに従事。その後、株式会社LANYを創業。大規模サイトのSEOが得意。

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