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Indeed運用のコツを徹底解説!応募が増えるポイントとは?

Indeedで採用活動をしている方の中には「Indeedに求人を掲載しても、なかなか応募が増えない…」といったお悩みをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
無料で求人を掲載できるIndeedですが、求人数が多いために競合に埋もれてしまい、改善策に悩むケースは少なくありません。多くの企業の採用担当者が、「どう改善していいか分からず、誰にも相談できない」という状況に直面している現実があります。しかし、適切な運用を行えば、Indeedは強力な採用ツールとなり得ます。
そこで本記事では、Indeed運用の基本的な考え方から、クリック数や応募数を増やす方法、費用対効果を高める運用のポイントまで具体的に解説します。2024年1月から開始されたIndeed PLUSとの違いやメリットもご説明しますので、Indeedでの運用知識を深めたい方はぜひ参考にしてください。
Indeedの応募数を増やす運用方法
はじめに、Indeedに掲載している求人への応募数を増やすための、具体的な運用方法についてご紹介します。
Indeed運用において応募数を最大化するためには、主に以下の点が重要です。
- 求人タイトルに職種名を入れる
- 求人内容を具体的に記載する
- 求職者に響くキーワードを盛り込む
- ABテストでより効果の高い表現を見つける
求人タイトルに職種名を入れる

求人タイトルは、Indeedでの求人検索結果で求職者が最初に目にする、重要な情報です。タイトルが魅力的でなければ、求職者は詳細を見る前に他の求人へ移ってしまう可能性があります。
求人タイトルをつけるときには、以下のポイントを押さえましょう。
- 具体的でわかりやすい職種名を記載する
- スマートフォンの表示を考慮して、30文字程度に収める
- 給与や福利厚生、記号の表記は避ける
たとえば「スタッフ募集」のような曖昧なタイトルではなく、「【未経験歓迎】カフェのホールスタッフ」や「コピー機などOA機器の営業社員」のように、職務内容や業界が具体的にイメージできる表現を用いましょう。
また、Indeedのガイドラインでは、タイトルに給与や福利厚生など職種以外の情報を含めることは推奨されていません。給与や福利厚生などは求人本文で詳しく説明し、タイトルは職務内容そのものを的確にあらわすことが大切です。
求人内容を具体的に記載する

タイトルに魅力を感じ、求人へのクリックを獲得したあとは、応募につなげるための工夫が必要です。求人詳細を見た求職者に、「この仕事に応募したい」と思わせられるような原稿を作ります。
多くの場合、成果を左右する最大の盲点は、「求人原稿の表現や構成に関する思い込み」にあります。他社の求人を参考に作成した結果、定型的で埋もれてしまうケースが少なくありません。大切なのは、求人を単なる募集要項ではなく”広告”として捉え、職種ごとに求職者の検索行動や心理状態を分析し、ターゲットに響くよう戦略的に情報を設計することです。
求人内容は、以下のように具体化することがポイントです。
- 仕事内容:募集している業務の範囲や使用ツール、必須スキルなど
- 給与・待遇:給与レンジや昇給、昇格の有無
- 勤務時間:フレックス制度やコアタイムなど
- 休日:定休日や年間休日数
- 福利厚生:産休・育休や介護休暇、会社独自のものなど
- 職場の雰囲気:アットホーム、静か、メリハリがあるなど
情報が不足していたり、抽象的な表現が多かったりすると、求職者が応募に悩む原因になります。仕事内容なら「〇〇業務全般」のような書き方ではなく「〇〇システムへのデータ入力」「顧客からの電話問い合わせ対応」「月次レポート作成補助」のように、担当する業務を具体的に記載することが有効です。
さらに、すぐに実践できるコツとして、求人の冒頭3行に「業務内容の一言要約+会社の雰囲気+特徴的な制度」の3点セットを入れてみてください。これだけで、求職者に読み飛ばされずに内容が伝わる確率が格段に上がります。LANYでは、このような「検索される言葉」と「その人が安心できる言い回し」を掛け合わせた表現設計を重視しています。
ミスマッチを防ぎ、応募数を増やすために、求職者目線に立った求人内容の作成を基本と考えましょう。
求職者に響くキーワードを盛り込む

Indeedはキーワードを入力して仕事を探す検索エンジンであるため、求人内容に関連性の高いキーワードを適切に含めることが重要です。関連したキーワードを盛り込むことで、検索結果での表示機会が増え、より多くの求職者に求人情報を見てもらえる可能性が高まります。
単に職種名だけでなく、ターゲットとなる求職者がどのような言葉で検索し、どのような情報に魅力を感じるかを深く分析することが肝心です。たとえば、LANYでは職種ごとに求職者の検索行動や心理状態を分析し、ペルソナに響くキーワード設計を行っています。
含めるキーワードは、以下のように工夫しましょう。
- 職種名だけでなく、業務に必要なスキルも含める(例:「Java」「簿記2級」など)
- 働き方は時代の流れも考慮する(例:「在宅勤務可」「時短勤務」など)
- ターゲットに合わせて待遇面も記載する(例:「資格取得支援」「住宅手当」など)
キーワードは、求職者が実際に検索しそうな言葉で、求人内容に自然な形で盛り込むことがIndeed運用のコツです。キーワードを不自然に羅列すると読みにくくなるだけでなく、Indeedの評価を下げる可能性もあるため、あくまで自然な文章の流れを意識しましょう。
ABテストでより効果の高い表現を見つける
求人原稿は、どのように表現すれば一番求職者にとって響くかは、実際に試してみないとわからないため、「ABテスト」を活用するのもおすすめです。ABテストとは、求人タイトルや説明文の一部を変更したAとBの2パターンを用意し、どちらがより高いクリック率や応募率となるかを比較検証する手法です。
たとえば、「給与」を前面に出したタイトルと「働きがい」を強調したタイトルを用意し、一定期間ごとに掲載して結果を比較します。あるいは、求人内容の冒頭部分のキャッチコピーを変えてみる、写真の有無で応募率が変わるか試す、といった方法も可能です。
専門的な運用代行サービスでは、独自開発の「応募率改善テンプレート」やクリック率を高めるための精緻なタイトルABテスト設計を提供し、「原稿とデータの両輪」で改善を図ることもあります。
ABテストを繰り返すことで、データにもとづいて求人原稿を継続的に改善し、効果を最大化できます。Indeedの標準機能で厳密なABテストを行うのは難しいため、以下の代替手法が効果的です。
- 2週間ごとに求人タイトルを変更し、同一期間・同一予算でのCTRを比較する
- 同一職種で異なる表現の求人を2つ掲載し、パフォーマンスを比較する
ABテストの実施によって、より効果の高い表現を見つけられるでしょう。以下の記事では、ABテストを実施してコンバージョン改善を行い、成功した事例をご紹介しています。Indeed以外でもABテストを実施するための具体的な方法も解説していますので、ぜひご覧ください。

Indeed広告の費用対効果を高める運用方法
Indeedは無料で掲載できますが、より高い効果を求める場合は有料掲載(スポンサー求人)も手段の一つです。
Indeed広告の費用対効果を高めるためには、主に以下の内容を理解し、実践することが重要です。
- Indeed広告の仕組みと料金体系
- キャンペーンの適切な設定方法
- クリック単価(CPC)の相場を考慮した予算設定
Indeed広告の仕組みと料金体系を理解する
Indeedの有料広告は「スポンサー求人」と呼ばれ、クリック課金モデルを採用しています。クリック課金は、求人広告が求職者に表示されるだけでは費用が発生せず、クリックされてはじめて費用が発生する仕組みです。求職者の行動に応じて費用が発生するため、掲載課金型の広告に比べて無駄な支出を抑えやすいというメリットがあります。
クリック数やクリック単価は変動するため、予期せぬ費用発生を防ぐには仕組みの理解が不可欠です。たとえば、スポンサー求人が100回表示されても、10回しかクリックされなければ、費用が発生するのは10クリック分のみとなります。1クリックあたりの単価は職種や競合状況により変動し、基本的にはAIによって自動調整されるのも特徴です。
スポンサー求人のメリットと合わせて料金体系も理解し、有料掲載が自社に合った方法か検討しましょう。Indeedの仕組みについては、以下の記事でも詳しく解説しています。無料掲載と有料掲載の細かな違いから、Indeedの採用で効果を出すための具体的なテクニックまで、幅広くご紹介しています。

キャンペーンを適切に設定する
Indeedにおけるキャンペーンとは、複数のスポンサー求人を職種や地域などに分けてグループにしたものです。キャンペーンはそれぞれに予算や目標を設定できるため、複数の求人を掲載する企業は求人を管理しやすくなるのが特徴です。
キャンペーンで求人を分けることで、職種や勤務地、採用優先度などに応じて予算配分を最適化し、全体の費用対効果を高められます。
たとえば、クリック単価が高い傾向にある「エンジニア職」と、比較的低い「事務職」を募集する場合、それぞれ別のキャンペーンを作成します。エンジニア職キャンペーンには多めの予算を割り当て、事務職キャンペーンは予算を抑える、といった調整が可能です。
また、キャンペーンごとに目標を設定すると、IndeedのAIによる自動最適化をより自社の採用戦略に合致させられます。募集している求人を、職種や勤務地、採用の緊急度などの基準でグループ分けし、Indeed上でキャンペーンを作成・設定してみましょう。
クリック単価の相場を確認して掲載する
Indeed広告のクリック単価は、職種や地域によって大きく異なるため、自社が募集する求人の相場を把握した予算設定は、費用対効果の高い運用に欠かせません。クリック単価の相場を知らずに予算を設定すると、競争の激しい職種で予算不足となり十分な露出が得られない、または競争の緩やかな職種で過剰な予算を設定してしまうといった可能性があります。
業界別のクリック単価の相場は、一般的に以下のようになっています。ただし、地域や雇用形態、給与などで変動するため、目安としてとらえてください。
業界 | クリック単価の相場 |
---|---|
IT | 250円~500円 |
医療・介護 | 150円~600円 |
製造 | 50円~400円 |
運送・物流 | 50円~400円 |
小売 | 50円~500円 |
サービス | 100円~500円 |
建築・建設 | 200円~650円 |
福祉 | 50円~550円 |
アパレル | 100円~400円 |
飲食 | 50円~450円 |
事務 | 50円~100円 |
上記の相場をもとに、「エンジニアを1名採用するために必要な応募数を獲得するには、少なくとも〇〇円程度の予算が必要そうだ」といった試算が可能になります。
相場の把握によって、現実的な予算計画を立て、実際の運用が適正かどうかを判断する基準を決められます。自社が募集する主要な職種や勤務地などにおけるIndeedのクリック単価相場を調査し、それをもとに予算の妥当性を検討しましょう。
Indeed運用の効果を最大化するポイント
Indeedの運用効果を最大化するためには、とくに以下の点を押さえることが重要です。
- アナリティクスでデータを分析して改善する
- KPIを設定して運用する
- 有料掲載(スポンサー求人)でリーチを拡大する
アナリティクスでデータを分析して改善する
Indeed運用の効果を最大化するためには、PDCAサイクルを確立することが不可欠です。感覚だけに頼った運用では、何が問題でどのように改善すれば効果が出るのか、客観的な判断が難しくなります。
Indeedアナリティクスなどのツールを活用してパフォーマンスデータを定期的に分析し、その結果にもとづいて改善策を実行しましょう。Indeedアナリティクスは、表示回数やクリック数、クリック率や応募数といった具体的な数値を確認でき、どこに課題があるのかを特定しやすくなります。
限られたリソースで成果を出すためには、「1求人1改善」のように、改善対象を絞って集中的に取り組む原則も有効です。たとえば、応募数が少ない求人を週に1本だけピックアップし、CTR(クリック率)とCVR(応募率)を基準に具体的な改善策を立てて実行します。
改善の優先順位を判断する際には、「表示回数は多いがクリックされない原稿」から見直すのがポイントです。これは、求職者の目に触れているにも関わらず、魅力が伝わらず機会損失している“最も損をしている状態”だからです。タイトルや冒頭文、画像の3点を変更するだけでも、CTRが1.5倍から2倍に改善するケースもあります。
KPIを設定して運用する
Indeedの成果を正しく評価し、改善の方向性を定めるためには、適切なKPIを設定して運用することが重要です。KPIを設定することで、採用活動のどの側面に注力すべきか、また施策が目標達成に貢献しているかを客観的に判断できます。
Indeedで追跡すべき主要なKPIには、以下のようなものがあります。
- 採用単価:一人採用するためにかかった費用
- 応募数:求人に応募があった回数
- クリック率(CTR):表示回数のうち、求人原稿をクリックした回数の割合
- 応募率:求人原稿をクリックした人のうち、応募まで進んだ人の割合
- 内定承諾率:出した内定のうち、承諾された割合
上記を代表とするKPIは、相互に関連しています。たとえば採用単価の削減のみを追求すると、採用の質が低下する可能性があります。自社の過去実績や業界のベンチマークを参考に、現実的かつ達成可能な目標を設定し、定期的に進捗を確認しながら運用を進めましょう。
有料掲載はリーチ拡大におすすめ
Indeed運用でより多くの求職者にアプローチしたい場合や、競争の激しい職種・地域での採用では、スポンサー求人を活用するのも一つの手です。
Indeedによると、スポンサー求人は無料掲載よりも表示回数が3.1倍増えたとされており、より多くの求職者にアプローチできます。
表示回数が増えると、結果としてクリック数や応募数の増加が期待できます。緊急で人材が必要な場合や、無料掲載だけでは応募が集まりにくい場合に、スポンサー求人を検討しましょう。ただし、単に費用をかけるだけでなく、求職者にとってわかりやすい求人原稿を作成することが前提となります。
Indeedを自社運用するときの注意点
Indeedでの採用活動を自社で運用するときは、主に以下の点を考慮することが大切です。
- Indeed運用の専任者を確保する
- WebマーケティングやWeb広告の知見を持った人材を置く
- PDCAサイクルを回して運用する
- 自社運用が難しい場合の代替案(運用代行)
Indeed運用の専任者を確保する
Indeedを自社で運用するには、運用に責任をもつ担当者を明確にするか、担当者が運用に十分な時間を確保できる体制を整えることが重要です。Indeedの運用では、具体的に以下のような業務を行わなければなりません。
- 求人票の作成や更新
- キーワード選定
- 予算配分の調整や管理
- 週次や月次のデータ分析
- 応募者への迅速な対応
上記の業務を他の業務と兼務しながら片手間のように行うと、効果測定や改善が中途半端になり、期待した成果が得られない可能性があります。とくに中小企業では、採用担当者が多くの業務を抱えており、Indeed運用に十分な時間を割くのが難しいというケースもあるでしょう。
Indeedの運用を継続的に行うには相応の時間と労力が必要となるため、専任者を明確にし、業務時間を確保することが成果への近道です。
WebマーケティングやWeb広告の知見を持った人材を置く
Indeedの運用効果を最大限に高めるには、WebマーケティングやWeb広告に関する知識・経験をもつ人材の配置が理想的です。Indeedの有料掲載は、クリック課金モデルやキーワードの最適化、効果測定データの分析など、Web広告の運用に近い要素を多く含んでいるためです。
WebマーケティングやWeb広告の知識があれば、クリック単価の調整や効果的なキーワード選定、アナリティクスデータなどをより深く理解し、費用対効果の高い運用につなげやすくなります。「クリック率が低い原因は何か?」「応募単価を改善するにはどうすればよいか?」といった課題に対し、より的確な仮説を立てて施策を実行できるでしょう。
Indeed運用を自社で行いたい場合は、知見をもつ人材の配置や、担当者向けの研修受講などが大切です。
PDCAサイクルを回して運用する
Indeedの自社運用を成功させるには、「計画(Plan)→実行(Do)→評価(Check)→改善(Act)」のPDCAサイクルを、継続的に回していくことが不可欠です。具体的には、以下のような流れで行います。
- Plan:採用目標にもとづきKPIと計画を立てる
- Do:計画に沿って求人掲載やキャンペーンを実施する
- Check:Indeedアナリティクスで実績を測定・分析する
- Action:分析結果にもとづき改善策を実行し、次の計画へつなげる
Indeedのアルゴリズムや求人市場の状況は常に変化するため、一度設定した求人内容や運用方法が永続的に最適であるとは限りません。定期的に効果測定を行い、データにもとづいて改善を繰り返すことで、変化に対応しながら運用効果を持続的に高めていけるでしょう。
自社運用が難しい場合は運用代行も検討する
社内にIndeed運用に割ける十分な時間や人員、あるいは専門知識がなく運用が難しいと感じる場合は、専門の運用代行会社に委託することも有効な選択肢です。Indeed運用代行会社は専門知識や最新ノウハウ、豊富な運用経験を持っているため、自社で行うよりも効率的で高い効果を期待できます。とくに、複数の求人を管理する場合や、競争の激しい市場で成果を出したい場合には、専門家のサポートが有効でしょう。
また、数値的な成果だけでなく、「採用担当者の心理的なゆとり」が生まれることも大きな価値です。日々の求人運用が属人的・場当たり的だった状態から、改善の仮説が立ち、PDCAを回す仕組みが導入されることで、「何をやればよいのかが見えるようになった」という声も多く寄せられます。
また、応募者対応や社内報告に使える「レポートや根拠」が蓄積されることで、採用活動が単なる業務ではなく“経営に貢献する仕事”と実感できるようになり、担当者のやりがいや納得感の向上にも繋がります。
一方で、運用代行費用がかかる点がデメリットと言えます。 自社の状況とメリット・デメリットを比較検討し、Indeedの効果的な自社運用が難しいと感じる場合は、運用代行を検討してみましょう。
Indeed PLUSを運用した採用方法とは
Indeedは、2024年1月から新たな求人配信プラットフォームである「Indeed PLUS」の提供をスタートしました。Indeed PLUSは、複数の求人サイトに一つの採用管理システムで掲載できる仕組みで、効率よく採用活動を進められるのが魅力です。
ここからは、今後のIndeed運用で押さえておきたいIndeed PLUSのポイントを紹介します。
- Indeed PLUS導入のメリットとデメリット
- Indeed PLUSの料金体系と費用対効果
- Indeed PLUSのはじめ方と代表的な連携ATS
Indeed PLUS導入のメリットとデメリット
Indeed PLUSを導入するか検討したい方は、まずメリットとデメリットを把握しましょう。
Indeed PLUSのメリット | ・最大で70%のユーザーに求人を届けられる ・応募者の情報や予算を一元的に管理できる ・IndeedのAIが最適な求人サイトを選定し、自動で掲載してくれる |
---|---|
Indeed PLUSのデメリット | ・AIによって判断された掲載先は、企業側でコントロールできない ・求人配信は利用条件を満たしたもののみである |
Indeed PLUSは、求人情報のリーチを大幅に拡大し、運用効率を高めるメリットがあります。その一方で、「掲載先の詳細なコントロールができない」という側面も、持ち合わせている点に注意が必要です。
Indeed PLUSのAIが選定する掲載先は、Indeed本体だけではありません。タウンワークやリクナビNEXTなど、複数の提携サイトからAIが最適と判断した求人情報を自動で配信します。一度の入稿で多様な求職者層にアプローチできるため、個別に各サイトへ掲載する手間が省け、運用が効率化されます。
自社の採用戦略において「リーチの最大化」と「運用の簡便性」を重視するならば、Indeed PLUSの運用は有力な選択肢となるでしょう。
Indeed PLUSの料金体系と費用対効果
Indeed PLUSの料金体系は、通常のIndeedスポンサー求人と同じ「クリック課金モデル」です。具体的な特徴をご紹介します。
- Indeed以外に掲載された求人サイトでも、同様にクリックすることで費用が発生する
- 予算はIndeed連携ATS上で、これまでと同様に設定できる
- クリック単価はIndeedのAIによって自動的に調整される
費用対効果は、リーチ拡大とAI最適化によって向上する可能性がありますが、求人原稿の質や運用状況に依存します。複数のサイトへ個別に出稿・管理する手間とコストを削減しつつ、AIによる最適な配信でより関連性の高いクリックを集められれば、結果的に費用対効果の向上が期待できるでしょう。従来と同様にクリック課金型であることを理解し、導入後は「CPA(顧客獲得単価)」などを測定・比較して、費用対効果を検証することが重要です。
Indeed PLUSのはじめ方と代表的な連携ATS
Indeed PLUSは、Indeedに「直接投稿」か「連携ATS経由」のどちらかで、スポンサー求人を掲載している場合に利用できます。Indeed連携ATSとは、応募者管理や面接の設定、効果測定といった採用活動にかかわるプロセスを一元管理できるシステムのことです。Indeed PLUSのはじめ方は、以下の通りです。
- Indeed PLUSの連携ATSにログインし、管理画面から求人を投稿する
- 企業情報や求人内容を、項目に沿ってすべて入力する
- 予算を設定し、求人の有料掲載をスタートさせる
Indeed PLUSは、Indeedまたは連携ATSから提供された求人データをもとに、AIが提携サイトへ自動配信を行うため、どちらかの方法でデータを提供する必要があります。AIが適切にマッチングできるよう、求人内容は具体的かつ、一つの求人票につき一つの職種で記載しましょう。
代表的な連携ATSには、Air WORKやHR hacker、WORKLなどがあります。すべてのATSが対応しているわけではないため、自社で利用中のATSが対応しているか確認しましょう。
Indeed PLUSについては、以下の記事で通常のIndeedや他メディアとの違い、Indeed PLUSを活用した運用事例などより詳しく解説しています。ぜひ合わせて参考にしてください。

Indeed運用の応用テクニック
Indeed運用の基本を押さえた上で、さらに採用効果を高めるための応用テクニックについて紹介します。
- Indeedの企業ページとクチコミを充実させる
- 応募が来たらいち早く返信する
- SNSを活用してリーチを拡大する
Indeedの企業ページとクチコミを充実させる
Indeedには、求職者によりリアルな企業情報を伝えられるよう、企業ページやクチコミ機能を設けています。企業ページとクチコミ機能には、それぞれ以下のような役割があります。
- 企業ページ:求人票には書ききれない企業の魅力や特徴を記載し、求職者に理解を深めてもらうとともに、ブランディングを高められる
- クチコミ:求職者は第三者のリアルな意見をもとに、応募するかどうかを検討できる
企業ページは、Indeedのアカウントを持っていれば無料で作成できます。自社の採用サイトを作るには制作の専門知識や費用・時間のコストがかかりますが、Indeedの企業ページは手軽にはじめられる点が魅力の一つです。
クチコミは企業ページの中に付帯された機能であり、同様に無料で利用できます。クチコミには企業からの返信も可能で、仮にネガティブなクチコミがあったとしても、誠実に対応することで企業の姿勢を示せるでしょう。
企業の信頼性と透明性を高めるためにも、充実した企業ページの作成とクチコミの活用は重要です。
応募が来たらいち早く返信する
Indeedから応募があった際は、可能な限り迅速に応募者へ連絡しましょう。現在の売り手市場において、求職者が複数の企業へ同時に応募しているケースはめずらしくありません。対応が遅い企業は選考途中で候補者に辞退されてしまう可能性があり、迅速な対応が採用成功の鍵となります。
反対に、迅速なレスポンスは候補者に対して「歓迎されている」というポジティブな印象を与え、選考への意欲を高める効果があります。可能であれば、応募を受けてから24時間以内に、応募受領の連絡と今後の選考プロセスについて案内を送りましょう。
Indeedの応募者管理機能やATS(採用管理システム)を活用し、返信テンプレートを用意しておけば、効率的かつ迅速な対応が可能になります。応募が来たら複数の担当者に通知がくるなど、すぐに返信できるような体制を整えておくことも大切です。
SNSを活用してリーチを拡大する
Indeedでの求人掲載と並行して、企業のSNSアカウントを活用することで、Indeedだけではリーチしきれない潜在層にも情報を届け、応募者獲得の機会を得られます。
SNSは、企業の日常や文化をよりカジュアルに発信できる場です。社員によるSNSでの情報発信は、信頼性の高い情報として求職者に受け入れられやすく、Indeedのユーザー以外にも自社の魅力を伝えられます。
以下は、Indeedと並行して活用できるSNSの代表例と特徴です。
SNS | メリット | デメリット |
---|---|---|
X(旧:Twitter) | ・拡散力が高い ・企業の認知を獲得しやすい ・ブランド力を高める入口として使いやすい | ・匿名性が高く、求職者の正確なプロフィールはわからない ・炎上するケースもあり、慎重な運用が重要 |
・身元がわかりやすい ・リアルな交友関係がわかる | ・拡散力はXに比べると低め | |
LinkdIn | ・従来の採用プラットフォームよりも気軽に求職者と出会える | ・ほかのSNSに比べてユーザー数が少なめ |
Indeed本体の機能ではありませんが、SNSの活用は採用活動全体を最適化する戦略の一つとなります。それぞれのSNSは特徴やユーザー層が異なるため、自社のターゲットや目的に合うSNSを選ぶのがおすすめです。企業の魅力が伝わるコンテンツを定期的に発信し、IndeedとSNSの相乗効果を狙いましょう。
Indeed運用のお悩みはLANYにご相談ください
Indeedの運用で応募数を増やし、採用効率を高めるには、求人作成やキーワード選定、予算管理からデータ分析まで多くの専門知識と継続的な改善が必要です。
もし「応募数が増えない」「費用対効果が合わない」「運用に手が回らない」といったIndeed運用に関するお悩みをお持ちでしたら、ぜひLANYにご相談ください。LANYは、どんな企業にも「選ばれる余地」があり、その可能性を「言葉と設計の力」で引き出すことを使命としています。状況に合わせた最適な運用戦略をご提案し、採用成功をサポートします。まずは、お気軽にご相談ください。