低品質なページを削除すると、サイト全体のSEO評価は高まるのか?

低品質コンテンツの削除は、SEO効果があるのか?

この問いは、ずっと昔からSEO担当者の間で流派が分かれてきました。

海外を含む多くのSEO担当者が「低品質コンテンツを大量に削除したことで、SEO効果があった」という事例を紹介しています。

逆に、低品質コンテンツを大量に削除してみたところ、サイトのSEOコンディションを崩してしまったという事例もちらほら目にします。

そこでこの記事では、SEOの都市伝説的立ち位置にいる「低品質コンテンツの削除」について、下記の点を解説したいと思います。

  • 低品質コンテンツとは何か
  • 低品質コンテンツを削除するとSEO的に何が起きるのか

少しニッチな話にはなりますが、SEOが好きな方はぜひ最後まで読んでみてください。

目次

低品質コンテンツとは何か?

SEO施策やSEOの話を進める際に一番気をつけなければいけないのが「前提のすり合わせ」だと思います。

低品質コンテンツと言った際にも、Googleが公式に述べている類のものと、SEO担当者が想像しているものの2種類が存在します。

まずは俗にいう低品質コンテンツが何かを抑えるところからスタートしましょう。

Googleが述べている低品質コンテンツ

上記のGoogle公式の動画にて、低品質コンテンツが解説されています。

質の低いコンテンツ」の公式ドキュメントとほぼ同様の内容ですが、基本的には下記の4種類のコンテンツが低品質コンテンツに当たります。

  • コンテンツの自動生成
  • 内容の薄いアフィリエイトページ
  • 無断複製されたコンテンツ
  • 誘導ページ

閲覧者に全く価値を与えないページを低品質コンテンツと定義しているようです。

それぞれ簡単にご説明します。

コンテンツの自動生成

プログラムによって自動生成されたページのことです。

AIなどが自動でページを生成する技術も発達してきているため、キーワードに対して適当なページを作成できたりもします。

基本的にはSEO目的で作られていることが多く、そのような自動生成ページは内容の品質も担保されていないですし、閲覧者にとって何の価値ももたらさないため低品質とみなされています。

内容の薄いアフィリエイトページ

アフィリエイトページに対しては、Googleも厳しく判断しています。

内容の薄いアフィリエイトページとしては、何か商品やサービスを紹介するページで、公式の販売者のページから内容を直接コピーしただけで独自のコンテンツや付加価値が全くないものを指しています。

また、サイト全体がアフィリエイトコンテンツで構成されているものに対しても、ユーザーへの付加価値が低いと述べられていました。

よく勘違いされるのが、Googleはアフィリエイトサイトを嫌っている(低評価している)という意見です。そんなことはありません。

フェアに他のサイトと比較した上でどのサイトの価値が高いのかを判断していますので、アフィリエイトサイトを運営している方は独自情報や付加価値をつけることを意識して閲覧者にとって価値のあるサイトにしていきましょう。

無断複製されたコンテンツ

スクレイピングなどで無断で複製されているコンテンツは低品質であるとみなされます。

スクレイピング自体が問題ではないですが、スクレイピングした内容に何か独自の情報や付加価値をつけているかどうかが問題です。

実際にアグリゲーションサイトなどは大量のWebサイトの情報をスクレイピングすることによって選択肢を増やすという付加価値をつけて、Googleから大きく評価されていたりもします。

誘導ページ

誘導ページとは、特定のキーワードで上位表示されるためだけに作られたページです。

検索結果からの入口としてのみ機能するページであり、スパムサイトでは類似コンテンツを不必要に細かく切り分けて作成したりします。

そのようなページはユーザーにとって価値がないため、低品質コンテンツとして定義されています。

SEO界隈で語られる低品質コンテンツ

Googleの公式の定義とは異なる都市伝説的な低品質コンテンツの定義をご紹介します。

次のようなものが低品質コンテンツとして語られることが多いです。

  • 重複ページ
  • SEO流入が全くないページ
  • GSCでクロール済 – インデックス未登録のステータスになるページ

それぞれ簡単に解説します。

重複ページ

重複ページについても、低品質コンテンツ同様に定義が曖昧であるため頻繁に議論を巻き起こしがちです。

コンテンツが完全に一致していたら重複ページなのか、一定割合一致していたら重複ページなのか、カニバリが発生していたら重複ページなのかなど、定義が曖昧です。

ただ、あまりにも類似しすぎるコンテンツがサイト内に存在することはネガティブになると考えられており、”重複ページ” は低品質判定されることが多いです。

SEO流入が全くないページ

ページを作成してみた結果を見て、品質を判断するパターンです。

インデックスされていても、一定期間全くSEO流入がないということはGoogleから品質が低いとみなされているのではないかと考えるものです。

一見理にかなっているように見えますが、検索需要という需要サイドの変数も大きく関わってくるため、SEO流入がないから低品質だと判断してしまうのは安直ではないでしょうか。

SEO流入をフィルタに使うのは良いですが、なぜSEO流入が発生していないのかの要因を深ぼって、適切に品質を考えるのが良いかと思います。

クロール済 – インデックス未登録ページ

Googleサーチコンソールのカバレッジレポートの中身を見てみると、「クロール済 – インデックス未登録」のステータスに入っているURLがあるかもしれません。

このステータスは、Googleがページをクロールしたものの、インデックスする価値がないと判断した際に入るステータスになります。

これは品質によって判断していると考えられるので、低品質コンテンツを判定する上では非常に良い指標なのではないかと個人的には考えています。

低品質コンテンツを削除するとSEO的に何が起こるのか?

低品質コンテンツの削除についてのGoogleの見解は、下記の動画で語られています。

低品質コンテンツを削除することのSEO的なメリットは下記の点だと解説されていました。

  • クロール効率の改善
  • サイト全体の品質の向上

この点については個人的な見解とも合致するのでそれぞれ解説します。

クロール効率の改善

低品質コンテンツを削除することでクロール効率を改善することができます。

Googleは世界中のWebページをクロールしていますが、そのリソースは有限です。

クロールバジェットやクロールディマンドと呼ばれますが、サイトごとにクロールの割り当て量がアルゴリズムによって決められており、その割当量の範囲内でクロールをしてくれています。

その際に大規模サイトなどですと、ページ数に対してクロール総量が足りないことが頻繁に起こるため、新規ページが発見されるのが遅れたり、既存ページのクロール頻度が下がるなど、SEO的にはあまり嬉しくない事象が頻繁に起こります。

最近ではフレッシュネス指標と呼ばれるものが重要視されており、既存コンテンツのクロール頻度が下がってしまうとSEO的に悪影響が見られることも増えました。

よって、限られた大切なクロールリソースを適切にサイト内で利用する必要があるのですが、低品質コンテンツにリソースを使いすぎてしまうと本当にクロールさせたいページに使うためのリソースが足りなくなってしまいます。

低品質コンテンツを削除することで、それまでそこに使われていたリソースが空くため、他のコンテンツに使うことができますので、SEO的にポジティブな効果が得られる可能性が大きいです。

クロールに課題を感じている場合には、不要な低品質コンテンツの削除も検討してみて下さい。

サイト全体の品質向上

低品質コンテンツを削除することによって、サイト全体の品質向上も狙えます。

イメージしづらいかもしれませんが、特定のクラスの生徒の平均点を出す際に、点数の低い子をクラスから除外した上で平均点を出した場合に高くなるイメージです。

Googleがサイト全体の品質スコアのような指標を持っているかどうかは明確ではないのですが、最低でもクロールと同様に有限なリンクジュースが適切に差配されることで、差配された先でもらえるリンクジュース量が増え、SEO的にはポジティブに働くでしょう。

低品質コンテンツを大量に削除した結果、手を入れていないページの平均順位が上がった事例などは、サイト全体の品質向上に起因していると考えられます。

まとめ

SEOの都市伝説でもある低品質コンテンツの削除について解説しました。

どのようなコンテンツが低品質であり、それを削除するとSEO的にどのような効果があるのかを解説しましたが、SEOなので本当に効果があるかどうかはわかりません。

リスクもある施策ですので、実施する際には実験的にスモールスタートさせつつ、慎重かつ丁寧に実施していくことをお勧めします。

この記事を書いた人

SEOおたくのアバター
SEOおたく SEOコンサルタント

LANYの代表。大規模HRサービスのインハウスSEOに4年間従事。100サイト以上のSEOコンサルティングを実践。大規模サイトのSEOが得意。

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