歯医者・歯科医院の集客方法8選|新患を増やす考え方とポイントも解説

歯医者・歯科医院の集客方法8選|新患を増やす考え方とポイントも解説
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歯医者・歯科医院の集客にお悩みではありませんか。

歯科業界の競争が激化していることもあり、多くの歯科医院が集客に向けてさまざまな対策をはじめています。今後も歯科業界で生き残っていくには、自院の強みを活かし効果的に集客することが必須となるでしょう。

本記事では、歯科医院における集客施策を解説します。後半では、集客施策の考え方をステップごとに説明しますので、ぜひ集客に役立ててみてください。

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目次

歯医者・歯科医院における集客の現状

近年、歯科医院の集客は、業界内での競争や、ユーザーのニーズの変化などから難しくなっています。まずは、歯科医院の集客が難しい理由や、今後の展望をチェックしていきましょう。

歯科医院の集客は難しい

歯科医院の集客が難しくなっている背景のひとつに、歯科業界の競争激化があります。

昨今、歯科医師数・歯科医院数ともに増加している一方で、日本の人口は減少しています。厚生労働省が発表した「歯科医療の専門性をとりまく現状について」によると、人口10万人あたりの歯科医師数は1970年は35.2人でしたが、2012年には80.4人と年々増えており、競争が激しくなっているのが現状です。

加えて、厚生労働省による「令和4年 歯科疾患実態調査結果の概要」によると、むし歯のある患者が減少していることがわかっており、歯科医院の集客が難しくなっている一因です。患者のニーズはむし歯治療から、ホワイトニングや矯正治療、インプラントなどの審美面へと変わりつつあります。

審美的な治療は自費診療であるため、費用が高額になることも多いです。患者が歯科医院選びに慎重になりやすいことで、集客がいっそう難しくなっていると考えられます。

歯科医院では自院の強みで訴求する集客がますます重要になる

歯科業界の競争激化により、何も対策をしなければ患者数は減少してしまいます。歯科医院にとって集客は、今後ますます重要になるでしょう。

情報があふれている現在、インターネットで自分が興味のある治療法を調べることが可能です。これまでは自宅から近いという理由で選ばれることが多かった歯科医院ですが、これからは「この歯科医師に治療してほしい」「この治療法を試してみたい」といった理由で選ばれることが増えると考えられます。患者のニーズにあうサービスを提供し、患者から選ばれる歯科医院を目指す必要があるでしょう。

今やあらゆる世代の患者が、歯科医院を選ぶ際にインターネットを参考にしています。歯科医院もうまくインターネットを活用し、効果的にアピールすることが大切です。とはいえ、オンラインの施策だけで十分というわけではありません。オフラインの施策とあわせて実行することで、より集客効果を高められます。

さまざまな方法から自院にあう施策を選び、集客につなげましょう。

歯科医院におけるSEO対策で集客を成功させるコツは、以下の記事で解説しています。ぜひあわせてご覧ください。

クリニックの集客における効果的な方法や注意点、成果を出すためのコツを以下の記事で解説しているので、クリニックの集客施策を詳しく知りたい方はあわせて参考にしてみてください。

【オンライン】歯医者・歯科医院の集客方法6選

歯医者・歯科医院のオンライン集客方法

ここからは歯科医院の集客方法を紹介していきます。

まず解説するオンライン集客それぞれのメリット・デメリットは、以下のとおりです。

メリットデメリット
ホームページ自院の情報を多くの人に伝えられるホームページ制作・運用にはWebやSEOの知識が必要
オウンドメディア見込み患者を集められる記事制作・運用には、SEOの知識やリソースが必要
Web広告・ニーズのあるユーザーに直接アプローチできる
・少額からはじめられる
・継続的にコストがかかる
・運用には専門的な知識が必要
SNS・視覚的にアピールできる
・患者との信頼関係の構築に役立つ
すぐに集客につながるわけではない
ポータルサイト・新患の獲得に効果的
・潜在患者にアプローチできる
継続的にコストがかかる
Googleビジネスプロフィール・視認性が高く認知されやすい
・すでに歯科受診を決めている患者に効果的
MEOの知識が必要

オンライン集客の特徴をひとつずつ理解したうえで、自院と相性のよい施策を実施しましょう。

ホームページ

歯科医院などの医療機関を受診する患者の多くが、医療機関を選ぶ際にホームページを活用しているというデータがあります。厚生労働省が発表した「令和2(2020)年受療行動調査(概数)の概況」によると、医療機関にかかる際、なんらかの情報を入手している患者は80%。そのうち「医療機関が発信するインターネットの情報」を参考にしている人は23.5%に上るという結果が出ました。

ホームページを集客方法のひとつとして活用するのであれば、診療内容や診療時間などの基本情報だけではなく、自院の強みやコンセプトなどを伝えることも重要です。加えて、リアルタイムで予約状況を確認できる機能をつけたり、休診日の情報を掲載したりすることで、ユーザーの利便性を高めることも欠かせません。

ユーザーに「この歯科医院なら自分の悩みを解決してくれそう」と思ってもらえるようなホームページを作成しましょう。

ホームページで効果的に集客するにはSEOの知識も必要です。ユーザーが検索した際、検索結果で自院のホームページが上位に表示されていないと、認知してもらえません。より多くのユーザーにホームページを見てもらい集客につなげるには、SEOにも力を入れることが大切です。歯科医院におけるSEOについては、記事後半で詳しくお伝えします。

オウンドメディア

オウンドメディアとは「自社で保有するメディア」のことで、記事やコンテンツを発信するブログ形式のメディアを指すことが多いです。

診療内容や診療時間などの基本情報を中心に掲載するホームページに対し、オウンドメディアでは、むし歯予防のポイントやホワイトニングの注意点といった、診療に関連する有益な情報を掲載します。

ユーザーに向けてお役立ち情報を提供することで、歯や口腔に悩みをもつ人に見てもらえる可能性が高くなります。歯の健康や審美的な意欲が高い見込み患者を集めやすくなり、集客につながるでしょう。

読者が望む情報を提供することや、他院が提供できない自院ならではの価値を伝えることが、オウンドメディア運用のポイントです。

一方で、効果的に運用するためにはSEOの知識が必要です。さらに、記事作成の継続にはかなりのリソースが必要となるため、自院だけで対策するのは難しいかもしれません。

そのような場合は専門業者に相談するのもおすすめです。LANYでは「オウンドメディア運用代行」や「オウンドメディア立ち上げコンサルティングサービス」を提供していますので、ぜひお気軽にご相談ください。

オウンドメディア運用代行サービス概要はこちら>>

オウンドメディア立ち上げコンサルティングサービス概要はこちら>>

こちらの記事では、オウンドメディアの概要や運営手順などを網羅的に解説しています。あわせてご確認ください。

Web広告

歯科医院の集客方法として、Web広告も効果的です。

とくに検索したキーワードに連動して表示されるリスティング広告は、ニーズのあるユーザーに直接アプローチできます。「歯科医院名+エリア名」といったキーワードで広告を出稿することで、歯科医院を探している人にピンポイントで働きかけることが可能です。

Web広告は少額からはじめられるため、予算に応じて柔軟に運用できますが、継続的にコストがかかる点には注意が必要です。また集客効果を高めるには、適切なキーワード選定や広告の最適化を行うことが重要であり、運用には専門知識が求められます。

LANYでは「リスティング広告運用代行サービス」も提供しています。リスティング広告を効果的に運用したいとお考えの方は、ぜひいちごご相談ください。

リスティング広告運用代行サービス概要はこちら>>

SNS

歯科医院の集客には、「Instagram」や「X(旧Twitter)」「LINE」「Facebook」などのSNSを活用する方法もあります。

歯科矯正やホワイトニングなどのビフォー・アフターの写真を掲載し、視覚的な変化を見せれば、効果的なアピールにつながります。また、歯や口腔に関する知識を投稿したり、画像で院内の雰囲気を伝えたりするのもよいでしょう。SNSは、ユーザーとのコミュニケーションがとりやすいので、患者との信頼関係の構築に役立つツールといえます。

SNSの活用は認知拡大につながりますが、集客効果がすぐに出るわけではありません。集客につなげるには、継続的な発信が重要です。定期的に発信し、徐々にフォロワーを増やすことで、集客へのよい影響が期待できます。

ポータルサイト

歯科医院の集客には、ポータルサイトを活用する方法もあります。

ポータルサイトとは「歯科医院の情報や口コミをまとめたサイト」のことで、とくに新患の集客に効果的です。ポータルサイトを訪れたユーザーは、一度にたくさんの歯科医院に関する情報を得られます。歯科医院を比較しながら検討できるのが、ポータルサイトの大きな特徴です。

なかには、歯科矯正や審美歯科など特定の診療分野の情報を集めたポータルサイトもあります。同様の悩みをもつ多くの潜在患者にアプローチできるため、集客効果を効率的に高めることが可能です。

ただし、ポータルサイトへの掲載には費用がかかります。掲載形式や機能によって料金プランが設定されているため、詳細を知りたい場合は各媒体に問い合わせてみてください。

Googleビジネスプロフィール

歯科医院の集客には、Googleビジネスプロフィールの活用も効果的です。

Googleビジネスプロフィールとは、自院のプロフィール情報を登録することで、Google検索やGoogleマップに自院の詳細情報を無料で表示できるサービスのことです。

「エリア名+歯科医院」などで検索すると、Googleビジネスプロフィールに登録している歯科医院はほかのコンテンツより上位に表示されます。地図情報も一緒に表示されるため、視認性が高くなり、ユーザーに認知されやすくなります。

潜在患者よりも、すでに歯科医院の受診を決めているユーザーの集客に効果的です。

Googleビジネスプロフィールを活用する際には、「MEO(マップ検索エンジン最適化)」の知識があるとよいでしょう。MEOとは、Googleマップ上での検索結果を最適化することです。

MEOが功を奏しGoogleマップで上位表示されれば、どの歯科医院に行こうか迷っているユーザーの目に触れやすくなり、自院が選ばれる可能性が高まります。

【オフライン】歯科医院の集客方法2選

歯科医院のオフライン集客方法

オフラインでできる歯科医院の集客方法を2つ紹介します。それぞれのメリット・デメリットは、以下の通りです。

メリットデメリット
チラシ・ポスティングシニア世代の集客に効果的掲載できる情報量が限られる
看板・街頭広告認知拡大が望める作製・設置などにまとまった費用が必要

ひとつずつ紹介します。

チラシ・ポスティング

歯科医院の集客にはチラシも効果的です。新聞折込として配布したりポスティングしたりすることで、歯科医院の周辺に住む人にアプローチすることが可能です。とくに、インターネットをあまり利用しないシニア世代の集客に役立ちます。

ただし、チラシに掲載できる情報量には限度があります。掲載すべき情報を厳選しながら作成することが大切です。

費用を抑えたいならデザインツールなどを使って自分で作成するのもよいでしょう。自院で対応できない場合は、デザイン会社や印刷会社に一任するのも方法のひとつです。

看板・街頭広告

地域密着型の歯科医院なら、看板・街頭広告もおすすめです。

看板や街頭広告は多くの人が繰り返し目にするため、歯科医院の存在を認知してもらいやすくなります。看板の種類や大きさなどによって異なりますが、作製時にはまとまった費用が必要です。設置やメンテナンスにも費用がかかるので、あらかじめ何にどのくらいかかるのか確認しておきましょう。

エリアによるセグメントができる点や、広告の接触率が高いという点では、駅やバス、電車といった公共交通機関に広告を出すのも効果的です。公共交通機関に広告を出す際は、ユーザーに目を留めてもらいやすくなるよう、デザインなどによる差別化を意識しましょう。

歯医者・歯科医院の集客力アップにおける6つのポイント

歯医者・歯科医院の集客力アップのポイント

歯医者・歯科医院の集客力アップにおけるポイントは、以下の6つです。

  • 競合との差別化に力を入れる
  • エリアやターゲットのニーズに向けて訴求する
  • 必要な情報が一目でわかるホームページを作成する
  • 自費診療の患者を増やす
  • 外国人を積極的に集客する
  • リピーターの獲得につなげる

自院に取り入れられるものはないか検討してみてください。

競合との差別化に力を入れる

新患を増やすには、他院との差別化が不可欠です。歯科医院を選ぶ際、多くのユーザーは複数の歯科医院を比較・検討しているため、自院ならではの強みを明確にし、ターゲットにアピールすることが大切です。

たとえば、子育て世帯をターゲットとする場合、以下のようなことをアピールすると他院との差別化になるでしょう。

  • 広いキッズスペース
  • 子どもが楽しく診療を受けられるインテリア
  • 診療後のプレゼント
  • 親の診療中に利用できる託児サービス

そのほかに、土日診療や個室診療、予約システムの導入なども他院との差別化につながります。自院がターゲットとする患者のニーズに応じたサービスを提供できれば、競合との差別化につながり、集客力を高めることが可能です。

エリアやターゲットのニーズに向けて訴求する

新患を増やすには、歯科医院の立地に応じたエリアやターゲットのニーズを把握することが重要です。

エリアによって子どもが多い・若者が多い・高齢者が多いなどの特性があり、以下のように歯科医院に求めるサービスも変わります。

  • 子どもが多いエリア:小児歯科・予防歯科・子どもの親世代の歯科治療
  • 若者が多いエリア:審美歯科
  • 高齢者が多いエリア:バリアフリーの院内・訪問歯科診療

効果的な集客を行うには、エリアのニーズを把握する必要があります。エリアのニーズを把握するには、周辺エリアを実際に歩いてみて、どのような人が多いのかを観察するのがおすすめです。また、市区町村の役場が保管している「行政要覧」を活用して人口動態を確認するのもよいでしょう。

歯科医院があるエリアに適したターゲットを設定し、そのニーズを適切に把握することが集客力アップの鍵となります。

必要な情報が一目でわかるホームページを作成する

新患を増やすには、必要な情報が一目でわかるホームページを作成するのがおすすめです。とくに、診療内容や診療時間、所在地など、はじめて訪れる患者が求める情報をわかりやすく掲載することが大切です。

ホームページを作成する際は、デザインやわかりやすさにもこだわりましょう。カラーや文字のデザインは自院の雰囲気を伝えるのに役立ち、わかりやすさは自院が伝えたい内容を正しく理解してもらうことにつながります。

多くのユーザーがホームページを参考に歯科医院を選ぶ現代において、わかりやすく見やすいホームページ作りは、集客力アップに欠かせない取り組みです。

自費診療の患者を増やす

他院との差別化を図るには、自費診療に力を入れるのも効果的です。中央社会保険医療協議会による「第24回医療経済実態調査 (医療機関等調査) 報告」によると、近年、ホワイトニングやインプラント、歯科矯正などの自費診療のニーズは高まっています。自費診療の患者を増やすことで、歯科医院の安定した経営につながるでしょう。

しかし、自費診療は保険診療と比べ患者の負担が大きいため、集客が難しいのも事実です。また、世間には自費診療に関するネガティブな情報もあるため、マイナスなイメージをもつ人も少なくありません。

自費診療の患者を増やすには、自院の信頼度を高めることが重要です。ホームページやSNSでの情報発信に力を入れたり、治療について丁寧に説明したりすることで、少しずつ信頼を高めていきましょう。

外国人を積極的に集客する

他院との差別化を図るには、外国人の集客に力を入れるのも方法のひとつです。出入国在留管理庁が発表した「令和5年6月末現在における在留外国人数について」によると、日本に住む外国人の人口は増加傾向にあります。日本人の人口が減少していることを考えると、日本人だけではなく外国人の診療もできることは、経営を維持するために必要な要素といえるでしょう。

とくに外国人が多く住んでいるエリアの歯科医院は、外国人を集客できるかどうかが今後の経営に影響を与える可能性を考慮する必要があります。

外国人の集客に力を入れたい場合は、英語や中国語などに対応できるスタッフが必須です。口頭での説明では伝わりにくいことも多いため、治療を説明する際のリーフレットなどを用意しておくのもよいでしょう。

リピーターの獲得につなげる

患者のリピート率が高ければ、新患獲得の施策に多くのリソースを割く必要はありません。集客のための労力を減らせるため、治療やサービスに力を入れられるようになり、さらに質の高い診療を提供できるようになります。

そうなれば、さらなるリピーターの増加が見込まれ、好循環が生まれるでしょう。

多くの患者は病院を選ぶ際に、「スタッフが親切」「建物がきれい・設備が整っている」といった点を重視しているという調査結果があります。歯科医院においても同様の傾向があると考えられます。

歯科医院でリピーターを獲得するには、以下のような取り組みが重要です。

  • 歯科医師・歯科衛生士など歯科医院のスタッフが丁寧に対応すること
  • 院内を清潔に保つこと
  • 個室やキッズスペースを設置すること
  • 予約システムを導入すること

また、会計時に次の診療日の予約を取ったり、定期的に歯科医院からのお知らせを送ったりすることも、リピーター獲得に効果的です。

歯医者・歯科医院における集客施策の考え方【4ステップ】

歯医者・歯科医院における集客施策の考え方

歯医者・歯科医院の集客施策は、以下のステップに沿って検討するとスムーズです。

  • 自院の強み・ターゲットを明確にする
  • 集客方法を検討する
  • 施策の優先度を決めて実行する
  • 集客結果を見ながら改善する

やみくもに施策を開始するのではなく、ターゲット選定や集客方法の検討など、土台をしっかり決めて集客を成功させましょう。

【ステップ1】自院の強み・ターゲットを明確にする

集客施策を考える前に、まず自院の強みやターゲットを明確にする必要があります。

歯科医院の集客には、他院との差別化が重要です。自院の強みやターゲットを明らかにすることで、アピールすべき点が明確になり、集客方法を選ぶ際のヒントになります。

たとえば、「自院の強みはホワイトニング、ターゲットは若い女性」という歯科医院の場合、若い女性に響きやすいInstagramでの発信や、ホワイトニング専門ポータルサイトへの掲載が効果的と判断できるでしょう。

加えて、明るく清潔な雰囲気のインテリアにしたり、落ち着いて診療を受けられる個室を完備したりすることも施策のひとつとして考えられます。

集客施策を考えやすくするためにも、まずは自院の強みとターゲットを明確にしましょう。

【ステップ2】集客方法を検討する

次に、明確にした自院の強み・ターゲットを参考に、集客方法を検討します。集客方法を選ぶ際は、既存患者がどのように自院を選んだのかを参考にするのがおすすめです。

たとえば、ホームページを参考にした患者が多いようなら、さらにホームページに力を入れると高い効果が得られるでしょう。

チラシを見て来院した患者が多い場合は、チラシを入れる頻度を増やしたり、エリアを広げて配布したりすることで、より多くのユーザーへの集客が可能になります。

おおまかに決めたら、具体的に何をすべきかまで細分化していきましょう。自院のリソースで対応できるかどうか確認することも必要です。

たとえば、SNSでの発信をはじめる場合、使用するプラットフォームを決めたり、投稿内容や投稿頻度を検討したり、運用できるスタッフがいるかを確認したりする必要があります。

また、ホームページを作成したりWeb広告を出稿したりする場合、自院に知識がある人材がいないのであれば、外注を検討することも必要です。集客にどのくらいの費用をかけられるのかなども、あわせて確認しておくとよいでしょう。

【ステップ3】施策の優先度を決めて実行する

複数の集客施策を並行して実行することも可能です。しかし本業の歯科診療を行いながら複数の施策を同時に実行すると、大きな負担となってしまい、継続が難しくなることもあります。

施策の優先度を決め、優先度の高いものから実行すると効果があらわれやすいです。優先度は、現在の課題を元に考えます。

たとえば、「新患はある程度訪れるが、リピーターが少ない」という課題があれば、リピーターを増やすための施策が必要です。既存患者のニーズを探り、対策を行うとよいでしょう。また、「ある程度患者数は確保できているが、ひとり当たりの収益が少ない」という場合は、自費診療の患者を増やすことを検討してもよいかもしれません。

自院が今どのような課題を抱えているのかを元に優先度を考え、施策を実行しましょう。

【ステップ4】集客結果を見ながら改善する

集客施策は1回実行したら完了ではありません。とくにオンラインの施策は、実行と改善を繰り返すことで、徐々に成果があらわれてきます。

オンラインの施策は、オフラインの施策に比べ効果測定しやすいのが特徴です。効果が期待するほど出ていないのであれば、やり方を見直したり施策自体を変更したりすることも検討します。実行と改善を繰り返しながら、集客効果を高めていきましょう。

歯医者・歯科医院の集客において注意すべき2つのこと

歯医者・歯科医院の集客施策を実行する前に、注意点も押さえましょう。

注意すべきポイントは、以下の2点です。

  • 施策を実行する前にリソースを確認しておく
  • 発信する情報に責任をもつ

施策を実行したものの継続できなかった、トラブルになってしまったという事態を防ぐためにも、あらかじめ確認しておきましょう。

施策を実行する前にリソースを確認しておく

集客施策を実行する前に、集客のために割ける予算やスタッフの余力など、リソースを確認しておきましょう。

基本的に、集客施策は継続的に行うことが必要です。なんとかリソースを確保してはじめたものの、続けられなくなってしまったとなっては想定していた成果は出にくくなります。

たとえば、SNSの運用やホームページの更新などを自院のスタッフが対応する場合は、集客施策を確実に行えるように、業務のひとつとして作業時間を確保しておく必要もあります。

効果的な集客施策を継続して実行するためにも、施策を実行する前にリソースを確保することが大切です。

発信する情報に責任をもつ

歯医者の集客施策における情報発信では、「集客したい」「他院と差別化したい」という意識が強すぎると、インパクトの強い表現や誇張した表現を使いたくなることもあるかもしれません。

しかし、どのような場面でも、発信する情報に責任をもち、適切な表現で発信することが重要です。誤解を招くような不適切な表現は避け、ユーザーに正しく伝わるような表現を意識しましょう。

歯科医院のWebサイトは、YMYL(Your Money Your Life)と呼ばれる分野に該当します。人の生活に大きな影響を与え得る情報に該当するため、E-E-A-Tを意識した発信が欠かせません。権威性や信頼性を担保し、質の高い情報を発信する必要があるのです。

あわせて厚生労働省が公表している「医療広告ガイドライン」も遵守し、適切な情報を発信しましょう。

具体的には、以下のような注意点があります。

  • 誇大広告をしない
  • 他の病院や診療所と比較して優良であることを強調する表現をしない
  • 患者の主観による治療の内容や効果の口コミ、体験談を使わない

このほかにも注意すべき点は複数あります。

以下の記事では、医療記事を制作する際の注意点に加え、医療記事の制作における考え方や方法なども解説しています。あわせてご確認ください。

歯医者・歯科医院の集客にはSEOがおすすめ

歯医者・歯科医院がホームページやオウンドメディアで集客するにはSEOが欠かせません。ここからは、SEOをおすすめする理由や、SEOの取り組み方をお伝えします。

集客にSEOが効果的な理由

歯科医院の集客にSEOが効果的な理由として、悩みを抱えている人にアプローチしやすい点が挙げられます。

SEOでターゲットとするのは、歯や口腔に関する悩みがあり、その解決のために検索エンジンで調べているユーザーです。知りたい情報が顕在化している場合が多いので、その悩みを自院で解決できるとアピールできれば新患獲得につながります。

また、長期的に見て費用対効果が高い点も、歯科医院の集客にSEOが効果的な理由のひとつです。

一度コンテンツを作成すれば、ホームページやオウンドメディアの中に資産として蓄積されます。質の高いコンテンツの量が増え、適切に内部リンクを設定することで、記事群全体のSEO評価が高まって検索結果に表示されやすくなり、結果的に集客効果が高まります。 

作成したコンテンツはサイト内に蓄積していくため、長期的に広告費の削減も可能です。最低限のランニングコストはかかるものの、多額の費用がかからなくなる点はSEOの大きなメリットといえます。

集客につながるSEOの取り組み方・手順

SEOに取り組む際の手順は、以下の5ステップです。

手順ポイント
1ペルソナを設計する年齢や性別などの属性だけではなく、歯・口腔への意識や、大切にしている考え、休日の過ごし方などをイメージして、情報を届けたい人物像を設定する。
2カスタマージャーニーマップを作成するユーザーがコンバージョンに至るまでの道筋を図や表にまとめる。
3キーワードを選定する「どのキーワードで集客したいのか」を明確にし、コンテンツを作成するための対策キーワードを選定する。

以下の3つを満たすキーワードを選ぶ。
・上位表示される可能性がある
・検索需要がある・サイトの目的が達成できる
4コンテンツを作成する選定したキーワードのうち優先度の高いものからコンテンツを作成する。
5効果測定と改善を繰り返す以下のようなツールを使って、効果を計測する。
Google Search Console
GRC
・Googleアナリティクス

得られた情報を参考にWebサイトや記事を改善する。

コンテンツSEOの手順については、以下の記事で詳しく解説しています。成功のポイントや外注の費用相場なども紹介しているので、あわせてご確認ください。

歯医者・歯科医院の集客はホームページの充実からはじめよう

歯医者・歯科医院の集客施策には、さまざまな方法があります。なかでも、多くの患者が来院前にホームページを確認していることから、ホームページを充実させることは集客の第一歩といえるでしょう。

多くの歯科医院がホームページを作成し、集客に力を入れています。単なる情報提供にとどまらない、SEOに強いホームページを作成することは、歯医者・歯科医院の集客施策として今後ますます重要になってくるでしょう。

しかし、自院で診療と同時進行で取り組むとなると、リソースの確保に苦戦したり、SEOの知識に不安があったりする場合があるのではないでしょうか。自院では難しいと感じられるときは、専門業者に相談するのがおすすめです。

LANYでは、SEOコンサルティングサービスや記事作成代行サービスを提供しています。集客施策をお任せいただけるため、本業に支障をきたす心配もなくなります。ホームページで集客したい方や、他院との差別化を図りたい方は、ぜひ一度ご相談ください。

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この記事の執筆者

LANYブログ編集部のアバター

LANYブログは「SEOを中心とするデジタルマーケティングの情報を発信するブログ」です。一次情報に溢れた独自性のあるコンテンツと読者の方が何かしらのアクションが起こせる情報を執筆しています。

この記事を監修した人

林佑樹のアバター
林佑樹 SEOコンサルタント

株式会社LANY SEOコンサルティング サービスメディアユニット マネージャー
サービスサイト・メディアのSEOを中心に各種コンサルティングプロジェクトに従事。
過去にメディアの立ち上げからグロース、クリニックマーケ、デジタルマーケ全般を経験。

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