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【効率良くサイトを伸ばす】LANY式モニタリングシートの作成方法
LANYでBtoBマーケのコンテンツディレクターをしているインターン生の前田(@MAE20020226)です。
記事ごとのセッション数を管理せずに、とりあえずひたすら記事を量産して、何となくで記事をリライトするなどを繰り返していませんか。
もしサイトのセッション数や売上をもっと伸ばしたい!あるいは、効率良くサイトを運営したいと考えているなら、アクセスを管理せずに記事を作成し続けることは、非常にコスパが悪い行動です。
せっかくセッションが伸びていて、売上が出そうな記事を見落としてしまう可能性があります。
本記事では、LANYのBtoBマーケの主にリード獲得部分を担当している私が、モニタリングシートについて解説します。
- モニタリングシートを作るべき理由
- モニタリングシートを作る手順
- モニタリングシートを使った運用とPDCAの回し方
解説するモニタリングシートは、完全無料のツールでプログラム知識0で作成できるので、サイト運営を始めたての方も問題ありません。
「サイトを効率良く運営したい」「売上を伸ばしたい、上げたい」と考えているなら参考になると思うので、ぜひお読みください。
SEOに携わっている人がモニタリングシートを作るべき理由
モニタリングシートを作らないと、サイトの売上は絶対に伸びません。
というのは言い過ぎかもしれませんが、昨今のSEOは個人でビッグ・ミドルキーワードでの上位表示を狙うのは非常に難しくなっています。
そのためしっかり1記事ごとのセッション数やクリック数が分かるモニタリングシートを作成して、売上が伸びそうな記事を見つけてピンポイントで改善することが重要です。
記事別のセッション数を週次で集計しているため、効率的に施策が打てたり、サイトの異変にいち早く気付けたりしてすぐに適切な対策ができます。
ここでは、SEOに携わっている人がモニタリングシートを作るべき理由を解説します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
理由①サイト分析がしやすくなって、効率的に施策が打てるようになる
管理シートを作るべき理由1つ目は「サイトの分析がしやすくなって、効率的に施策が打てるようになること」です。
下記のように「サイト全体・カテゴリ・記事単位」で、どこのセッション数が多いのか少ないのが一目でわかります。
もしカテゴリA全体でセッション数が多かったら、来月はカテゴリAの新規記事作成やリライトを優先しよう!という判断ができます。
モニタリングシートを作成しておくことで、直感的ではなく、数値ベースで次に注力すべき領域や記事が分かるようになります。
理由②サイトの異変にいち早く気付けて、大幅なセッション数の減少を防げる
2つ目は「サイトの異変にいち早く気付けるので、大幅なセッション数の減少を防げること」です。
1週間で急に記事のSS数が半分になった、全体の売上が3分の2になったなどはサイト運営している上では良くあることです。
記事のセッション数が減ってからすぐに気付ければ、大きな影響はないかもしれません。
しかし記事ごとのセッション数を管理していないと、気付かぬうちに色んな記事でセッション数が減ってサイト全体でセッション数が大幅に減少した…という事態に陥りかねません。
そのためモニタリングシートを作成して、最低でも週次でセッション数の増減を確認することが大事です。
理由③完全無料でプログラム系の知識がいらない
モニタリングシートを作るべき理由というよりかは、今回の紹介するシートの話なのですが、完全無料でプログラム系の知識がいりません。
モニタリングシートの作成で使うツールは下記です。
- Googleスプレッドシート(無料)
- Googleアナリティクス(無料)
全部無料で使えるだけでなく、プログラミングのようにコードで何か書く必要もないため「ツールにお金をかけられない」「プログラミング知識がない」場合でも大丈夫です。
スプレッドシートで関数を使いますが、すべて本記事で解説するので安心してください
※無料お役立ち資料:「Webサイトを劇的に改善する!GSCの基本設定とSEO対策に活用する方法10選」をダウンロードする>>こちらから
LANY式モニタリングシートを作る手順
ここからはモニタリングシートを作る手順を解説します。
それぞれ詳しく紹介します。
STEP1.サイト内のすべての記事URLを用意します
まずは、運営するサイトの記事URLを用意します。(既にサイトの記事URLが用意されている方はSTEP2に進んでください)
それぞれ詳しく紹介します。
STEP1-1.Export All URLsを入れます
※プラグインの導入は自己責任でお願いいたします
①WPにログインします。
②サイドバーの[プラグイン]をホバーします。
③[新規追加]をクリックします。
④「プラグインの検索」に「Export All URLs」と記述します。
⑤[今すぐインストール]をクリックします。
⑥[有効化]をクリックします。
STEP1-2.Export All URLsを設定します
①Select a Post Type to Extract Dataでは「All Types」を選択します
②Export Fieldsでは「Titles・URLs・Categories」を選択します。
③Post Statusでは「Published(公開済み)」を選択します。
④Export Typeでは「CSV File」を選択します。
STEP1-3.CSVをダウンロードして転記します
①[Export Now]をクリックします。
②画面一番上の[Click here]をクリックします。
③ダウンロードされたCSVファイルを開きます。
④CSVファイルの内容をコピーします
⑤スプレッドシートを開きます。(コピーして使っていただければと!)
⑥シート「セッション数」にCSVファイルの内容をペーストします。
⑦セルB2の関数「=SUBSTITUTE(A2,”URL”,””)」の「”URL”」に「自社のトップページのURL」を入れます。
⑧セルB2の右下から関数を下まで引っ張ります。
STEP1-3.アドオン「Googleアナリティクス」を取得します
次は、Googleアナリティクスからデータを取得します。
Googleアナリティクスとサイトを紐付けておく必要があります。まだ紐付けていない場合はサイトで Google アナリティクスを使用するを参考に、Googleアナリティクスを紐付けましょう。
①一番上のバー[拡張機能]をクリックします。
②[アドオン]をホバーします。
③[アドオンを取得]をクリックします。
④「アプリを検索」で「Google Analytics」と記述します
⑤「🔍(検索)」をクリックします。
⑥一番上の左のアプリ「Google Analytics」をクリックします。
⑦青ボタン[インストール]をクリックします。
⑧[続行]をクリックします。
⑨自分のアカウントを選択します。
⑩[許可]をクリックします。
STEP2.レポートを作成します
①新しいスプレッドシートを開きます。
②一番上のバー[拡張機能]をクリックします。
②一番下の[Google Analytics]をホバーします。
③[Create new report]をクリックします。
④「Name」にレポート名を記述します。
⑤データを計測したい「Account」「Property」「View」を選択します。
⑥「Metrics」では「Sessions」を選択します。
※他にも取得したいデータがある場合は、ここで選んでください
⑦「Dimensions」では「Landing Page」を選択します。
⑧「Creat report」をクリックします。
⑨「Start Date(期間の開始日)」に「月曜日の日にち」、「End Date(期間の終了日)」に「日曜日の日にち」を入力します。
⑩「Limit(データの最大出力件数)」を「1,000→10,000」にします
※こちらの数字はご自身のサイトのURL数に合わせて調整ください
⑪一番上のバー[拡張機能]をクリックします。
⑫一番下の[Google Analytics]をホバーします。
⑬[Run reports]をクリックします。
⑭シートのタイトルを「月曜日の日にち」に変更します。
STEP3.レポート作成を自動化します
⑮「Start Date(期間の開始日)」に「7dyasAgo」、「End Date(期間の終了日)」に「yesterday」を入力します。
⑯一番上のバー[拡張機能]をクリックします。
一番下の[Google Analytics]をホバーします。
⑰[Schedule reports]をクリックします。
⑱「Enable reports to run automatically.」にチェックを入れます。
⑲「every week」「Monday」「4.a.m – 5.a.m」に設定します。
⑳「Save」をクリックします。
STEP4.取得したデータをスプレッドシートに引っ張ります
①モニタリングシートを開きます。
②セルE2の関数「=IFERROR(VLOOKUP($B$2:$B,IMPORTRANGE(“URL”,”00/00!A:B”),2,false),0)」の「”URL”」に「レポートのスプレッドシートURL」を入れます。
②セルE2の関数「=IFERROR(VLOOKUP($B$2:$B,IMPORTRANGE(“URL”,”00/00!A:B”),2,false),0)」の「”00/00”」に「日付」を入れます。
③空白のセルに「=IMPORTRANGE(“スプシURL”,”日付!A:B”)」を入れます。
④セルを選択して「アクセスを許可」をクリックします。
※これでレポートのスプシからモニタリングシートへデータが持ってこれるようになりました
⑤セルの関数を削除します(画像だとF6)
⑥セルE2の右角を下まで引っ張ります
⑦これで完了します
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モニタリングシートを使った運用とPDCAの回し方
ここでは、モニタリングシートを使った具体的なPDCAの回し方を解説します。
それぞれ詳しくみていきましょう。
STEP1.週次モニタリングで大幅にセッション数が減った記事を特定する
まずは、週次のモニタリングで大幅にセッション数が減った記事を特定しましょう。
私がモニタリングで見ている箇所は「サイト全体」「各カテゴリ」「各記事」の前週とのセッション数の増減値です。
目安は前週比で「増えた:120%以上」「減った:70%以下」で見ています。
- サイト全体で減っているのか
- あるカテゴリA内で減っているのか
- ある記事Xのみが減っているのか
そして上記をザっと確認してセッション数が減少した記事やカテゴリを特定します。
STEP2.セッション数が減少した要因を特定する
セッション数が減少した記事を特定できたら「なぜその記事のセッション数が減少したのか?」という要因を特定します。
セッション数が減少した要因として考えられるのは大きく分けて下記4つです。
要因 | 概要 |
---|---|
アプデ要因 | Googleのコアアップデートによって順位が下がった |
自社要因 | 実施した施策がマイナスに働いて順位が下がったり獲得キーワード数が減ったりした |
競合要因 | 競合が施策を実施した結果、相対的に記事の順位が下がった |
トレンド要因 | 旬な季節や繁忙期が過ぎたことにより、キーワードの検索vol自体が減った |
次のフローチャートを用いてどの要因か特定をしましょう。
上から順に要因を掘り下げていくのが効率的でしょう。
要因の当たり付けができたら、さらに詳しく分析をして次のステップに進みます。
検索順位が下がった時の分析や対処法は下記記事で詳しく解説しているので「順位が下がって困っている方」はぜひ合わせて参考にしてください。
STEP3.それぞれの要因に対して適切な対策を立てて実行する
どの要因かを特定したら、それぞれの要因に対して適切な対策を立てて実行しましょう。
具体的には要因ごとに下記の対策が考えられます。
要因 | 対策 |
---|---|
アップデート要因 | ・アプデ分析して仮説を立てる |
自社要因 | ・実施した施策を切り戻す |
競合要因 | 競合の良い点の模倣 ・新しく追加されていそうな見出し ・新しく追加されていそうな画像や動画 ・タイトルや見出しの文言の変更点 ・情報量 |
トレンド要因 | ・何もしない(静観) |
ただし、自社要因と競合要因が両方ともなど複数の要因が関係している場合もあるため、その時は対策を組み合わせたり片方をやらなかったりなどの工夫や判断が必要になります。
検索順位を上げる具体的な12の施策を下記記事で解説しているので「具体的な対策方法を知りたい方」はぜひ合わせてお読みください。
まとめ:モニタリングシートを作成して効率的にサイトを改善しよう
モニタリングシートを作るべき理由理由は下記です。
- サイト分析がしやすくなって、効率的に施策が打てるようになる
- サイトの異変にいち早く気付けて、大幅なセッション数の減少を防げる
- 完全無料でプログラム系の知識がいらない
サイトの異変にいち早く気付いて、なるべく早いうちに対策を打つことは非常に大切です。実際に弊社でも、モニタリングシートを活用した改善によって、効率的にサイトを成長させることができました。
もし少しでも良いと思ったら、Twitterで感想とかしてくれたら泣きます。ありがとうございました!
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