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Yahoo!広告の品質インデックスとは?確認方法や改善方法を紹介

品質インデックスとは、Yahoo!広告における広告の品質を10段階で評価する指標です。
広告の掲載順位が決まる要素のひとつ「広告の品質」を確認できる参考指標で、数値が大きいほど高い評価が得られていると判断できます。
広告の改善が必要かを判断する際に活用するため、広告運用をする人はしっかりと理解しておくことが大切です。
この記事では、品質インデックスの概要や確認方法、活用方法を解説します。品質インデックスが低いときの改善策も把握できるので、ぜひ参考にしてください。
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品質インデックスとは?
品質インデックスとは、Yahoo!広告における広告の品質の高さを表す指標です。Google 広告の「品質スコア」に相当する指標です。
キーワードごとに1~10でスコア化され、数値が大きいほど広告の品質が高いことを意味します。
品質インデックスは、検索クエリーと入稿キーワードが完全に一致することを前提としています。インテントマッチ(部分一致)・フレーズ一致で配信された検索語句や対象外キーワードによる広告の成果は、品質インデックスに反映されません。
主に広告との関連性やランディングページの利便性の改善が必要かを確認するときに、品質インデックスが用いられています。
なお、Google 広告の品質スコアについては以下の記事で紹介しているので、あわせてお読みください。

広告の品質との違い
品質インデックスと似たような用語に「広告の品質」があります。広告の品質とは「ユーザーにとって広告が有用なものかを判断する指標のこと」です。
広告の品質が高いと、以下のようなメリットがあります。
- 広告が表示される優先順位が高くなる(表示されやすくなる・掲載順位が高くなる)
- クリック1回あたりに発生する広告費(CPC)が安くなる
- 広告表示アセットが表示されやすくなる
広告の品質は以下の7つの要素から算出されます。
広告の品質の要素 | 概要 |
---|---|
推定クリック率 | 広告がクリックされる可能性を表した推定値 |
表示URLの過去のクリック率 | 広告に表示されるURLの実際のクリック率 |
広告文と検索クエリーの関連性 | ユーザーが検索したキーワードと広告の内容が一致している度合い |
広告が掲載される地域別の掲載実績(アカウント全体) | ターゲティングで設定した地域ごとのパフォーマンス実績 |
インターネットユーザーの検索クエリー | ユーザーが検索したキーワード |
各種デバイスでの広告の掲載実績 | スマートフォンやタブレット端末、パソコンごとの実績 |
ランディング ページの利便性 | ユーザーにとってランディングページが有用性があるかの評価項目 |
一方で品質インデックスは広告の品質の参考値で、広告の品質そのものの数値ではありません。
広告の品質は公開されていないため、品質インデックスを参考に数値を把握する必要があります。
参考:広告の品質決定要素と品質インデックス構成要素の追加について|Yahoo!広告
品質インデックスが算出される3つの要素
品質インデックスは以下の3つで算出されます。
- 広告の関連性
- ランディングページの利便性
- 推定クリック値
上記3つの要素は広告のキーワード管理画面で以下のように評価が表示されます。
- 平均より上
- 平均値
- 平均より下
それぞれどのような要素かを具体的に紹介しているので、見てみましょう。
要素1:広告の関連性
広告の関連性は特定の検索クエリーと広告文の関連度合いを表している評価項目です。2022年3月に品質インデックスで確認できるようになりました。
広告の関連性が高いほど、検索クエリーと広告文の内容が一致していると判断できます。逆に広告の関連性が低い場合は、広告文やキーワードの見直しが必要です。
参考:広告の品質決定要素と品質インデックス構成要素の追加について|Yahoo!広告
要素2:ランディングページの利便性
ランディングページの利便性は、ランディングページの視認性や操作性の高さを表す指標です。
最終リンク先に設定されたランディングページが評価対象となります。
広告の関連性と同様、ランディングページの利便性も2022年3月以降確認できるようになりました。
ランディングページの利便性が低いほどユーザーが離脱しやすくなるため、操作性や視認性向上に向けた改善が必要になります。
参考:広告の品質決定要素と品質インデックス構成要素の追加について|Yahoo!広告
要素3:推定クリック値
推定クリック率は、ユーザーに広告が表示されたときにクリックされる可能性を表す推定値です。
実際のクリック率とは異なりますが、過去のクリック数や広告の表示回数などの指標を参考に算出されます。
広告の品質は広告の有用性・利便性を評価したもので、広告のオークションランク・表示順位・クリック単価などに直接影響を与えます。 具体的な品質を表す数値は、キーワードごとに表示される品質インデックスを参考値として確認しながら、広告の有用性を高める施策を打っていく必要があります。
品質インデックスが重要な理由
品質インデックスは、広告の品質の高さを把握するために重要な指標です。品質インデックスを確認しないと、広告の改善が必要か判断するのが難しくなります。
もちろんクリック率やコンバージョン率のような指標でも、広告の改善の余地があることを判断できます。しかし、広告の掲載順位に影響する「広告の品質」を確認できる指標は、品質インデックスのみです。
品質インデックスはあくまで参考値のため、KPIとしては活用できませんが広告の掲載順位の向上に有効です。
掲載順位が上がることでクリック率の向上が期待できるため、Yahoo!広告を運用する方は必ず品質インデックスを確認しましょう。
品質インデックスに関連する指標の確認方法
品質インデックスはキーワード一覧で確認できます。初期設定では品質インデックスに関する以下3つの要素が表示されていないので、表示項目を設定しておきましょう。
- 広告の関連性
- ランディングページの利便性
- 推定クリック値
最新版と従来版の広告管理ツールとで確認方法が異なりますので、自社で利用しているバージョンにあわせて確認方法を見てみましょう。
- 広告管理ツールの検索広告アカウントから「キーワード」をクリックします。
- 画面右上の「表示項目」から「表示項目の編集」を選択しましょう。
- 以下の品質インデックスに関する3つ項目にチェックをいれてれください。
・広告の関連性
・ランディングページの利便性
・推定クリック値 - 「適用」をクリックすることで、品質インデックスの各要素を確認できます。
品質インデックスの活用方法
品質インデックスは以下のように活用できます。
- 「広告の品質」の改善進捗の指標として活用
- 広告文やランディングページの改善余地を把握する
それぞれ具体例を挙げて紹介しますので、読んでみてください。
「広告の品質」の状態を把握する
品質インデックスは「広告の品質」の参考値であるため、「広告の品質」を改善したいときに活用できます。
たとえば、広告の品質の改善策として、広告文を変更したとしましょう。広告文の変更によって品質インデックスが上がった場合、広告の品質の改善に成功した可能性があるとわかります。
広告文やランディングページの変更して変更前と変更後の効果を確認したいときに、品質インデックスは効果的です。
広告文やランディングページの改善余地を把握する
広告文やランディングページの改善が必要か判断する際にも、品質インデックスが欠かせません。
品質インデックスは要素ごとに以下の3つの評価で表示されます。
- 平均より上
- 平均的
- 平均より下
上記の評価は、オークションでの自社広告の立ち位置を表しています。
たとえば、自社含む30社が同じキーワードで広告を出稿しているとします。もし20社以上が自社よりもランディングページが高品質だとすると、ランディングページの利便性は「平均より下」になるでしょう。
結果、ランディングページの利便性が原因で競合に掲載順位で負ける可能性があります。
競合に広告の掲載順位で負けないためにも「平均より下」の要素は改善が必要です。3つの要素の評価を確認することで、広告の改善余地を見つけられます。
競合と自社広告の立ち位置を把握したいときにも品質インデックスはおすすめです。
品質インデックスは、クリック率などの実績にもとづいて決定されます。品質が上がると、広告がより上位に掲載されやすくなり、さらにクリックされる可能性が高まります。品質を上げることで正のスパイラルが生まれるため、品質インデックスは重要な指標です。
品質インデックスを改善する6つの対処法
品質インデックスを確認して、「平均より下」の要素があったときの具体的な対処法を6つ紹介します。
- キーワードの自動挿入やアドカスタマイザーを活用する
- オリジナル性のある広告文を作成する
- 広告表示アセットを活用する
- キーワードと広告、ランディングページの関連性を高める
- ランディングページを見直す
- 信頼性を高める
広告運用の初心者でもできる対策も紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
対処法1:キーワードの自動挿入やアドカスタマイザーを活用する
広告の関連性やクリック率を向上させるために、キーワードの自動挿入やアドカスタマイザーを活用しましょう。
以下でそれぞれの特徴や活用方法を紹介します。
キーワードの自動挿入
キーワードの自動挿入は、設定した広告文に自動でキーワードを挿入できる機能です。
たとえば「シューズが20%オフ」という広告文の「シューズ」にキーワードの自動挿入を設定した場合、以下のように広告が自動で書き換えられます。
ユーザーが検索したキーワード | 表示される広告文 |
---|---|
ランニングシューズ | ランニングシューズが20%オフ |
バスケットシューズ | バスケットシューズ20%オフ |
※キーワードの文字数が多いと、広告文が変わらないことがあります。
ユーザーが検索したキーワードにあわせて広告文も自動で書き換えられるため、幅広いキーワードでのアプローチが可能です。
キーワードと完全一致している広告文になることでクリック率が高まり、推定クリック率の改善につながります。
少ない広告数で多くのキーワードに対応できるる点もメリットです。一般的なキーワード以外にも地域名を自動的に変更できるようにすることで、全国の人にアプローチをかけやすくなります。
参考:キーワードの自動挿入の設定方法|Yahoo!広告ヘルプ
アドカスタマイザー
アドカスタマイザーは、広告のタイトルや本文にあらかじめ登録した文字や数値を挿入できる機能です。
たとえば「シューズが20%オフ」の「シューズ」と「20」にアドカスタマイザーを登録した場合、以下のように広告文が自動で変更されます。
ユーザーが検索したキーワード | 表示される広告文 |
---|---|
ランニングシューズ | ランニングシューズが10%オフ |
バスケットシューズ | バスケットシューズが30%オフ |
キーワード挿入機能と異なり、アドカスタマイザーでは「ランニングシューズ」や「バスケットシューズ」などのキーワードの登録が必要です。
アドカスタマイザーを活用することで、商品名にあわせてほかの文字列や数値なども変更でき、検索キーワードにあった広告文を作成できます。
複数の商品を扱っている企業に、アドカスタマイザーはおすすめです。
対処法2:広告文を見直す
競合よりも優位性を示すために魅力的な広告文を作成しましょう。
競合と同じ表現の広告を出稿すると、競合の掲載順位のほうが上だった場合に自社広告のクリック率が下がるおそれがあるためです。
ユーザーが興味を持ちやすくなる広告文を作成するコツとして、以下の3つがあります。
- ターゲットにあわせた広告文を作成する
- 行動したくなるフレーズを用いる
- 具体的な数値や記号を用いて訴求する
すぐに使える作成方法も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
広告文の作り方は、以下の記事でより詳しく紹介しているのでぜひ参考にしてください。

ターゲットにあわせた広告文を作成する
広告文を作成する際は、まず自社商品やサービスのターゲットのニーズを把握し、訴求内容と出稿するキーワードを考えましょう。
顧客へのアンケートや開発者へのインタビューを行い、ターゲットや商品サービスの魅力を明確にし、競合と差別化できるポイントを把握します。
キーワードが決まれば広告文にキーワードを記載し、ターゲットに刺さりやすい訴求をしましょう。
ターゲットがピンポイントであれば「主婦必見」や「20代向け」のように広告見出しに記載するのもひとつの手です。
自社の強みにあった訴求ができるようになることで、競合との差別化につながり、ターゲットの目に留まりやすくなります。
行動したくなるフレーズを用いる
「限定」や「特典」などをいれて今すぐ行動したくなる訴求をしたり、「今すぐ購入」「お申し込みはこちら」など行動を促す訴求をしたりしましょう。
緊急性のある訴求にすることで、広告を見たユーザーがベネフィットを把握でき、クリックしてもらえる可能性が高くなります。
行動を促す訴求は、表現次第で心理的ハードルを下げられるのもメリットです。
たとえば「無料で登録」と訴求することで金銭的なハードルが下がり、安心感を与えられるのでクリック率が改善される可能性があります。
クリック率が向上することで、推定クリック率の改善が期待できます。
具体的な数値や記号を用いて訴求する
数値や記号を広告文に用いると、目に留まりやすくなるので必要に応じて盛り込みましょう。
たとえば「月額1,000円」や「顧客満足度98%」など、具体的な数値をいれることで説得力のある広告文になり、ユーザーに信頼感を与えられます。
「【】」でメッセージを囲んだり「!」「?」を用いて抑揚のある広告を作成したりするのも、印象に残りやすくなるのでおすすめです。強調したいメッセージがある場合に、記号を活用しましょう。
対処法3:広告表示アセットを活用する
広告表示アセットは、広告の下に情報を追加できる機能のことです。Yahoo!広告では以下6つの広告表示アセットがあります。
広告表示アセットの種類 | 概要 |
---|---|
クイックリンクオプション | 広告の下に広告見出しで登録したURL以外のリンクを、テキスト形式で追加できる |
電話番号オプション | 広告の下に電話番号を追加できる |
テキスト補足オプション | 広告の下にテキストを追加できる |
カテゴリ補足オプション | 広告の下に商材に合うカテゴリに沿った語句を追加できる |
画像アセット | 広告に画像を追加できる |
ファビコンアセット | 広告の左上に企業ロゴやブランドロゴを表示できる |
広告表示アセットを活用することで情報量が増え、かつ広告の表示面積が拡大するため、ユーザーの目に留まりやすくなりクリック率が向上します。
以下で6つの広告表示アセットについて詳しく紹介します。
クイックリンクアセット
クイックリンクアセットは、広告の下部に複数のリンクを表示できる機能です。たとえば、オンラインショップの広告であれば特定の商品やセール情報、お問い合わせなどのページのリンクを追加できます。
通常の広告のように見出しや説明文を掲載でき、より詳しく情報を伝えられるのがメリットです。
リンクを複数掲載することで多種多様なユーザーのニーズに対応でき、クリック率を高められます。
クイックリンクアセットについては以下で詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

電話番号アセット
電話番号アセットでは、広告の下部に電話番号を掲載できる機能です。電話番号や電話アイコンをタップすることで、発信できるようになっており、申し込みや問い合わせを広告から直接できるようになります。
修理サービスや医療機関、飲食店予約など、緊急性の高いサービスや電話での申し込みが多い業種に効果的です。
電話番号アセットの設定方法や注意点は、以下の記事で解説しているので、ぜひお読みください。

テキスト補足アセット
テキスト補足アセットは、広告の下部に商品・サービスを補足する機能です。広告文や説明文以外に伝えたいメッセージがあれば、短文で訴求できます。
ほかの広告表示アセットと異なり、掲載順位に関係なく表示できるのが特徴です。「24時間対応」「送料無料」など購入を後押しする情報を簡潔に伝えることで、クリック率の向上が期待できます。
テキスト補足アセットのメリットと設定方法は、以下の記事でも紹介しています。

カテゴリ補足アセット
カテゴリ補足アセットは、広告の下に商品・サービスの概要を追記できる機能です。カテゴリを選択し、そのカテゴリにあったものを記載して訴求できるのが特徴です。
たとえば、アパレルショップであれば「ブランド」カテゴリで「NIKE」「adidas」「PUMA」など取り扱っているブランドを表示できます。
カテゴリには「サービス」「タイプ」などもあり、自社商品・サービスにあわせて選択し訴求することで、関心の高いユーザーに対してクリックを促せます。
カテゴリ補足アセットを設定したい方は、以下の記事もぜひ参考にしてください。

画像アセット
画像アセットによってリスティング広告に画像を追加できます。画像アセットを活用することで複数の画像を提示でき、視覚的にユーザーに訴求できるのがメリットです。
画像があることでユーザーが商品・サービスのイメージを深められ、関心を高められます。掲載順位に関わらず画像を表示できるため、ぜひ活用してみましょう。
ただし、文字情報を含んだ画像は掲載できない点に注意が必要です。
ファビコンアセット
ファビコンアセットは、広告の左上に企業ロゴやブランドロゴを掲載できるアセットです。企業ロゴやブランドロゴが広告に掲載されることで、ロゴがない広告よりも信頼感を与えられます。
とくに知名度のある企業であるほど広告に対して信頼感を与えられ、クリックされやすくなります。複数ブランドがある場合も使い分けて配信することが可能です。
対処法4:キーワードと広告、ランディングページの関連性を高める
キーワードと広告文、ランディングページの内容を一致させることも重要です。
「キーワード」と「広告文」と「広告をクリックした先のページ」の内容が乖離していると、不適切だと判断されてランディングページの利便性が低くなると考えられます。
関連性を高める方法として、ランディングページにも広告文で使用したキーワードを追加しましょう。
広告の内容に一貫性があることも大切です。たとえば、広告文で「購入できる」と記載したのであれば、ランディングページに購入ページがあることが望まれます。
一貫性のある広告にするには、以下2つの手順のどちらかで作成するのがおすすめです。
- ランディングページの訴求をベースにして広告文を作る
- 広告文の訴求からランディングページを作る
広告文とランディングページの見直し、訴求内容がずれていたらどちらかにあわせて作成しましょう。
対処法5:ランディングページを見直す
「ランディングページの利便性」が「平均より下」の場合、ランディングページの視認性や操作性を高めることで改善できます。
具体的な改善方法は、以下のとおりです。
- 視認性の高いデザインにする
- レスポンシブデザインにする
- コンテンツを充実させる
- CTAを適切な場所に設置する
- ページの読み込み速度を改善する
コンバージョン率の改善にもつながるため、ぜひ参考にしてみてください。
ランディングページの利便性を高める方法は以下の記事でも紹介しているので、あわせてお読みください。

視認性の高いデザインにする
何を伝えたいのかが一目でわかるようなデザインにしましょう。
内容がわかりやすいことランディングページにすることで滞在時間が長くなり、アルゴリズムから広告の品質が評価されやすくなります。ランディングページを改善する際は、はじめにファーストビューで広告と一貫性のあるメッセージを掲載しましょう。
ファーストビューはランディングページを開いたときに最初に表示される画面です。ユーザーはファーストビューを見て読み進めるべきか判断するため、関心を引くデザインやメッセージにしましょう。
ほかにも重要なメッセージがある場合は、フォントサイズを大きくしたり、太字や色を変えたりなど装飾します。
商品やサービスの魅力を伝えるために、写真や図解、イラストなどを活用することも大切です。テキストだけではわかりにくい内容を具体的に伝えられ、商品・サービスへの理解を深められます。
レスポンシブデザインにする
レスポンシブデザインにすることで、多様なデバイスからのアクセスに対応でき、離脱率を低減できます。
現在、スマートフォンユーザーの増加に伴い、モバイルフレンドリーなサイトが重視されるようになっているため、スマートフォンで見やすいサイトデザインにしましょう。
Googleサーチコンソールを活用することで、モバイルフレンドリーなランディングページになっているかチェックできます。
必要に応じてCTAボタンの位置や大きさ、文章のフォントサイズなどを変更し、ランディングページの利便性を高めましょう。
コンテンツを充実させる
ユーザーのニーズに応えられるよう、できるだけ多くの情報を盛り込みましょう。
コンテンツが充実することで滞在時間が伸び、利便性の高いランディングページであると評価されやすくなります。
具体的には以下のような内容を記載しましょう。
ランディングページに必要なコンテンツ | 概要 |
---|---|
商品・サービスの説明 | 商品・サービスの特徴や利用することで得られるベネフィット、使用方法などを記載する |
メディアの掲載実績 | テレビや新聞、雑誌などで紹介された実績を掲載して信頼性を高める |
購入や申し込みの流れ | 購入や申し込みの方法を明記して不安を解消する |
口コミ | 実際に利用した人のリアルな声を記載して信頼性を記載する |
よくある質問(FAQ) | ユーザーが疑問に思いやすい内容を先回りして回答し、購入への不安を払拭する |
アンケート機能 | 質問に回答してもらい、回答結果からユーザーが必要としている情報を提供する |
コンテンツを充実させることで、ユーザーが悩みを解決でき、コンバージョンにつながる可能性を高められます。
ランディングページに必要な要素や作成するポイントは、以下の記事でも紹介しているのでぜひ参考にしてください。

CTAを適切な場所に設置する
CTAボタンをユーザーにクリックしてもらうためにも、適切な位置に配置しましょう。
CTAボタンは、ユーザーが十分な情報を得て興味を持った段階で自然と目に入るよう、コンテンツの流れに沿って配置することが重要です。
ユーザーがもっとも行動を起こしやすいタイミングを見極めてCTAボタンを設置することで、コンバージョンへの導線がスムーズになります。
ページが長い場合は、スクロールしてもCTAが常に視界に入るフローティングボタンを設置するのも効果的です。
また「無料で相談する」「お試し登録」など、ターゲットにとって心理的ハードルの低い文言を選び、クリックを促しましょう。
コンバージョンにつながりやすいCTAを作成するポイントは、以下の記事でも紹介しているので、ぜひチェックしてください。

ページの読み込み速度を改善する
離脱率を低減するには、ページの読み込み速度を改善することも重要です。
以下の対策をして読み込み速度を向上させましょう。
- 画像ファイルの圧縮
- JavaScript・HTML・CSSの不要なコードの削除
- キャッシュの活用
GoogleのPageSpeed Insightsを活用することで、現状の速度スコアと具体的な改善ポイントを確認できるため、定期的にチェックしましょう。
ユーザーの離脱を防ぐことで、品質インデックスの「ランディングページの利便性」の評価が改善され、広告の掲載順位の向上につなげられます。
以下の記事でPageSpeed Insightsの使い方や、表示速度の改善方法を紹介しているので、あわせてお読みください。

対処法6:信頼性を高める
ランディングページの信頼性がないと、ユーザーが安心して利用できないため、広告の品質が低くなります。
信頼性を高めるためには以下の方法があるので実践してみましょう。
- 会社情報や実績を明記する
- URLのはじめをhttpからhttpsに変更して、暗号化する
- Yahoo!広告のクローラーがランディングページの情報を適切に読み込めるよう、JavaScriptの使いすぎを避ける
- 個人情報を取得する際は、取得する理由を明記する
信頼性が向上することで、ユーザーが安心して利用できるランディングページとなり、広告品質の改善が期待できます。
- 品質インデックスの改善は、上位掲載やクリック率の向上に寄与し、パフォーマンスの好循環を生み出します。この指標が改善されることで、クリック単価を安く抑え、獲得単価の改善にもつながるので、ぜひ紹介した方法を試してみてください。
品質インデックスについて4つの注意点
品質インデックスを確認するときには、以下の4つの点を把握しておきましょう。
- キーワードと完全一致する検索に対する評価である
- 広告オークションの要素は考慮されていない
- 検索語句の検索数が少ない場合は表示されないことがある
- 「スコアが低い」=「出稿しないほうがいい」ではない
品質インデックスの性質を把握するために、必ず以下を読んでください。
キーワードと完全一致する検索に対する評価である
品質インデックスは設定しているマッチタイプに関係なく、完全に同じ内容の検索に対する実績にもとづく評価です。
キーワードのマッチタイプを変更(インテントマッチやフレーズ一致などに)しても、品質インデックスの評価は変わりません。
たとえば「ワイヤレスイヤホン」でキーワード登録し、マッチタイプをインテントマッチにしたとしましょう。
この場合「ワイヤレスイヤホン おすすめ」「ワイヤレスイヤホン 安い」とユーザーが検索しても広告が表示される可能性があります。
インテントマッチで広告が表示されることで、実際の表示回数やクリック数が上がり、推定クリック率も上がると考えられるかもしれません。
しかし、品質インデックスの評価は完全一致の場合の評価であるため「ワイヤレスイヤホン」のみが評価対象となります。
マッチタイプを変更しても広告の品質が改善するわけではないので、覚えておきましょう。
広告オークションの要素は考慮されていない
品質インデックスの算出では、以下の要素は考慮されていません。
- 広告が表示・クリックされたデバイスや場所、時間帯
- 広告表示アセットの表示回数やクリック数
上記の要素は広告オークションでは評価対象となります。しかし、品質インデックスでは算出されていません。
検索クエリーの検索数が少ない場合は表示されないことがある
検索クエリーの検索数が少ないと、データが十分でないため品質インデックスを確認できません。パフォーマンスレポートを見ても「-」と表示されるため、広告の品質が高いか判断できないでしょう。
検索数が少ない検索クエリーの品質インデックスを確認したいのであれば、データが集まるまで待つ必要があります。
データが集まらない場合は検索クエリーの流入自体が低いため、キーワードの選定を見直しましょう。
「スコアが低い」=「出稿しないほうがいい」ではない
品質インデックスは広告の品質を計測するうえで重要な指標ですが、固執しすぎるのもよくありません。
たとえば、車を販売するビジネスの広告を出稿する場合を考えてみましょう。
車は購入する以外にもリースやカーシェアなどのサービスを通じて利用できます。
これらのサービスはすべて、車を利用したい(移動手段がほしい)というユーザーのニーズは同じです。獲得難易度の違いはあれど「車 リース」「カーシェア」などのキーワードに出稿しても、車販売ビジネスの見込み客を獲得できる可能性があります。
しかし「カーシェア」というキーワードで出稿するときに、どのように広告文やランディングページを工夫しても、「車販売」のビジネスが「カーシェア」よりも広告の質を高めるのは難しいでしょう。
このように、そもそも品質インデックスで高い評価を得るのが難しいキーワードは存在します。
ただし、評価を得るのが難しいキーワードでも費用対効果が見合うのであれば、品質インデックスを意識しすぎずに出稿を検討しましょう。
インプレッションが発生していない場合、品質インデックスと算出要素の評価値は表示されないため注意が必要です。対象のキーワードにおいて、インプレッションが発生していない期間を指定している場合にも品質インデックスが表示されないため、期間指定にも注意して確認するようにしましょう。
広告改善の指標に品質インデックスを活用しよう
Yahoo!広告の品質インデックスは、広告の品質の参考値です。品質インデックスを活用することで、広告文やランディングページの改善の必要性を確認できます。
改善をすることで広告の品質が向上し、広告掲載の優先順位が高くなります。競合と比べて自社広告の立ち位置の分析にも有効です。
広告の品質を高めるためにも、今回紹介した施策を試して改善してみましょう。
もし自社で品質インデックスを改善するのが難しいと感じる方は、広告運用の代行会社に相談するのもひとつの手段です。
LANYでも、お客様の課題解決につながる広告運用をサポートしています。品質インデックスの改善だけではなく、コンバージョン率を向上させるための広告戦略の立案や広告文の作成などをお手伝いします。
リスティング広告での成果が伸び悩んでおり、解決策を自社で見つけるのが難しいと感じている方はお気軽にご相談ください。