品質スコアとは?3つの要素や確認方法、15個の改善方法を紹介

品質スコアとは?算出要素や注意点、改善方法もご紹介

Google広告やYahoo!広告で広告を改善する際、品質スコアを活用することが重要です。

品質スコアは、広告の評価を10段階で数値化した指標です。数値が大きくなるほど自社広告が広告媒体から高いと判断でき、上位に表示されやすくなります。

反対に数値が小さいと広告が掲載される可能性が低くなり、コンバージョン(CV)につながりにくくなります。

広告運用で成功するには、品質スコアの指標の使い方を知り、数値に応じて適切な対策を講じることが重要です。

この記事では、品質スコアの概要や設定方法、低いときの対処法を解説します。広告の品質を高めて、多くのユーザーにアプローチしたい方はぜひ参考にしてください。

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尾崎 穂波

大手広告代理店にてリスティング広告やディスプレイ広告、YouTube、Meta広告の運用を中心に従事。
LANYでは広告運用からLPOまでの一気通貫での改善を担当し、成果につながる戦略的なサポートを提供。

目次

品質スコアとは?

品質スコアは「広告の品質の目安を数値化した指標」です。広告の品質とは、ユーザーにとって広告が有益で利便性の高いものかを評価する指標です。

広告の品質の数値は公開されていませんが、品質スコアによって広告の品質がどのように評価されているか把握できます。

品質スコアは登録したキーワードごとに評価され、1~10のスコアが付けられているのが特徴です。数値が高いほど自社広告が高品質であると予測でき、低い場合は広告の品質を改善する余地があると判断できます。

品質スコアは広告の改善の有無を診断できるため、広告運用をするうえで欠かせないツールです。また、Yahoo!広告では品質スコアのことを「品質インデックス」と呼びますが、本記事では品質スコアで統一して解説します。

参考:品質スコアについて|Google 広告 ヘルプ
参考:品質インデックス【検索広告】|Yahoo!広告ヘルプ

Yahoo!広告の品質インデックスについては、以下の記事でより詳しく紹介しているのでぜひ参考にしてください。

このセクションのポイント
  • 品質スコア(Yahoo!では、品質インデックス)はキーワードごとに評価されているのが特徴です。1〜10で数値化されていて、10に近いほど媒体から高く評価されていることになります。
  • 広告文や広告をクリックした後に遷移するランディングページが、ユーザーの検索意図と関連性が高いとスコアが高くなります。
  • 品質スコアが高いと、クリック単価を低く設定しても広告が上位表示されるようになるので、広告運用にとって重要な指標です。

品質スコアを決める3つの要素

品質スコアが決まる要素は以下の3つがあります。

  • 推定クリック率
  • 広告の関連性
  • ランディング ページの利便性

参考:品質スコアについて|Google 広告 ヘルプ

3つの要素を知ることで品質スコアの活用方法を具体的にイメージできるので、ぜひ参考にしてください。

要素1:推定クリック率

推定クリック率とは「広告が表示されたユーザーにクリックされる確率を推定した指標」のことです。

推定クリック率が判定される要素として以下のようなものがあります。

  • 過去のクリック率
  • 過去のインプレッション数
  • 広告の掲載順位
  • 広告表示オプションの設定の有無

推定クリック率は予測値であり、実際のクリック率とは異なります。過去のクリック率を参考に算出されるため、実際のクリック率が高いほど推定クリック率が高くなると考えられます。

参考:クリック率とは|Google 広告 ヘルプ
参考:Google 広告の推定クリック率について|Google 広告 ヘルプ

要素2:広告の関連性

ユーザーの検索意図と広告の関連性の高さも品質スコアに大きく影響します。

広告の関連性で評価している点は、主に以下の2つです。

  • 広告文の表現とユーザーの検索語句の表現が一致している
  • ユーザーの知りたい情報が広告文に記載されている

たとえば「冷蔵庫 1人暮らし」とキーワードを登録しているのに、広告文が「20畳のエアコンを格安で」であれば、検索語句と一致しておらず関連性が低いと評価されます。

「冷蔵庫 1人暮らし」であれば「1人暮らし用の冷蔵庫を購入したい」という検索意図があるため、広告文を「1人暮らし用の冷蔵庫を格安で」にするほうがよいでしょう。

検索意図に合致しておりキーワードとの関連性が高いほど、品質スコアが高くなる傾向があります。

要素3:ランディング ページの利便性

ランディングページが操作しやすく、ユーザーが欲しい情報をすぐに手に入れられることも品質スコアにとって重要な要素です。

ボタンの押しやすさや読み込みのスピードなど、ランディングページはさまざまな観点で評価されます。

ランディングページの利便性が高いほど品質スコアが向上するため、低い場合は改善が必要です。

上記3つの要素は、管理画面でそれぞれの評価を確認できます。

評価は他社広告との比較により、以下の3段階に分けて評価されます。

  • 平均より上
  • 平均的
  • 平均より下

3つの要素のうちひとつでも「平均的」や「平均より下」であれば、広告の見直しを検討しましょう。

参考:広告の推定クリック率について|Google 広告ヘルプ

このセクションのポイント

品質スコアには「推定クリック率」「広告の関連性」「ランディング ページの利便性」の3つの要素があります。それぞれの要素が他社の広告と比較され評価されます。あくまで参考値ですが 「平均的」あるいは「平均より下」がないかチェックをして手直しのヒントにしていきましょう。

品質スコアと広告ランクの違い

品質スコアと混同されやすい用語として、広告ランクがあります。広告ランクは、広告の掲載順位を決めるときに使用される値です。

以下6つの要素から算出され、数値が高いほど上位に掲載される可能性が高くなります。

広告ランクの要素概要
入札単価広告が1回クリックされた際の単価(クリック単価)の上限額
広告とランディング ページの品質広告とランディング ページ(LP)の有用性や関連性などの高さ
広告アセットやその他の広告フォーマットの効果広告本文以外のアセット(電話番号や住所、最終URL以外のサイトリンクなど)による見込み効果
広告ランクの下限値Google 広告やYahoo!広告が定めている広告の掲載可否の基準となる広告ランクの数値
広告のコンテキストユーザーの検索した地域や時刻、デバイスなどを考慮した検索意図
オークションにおける競争力競合と同じ広告ランクの広告ある場合に同じ順位を獲得する確率がほぼ同じになる仕組み

一方で品質スコアは広告の品質の参考値です。

広告の品質は広告ランクに反映されますが、品質スコア自体の数値は参考値のため広告ランクの算出に使用されていません。

ただし、品質スコアを改善すると広告の品質が向上し、広告ランクが高くなる可能性があります。

広告ランクは広告の掲載順位に用いられている数値で、品質ランクは広告の品質を改善するための参考値であることを知っておきましょう。

品質スコアを上げる2つのメリット

広告を改善して品質スコアを上げることで広告ランクが向上する可能性があります。広告ランクが向上することで、以下の2つのメリットがあります。

  • インプレッションの機会損失が減る
  • クリック単価(CPC)が安くなる

品質スコアが広告運用にとって必要な理由が具体的にわかるようになるので、ぜひ参考にしてください。

メリット1:インプレッションの機会損失が減る

品質スコアが上がることで広告ランクが向上し、インプレッションの機会損失が減ります。

インプレッションの機会損失は主に予算の少なさと広告ランクの低さが原因です。

予算を高く設定しても広告ランクが低ければ、競合の広告が優先的に表示されるおそれがあります。

品質スコアを改善して広告ランクが向上すれば、競合よりも掲載されやすくなるだけではなく検索上位への掲載が可能です。

指定したキーワードでの掲載順位が向上し、インプレッションシェアが改善されることでLPへのアクセス数増加が見込めます。

メリット2:クリック単価(CPC)が安くなる

品質スコアを活用して広告の品質を高めることで、広告の掲載順位が上がりやすくなりクリック単価を抑えやすくなります

広告の品質が高ければ、入札単価を低く設定しても高い広告ランクを維持できるためです。

広告ランクを上げるために入札単価の引き上げを図ることもありますが、広告費が増えるため戦略としては最適ではありません。

品質スコアの向上によってクリック単価を抑えやすくなり、費用対効果の高い広告運用ができます。

このセクションのポイント

品質スコアは、広告の掲載順位やクリック単価に影響します。品質スコアを上げることで、クリック単価を安く抑えられ、広告費を押し下げることでCPAの改善にもつながります。

品質スコアを確認する方法

Google 広告とYahoo!広告の品質スコアの確認方法を紹介します。実際の操作画面も紹介しているので、以下を見ながら確認してみましょう。

Google 広告の場合

  1. Google 広告にログインし、左のメニューから「キャンペーン」をクリックし、「オーディエンス、キーワード、コンテンツ」から「検索キーワード」を開きます。


  2. 表の右上にある表示項目をクリックし、「キーワードの表示項目を変更」画面に遷移します。


  3. 「すべての列」から「品質スコア」を展開して、以下の項目をチェックしましょう。


    ・品質スコア
    ・ランディング ページの利便性
    ・推定クリック率
    ・広告の関連性

  4. 「適用」をクリックすれば設定が完了し、「キーワード」画面の表に品質スコアが表示されます。

参考:品質スコアについて|Google 広告 ヘルプ

Yahoo!広告の場合

  1. 広告管理ツールから「全てのキャンペーン」→「キーワード」の順にクリックします。
  2. 品質インデックスの3つの要素を確認したい場合は、「表示項目」→「表示項目の編集」の順に押して以下の表示項目を追加してください。



    ・広告の関連性
    ・ランディングページの利便性
    ・推定クリック値
  3. 上記をチェックして「適用」ボタンをクリックすることで、キーワード一覧に各項目が表示されます。

参考:品質インデックス【検索広告】|Yahoo!広告ヘルプ

品質スコアの改善方法15選

品質スコアの改善方法を、3つの要素ごとに計15個紹介します。

品質スコアの要素改善方法
推定クリック率印象に残りやすい広告文を作成する
配信ターゲットを絞り込む
自社の強みなどユニークな表現を盛り込む
広告アセット(表示オプション)を活用する
広告の関連性広告見出しにキーワードを入れる
キーワードや地域、カウントダウンの挿入機能を活用する
アカウントの構成を見直す
ランディングページの利便性オリジナル要素を盛り込む
どのデバイスでも対応できるようにする
読み込み時間を短縮する
信頼性を高める
内容が伝わりやすいデザイン・構成にする
CTAを最適化する
悩み・疑問を解消できる内容を盛り込む
エントリーフォームを最適化する

品質スコアが「平均的」や「平均より下」の際に、ぜひ試してみてください。

推定クリック率を改善する方法

推定クリック率を改善する方法は、以下の4つです。

  • 印象に残りやすい広告文を作成する
  • 配信ターゲットを絞り込む
  • 自社の強みなどユニークな表現を盛り込む
  • 広告アセット(表示オプション)を活用する

実際のクリック率改善にもつながる方法を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

1.印象に残りやすい広告文を作成する

クリック率を向上させるには、ユーザーの目に留まりやすい広告文を作成しましょう。

ユーザーの注目を集め、行動を促す広告文を作成することで、ユーザーが興味をもちクリックしてもらいやすくなります

印象に残りやすい広告文を作成するコツは以下のとおりです。

広告文を作成するコツ概要
行動したくなるフレーズを入れる「限定」「特典」などを記載してクリックするベネフィットを伝える
数字を用いて訴求する「30日間無料」「20%割引」など具体的な数値を含める
行動を促す表現を用いる「今すぐダウンロード」「無料で体験する」など次のアクションをはっきり示す
「公式」と記載する公式であることを示して信頼感を与える
記号を用いて訴求する【】⦅⦆などで伝えたいことを強調する
ターゲットを明確にする「20代女性」のように記載して、ターゲットの目に留まりやすくする

それぞれ組み合わせることでユーザーの目に留まりやすくなり、クリックされる可能性が高くなります。

広告文の作り方については、以下の記事でも詳しく紹介しているのでぜひ参考にしてください。

2.配信ターゲットを絞り込む

Google広告のリスティング広告では、ターゲティングの設定によって関心の高いユーザーに広告を表示できるため、クリック率の向上が期待できます。

Google広告では、以下のようなターゲティング機能があります。

ターゲティング機能の種類設定できること
ユーザー属性年齢や性別、世帯年収など
アフィニティセグメント趣味やライフスタイル、生活習慣など
購買意向の強いセグメントユーザーが前向きに購入を検討しているものや、検索している商品・サービスなど
デバイススマートフォンやタブレット、PCなど
地域都道府県や市区町村など

ほかにもリマーケティング機能を活用すれば、一度サイトを訪問したユーザーに再度広告を表示可能です。

関心の高いユーザーに絞って広告を配信することで、推定クリック率を改善できる可能性があります。

3.自社の強みなどユニークな表現を盛り込む

クリックされる可能性を高めるためにも、自社が優位に立てる広告を作成しましょう。自社や自社商品・サービスについて分析し、他社より優れている点を探して広告文に盛り込みます。

自社の強みを見つける際は、以下のフレームワークに沿って分析するのが効果的です。

フレームワークの種類概要
3C分析「顧客(Customer)」「競合(Competitor)」「自社(Company)」の3つの視点から現状を分析する
SWOT分析「強み(Strength)」「弱み(Weakness)」「機会(Opportunity)」「脅威(Threat)」の4つの要素から事業環境を分析する
VRIO分析「経営資源の価値(Value)」「希少性(Rarity)」「模倣困難性(Imitability)」「組織(Organization)」の4つの観点から自社の競争優位性を分析する

それぞれ活用することで自社と競合の違いを把握でき、差別化につながる広告文を作成しやすくなります

ほかにも強みを把握する際は、顧客からアンケートを取ったり開発者に聞いたりするのもひとつの手です。ターゲット層の好む表現も踏まえながら、オリジナリティのある広告文を作成しましょう。

4.広告アセット(表示オプション)を活用する

広告の下に情報を追加できる広告アセットを活用することで、クリック率向上が期待できます。広告の表示面積が拡大できるためユーザーの目に留まりやすくなり、広告がクリックされやすくなります。

広告アセットには複数種類があり、以下のようなことが可能です。

広告アセットの種類できること
サイトリンクアセットメインの広告リンク以外に、サイト内の別ページ(商品ページや会社概要など)のリンクを追加できる
構造化スニペットアセット商品やサービスのカテゴリやブランド、コースなどを箇条書きで表示できる
コールアウトアセット商品やサービスの特長を短いフレーズで追加表示できる
電話番号アセット電話番号を表示でき、スマートフォンであればタップすればすぐ発信できる

さまざまな広告アセットを追加することで多くの情報を伝えられ、訴求力を高められます。

広告アセットは広告ランクが算出される要素のひとつであるため、自社商品・サービスと関連しているアセットはできるだけ追加しましょう。

広告表示アセットの種類や活用方法を詳しく知りたい方はこちらの記事も参考にしてみてください。

広告の関連性を改善する方法

広告の関連性を改善する方法は、以下の3つです。

  • 広告見出しにキーワードを入れる
  • キーワードや地域、カウントダウンの挿入機能を活用する
  • アカウントの構成を見直す

関連性を高めることで広告が表示されやすくなるので、ぜひ参考にしてください。

5.広告見出しにキーワードを入れる

広告見出しを作成する際は、必ずキーワードを含めましょう

ユーザーが検索したキーワードと広告見出しが一致していると、Google 広告のアルゴリズムから関連性が高いと判断されます。

ユーザーもキーワードと完全に一致している広告であるほど検索意図にあっていると判断でき、クリックしてもらいやすくなります。

広告の関連性を高めるには、自社商品やサービスにあったキーワードを選ぶことが大切です。

ユーザーの検索意図を把握するために、自社サイトのデータやGoogleサーチコンソールなどのツールを用いて、流入につながりやすいキーワードを選定しましょう。

以下の記事でキーワードの選定方法を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

6.キーワードや地域、カウントダウンの挿入機能を活用する

以下のような挿入機能を用いて、キーワードと広告の関連性を高めましょう。

挿入機能概要
キーワード挿入機能ユーザーの検索語句に合わせて登録したキーワードが広告文として表示される機能
地域挿入ユーザーの検索した地域にあわせて自動で広告文の地域名を変更できる機能
カウントダウン「残り〇時間」「残り〇日」のように、指定した日時にあわせて広告文に記載されている時間や日数を自動で変更できる機能

たとえば、広告見出し「Web広告の効果を最大化」の「Web広告」にキーワード挿入機能を設定した場合、以下のように広告が表示される可能性があります。

ユーザーの検索語句表示される広告文
リスティング広告リスティング広告の効果を最大化
SNS広告SNS広告の効果を最大化

それぞれ活用することで、ユーザーの検索意図にあった広告文を作成でき、広告の関連性の向上やクリック率の向上につながります

参考:広告文のキーワードの挿入機能について|Google 広告 ヘルプ
参考:キーワードの自動挿入の設定方法|Yahoo!広告ヘルプ

7.アカウントの構成を見直す

アカウント構成の見直しも品質スコアの改善に効果的な施策です。

訴求軸や表示させる広告文が同一にもかかわらず、複数の広告グループで運用しているのは、品質スコアの観点から好ましい設計ではありません。

とくに、Google 広告では広告グループ単位での表示回数も品質スコアに影響します。

広告グループが細分化されすぎてしまうと、表示回数が基準値以下と判断されてしまい、適切に評価されなくなるおそれがあります。

そのため、同じ訴求軸のキーワードはひとつの広告グループに集約しましょう。

ひとつの広告グループに集約することで、品質スコアで適切な評価が得られます。

ただし、特定の広告グループを、同じ広告とキーワードを含んだまま別のキャンペーンやアカウントに移動させても広告の品質に影響しない点に注意が必要です。

参考:品質スコアを使って広告のパフォーマンスを高める 5 つの方法|Google 広告 ヘルプ
参考:Google 広告アカウントの品質スコアの低さを改善する|Google 広告 ヘルプ

ランディングページの利便性を改善する方法

ランディングページの利便性を改善する方法は、以下の8つです。

  • オリジナル要素を盛り込む
  • どのデバイスでも対応できるようにする
  • 読み込み時間を短縮する
  • 信頼性を高める
  • 内容が伝わりやすいデザイン・構成にする
  • CTAを最適化する
  • 悩み・疑問を解消できる内容を盛り込む
  • エントリーフォームを最適化する

コンバージョン率の改善にもつながるので、リード獲得や売上向上に向けた施策をしたい方はぜひ参考にしてください。

以下の記事でもランディングページの改善施策について詳しく紹介しているので、あわせてお読みください。

8.オリジナル要素を盛り込む

広告文と同様、ランディングページもオリジナル要素を多く盛り込みましょう。オリジナル性がないランディングページは評価が低くなります。

自社商品やサービスの強みや他社にない情報を記載し、ユニークなランディングページを作成しましょう。

たとえば、以下のような情報を記載します。

  • 商品・サービスの導入やユースケース
  • 自社独自で調査したデータ
  • オリジナルの画像や図解
  • 専門家による解説やアドバイス

オリジナリティのある内容ほど有用性があると判断され、品質スコアが改善する可能性があります。

同時に広告文とランディングページの関連性を高くすることも必要です。

広告で訴求したポイントがランディングページでも適切に展開されていることで、ユーザーの期待とのギャップを埋め離脱を防げます。

9.どのデバイスでも対応できるようにする

スマホやタブレット端末、PCなどのデバイスに対応できるようにランディングページを設計しましょう。

多種類のデバイスに対応できないとランディングページのレイアウトが崩れ、可読性が低くなります。操作性も低くなるため、ユーザーランディングページから離脱する要因となりかねません。

滞在時間の短いランディングページは品質スコアが低くなる原因になるので、どのデバイスでも快適に操作できるようにしましょう。

どのデバイスにも対応できるようHTML/CSSのコードを書き換えたり、レスポンシブデザインに対応している制作ツールを用いたりすることをおすすめします。

参考:品質スコアを使って広告のパフォーマンスを高める 5 つの方法|Google 広告 ヘルプ

10.読み込み時間を短縮する

スマホユーザーの場合、ランディングページの読み込みに3秒以上かかると離脱する可能性が高くなるため、以下のような対策をして読み込み時間を短くしましょう。

  • 画像ファイルを圧縮する
  • 不要なHTMLやCSSのコードを削除する
  • Googleが推奨する高速モバイルページの手法「AMP(Accelerated Mobile Pages)」を活用する
  • JavaScriptのファイルをひとつにまとめたり、不要なコードを削除したりする

参考:Accelerated Mobile Pages(AMP)について|Google 広告 ヘルプ

PageSpeed Insightsというサイトで読み込み時間を測定し、パフォーマンスに問題点があれば改善しましょう。

PageSpeed Insights

読み込み速度が速くなることで、ランディングページの利便性が高くなり、品質スコアが改善されます

11.信頼性を高める

広告をクリックしたユーザーが安心してランディングページを閲覧できるよう、以下のような内容を記載して信頼性を高めましょう。

  • 会社情報
  • 会社の実績
  • 購入したユーザーからの評価
  • プライバシーポリシーやセキュリティポリシー
  • 専門用語の解説

情報に透明性があることでユーザーの購買意欲を高められるため、コンバージョン率の向上にもつながります。

12.内容が伝わりやすいデザイン・構成にする

ユーザーが情報を素早く理解できるデザインや構成にすることで、ランディングページの利便性を向上させられます。

情報が整理されて視覚的にわかりやすくなることで、ユーザーの滞在時間が延びやすくなりコンバージョン率の向上にもつながります。

視認性や可読性の高いランディングページにするには、以下のポイントを押さえましょう。

  • ストーリー性のある構成にし、ユーザーが自然に最後まで読み進められるよう情報を配置する
  • 使用する色を最小限に抑え、重要な情報が埋もれないように背景と文字の色が同じにならないようにする
  • 重要なメッセージはフォントサイズや文字の太さ、色などを変えて目立つようにする
  • 画像やイラストを用いて見るだけで内容がわかるようにする

ランディングページでとくに重要なのは、ページを開いたときに最初に表示される「ファーストビュー」と呼ばれる箇所です。

ファーストビューにもっとも伝えたいメッセージと行動を促すフレーズを記載し、スクロールしたいと思えるランディングページを作成しましょう。

13.CTAを最適化する

CTA(Call To Action)ボタンを適切な箇所に配置し、ユーザーがいつでも問い合わせやホワイトペーパーのダウンロードができるようにしましょう

配置する場所だけではなくCTAのデザインや訴求内容も最適化することで、ユーザーの行動を自然に促し、コンバージョンにつなげやすくなります。

コンバージョン率が高まることで、利便性の高いランディングページであると判断されやすくなり、品質スコアが改善されます。

CTAを最適化するには、以下の対策が効果的です。

CTA最適化のコツ内容
ターゲットにあったCTAを設置するユーザーの購入意欲の度合や行動フェーズにあわせて「ホワイトペーパーのダウンロード」「問い合わせ」など複数パターンのCTAを設置する
クリックへのハードルを下げる文言を記載する「無料体験」「1分で入力完了」など行動へのハードルが下がりやすい訴求をする
フローティングボタンを表示させるどの画面にもCTAボタンが表示されるようにする

ターゲットの行動心理を想定して、適切なCTAボタンを作成・配置しましょう。

CTAを改善するポイントは以下の記事でも詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

14.悩み・疑問を解消できる内容を盛り込む

ユーザーがサイトに訪れた際に疑問点や悩みを解決できるコンテンツを掲載し、利便性を高めましょう。

具体的には以下のようなコンテンツを盛り込みます。

悩み・疑問を解消できるコンテンツ概要
アンケートユーザーに質問して悩みや疑問点に対する回答を提示する
よくある質問(FAQ)よくある質問と回答を用意して、ユーザーの疑問を先回りして解決する
ユーザー生成コンテンツ(UGC)実際のユーザーからの声や体験談を掲載して、商品・サービスに対する信頼感を与える

疑問点を解消できるコンテンツや商品・サービスに対する信ぴょう性がわかるコンテンツを掲載することで、ユーザーは安心してコンバージョンに至りやすくなります。

コンバージョン数が増えることでページの有用性があると判断され、品質スコアの改善につながるでしょう。

15.エントリーフォームを最適化する

問い合わせや申し込みフォームなどでEFO(エントリーフォームを最適化)を行うことで、ランディングページの利便性を高められます

エントリーフォームは入力の手間が少ないことが望まれます。入力項目が多かったり操作性が悪かったりするとユーザーの離脱につながるためです。

以下のような対策をして、エントリーフォームでの離脱を防ぎましょう。

具体的な施策概要
ファーストビューに配置するすぐに問い合わせや資料ダウンロードしたいユーザーが申し込めるようにする
文字を見やすくする文字を大きくし、背景と色が似ないようにする
必要最小限の項目に絞り込むメールアドレスや名前、住所など必要な項目のみにして入力の手間を減らす
フリガナ自動入力機能の搭載名前を入力したら自動でフリガナが表示されるようにする
住所自動補完機能の搭載郵便番号を入力したら自動で住所が入力されるようにする

簡単にエントリーフォームを入力できるようにすることで、コンバージョン率の改善につながります。

エントリーフォームの改善方法については、以下の記事でより詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

このセクションのポイント
  • 広告からランディングページまでが有益かつ利便性の高いものになっているか、ユーザーの視点に立って品質スコアを改善しましょう。
  • GoogleやYahoo!の検索エンジンは「ユーザーにとって役に立つ情報(広告)」を評価し検索の上位に表示します。この背景としては、プラットフォーム自体の価値が、検索結果に表示される情報の質やユーザビリティの高さに重きを置いているためです。品質スコアの改善施策を行う際は、ユーザーの視点・媒体側の視点で取り組むことを意識しましょう。

品質スコアについての3つの注意点

品質スコアの意味や活用方法を正しく理解しておかないと、間違った広告戦略を立ててしまい、思うような成果が得られないかもしれません。

以下の3つの注意点を把握して、正しく品質スコアを扱えるようにしましょう。

  • 登録キーワードと完全に同内容の検索に対する評価
  • KPIとして扱わない
  • 広告オークションの評価材料ではない

完全一致でない検索結果は対象外となる

品質スコアは「指定したキーワードと完全一致の検索がされた場合」に評価されます。

検索クエリと入稿キーワードが完全に一致することを前提としているため、マッチタイプを変更しても品質スコアに影響はありません。

インテントマッチ(部分一致)やフレーズ一致に設定した広告でも、完全一致のキーワードのみのインプレッションが品質スコアに反映されます。

インテントマッチやフレーズ一致から完全一致に変更したり、関連性の低いキーワードの除外をしたりしても、品質スコアが高くなることはありません。

参考:品質スコアについて|Google 広告 ヘルプ

KPIとして扱わない

品質スコアは広告の品質を改善するための診断ツールであり、KPIに活用できる指標ではありません

広告の品質の目安を数値化した指標であるため、品質スコアを上げることが直接的に成果につながると考えるのはやめましょう。

広告運用でKPIを設定する場合は、以下の数値を活用しましょう。

  • クリック率(CTR)
  • インプレッション数(imp)
  • コンバージョン率(CVR)
  • 獲得単価(CPA)および広告費用対効果(ROAS)

参考:改善の指針としての品質スコア|Google 広告 ヘルプ

広告オークションの評価材料ではない

Google 広告やYahoo!広告では、キーワードごとの広告ランクがオークションによって算出されます。

広告ランクは広告の品質を加味して算出されますが、品質スコア自体は広告ランクの評価材料ではありません

品質スコアは改善が必要であることを知らせる指標であり、広告ランクとは関係がないことを理解しておきましょう。

なお品質スコアは、あくまで品質改善が必要な広告を特定する手掛かりとして提供されている診断用の数値であり、広告オークションにおける評価材料にはなっていません。品質スコアの数値(1~10)そのものを最適化しようとするのではなく、品質の低い広告を診断するための情報としてご活用ください。

参考:広告の品質について|Google 広告 ヘルプ
このセクションのポイント

品質スコアは、1~10の数値で評価されていてわかりやすい指標であるため、つい改善活動をする際の指標として見てしまいがちです。品質スコアはあくまで結果論であり、スコアの最適化が成果(売上)向上に直結するわけではないことを理解しましょう。スコアを高めるための施策がかえってユーザー体験を損なうおそれもあり、広告効果の悪化につながるケースもあるので要注意です。

品質スコアを改善して広告の上位表示を目指そう

品質スコアは、広告の品質を数値化した指標です。「推定クリック率」「広告の関連性」「ランディングページの利便性」の3つの要素で決定されます。

品質スコアを改善することで広告ランクの向上にともなう新規ユーザーの獲得や、クリック単価の低下が期待できます。

品質向上のためには、ユーザーに訴求力のある広告作成や、信頼性と操作性を考慮したランディングページの構築が重要です。

広告品質の改善には、専門的な知識と経験が必要になります。自社でカバーできない範囲の施策は、専門家へ相談するのもひとつの手です。

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