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インテントマッチ(部分一致)とは?フレーズ一致・完全一致との違いも解説
インテントマッチ(部分一致)は、リスティング広告のマッチタイプのなかで、もっとも多くの検索語句に対応できる設定です。設定したキーワードと関連性があれば広告が表示されるため、広告の露出を増やせます。
しかし、関連性の低い検索語句にも表示される可能性があり、意図しないクリックされるリスクがあるため、慎重に運用することがポイントです。
本記事では、インテントマッチの概要や活用できるシーン、運用時の注意点を詳しく解説します。関連性の高いキーワードに広告を表示させ、効率的にランディングページへの流入を増やしたい方は、ぜひ参考にしてください。
インテントマッチ(部分一致)とは
インテントマッチとは、リスティング検索広告で使用されるキーワードのマッチタイプのひとつです。
キーワードのマッチタイプには大きく分けて3種類あり、その中でもインテントマッチはもっともリーチ範囲が広く、多くのユーザーの検索語句を拾う設定となっています。
以下の画像のように、広告を配信する目的や予算に合わせて選択可能です。

インテントマッチでは、登録したキーワードに関連する意味を含んだ検索語句が広告の表示対象となります。たとえ登録キーワードが、ユーザーの検索語句に入っていない場合でも広告表示対象です。
以下のようにキーワード「居酒屋 新宿」を登録した場合、検索語句に関連性があると判断されれば広告が表示されます。
<検索キーワード「居酒屋 新宿」で広告が配信される可能性>
ユーザーが実際に検索したキーワード | 広告が配信される可能性 | 配信される/されない理由 |
---|---|---|
居酒屋 新宿 | あり | 登録キーワードと一致している |
新宿 居酒屋 | あり | 順番が違っていても2つの単語が一致している |
居酒屋 新宿 安い | あり | 登録していない単語があっても、「居酒屋新宿」が一致しているため |
居酒屋 東京 | あり | 新宿も東京内にあるため |
飲み屋 新宿 | あり | 居酒屋と飲み屋が類似単語のため |
日本酒 新宿 | あり | 居酒屋との関連性が高いため |
ケーキ 新宿 | なし | 居酒屋との関連性が低いため |
居酒屋 大阪 | なし | 場所が異なるため |
リスティング広告のマッチタイプについては以下の記事で詳しく解説しているので、こちらも参考にしてください。

「インテントマッチ」に改称した理由
2024年7月、部分一致は「インテントマッチ」に改称されました。これは、広告がユーザーの検索意図(インテント)にもとづいて表示される機能の本質を反映した変更です。
部分一致は20年以上前に導入された機能ですが、配信範囲が広すぎて関連性の低い検索語句にも広告が表示される課題がありました。近年のAI技術の進化により、検索意図を理解する精度が大幅に向上したことが背景にあります。
機能自体に大きな変更はありませんが、名称変更により検索意図にもとづいた効果的な広告運用ができるでしょう。
- Google広告やYahoo!広告のリスティング検索広告では、キーワードのマッチタイプの活用が非常に重要になってきます。
- マッチタイプのなかでも、最も幅広いユーザーに広告を届けられるのがインテントマッチです。
- インテントマッチは、設定キーワードに関連する意味を含んだ検索語句が広告の表示対象となりますが、関連性がやや低い検索語句に対しても広告表示される可能性があります。
インテントマッチとほかのマッチタイプとの違い
インテントマッチのほかに、マッチタイプには「フレーズ一致」と「完全一致」があります。
インテントマッチとどのような点が異なるのか、それぞれ詳しく見てみましょう。
フレーズ一致の違い
フレーズ一致は、インテントマッチよりもユーザーを絞って広告を配信できるマッチタイプです。
登録したキーワードと同じ文字列や意味を含む検索語句(より関連性が高い場合)に対して、広告を表示できます。フレーズ一致では、登録したキーワードと意味が一致していることが広告配信の条件です。
インテントマッチとフレーズ一致を比較すると、以下のようになります。
検索クエリの状況 | インテントマッチ | フレーズ一致 |
---|---|---|
登録キーワードと一致もしくは類似していた場合 | 関連性があれば配信できる | 関連性があり、意味合いが同じであれば配信できる |
登録キーワードが「単語の順番が同じ形」で含まれている場合 | 配信できる | 配信できる |
登録キーワードが「単語の順番が異なる形」で含まれている場合 | 配信できる | 意味合いが同じであれば配信できる |
フレーズ一致を使うことで、広告配信対象となるユーザーを絞り込み、インテントマッチよりも関心度が高いユーザーに訴求できます。
先ほど例に挙げたキーワード「居酒屋 新宿」で、広告が配信される可能性について比較してみましょう。
<登録キーワード「居酒屋 新宿」で広告が配信される可能性>
ユーザーの検索クエリ | インテントマッチ | フレーズ一致 |
---|---|---|
居酒屋 新宿 | あり | あり |
新宿 居酒屋 | あり | あり |
居酒屋 新宿 安い | あり | あり |
居酒屋 東京 | あり | あり |
飲み屋 新宿 | あり | あり |
日本酒 新宿 | あり | なし |
バー 新宿 | あり | なし |
居酒屋 新宿以外のエリア | あり | なし ※登録キーワードが含まれているが、意味合いが異なるため |
「居酒屋 新宿」をキーワードに設定した場合、フレーズ一致では検索語句が登録したキーワードと意味合いが同じであれば広告が表示されます。しかし、意味が異なる場合や関連性が薄い場合には、広告は配信されません。
リスティング広告のフレーズ一致については以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひチェックしてください。

完全一致の違い
完全一致は、マッチタイプの中でもっともユーザーを絞り込める広告配信設定です。登録したキーワードと完全に一致する検索クエリや、同じ検索意図を持つ検索クエリが広告の表示対象となります。
完全一致は、登録したキーワードと検索クエリがほぼ一致していることが条件です。そのため、広告配信の範囲は非常に狭く、拡張性が低くなります。
完全一致についても表で比べてみましょう。
検索クエリの状況 | インテントマッチ | 完全一致 |
---|---|---|
登録キーワード一致している場合 | 配信できる | 配信できる |
登録キーワードと単語の順序が異なる、もしくは類似していた場合 | 関連性があれば配信できる | 表記ゆれや入力ミスのキーワード、ほぼ同じ意味で使われる単語のみ配信できる |
登録キーワードで含まれている場合 | 配信できる | 配信できない |
完全一致は、想定したターゲットユーザーにのみ商品やサービスを的確に訴求できます。ほかのマッチタイプに比べ、コンバージョンの獲得効率を高められるところが魅力です。
完全一致についても、実際の検索クエリごとに広告が配信される可能性について比較してみましょう。
<登録キーワード「居酒屋 新宿」で広告が配信される可能性>
ユーザーの検索クエリ | インテントマッチ | 完全一致 |
---|---|---|
居酒屋 新宿 | あり | あり |
新宿 居酒屋 | あり | あり |
居酒屋 新宿 安い | あり | なし |
居酒屋 東京 | あり | なし |
飲み屋 新宿 | あり | あり |
日本酒 新宿 | あり | なし |
「居酒屋 新宿」を登録した場合、完全一致では検索語句が「居酒屋」と「新宿」の両方がほぼ一致している場合にのみ広告が表示されます。
リスティング広告の完全一致については以下の記事で詳しく解説しているので、こちらもあわせてご確認ください。

- マッチタイプにはインテントマッチの他に、フレーズ一致と完全一致があります。
- それぞれ広告表示の拡張性が異なるため、配信の目的に応じて使い分けましょう。
インテントマッチ(部分一致)のメリット
インテントマッチはほかのマッチタイプに比べて、幅広い検索クエリに対して広告の表示が可能です。
インテントマッチのメリットは、以下の通りです。
- コンバージョンにつながる新たなキーワードが見つかる
- 登録キーワードの管理がシンプルになる
- より多くのシグナルを加味した入札ができる
- 機械学習との相性が良い
ここでは、さらにインテントマッチの理解を深めるために、インテントマッチを活用する4つのメリットを紹介します。
コンバージョンにつながるキーワードが見つかる
インテントマッチの最大のメリットは、コンバージョンにつながる新しいキーワードを発掘できる点です。インテントマッチはキーワードの拡張性が高いため、予測できないような検索キーワードを見つけられます。
広告を出稿する際、担当者はユーザーの検索意図にもとづいてキーワードを選定するのが一般的です。しかし、ユーザーは様々な語句で検索をしているため、担当者が想像していない検索語句も多く存在します。
インテントマッチを設定することで、事前に設定した登録キーワードに関連する新たな検索クエリを拾い上げ、広告を表示できます。、さらに、広告管理画面では「どの検索キーワードで配信されたか」だけでなく、「どの検索キーワードでコンバージョンしたか」も把握できるため、効果的に運用可能です。
コンバージョンにつながると想定できる新たな検索語句を発見するためにも、インテントマッチを積極的に活用していきましょう。
キーワードの管理がシンプルになる
インテントマッチによって、多くの検索クエリを網羅できるため、登録するキーワード数を減らせます。
フレーズ一致や完全一致の場合、配信できるキーワード数が限られており、キーワードの登録数が膨大になりがちです。
とくに完全一致では、以下のように1つずつキーワードを設定しなければなりません。
- 居酒屋 新宿
- 居酒屋 新宿 安い
- 居酒屋 新宿 宴会
- 居酒屋 新宿 個室あり
- 居酒屋 新宿 飲み放題
このように、キーワードの考案と設定に時間がかかり、広告担当者にとって負担が大きくなります。インテントマッチを活用して、キーワード設定の負担を軽減しましょう。
より多くのシグナルを加味した広告配信ができる
Google広告のアップデートにより、インテントマッチはほかのマッチタイプでは活用できなかったシグナルを加味できるようになりました。これにより、ユーザーの行動パターンなどをもとに、検索意図より高精度で解釈し、ユーザーの意図や状況に合わせた広告表示がしやすくなります。
その結果、登録キーワードのマッチタイプをインテントマッチに設定することで、Google広告側が反応の良いユーザーに効果的に広告を配信可能です。
拡張性のあるインテントマッチを活用することで、キーワードの登録・運用がシンプルになるため、業務効率化にもつながるでしょう。
機械学習との相性が良い
インテントマッチは機械学習との相性が良く、効果的な広告運用が可能です。
インテントマッチは幅広い検索語句に広告を配信できるため、配信データが蓄積されやすく、機械学習の精度向上につながります。
幅広いデータが集まることで、機械学習がユーザーの検索意図をより正確に理解できるようになります。
ただし、機械学習が十分に機能しない場合、インテントマッチの効果が薄れる可能性があるため、運用状況に応じた調整が必要となるでしょう。
- インテントマッチを使いこなすことで、CVに繋がりやすいキーワードを発掘することができます。事前に設定したキーワード以外でもユーザーはありとあらゆる語句で検索をします。そういった隠れキーワードを発掘することが一つのメリットです。
- Google広告の機能アップデートにより、インテントマッチが他のマッチタイプにはない固有のシグナルを活用した広告配信がされるようになりました。Google広告のアップデートの意図を把握し、アカウント構成にも反映できるようになりましょう。
インテントマッチ(部分一致)のデメリット
インテントマッチの主なデメリットは、以下の3つです。
- 自社商品に関心のないユーザーにも広告が掲載される
- 定期的なメンテナンスが必要
- 広告予算の消費スピードが速い
それぞれ詳しく解説します。
自社商品に関心のないユーザーにも広告が掲載される
インテントマッチは配信範囲が広いため、自社商品に関心のないユーザーにも広告が表示されやすく、ムダなクリックが発生するリスクがあります。
インテントマッチは関連する多様な検索語句に対応できるものの、結果として意図したターゲットに絞った配信が難しくなる点がデメリットです。検索クエリと広告文の内容が一致しない場合、広告の評価(広告ランク)が低下し、クリック率が下がることで、掲載順位の低下やクリック単価の上昇につながる可能性があります。
さらに、無関係な検索語句で広告が表示されると、クリックされてもコンバージョンにつながらず、広告費がムダに消費されるリスクがある点にも注意が必要です。
この問題を防ぐためには、定期的に検索語句レポートを確認し、無関係な検索語句を除外キーワードとして設定しましょう。
定期的なメンテナンスが必要
インテントマッチを効果的に運用するためには、定期的に不要な検索語句を除外する作業が必要です。インテントマッチは配信範囲が広く、無関係な検索語句にも広告が表示されることがあります。
効果的に広告運用をするためには、配信結果データを定期的に確認し、不要な検索語句を除外することが大切です。これによりムダなクリックを減らし、最適なターゲットユーザーに広告を絞り込めます。
また、ほかのマッチタイプと比較してインテントマッチは運用コストがかかりやすいため、定期的なメンテナンスをおこなって効率的な広告運用を心がけましょう。
広告予算の消費スピードが速い
インテントマッチは配信範囲が広く、広告予算の消費スピードが速くなる点に注意が必要です。とくに運用初期段階では、どのキーワードが効果的かデータが不足しているため、広範囲に広告が配信されやすくなります。
この状態でインテントマッチを使用すると、意図しない検索語句にも広告が表示され、ムダなクリックが増えて広告費用が短期間で消費される可能性があります。
さらに、初期段階では除外キーワードが未設定の場合が多く、関連性の低い検索クエリに反応してしまうリスクもあるでしょう。
運用開始時はインテントマッチの使用を控え、まずは完全一致やフレーズ一致でデータを収集してから導入を検討するのが効果的です。広告費の消費スピードを抑えつつ、効率的に成果を上げるために慎重な管理が求められます。
- インテントマッチはキーワードの拡張性の広いマッチタイプです。そのため、想定していたユーザー以外にも広告が表示される可能性があるため、必要のないクリックが発生してしまいます。
- 新しい検索キーワードが発掘できる反面、想定以上の広告費用が発生することも理解しつつインテントマッチを活用していきましょう。関連性に低いキーワードによるクリックが発生していた際には都度、検索語句を確認しながら除外キーワード設定をしていくことが重要です
インテントマッチ(部分一致)を積極的に使うべきケース
マッチタイプをうまく使い分けることで、広告パフォーマンスを最大限に引き出せます。積極的に使用すべきケースは、以下の通りです。
- テールキーワードからのコンバージョン獲得が見込める
- 完全一致・フレーズ一致メインのアカウントでさらにリーチを拡大したい
- 自動入札を導入している
- 多様なニーズを持つ商材の広告を配信したい
インテントマッチにおける使うべきタイミングについて、それぞれ紹介します。
テールキーワードからのコンバージョン獲得が見込める
3つ以上の単語からなるロングテールキーワードを活用する際、インテントマッチは非常に有効です。
ロングテールキーワードは検索ボリュームが少ないものの、検索意図が明確になる大きなメリットがあります。
インテントマッチでは、これらのキーワードに関連する検索意図にも広告を表示できるため、コンバージョンにつながりやすくなります。
とくに、人材サービスや旅行業界などでは、商材の特性上ロングテールキーワードからのコンバージョンが多く見込まれるため、インテントマッチと相性がいい傾向です。
完全一致・フレーズ一致メインのアカウントでさらにリーチを拡大したい
インテントマッチを利用することで、完全一致やフレーズ一致で効果的に活用できるキーワードを探せます。
使用すべきタイミングは、完全一致やフレーズ一致のCPAが目標値に近づいていて、入札を増やしてもリーチを拡大できないときです。インテントマッチを設定することで、完全一致やフレーズ一致ではカバーできなかった検索語句に広告が表示され、獲得数が増える可能性があります。
さらに、獲得できた検索語句から新たに登録すべきキーワードを見つけ出し、完全一致やフレーズ一致のキーワードを追加できるかもしれません。
スマート自動入札を導入している
「スマート自動入札」を導入している方には、インテントマッチをおすすめします。
スマート自動入札では、オークション単位(≒検索クエリ単位)で目標に合わせた入札単価の設定が可能です。
インテントマッチを活用することで、広告が表示される検索クエリの幅が拡大し、より多くユーザーに広告配信できるようになります。
スマート自動入札とインテントマッチを組み合わせることで、パフォーマンスを維持しながらリーチを拡大し、コンバージョン増加が期待できるでしょう。
多様なニーズをもつ商材の広告を配信したい
ニーズが多岐に渡る商材の広告を配信する場合、インテントマッチは非常に有効です。幅広い検索語句に広告を配信できるため、コンバージョンにつながる検索語句がバラバラな商材に適しています。
フレーズ一致や完全一致だけでは、関連する検索語句を取りこぼす可能性があるため注意が必要です。多様なニーズをもつ商材に対しては、インテントマッチを活用することで、より多くの潜在的な購入者にアプローチできます。
コンバージョンする検索語句が多様な商材には、インテントマッチを積極的に活用しましょう。
- 広告パフォーマンスを最大限に引き出すには、キーワード選定だけでなく設定するマッチタイプの使い分けも重要です。
- インテントマッチのメリット・デメリットを踏まえた上で、状況に応じた最適な施策を打てるように、あらゆる選択肢を自身のなかに取り入れておくことが重要です。
インテントマッチ(部分一致)を使うときのポイント
インテントマッチを活用するのであれば、以下の3つを実施しましょう。
- 除外キーワードを設定する
- 意図しないキャンペーン・広告グループでの広告表示に繋がっていないか確認する
- スマート自動入札機能を使う
それぞれ詳しく解説します。
除外キーワードを設定する
明らかにコンバージョンを獲得できないと想定されるキーワードは、除外しましょう。
以下のようなキーワードは、成果が見込めません。
- 商品やサービスに関連していない
- 検索意図と乖離している
- CPAやROAS等の指標が悪い
もしこのようなキーワードで広告が表示されている場合は、すぐに除外キーワードに追加してください。
除外キーワードを設定することで、自社商品に関心のないユーザーが広告をクリックすることで発生するコストの増加を抑制できます。
除外キーワードの使い方については以下の記事で詳しく解説しているので、こちらも参考にしてください。

意図しないキャンペーン・広告グループでの広告表示に繋がっていないか確認する
インテントマッチでは、予期しない検索語句で広告が表示される可能性があります。たとえば、「本当はA広告グループに登録したa広告文を表示させたかったのに、B広告グループに登録したb広告文が表示されてしまっていた」といった事態です。
この場合、b広告文はその検索語句に合わせて作成されたものではないため、パフォーマンスが低下する可能性があります。
対処方法として検索語句レポートを確認し、広告のインプレッション数や費用を把握しましょう。
意図しないキャンペーンで表示された検索語句があれば、状況に応じてキャンペーン単位や広告グループ単位で除外キーワードを設定します。
検索語句の調べ方<Google広告の場合>
- トップページの左から「オーディエンス、キーワード、コンテンツ」→「検索キーワード」をクリック
- 「検索キーワード」をクリックして、キーワードの管理画面に遷移
- 検索語句を調べたいキーワードにチェックを入れ、「検索語句」をクリック
- チェックを入れた登録キーワードの検索語句が表示される
- 検索語句のレポートを確認し、効果を見て追加する
検索語句の調べ方<Yahoo!広告の場合>
- 管理画面から「キーワード」をクリックして、キーワードの管理画面に遷移します。
- 検索クエリを調べたい登録キーワードにチェックを入れ、「検索クエリを表示」→「選択したキーワード」をクリックします。
- チェックを入れた登録キーワードの検索クエリが表示されます。検索クエリのレポートも確認できるため、効果を見て追加していきます。
- 検索語句のレポートも確認できるため、効果を見て追加する
スマート自動入札機能を使う
スマート自動入札機能とインテントマッチを組み合わせることで、広告パフォーマンスの最適化が可能です。
入札方法には、手動入札と自動入札があります。
入札方法 | 特徴 |
---|---|
手動入札 | 各キーワードごとに入札単価を設定する方法 |
自動入札 | 機械学習を活用し、配信実績やさまざまなシグナルにもとづいて、オークション単位で入札単価を自動的に調整する方法 |
手動入札のインテントマッチでは、拡張された検索語句すべてに対して同じ入札単価が適用されるため、検索語句ごとに細かい入札単価の調整ができません。
また、知見を活かした細かい入札設定が可能ですが、設定に時間がかかるというデメリットがある点に注意が必要です。
一方で自動入札のインテントマッチでは、検索語句ごとに入札単価が調整されるため、手動入札よりも効果的に広告を配信できます。
インテントマッチを活用する際は、スマート自動入札機能を併用することで、同じ予算内でもコンバージョン数を最大限に増やせる可能性があります。ぜひ、インテントマッチとスマート自動入札をセットで利用してみてください。
参考:スマート自動入札について
- インテントマッチは想定していない検索ユーザーにも広告が表示されることがあるため、除外設定を駆使してリーチを調整しましょう。
- インテントマッチと自動入札の併用は利点が多いです。特に、Google広告ではインテントマッチの拡張性も進化しているため、他のマッチタイプでは使えない固有のシグナルを活用した自動入札の効果向上が期待できます。
インテントマッチ(部分一致)の設定方法
インテントマッチの設定方法について、以下の2パターンを紹介します。
- 新しくキーワードをインテントマッチとして登録する方法(Google広告・Yahoo!広告)
- フレーズ一致・完全一致のキーワードをインテントマッチに変更する方法
リスティング広告のキーワード設定については以下の記事で詳しく解説しているので、こちらもぜひご確認ください。

Google広告
- トップページの左から「オーディエンス、キーワード、コンテンツ」をクリック
- 「検索キーワード」をクリックして、キーワードの管理画面に遷移
- 青い十字ボタンをクリック
- キャンペーンの一覧からキーワードを追加したいキャンペーン・広告グループを選択
- キーワードの入力窓に任意でキーワードを追加
- 入力したキーワードを以下のように記号で囲んでマッチタイプを設定
インテントマッチで登録する場合は、記号で囲まない状態で記載- インテントマッチ:記号なし(例:居酒屋 新宿)
- フレーズ一致:ダブルクォーテーションで囲む(例:”居酒屋 新宿”)
- 完全一致:角括弧で囲む(例:[居酒屋 新宿])
- 保存して、設定完了
Googleリスティング広告については以下の記事で詳しく解説しているので、こちらもぜひチェックしてみましょう。

Yahoo!広告
- キーワードの管理画面「キーワードの作成」をクリック
- キャンペーンの一覧表示からキーワードを追加したいキャンペーン・広告グループを選択
- キーワードの入力窓に任意でキーワードを追加Yahoo!広告は下のマッチタイプの設定からインテントマッチを指定
- 「キーワードを追加」をクリック
- 「キーワードのみ作成して完了」を押して、設定完了
なお、リスティング広告のキーワード選定については、こちらの記事を参考にしてください。

フレーズ一致・完全一致のキーワードをインテントマッチに変更
Google広告は、ほかのマッチタイプで入稿したキーワードでも、あとからマッチタイプの変更が可能です。
Google広告、Yahoo!広告ともに、キーワードを編集すると、元のキーワードは削除され新しいキーワードを作成することになります。この場合、変更前のキーワードに蓄積されていた配信データはゼロにリセットされますので、特に理由がない限りは既存キーワードのマッチタイプを変更するのではなく、新規キーワードとして追加するようにしましょう。
<設定方法>
- 広告キャンペーンのキーワード管理画面から、マッチタイプを変更したいキーワードを選択
- マッチタイプの部分の▼をクリック
- ドロップダウンリストで、以下の3つよりインテントマッチを選択
- 完全一致
- フレーズ一致
- インテントマッチ
以上で設定は完了です。
インテントマッチ(部分一致)でリーチ拡大を目指そう
インテントマッチ(部分一致)は、広告のリーチを拡大するために活用できるマッチタイプのひとつです。
幅広いユーザーに広告を届けられるため、コンバージョン数やインプレッション数の向上に効果があります。
さらに、インテントマッチと自動入札機能を組み合わせることで、同じ予算内でコンバージョンの最大化が期待できます。コストパフォーマンスの高い広告運用を実現できるため、ぜひ活用を検討してみてください。
インテントマッチの精度は年々向上しており、今後もさらなる改良が見込まれます。まずは実績のある検索語句や2〜3単語の掛け合わせキーワードをインテントマッチに追加するなど、小規模から運用から始めてみましょう。
LANYでは、リスティング広告の運用代行をサポートしています。現役の広告運用のプロフェッショナルが、課題やニーズに合わせた最適な広告戦略を提案し、成果を最大化します。リスティング広告で集客力を向上させたい方は、お気軽にご相談ください。