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2022年のSEOで重要になる4つのポイント
2021年もSEO担当者にとっては激動の一年でした。
2021年6月と7月に変動の大きいGoogleコアアルゴリズムアップデートがあり、11月にも無風のところが多かったものの公式アナウンス有りのアップデートがありました。
他にもCore Web Vitalsを順位決定要因に入れる “Page Experience Update” が来たり、スパムサイトを淘汰するためのスパムアップデートが来たりと、検索結果の品質改善に向けた各種アップデートが実施された年です。
2021年もありがたいことにLANYでは、本当に多くのサイトのSEOコンサルティングに入らせていただくことができました。
大規模データベース型サイトから、サービスサイト、メディア型サイト、個人ブログなど、多種多様なWebサイトのSEOコンサルティングに入らせていただき、多くのデータを見たり、施策を打った後の反動を確認した結果、最新のSEOについて多くのことが見えた一年でもあります。
この記事では、特に参入プレイヤーの多い「メディア型」のSEOを中心に、2022年にSEOで成果を上げるためにはどのようなことを意識していくべきなのかを解説いたします。
2022年のSEOで重要になる4つのポイント
結論から述べると、2022年のSEOで重要な点は次の4つであると考えています。
各テーマについて掘り下げていきます。2022年に関係なく、より包括的なSEO対策について知りたい方は、下記の記事も合わせて読んでいただくことをおすすめいたします。
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ポイント①個別最適 < 全体最適
2022年以降にSEOで成果を上げ続けるためには、「個別最適」よりも「全体最適」に目を向ける必要があると思います。
従来の記事型メディアのSEOでは、次のような項目を”個別記事単位”で磨き込めばSEOのパフォーマンス改善ができました。
- 情報の量
- 情報の質
- 適切な外部指標(被リンクやサイテーション、外部流入など)
上記のような指標を個別記事単位で磨き込むことで、個別記事のSEO改善ができていたため、特定の重要ページだけを定期的にリライトする形でも大きな成果が出せてきました。
しかし、2022年のSEOでは個別記事を最適化し続けるだけでは成果が出なくなってきており、より「サイト全体」に目を向けて適切に運営をしていかなければ、右肩下がりでパフォーマンスが落ち続けるように変わったと感じています。
具体的には、次のようなことを意識して全体最適する必要があると考えます。
- 新規記事の投稿頻度
- サイト全体のリライト頻度(メンテナンス頻度)
- 被リンク獲得の頻度
特に、新規記事を投稿する頻度は昔に比べて重要度が非常に増したように感じています。
これまでであれば、ある程度完成したサイトを放置しておくだけでもドル箱のようにSEO流入を稼ぎ続けてくれていたように思います。しかし、最近では放置した瞬間にSEOが右肩下がりになっていってしまい、常に現役のサイトであることが重要視されているように感じます。
LANYのSEOコンサルティングでは、フレッシュネス指標を非常に重要視していますが、個別記事の内容が最新なだけではなく、サイト全体として常に新しい情報を発信していることをGoogleに伝えるために、新規記事の投稿頻度が重要視されているのでしょう。
現役でサイト運営をしている方からするとありがたい話ではありますが、新規記事を入れ続けるのは事業体力がいるため、個人でメディアを運営されている方などにとっては少し苦しい時代になったかもしれません。
ポイント②情報発信プロセスを最適化する
2022年のSEOでは、表面上の指標だけではなく「プロセス」までを評価するように変わってきた気がします。
最近のGoogleが発表する各種ベストプラクティスには、どのように情報発信をすべきかのプロセス部分への言及が多くなってきました。
たとえば、プロダクトレビューアップデートに関連する「Google の商品レビューに関するアップデートについてクリエイターが知っておくべきこと」では、どのように商品レビューをして、どのような情報を提供すべきなのかが書かれています。
海外ではすでにプロダクトレビューアップデートが到来しているのでどのような対策をすべきかが言及され始めていますが、「なぜそのレビューが信頼できるのか?」を根拠づけるレビュープロセスの開示などが重要であると言われています。
これはレビュー系クエリだけでなく、すべての情報に対して言えることだと考えており、情報系コンテンツを作る上では下記の要素を磨き込む必要があるでしょう。
- どの情報を使って(情報ソースや根拠)
- どう発信するのか(情報の見せ方)
両方ともコンテンツSEOをする上では常に意識されてきた部分ではあったかと思いますが、どちらかというと大きな比重が「どう発信するか(情報の見せ方)」に寄っていたのではないでしょうか。
現在のアルゴリズムでは割と「どの情報を使って(情報ソースや根拠)」の部分が重要視されているように思います。
ご自身のサイトでの情報の取り扱いを見直してみたり、適切な情報ソースを利用して記事コンテンツを作成できているのかどうかはいま一度見直してみてください。
これに関する具体的な施策については「最新のGoogleアルゴリズムに対する5つの仮説と18個の具体的SEO施策」のnoteに書いてあるので、ご興味のある方は合わせて読んでみてください。
そもそも論になってはしまいますが、「誰が情報発信しているのか」といったE-A-Tの部分も情報発信プロセスに関連すると考えており、専門性の高い情報を発信するに値するだけの専門性・権威性・信頼性を獲得していく外部活動も重要ですね。
ポイント③クエリごとに検索行動を磨き込む
検索行動も引き続き一部の検索クエリでは重要度が高くなってきている気がします。
最近ではPAA(People Also Ask)と呼ばれる「他の人はこちらも検索」の枠も日本語クエリでも登場し始めました。
検索結果のページ内に入る必要もなく、再検索する必要もなく、検索者の必要な情報を獲得することができます。
サイト運営者側からするとよりゼロクリックサーチ(ユーザーが検索結果で0クリックで終わるやつ)を助長するので少し怖いですよね。
Google側の視点に立って見ると、PAAは非常に有益だと僕は考えます。
なぜならGoogleの収益の大部分が広告収入であることを考えると、基本的にはリスティング広告を大量にクリックしてもらいたいはずです(もちろんアドセンスなどのディスプレイ広告もありますが)
そう考えると、お金にならない検索クエリ(≒CPCが低いクエリ or リスティング広告が貼られないクエリ)の検索はなるべくさせたくないですし、そこに対して検索者が使う時間を短くして、検索に使う箇所分時間をよりお金になる検索行動に使ってほしいはずです。
そうなると、PAAは非常にうまくできていて、お金にならない検索クエリを叩かせることなくすべて倒せますよね。
こう考えてみると、サイト運営者側が対策している「情報探索系クエリ(informationalクエリ)」に対しては、その検索行動を完全に完了させてあげる方がGoogleのビジネス的には嬉しいはずです。
よって、情報探索クエリでは検索意図が完全に満たせるページ(≒ 同一検索意図で再検索されないページ)が評価されると考えています。
実際にメディア系のSEO改善で大幅にユーザー行動を改善する施策を打ったサイトが大きく順位上昇した事例もあるため、結構あると思っています。
Knowクエリ系に関しては、検索意図を網羅して、再検索させない・検索行動を完結させるようにしてあげると評価が上がるでしょう。
ユーザー行動指標については下記の記事に詳しくまとめておりますので、ぜひ合わせて読んでみてください。
ポイント④SEOは総合力の結果指標として捉える
これはもはやオピニオンに近いですが、SEOは結果指標になってきたと思っています。
「SEO対策」という言葉はもはや古く、デジタルマーケティングや事業を頑張った結果としてSEOが上がっていくいう構造になってきました。
昨今話題のE-A-Tも、結果としてついてくるものであって、ハックしてどうにかするものではありません。
SEOコンサルティングを運営している立場から言うものではないですが、SEOに向き合うのではなくもっと本質的なものに向き合っていった方が最終的なコスパ(LTV)は良いと思います。
もちろんポータルサイトなどはいまだにSEOの知見でえいやっと上げることはできますが、メディア系はもはや本質に向き合う時がきている気がします。
まだ自分の中でも言語化し切れていない部分ではありますが、今後のSEOはより総合力をもった組織や個人が勝っていく時代になるでしょう。
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まとめ:2022年のSEOはより複雑化していく
抽象度の高い内容になってしまいましたが、2022年のSEOで重要になっていくと僕が予想している内容をまとめました。
SEOがどんどん難しくなっていく反面、やれることの幅(やるべきことの幅)は常に広がっているので、より一層楽しくなってきたとも言えます。
2022年のSEOでも成果が出せるように今回紹介した内容なども踏まえて、いろいろトライしていきましょう。
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