SEOワールドに足を踏み入れてはや1年。

はじめまして、株式会社LANYでインターンをしている北(@tomo_mht)と申します。

僕がLANYのインターン生として採用されたのは去年の2月頃なので、SEO業務に関わり始めてから約1年が経ちます。(早い…!!)

LANYに参画するまでの経緯については、以前に下記のnoteに書いたのでぜひ読んでみてください。

note(ノート)
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ちなみにLANYでは、現在もインターン生を募集していますのでご興味のある方はぜひ下記の採用要項を読んでお問い合わせくださいませ。

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さて、今回寄稿させて頂くLANYアドベントカレンダー、凄腕SEOマンの方々による高品質な記事が多く出されていますね。

「ふむふむ、参考になる記事ばかりだなぁ。自分も頑張らねば。」

なんて思っていたのですが、なんと自分が記事執筆の打席に立つことになりました。

執筆の際は「自分が皆さんに提供できるものなんてあるのか??」と悩んでいたのですが、結論、「1年間の取組みを通して学んだこと、感じたこと」を正直に書き連ねることにしました。

皆さんの悩みを吹き飛ばすような神ノウハウは持っていませんが、1年間、自分なりに仮説を立てて施策を行ってきた結果、SEOに対する考え方や目線が明らかに変わっていることに気付いたからです。

この記事では、その移り変わりを効果的にお伝えするために

  • 過去に自分が持っていたSEOに対する誤解3選
  • 現在自分が気を付けていること3選

という形でそれぞれ書いています。

したがって、この記事を通して皆さんにお届けできるものは、

「施策担当者の皆さんにとって有益なノウハウ」

というよりも、

「SEO初心者が陥りがちなミス」

「SEO担当として皆さんが教える側に立った時、部下はこんなことを考えているかも」

みたいな視点だと思います。

これからSEOを始める方や、部下を教育する立場になる方々にとって、少しでも助けになれば幸いです。

それではSEOに対して持っていた誤解3選からどうぞ。

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目次

SEOに対する誤解・間違い3選

  1. あらゆる情報を網羅することが大事
  2. 検索順位が上がりさえすれば良い
  3. 記事執筆にはそこまで時間はかからない

1.あらゆる情報を網羅することが大事

SEOを始めたばかりの頃は、足算的な思考しかできておらず次のような考えを持っていました。

  • とりあえず流入キーワードを全部入れよう
  • 商材に関する全ての情報を網羅しよう

SEOを始めたばかりの頃は、思い付く施策の幅が少なく、「とりあえず情報を詰め込む!」くらいしか考えていませんでしたし、出来ていませんでした。

確かに情報量を上げることによって成果が出ますし、そこまで考えすぎずに手も動かせるので「なんかSEOやってる感」がでます。そしてこの類の施策では、「情報量こそ命」みたいな誤解を生みがちです。

情報量が大切であることは間違いないかと思いますが、この考え方は2つの視点で良くないと思っています。

理由①:それぞれの情報の質が落ちる

リソースが有限であることを前提にすると、量と質は基本的にトレードオフの関係になります。

つまり、情報量を意識することで情報の質が落ちてしまい、SEOで考えるべき検索者の多種多様な検索意図に対するアンサーとしての情報の深掘り深度が浅くなってしまいます。

アンサーとしての質が低ければ直接的にもGoogleに評価されづらいと思いますし、ユーザーの検索意図を満たし切ることができず、直帰率が高くなったり滞在時間が短くなるなどユーザー行動に悪影響を与えると考えます(ユーザー行動がSEOに与える影響はLANYの他ブログに書かれていますので合わせて読んでみてください)

リソースの前提がなければ、「品質の高い情報を大量に」が回答になるとは思うのですが、そうもいかない状況なので量だけではなく質も追い求めて良い塩梅をつけるべきだと考えています。

理由②:記事のテーマに統一性が無くなる

足算的なSEOをしていると、新しい情報をとりあえず入れていくスタイルになりがちなので、記事の一貫性がブレることが多いです。

ユーザーは、「記事の内容が自分の検索意図とズレているな…」という違和感を少しでも持つと、すぐに記事から離れていきます。

かすかな違和感を生じさせない為にも、記事の一貫性は必要ですし、余計な情報は入れるべきではないでしょう。

先ほどの「品質」の話にも関わりますが、ユーザーが必要な情報とその重み付けの部分が品質になると考えています。

2. 検索順位が上がりさえすればよい

SEOといえば、順位を上げることだと考えられがちですし、僕も当時はそう考えていました。

しかしこの考えには問題があると考えており、たとえば施策Aを行って、その記事の対策キーワードの検索順位が10位から5位に上がったとします。

その結果を見て「検索順位が上がったから施策Aは有効だ」という浅はかな振り返りでは施策の横展開性も担保できません。しかしながら、検索順位の改善だけを最優先していると、この浅い振り返りになりがちです。

LANYでインターンをしていく中で、検索結果が上がっていない課題を設定し、その要因仮説を考え、解決するための施策を実施するという業務を無限にしてきました。

その中で、社員の方々から各種フィードバックをいただく中で、「なぜ効果が出たのか・出なかったのか」をなるべく抽象度高く捉えることを意識するようになりました。

  • タイトル変更によるCTR改善によって、結果的に順位が上がったのか
  • 訴求方法の変更でCVRが改善し(ユーザー行動が改善し)、結果的に順位が上がったのか
  • コンテンツの改善によって滞在時間やその他指標が改善し、結果的に順位が上がったのか
  • シンプルに必要なキーワードを入れたことで順位が上がったのか

なるべく因果を捉えられるように深く振り返りをして、社員さんからフィードバックをいただきながら、少しずつSEOの感覚が掴めてきているような気がします。

SEOを始めたばかりの頃は検索順位が上がるだけで大喜びしてしまい、数値を見て検証する作業が甘くなりがちだと思いますが(自分だけ?)、振り返りの精度が落ちたりして、施策の転用をする際にとても困ると思うので、気を付けるべきポイントだと思います。

3. 記事執筆にはそこまで時間はかからない

当初、自分が考えていたことです…今思えば、ライターさんに凄く失礼な誤解ですね…すみません…

SEOを意識せずにWebサイトを見ていた頃は、「記事を書くことなんて簡単だろう」と本当に思っていました。

もちろん事実としてそんな事は全くなかったのですが、実際に記事を書いてみると、より一層大変さが実感できました。

情報収集から始まり、対策KWの選定、検索意図の推定、検索意図に回答できるような構成の作成、読みやすい文章の執筆・・・

これら意外にも無数の仕事があります。僕たちが普段見ている記事は、実はとんでもない量の努力が積み重なって出来ています。

この誤解に気付くのが早ければ早いほど、大きなプロジェクトを進める時に、妥当な工数で計画を立てられるようになりますし、読者だけでなくライターさんにも配慮した施策が出来るようになります。

SEO初心者の人は、まず自分で記事を何回か書いてみる事が良いのでは、と最近感じます。

これらが「僕が過去に感じていたSEOに対する誤解3選」です。これらをふまえ、現在気を付けていること3選を紹介します。

SEO初心者の自分が現在気を付けている3つのこと

1年間で多くの失敗を繰り返してきた自分が、現在気をつけている3つのことをご紹介します。

  1. 情報の広さよりも情報の深さ
  2. 仮説を立てるときに、Whyを5回使う
  3. 自分の想像の範囲で物事を片付けない

1.情報の広さよりも情報の深さ

これまで「情報量が多ければ多いほど良い!」という前提でいた僕ですが、「(検索意図の深掘りを突き詰めたうえでの)情報量こそが命だ」という考えに変わりました。

「この記事を見ているユーザーが一番知りたいことは何か?」を徹底的に突き詰め、そこで行きついたテーマを基に記事をリライトしています。

多種多様に存在しうる検索意図を想像するのは非常に難しいですが、面白さを感じる所でもあります。

「具体的にどうやるんだ」という点に関しては、以前のアドベントカレンダーで寄稿されたるーかさんの記事が最強だと思いますので、こちらをご覧ください。

株式会社LANY | デジタルマーケテ...
CV数6倍!SEO記事の検索意図を深海レベルで深掘って高品質な記事を作る方法 | 株式会社LANY | デジタルマー... SEO、勝ちたいですよね。でもそう簡単に勝てないですよね。 「勝つためには高品質な記事を書け」と一度は耳にしたことがあると思いますが、みんな思うことはただ一つ。 「...

2. 仮説を立てる時に、Whyを5回使う

就活の自己分析みたいなことを言っていますが、浅い振り返りにならない為にも非常に役に立つ考え方だと思います。

たとえば、「記事AのCV数が少ない」という問題があったときに、それはなぜか?を5回考えます。

なぜかを突き詰めないと、真因に対する解決策を打つことができないため、結果的にその問題を解決することはできません

きちんとGoogleアナリティクスやGoogleサーチコンソールなどのツールでの定量データも見つつ、検索結果での競合サイトといった定性情報も集めつつ、自分なりに問題の真因を深掘りすることが重要だと学びました。

あとはその原因と関連をもつデータを数字に落とし込んで、施策の前後で比較すればOKです。振り返りもしやすく、同じような課題を持った他の記事にも転用しやすくなります。

3. 自分の想像の範囲で物事を片付けない

SEOだけに限りませんが、経験値のほぼない領域で業務をする際に自分の頭の中で考えられる範囲で乗り切ろうとするのは避けています。

人間が失敗するときは大体、事態を甘く見て”たかを括っている”時だと思っているので、「分からない事はきちんと聞く(ただし同じことを2回、3回と聞かないようにする)」「実際にやってみて、感覚を掴む」といった事を意識しています。

SEOの改善業務でも、本質的には記事に課題があるというよりかは、記事制作フローに課題があるといった場合もあるのですが、それは記事制作フローを理解していなければ特定できない課題ですし、知らなければ想像すらできないことなので、少しでもわからないことがあれば聞くことが大切です。

これら3つが、今のところSEOの業務をやるうえで気を付けていることです。

まとめ

インターンという立場ではありますが、これまでの経験等をふまえて、記事を書かせて頂きました。

有益なノウハウをお伝えできるほどの技量が無く、非常に申し訳ないですが、今回の記事が何らかの形でお役に立てば幸いです。

LANYでもし一緒にインターンをしてみたいという方がいらっしゃいましたら、是非是非ご連絡ください!一緒に楽しく成長しましょう!

今後も頑張ります!ありがとうございました!

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この記事の執筆者

LANYブログ編集部のアバター

LANYブログは「SEOを中心とするデジタルマーケティングの情報を発信するブログ」です。一次情報に溢れた独自性のあるコンテンツと読者の方が何かしらのアクションが起こせる情報を執筆しています。

この記事を監修した人

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竹内渓太 SEOコンサルタント

株式会社LANYの代表。株式会社リクルートホールディングスにデジタルマーケティング職で新卒入社。3年間デジタルマーケティングに従事。その後、株式会社LANYを創業。大規模サイトのSEOが得意。

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