SEOで2つ(複数)のキーワードを同じ記事で対策するか、別の記事で対策するか

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浅井優太 SEOコンサルタント

株式会社LANY 役員
コンテンツSEOを中心に各種プロジェクトに従事。
コンテンツSEOの豊富な知見や経験と丁寧なコミュニケーションで、中長期的なお付き合いでお客様のサイトのSEO改善に貢献している。

この記事を監修した人

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竹内渓太 SEOコンサルタント

株式会社LANYの代表。株式会社リクルートホールディングスにデジタルマーケティング職で新卒入社。3年間デジタルマーケティングに従事。その後、株式会社LANYを創業。大規模サイトのSEOが得意。

記事を書く時には対策キーワードを決めますが、よくあるのが「似ている2つのキーワードを1記事で対策するか2記事で対策するか」という悩み。

異なるキーワードだからといって別の記事で対策すると、カニバリ(同一サイトの複数記事が同一検索キーワードで競合し合っている状態)が起きて「どちらの記事の順位も上がらない…」という自体になりかねません。

適切に同じ記事で対策するか別の記事で対策するかを判断できれば、大きく流入数を伸ばすこともできます。

一方で2つの記事でカニバリを起こすと、重要な対策キーワードで順位が落ちて流入数が減り、売上が何十万円単位で落ちてしまうことも。

しかし本記事で解説する方法を実践すれば、簡単に同じ記事で対策するのか別の記事で対策するかの「どちらで対策すべきか」を判断できます。

今回はLANYのコンテンツ編集長として、年間300記事以上のディレクションを務める浅井が、下記のキーワードを具体事例に判断方法を解説します。

  • メインキーワード:「転職サイト おすすめ」
  • サブキーワード:「転職サイト おすすめ 20代」

とくに無料のツールを使った方法を中心に紹介します。この方法を使えば、記事の流入数を大幅に増加させることも可能です。気になる方はぜひ最後までお読みください。

もし既に記事を書いてて、同じキーワードで2つの記事が上位表示されている場合は、下記記事を参考にしてください。

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目次

2つ(複数)のキーワードを同じ記事で対策すべきか判断する方法

2つのキーワードを同じ記事で対策するか別の記事で対策するかを、適切に判断できることで順位や流入数は大きく変わります。

そのため、本記事で解説する方法を実践することが大切です。ただし、2つのキーワードを同じ記事で対策すべきか判断する方法は明確には決まっていません。

ここでは、実際に私が「同じ記事で対策すべきか別記事で対策すべきかを判断する際に使っている方法」を解説します。

それぞれ詳しく手順を解説します。

方法①ruri-coを使って調査する

ruri-coとは「メインキーワードに対して「類似率が高いキーワード」を調べられるツール」です。

類似率が高いキーワードとは「他社がメインキーワードの記事で獲得できているキーワード」のことです。

「なぜ類似率が高いキーワードを洗い出すのか」は、ruri-coの説明を引用します。

目標とするキーワードで上位表示されているサイトは、ターゲットキーワード以外のキーワードでも順位を取得しています。

目標とするキーワードで上位表示されている多くのページが順位取得しているキーワードを確認することで、ユーザーの深いニーズを捉えることができます。

(引用:ruri-co

まずは、下記の手順を用いてruri-coで「類似率が高いキーワード」を調べます。

STEP
検索窓に対象のキーワードを入れて検索する
ruri-co

ruri-coの使い方は非常に簡単で、検索窓に調べたいキーワードを入れるだけで完了します。

STEP
類似率を調べる

ruri-coで検索すると、関連キーワードの一覧と検索ボリュームが表になって出てきます。

ruri-co類似率

この類似率を元に同じ記事で対策すべきキーワードがあるか確認できます。(調べ方は次の見出し)

ruri-coから同じ記事で対策すべきキーワードを調べる方法

類似率が高い場合、同じ記事で対策できる可能性が高いです。弊社では下記表のように判断しています。

類似率対応
10%別の記事で対策する
20%別の記事で対策する
30%別の記事で対策する
40%別の記事で対策するが、他の記事も調査すると良い
50%別の記事で対策する、他の記事も調査すると良い
60%同じ記事で対策する、他の記事も調査すると良い
70%同じ記事で対策する、他の記事も調査すると良い
80%同じ記事で対策する
90%同じ記事で対策する
100%同じ記事で対策する

実際に「転職サイト おすすめ」でruri-coを検索すると以下のようになります。

ruri-co類似率

この場合、もし「転職サイト 信頼」という記事を考えているのであれば、同じ記事で対策すべきと考えられるでしょう。

反対に「転職サイト おすすめ 20代」は類似率が10%しかないので、記事を分けるべきと推測できます。

類似率10%


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方法②ターゲットキーワードでの上位記事の見出しに入っているか

2つ目は「ターゲットキーワードでの上位記事の見出しに入っているか」で判断する方法です。

具体的には下記2点を中心に調べてみてください。

①上位記事のタイトルや見出しにどんなキーワードが含まれているかを調べる

実際に上位記事が同じページで対策しているかどうか、2つのキーワードで検索して試してみましょう。

たとえば「転職サイト おすすめ」のある記事をみてみると、以下のような見出しになっています。

見出し例

「転職サイト おすすめ」の記事に年代別の見出しがあることがわかります。この場合は、1記事で対策している可能性があると仮定できます。

②「site:~~~ 〇〇」で検索して、該当する記事が出てくるか

競合がメインキーワードの記事の見出しにサブキーワードを入れている場合でも、同じページで対策しているとも限りません。

そこで「本当に同じページで対策しているのか」調べるために「site:~~~ 〇〇」で検索します。

具体的には「~~~」にはそのサイトのURLを入れて、「〇〇」にキーワードを入れます。

そうするとそのサイトで「〇〇」のキーワードでGoogleが認識している記事が表れるはずです。

キーワード検索結果

先ほどのサイトで調べると「転職サイト おすすめ 20代」にドンピシャな記事が出てきました。

このサイトは「転職サイト おすすめ」と「転職サイト おすすめ 20代」を別の記事で対策していることがわかります。

ただ「転職サイト おすすめ」の記事に「転職サイト おすすめ 20代」のキーワードを入れられます。

「転職サイト おすすめ」と「転職サイト おすすめ 20代」で2つの記事を作る場合でも、「転職サイト おすすめ」の記事の中に「20代」に関する見出しを作って、「転職サイト おすすめ 20代」へ内部リンクを飛ばします。

そうすることでトピッククラスターモデルのような内部リンク構造が作りやすくなります。

方法③キーワードの検索ボリュームと読者の検索意図はどうか

上位記事だけでなく、キーワードの検索ボリュームと読者の検索意図から判断する方法もあります。

キーワードボリュームが小さいキーワードを別記事にしても、当然得られる流入は少ないでしょう。

サイトの規模感にもよりますが、記事にかかる予算を考えると、予算以上に得られるリターンが少なく、コスパが合わない可能性も高くなります。

また、読者の検索意図によっては以下のような場合も考えられます。

  • 同じ記事で作るべきと考えられる時でも、あえて別の記事で対策する
  • 別記事で対策すべきものを、あえて同じ記事で作る

先ほどの例で「転職サイト 信頼」というキーワードは類似率が60%でした。

裏を返せば40%は別の記事(「おすすめ」の記事ではない)が上位にきています。

「信頼」のキーワードの検索意図にドンピシャな記事が作れるのであれば、別記事に切り出して流入を取りにいく方が良い場合もあります。

ツールだけで調べるだけなく、読者の意図に合わせて記事を設計してあげることが重要です。

もしSEMrushやahrefsなど有料ツールを使える場合は、複数のサイトを一瞬で調べることができます。

ツールがあれば、競合がどのページでどのキーワードを獲得しているか見られるので、上記の方法を飛ばすこともできますね。

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まとめ:2つ(複数)のキーワードを同じ記事で対策すべきか判断する方法

2つのキーワードを同じ記事にするか、別の記事にするか、決め方は1つではありません。

下記の様々な要素を考えて判断するのが良いでしょう。

  • キーワード上ではどのように判断できるか
  • 競合がどのように作っているか
  • 検索意図ではどうか

LANYで同じ記事で対策すべきか別記事で対策すべきかを判断する方法は下記3つです。

本記事で解説した方法を実践すれば、大幅に流入数を増やすことができるでしょう。

同じ記事か別記事で対策すべきかを判断できた後は、下記記事を参考に記事構成を作ってみてください。

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