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Google 広告のスケジュール設定方法を紹介!活用方法や注意点も詳しく解説。

Google 広告のスケジュール設定は、広告の配信日時や曜日ごとに入札単価を調整できる便利な機能です。
細かな設定が可能なため、コストを抑えながら狙ったターゲット層に効率よく広告を届けられます。
しかし、スケジュール設定が不十分だと、効果の薄い曜日や時間帯に広告が配信され、広告費がムダになるリスクもあるでしょう。
この記事では、Google 広告におけるスケジュール設定の方法や注意点、効果的な活用法についてわかりやすく解説します。
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Google 広告のスケジュール設定とは?
Google 広告のスケジュール設定とは、広告を配信したい時間帯や曜日を指定し、それぞれに応じて入札単価を調整できる機能です。
スケジュール設定により、広告の配信タイミングを曜日・時間帯ごとに細かくコントロールできます。
たとえば、ターゲットユーザーが広告を見やすい時間帯に集中して配信することで、広告費を効率的に使えるようになります。
ただし、「スマートアシストキャンペーン」や「アプリキャンペーン」ではスケジュール設定が利用できないため注意が必要です。
参考:広告のスケジュール設定について|Google 広告 ヘルプ
なお、スケジュール設定をうまく活用するには、リスティング広告やGDNに関する基礎知識が求められます。
広告運用をはじめたばかりで基本がよくわからないという方は、以下の記事もあわせてご覧ください。


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指定した曜日・時間帯で広告を配信できる
スケジュール設定を使うことで、自社の広告を配信したい曜日や時間帯を自由に指定できます。
たとえば、以下のような細かいスケジュール設定が可能です。
- 土日だけ配信
- 月~金の8:00~17:00配信
- 月~金の17:00~22:00、土日9:30~22:00配信
時間帯は15分単位で設定でき、ユーザーの行動にあわせて調整できます。
スケジュールを設定することで、商品やサービスに興味をもつユーザーが検索しやすい時間帯に絞って広告を配信できるため、広告効果の最大化が期待できるでしょう。
スケジュール別に入札戦略を最適化できる
スケジュール設定は、指定した曜日や時間帯ごとに入札単価を調整できる機能です。これにより、特定の時間帯に広告がより配信されやすくなります。。
入札単価の調整幅は、「-90%から+900%」まで設定可能です。
たとえば、通常の入札単価が100円で、土日のみ+30%(1.3倍)にしたとしましょう。
100 円×1.3 倍=130 円
土日のみ入札単価が30円上がり、平日よりも広告が表示されやすくなります。
一方、成果が出にくい時間帯にはマイナスの比率を設定することで、ムダな広告費の消化を抑えられます。
ただし、自動入札戦略のうち「クリック数の最大化」以外を使用している場合、入札調整は適用できないため注意が必要です。
ほかの入札単価調整比率の設定との掛け合わせもできる
入札単価の調整は、スケジュール設定だけでなく「地域」や「デバイス」などの条件ごとでも設定できます。
複数の条件で入札単価を調整した場合、それぞれの比率は掛け合わされて反映されます。
例として、以下の条件を設定した場合の入札単価を見てみましょう。
- 入札単価:200 円
- スケジュール設定:土日に+50%(入札単価の1.5倍)
- 地域設定:東京で-30%(入札単価の0.7倍)
この場合入札単価は次のように算出されます。
200 円×(1.5×0.7)=210 円
このように、条件ごとに入札単価を調整することで、特定のシチュエーションで広告配信を強化または抑制できるようになります。
ただし、複数の条件で調整をおこなうと、掛け合わせによって想定以上に入札単価が高くなる場合があります。設定内容とその影響をしっかり確認しておくことが重要です。
広告表示オプション(アセット)については、以下の記事をご確認ください。

広告表示オプションのスケジュール設定は撤廃
これまでGoogle 広告では、広告表示オプション(アセット)でもスケジュール設定が可能でした。
しかし、最近のアップグレードにより、一部の広告表示オプションではスケジュール設定ができなくなっています。
以下に、各広告表示オプションごとのスケジュール設定の可否について表でまとめましたので、参考にしてみてください。
広告表示オプション | 開始日・終了日の設定 | 曜日・時間帯の設定 |
---|---|---|
画像表示オプション | 〇 | 〇 |
サイトリンク表示オプション | 〇 | 〇 |
コールアウト表示オプション | 〇 | 〇 |
構造化スニペット表示オプション | ✕ | ✕ |
電話番号表示オプション | ✕ | 〇 |
リードフォーム表示オプション | ✕ | ✕ |
住所表示オプション | ✕ | ✕ |
アフィリエイト住所表示オプション | ✕ | ✕ |
価格表示オプション | 〇 | 〇 |
アプリリンク表示オプション | 〇 | 〇 |
プロモーション表示オプション | 〇 | 〇 |
アップグレード版では、従来のスケジュール設定の代わりに「一時停止機能」が導入されています。
これにより、従来できなかった広告表示オプションの一時停止と再開が可能になり、運用の柔軟性と利便性が向上しました。
参考:アセットのアップグレードについて|Google 広告 ヘルプ
なお、各広告表示オプションの詳細については、以下の記事で確認できます。
それぞれの特徴や期待できる効果について記載されているので、ぜひ参考にしてください。

Google 広告のスケジュール設定方法
Google 広告のスケジュール設定方法と、入札単価の調整方法について紹介します。
これからスケジュール設定をする方はぜひ活用してみてください。
スケジュールの設定方法
- 左側のメニューから「キャンペーン」→「オーディエンス、キーワード、コンテンツ」→「広告のスケジュール」をクリック
- 鉛筆のアイコンをクリック 「キャンペーンを選択」画面に遷移
- 配信したい曜日と時間帯を設定
- 「保存」をクリックしてスケジュール設定が完了
参考:広告のスケジュールを設定する|Google 広告ヘルプ
入札単価調整比率の設定方法
- キャンペーンの一覧画面から「オーディエンス、キーワード、コンテンツ」→「地域」をクリック
- 調整したいデバイスの「入札単価調整比」にカーソルを合わせると鉛筆のアイコンが表示されるのでクリック
- 「引き上げ」か「引き下げ」を選択し、調整比率の数値を入力
- 「保存」をクリックして設定が完了
Google 広告の時間帯設定の方法
広告を配信する時間帯を設定したい方に向けて、設定方法を紹介します。
- 「キャンペーン」→「オーディエンス、キーワード、コンテンツ」→「広告のスケジュール」→「青の鉛筆マーク」を選択
- キャンペーンを選択
- 希望するスケジュールを入力します。「追加」ボタンから別のスケジュールを追加
- 「保存」を押して完了
参考:自動化ルールの一般的な使用例|Google 広告ヘルプ
Google広告スケジュール設定の3つのメリット
Google広告のスケジュール設定を活用するメリットは、主に以下の3つです。
- 広告費用を最適化できる
- クリック率とコンバージョン率を高められる
- ターゲットに対して効果的にリーチできる
それぞれ詳しく解説します。
1.広告費用を最適化できる
スケジュール設定を活用して広告の配信時間を限定することで、ムダな広告費を抑えられるのが大きなメリットです。
ターゲットユーザーがインターネットを利用しやすい時間帯に広告を集中させることで、反応率の向上が期待でき、結果として費用対効果の改善につながります。
さらに、ユーザーの行動パターンに合わせて広告文を用意し、時間帯ごとに最適なメッセージを配信すれば、クリック率の向上も狙えます。こうした工夫を重ねることで、同じ広告予算でもより高い成果を引き出せるでしょう。
2.クリック率とコンバージョン率を高められる
クリック率とは、広告がクリックされた回数に対して、実際に購入や問い合わせなどの成果につながった割合です。広告を適切な時間帯に表示することで、ターゲットユーザーが行動を起こしやすいタイミングを狙い、コンバージョン率の向上が期待できます。
さらに、スケジュール設定を活用すれば広告の表示時間を最適化できるため、クリック率だけでなくコンバージョン率も高められるでしょう。結果として、限られた広告予算の費用対効果を総合的に改善し、効率的な広告運用が実現します。
クリック率とコンバージョン率については、以下の記事で詳しく解説しています。こちらもあわせてチェックしておきましょう。


3.ターゲットに対して効果的にリーチできる
ターゲットユーザーの行動パターンを分析し、彼らがもっとも活動している時間帯に広告を集中して配信することで、広告がより確実に届くようになります。
たとえば、仕事終わりの夕方や休日の昼間など、ユーザーのネット利用が活発な時間帯を狙うことで、リーチの精度と量が向上します。
効果的なターゲットリーチを実現するには、スケジュール設定が重要なポイントです。スケジュール設定を活用してターゲットの生活リズムに合わせた配信をおこなうことで、ムダなく効率的に広告を届けられ、広告効果の最大化につながるでしょう。
Google広告のスケジュール設定で効果的な曜日・時間帯の選び方
Google広告のスケジュール設定において、曜日や時間帯の選び方は以下の通りです。
- 曜日ごとの違いを理解する
- 最適な時間帯の見つける
- ユーザーの行動パターンを分析する
ポイントをしっかりおさえ、広告配信を効果的に活用していきましょう。
曜日ごとの違いを理解する
平日は通勤時間や昼休み、夜間といった限られた時間帯にインターネットの利用が集中する傾向があります。多くの人が仕事や学校の合間にスマートフォンやPCを使うため、この時間帯を狙った広告配信が効果的です。
一方、週末は自由時間が多く、ネット利用が朝から夜まで一日中分散しています。そのため、週末は時間帯を絞り込みすぎず幅広く配信する方が効率的です。曜日ごとのユーザー行動の違いを理解し、スケジュール設定を適切に調整しましょう。
最適な時間帯の見つける
最適な配信時間を見つけるためには、まずターゲットユーザーが活発に活動する時間帯を正確に把握することが大切です。具体的には、以下の3つのステップで進めていきましょう。
- ユーザーのアクセス状況や活動が活発な時間帯に関するデータを収集する
- 時間ごとのアクセス数や反応率を比較し、ユーザーがもっとも集中している時間帯を割り出す
- その時間帯に広告を試験的に配信し、クリック率やコンバージョン率の結果を確認する
得られた分析結果を踏まえて配信時間を見直すことで、広告の効果を最大限に引き出せます。
ユーザーの行動パターンを分析する
ユーザーの行動パターンを理解することは、効果的な広告配信のタイミングを把握するうえで欠かせません。曜日ごとに利用状況が異なるため、その違いをスケジュール設定に反映させることが重要です。
平日は通勤時間帯や昼休み、帰宅後にネット利用が活発になる傾向があり、これらの時間帯に広告を集中的に配信すると効果的です。週末は、一日を通してユーザーの活動が分散しやすいため、幅広い時間帯での配信が適しています。
さらに、祝日やキャンペーン期間など特別な日には、専用の配信スケジュールを組むことで広告の効果を高められるでしょう。
Google 広告の曜日・時間別レポート確認方法
曜日・時間帯ごとの効果を測定するために、レポートの確認方法も把握しておきましょう。
- 「キャンペーン」→「分析状況とレポート」→「レポート エディタ」→「レポートの作成」を選択
- 右側のパネルから作成したいグラフに応じて指標を選択
- グラフごとに以下のセクションを設定
・表:行・列
・棒・列グラフ:X軸・Y軸
・期間:シリーズ・値
・円グラフ:分類して表示・値
・散布図:シリーズ・X軸・Y軸 - 指定のフォーマットでレポートを展開すると、右側に詳細な項目が表示されるので「期間」を開き、確認したい期間を選択
- レポートが作成されるので「保存」する
参考:レポート エディタでカスタム レポートを作成する|Google 広告 ヘルプ
- Google 広告の自動化ルールは、指定した設定と条件にあわせて、各広告のステータスや予算や入札単価などを自動化できる機能です。この機能を活用することで、運用工数の短縮や、手動では処理しきれない細かな調整が可能となります。設定の自由度が高いので、導入のハードルが少々高いところが難点です。
Google 広告のスケジュール設定の4つの活用方法
Google 広告のスケジュール設定は主に以下の4つのシーンで活用できます。
- 成果がいい曜日・時間帯に絞って配信する
- 自社の営業時間に絞って配信する
- 顧客の行動スタイルに合わせて配信する
- 定期実施のイベントに合わせて配信する
それぞれ例を挙げて解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
1.成果がいい曜日・時間帯に絞って配信する
スケジュール設定では、コンバージョン率などの獲得効率が高い曜日や時間帯に絞って広告を配信できます。
効率の良い時間帯に集中することで、広告のコストパフォーマンスの向上が期待できるでしょう。
ただし、コンバージョン率の高い時間帯を判断する際には注意が必要です。
Google 広告の管理画面では、コンバージョンはユーザーが広告をクリックしたタイミングに遡って計測されます。
たとえば、広告をクリックしたタイミングが1月1日で、実際にコンバージョンが1月2日した場合でも、1月1日にコンバージョンがあったと計測されます。
つまり、クリックした時間とコンバージョンが発生した時間がずれるケースがあるのです。
しかし、スケジュール設定機能は広告の表示タイミングを調整する機能のため、実際のコンバージョン時間ではなく、「コンバージョンに至ったクリックが発生した時間」のデータをもとに設定することがポイントです。これにより、効果的にコンバージョン率の高いクリックを集められるでしょう。
2.自社の営業時間に絞って配信する
カスタマーサポートの対応時間や店舗の営業時間に合わせて広告配信を絞ることも可能です。
たとえば、お問い合わせ対応が平日の9:00~17:00であれば、その時間帯だけ配信する設定ができます。
営業時間外の広告配信を停止することで、ムダな広告費の発生を防げるでしょう。
3.顧客の行動スタイルに合わせて配信する
自社の商品やサービスに関心の高い顧客の行動に合わせて配信したい場合にも、スケジュール設定は非常に有効です。
たとえば、BtoB向けの業務システムを検討している会社員をターゲットにするとします。
この場合、会社員は業務時間中にシステムについて調べることが多いと考えられます。
一般的に多くの会社員は平日の8:00~19:00に勤務しているため、その時間帯に絞って広告を集中配信することで、より効率的に広告予算を活用できるでしょう。
4.定期実施のイベントに合わせて配信する
定期的にセールやキャンペーンを実施している場合にも、スケジュール設定は効果的です。
たとえば、週末セールであれば土日のみに限定して広告を配信したり、タイムセールでは特定の時間帯に絞って配信したりできます。
また、イベント開催時に入札単価の比率を引き上げることで広告が掲載されやすくなり、ユーザーの流入増加が見込めるでしょう。
Google 広告のスケジュール設定をするとムダな広告費を削減できることが大きなメリットです。ほかにも、Google 広告の電話番号表示オプションを使用する際、営業時間外の広告露出をコントロールする際には役立ちます。お客様からお問い合わせ電話が繋がる時間帯のみに広告を出すといったスケジュールも可能です。
Google 広告でスケジュール設定するときの7つの注意点
Google 広告でスケジュール設定するときに注意すべき点として、以下の7つがあります。
- 細かく設定しすぎると機会損失につながる
- キャンペーン単位でしか設定できない
- 時間帯設定のミスで広告が無効になることも
- 予算不足だと広告が表示されない
- ラストクリックだけに頼らない
- 入札単価調整は手動入札向けの設定である
- 一見成果が悪そうな時間帯でも費用対効果は確認する
設定ミスによる機会損失を防ぐために、ぜひ詳しく内容を確認しておきましょう。
注意点1:細かく設定しすぎると機会損失につながる
Google 広告の管理画面では、コンバージョンはユーザーが最後に広告をクリックした日時にもとづいて計測されます。
たとえば、ユーザーが朝と昼に広告をクリックし、その後コンバージョンが発生した場合、計測上は昼のクリックのみがカウントされます。実際には、朝のクリックがコンバージョンのきっかけになっていることも多いため、この仕組みを理解せずに朝の時間帯を除外すると、重要な機会を失う可能性があります。
ユーザーの広告接触状況を詳しく把握したい場合は、アトリビューションモデルの活用も検討しましょう。
アトリビューションモデルには「減衰」や「線形」など様々な集計方法があり、ビジネスに最適なモデルを設定することが重要です。
参考:アトリビューション モデルについて|Google 広告 ヘルプ
また、明確に絞るべき時間帯が定まらない場合や顧客の行動パターンが不明瞭な場合は、まず広くスケジュール配信をおこない、その後の結果を分析して徐々に絞り込む運用が効果的でしょう。これにより、より精度の高い広告戦略が立てられます。
注意点2:キャンペーン単位でしか設定できない
スケジュール設定はキャンペーン単位でおこなう必要があり、広告グループやアカウント単位では設定できません。
そのため、広告グループごとに異なるスケジュールを設定したい場合は、それぞれを別キャンペーンとして分ける必要があります。
また、常時配信したい広告と、曜日・時間帯ごとに配信したい広告を同じキャンペーン内で管理しないよう注意しましょう。設定が混在すると、意図しない配信につながる可能性があります。
注意点3:時間帯設定のミスで広告が無効になることも
スケジュール設定では、広告を配信したい時間帯を正確に指定することが重要です。設定ミスがあると意図しない時間に広告が表示されず、配信機会を逃す可能性があります。
たとえば、本来は平日全体に配信したいのに、誤って特定の1時間だけを設定してしまうと、その時間以外には広告が一切表示されなくなります。
このような設定漏れや入力ミスを防ぐためにも、時間帯の指定は慎重におこないましょう。
注意点4:予算不足だと広告が表示されない
Google 広告では、1日の予算が不足すると、その日の途中で広告配信が停止してしまうことがあります。
とくにBtoC商材では、ユーザーの行動が活発になる夜間(21〜24時)に配信が止まると、貴重な購買機会を逃す恐れがあるため注意が必要です。こうした機会損失を防ぐには、1日あたりの予算を増やすのがもっとも効果的でしょう。
しかし、予算の増額が難しい場合には以下のような工夫が有効です。
- 配信する時間帯や地域を絞ってムダな出稿を抑える
- 目標CPAを見直して効率を高める
限られた予算内で成果を最大化するためには、こうした柔軟な運用が欠かせません。
注意点5:ラストクリックだけに頼らない
Google広告のコンバージョン計測では、「ラストクリック」が基準となります。
ラストクリックとは、コンバージョン直前にクリックされた広告のことです。しかし実際には、ユーザーはコンバージョンに至るまでにリスティング広告やバナー広告など、複数の広告に触れることが多くあります。
最後のクリックだけを重視すると、それまでに関わった広告の貢献を見落とし、広告戦略の最適化を誤る可能性があります。正確な効果測定には、コンバージョンまでの全過程を分析することが重要です。
アトリビューションモデルを活用して各広告の役割を多角的に評価することで、より効果的な広告配信戦略を立てられるでしょう。
注意点6:入札単価調整は手動入札向けの設定である
入札戦略には「手動入札」と「自動入札」の2種類があり、どちらでも曜日や時間帯のスケジュール設定ができます。
しかし、入札単価の比率調整ができるのは手動入札と一部の自動入札のみです。
具体的には、自動入札戦略のうち「クリック数の最大化」を選んだ場合のみ、入札単価の調整ができます。
それ以外の自動入札では、システムが入札単価を自動で最適化するため、スケジュール設定による単価調整が反映されない点に注意しましょう。
参考:広告のスケジュールに基づく入札単価調整を設定する|Google 広告 ヘルプ
自動入札機能については以下の記事で詳しく解説しているので、こちらもぜひ参考にしてください。

注意点7:一見成果が悪そうな時間帯でも費用対効果は確認する
深夜や早朝など、一見成果が低そうな時間帯でも、費用対効果が高くなるケースがあります。クリック単価が安くなることで、CPA(顧客獲得単価)やROAS(広告費用対効果)が向上するためです。
ただし、この時間帯は就寝中のユーザーが多く、コンバージョン数は少なめになる傾向があります。したがって、単に配信を停止するのではなく、時間帯ごとのパフォーマンスをしっかり分析し、費用対効果が良好な時間帯は継続して配信することが重要です。
データにもとづいた判断でムダを省き、より効果的な広告運用を目指しましょう。
成果の見合っていない日程や曜日に広告露出を停止できるのがスケジュール機能の利点ではあるものの、確実なデータ量がないまま進めてしまうと広告機会の損失に繋がるので注意が必要です。サンプルが少ないと良し悪しを判断することが難しく、必然の結果なのか判断するのができなくなります。むやみにスケジュール設定をしてしまうと、本当は良い時間帯を取りこぼしてしまう可能性があります。少額予算の場合は、データが溜まるまで様子を見て判断するようにしましょう。
自動化ルールでスケジュールを設定した方がいい2つのケース
基本的に配信する曜日や時間帯を設定したい場合は、スケジュール設定で問題ありません。
ただし、以下の2つの場合は自動化ルールを活用するといいでしょう。
- 特定の広告に対してスケジュールを設定したい場合
- 期間を指定して広告を配信したい場合
上記のようにスケジュールを設定したい方は、ぜひ参考にしてください。
ケース1:特定の広告にスケジュールを設定したい場合
スケジュール設定機能はキャンペーン単位での設定に限られるものの、自動化ルールを使うことで広告グループ単位での調整も可能です。
さらに、広告文に特定のキーワードが含まれる広告だけを対象にしてスケジュールを設定できます。
たとえば、エアコンの販売促進の広告を出すとしましょう。
この場合、広告見出しに「エアコン」が入っている広告だけを選び、クーラーがよく売れる季節に合わせて集中配信をするといった運用が可能です。こうした細かな調整により、より効果的でムダの少ない広告配信が実現できます。
ケース2:期間を指定して広告を配信したい場合
通常のキャンペーンのスケジュール設定では、配信する曜日・時間帯のみの設定しかできません。
一方、自動化ルールを使うと「◯月◯日〜△月△日」のように特定の期間だけ広告配信をする設定が可能です。
これにより、一時的なイベントやセール期間中だけ配信を集中させ、期間終了後の配信停止などの手間を自動化できます。こうした活用法は、効率的な広告運用に役立つでしょう。
自動化ルールはとても便利な機能で、広告を自動的に出し分けたい場合などで大いに発揮します。ただ、注意点としては複雑すぎる設定をしないことと、設定したルールに任せきりにしないことが重要です。いくら自動化しても、設定した以上のことはしてくれません。かといって複雑すぎる設定でも、正しく機能しない等が起こりえます。ルールを設定して終わりではなく、必ず自分自身で設定内容や設定後の状況を確認するようにしましょう。
Google 広告のスケジュールを設定して広告を効果的に配信しよう
Google 広告のスケジュール設定を活用すると、曜日や時間帯を指定した広告配信や入札単価の調整が可能です。
特定の時間帯や曜日に絞って配信することで、広告費を効率的に使いながら、高い費用対効果を狙えます。
ただし、スケジュールごとの入札単価調整は「クリック数の最大化」以外の自動入札戦略では適用できないため注意が必要です。また、活用には一定の広告運用に関する知識と経験が求められます。
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