Google 広告のスケジュール設定方法を紹介!活用方法や注意点も詳しく解説。

Google 広告のスケジュール設定方法を紹介!活用方法や注意点も詳しく解説
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Google 広告のスケジュール設定は、広告の配信日時や曜日の入札単価を自由に設定できる機能です。

細かいカスタマイズができるため、コストを抑えつつ届けたいユーザーに配信するのに役立ちます。

一方で、スケジュール設定が徹底できていない場合、費用対効果の低い曜日や時間帯に広告を配信するため、不要な広告予算の増大につながります。

この記事では、Google 広告のスケジュール設定方法や注意点を解説します。

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目次

Google 広告のスケジュール設定とは?

Google 広告のスケジュール設定とは「広告を配信したい時間帯や曜日の入札単価を自由に設定できる機能のことです。

スケジュール設定により広告配信の日時を曜日・時間帯ごとに細かく決められます。

スケジュール設定によってターゲットが広告を閲覧する時間帯を絞れるため、コストを抑えて配信できます。

ただし、スマートアシストキャンペーンとアプリキャンペーンでは利用できないため注意しましょう。

参考:広告のスケジュール設定について|Google 広告 ヘルプ

なお、スケジュール設定をうまく活用するには、リスティング広告やGDNの基礎知識を持っていることが前提条件です。

広告運用をはじめたばかりで基本的なことを詳しく知らない方は、こちらの記事も併せて読んでみましょう。

広告表示オプションのスケジュール設定は撤廃

Google 広告ではこれまで広告表示オプションでもスケジュール設定が可能でした。

しかし、アップグレード化により、一部の広告表示オプションでスケジュール設定ができなくなりました。

各広告表示オプションごとのスケジュール設定の可不可について表でまとめましたので、参考にしてみてください。

広告表示オプション開始日・終了日の設定曜日・時間帯の設定
画像表示オプション
サイトリンク
表示オプション
コールアウト
表示オプション
構造化スニペット
表示オプション
電話番号
表示オプション
リードフォーム
表示オプション
住所表示オプション
アフィリエイト住所
表示オプション
価格表示オプション
アプリリンク
表示オプション
プロモーション
表示オプション

アップグレード版ではスケジュール設定の代わりに一時停止機能が装備されています。

従来できなかった広告表示オプションの一時停止と再開ができるため、より利便性が高くなります。

参考:アセットのアップグレードについて|Google 広告 ヘルプ

なお、各広告表示オプションについては、以下の記事で知ることができます。

それぞれの広告表示オプションの特徴や効果について記載されているのでぜひお読みください。

このセクションのポイント
  • 広告のスケジュール設定は、どの曜日の、どの時間帯に、どれくらい配信を強化・抑制するかを自由に設定できる便利な機能です。商材のターゲットにあわせて、広告配信量の調整ができるため是非この記事を読んで活用してみてください。

Google 広告のスケジュール設定でできる2つのこと

Google 広告のスケジュール設定では、主に以下の2つのことが設定できます。

  • 指定した曜日・時間帯で広告を配信できる
  • 指定した曜日・時間帯で入札単価調整比率の設定が可能

詳しく紹介しますので、費用対効果の高い広告配信をしたい方は必見です。

1.指定した曜日・時間帯で広告を配信できる

スケジュール設定では、自社広告を配信したい曜日や時間帯を指定できます。

たとえば、以下のように細かい設定が可能です。

  • 土日だけ配信
  • 月~金の8:00~17:00配信
  • 月~金の17:00~22:00、土日9:30~22:00配信

時間帯の設定は15分単位で選べます。

スケジュールを設定することで、商品やサービスに興味を持つユーザーがよく検索する時間帯に絞って配信できます。

2.指定した曜日・時間帯で入札単価調整比率の設定が可能

特定の時間だけ広告が配信されやすくなるよう、指定した曜日・時間帯ごとに入札単価を調整できます。

入札単価は-90%から+900%まで比率を変えられます。

たとえば、入札単価が100円で、土日のみ入札単価比率を+30%(1.3倍)にしたとしましょう。

この場合、100 円×1.3 倍=130 円となり、土日だけ単価が30円引き上げられます。

結果、平日よりも土日の方が広告が配信されやすくなるのです。

逆に成果の低い時間帯は比率をマイナスにすることで、ムダな予算の消化を抑えられます。

ただし、「クリック数の最大化」以外で自動入札戦略を使用している場合は、入札調整比率の設定ができないので注意が必要です。

他の入札単価調整比率の設定との掛け合わせも可能

入札単価の比率は地域やデバイスなどの設定項目でも調整できます。

上記の設定項目とスケジュール設定で入札単価を調整した場合、入札単価の比率は掛け合わされて算出されます。

例として、以下の条件を設定した場合の入札単価を見てみましょう。

  • 入札単価:200 円
  • スケジュール設定:土日に+50%(入札単価の1.5倍)
  • 地域設定:東京で-30%(入札単価の0.7倍)

この場合入札単価は次のように算出されます。

200 円×(1.5×0.7)=210 円

土日に東京のユーザーに向けて広告を配信した場合、入札単価は210円です。

入札単価を調整することで、特定の条件での配信を強めたり弱めたりできます。

ただし、それぞれの入札単価で調整した数値を把握していないと、入札単価が高額になることもあるので注意が必要です。

参考:入札単価調整について|Google 広告 ヘルプ

このセクションのポイント
  • Google 広告のスケジュール設定は、指定したスケジュールでの配信のオンオフ、入札調整ができる機能うです。この機能を活用すれば、お申し込みが少ない日程を事前に広告停止するよう設定しておくことで、無駄な費用の使用を避けることが可能になります。CPAが特に高い特定の曜日や時間だけ広告を止めることで費用対効果を合わせにいく細かい運用が可能です。

Google 広告のスケジュール設定の4つの活用方法

Google 広告のスケジュール設定は主に以下の4つのシーンで活用できます。

  • 成果がいい曜日・時間帯に絞って配信する
  • 自社の営業時間に絞って配信する
  • 顧客の行動スタイルに合わせて配信する
  • 定期実施のイベントに合わせて配信する

それぞれ例を挙げて解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

成果がいい曜日・時間帯に絞って配信する

スケジュール設定では、コンバージョン率などの獲得効率を示す指標が良い曜日や時間帯に絞って配信できます。

獲得効率の良い時間だけ配信することで、コストパフォーマンスの改善が期待できます。

ただし、コンバージョン率の高い時間帯を決める際は注意が必要です。

Google 広告の管理画面のコンバージョンはユーザーが広告をクリックしたタイミングに遡って計測されます。

広告をクリックしたタイミングが1月1日で、実際にコンバージョンをしたのが1月2日だった場合は1月1日にコンバージョンしたように計測されます。

つまり、クリックした時間とコンバージョンが発生した時間が異なる場合があるのです。

ですが、スケジュール設定機能は広告が表示されるタイミングを操作する機能ですので、「コンバージョンが実際に発生したタイミング」よりも「コンバージョンに至ったクリックが発生したタイミング」のデータをもとに設定したほうが、コンバージョン率の高いクリックを集めることができるでしょう。

自社の営業時間に絞って配信する

カスタマーサポートのお問い合わせ対応時間や店舗の営業時間に絞った配信も可能です。

お問い合わせの対応時間が平日9:00~17:00までの場合、その時間だけ配信できるように設定できます。

営業時間外の広告配信を停止できるので、ムダな広告費の発生を防げるでしょう。

顧客の行動スタイルに合わせて配信する

自社商品やサービスに関心の強い顧客の行動に合わせて配信したいときにもスケジュール設定は有効です。

たとえば、BtoB向けの業務システムを導入したい会社員がいるとしましょう。

この場合、会社員は業務中にシステムについて調査すると考えられます。

会社員は基本的に平日の8:00~19:00で働く人が多いため、勤務時間に絞って配信することで費用対効果の高い運用が可能になります。

定期実施のイベントに合わせて配信する

定期的にセールやキャンペーンを実施している場合にも活用できます。

週末セールは土日のみの配信、タイムセールの場合は時間ごとに限定した配信が可能です。

イベントのときだけ入札単価の比率を引き上げることで広告が掲載されやすくなり、ユーザーの流入の増加が見込めます。

このセクションのポイント
  • Google 広告のスケジュール設定をすると無駄な広告費を削減することが大きなメリットです。他にも、Google 広告の電話番号表示オプションを使用する際、営業時間外の広告露出をコントロールする際には役立ちます。お客様からお問い合わせ電話が繋がる時間帯のみに広告を出すといったスケジュールができるのがありがたい機能です。

Google 広告でスケジュール設定するときの3つの注意点

Google 広告でスケジュール設定するときに注意すべき点として、以下の3つがあります。

  • 入札単価調整は手動入札向けの設定である
  • 細かく設定しすぎると機会損失に繋がる
  • キャンペーン単位でしか設定できない

設定ミスによる機会損失を防ぐためにも詳しく読んでみてください。

注意点1:入札単価調整は手動入札向けの設定である

入札戦略には手動入札と自動入札の2つがあります。

どちらの入札戦略でも曜日・時間帯のスケジュール設定は可能です。

しかし、入札単価の比率調整は手動入札と一部の自動入札でしか利用できません。

自動入札戦略で「クリック数の最大化」を選んだ場合のみ、入札単価の調整が可能です。

自動入札戦略は自動で入札単価が最適化されるため、スケジュール設定による入札単価の調整が反映されないので気を付けましょう。

参考:広告のスケジュールに基づく入札単価調整を設定する|Google 広告 ヘルプ

注意点2:細かく設定しすぎると機会損失に繋がる

Google 広告の管理画面のコンバージョンは、ユーザーが最後にクリックした日時に計測されます。

たとえばユーザーが朝と昼に広告をクリックしてコンバージョンが発生した場合、昼しかクリック数がカウントされません。

もし朝のクリックが”きっかけ”で昼のクリックでコンバージョンした場合、朝のクリックがなければ昼のコンバージョンも発生しません。

しかし、この計測の仕組みを正しく理解していないと、朝の時間帯はコンバージョンが発生しないと判断し、朝の時間帯を除外してしまい機会損失する可能性があります。

ユーザーがコンバージョンに至るまでに、どのような状況で広告をクリックしたかまで詳しく把握したい方は、アトリビューションモデルについても意識してみてください。

アトリビューションモデルには「減衰」や「線形」など様々な集計方法があります。

ビジネスに最適なアトリビューションモデルを設定することで、最適な広告戦略を立てられるでしょう。

参考:アトリビューション モデルについて|Google 広告 ヘルプ

注意点3:キャンペーン単位でしか設定できない

スケジュール設定はキャンペーン単位での設定です。広告グループやアカウント単位では設定できません。

もし広告グループごとにスケジュールを設定したい場合は、キャンペーンを分ける必要があります。

常時配信したい広告と、曜日・時間帯ごとに配信したい広告を一つのキャンペーンで管理しないよう気を付けましょう。

このセクションのポイント
  • 成果の見合っていない日程や曜日に広告露出を停止することができるのがスケジュール機能の利点ではありますが、確実なデータ量がないまま進めてしまうと広告機会の損失に繋がるので注意が必要です。サンプルが少ないと良し悪しを判断することが難しく、必然の結果なのか判断するのができなくなります。むやみにスケジュール設定をしてしまうと、本当は良い時間帯を取りこぼしてしまう可能性があります。少額予算の場合は、データが溜まるまで様子を見て判断するようにしましょう。

Google 広告のスケジュール設定方法

Google 広告のスケジュール設定方法と入札単価の調整方法について紹介します。

これからスケジュール設定をする方はぜひ活用してみてください。

スケジュールの設定方法

  1. 左側のメニューから「キャンペーン」→「オーディエンス、キーワード、コンテンツ」→「広告のスケジュール」をクリックします。

  2. 鉛筆のアイコンをクリックして、「キャンペーンを選択」画面に遷移してください。

  3. 配信したい曜日と時間帯を設定しましょう。

  4. 「保存」をクリックしてスケジュール設定が完了します。

参考:広告のスケジュールを設定する|Google 広告ヘルプ

入札単価調整比率の設定方法

  1. キャンペーンの一覧画面から「オーディエンス、キーワード、コンテンツ」→「地域」をクリックします。
  2. 調整したいデバイスの「入札単価調整比」にカーソルを合わせると鉛筆のアイコンが表示されるのでクリックしてください。

  3. 「引き上げ」か「引き下げ」を選択し、調整比率の数値を入力します。

  4. 「保存」をクリックして設定が完了します。

参考:入札単価調整について|Google 広告ヘルプ

Google 広告の曜日・時間別レポート確認方法

曜日・時間帯ごとの効果を測定するために、レポートの確認方法も把握しておきましょう。

  1. 「キャンペーン」→「分析状況とレポート」→「レポート エディタ」→「レポートの作成」を選択してください。

  2. 右側のパネルから作成したいグラフに応じて指標を選択しましょう。グラフごとに以下のセクションを設定する必要があります。
    ・表:行・列
    ・棒・列グラフ:X軸・Y軸
    ・期間:シリーズ・値
    ・円グラフ:分類して表示・値
    ・散布図:シリーズ・X軸・Y軸
  3. 指定のフォーマットでレポートを展開すると、右側に詳細な項目が表示されるので「期間」を開き、確認したい期間を選択します。
  4. レポートが作成されるので「保存」することでレポートが作成されます。

参考:レポート エディタでカスタム レポートを作成する|Google 広告 ヘルプ

このセクションのポイント
  • Google 広告の自動化ルールは、指定した設定と条件にあわせて、各広告のステータスや予算や入札単価などを自動化できる機能です。この機能を活用することで、運用工数を短縮したり、手動では処理しきれない細かな調整が可能となります。設定の自由度が高いので、導入のハードルが少々高いところが難点ではあるところです。

自動化ルールでスケジュールを設定した方がいい2つのケース

基本的に配信する曜日や時間帯を設定したい場合はスケジュール設定で問題ありません。

ただし、以下の2つの場合は自動化ルールを活用するといいでしょう。

  • 特定の広告に対してスケジュールを設定したい場合
  • 期間を指定して広告を配信したい場合

上記のようにスケジュールを設定したい方はぜひ読んでみてください。

ケース1:特定の広告に対してスケジュールを設定したい場合

スケジュール設定機能の場合、キャンペーン単位でしか設定できませんが自動化ルールは広告グループ単位の設定も可能です。

他にも広告文に特定の単語が含まれた広告に絞ってスケジュールを設定できます。

たとえばエアコンの販売促進のために広告を出すとしましょう。

この場合、広告見出しに「エアコン」が入っている広告だけを選んで、クーラーが最も売れる時期にスケジュール設定して配信できます。

ケース2:期間を指定して広告を配信したい場合

通常のキャンペーンのスケジュール設定では、配信する曜日・時間帯のみの設定しかできません。

一方、自動化ルールの場合、「◯月◯日〜△月△日」のように特定の期間だけ配信したいときに活用できます。

一時的なイベントやセールをする場合は、自動化ルールでスケジュール設定することで配信を停止する手間を省けるでしょう。

このセクションのポイント
  • 自動化ルールはとても便利な機能で、広告を自動的に出し分けたい場合などで大いに発揮できるものです。ただ、注意点としては複雑すぎる設定をしないことと設定したルールに任せきりにしないことが重要です。いくら自動化といえども、設定した以上のことはしてくれません。かといって複雑すぎる設定でも、正しく機能しない等起こりえます。ルールを設定して終わりではなく、必ず自分自身でも設定内容や設定後の状況を確認するようにしましょう。

Google 広告の時間帯設定の方法

広告を配信する時間帯を設定したい方に向けて、設定方法を紹介します。

  1. 「キャンペーン」→「オーディエンス、キーワード、コンテンツ」→「広告のスケジュール」→「青の鉛筆マーク」を選択します。
  2. キャンペーンを選択します。
  3. 希望するスケジュールを入力します。「追加」ボタンから別のスケジュールを追加できます。

  4. 「保存」を押して完了です。

参考:自動化ルールの一般的な使用例|Google 広告ヘルプ

Google 広告のスケジュールを設定して広告を効果的に配信しよう

Google 広告のスケジュール設定では曜日や時間帯を絞った広告配信や入札単価の調整が可能です。

特定の曜日や時間帯に絞ることで、コストパフォーマンスの高い配信効果が期待できます。

ただし「クリック数の最大化」以外の自動入札戦略では利用できないため注意が必要です。

細かく条件を設定したい場合は、自動化ルールを活用するとよいでしょう。

ただし、詳細な設定を取り入れるためには、広告運用の専門的な知識や経験が求められます。

LANYでは、リスティング広告をはじめとしたPR施策を、出稿から運用まで一気通貫で支援しております。商品やサービスのPRにお悩みの方は、ぜひLANYまでお気軽にご相談ください。

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