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【初心者向け】Googleトレンドの使い方|活用法を実例とともに紹介
Googleトレンドは、キーワードの人気度や需要が増える時期を調査できる無料ツールです。
「季節感があるキーワードはいつ投稿するべきか」「最近話題のこのトピックスで今から記事を作っても効果はあるか」などで悩んでいませんか?検索動向が大きく変動する性質を持つ季節系のキーワードは、投稿時期を間違えると成果に繋がりにくくなります。
そこで当記事では、実際に問い合わせが少なくなる時期に「前年同月比で売上1.5倍」に貢献したLANYがGoogleトレンドの使い方や活用法を紹介します。
ぜひSEOやコンテンツ制作にご活用ください。
Googleトレンドとはキーワードの人気度を調査できる無料ツール
Googleトレンドとは、グラフでキーワードの検索需要の傾向を分析できるツールのことです。
過去1時間や過去1日など小さい単位から、過去5年間のような大きい単位まで、さまざまな期間の観点でキーワードの検索傾向を分析できます。
下記のようにコンテンツマーケティングや、SEO対策におけるたくさんの活用方法があります。
【Googleトレンドの活用例】
- 世の中のトレンドキーワードを見つけて、検索ボリュームが出る前にコンテンツの投稿ができる
- 世間の流れに合わせてマーケティングができる
- Googleトレンドを使用して、今話題のワードやこれから話題になりそうなワードを調査できる
Googleトレンドは優秀なマーケターも活用している非常に有益なツールです。「市場を先読みして競合よりも優位に立ちたい」「自社に関連する検索キーワードを独占したい」などの狙いがある方は、この機会にGoogleトレンドの機能や使い方を理解しておきましょう。
Googleトレンド3つの機能
Googleトレンドの機能を3つまとめました。
- 検索ボリュームの動向をチェック
- 急上昇ワードのチェック
- 【Year in Search】過去の急上昇ワードのチェック
検索ボリュームの動向をチェック
Googleトレンドは、キーワードの検索数の動向を調査できる機能があります。
たとえば、分析単位を「過去30日間」に設定すると、1日単位で検索数の動向が確認可能です。「オリンピック」のキーワードで分析をした場合、2024年2月14日の検索数は「49」、2024年2月28日は「100」と表示されるイメージです。
上記のとおり、2月28日にオリンピックの検索需要が増えています。メディアで2024年の夏に開催されるオリンピックの話題が取り上げられたという仮説を立てることができるでしょう。
もちろん過去5年間のように長い単位での分析も可能で、最長20年前のデータも検索できます。
そのほかにも東京都や沖縄など地域別の検索需要も分析できるうえに、関連トピックや関連キーワードも表示してくれます。
急上昇ワードのチェック
Googleトレンドは、リアルタイムでたくさん検索されている急上昇ワードをチェックできる機能もあります。
2024年3月10日時点だと、「静岡マラソン」や「金鯱賞」などのキーワードが急上昇として浮上しています。年単位のように長い目線ではなく、1日1日細かな単位でどのようなトレンドがあるのか分析可能です。
また急上昇のカテゴリーには通知機能もあります。検索動向を分析したいキーワードをあらかじめ登録しておくことで、指定した頻度でGoogleから急上昇ワードの情報が送られてくる機能のことです。
このような機能を活用できれば、いち早く情報を収集し、競合企業よりも先手を取ったマーケティング施策を実行できるようになるでしょう。
【Year in Search】過去の急上昇ワードのチェック
Year in Searchは、過去の急上昇ワードをチェックできるGoogleトレンドの機能です。
過去10年の中で1年間で需要があったキーワードを調査できます。2022年の場合、人物では「安倍晋三」、アニメでは「チェンソーマン」がランキング1位にランクインしています。
2023年の場合、スポーツでは「WBC」が1位となっています。日本が優勝したことから多くの検索需要があったことがわかるでしょう。
このようにYear in Searchでは、過去のトレンドやユーザーの需要を分析できます。うまく活用できれば、今後どのようなトレンドが出てくるか、また廃れていく需要なども見えてくるようになるでしょう。
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Googleトレンドの使い方と見方
Googleトレンドの機能を理解したら、使い方と見方をマスターしましょう。
- 調べる
- 急上昇
- Year in Search:検索で振り返る
- 登録
Googleトレンドには上記の4つの使い方があります。
画面左上の3本線のメニューバーからそれぞれ選択できるため、一つひとつ試してみましょう。
調べる
「調べる」では、検索キーワードの動向や地域別の検索需要、関連トピックを調査できます。
【調べるの使い方の手順】
- Googleトレンドの画面左上の3本線(メニューバー)をクリック
- 「調べる」をクリック
- 「検索キーワードを追加」の箇所に分析したいキーワードを入力
「調べる」を選択すると下記のような画像が表示されます。
使い方はカンタンで「検索キーワードを追加」の箇所に分析したいキーワードを入力するだけです。今回は「副業」のキーワードを例に挙げて解説します。
キーワードを入力すると、選択した期間やカテゴリーに応じて検索動向のグラフが表示されます。
今回はわかりやすいように、2004年から2024年までの期間でグラフを示しています。副業の検索需要が年々増加しているのが一目見てわかるでしょう。
上記の画像の上に表示されているのが「地域別の需要」、下が「関連トピック」と「関連キーワード」です。該当キーワードがどの地域に需要が多い傾向にあるのか、関連性のあるキーワードはどのようなものがあるのかが分析できます。
検索需要の動向だけでなく、こちらも合わせて調べてみると良いでしょう。関連キーワードが思い浮かばない場合や、そもそもの需要の有無を調べたい場合に活用してみてください。
急上昇
急上昇ワードでは、毎日のトレンドとリアルタイムの検索トレンドの2つのパターンが表示されます。
毎日のトレンド | 1日の中で検索されたキーワードや検索件数、関連する記事が表示される |
---|---|
リアルタイムの検索トレンド | 過去24時間のトラフィックの変化や急上昇したキーワードが表示される |
【急上昇の使い方の手順】
- Googleトレンドの画面左上の3本線(メニューバー)をクリック
- 「急上昇」をクリック
「調べる」のように特別な操作は必要ありません。トレンドにどのようなキーワードが上がっているか、トレンドの記事には何が書かれているのかが、Googleトレンドの「急上昇」の見方です。
主に最新の情報を得て、記事に活用したい場合に利用すると良いでしょう。
Year in Search:検索で振り返る
Year in Searchで過去の検索動向を分析してみましょう。
【Year in Searchの使い方の手順】
- Googleトレンドの画面左上の3本線(メニューバー)をクリック
- 「Year in Search:検索で振り返る」をクリック
- 画面の右上にある「年の選択」で調査したい年を選択
- 「国または地域の選択」で日本を選択(日本の情報を調べる場合)
- 自分が分析したいカテゴリーを見つける
調査したい年を2023年と選択した場合、下記の画像のような画面が表示されます。
各カテゴリーのランキングが表示されます。今回の場合、スポーツカテゴリーの1位は「WBC」、ドラマカテゴリーの1位は「VIVANT」です。
自社のビジネスに関連のあるカテゴリーを分析することで、今後のWebマーケティングの方針が見えてくるケースがあります。
たとえばアニメ系のメディアを運営している場合であれば、急上昇ワードと関係のあるキーワードで記事を制作するなど活用できると、多くのアクセスを集めて、自社の売上に繋げられる可能性も出てくるでしょう。
たとえば「推しの子 実写」のキーワードで対策をして、アニメが見られるVOD(ビデオオンデマンド)のサービスを紹介し、アフィリエイトで収益を上げるイメージです。
登録
Googleトレンドの登録機能を活用することで、自分が知りたい情報をいち早く取得できます。
- Googleトレンドの画面左上の3本線(メニューバー)をクリック
- 「登録」をクリック
- 画面右下の「➕」マークをクリック
- 「トピック」か「急上昇ワード」のどちらかを選択
- 情報を入力して登録完了
特定のジャンルの情報を得たい場合は「トピック」、ジャンル関係なくトレンドを知りたい場合は「急上昇ワード」を活用するようにしましょう。
たとえばあなたの会社がマッチングアプリや恋活アプリの運営を行なっている場合、下記画像のように「マッチングアプリ」とキーワードを登録しておけば、自社に関連する市場の情報を入手できます。
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Googleトレンド6つの活用法
Googleトレンドの活用方法を6つまとめました。
- 話題のキーワードを調査
- キーワードの需要を調査
- キーワードの比較
- リライトのタイミングを調査
- 新規コンテンツのキーワード調査
- キーワードの需要がある地域がわかる
話題のキーワードを調査
Googleトレンドは作りたいコンテンツのキーワードの話題性を調査できます。
対策したいキーワードが世間でどの程度話題になっているのかグラフで分析できます。
話題として上がっているものの、検索エンジンに関連するコンテンツが少ない場合、自社で対策すれば多くのアクセス数を獲得できるでしょう。話題のキーワードを調査するためにも、日頃からニュースやSNSにアンテナを張っておくのが効果的です。
キーワードの需要を調査
コンテンツマーケティングを実施している担当者であれば、記事の流入が突然減る事象に遭遇したことがあるのではないでしょうか。
そのような原因の一つとして、そもそもの検索需要自体が少なくなっている可能性があります。
たとえば「マスク 効果」のキーワードがわかりやすい例と言えるでしょう。コロナ禍では一気に検索需要が増えましたが、全盛期と比べると今は非常に落ち着いている傾向です。
このようにGoogleトレンドを活用すれば、現時点でもキーワードに需要があるのか、今後も安定してアクセスを獲得できそうかなどが把握できます。
需要が減り今後も安定したアクセスが見込めないおそれがある場合は、ほかのキーワードに着手するといった対策が考えられるようになるでしょう。
キーワードの比較
キーワード同士を比較して、トレンドの推移を把握するという活用方法もあります。
たとえば、Googleトレンドでゴールデンウィークの期間を設定し、「キャンプ」と「釣り」のキーワードを比較したとしましょう。
上記のグラフをみると、ゴールデンウィークのシーズンは釣りよりもキャンプのほうがトレンド性が高いと判断できます。
このようにキーワード同士を比較することで、時期に応じてどのキーワードを優先的に対策すべきか今後の方針を決められるでしょう。
リライトのタイミングを調査
リライトのタイミングを調査できるのもGoogleトレンドの魅力です。
Googleトレンドの活用次第で、検索キーワードの需要が拡大するのを先読みできるケースがあります。
たとえば検索動向のグラフが緩やかに上昇している場合です。今後も需要が拡大する可能性が高く、そのタイミングでリライトし、検索結果で上位を獲得できれば多くのユーザーのアクセスが見込めるでしょう。
また最新のトレンドキーワードをタイトルやディスクリプションに含めることで、クリック率の向上も期待できます。
一方、需要の拡大が期待できずリライトすべきでない場合は、ほかのコンテンツに注力するという判断もできます。
検索順位やクリック率などリライトするか否かの判断要素はたくさんありますが、その中にGoogleトレンドを取り入れることで、社会情勢をリアルタイムに反映した戦略を打ち出せるでしょう。
新規コンテンツのキーワード調査
Googleトレンドのグラフ下に表示される関連キーワードをチェックすれば、メインキーワード以外の需要も調べられます。
たとえば「観葉植物」のキーワードでGoogleトレンドをチェックすると、関連キーワードに「玄関に置いてはいけない 観葉植物」と表示されます。
この結果から観葉植物を家に置こうとしている人は、風水を気にしている人が多い傾向にあるとわかるでしょう。
「観葉植物 風水」のキーワードで対策したり、観葉植物のおすすめな置き方を部屋別に解説する記事を作成したりなど、さまざまなアクセス数向上の手段が思い浮かんでくるはずです。
観葉植物をネット販売している企業であれば、上記のようなキーワードで対策することで、記事の内容と関連度が高い自社商品を自然な流れで紹介することができ、そのまま商品購入のCTAを設置することで商品の購入まで繋げられるでしょう。
新しいキーワードの対策で行き詰まったとき、Googleトレンドの関連キーワードを確認してみてください。
キーワードの需要がある地域がわかる
Googleトレンドを活用すれば、対策したいキーワードがどの地域・都市に需要があるのかという分析も可能です。
「キャンプ」のキーワードで実際に分析してみると、以下の画像のような結果となりました。
1位が山梨県、2位が北海道、3位が宮崎県と、キャンプ地として有名な地域や自然が多い地域が上位に表示される傾向にあります。
このように狙いたいキーワードがどの地域に需要があるのかを的確に分析できれば、ローカライズしたコンテンツを作成できるようになります。地域への密着度が高いビジネスをしている場合は、Googleトレンドで地域別の需要も確認してみましょう。
Googleトレンドとキーワードプランナーの使い分け
Googleトレンドとキーワードプランナーの両方を活用することでユーザーの検索需要をより解像度高く把握できるため、コンテンツSEOやリスティング広告出稿などで大きな成果に繋げられます。効果を最大限に活かすためにも、キーワードプランナーの活用方法を理解しておきましょう。
【キーワードプランナーの活用方法】
- 同じキーワードで広告を出稿している競合の強さ
- 月間の検索ボリューム
- クリック単価(CPC)の目安の確認
- 関連性の高いキーワードの確認
たとえば、キーワードプランナーで検索の需要を確認し、Googleトレンドで需要がある時期やトレンド性はあるのか確認するといった使い分けができます。
ただしGoogleトレンドはアカウント登録なしで利用できますが、キーワードプランナーを使う場合はアカウント登録をする必要があります。
無料で登録できるため、マーケティング担当者はぜひ登録しておくとよいでしょう。
オウンドメディア運営についてお悩みの方へ
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Googleトレンドを使って実際に分析した事例
実際にGoogleトレンドを活用し、「スタッドレスタイヤ」のキーワードで検索動向や関連キーワードの調査を実施しました。
スタッドレスタイヤとは、スタッド(鋲)がないタイヤのことです。冬シーズンのみ利用する商品のため、下記画像のようにGoogleトレンドで検索需要が上がるタイミングが9月下旬、11月〜12月にかけてピークだと顕著にわかります。
多くのアクセス数を獲得したい場合、需要がピークに達する前の9月〜10月頃にコンテンツを投稿するのが理想だとわかるでしょう。
また、スタッドレスタイヤのように冬向けの商品は、地域別の需要も顕著にあらわれます。
1位が岩手県、2位が福島県と雪がよく降る地域が上位に並んでいます。寒くて雪が降る地域にターゲットを絞ってコンテンツ制作や、リスティング広告の出稿を検討してみても良いでしょう。
加えて関連キーワードを見てみると、「スタッドレスタイヤ 買取 おすすめ」のキーワードが上がっています。
この結果からスタッドレスタイヤは新しく購入するのではなく、買い替えの需要のほうが大きいのではないかと仮説が立てられます。
自社でスタッドレスタイヤを販売しているのか、それともスタッドレスタイヤを販売している業者を紹介しているのかなど、ビジネスの形態によって作るべきコンテンツの方針は異なりますが、Googleトレンドから得られる情報が戦略を決める上で有益なのは間違いないでしょう。
本章の事例を参考に、Googleトレンドで対策したいキーワードを分析してみてください。
Googleトレンドをメディア運営に役立てよう
本記事ではGoogleトレンドの機能や活用方法、事例を解説しました。
Googleトレンドは検索需要が増えるタイミングや関連トピックを調査できる優秀なツールです。
うまくGoogleトレンドを活用することで、最適なコンテンツを的確なタイミングで投稿できます。記事のアクセス数やコンバージョンの増加に貢献してくれるでしょう。
似たツールでキーワードプランナーがありますが、両者を活用できればいつもよりも精度の高いキーワード選定ができます。検索需要が高く、競合が少ないお宝のようなキーワードを発見できるかもしれません。
なお、株式会社LANYはSEO施策やキーワード選定の支援を行なっております。「どのようにSEO対策を進めればいいかわからない」「質の高い記事が作れない」などのお悩みがある担当者の方はぜひLANYにご相談ください。
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