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リマーケティングとは?仕組みや設定方法、広告の運用ポイントを解説
リマーケティングは、自社サイトに訪問して離脱したユーザーに再度アプローチするマーケティング手法です。すでに興味のあるユーザーに訴求することで、商品・サービスを知らない人に宣伝するよりもコンバージョンにつながる可能性があります。
Webマーケティングの場合、リマーケティングはGoogle 広告やYahoo!広告などの広告サービスでおこなえます。しかし、はじめて実施する場合、どのようにすればよいかわからない人もいるでしょう。
本記事ではリマーケティングの概要や仕組み、広告の設定手順を紹介します。効率的にコンバージョン数を増やしたい方は、ぜひ参考にしてください。
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リマーケティング(リターゲティング)とは?
リマーケティングとは、自社サイトに訪れたことのあるユーザーに対し、広告を配信して再訪問を促すことです。
一度自社サイトに訪問したユーザーは商品やサービスへの興味が高い傾向にあるため、リマーケティングをすることでコンバージョン率の向上が期待できます。
リマーケティングと似た名称に「リターゲティング」がありますが、各広告媒体における名称が異なるだけで基本的には同じです。
広告媒体によって呼称が異なり、それぞれ以下のように呼ばれています。
- Google:リマーケティング
- Yahoo!:サイトリターゲティング
- Facebook:リターゲティング
なお、この記事では名称を「リマーケティング」に統一して解説します。
リマーケティング広告の仕組み
リマーケティング広告は、自社サイトに来訪したユーザーにCookieが付与されることで広告を配信できる仕組みとなっています。
Cookieとは、ユーザーのWebサイト履歴やログイン情報などがブラウザ上に一時保存されるファイルのことです。Cookieによってユーザーを特定・識別し、追跡ができます。
CookieはWebサイトの閲覧履歴や行動などのアクセス記録のみで個人情報の記録はされません。一定期間が過ぎると自動的にデータが無効になります。
Google 広告の場合「Google タグ」と呼ばれるタグをサイトに設置することでリマーケティング広告の配信が可能です。
自社サイトへ来訪し、Cookieが付与されたユーザーをリスト化でき、ターゲットとして広告を配信できます。
リマーケティング広告の種類
リマーケティング広告には種類があり、代表的なものとして以下の5つがあります。
- 標準のリマーケティング
- 検索広告向けリマーケティング(RLSA)
- 動的リマーケティング
- 顧客リストにもとづいたリマーケティング
- 動画リマーケティング
それぞれの特徴やメリットを紹介するので、ぜひ参考にしてください。
標準のリマーケティング
標準のリマーケティングでは、ディスプレイ広告の配信先であるサイトやアプリを閲覧しているときに広告を配信できます。
リマーケティング用のタグをサイトに設置し、タグを読んだユーザーをリスト化することで広告を配信できる仕組みです。
サイトの閲覧履歴にあわせてセグメントを簡単に設定できるのがメリットです。
Google広告の場合、追跡時間が設定でき、最大540日まで設定の追跡ができます。
検索広告向けリマーケティング(RLSA)
検索広告向けリマーケティングは、サイトを訪問した履歴があるユーザーに対し、検索広告を表示させる手法です。
検索行動をしている人に配信できるのが特徴で、「しっかりと調べてから購入したい」というユーザーに向けて広告を配信したいときに活用できます。
検索行動をしている時点で商品・サービスへの関心が高いため、コンバージョン率の向上が期待できます。
セグメントしやすく、たとえばサイト訪問者と非訪問者とを区別して広告内容を変更することが可能です。
広告の単価を調整でき、コンバージョンの確度が高いユーザーへの配信を強化できます。
動的リマーケティング
動的リマーケティングは、広告主のサイト・アプリの閲覧状況や、商品の購入などユーザーのアクションにあわせて、最適な広告クリエイティブを自動生成して表示できる機能です。
たとえば、ユーザーのサイト閲覧履歴から関連性が深い商品・サービスの広告を自動生成できます。
ユーザーごとに最適なクリエイティブを配信できるため、コンバージョン向上につながるでしょう。
ユーザーの趣味・関心が重要となる求人広告や不動産などに向いています。
顧客リストにもとづいたリマーケティング
広告主が所有している顧客リスト(メールアドレスや電話番号、住所など)をもとにユーザーリストを作成できるリマーケティング手法もあります。
顧客リストにもとづいたリマーケティングを活用することで、既存顧客への再アプローチだけではなく、類似しているユーザーへの訴求が可能です。
顧客リストより趣味や関心などを分析し、媒体がもっているアカウント情報と合致するユーザーに配信できる仕組みです。
利用する際は金額や広告ポリシーなどの基準をクリアする必要があります。
動画リマーケティング
動画リマーケティングでは、YouTubeのような動画媒体で自社動画を視聴したいユーザーに対し、動画広告を配信できます。
FacebookやInstagram、X(旧Twitter)などのような動画フォーマットがあるSNSでも利用可能です。
テキスト広告と比べるとやや広告の単価が高い傾向にありますが、印象に残りやすいクリエイティブを表示できるため、コンバージョン率や認知度の向上に効果的です。
リマーケティング広告の5つのメリット
リマーケティング広告を利用するメリットは、以下の5つです。
- 興味のあるユーザーに再度アプローチできる
- ユーザーの意図に合ったクリエイティブを制作しやすい
- コンバージョン率が高い
- 単純接触効果が得られる
- CPAを抑えやすい
ほかの広告との違いを把握できるので、ぜひ参考にしてください。
興味のあるユーザーに再度アプローチできる
リマーケティング広告では、すでに自社商品やサービスに興味のあるユーザーに対し、再度アプローチすることでコンバージョンにつなげられます。
商品やサービスに興味のあるユーザーでも、半数以上は何かしらの理由で離脱します。
一般的にサイトを訪問したユーザーがページ遷移して途中で離脱する割合(離脱率)は、50%~90%ほどです。
離脱したユーザーと再度接点をもつには、自社からアプローチをかけることが大切です。
リマーケティング広告を配信することで、ユーザーが自社商品やサービスのことを思い出せるため、ユーザーが自社サイトに再訪問する可能性が高くなります。
また、人は単純接触回数が多いものに好感を抱きやすいという性質をもっているため、リマーケティング広告でユーザーの目に留まる回数を増やすだけでも効果的です。
ユーザーの意図に合ったクリエイティブを制作しやすい
リマーケティング広告では、アナリティクスツールで得た情報からユーザーの意図を推測でき、効果的なクリエイティブを制作しやすくなります。
広告効果を最大限に高めるには、ユーザーの意図や購買行動にあわせたクリエイティブで広告配信することが肝心です。
たとえば、ECサイトで登山用アウターの商品ページに訪問して途中離脱したユーザーがいたとしましょう。この場合、登山用アウターの魅力が詰まったクリエイティブで広告配信すれば注意を惹きやすくなり、ページへの再来訪を促せます。
ユーザーの意図を汲んだクリエイティブを制作し広告配信ができれば、コンバージョン率向上が期待できます。
コンバージョン率が高い
リマーケティング広告はこれまで接点のなかったユーザーに広告を配信するよりも、コンバージョン率が高い傾向にあります。
リマーケティング広告の配信対象は、過去に一度でもサイトに来訪した履歴があるユーザーです。自社商品やサービスを認知していないユーザーよりも興味度合いが高く、購入や問い合わせにつながりやすくなります。
ただし、商材によっては、リマーケティング広告が適していないケースもあります。
たとえば、トラブル対応サービスのような緊急性が高い商材は検討期間が短いため、リマーケティング広告では効果を上げるのは困難です。
リマーケティングが向いていない商材の場合は、リスティング広告のようなユーザーニーズと連動性の高い広告で対応しましょう。
リスティング広告について、詳しくはこちらを参照ください。

一方で緊急性の高くないものや高級商材、選択肢や種類が多い商品は検討期間が長いため、リマーケティング広告の相性がよく、コンバージョン率の改善が期待できます。
単純接触効果が得られる
接触回数が多いと、単純接触効果(ザイアンス効果)が得られ、商品やサービスへの興味を高められます。
単純接触効果とは、相手と接する回数が増えることで好感度や評価が上がる現象です。
最初は広告に対していた警戒心を抱いていたユーザーが、何度も広告を目にすることで身近に感じやすくなります。
接触頻度が増えると購入意欲が高まり、サイトへの再訪問を促せます。
CPAを抑えやすい
リマーケティング広告はサイト上のページを閲覧しているなどの一定の興味を示したユーザーに配信します。そのため費用対効果が高く、CPAを抑えやすい傾向にあります。
CPAは顧客獲得単価のことで、コンバージョン1件あたりに発生した費用を表す指標です。
CPAが下がれば広告運用にかかる費用を抑えられ、ほかの施策に予算を回せます。
新規獲得に向けたディスプレイ広告やリスティング広告などの費用に充てれば、より多くの新規顧客を獲得できるようになるでしょう。
リマーケティング広告の3つのデメリット
リマーケティング広告には、以下の3つのデメリットがあります。
- 再アプローチで不快に思われる場合がある
- リーチできるユーザーに限りがある
- 配信に必要なデータが貯まるまで時間がかかりやすい
メリットとデメリットを理解したうえで、リマーケティング広告の運用を検討しましょう。
再アプローチで不快に思われる場合がある
単純接触効果があるとはいえ、何度も同じ広告が流れるとユーザーからマイナスな印象をもたれるおそれがあります。
商品やサービスのイメージダウンにつながるため、表示回数を多すぎず少なすぎず設定することが大切です。
Google広告で1ユーザーあたりの表示回数を調整する場合、フリークエンシーキャップという機能を活用しましょう。
表示回数の上限を決められるため、自社広告が何度も表示される不快感を軽減できます。
リーチできるユーザーに限りがある
リマーケティング広告は、一度サイトやアプリに訪問したユーザーにのみ配信できるため、リーチできる母数に限りがある点がデメリットです。
アプローチ数が伸びないとコンバージョンの獲得が難しく、配信しても効果が得られにくくなります。
リマーケティングでアプローチ数を増やすには、ほかの広告も利用することが大切です。
たとえば、認知拡大に向いたディスプレイ広告を出稿することで、新規のサイト訪問者数を増加させてリマーケティングをおこなえば、効率的な集客が期待できます。
ディスプレイ広告については、以下の記事で紹介しているので、あわせてお読みください。

配信に必要なデータが貯まるまで時間がかかりやすい
リストの母数(配信対象リストのユーザー数)が蓄積されるまでに、一定数の時間が必要です。
Googleのリマーケティング広告の場合は最低でも100、Yahoo!の場合は最低1,000件のリストが必要です。
最低リスト数に到達しないと、リマーケティング広告を配信できません。最低リスト数を超えていたとしても、母数が少ないとほとんど表示されないおそれがあります。
リマーケティング広告の配信は、ある程度リストの母数が溜まってからおこなうのをおすすめします。
リマーケティング広告を配信できる媒体
リマーケティング広告を配信できるのはGoogleやYahoo!だけではありません。
以下の7つの代表的な広告媒体でもリマーケティング広告を作成・配信できます。
- Google広告(GDN)
- Yahoo!広告(YDA)
- Facebook広告
- Instagram広告
- LINE広告
- Criteo広告
- X(旧Twitter)広告
上記のうち利用している広告媒体があれば、リマーケティング広告を活用して効果が得られるか試してみましょう。
リマーケティング広告で必要な3つの事前設定
リマーケティング広告を配信するには、以下の3つの事前設定が必要です。
- リマーケティングタグの設置
- リマーケティングリストの作成
- リマーケティング配信予定のキャンペーン(または広告グループ)との紐付け設定
これらの事前設定について、Google 広告とYahoo!広告を例に詳しく解説していきます。
リマーケティングタグの設置
リマーケティング用のタグを自社サイトに設定する主な方法として、以下の2つの方法があります。
- 自社サイトのコードに直接追加
- Googleのタグマネージャーを使って追加
今回は、Googleのタグマネージャーを使って追加する方法を解説します。
<コンバージョンID取得の流れ(Googleの場合)>
- 「ツール」→共有ライブラリ内から「オーディエンスマネージャー」に入り、「データソース」のGoogle広告タグ詳細をクリック
- 画面下部の「タグを設定する」の「Googleタグマネージャーを使用する」をクリック
- コンバージョンIDをコピー
<リターゲティングID取得の流れ(Yahoo!の場合)>
- 共有ライブラリ内から「ターゲットリスト」に入り、「オーディエンスソース」のサイトリターゲティングタグをクリックし、「タグ・IDを表示」
- カスタムオーディエンスID(サイトリターゲティングID)、もしくはサイトジェネラルタグ・サイトリターゲティングタグのソースコード内の「”yahoo_retargeting_id”」に記載のあるIDをコピー
<Google タグ設置の流れ(Googleの場合)>
- 「Googleタグマネージャー」内の「タグ」で新規作成
- タグタイプの選択で「Google広告のリマーケティング」を選択
- コピーしたコンバージョンIDを入力し、トリガーを「All Pages」に設定
- 作成したタグにチェックを入れ、プレビューで動作確認をして「公開」をおこない完了
<サイトジェネラルタグ・サイトリターゲティングタグ設置の流れ(Yahoo!の場合)>
- テンプレートの「タグテンプレート」から検索ギャラリーをクリック
- 検索窓でYahooを検索し、「Yahoo広告 サイトジェネラルタグ」「Yahoo広告(ディスプレイ広告) – サイトリターゲティングタグ」を選択し、ワークスペースに追加
- タグから新規でタグの設定をクリック
- 2で追加した種類のタグに、それぞれのタグを設定
- サイトリターゲティングタグは「yahoo_retargeting_id」にIDをペースト。サイトジェネラルタグ・サイトリターゲティングタグともにトリガーを「All Pages」に設定
- サイトリターゲティングタグは、詳細設定にあるタグの順序付けの「任意の名称(リターゲティングタグ)が発効する前にタグを配信」にチェックをし、設定タグを「任意の名称(サイトジェネラルタグ)」を選択
- 作成したタグにチェックを入れ、プレビューで動作確認をして「公開」をおこない完了
リマーケティングリストの作成
自社サイトにGoogleタグを設定できたら、ユーザー条件を設定し、リマーケティングリストを作成します。
<リマーケティングリスト作成の流れ(Googleの場合)>
- 「オーディエンスマネージャー」内の「オーディエンスリスト」から、青い十字ボタンをクリックし「ウェブサイトを訪れたユーザー」を選択
- 対象URLや有効期間等の必要情報を入力し、「セグメントを作成」をクリック
<オーディエンスリスト作成の流れ(Yahoo!の場合)>
- 共有ライブラリー内から「オーディエンスリスト」に入り、「オーディエンスリスト」の「オーディエンスリストを作成」をクリックし、「ウェブサイト訪問ユーザー」を選択
- 対象URLや有効期間等の必要情報を入力し、「作成」をクリック
キャンペーン(または広告グループ)との紐付け設定
リマーケティングリストを作成できたら、リマーケティング配信予定のキャンペーン(または広告グループ)との紐付け設定をおこないます。紐付けしないと広告を配信できないので、必ず設定が必要です。
<リマーケティングリストと配信リストを紐付けする流れ(Googleの場合)>
- 「オーディエンス、キーワード、コンテンツ」→「オーディエンス」から「オーディエンス セグメント を追加」をクリック
- 「キャンペーン」もしくは「広告グループ」からオーディエンス セグメントを編集するレベルを選択
- 紐付けたいキャンペーンもしくは広告グループを選択
- 「ターゲティング」を選択
- 「閲覧」にある「ユーザーがお客様のビジネスを使用した方法」を選択
- 作成したリマーケティングリストを選択し、「保存」をクリック
<リマーケティングリストと配信リストを紐付けする流れ(Yahoo!の場合)>
- 「オーディエンスリスト」タブから紐付けたいキャンペーンと広告グループを選択をし、決定して進むをクリック
- 「オーディエンスリストを指定して配信」の選択をし、事前に作成したオーディエンスリスト名の配信にチェックを入れて、設定をクリック
リマーケティングの注意点
リマーケティングを実施する際は、以下の点に注意しましょう。
- 質の高いリストを作成する
- リストの配信設定を「モニタリング」にしない
- 「or」と「and」を間違えない
- URLは完全一致で登録しない
- スマホサイトがある場合はURLに「sp」を含める
適切に設定しないとユーザーのクリック率が伸びづらくなるため、ぜひ参考にしてください。
質の高いリストを作成する
ユーザーの興味や購買意欲の度合いによってリストを分類し、質の高いユーザーリストを作成しましょう。
リマーケティング広告の成果は、ユーザーリストの設計に大きく左右されます。どのようなユーザーをリスト化して、どのように運用コントロールをしていくのかを事前に設計することが大切です。
リストの質は以下のような観点で決まります。
- サイトのどの地点、どのページで離脱したユーザーか
- どのくらいの期間内にサイトに訪問したユーザーか など
たとえば「ランディングページ→問い合わせフォーム→サンクスページ」というサイト構成の場合、以下の2つのパターンによってリストの質が異なります。
- フォームまで到達したユーザーのみをリストに含めるのか
- ランディングページに訪問したユーザーすべてを配信対象リストに含めるのか
フォームまで到達したユーザーのみにすれば母数は少なくなりますが、商品への興味はかなり高いでしょう。一方で、ランディングページに訪問したユーザーすべてを対象にすれば、母数は多くなりますが商品にあまり興味のないユーザーも含めることになります。
リマーケティング広告の配信目的や、狙いたいターゲットを明確にし、リストをどのように作成するか決めることが大切です。
リストの配信設定を「モニタリング」にしない
リマーケティング配信で設定を「モニタリング」にすると、ターゲットリストに限定した広告配信ができないため注意しましょう。
モニタリングは全体に広告配信をし、特定のユーザーの配信結果を取り出す機能です。はじめからリストを限定して広告を配信するには「ターゲティング」を設定する必要があります。
モニタリングとターゲティングは混同されやすいので、設定時に必ず確認しましょう。
Google 広告の場合は、「リマーケティング」メニューの「オーディエンス」から「ターゲット設定」にチェックを入れることで設定できます。
「or」と「and」を間違えない
オーディエンスセグメントを作成した場合は、「or」と「and」の使い方を間違えないようにしましょう。
「or」はどちらかのサイト(ぺージ)に訪問した、「and」はどちらのサイト(ぺージ)にも訪問したという意味です。
「and」は条件が絞られますが、ターゲット層が異なるぺージを設定してしまうと、配信されなくなるおそれがあります。
ターゲットの範囲が変わってしまうため、事前に確認してから配信しましょう。
URLは完全一致で登録しない
対象URLを設定する際は完全一致となる「次と等しい」を選ばないようにしましょう。
Google 広告の場合、対象URLの設定で以下のような範囲の指定ができます。
- 次を含む
- 次と等しい
- 次から始まる
- 次で終わる
- 次を含まない など
URLを「次と等しい」で登録すると、登録した1ページのみからしかデータを収集できません。
たとえば「https://lany.co.jp/」で「次と等しい」と設定すると、トップぺージに訪れた人のみがリマーケティングの対象となります。
自社サイトに訪れた人全員をリマーケティングするためにも「次を含む」を選択しましょう。
スマホ用サイトがある場合はURLに「sp」を含める
スマホ用サイトとパソコンサイトが別々である場合は、スマホ用サイトのURLも含めましょう。
一般的に、スマホ用サイトのURLは「sp」と記載されています。
「sp」を含めないと、スマホユーザーからのリマーケティングができなくなるため、収集できるデータが少なくなるおそれがあります。
ただし、レスポンシブデザインに対応している場合は、設定は不要です。
標準的なリマーケティングリスト作成のポイント
リマーケティング広告のリスト作成には、以下のポイントに沿って作成することをお勧めします。
- ユーザーがどのページに訪問したかで配信を決める
- コンバージョンまでの期間を把握する
- 申し込み手前で離脱したユーザーリストを作る
- 目標達成(コンバージョン)したユーザーをリストから除外する
- 条件の切り口を変えて多様なリストを試す
クリック率やコンバージョン率の改善につながるため、ぜひ参考にしてください。
ユーザーがどのページに訪問したかで配信を決める
リマーケティングリストを作成するときは、Webサイトのどのページに訪問したユーザーに配信するか決めるのがポイントです。
サイトのどのページに訪問したかで、ユーザーの訪問意図や興味、購買意欲の度合いを推測できます。
たとえば、商品ページや購入ページ、問い合わせフォームに訪問したユーザーは比較的購買意欲が高いと考えられます。
一方で、トップページだけ訪問してすぐに離脱したユーザーは、商品やサービスの認知はしているが購買意欲は低いでしょう。
ユーザーのファネル(行動段階)を意識することで、質の高いリストを設計できます。
リスト作成の際には、LPや商品ページだけでなく、コラムなど記事ページを閲覧しているユーザーも対象に含めて設計しましょう。
コンバージョンまでの期間を把握する
ユーザーがサイトを訪問してからコンバージョンに至るまでの期間を把握し、リマーケティング広告を配信することで、コンバージョン率の向上が見込めます。
商品によって、コンバージョンに至るまでの期間はさまざまです。
衝動買いできるようなものであればコンバージョンまでの期間は比較的短くなり、高級品やリフォームなどは、比較検討に時間がかかりやすい傾向にあります。
比較検討に時間がかかる商材は、コンバージョンの期間を長めに設定してリストを作成しても一定の効果が得られます。
リマーケティング広告では「◯日以内に訪問したユーザー」というように、ユーザーの検討期間を考慮したリスト設計が可能です。リスト作成時は、商材の性質も考慮に入れながら日数を設定しましょう。
なお、Google広告の場合、設定できる日数は最長で540日です。
申し込み手前で離脱したユーザーリストを作る
購買意欲が著しく高いユーザーのみをリスト化して配信することで、よりコンバージョン率を高められます。
とくにフォームやカートページなどに遷移し、購入直前で離脱したユーザーのリスト化がおすすめです。
一般的に、離脱したユーザーは初回訪問から7日以内に再度訪れてコンバージョンする傾向があります。
「申し込み手前で離脱したユーザーリスト」を別途で作成し、適切なタイミングでリマーケティング広告を配信できれば、コンバージョン率の向上が期待できるでしょう。
目標達成(コンバージョン)したユーザーをリストから除外する
目標達成(商品を購入やお問い合わせ等のコンバージョン)したユーザーはリストから除外しましょう。
一度コンバージョンしたユーザーが短期間のうちに再度コンバージョンする可能性は低く、ムダな広告配信につながるためです。
リピート商材など再コンバージョンを促したい場合は、専用のリストを作成して広告配信することをおすすめします。
条件の切り口を変えて多様なリストを試す
リマーケティング広告では、さまざまな条件でリストを作成できるため、あらゆるパターンで効果検証してみましょう。
Googleアナリティクスと連携させると、より細かい条件でリストの作成が可能です。
<作成できるリストの例>
◯日以内にサイトに訪問したユーザーのリスト
- 特定のデバイス(スマートフォンなど)を使用しているユーザーのリスト
- 特定の年齢・性別のリスト
さらにユーザーの行動を細かく特定することで、コンバージョンを促すような広告をピンポイントで配信できます。
条件の切り口を変えて多様なリストを作成し、それぞれのリストに合ったクリエイティブを作成することで、より成果につながりやすくなります。
リマーケティング広告を運用するポイント
リマーケティング広告を運用するポイントとして、以下の4つを紹介します。
- リストや期間によって入札単価を変更する
- リストは配信だけでなく除外にも使う
- クリエイティブの種類を増やす
- ほかの施策と組み合わせて相乗効果を狙う
コンバージョン率向上につながる施策のため、ぜひ試してみましょう。
リストや期間によって入札単価を変更する
ユーザーリストや訪問した期間によって入札単価を変えましょう。
コンバージョンしやすいユーザーやリピーターになるユーザーであれば、入札単価を高くすることをおすすめします。
確度の高いユーザーに広告費を集中投入することで、広告の配信機会が増え、コンバージョン数の増加が期待できます。
コンバージョンしやすい期間を設定したリストや、購入意欲の高いリストを作成し、調整しましょう。
逆に訪問した日から期間が長いユーザーはコンバージョンの可能性が低いため、入札単価を下げることで費用対効果の高い広告運用が可能です。
ただし、自動入札の場合は「クリック数の最大化」に設定しない限り、入札単価の調整ができません。あくまでも手動での入札をする人に向けた施策となっています。
リストは配信だけでなく除外にも使う
作成したリストは、配信リストだけでなく除外リストとしても活用できます。
たとえば、商品を購入していないユーザーに限定して広告を配信する場合、リストを以下のように設計できます。
- 商品を購入したユーザー:リマーケティングリストを「除外」リストとして活用
- 商品を購入していないユーザー:リマーケティングリストを「配信」リストとして活用
コンバージョンに至らなかったユーザーに限定して広告を再度配信し、購入見込みのあるユーザーにだけアプローチを仕掛けることで広告費用の削減や、コンバージョン率の改善を図れます。
クリエイティブの種類を増やす
ディスプレイ広告でリマーケティングをおこなう場合は、できるだけ多くのクリエイティブを用意しましょう。
ユーザー一人ひとりに最適なデザインやキャッチコピーを用意することで、クリック率やコンバージョン率を高められるためです。
また、幅広いバナーサイズのクリエイティブをもつことで、広告の配信枠を増やせます。
さまざまな配信面で広告が掲載されるよう、サイズの異なる広告を用意しておくことが重要です。
クリエイティブの種類を増やしたい方は、以下でデザインの参考になるサイトを紹介しているので、チェックしてください。

ほかの施策と組み合わせて相乗効果を狙う
リマーケティング広告だけでは配信母数が限られ集客力を伸ばせないため、ほかの広告施策と組み合わせることが大切です。
リスティング広告やディスプレイ広告だけではなく、SEOやSNS運用、ポータルサイトなどのマーケティング施策も実施しましょう。
なかでもSEO施策でコンバージョンが取れないか検討をしてみましょう。自然検索で自社サイトに流入できれば、広告費をかけずにリマーケティングで狙えるユーザーを増やせます。
SEOについては以下の記事で詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

リマーケティング広告でより効率的に集客しよう
リマーケティング広告は、自社サイトを訪問して離脱したユーザーに広告を配信し、再訪問やコンバージョンを促す広告です。Google 広告やYahoo!広告をはじめ、FacebookやLINE広告、X(旧Twitter)広告などで配信できます。
各広告媒体の管理画面からGoogle タグを取得し、自社サイトに設置することでユーザーのCookie情報を特定でき、リマーケティング広告配信リストを作成できます。
さまざまな条件で多様なリストを作成し、適切なタイミングで広告を配信できれば、コンバージョン率の向上が期待できるでしょう。
なお、運用型のディスプレイ広告は、細かい設定を適切におこなうことが必須です。適切なクリエイティブ、タグ設定、オーディエンスリスト作成、地域、配信面の設定など、項目は多岐にわたります。
一口にリマーケティング広告といっても事前設計や手法により配信パターンはさまざまです。
ユーザーの質や訪問ユーザーのモチベーションごとのリスト設計、ユーザーの意図を汲んだクリエイティブで成果が左右される複雑な広告となっています。
リマーケティング配信の成果に伸び悩んでいる、もしくはそもそも運用の設計でつまずいている場合は、広告運用の経験が豊富な代行会社に依頼することも検討しましょう。
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