【文字数と検索順位の関係】SEOの都市伝説を海外の分析データを踏まえてロジカルに解説

SEOと文字数の関係
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コンテンツSEOをしていると、記事の文字数には頻繁に悩まされます。

文字数と検索順位の関係はあるのかないのか、その正解はわからないため、世の中には2つの流派が存在します。

  • 文字数と検索順位は関係がある
  • 文字数と検索順位は関係がない

この記事では、文字数と検索順位の関係について、各種データと私自身のこれまでのSEO経験を踏まえながら詳細に記載していきます。

悩ましい本トピックについて、少しでもあなたの理解が深まれば幸いです。

本記事の内容はYouTube動画でも解説しています。動画版も見ていただくことで理解がより深まるかと思いますので、ぜひお時間がある方は合わせてご視聴くださいませ。

竹内渓太のアバター
執筆者

SEOコンサルタント

竹内渓太

株式会社LANYの代表。株式会社リクルートホールディングスにデジタルマーケティング職で新卒入社。3年間デジタルマーケティングに従事。その後、株式会社LANYを創業。大規模サイトのSEOが得意。

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目次

文字数と検索順位には強い “相関” がある

文字数と検索順位の関係を考える際に、次の2つの違いを意識する必要があります。

  • 相関関係
  • 因果関係

相関関係とは、2つの異なる事象の間に何らかの関係があることを指し、因果関係とは片方が片方の原因になっていることを指します。

SEOで順位を上げるための要因を知りたければ、相関がある指標ではなく、因果のある指標を見つけなければいけません。

つまり、「〇〇をすれば、検索順位が上がる」という〇〇のことです。

では、文字数と検索順位の関係は、相関でしょうか?因果でしょうか?

数多くの研究によって、文字数と検索順位には非常に強い “相関” が見られることがわかっています。

Backlinkoの分析

backlinko optimal content length and search ranking
Backlinkoの文字数と順位の関係分析(リンク

backlinkoは、1,180万の検索結果を対象に、SEOの順位と関係のある指標を導き出す分析をしました。

その結果が、上記のグラフになっており、文字数が多いほど、検索順位が高いことがわかるかと思います。

Ahrefsの分析

03 correlation between word count and referring domains copy
Ahrefsの文字数と自然検索流入数の分析(リンク

Ahrefsの分析では、直接的な順位との関係ではなく、より結果指標に近いオーガニックトラフィック(SEO流入数)との関係を示しています。

上記を見てわかるとおり、文字数が多くなればなるほど、平均オーガニックトラフィックが多くなっていることが見て取れるでしょう。

この他にも、多くの分析結果が発表されており、「文字数とSEOの検索順位には相関がある」ことは断言してしまって間違いないと思います。

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文字数と検索順位には因果関係はあるのか?

文字数と検索順位に、相関関係がありそうなことはわかりました。

しかし、因果関係があるかどうかは別の話です。

因果関係がなければ、たとえ文字数を増やしたとしても、上位表示されることはなく、徒労に終わってしまいます。

まずGoogle側が、文字数とSEOの関係についてどのように述べているのかの公式見解をまとめます。

文字数と検索順位の因果関係に対するGoogleの公式見解

Googleのオフィスアワーにて、検索エバンジェリストのジョン・ミュラーは次のように述べています。


we don’t have an algorithm that counts the words on your page and says “Oh everything until 100 words is bad everything between 100 and 500 is fine and over 500 needs to have five pictures.”

we don’t look at it like that we try to look at the pages overall and make sure that

this is really a compelling and relevant search results to users and if that’s the case then that’s perfectly fine if that’s long or short or lots of images or not that’s essentially up to you


Googleは各サイトのページの単語数(文字数)を数えて100語までが悪い、100語から500語の間のすべてが大丈夫で500以上であれば5枚以上の画像があるべきだ、などといったアルゴリズムを持っていません

私たちは、ページ全体を見て評価してる

本当にユーザーにとって魅力的で関連性の高い検索結果(ページ)であれば、長いか短いか、またはたくさんの画像であったとしても、全く問題ない

要約すると、「文字数を直接的に見て順位を決めることはなく、あくまでもユーザーにとって魅力的であるかどうかで判断している」と述べています。

Googleお決まりのセリフですね。

ただ、各種分析結果を見る限り、文字数と順位に因果があってもおかしくないような結果になっているため、より深く考える必要がありそうです。

ここからは、文字数と検索順位に因果があるのかどうかの見解を記載していきます。

文字数と検索順位に因果があるかどうかの見解

先ほどの分析結果を出していたBacklinkoとAhrefsの他の分析を見てみると、異なる結果も見えてきます。

Backlinkoの分析

Long form content generates more backlinks than short blog posts
文字数と被リンク数の関係

上記のグラフは、文字数と被リンク数の関係です。

この結果から言えることは、「文字数が多いコンテンツの方が、より多くの被リンクを獲得する傾向にある」ということです。

被リンク獲得方法については、下記に記事に詳細にまとめてあります。

被リンク獲得コンサルティングサービス概要ページはこちら>>

Ahrefsの分析

01 correlation between word count and referring domains
Ahrefsの文字数と参照ドメインの関係分析(リンク

Ahrefsの分析によれば、文字数が多いほど、参照ドメイン(被ドメイン)の数が多くなっていることがわかります。

SEMRushの分析

SEMrush Study - Content Length
SEMRushの文字数とSEOの分析(リンク

SEMRushの分析によれば、

  • 文字数が多いと、PV数が多くなる
  • 文字数が多いと、シェア数が多くなる
  • 文字数が多いと、被リンク数が多くなる

となっています。

3社の分析結果を踏まえると、次のようなことも言えるかもしれません。

  • 文字数が多い → 被リンクがつきやすい → 順位が上がりやすい
  • 文字数が多い → SNSなどでシェアされやすい → 順位が上がりやすい

もちろん、上記の因果が正しいかどうかもわかりません。

結論何が言いたいかというと、文字数と検索順位に因果があるのか、もしくは何かしらの中間因子を介して間接的に影響しているのかはわかりません。

上記の分析には出てこなかった、他の中間因子もいくつか考えることができますので、私的見解をこれよりご紹介します。

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文字数が多くなると、SEO的に何が起きるのか?

文字数が多くなることで、多くの指標が動くことは事実です。

先ほどの分析にあったものも含めると、次のような指標が動く可能性があると思います。

  • 被リンク数
  • シェア数
  • PV数
  • 共起語含有率

先ほどは出てきていない「共起語含有率」は、文字数が多くなることによって非常に高くなる可能性が大きく、個人的にはここが順位にヒットしていると考えています。

共起語とは、ある特定のキーワードと一緒に使われることの多い単語のことで、SEOで順位を上げるために非常に大きな役割を果たすと言われています。

基本的なGoogleの検索アルゴリズムの思想は、「ユーザーにとって、もっとも有益な結果を返す」です。

ユーザーが検索窓に入れた検索キーワードから、検索意図(何を知りたいのか)を正確に理解して、その検索意図に合致したコンテンツを返す努力をしています。

Googleが検索意図を知るためには、

  • そのキーワードの次に検索されたキーワードは何か?
  • そのキーワードとよく一緒に検索されるキーワードは何か?
  • そのキーワードで検索したユーザーが長く滞在した記事の中に含まれているキーワードは何か?

など、様々な周辺情報を用いて、検索意図を推し量ろうとします。

そのようなキーワードを共起語と呼び、共起語がきちんと含まれているサイトほど、検索意図を満たす可能性が高くなると評価されるので、Googleからの評価が非常に上がりやすくなるのです。

そして、文字数が多ければ多いほど、共起語が含まれる割合(共起語含有率)は高まります。

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この共起語含有率が高くなることが、検索意図を満たす可能性が高くなる要素として見なされており、順位が高くなっているのではないかというのが個人的見解です。

逆に、共起語含有率が高くならなければ、たとえ文字数が多くなったとしても検索順位は上がらないと考えています。

よって、ただ単純に文字数を増やす努力をするのではなく、共起語などをきちんと鑑みてそれらを記事内に含める努力の延長線上に文字数が増えるという結果があることを意識する必要があると思っています。

文字数と検索順位の関係のまとめ

この記事における文字数と検索順位の関係のまとめは下記になります。

  • 文字数と検索順位には相関がある
  • 文字数と検索順位に直接的な因果はおそらくない
  • ただし、文字数が増えることによって被リンク数や共起語含有率などの中間因子が動くため、結果的に検索順位に結びついている

上記のように複雑に捉えることも可能ですし、逆に振り切って下記のように捉えるのもありだと思います。

文字数を増やすことで、勝手にいろいろな中間因子が動いてくれる可能性は大きいので、難しいことはあまり考えたくない方は気合いを入れて、文字数をまずは増やしてみることから始めても良いのではないかと思います。

また、SEOで検索順位を上げるために抑えるべき観点と具体的な施策については下記記事で解説しているので、ぜひ参考にしてください。

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