指名検索は脳内SEO。今後のSEOにおける重要ファクターの紹介。

指名検索は脳内SEO

SEOにおける指名検索の重要性は年々高まってきています。

指名検索とは、そのサイト名(ブランド名やサービス名なども含む)で検索されることで、どれだけそのブランドが認知されていて、検索者に選択されているのかを測ることのできる指標です。

一見するとあまりSEOとは関係のなさそうな指標に見えますが、現在のアルゴリズムにおける重要度は非常に高くなってきています。

この記事では、SEOで指名検索が重要視されるようになってきた背景と、指名検索の増やし方、その計測方法をご紹介します。

この記事でわかること
  • SEOで指名検索が重要視されてきた背景
  • 指名検索の増やし方
  • 効果計測方法

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目次

SEOで指名検索が重要視されてきた背景

指名検索はSEO的には外部指標と呼ばれ、被リンクやサイテーションなどに類似した評価指標です。

内部指標と外部指標のそれぞれどちらが重要視されるかは時代ごとに異なっており、それぞれの中でもアルゴリズムごとに比重が大きいもの、小さいものが存在します。

かつては被リンクの効果がSEOにおいて絶大でしたが、徐々にその他の有象無象の評価指標に比重が移っていきました。

被リンクについてはGoogleのアルゴリズムの根幹を成す「人気投票」的な指標でしたし、PageRankを決定づける要因となっているため、評価比重の中でもかなり重要度が高く、多くのSEO担当者が被リンク獲得に奔放していた時代もありました。

しかしながら、被リンク獲得はサテライトサイトからの自演リンクや被リンク売買などの数多くのスパム行為を生み出したり、スマートフォン時代になるにつれてWebの生態系として被リンクが貼られる機会も少なくなり、人気投票として被リンクだけを使うのは難しくなってきたと言えます。

その結果、従来被リンクで測ろうとしていた「人気投票」は、その他の複合的な要素を踏まえてGoogleがより高精度で判断するようになりました。

最近では、E-A-Tと呼ばれる「専門性」「権威性」「信頼性」の指標がSEOの順位に与える影響が大きくなってきましたが、それを測る指標の一つとして「指名検索」があると考えています。

指名検索は、そのサイト(ブランド、サービス、プロダクト)がきちんと認知されており、検索者が何かを検索する際に頭の中で想起されているからこそ起きる検索行動です。

「脳内SEO」とも呼ばれたりしますが、ユーザーが何かを知りたい、行動したいと考えたときに、直接指名をして検索しているため、その領域での人気を表すと捉えられます。

マーケティングでは「エボークトセット」とも呼ばれ、何かをしよう、買おうと思った時に頭の中でイメージされる集合体のことを指し、その集合体の中からランダムに(確率で)一つのブランドを選んだりします。

第一想起とも呼ばれますが、すでに頭の中で選ばれるブランドになっているからこそ指名検索は起きるのであり、選ばれるブランドになっていること(脳内SEOで勝っていること)は、E-A-Tを測る上で非常に有用なのです。

その結果、E-A-Tを重視する現在のアルゴリズムでは、指名検索数が非常に重要視されていると考えています。

指名検索数を増やす方法

指名検索数を増やす方法をご紹介する前に、「人はなぜ指名検索をするの」かを考えます。

前述したとおり、脳内SEOで勝ち上がり、「〇〇といえば、XX」の状態を作れている場合に指名検索が多く発生すると思います。

もちろん、一時的にSNSなどで名前がバズり、興味を引いた結果、指名検索が増えることもあるかとは思いますが、持続可能な指名検索数の上昇を目指すためには本質的に「〇〇といえば、XX」となる必要があるでしょう。

SEOの施策というよりかは、ブランディングやPR領域の施策になりますが、昨今のSEOではそれら領域の知見は必須事項だと思いますので、ぜひ今回ご紹介する施策も踏まえて色々トライしてみてください。

覚えやすい・検索しやすい名前にする

そもそも指名検索を増やすためには、ブランド名(サイト名)を覚えやすく、ユーザーが検索しやすい名前にすることが重要です。

英語で長いブランド名にしてしまったり、PCやスマホのキーボード配列的に打ちづらいものにしてしまうと、指名検索数が思ったように増えません。

SEOおたく

もちろん、ブランド名やサイト名は指名検索を増やすことファーストで決めるべきではなく、思いやストーリーと一緒に決めていくべきだとは思います。

しかしながら、覚えやすく・検索しやすい名前にしてあげるという観点は、SEO担当者の視点からは議論のテーブルに乗せるべきです。

個人的経験としても、ブランド名を短くしたり、キーボード配列的に打ちやすいものに変えた際には、指名検索数はわかりやすく伸ばすことができました。

SNSを育てて、ユーザーとの接触頻度を高める

TwitterやInstagram、YouTubeなどのSNSを育てることが、指名検索数の上昇につながります。

ブランド名を見たことがある、聞いたことがあるという状態は、何かしらのニーズが発生した際に指名検索につながる可能性を増やしてくれます。

先ほどご紹介したエボークトセットにご自身のブランドが入るように露出を増やし、接触頻度を高めるイメージですね。

どのSNSが良いかは科学しきれていませんが、YouTube > Instagram > Twitterの順で指名検索に跳ね返りやすい印象があります。

特にYouTubeの広告では、指名検索をターゲットKPIにおいて運用することもできますので(「〇〇で検索」などと訴求するような広告)効果は高い印象です。

音声メディアを育てる

近頃、音声メディアも話題ですが、音声メディアは指名検索を増やすのに効果的だと思います。

音だけを聞いているため、画面操作は他のことができますし、耳で聞いたブランドに興味を持てば、そのままスマートフォンで検索してくれることもあるでしょう。

SEOおたく

実際に、ラジオなどにプロダクトやサービスが登場したタイミングでは、指名検索数が増えることが多かったりします。

今後どの程度音声メディアが伸びていくのかは未知数ですが、一定割合リソースを割いても無駄にはならないのではないかと個人的には感じます。

サイトのTOPページを再訪理由のあるものにする

ご自身が頻繁に指名検索するサイトを思い返してみると、何かしらTOPページなどに最新情報が掲載されていたり、お得な情報があったりと、再訪理由がある場合が多いのではないでしょうか。

TOPページを作り込んで再訪理由のあるコンテンツにしてあげることで、ユーザーが頻繁に指名検索をしてくれるようになるでしょう。

天気予報的なコンテンツ(毎日確認したくなるようなコンテンツ)を作ることができると強いと思います。

ブログなどでただの記事の羅列になっている場合には、一工夫をしてあげても良さそうです。

素晴らしいブランドを作る

施策というよりは目指すべきところですが、最終的には素晴らしいブランドを作ることが指名検索数を伸ばす一番の秘訣です。

「マヨネーズといえば?」と聞かれたらほぼすべての人が「キューピー」と答えるように、圧倒的なブランド力があれば指名検索は増え続けます。

素晴らしいブランドを作るためには、提供する価値の磨き込みやその伝え方(デリバリー、コミュニケーション)を作り込む必要があり、SEOの領域は超えます。

しかしながら、SEOの目的自体もそのブランドを育てていくことだと思いますので、ぜひ本質的なブランド力向上にも手を出していきましょう。

指名検索の確認方法(効果計測方法)

指名検索数が増えているかどうかは、Googleサーチコンソールで確認しましょう。

検索パフォーマンスの画面で、検索キーワードの箇所に「正確なクエリ」の状態でブランド名を入れることで、日々どれくらいの数の指名検索が行われているかを確認することができます。

競合他社の指名検索数が確認したい場合には、Googleキーワードプランナーを使ってもいいですし、大枠だけ掴みたい場合にはGoogleトレンドを利用しても良いかもしれません。

LANYでは、指名検索数をKPIとして追いかける場合も多くあります。

Googleサーチコンソールにて指名検索数を定点観測をして、定期的に施策を投下しながら右肩上がりにしてあげようと模索し続けています。

SEOで追いかけるべき指標は数多くあり大変ですが、ぜひ現代のSEOでは指名検索数の重要度がかなり高くなってきているので、本気で取り組んでいる方は定点観測してあげるようにしましょう。

まとめ

指名検索数は脳内SEOです。

なぜ指名検索数が大切になってきたかの背景を理解することで、今後もその重要度が下がることがなさそうで、むしろどんどんと重要度が増していくことが想定できたのではないでしょうか。

この記事で紹介した指名検索数を増やすための施策等も実施しながら、ぜひ今後重要になっていく本指標を伸ばしていきましょう。

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この記事の執筆者

竹内渓太のアバター
竹内渓太 SEOコンサルタント

株式会社LANYの代表。株式会社リクルートホールディングスにデジタルマーケティング職で新卒入社。3年間デジタルマーケティングに従事。その後、株式会社LANYを創業。大規模サイトのSEOが得意。

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