ユーザーとGoogleに評価される記事を作るためのアンケート調査の企画と活用方法

「キーワードで検索して、競合の内容を見て、最大公約数的な記事を執筆する」それだけで検索上位を取れる時代は終わりました。

終わったというのは少し過言かもしれませんが、検索上位を狙うときに、競合と似たような情報を使うのではなく、一次情報を利用することは近年のSEOでは非常に重要な要素です。

他のサイトや記事には真似できない一次情報を使うことで、ユーザーにも検索エンジンにも評価されやすくなります。

弊社でもクラウドソーシングで一次情報を取得し、アンケート内容を記事に入れ込んだことで、順位が上がった事例は多くあります。

今回はLANYのコンテンツ編集長として、年間300記事以上のディレクションを務める浅井が解説します。

この記事でわかること
  • 記事作成にアンケート調査を活用するメリット
  • アンケートを企画するときのポイント
  • アンケートを記事に活用するときのポイント

「検索上位に残り続けるコンテンツ」「高品質な記事」を作りたい方は、本記事で解説するアンケートの作り方と活用方法を読んでみてください。

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目次

記事作成にアンケート調査を活用するメリット5選

アンケート調査を記事作成に活用することには、様々なメリットがあります。

アンケート調査を記事に活用するメリットは主に下記5つです。

それぞれ詳しく解説します。

メリット①一次情報を記事に入れられ、信頼度のある記事になる

SEOコンテンツを作成するにあたって「正確な情報であること」は重要です。

近年、SEOの評価軸として「EAT」の比重が上がっています。EATとは「誰が書いたか」「どんな情報を使っているか」という点が重要視されている評価軸です。

正確な情報として「一次情報」であるアンケートは最適です。

例えば、以下の2つの文章があるとします。

  • 例1.りんごを好きな人は多いと言われています。
  • 例2.アンケートをとったところ、100人中90人がりんごを好きと答えました。

この2つであれば、2の文章の方が数字に根拠が生まれて納得感のある記事に見えますよね。

感覚的な表現ではなく根拠があり、一次情報であることで、読者に安心感と説得力を与えられます。

また、Googleをはじめとする検索エンジンも「一次情報」を評価する傾向にあり、アンケートも評価されやすいものです。

順位の向上に繋がる可能性もあるので、アンケートはぜひ使いましょう。

メリット②記事のCTR(クリック率)を上げられる

アンケートを使った記事を作成したら、タイトルや見出しを工夫してみましょう。

タイトルに「〇〇人に聞いた」「〇〇人が選んだ」など、アンケートを実施したことがわかる、多くの人に聞いたことがわかる文章を入れてあげると、クリックされる可能性が上がります。

タイトルで、「〜のおすすめ商品ランキング」と書くよりも、具体的に何人が選んだのか記載すると、読者の信頼感を得やすいですね。

メリット③記事のCVR(コンバージョン率)を上げられる

読者の信頼を得られる内容になると、記事内のCVR(コンバージョン率)も上がりやすいです。

例えば、「100人中95人が良いと思った商品」と書いてあると、「みんながおすすめしてるから良いものなんだな」と読者も感じます。

浅井優太

アンケートをとるときに「使ってみた感想」も聞いておくと、さらに具体的になり、読者の購入意欲を高めることもできます。

「〜〜なところがよかった」「〜〜は使いにくかった」など、よりリアルな意見を記載してあげましょう。

使ってみた感想があるとさらにCVRが高まります。

メリット④被リンクを得やすくなる

SEO記事を書いたことがある人なら、誰でも一度は何かしらの調査結果やアンケート結果を引用したことがあるはずです。

SEOコンテンツでは「被リンク」が重要な指標になっています。

被リンクを獲得するために、営業したり、誰かに依頼したり様々な手法があります。

理想は記事を引用してくれて、被リンクがつくことです。

書いた記事に被リンクをつけてくれれば、営業や交渉の手間はかかりません。アンケート調査は引用・被リンクを受けやすい記事の形の一つです。

メリット⑤プレスリリースを活用して、さらに多くの被リンクを得られる

アンケートは記事に使うだけでなく、プレスリリースにも活用してみましょう。

プレスリリースのメリットは、アンケートの内容がメディアに転載されて、被リンクがつく可能性があることです。

例えば、大手プレスリリース配信サービスのPR Timesでプレスリリースを配信すると、PR Timesの提携メディアに自動で配信されます。

プレスリリースの活用
PRTIMES提携メディア一覧

プレスリリース内に関連記事や自社メディアのURLを記載しておけば、配信されたメディアから被リンクを獲得できることもあります。

提携メディアへの自動配信だけでなく、他社メディアがプレスリリースの内容を引用してくれる場合も多々あり、被リンク獲得につながりやすいでしょう。

次に、アンケートを実施するならどこで行うべきか解説します。

アンケート調査の実施におすすめの媒体

アンケートは主に以下の3つを活用して実施できます。

スクロールできます
価格回答の正確性回答数
クラウド
ソーシング
サービス
SNS
アンケート
代行業者

結論、弊社がもっともおすすめする媒体は「クラウドソーシングサービス」です。比較的に安価で大量の回答を得られるからです。

ただそれぞれ特徴が異なり、「回答の正確性を求めたい!」「価格はなるべく抑えたい!」方もいると思うため、3つの媒体を詳しく解説します。

クラウドソーシングサービス

クラウドソーシングサービスの具体例をあげると、クラウドワークスやランサーズです。

クラウドソーシングのメリットとデメリットは下記です。

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メリット・比較的安価で回答を集めることができる
・回答の取捨選択ができる
デメリット・回答者の属性がわかりにくい(正確な回答かがわかりにくい)
・ジャンルによっては回答が集まりにくい

「1回答:30円〜程度」から募集できるので、費用がかなり低いのが特徴です。

回答を採用するかどうか選択できるので、適当に答えているものや、対象者以外からの回答を削除できます。

クラウドワークスアンケート回答

一方で、回答者の属性(職業や経験)がわかりにくいのがデメリットです。

とくに「〜をしたことがある人」というような経験を条件にしたアンケートを行っても、その人が本当に条件を満たしているかどうかはわかりません。

中には報酬を受け取るために適当な回答をする人もいるので要注意です。

またジャンル次第では、回答が集まらないこともあります。

弊社で「商社勤務の方」「外資系勤務の方」向けのアンケートを実施したときには回答がほとんどありませんでした。

SNS

SNSと言えば、TwitterやInstagram、Facebookなどがあります。

SNSにもアンケート機能はありますが、一般的にはアンケートフォームを作って、SNSに投稿する形で回答を集めるのが一般的です。

SNSのメリットとデメリットは下記です。

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メリット・費用をかけずにアンケートを実施できる
・拡散される可能性があり、回答数が集まりやすい
デメリット・回答者の属性を精査できない

SNSは「無料」で回答が集まり、リツイートやシェア機能によって拡散される可能性があるのが大きなメリットです。

一方、「誰が回答したのか」精査することができないので、対象外の人が回答する可能性も大いにあります。

正確な情報かどうかは担保できないので、誰でも回答できるような簡易的な調査に使うべきとも言えます。

アンケート代行業者

アンケートを代行してくれるサービスもあります。

アンケート代行業者のメリットとデメリットは下記です。

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メリット・回答者の属性が明確で、回答の信憑性が高い
・回答の集計・グラフ化も実施してくれるところもある
デメリット・依頼料がかかる(5問・100人で1万円など)
・アンケート実施までに時間がかかる

代行サービスには多くの場合、自社でアンケートモニターを抱えているため、回答者の条件を細かく設定したい、なおかつ正確な回答が欲しい場合には最適です。

アンケートの設計や集計まで行ってくれるところもあるので、初めてアンケートをやる場合でも安心です。

ただし、費用はクラウドソーシングサービスに比べると高くなりがちで、アンケートを始めるまでに時間がかかります。

「今すぐ」アンケートは取れないので、時間に余裕を持って申し込みましょう。

では実際にアンケートを作成するときに「何に気をつければ良いのか」次の章で解説します。

アンケートを企画をするときのポイント

実際にアンケートを作成するときには、質問の文章や選択肢を工夫すると回答率が上がります。

アンケートを作る際には以下のポイントを少し意識してみてください。

No.ポイント補足
1質問は10問前後に抑える・10問を超えると回答率が落ちやすい
・長くなる場合は分割するか削減する
2選択肢の粒度は揃える例:好きな果物は?
◯ :りんご・イチゴ・桃
✖  :りんご・イチゴ・きゅうり
3回答者の属性に関する質問はなるべくアンケートの最初の方にする難易度の低い問題から回答させた方が回答率が上がる
(年齢・性別・職業など)
4記述式の質問はなるべく少なくする記述式が多いと回答率が下がりやすい
5概要欄に設問数・回答にかかる時間を記載する事前にわかると、離脱率が下がりやすい
6回答形式を適切なものにする・単一選択(ボタン・タブ)・複数選択・記述から最適なものを選ぶ
・なるべくシンプルな回答形式にする
7設問にはナンバリングする離脱率が下がりやすい
8誘導質問をしない・正確な回答結果を得られない
・例:とある研究では夜更かしは体によくないと言われていますが、あなたは夜更かししたいと思いますか?
9ダブルバーレル質問を使わない・1つの質問の中で複数のことについて聞くこと
・例:この動画は面白かったですか?また、役に立ちましたか?
10頻度や数字に関する質問は具体的にする例:あなたはビールを週にどれくらい飲みますか?
◯ :「たくさん」「たまに」
✖  :「週に7本以上」「週に1〜2本」

アンケートでは回答者にスムーズに答えてもらうこと、正しく質問を理解して素直に回答してもらうことが重要です。

この10個のポイントを抑えることで、わかりやすいアンケートになるはずです。

次にアンケートを活用した記事作成を行うときに意識すべきことを紹介します。

アンケートを記事に活用するときのポイント

アンケートを記事に使うときには以下の3つを意識しましょう。

それぞれ解説します。

ポイント①記事にどう使うかを逆算してアンケートを作る

1つ目のポイントは「記事にどう使うかを逆算してアンケートを作ること」です。

アンケートでよくあるのは、「アンケートを取ってみたけど、記事に使えない」ということ。

弊社が運営するAlldropというノンアルコールドリンク専門メディアがあります。

ノンアルコールビール おすすめ」というキーワードでGoogleの関連キーワードをみると、「安い」「海外」などの言葉が見つかります。

Googleの関連キーワード
関連キーワード

この記事では「安いノンアルコールビールの紹介」や「海外のノンアルコールビール」を紹介する必要がありそうです。

せっかくアンケートを行うのであれば「安くて美味しかったもの」を聞いてみたり、「海外のノンアルコールビールで美味しいもの」を聞いてみたりできます。

実際に、記事に必要な情報を先に調べて、アンケートを設計しておけば、たくさんの使い道が生まれます。

先に記事の構成を考えて、アンケートを設計するようにしましょう。

ポイント②グラフや表を作りこむ

アンケートを使った記事が拡散されるためのコツは「グラフや表を作りこむ」ことです。

グラフや表は、ビジュアル的に見やすく、インパクトのある画像になれば読者の興味を引きます。

「ノンアルコールビール おすすめ」を例にすると、「おすすめ・人気のノンアルコールビール」の結果は、WordPressの箇条書きや表でも十分に結果を記載できます。

少し画像にするだけで、見栄えが全く変わってきます。

グラフや表を作りこむ
インパクトのある画像にする

デザイナーに依頼するのが良いですが、予算を抑えたいのであれば、Google スライドやパワーポイント、Canvaなどで簡易的に作成してみてください。

ビジュアル化するだけで拡散力が全く変わってきます。

ポイント③アンケートの概要を記事に記載する

記事にアンケート結果を載せるときは、アンケート概要も記載しましょう。

検索エンジンもアンケートのような一次情報を評価していますが、評価されるためには、アンケートを実施していることを読み取らせる必要があります。

そのために記事のどこかに概要を書いておき、アンケートのURLをつけておくのがおすすめです。

具体的に言えば、以下のようなものは記載するのが良いでしょう。

  • アンケートの実施日
  • アンケートを行った媒体(URLも可能であればつける)
  • 対象者
  • 回答数
アンケート調査の概要
アンケート調査の概要

もちろん読者もアンケートを実施した証明があるとより信頼しやすいのもメリットです。

一次情報を記事に活用する方法は下記記事で解説しているので、ぜひ合わせてお読みください。

まとめ:アンケートを使うことで記事の信頼性が上がり評価される

アンケートを使えば、記事の信頼度をあげ、ユーザーにもGoogleにも評価されやすいコンテンツになります。

さらにアンケート調査は被リンク獲得に有益な手段です。

以下のポイントを意識しながら記事に活用してみてください。

  • 記事にどう使うかを逆算してアンケートを作る
  • グラフや表を活用する
  • アンケートの概要を記載する

弊社ではアンケートを活用した記事作成も行っています。

弊社では、SEOに強い記事の構成を考えて、そこからどんなアンケートを取得すべきかを企画・調査します。

アンケートの設計や設問の作成、記事の作成まで全部を一貫して弊社で実施可能です。

「ユーザーにもGoogleにも評価され続ける記事を作りたい」という方はぜひ弊社にご相談ください。

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この記事の執筆者

浅井優太のアバター
浅井優太 SEOコンサルタント

株式会社LANY 役員
コンテンツSEOを中心に各種プロジェクトに従事。
コンテンツSEOの豊富な知見や経験と丁寧なコミュニケーションで、中長期的なお付き合いでお客様のサイトのSEO改善に貢献している。

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