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SERPsに帰させない!再検索させずに、ユーザー行動を高める方法と施策例
何かGoogleで検索したときに、1回では自分の欲しい情報を得られず、単語を少しずつ変えて何回も検索するということは誰しも経験したことがありますよね。
何回も検索してしまうことを「再検索」と呼びますが、SEOではSERPs(検索結果画面に帰させない)、つまり「再検索」させないことが評価される傾向が強いのです。
そこで、どうすれば「再検索させないか」を紹介します。
今回はLANYのコンテンツ編集長として、年間300記事以上のディレクションを務める浅井が解説します。
- なぜ再検索させず、ユーザー行動を改善すべきか
- 再検索させず、ユーザーの行動を改善するための施策3選
- 再検索させず、ユーザーの行動を改善した事例
ぜひ今回紹介する内容を自分たちのメディアを改善するアイデアの一つとして活用してください。
ユーザー行動を改善すべき理由
まず本記事では「ユーザー行動を改善する」とは以下のことを指しています。
- 読者が長い時間、記事を読んでくれるようにする(滞在時間・読了率)
- 読んだ記事から別の記事に遷移してくれるようにする(離脱率・内部リンクのクリック率)
- コンバージョンしてくれるようにする(CVR)
リライトで上記の改善をすることで、SEO的に評価されやすい記事になります。
記事内のユーザー行動を改善する理由は2つあります。
それぞれ詳しく解説します。
理由①Googleは再検索させないことを重要視している
1つ目の理由は「Googleは再検索させないことを重要視していること」です。
最近の検索結果では、PAA(People Also Ask ≒ 他の人はこちらも質問)が頻繁に表出するようになりました。
また、過去からではありますが再検索キーワードもGoogleは常に出してくれています。
Googleはユーザーの検索結果画面での行動の中でも「再検索」のデータを検索結果の改善に重視して使っている可能性が高いのではないかと推測できます。
Googleは「再検索させない」こと、つまり読者がその記事内で行動を完結できる記事を評価する傾向を強めています。
理想で言えば、下記の状態になるべきです。
- 「記事を読んだユーザーが、その記事でコンバージョンする」
- 「ユーザーが記事を最後まで読み込んで、長時間滞在してくれる(悩みの解決ができる」
そのためにも「再検索させない」仕掛けが必要です。
理由②検索順位が上昇する可能性がある
2つ目は「検索順位が上昇する可能性があること」です。
「Googleは再検索させないことを重要視している」のは実際のリライト結果からもわかります。
ただし、読者が「自社の記事を読んだ後に再検索したか」をGoogleアナリティクスやサーチコンソールなどのツールでは確認できません。
よって基本的にはサイト内の「ユーザー行動」を改善する方針で打ち手を打っていくべきです。
LANYで行った施策では、Googleアナリティクスのクリックデータやヒートマップのデータをもとにユーザー行動改善を行ったところ「検索順位も合わせて上昇する事例」が多数ありました。
ユーザー行動指標の改善が検索順位に直接・間接は不明ではあるが効くと考えています。
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再検索させず、ユーザーの行動を改善するための施策3選
再検索させず、ユーザーの行動を改善するために行うべき施策は下記3つです。
それぞれ詳しく解説します。
施策①再検索ワードを活用した記事作成
1つ目は「再検索ワードを活用した記事作成をする」ことです。
再検索ワードとは「特定のキーワードで検索したユーザーが検索結果を見た後に検索したキーワード」です。
たとえば、「SEOとは」で検索すると下記のような「再検索ワード」が検索結果に表示されます。
「SEOとは」と検索したユーザーは、読者が検索結果にある記事では自分の欲しい内容を得られず、上記のキーワードで再検索します。
再検索ワード | 読者の検索意図の一例 | コンテンツ例 |
---|---|---|
「SEOとは わかりやすく」 | わかりやすく「SEOとは何か」を解説して欲しい | 図解や表などを用いてSEOを詳しく解説する |
「SEO資格」 | 「SEOには資格が必要なのか」を解説して欲しい 「SEOに必要な資格は何か」を解説して欲しい | SEOに資格が必要なのかやSEOに関連する資格を解説する |
再検索ワードやその内容を見出しや本文に適切に入れてあげることで、読者の検索意図を満たせる記事になる可能性が上がります。
再検索ワードを抽出するには、拡張機能の「Extract People also search phrases」や柏崎剛さんのツール「再検索キーワード調査ツール」などがあります。
施策②検索意図の深堀りをした導入の作成
2つ目は「検索意図の深堀りをした導入の作成」です。
導入部分は記事の中でも最も大切な場所の1つです。導入が適切に作られていないと、そこだけで離脱する可能性があります。
例えば「SEOとは」のキーワードで検索して、クリックした記事が「最近暖かくなってきて、春が近づいてきました」みたいに全く関係のない話をしていたら「これは何の記事だ」と思いますよね。
ユーザーは導入で「その記事が読者の意図を反映している内容が書かれている」とわからなければ、検索結果に戻ってしまいます。
読者の検索意図(なぜそのキーワードを検索したか)を深掘りして作成することで、読者の滞在時間がのびたり、適切な商材や記事へのクリックを促したりできます。
導入を考えるときには以下の点を深掘りしてみましょう。
- ターゲット読者は誰?
- なぜそのキーワードで検索した?
- それを踏まえた文章になっている?
- 記事の全体像がわかる?
検索意図の深掘りや読者に刺さる効果的な導入文の作り方は下記記事で解説しています。
施策③内部リンクの繋ぎこみ
3つ目は「内部リンクの繋ぎこみ」です。
1つのページで読者の検索意図を全て満たせない場合もあります。だからといって読者の検索意図を1ページで全て網羅しようとすると、記事が長くなってしまうことがあるでしょう。
記事の内容が増えすぎると単純に読みにくくなり、1ユーザーには有益でも、別のユーザーには関係のない内容ばかりの記事になります。
1ページで読者の検索意図を満たそうとするのではなく、「自社のサイト全体」でユーザーの検索意図を満たせます。
そのために、関連性のある記事の内部リンクを適切に貼ることで、ユーザー行動を向上できます。
たとえば「商品A」を解説する記事(狙うキーワード:「A 評判」)なら、下記の内部リンクを貼ってみるのも選択肢の1つでしょう。
- 「Aのデメリット」の見出しで、「デメリットが気になる人は商品Bに」と「商品B」の記事に誘導する
- 「Aがおすすめの人」の見出しで、「〜Aに合わない人はBに」と「商品B」の記事に誘導する
商品Aのデメリットを解説すると、どうしてもデメリットが気になる読者も出てきます。デメリットが気になった読者は商品Aを購入する可能性が低いので、離脱しても問題ないでしょう。
ただ、離脱するはずだったユーザーを商品Bの記事に誘導できれば、商品Bでのコンバージョンを狙える可能性が増えます。読者としても、本来知れなかった商品Bを知れることはメリットです。
【事例】再検索させず、ユーザーの行動を改善した施策例
LANYで記事作成を行う時には再検索ワードを確実に含めることを徹底していますが、それ以外にユーザー行動を改善した施策があります。
それぞれ詳しく解説します。
事例①記事の導入文に、記事の内容を要約した箇条書きテキストを入れる
冒頭に「この記事のまとめ」をリストで3つ書き、それぞれ該当箇所へのページ内リンクを設置する施策の事例です。
結果は、ユーザー行動指標が改善(ページ滞在時間が370%上昇)し、施策から10日経過時点で対策キーワードの順位も9位→6位へ上昇しました。
記事の内容全てが読者に必要とは限りません。文章量が多く、自分の読みたい内容がなかなか出てこないと、離脱して再検索する可能性もあります。
冒頭に箇条書き(+ページ内リンク)をおくことで、読者は自分の読みたい箇所を真っ先に読めます。読みたい箇所ならじっくりと内容を読み込んでくれる可能性が高くなり、滞在時間ものびやすいです。
事例②クリック数が多い見出しを記事の上に移動させる
ヒートマップでクリック率の高い見出しの順番を前に変更した施策です。
画像では「悪い口コミ」の箇所に色がついている=クリックされているのがわかります。よくクリックされるということは、読者はそこに興味があるということの現れです。
クリック数の多い箇所を前に持ってくることで、読者に求めている答えを提示できると仮説を立てました。
施策を実行した結果、前に持ってきた見出しのクリック数が200%増加し、ページ内で最もクリックされる箇所となりました(施策前は3番目)。検索順位も2位→1位に上昇しました。
仮説としては、ユーザーニーズの高い見出しを上部に持ってきたことによる検索意図合致度の上昇か、ユーザー行動の改善のどちらかによって検索順位が上がったのではないかと考えられます。
Microsoft Clarityを使った記事の改善方法は下記記事で解説しています。
まとめ:現在のSEOでは再検索させない検索意図を満たすことが重要
記事を作成する時には、ただキーワードを山盛りに盛り込むだけではなく、読者の検索意図に合わせたものにする必要があります。そうすることでユーザー行動が改善し、読者は自社のページだけで行動を完結してくれます。
再検索させず、ユーザーの行動を改善するために行うべき施策は下記3つです。
内部リンクの設計や記事冒頭の箇条書きを使って、ぜひ皆さんもリライトしてみてください。
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