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Indeed PLUSで上位表示を狙うためには?仕組みや対策方法、注意点を解説

「自社の求人がIndeed PLUSで上位表示されない…。」と、お悩みの採用担当者も少なくないのではないでしょうか。 Indeed PLUSで上位表示を狙うためには、検索アルゴリズムを理解した上で、適切な対策を講じることが重要です。
本記事では、Indeed PLUSの検索順位の仕組みから、上位表示を狙う方法や注意点、運用時のポイントなど、上位表示に必要な対策を網羅的に解説します。ぜひ参考にしてください。
Indeed PLUSの仕組み・特徴

Indeed PLUSは、2024年1月30日に提供開始された、比較的新しいクリック課金型の求人配信プラットフォームです。
最大の特徴は、Indeedに掲載された求人情報を、タウンワークやリクナビNEXTなどの株式会社リクルートが運営する複数の連携求人サイトに自動で配信できる点にあります。これにより、国内主要求人サイト利用者の最大約7割にリーチが可能となり、採用活動の効率を大幅に向上させることが可能です。
また、Indeed連携ATSが提供する採用管理システムから求人を投稿することで、複数サイトへの配信を一元管理でき、さらに応募者情報も統合管理できます。複数の求人サイトアカウントの個別管理など、これまでの煩雑な作業から解放され、業務負担も軽減できるのです。
従来のIndeedの仕組み・特徴については、以下の記事で詳しく解説しています。

Indeed PLUSの上位表示アルゴリズム
Indeed PLUSは、「求職者ファースト」の理念に基づき、求職者に関連性の高い求人を上位に表示することを目指しており、検索順位の決定(検索アルゴリズム)には、さまざまな要素が絡み合います。
Indeed PLUSの検索順位を決める主な要素には、たとえば以下が挙げられます。
主要な要素 | 具体例 |
---|---|
関連性・一致度 | 求職者が入力する職種名、スキル、勤務地などのキーワードと求人情報の一致度が重視される傾向。そのため、キーワードと求人原稿内のマッチング精度が高いほど、上位表示につながりやすい。 |
情報の質・正確性 | 職種名や仕事内容が詳細かつ正確に記載されている求人が高く評価される傾向。そのため、情報が曖昧だったり不完全だったりする求人はランキングが低くなる可能性がある。 |
予算・入札 | 有料掲載(スポンサー求人)は、AIによって自動調整されるクリック単価と設定された予算に基づいて表示機会が決まる。予算が大きいほど露出度は高まるが、予算だけで上位表示が保証されるわけではない点に注意。 |
エンゲージメントシグナル | クリック率(CTR)や応募率などの求職者の行動指標に基づいて、求人への関心度が測定される。高いエンゲージメントを示す求人は関連性が高いと判断され、上位表示されやすくなる傾向。 |
Indeed PLUSで上位表示を狙う5つの方法
本章では、Indeed PLUSで上位表示を狙うための方法について解説します。具体的には以下のとおりです。
- 求人タイトルを最適化する
- 求人内容を充実させて応募意欲を高める
- 適切なキーワードを盛り込む
- 給与・福利厚生を具体的に記載する
- 働く環境をイメージしやすい要素の追加
従来のIndeedで上位表示させるための方法は、以下の記事で詳しく解説しています。

求人タイトルを最適化する
Indeed PLUSで上位表示を狙うためには、まず求人タイトルを最適化することが重要です。タイトルは求職者が最初に目にする情報であり、クリック率(CTR)にも大きく影響します。
効果的な求人タイトルを作成するためのポイントは、以下のとおりです。
- 具体的な職種名を記載
- モバイル表示に考慮した文字数
- 関係のない記号や情報を含めない
まず、具体的な職種名を記載します。たとえば、「営業」という一般的なタイトルよりも、「法人向けITソリューション営業(未経験歓迎)」のように具体的な情報を用います。
つぎに、スマートフォンでの閲覧を考慮し、20〜27文字以内に収めることも大切です。タイトルが途中で切れてしまうと、情報が正確に伝わらず、結果的にクリックされにくくなるためです。
くわえて、Indeedのガイドラインでは、「★急募★」「土日休み!」といった職種と直接関係のない記号や条件をタイトルに含めることも推奨されていません。検索順位の評価を下げる可能性もあるため注意しましょう。
求人内容を充実させて応募意欲を高める
Indeed PLUSでは、求人原稿の質が「クオリティスコア」として評価され、検索順位に大きな影響を及ぼします。そのため、求人内容を充実させ、求職者の応募意欲を高めることが重要です。
求人内容を充実させるためのポイントは、以下のとおりです。
- 職務内容を具体的に記載
- 視認性の高い読みやすい構成
- 自社の強みや差別化できる要素を強調
まず、職務内容を具体的に記述しましょう。「どのような仕事なのか」が具体的にイメージできるように、一日の仕事の流れや使用するツール、プロジェクト事例なども含めます。また、応募条件を必須スキルと歓迎スキルで明確に分けることで、求職者が自身の適性を判断しやすくなります。
また、利用者層の多いモバイルユーザーからのエンゲージメントを向上させられるように、情報を整理して読みやすくすることも重要です。箇条書きや見出しを活用し、視認しやすい構成にしましょう。くわえて、「この仕事で何が得られ、どのような成長ができるか」といった、求職者視点の価値提案を含めることで、応募意欲をさらに高められます。
また、競合他社の求人内容も分析し、自社の強みを強調することも重要です。たとえば、「他社では経験できない大きなプロジェクトに最上流から携われる」や、「入社後3ヶ月間、専任のメンターがつくので未経験からでも安心」など、差別化できる要素をアピールしましょう。
適切なキーワードを盛り込む
Indeed PLUSでの上位表示には、求職者が実際に検索する可能性の高いキーワードを戦略的に選定し、求人情報に自然に盛り込むことが不可欠です。求職者の検索クエリと求人情報の一致度を重視するため、キーワードを適切に選定することが、検索順位に大きく影響します。
キーワードを適切に選定するためには、まずターゲットとなる求職者像(ペルソナ)を明確にし、彼らが使用する可能性の高い検索語句を洗い出します。たとえば以下のように、必要なキーワードを種類ごとに分類するのがおすすめです。
種類 | キーワード例 |
---|---|
職種名 | 営業、エンジニア、事務スタッフなど |
スキル・資格 | Java、TOEIC 800点、簿記2級など |
条件・待遇 | 未経験歓迎、土日祝休み、在宅ワークなど |
勤務地の特徴 | 駅直結、転勤なし、リモート可など |
職場環境 | 服装自由、フレックス制、若手活躍中など |
また、「Indeed採用市場レポート」を活用することで、特定の職種や地域における人気キーワードを確認できます。Indeedの検索窓のサジェスト機能も、人気のキーワードを把握するのに役立ちます。
くわえて、複数の単語を組み合わせた「ロングテールキーワード」(例:「東京都内 事務 未経験可 週3日勤務」)を含めることも効果的です。検索ボリュームが低いものの競合が少なく、求職者ニーズにもマッチさせやすいことから上位表示を狙いやすいといえます。
ただし、キーワードを不自然に詰め込む「キーワードスタッフィング」は逆効果です。ガイドライン違反によってペナルティを受ける可能性もあります。注意しましょう。
給与・福利厚生を具体的に記載する
給与や待遇は、求職者が応募を検討する際にもっとも重視する情報です。そのため、具体的な金額や条件を明示し、求職者の不安を軽減することが応募の意思決定を促す鍵になります。
たとえば以下のように、給与情報や福利厚生を具体的かつ透明性をもって記載しましょう。
種類 | 記載例 |
---|---|
休暇制度 | 年間休日125日、有給休暇取得率95%、夏季・冬季休暇各5日など |
手当 | 住宅手当月3万円、家族手当(配偶者1万円、子1人5千円)など |
キャリア支援 | 資格取得支援(年間10万円まで補助)、外部研修費用全額負担など |
働き方 | フレックスタイム制、時短勤務制度(小学校卒業まで)、在宅勤務週2日可など |
給与情報は「月給25万円〜30万円」のように具体的な金額範囲で示します。単に「経験・能力により優遇」といった曖昧な表現では、求職者が自身の待遇を予測しづらくなり、応募をためらう可能性があります。
福利厚生についても、社会保険完備や交通費支給といった基本情報にくわえて、自社ならではの制度や働きやすさを示す情報を具体的に記載しましょう。これらの情報を箇条書きにするなどし、読みやすくすることも大切です。
また、業界平均よりも高い給与や特徴的な福利厚生は強調するのも有効です。「おかげ様で有給休暇取得率95%」など、説得力のある具体的な数字も含めましょう。
働く環境をイメージしやすい要素の追加
求職者は、単に仕事内容や条件だけでなく、「どのような環境や人と働くのか」といった働く点にも大きな関心を持っています。そのため、働く環境をイメージしやすくすることが重要です。
求人情報には、たとえば以下のような要素を追加するのが効果的です。
- 職場の様子がわかる写真
- 社員の声 など
オフィス環境や業務風景、社内イベントの様子などを写真掲載することで、求職者へダイレクトに職場の雰囲気が伝わります。
また、社員の声を掲載する際は、具体的なエピソードを含めます。「入社して良かったこと」や「仕事のやりがい」、「成長できた経験」など、リアルな体験談はより求職者の共感を呼ぶでしょう。
Indeed PLUSで上位表示を狙う際の注意点5つ
本章では、Indeed PLUSで上位表示を狙う際の注意点について解説します。 具体的には以下のとおりです。
- 予算配分が偏ることがある
- 求人原稿の品質担保に注力する
- 表示先を選定できない
- 掲載ガイドラインを必ず守る
- キーワードを乱用しない
予算配分が偏ることがある
Indeed PLUSは、AIが予算配分やクリック単価を自動調整し、クリックや応募を獲得しやすい求人に予算を優先的に配分します。しかし、AIは効率性を重視する傾向があり、意図せず特定の求人にのみ予算が集中され、他の重要な求人が十分に露出されないことがあります。
たとえば、「事務職」と「専門エンジニア」の求人を同じ予算枠で運用した場合です。応募が集まりやすい事務職の求人に予算が集中してしまう一方で、採用難易度が高いエンジニア職の求人には、十分な予算が回らないという状況が生じるのです。
また、CPC(1クリックあたりに発生する費用)の相場が高い東京の求人と、相場が比較的低い地方都市の求人を同じ予算枠で管理すると、東京の求人ばかりに予算が消化されてしまう場合もあります。
こうした予算の偏りを防ぐためには、キャンペーン単位での予算設定が効果的です。職種別や地域別、雇用形態別などで求人をグループ化し、キャンペーンを分けて個別の予算上限を設けることで、重要度に応じた予算配分が可能になります。
予算配分は、「目標応募数」の設定機能を活用することで、特定の求人が一定数の応募を獲得してから残りの予算を他の求人に振り向けるといった工夫も行えます。
求人原稿の品質担保に注力する
Indeed PLUSでは、原稿の質が成果に直結します。質の低い原稿は、単に応募数が減るだけでなく、さまざまな面で悪影響を及ぼす可能性があります。考えられる主なリスクは、以下のとおりです。
主なリスク | 具体例 |
---|---|
検索表示の低下 | キーワードの不適切な選定や関連キーワードが少ないなど、検索結果に表示されない、あるいは表示回数が減少するケース。 |
クリック率の低下 | 職種名や説明が十分でない、求職者の興味を引かない表現など、クリック率の低下。 |
応募率の低下 | 求職者の疑問に答えられていないなど、情報量の不足によって求職者が応募を躊躇するケース。 |
予算効率の悪化 | 関連性の低いクリックが増え、予算を無駄に消費するなど。 |
原稿の質が低いと、まずIndeedのアルゴリズムによる「クオリティスコア」の評価が下がります。これは上位表示やCPC効率に直接影響するため、同じ予算でも露出機会が減少してしまうのです。
また、Indeed PLUSのAIは提供された求人情報の質に基づいて学習し、最適な連携サイトへの配信を決定します。質の低い原稿は、AIに不正確な判断材料を与えてしまい、適切な求職者層へのマッチング精度を低下させる可能性があります。
原稿の質を高めるためにも、以下のポイントをおさえましょう。
- 職務内容を具体的かつ詳細に記述
- 適切なキーワードを自然に盛り込む
- 給与情報を明確に提示
- 読みやすさの確保
表示先を選定できない
Indeed PLUSでは、IndeedのAIが求人内容やユーザー行動、その他の要因を分析し、個々の求人案件に最適な提携サイトを自動的に選定します。そのため、連携サイトに表示される求人広告を、雇用主で直接選択できません。
たとえば、タウンワークでのリーチを強化したいと考えても、AIが最適と判断しなければ表示されないことがあります。また、AIの判断によっては複数の提携サイトではなく、単一のサイトにのみ掲載される可能性もあるでしょう。
さらに、どのサイトからどれだけの応募があったかなど、個別のサイトごとの詳細なパフォーマンス指標が入手できない場合もあり、サイト別の効果測定が難しいといった課題もあります。
AIが適切な判断を下せるように、職務内容・要件・企業情報など、求人情報の最適化が重要です。特定の求人サイトへの掲載を行いたい場合は、Indeed PLUSと並行して、その求人サイトへの直接掲載を検討しましょう。
掲載ガイドラインを必ず守る
Indeedには、求職者に質の高い求人体験を提供するための厳格なガイドラインが設けられており、これらはIndeed PLUSにも適用されます。
主なガイドライン違反は、以下のとおりです。
- 「1求人につき1職種、1勤務地」の原則違反
- 職種と無関係な情報をタイトルに含める行為
- 誤解を招く表現の使用
- 不適切な応募制限(年齢、性別など)
- 実在しない求人の掲載
- 同じ求人の短期間での削除・再投
このような違反が発覚すると、求人の非掲載や削除、表示順位が低下するだけでなく、最悪の場合はアカウント停止になる可能性もあります。
掲載ガイドライン違反によるペナルティを避けるためにも、以下の点に留意しましょう。
- 職種名と直接関係のない言葉をタイトルに含めない
- 一つの求人に複数の職種や勤務地を混ぜない
- 正確で誤解を招かない職務内容を記載する
- 業務に不可欠でない限り不適切な応募制限を行わない
- 実際に募集中の職種のみを掲載する
- 同一内容の単なる再投稿を避ける
キーワードを乱用しない
Indeedのアルゴリズムは、コンテンツの質や求職者の行動データも評価に組み入れる高度な仕組みになっています。そのため、単純なキーワードの一致など、不自然なキーワードの使用は避けるべきです。
避けるべきキーワードの例には、たとえば以下が挙げられます。
- 職種と無関係なキーワードの詰め込み
- 同じキーワードを不自然に繰り返し使用
- キーワードを目立たない場所に不自然に挿入
- 抽象的な表現のキーワード
- 否定形キーワードの使用
まず避けるべきは、「高収入」や「未経験OK」など、職種と無関係なキーワードを求人タイトルに詰め込む行為です。「営業 営業職 営業スタッフ 営業担当」といった、同じキーワードを不自然に繰り返し使用する行為も、キーワードスタッフィングとみなされる可能性があります。
つぎに、ページ最下部に関連性のないキーワードを羅列するといった、キーワードを目立たない場所に不自然に挿入することもNGです。くわえて、「スタッフ」「社員」といった、具体性に欠けるキーワードのみを使用する行為も、効果的とは言えません。
また、否定形でキーワードを使用する行為にも注意しましょう。たとえば、「業務委託の募集ではない」と書くことで、「業務委託」というキーワードで検索されてしまう場合があるためです。
Indeed PLUSで上位表示を目指す際の運用ポイント5つ
Indeed PLUSで上位表示を目指すためには、適切な広告運用も欠かせません。本章では、Indeed PLUSを運用する際のポイントについて解説します。具体的には以下のとおりです。
- 予算設定の最適化
- キャンペーンを戦略的に組む
- ATS連携による業務効率化
- 求人情報の継続的な更新
- 効果測定・改善サイクルの構築
従来のIndeedを運用する際のコツについては、以下の記事で詳しく解説しています。

予算設定の最適化
Indeed PLUSはクリック課金型のサービスなので、予算設定次第で露出度や採用効果が大きく左右されます。そのため、採用ニーズに応じて月間・日別予算を設定することが重要です。
予算タイプ | 設定のポイント |
月間予算 | 採用目標や企業規模に応じた適切な上限額を設定 |
日別予算 | 求職者の活動が活発な時期に予算を厚くする |
予算設定を行う際は、まず月間予算の上限を決めましょう。月間予算は、採用状況や市場の反応を見ながら、必要に応じて増減させることが可能です。初期費用や最低出稿金額は設定されていないため、中小企業でも低リスクで利用を開始できます。
設定した月間予算をもとに、日ごとの予算が自動的に配分されます。ここで重要なのは、日別予算配分に柔軟性があるという点です。たとえば、週末前や大型連休前など、特定の期間に集中的に応募を集めたい場合、その期間の予算配分を強化できます。
予算を配分する際は、まず少額からスタートし、効果を見ながら徐々に調整していきましょう。また、Indeedアナリティクスで定期的にCPA(応募単価)を確認し、目標値を上回る場合は原稿や予算を見直すことも大切です。
季節変動や市場の動向に合わせて柔軟に予算を調整し、限られた予算でも最大限の効果を引き出せるようにしましょう。
キャンペーンを戦略的に組む
Indeed PLUSでは、求人広告をキャンペーン単位でグループ化できます。キャンペーンを適切に組むことで、AIによる予算配分の偏りを防ぎ、採用ニーズに応じた最適な運用を可能にします。
キャンペーン構成の分類例は、以下のとおりです。
項目 | 具体的な分け方 |
---|---|
職種別 | 営業職、エンジニア職、事務職など |
地域別 | 東京都内、大阪府、その他地方都市など |
雇用形態別 | 正社員、契約社員、アルバイト・パートなど |
採用優先度別 | 緊急採用、重点採用、通常採用など |
ターゲット別 | 経験者向け、未経験者向け、第二新卒向けなど |
たとえば、「営業職」と「エンジニア職」では求職者の検索行動やCPC相場が異なるため、別々のキャンペーンで管理すると効果的です。また、「東京都内」と「地方都市」の求人を分けることで、地域特性に合わせた予算配分が可能になります。
キャンペーンを戦略的に組むためのポイントとしては、まず採用KPI(重要業績評価指標)を明確にし、それに基づいてキャンペーンの目標を設定することが大切です。Indeed PLUSの「目標設定型キャンペーン」(バランス型や目標応募数など)を活用すると、AIの動作を採用目標に合わせて誘導できます。
また、キャンペーンごとに個別の予算上限を設け、重要な求人への予算確保を保証しましょう。求人原稿もキャンペーンのターゲットに合わせて最適化することで、より高い効果が期待できます。
くわえて、データを定期的に分析し、パフォーマンスに応じてキャンペーン構成や予算配分を見直すことも忘れないようにしましょう。
ATS連携による業務効率化
求人情報の作成から応募者管理まで一括で行える「ATS(採用管理システム)」とIndeed PLUSを連携させることで、求人情報の作成から応募者のデータ管理までをひとつのプラットフォーム上で完結できます。
これにより、複数のツールやシステムを使い分ける必要がなくなり、採用業務が劇的に効率化されます。ATS連携の具体的なメリットは、以下のとおりです。
メリット | 具体例 |
---|---|
効率的な求人掲載 | ATSで一度投稿するだけで、Indeed PLUSを通じて複数の求人サイトに自動で配信される。 |
応募者の一元管理 | Indeedや提携サイトからの応募がATSに集約され、採用担当者の業務負担が大幅に軽減される。 |
データの一貫性 | 求人情報や選考ステータスの更新がプラットフォームに反映され、情報の不一致による混乱を防ぐ。 |
ATS連携による業務効率化を実現するためには、まずIndeed PLUS連携ATSの中から自社のニーズに合ったものを選定しましょう。たとえば、Airワーク採用管理やジョブオプ採用管理などが連携ATSとして知られています。
次に、ATSに入力するデータの質と完全性を重視することが大切です。AIはこの情報に基づいて学習・判断するため、詳細かつ正確なデータ入力が効果的な配信の鍵となります。
また、定期的にATS内の情報を更新し、求人情報の鮮度を維持することも忘れないようにしましょう。候補者の選考状況をIndeedに積極的にフィードバックすることで、AIの学習効率が向上し、より適切な求職者とのマッチングが期待できます。詳しくは次の見出しで解説します。
求人情報の継続的な更新
求人情報の鮮度は、求人が現在も有効であることをシステムに示す重要なシグナルになります。そのため、Indeed PLUSのパフォーマンスを維持するためには、求人情報の定期的な更新が不可欠です。
更新を行う際は、以下のポイントをおさえましょう。
ポイント | 具体例 |
---|---|
パフォーマンスデータの活用 | クリック率の低い求人タイトルを改善し、表示回数や応募数の増加を図る。 |
市場トレンドの反映 | 「リモートワーク可」など、時流に合った条件を追加して求職者の関心を高める。 |
応募者フィードバックの活用 | よくある質問(FAQ)などを追加して不明点を解消し、応募のハードルを下げる。 |
給与・条件の見直し | 応募が少ない場合に競合他社と比較し、給与や待遇などの条件を再検討する。 |
コンテンツの追加・更新 | 新しい写真や社員の声(インタビューなど)を追加し、職場の最新の様子を伝える。 |
Indeedの最適な更新頻度は、週に1〜2回が推奨されます。
これは、Indeedが求人の「新着性」や「更新性」を重視するアルゴリズムを採用しており、定期的に更新される求人が検索結果で上位に表示されやすいためです。
ただし、毎日更新をしても内容が変わらなければ効果は薄く、むしろ運用コストだけが増えることになります。一方で、週1〜2回であれば求人のタイトルや待遇、訴求ポイントを調整しながら応募者に刺さる表現を試行でき、PDCAも回しやすくなります。
このように、更新頻度は単なる回数ではなく「内容の最適化」とセットで設計することが、Indeed運用の成果を最大化する鍵となります。
効果測定・改善サイクルの構築
Indeed PLUSの市場環境や求職者の動向は、常に変化します。そのため、データに基づいた効果測定と改善サイクルを確立し、継続的に回し続けることも重要です。
まず測定すべき主要指標(KPI)を明確に定義しましょう。クリック率(CTR)や応募率、CPA(顧客獲得単価)や採用数などを定期的に測定し、ファネルのボトルネックに対策を集中させます。A/Bテストを活用し、改善施策の効果を検証することも効果的です。
また、成功事例と失敗事例の両方を組織内で共有・蓄積することで、戦略的に採用活動を実施できます。市場環境や競合他社の動向も定期的に調査し、自社の戦略に反映させることも忘れないようにしましょう。
効果的な改善サイクル(PDCA)の具体例は、以下のとおりです。
項目 | 具体例 |
---|---|
Plan(計画) | 採用目標やターゲットの人材像、予算やKPI(重要業績評価指標)を明確に設定する。たとえば、「応募単価○○円以内・月間応募数○○件」などの具体的な目標を定める。 |
Do(実行) | 計画に沿ってIndeed PLUSで求人広告を掲載・運用する。 |
Check(評価) | Indeedアナリティクスで主要指標を分析し、計画との差異や課題点を把握する。たとえば、表示回数は多いがクリック率が低い場合は、求人タイトルに問題がある可能性が高い。クリック数は多いが応募率が低い場合は、求人原稿に課題があると考えられる。 |
Act(改善) | 分析結果に基づいて改善策を実行する。求人タイトルの変更や職務記述の加筆修正、キーワードの見直しや予算配分の調整などを行い、再びPlanに戻るというサイクルを繰り返す。 |
Indeed PLUSの上位表示に関するその他の質問
本章では、Indeed PLUSの上位表示に関する、よくある質問・疑問についてお答えします。
- 表示回数はどのようにカウントされる?
- 上位表示されない原因の特定方法は?
- 業種ごとで上位表示対策は必要?
表示回数はどのようにカウントされる?
Indeedでの表示回数(インプレッション)は、求職者が検索を行い、その結果ページに求人広告が表示された時点でカウントされます。重要なのは、実際にユーザーがスクロールして広告を目にした回数ではなく、検索結果に含まれた時点でカウントされるという点です。
たとえば、求職者が「営業 東京」と検索した結果、100件の求人が表示され、そのうちの1つが自社の求人だった場合、表示回数は1回増加します。
また、求職者が最初の10件だけを見て、11件目以降にあった自社の求人までスクロールしなかった場合でも、表示回数としてカウントされます。同じ求職者が複数回検索し、その都度自社の求人が表示された場合も同様です。
上位表示されない原因の特定方法は?
Indeed PLUSで上位表示されない場合は、体系的なアプローチで原因を特定することが重要です。複数の要素が絡み合っている可能性もあるため、Indeedアナリティクスのデータ分析をもとに、段階的に原因を突き止めましょう。
まず確認すべきは「表示→クリック→応募」といったファネル分析です。どの段階で問題が生じているかを特定することで、適切な対策を講じられます。表示回数自体が少ない場合は、キーワード選定の問題や予算不足なども考えられるでしょう。
また、キーワードが職種や業界と合っているか、求職者が実際に使用する検索語句が含まれているかも確認します。競争の激しい職種や地域では、予算が不十分であることも原因となり得ます。
クリック率(CTR)が低い場合は、求人タイトルの魅力不足や、ターゲットと異なるキーワードで表示されている可能性があります。魅力的でクリックを促すタイトルになっているか、競合他社の求人と比較して差別化できているかを検討してください。
問題の兆候と考えられる原因を、ファネルごとでまとめた表は以下のとおりです。
ファネル | 問題の兆候 | 考えられる原因 |
---|---|---|
表示回数 | 表示回数が少ない | キーワードの不一致予算不足掲載基準違反 |
クリック率 | 表示はされるがクリックされない | タイトルの訴求力不足キーワードと内容のミスマッチ |
応募率 | クリックはされるが応募が少ない | 求人原稿の情報不足記載の条件が不透明応募プロセスが複雑 |
たとえば、応募率が低い場合は、求人内容と求職者の期待がミスマッチや給与・条件が不透明、応募プロセスが複雑すぎるなどが考えられます。応募開始率と応募完了率を分けて分析することで、より具体的な問題点を特定できます。
また、Indeedの掲載ガイドライン違反がないかも確認しましょう。「1求人につき1職種、1勤務地」の原則に違反しているケースや差別的表現の使用など、ペナルティが原因となっている可能性があります。
くわえて、同業他社で成功している求人を分析することも有効です。上位表示されている求人のキーワードやタイトル、内容の構成などを参考にしながら、自社の求人に改善できる箇所を探しましょう。
業種ごとで上位表示対策は必要?
Indeed PLUSでは、業種ごとに上位表示対策を調整することが非常に重要です。各業界には固有の求職者行動パターンや検索キーワード、競争環境があり、これらを考慮した戦略が採用の成果に大きく左右します。
業種に応じた上位表示対策を実施するためには、「Indeed採用市場レポート」を活用して特定の業種・職種における人気キーワードや競争状況を分析することが有効です。同業他社の求人を調査し、上位表示されている求人の特徴を研究しましょう。
もっとも大切なのは、その業種で実際に働く人々の視点に立ち、彼らの言葉で訴求することです。業種ごとに求職者のペルソナを設定し、ターゲットに響く言葉とキーワードで求人情報を最適化します。
また、業種によって求職者が重視する要素も異なります。そのため、業種に応じてキーワードをくわえることが重要です。業種別の重要になるキーワードの具体例は、以下のとおりです。
業種 | キーワード例 |
---|---|
IT・エンジニア | ・Java ・Python ・AWS ・リモートワーク など |
飲食・サービス | ・駅名+飲食 ・短時間 ・週3日 など |
医療・介護 | ・介護福祉士 ・看護師 ・夜勤なし など |
営業職 | ・法人営業 ・ルート営業 ・未経験歓迎 など |
たとえば、IT・エンジニア業界では、特定のスキルや技術に関するキーワード(Java・Python・AWSなど)が検索の中心になります。そのため、職務記述に技術スタックの詳細を盛り込み、開発環境や使用ツールも明記するのが効果的です。また、リモートワークの可否も重要な検索条件となる可能性があるため、勤務形態を明確に示すことも求められます。
飲食・サービス業では「駅名+飲食」や「短時間」、「週3日」など、勤務地や勤務時間に関するキーワードが多用されます。具体的な勤務地の情報(最寄り駅からの距離など)や、シフトの柔軟性を強調するのが効果的でしょう。
医療・介護分野では、資格要件(「介護福祉士」「看護師」など)や勤務体制(「夜勤なし」「日勤のみ」など)が主要な検索キーワードとなります。これらを明確に記載し、職場環境や支援体制も具体的に示すことが重要です。
まとめ
Indeed PLUSで求人を上位表示させることは、採用活動を成功させる上で不可欠です。検索アルゴリズムを理解し、以下のポイントを求人原稿に取り入れましょう。
- 求職者の検索語句と求人情報の関連性
- クリックされる魅力的な求人タイトル
- 適切なキーワードの選定
- 仕事内容を具体的に示す
- 働く環境がイメージできる情報の追加
また、AIによる予算配分の特性を理解し、効果測定にもとづいた継続的な情報更新と改善サイクルも大切です。求職者のエンゲージメントシグナルが高まるように、本記事の情報を活用し、応募獲得数を向上させましょう。
もし採用でお困りの方は、ぜひLANYにお問い合わせください。