サービス
【最新版】Googleキーワードプランナーの6つの使い方と検索ボリュームの調べ方も解説!
SEOやリスティング広告でキーワードを選定できるツールとして、Googleキーワードプランナーがあります。Googleキーワードプランナーを活用することで検索ボリュームを把握でき、どのキーワードであればSEOで検索上位を狙えるか、オークションで評価されるかが検討できるでしょう。
本記事ではGoogleキーワードプランナーの活用方法を紹介します。検索ボリュームの調べ方やほかのキーワード選定ツールとの違いも把握できますので、ぜひ参考にしてください。
無料で使えるGoogleのキーワードプランナーとは?
Googleのキーワードプランナーとは、Google公式のキーワード調査ツールです。
キーワードごとの検索ボリュームや競合性を把握することができます。
ほかにも、リスティング広告やSEOで新しいキーワードを見つけるときや、広告の入札単価を確認するときに活用できます。
ツールを活用して各キーワードの検索需要を把握することで、今どんな検索ワードが人気なのか、どの程度のユーザー数がサイトに流入することが期待できるのかを事前に知れるため、サイト設計やリスティング広告のキーワード選定の参考になります。
キーワードプランナーは、Google 広告(旧Google Adwords)のアカウントを登録することで誰でも利用可能です。
また注意点として、キーワードプランナー自体は無料なのですが、広告費を使っていないアカウントと使っているアカウントでは、少し格差がつけられています。
広告費を使っているアカウントのほうがより詳細な数字が確認できるのですが、広告費を使っていないアカウントでは丸められた数字しか表示してくれません。
広告費を使っている使っていないの明確なラインは非公開で、筆者の知りうる限りでは200円の広告出稿実績でも詳細な数字が表示されたパターンがありました。
なお、Google 広告でアカウントを作成する際「エキスパートモード」か「スマートモード」のどちらかを選択する必要があります。
エキスパートモードでないとキーワードプランナーを利用できないので、アカウント作成時には注意しましょう。
エキスパートモードでのGoogle 広告のアカウント作成方法については下記で紹介しています。
- リスティング広告の出稿やSEO対策を施したサイトを運営する際、キーワードの検索ボリュームや関連キーワードを把握することは欠かせないでしょう。検索ボリュームのあるキーワードを選別して広告やサイト、コンテンツ制作を行うことで一定数のリーチを把握した上で施策実行が可能になります。その際、効率的なKWのリサーチを行えるのが「キーワードプランナー」です。ぜひ活用できるようになりましょう。
キーワードプランナーの6つの使い方
キーワードプランナーは主に以下の6つの使い方があります。
- 自社商品・サービスに関連あるキーワードの発掘
- 指定したキーワードの予測データの把握
- キーワードの月間平均検索ボリュームの把握
- 検索ボリュームの過去推移の把握
- インプレッションシェアや競合性の把握
- ページ上部掲載におけるクリック単価の目安の把握
それぞれの使い方について画像を用いて紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
1.自社商品・サービスに関連あるキーワードの発掘
キーワードプランナーでは、検索ボリューム数を知りたいキーワードとキーワード候補を調べられます。
リスティング広告で商品・サービスに関連のあるキーワードを探したいときにおすすめです。
例として、ランニングシューズのリスティング広告を出稿したいときに「ランニングシューズ」の検索ボリュームを調査したとしましょう。
この場合、次の手順で「ランニングシューズ」とそのキーワード候補を閲覧できます。
- Google 広告のアカウントにログインし、右上の「ツールと設定」から「キーワードプランナー」 をクリックしてください。
- 「新しいキーワードを見つける」をクリックします。
- 検索窓が表示されるので「ランニングシューズ」と入力し、「結果を表示」 をクリックしましょう。
- 以下のようにランニングシューズとランニングシューズに関連するキーワード候補が表示されます。
なお、下記の記事でキーワード選定方法についてより詳しく記載しています。
キーワード選定の手順やキーワード選定ツールを知ることができますので、ぜひお読みください。
2.指定したキーワードの予測データの把握
特定のキーワードでリスティング広告を出稿したいときに、以下のような数値(予測値)を事前に把握できます。
- コンバージョン数
- コンバージョン率
- 平均コンバージョン単価
- クリック数
- クリック率
- 平均クリック単価
- 表示回数
- 月額の費用
予測値によって指定したキーワードのコストパフォーマンスが高いかどうかを判断できます。
先ほどの「ランニングシューズ」を例に予測値を見てみましょう。
予測値を見る方法として、はじめに「ランニングシューズ」の左をチェックし「キーワード追加」をクリックしてください。
キーワードを追加したら左メニューの「予測」をクリックすることで、下記の画面が表示されます。
上記のように「ランニングシューズ」の各予測値を把握できます。
1日の平均予算を変更したい場合は、矢印部分からタブを開くと下記画面がでてきます。
1日あたりの予算が横軸、予算に対するクリック数が縦軸になっています。
確認したい日予算の場所をクリックすることでシミュレーションの変更が可能です。
また、以下の項目の変更もできるため、自社広告のターゲット層に合わせて予測値を知ることができます。
- 地域(国、都道府県、市区町村など)
- 言語(日本語、英語など)
- 検索ネットワーク(GoogleおよびGoogleと検索パートナー)
- 広告の配信期間
予測値は過去7〜10日間のデータをもとに算出されており、毎日数値が変化するため数値の扱いに注意しましょう。
3.キーワードの月間平均検索ボリュームの把握
検索ボリュームとは、「特定のキーワードが1ヶ月の間に検索エンジンで検索された回数」のことです。
キーワードプランナーを活用することで、Googleの検索エンジンにおける検索ボリューム数を把握できます。
検索ボリューム数によってユーザーの検索ニーズを想定することができ、キーワードと関連性の高い広告やコンテンツを作成することで、流入数の向上が期待できます。
「ランニングシューズ」を例に検索ボリュームを見てみましょう。
キーワード候補を取得したときの方法で検索ボリュームを確認できます。
上記のように指定したキーワードとキーワード候補の検索ボリューム数を把握できます。
ただし、Google 広告で出稿していないアカウントの場合、検索ボリューム数は「10万~100万」のようにおおよその数値でしか表示されません。
Google 広告で課金することによって検索ボリューム数を詳しく把握できます。
4.検索ボリュームの過去推移の把握
キーワードプランナーでは「過去3ヶ月」と「前年」の検索ボリュームと「現在」の検索ボリュームの推移を把握できます。
例として「クリスマスケーキ」とその関連キーワードの検索ボリュームの推移を見てみましょう。
上記は2022年12月に調べた結果ですが、「クリスマスケーキ」の3ヶ月前の推移が+900%(9倍)になっていることがわかります。
このように検索ボリュームの推移を把握することで、キーワードの将来の検索ニーズを予測できます。
検索ボリュームの推移の機能は、トレンド性や季節性のある商品やサービスを提供している方におすすめです。
また、検索ボリュームの推移の閲覧方法は関連キーワードの取得方法と同じ手順でできますが、キーワードプランからの調査方法も覚えておきましょう。
はじめに「新しいキーワードを見つける」で推移を見たいキーワードをチェックして「キーワードを追加してプランを作成」をクリックします。
チェックしたら左メニューの「キーワードプランナー」内にある「保存したキーワード」をクリックしてください。
先ほど登録したキーワードが表示され、過去の検索ボリュームの推移を一元で管理できます。
このように自分の確認したいキーワードをまとめて閲覧できるため、定期的に検索ボリュームを確認したいときに有効です。
5.インプレッションシェアや競合性の把握
特定キーワードで広告を配信した実績がある場合、インプレッションシェアも確認できます。
インプレッションシェアとは、実際の広告表示機会に表示可能だった合計回数(推定値)を割った数値のことで、以下の式で表します。
インプレッションシェア= (広告が実際に表示された表示回数 ÷ 広告が表示可能だった合計回数) × 100
インプレッションシェアが低いほど広告が表示される機会を損失していることがわかります。
インプレッションシェアが低い原因は1回あたりに支払える広告料(入札単価)や、1日に支払える広告料(予算)を低く設定しているのが一因です。
入札単価や予算を引き上げることでインプレッションシェアの改善が期待できます。
また、各キーワードごとの競合性の把握も可能です。
競合性とは特定のキーワードで広告を出稿している広告主の多さを表す指標です。
「高・中・低」の3段階で表示され「高」の場合は競合が多く、「低」の場合は少ないことがわかります。
競合が多いほど広告を検索結果上位に表示するのが難しくなるため、競合性が「低」のキーワードを調査して広告を狙うのも一つの手段です。
インプレッションシェアと競合性は「保存したキーワード」で確認できます。
検索ボリュームの推移と同じ要領でキーワードリストを作成して各指標を閲覧しましょう。
6.ページ上部掲載におけるクリック単価の目安の把握
リスティング広告を出稿した際に発生する「クリック単価」もキーワードプランナーで知ることができます。
クリック単価とは、広告が1回クリックされたときに発生する広告費のことです。
キーワードプランナーでは広告が上部に表示されるために必要な入札単価を閲覧できます。
低額帯と高額帯の単価が表示されるため、おおよそのクリック単価の把握が可能です。
クリック単価がわかることで、自社で広告に使える予算と照らし合わせながら最適なキーワード選定を行えるようになります。
入札単価は「保存したキーワード」で確認できますので、試してみてください。
- リスティング広告を出稿する際には、キーワードごとの想定表示回数やクリック率、平均クリック単価を事前に把握した上でシミュレーションを作成することが重要ですよね。とりあえず出稿して実績ベースで調整することもありますが、前もって情報があればなお良いです。
- キーワードプランナーでは、広告出稿する対象となる関連サービスや商品キーワードを入力することで、追加キーワード案なども発掘することも可能となります。なお、キーワードごとの分析情報を入手することが可能ですが、広告出稿後の掲載結果はさまざまな要因により変動するため注意して活用しましょう!
キーワードプランナーを使うタイミング
キーワードプランナーを使うタイミングとして主に以下の3つがあります。
- リスティング広告を出稿するとき
- リスティング広告の要因分析や改善活動
- SEOやコンテンツを制作するとき
それぞれのタイミングについて具体的に紹介します。
リスティング広告を出稿するとき
キーワードプランナーはGoogle 広告を利用しているアカウントで使用可能なツールのため、リスティング広告を出稿するときに大いに役立ちます。
あらかじめクリック単価やコンバージョン単価の予測値を確認でき、効率良くコンバージョンを獲得するためのキーワード選定が可能です。
他にも、キーワード候補の検索ボリュームや競合性を調査することで、競合性が低く検索ニーズのあるキーワードを見つけられる可能性があります。
競合性の低いキーワードは競合他社の広告出稿が少ないため、自社広告が安いクリック単価で表示されやすくなりコンバージョン数の増加やコンバージョン単価の低下につながります。
リスティング広告の要因分析や改善活動
リスティング広告のクリック率や表示回数に変化があった場合、キーワードプランナーで要因を分析することもできます。
たとえば、広告の内容や入札単価を変更していないのに表示回数が急に減少した場合、検索ボリュームの減少が原因の一つとして考えられます。
この場合、過去の検索ボリュームの推移を確認することで、 減少したかどうかを判断できるのです。
ほかにも、コンバージョンを獲得できそうなキーワードを見つけるために、キーワードプランナーでさまざまな関連キーワードを見つけることが可能です。
なお、リスティング広告に関する基本的なことについて以下の記事で紹介していますので、運用初心者の方はぜひお読みください。
SEOやコンテンツ制作するとき
SEOとは「検索エンジン最適化」のことで、検索結果画面でコンテンツが上位に表示されるようにするための対策のことを言います。
SEOによって、コンテンツが特定のキーワードの検索結果上位に表示されやすくなり、自社メディアへの流入を増やせます。
自社メディアのコンテンツ制作の際にもキーワード選定が欠かせません。
キーワードプランナーでキーワードを調査し、検索ニーズの高いキーワードに沿ったコンテンツを制作することで、自然検索からのユーザーの流入数増加を図ることが期待ができます。
リスティング広告とSEOの違いを詳しく知りたい方はこちらの記事がおすすめです。
それぞれのメリット・デメリットや活用方法について把握できますので、ぜひご覧ください。
- キーワードプランナーは、Google 広告の出稿以外にもSEO(検索エンジン最適化)の支援ツールとしても活用できます。自社サイトへユーザーを効率よく集客するには、キーワードの検索傾向を把握して効果的なキーワードを選定して、広告配信やWebページ等のコンテンツ作成に活用することが必要です。キーワードプランナーを活用することで、SEOやリスティング広告などのWebマーケティングの施策の幅を広げましょう。
キーワードプランナーと他のキーワードツールの違い
Googleのキーワードプランナー以外にもキーワードの検索ニーズを把握できるキーワードツールがあり、以下の3つがよく利用されています。
- Ubersuggest
- aramakijake
- Googleトレンド
それぞれのメリットやデメリットについて紹介しますので、自社に適しているキーワードツールがあれば利用してみましょう。
Ubersuggest
引用:Ubersuggest
UbersuggestはWebマーケターのニール・パテル氏が開発したキーワード選定ツールです。
キーワードプランナーと同様に以下のことを把握できます。
- 関連キーワード
- 検索ボリューム
- クリック単価の参考値
Ubersuggestは主にSEOコンテンツの制作に活用でき、キーワードごとのSEO難易度(競合性)や直近12ヶ月分の検索ボリューム数の閲覧も可能です。
自社メディアのURLを登録することで「このページの文字数が足りません」のような改善点を提示する機能もあります。
キーワードプランナーと違う点として、Ubersuggestは無料でもボリューム数を詳細に把握できるのがメリットです。
ただし、無料プランの場合1日3回までしかキーワードを検索できません。
無制限でキーワードの検索ボリュームを調べるためには、有料プランに登録する必要があります。
また、UbersuggestはGoogleChromeの拡張機能もあります。
インストールすることで、検索結果画面でキーワードと関連キーワードのボリューム数・クリック単価の閲覧が可能です。
Ubersuggest:https://neilpatel.com/jp/ubersuggest/
aramakijake
引用:aramakijake
aramakijake(アラマキジャケ)は、SEO企業の株式会社ディーボが無料で提供している検索ボリューム調査ツールです。
主に以下の2つの機能があります。
機能 | できること |
---|---|
検索数予測ツール | ・GoogleとYahoo!での検索ボリュームの把握 ・関連キーワードの把握(検索ボリュームは表示されません) |
競合検索数予測ツール | 競合サイトの特定のコンテンツで狙っているキーワードや検索順位、アクセス数の調査 |
キーワードプランナーと比較すると、無料で何度も使える点とYahoo!の検索ボリュームを把握できるのがメリットです。
ただし、関連キーワードの検索ボリュームは表示されないため、毎回キーワードを入力窓に入れて調査しなければなりません。
aramakijake:https://aramakijake.jp/
Googleトレンド
引用:Google トレンド
Googleトレンドはキーワードの検索需要を時期ごとに把握できるGoogleのツールです。
Googleのアカウントを持っていなくても無料で利用できます。
Googleトレンドでは主に以下の4つの機能があります。
機能 | できること |
---|---|
調べる | ・キーワード検索需要の推移の把握 ・地域ごとのキーワード検索需要の把握 ・キーワードの検索需要の比較 |
急上昇ワード | 1日で急に検索数が伸びたキーワードの把握 |
Years in Search:検索で振り返る | 過去話題になったキーワードの把握 |
登録 | 興味のあるトピックに関連した記事や急上昇ワードの通知の受け取り(Googleアカウントの登録が必要) |
キーワードプランナーと比較してグラフで検索需要を把握できるため、季節性やトレンド性のある商品やサービスを取り扱っている企業におすすめです。
ただし、検索需要がもっとも高い時期を100として検索需要を表す「人気度」という指標を用いているため、正確な検索ボリュームは把握できません。
Google トレンド:https://trends.google.com/trends/?geo=JP
Google トレンドについてより詳しく知りたい方は以下の記事がおすすめです。
広告運用におけるGoogle トレンドの活用方法を詳しく紹介していますので、ぜひ読んでみてください。
- キーワードツールは、キーワードの競合性や検索ボリューム、関連キーワードなどを把握する際に活用できます。無料で調査が始められるため、手始めに操作するにはうってつけなツールです。ただ、キーワードプランナーだけでなく、用途によってさまざまなキーワードツールが存在します。目的や用途によってキーワードツールをうまく活用して、SEOや広告配信に活かしていきましょう。
Googleキーワードプランナーで集客につながりやすいキーワードを見つけよう
Googleのキーワードプランナーは、無料で活用できるキーワード選定ツールです。
自社商品・サービスに関連したキーワードを見つけるときや、検索ボリュームの推移を確認する際に活用できます。
リスティング広告やSEOでクリック率やコンバージョンを向上したいときに大いに役立ちますので、ぜひ利用してみてください。
もしリスティング広告のキーワード選定に悩んでいる方は、広告運用の代行会社に依頼することも一つの手段です。
LANYでもリスティング広告の運用代行をサポートしています。現役最前線で活躍する担当者が経験値やスキルを最大限発揮して、事業課題の解決に取り組みます。
リスティング広告で認知拡大や購入促進に成功したい方は、お気軽にお問い合わせください。