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SEOのカスタマージャーニーマップを広告に活用した事例
ADおたく(@adotaku00)です。趣味と特技がADで、本業でも副業でもADをしています。
SEOと広告。
この2つのスキルはどちらも専門性が高いため、それぞれの施策についても独立したものだと考えている方が多いのではないでしょうか。
私自身、SEOと広告の両方の実務経験があり、SEOのスペシャリストとお話しする機会もある中で、SEOと広告の施策は互いに活用する余地が多いにあるなと考えています。
- SEOと広告の両方のスキルがないと生み出せない施策
- SEOの施策やスキルを広告に活用することで生み出される施策。その逆も然り。
いくつかパターンがあると思いますが、今回はSEO担当の実施施策からヒントを得て、実際に私が広告の業務に活用した事例を紹介したいと思います。
施策の背景
リスティング広告のアカウントを開設・改善する際に、どのキーワードを購入すべきなのか、という問いにお悩みの方は多いのではないでしょうか。
過去に私が書いたnoteでは、サービスに対するニーズをとにかく列挙して、サービスとして伝えたいことを当てはめていく方法を紹介しています。
方法としては有効ですが、ユーザーニーズの洗い出しの行程が担当者のスキルや知見に依存してしまったり、網羅的に洗い出せているのかが直感的に分かりにくかったりとモヤモヤを感じていました
このユーザーニーズの洗い出しについてSEO担当者に相談したところ、SEO側でピッタリの施策が実施されていたというのが今回の背景になります。
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実施施策|SEO側で作成したカスタマージャーニーの考え方を広告で使う
そこで実施した施策は「SEO側で作成していたカスタマージャーニーの考え方を広告でも取り入れる」というものです。
実際にSEO側でクライアントに提案しているジャーニーが下図になります。
ぼかしが多いですが、要点は主に3つです。
- ユーザーを潜在層と顕在層に区分し、それぞれのユーザー心理を明確にしている
- ユーザー心理に対する想定の検索キーワードが洗い出されている
- 最終的なCV(購入など)だけでなく、ユーザーの状況ごとのCVポイントも網羅的に考えられている
※キャプチャはキーワードの例が記載されているだけなので、実際はかなり多くのキーワードが洗い出されています
カスタマージャーニーを見た瞬間に、絶対に広告にも使えるなと歓喜しました。
ユーザー心理は、SEO担当の豊富な案件知見やクライアントへのヒアリングをベースにして作られています。
キーワードは、競合や自社サイトのキーワードをツールで取得して作られており、網羅性はかなり高いです。
どちらも質と信頼度が高く、キーワードの洗い出しのベースとなる考え方に取り入れる余地があると思っています。
具体的には下記のような考え方で活用しています。
フェーズ | 何に使用するか |
---|---|
初期配信 | 「アカウントの構築(キーワードや広告文の設定)」に使用 |
配信拡大 | マイクロCVまで対象を広げる場合「潜在層のキーワード選定」に使用 |
チャネル拡大 | 「潜在層向けのディスプレイ広告のキーワードターゲティング」に活用 |
1.初期配信時:「アカウントの構築(キーワードや広告文の設定)」に使用する
購入などのメインCV最大化を目的としているため、まずは顕在層のキーワードを参考にアカウントの構築を行います。
ユーザー心理とキーワードのひとまとまりを広告グループとし、言語化したユーザー心理を基に、該当のユーザーに刺さりそうな文言を広告文に設定します。
2. 配信拡大時:マイクロCVまで対象を広げる場合「潜在層のキーワード選定」に使用する
リスティングでメインのCV最大化が安定しており、さらに配信を拡大するフェーズにおいては、潜在層のユーザー心理を参考にキーワードや広告文を設定します。
カスタマージャーニーでCVポイントも定義しているため、作業に迷わなくなります。
特にB2Bのデジタルマーケティングでは、いきなりお問い合わせや無料トライアルを獲得するハードルは高くなります。
キーワードによっては、ホワイトペーパーダウンロードやウェビナー参加をマイクロCVにすることもあります。
3. チャネル拡大時:「潜在層向けのディスプレイ広告のキーワードターゲティング」に活用する
リスティング以外のチャネルに配信を広げる場合に使用しています。
特に「ディスプレイ広告に設定するユーザーターゲティング」に定義したキーワードを活用しています。
該当キーワードを検索したときに上位に表示されるLPも合わせて活用でるため、非常に効率的です。
カスタマージャーニーはリスティングの購入キーワードだけではなく、広告の施策を幅広く推進していく上で一つの指針になるので、かなり便利です。
普段、広告担当の方が実施しているキーワードの洗い出し作業のお供にすることで、更なる効率改善に繋げられるのではないでしょうか。
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まとめ:カスタマージャーニーがあれば、広告を効率的に改善できる
今回は実際に私が広告施策に活用しているSEO施策の事例をご紹介しました。
カスタマージャーニーがあれば、広告を効率的に改善できます。
また、SEOだけではなくサイト改善に取り組むUX担当など、カスタマーに関わる部署で寄り合ってジャーニーを定義してみるのも面白そう。
広告担当の方はSEO担当がどのようなことをやっているのかを知ることから始めることで、新たな気づきを得られると思います。
皆様に新しい視点や考え方を提供できていたら嬉しいです。読んでいただきありがとうございました。
LANYのリスティング広告運用のお客様事例も下記の記事にてご紹介していますので、ぜひ合わせて参考にしてみてください。
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