検索クエリとは?種類や調べ方、活用方法・分析方法について解説!

検索クエリとは?検索クエリの種類や検索キーワードとの違い、活用方法について徹底解説!

リスティング広告やSEOにおいて検索クエリの選定が集客を左右させます。ユーザーが検索するクエリを適切に把握できていないと、流入につながりにくく、コンバージョンを獲得するのは難しいでしょう。

自社サイトや商品・サービスにあった検索クエリを見つけるには、さまざまなツールを活用して分析することが重要です。

本記事では検索クエリの概要や種類、活用方法などを紹介します。自社に適した検索クエリを見つける方法も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

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尾崎 穂波

大手広告代理店にてリスティング広告やディスプレイ広告、YouTube、Meta広告の運用を中心に従事。
LANYでは広告運用からLPOまでの一気通貫での改善を担当し、成果につながる戦略的なサポートを提供。

目次

検索クエリとは

検索クエリとは「ユーザーが検索窓で検索する際に実際に使用するワード」のことです。

利用するツールや広告サービスによっては「検索語句」や「検索クエリー」とも呼びます。

検索クエリを分析することで、ユーザーのニーズを把握できます。

たとえば、ユーザーが「居酒屋 新宿」と検索するようであれば「新宿の居酒屋を探している」と予測できるでしょう。

検索クエリを活用して検索意図を把握できれば、成果の出やすい広告文や検索上位に掲載されるSEOコンテンツを作成できます。

検索キーワードとの違い

検索クエリと似た言葉に「検索キーワード」があります。

それぞれの違いは、以下のとおりです。

項目内容
検索クエリ検索ユーザーが実際に検索した単語や単語の組み合わせ
検索キーワード広告運用の担当者が検索広告を出稿する際に設定する単語や単語の組み合わせ

上記のように「検索クエリ」はユーザー、「検索キーワード」は広告担当者に焦点を当てた用語となっています。

このセクションのポイント
  • 検索クエリとは、ユーザーがGoogleやYahoo!などの検索窓に実際に入力して検索した単語やフレーズのことです。検索クエリは、検索ユーザーがどのようなことを知りたがっているのかを把握するのに活用します。
  • 記事コンテンツを制作する際も検索クエリを意識することで、検索順位の上位表示を狙ったり、検索ユーザーとの検索意図の整合性をあわせたりできます。

検索クエリの種類

検索クエリの種類はAndrei Broder氏が提唱したものとGoogleが提唱したものによって、分類の仕方が異なっています。

それぞれの種類や違いについて紹介するので、ぜひ参考にしてください。

Andrei Broder氏の提唱した検索クエリの種類

Googleの研究者であるAndrei Broder氏は2002年に「A taxonomy of web search」という論文で、検索クエリは以下3つに分類できると紹介しています。

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種類概要具体例
トランザクショナルクエリ(取引型)ユーザーが購入やダウンロードなどの行動(取引)をしたいときに検索するクエリ「ダイエット おすすめ商品」
「キーワード選定ツール 導入」
インフォメ―ショナルクエリ(情報型)ユーザーが情報を得たいときに検索するクエリ「ダイエット 方法」
「キーワード 選び方」
ナビゲーショナルクエリ(案内型)ユーザーが特定の商品やサービスを利用したいときに検索するクエリ「ライザップ」
「キーワードプランナー」

それぞれの特徴について詳しく紹介します。

トランザクショナルクエリ(取引型)

トランザクショナルクエリは、「何かしらのアクションを起こしたい」という意図がある検索クエリのことをいいます。

例として以下のような検索クエリが挙げられます。

トランザクショナルクエリの具体例検索意図
プロテイン 通販プロテインを購入したい
業務効率化システム 導入業務効率化システムを導入したい

上記のように「商品やサービス」と「行動」が掛け合わさっているのがトランザクショナルクエリの特徴です。

トランザクショナルクエリで検索したユーザーは行動意欲が高いため、コンバージョンにつながりやすい傾向にあります。

購買や資料請求などの取引をすることから「取引型クエリ」とも呼ばれます。

インフォメ―ショナルクエリ(情報型)

インフォメ―ショナルクエリは、情報を得たい目的で検索するクエリのことです。

情報型クエリとも呼ばれ、検索クエリのなかではもっとも多く存在しています。

インフォメ―ショナルクエリの例は以下のとおりです。

インフォメ―ショナルクエリの具体例検索意図
プロテイン 効果プロテインを服用することで得られる効果を知りたい
ビジネスメール 注意点取引先に失礼のないようなメールを送りたい

上記のようにユーザーが特定の情報を求めていることをインフォメ―ショナルクエリで予測できます。

ナビゲーショナルクエリ(案内型)

ナビゲーショナルクエリは、特定のメディアやサイトにアクセスしたいときにユーザーが検索するクエリです。固有名詞で検索していることが多いことから、指名検索キーワードとも呼ばれます。

案内型クエリとも呼び、検索クエリのなかではもっとも数が少ないとされています。

ナビゲーショナルクエリの具体例を見てみましょう。

ナビゲーショナルクエリの具体例検索意図
AmazonAmazonにアクセスして商品を閲覧・購入したい
Yahoo!JapanYahoo!Japanにアクセスしてニュースや天気予報などを閲覧したい
国立国会図書館国立国会図書館のホームページにアクセスして、営業時間やイベントなどの情報を知りたい

認知度の高い企業や公共機関などのサイトにアクセスしたいときに、ユーザーがナビゲーショナルクエリを検索します。

ユーザーがアクセスしたいサイトが明確なため、ニーズの違うナビゲーショナルクエリを用いて広告を出稿しても効果が得られにくいでしょう。

Googleが提唱した検索クエリの種類

2015年にGoogleが公開した記事「4 new moments every marketer should know」にて、以下4つの検索クエリがあると紹介しました。

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種類概要具体例
Knowクエリなにかを知りたいときに検索するクエリ「リスティング広告 メリット」「SEO 費用」
Goクエリ行きたい場所を調べる際に検索するクエリ「福岡 新幹線 行き方」
「新宿 居酒屋」
Doクエリなにかしらの行動をするための方法を知りたいときに検索するクエリ「リスティング広告 はじめ方」「サイト 制作手順」
Buyクエリ商品・サービスを購入したいときに検索するクエリ「もの・サービス名 購入」
「比較」「購入サイト」

それぞれ詳しく紹介します。

Knowクエリ(知りたい)

Knowクエリはユーザーが「知りたい」という意図で行う検索クエリで、インフォメーショナルクエリに相当します。

Knowクエリの特徴は「リスティング広告 メリット」や「SEO 費用」のように、特定の情報や知識を得るために検索することです。

「○○とは」という形式の検索クエリも多く、Googleの検索結果では強調スニペット(検索結果の一番上に表示される質問回答が掲載される枠)に表示されることもあります。

Goクエリ(行きたい)

Goクエリはユーザーが行きたい場所やサイトを調べる際に使用する検索クエリで、ナビゲーショナルクエリに該当します。

Goクエリの特徴は「福岡 新幹線 行き方」や「新宿 居酒屋」のように、地域のキーワードが含まれることが多い点です。

Googleの検索結果ではGoクエリを入力すると、ローカルパックが上位に表示されることがあります。ローカルパックは検索意図に関連した場所が地図とリストで表示される機能のことです。Googleマップに登録している店舗や企業が、ローカルパックに表示されます。

ほかにも「X ログイン」「Amazon」など特定のサイトにアクセスしたいときに検索されるクエリもGoクエリに含まれます。

Doクエリ(やりたい)

Doクエリは、ユーザーがなにかしらの行動をする方法を検索する際に使用するクエリです。

たとえば「リスティング広告 はじめ方」「サイト 制作手順」など、行動するために手順や方法を知りたい検索意図があります。ハウツーやチュートリアルガイドのようなコンテンツを作成することで、ユーザーの検索意図を満たせ、アクセス数を獲得しやすくなります。

「業務システム 資料請求」「水道 修理」のようなコンバージョンにつながりやすいクエリもDoクエリの一種です。

Doクエリで検索するユーザーには具体的な行動を起こしたい意図をもっている人もおり、無料トライアルや資料ダウンロードなどの行動を促すのに効果的です。

Buyクエリ(買いたい)

Buyクエリはトランザクショナルクエリの一種で、ユーザーが具体的に商品やサービスを購入したいという明確な意図をもって検索するクエリです。

たとえば「商品名 購入」「サービス名 比較」などがあり、購買意欲が高い状態で検索しています。

Buyクエリからコンバージョンをつなげるには、商品の比較記事やカスタマーレビューなど、購入を促進するコンテンツを作成することが効果的です。

このセクションのポイント
  • 検索クエリの種類をご紹介しました。ただし検索クエリは一概に分別できるわけでもなく、実際には検索のされ方や意図、検索の状況は多様化しているため厳密ではありません。検索クエリを分析する際のカテゴリー分けで、参考程度に活用することをおすすめします。

検索クエリの活用方法

検索クエリの活用方法は、以下の4つです。

  • リスティング広告のキーワード選定
  • SEOのキーワード選定
  • ランディングページやコンテンツの見直し
  • ほかの集客施策への活用

具体的な活用方法を紹介するので、ぜひ参考にしてください。

リスティング広告のキーワード選定

検索クエリを適切に分析し、キーワードを選定することでパフォーマンスの高い広告運用ができます

リスティング広告のキーワード選定で活用できることや、具体的な効果は以下のとおりです。

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クエリを活用してできること活用するタイミング効果
キーワードの追加検索語句レポートで見当もつかなかったクエリで成果を獲得できていることがわかったとき・コンバージョン数の増加
・売上増加
キーワードの変更、または削除費用対効果の悪い検索クエリで広告が表示されているとき・広告費の削減
・CPA、ROASの改善
除外キーワードの追加・自社商品やサービスと関連性の低いクエリで広告が表示されていたとき
・費用対効果の悪いクエリで広告が表示されていたとき
・広告費の削減
・CPA、ROASの改善
広告文の見直し成果の悪い検索クエリと訴求のあっていない広告文を使用していたときクリック率やコンバージョン率の向上

上記のように、検索クエリを適切に活用すれば費用対効果の高い広告運用を実現できるでしょう。

検索キーワードのマッチタイプがインテント マッチ(部分一致)の場合、意図していない検索クエリから流入が発生している場合が数多くあります。

インテント マッチを使用する際には、検索クエリを確認しつつ成果の悪いクエリは除外することもあわせて行いましょう。

なお、リスティング広告のキーワード選定について深く知りたい方は、こちらの記事もおすすめです。

SEOコンテンツのキーワード選定

SEOコンテンツを検索上位に掲載するために、検索クエリを活用するのもひとつの手段です。

「ユーザーがどのような検索クエリでサイトにアクセスしているか」を知ることで、SEOの戦略を立てやすくなります

需要のあるクエリをターゲットとした記事を作成することでSEOコンテンツを強化できます。

検索上位のSEOコンテンツを複数作成できれば、広告費をかけなくてもユーザーがサイトに自然と流入する状態が作れるでしょう。

SEOのキーワード選定の方法については、以下の記事でより詳しく紹介しているので、あわせてお読みください。

ランディングページやコンテンツの見直し

すでに作成しているランディングページやSEOコンテンツに検索クエリを追加するのも効果的です。

よりターゲットにあった内容に仕上げられ、コンバージョンの獲得や検索結果への上位掲載を目指せます

とくに追加しやすいのは、複数の単語で構成されているロングテールキーワードです。

ロングテールキーワードは複数の単語がある分、検索意図が明確な傾向があります。

LPにロングテールキーワードを含めることで、ターゲットへの訴求力を高められ、コンバージョンの促進が可能です。

SEOコンテンツをリライトする際にも活用でき、情報を更新して鮮度を保つことで上位に検索されやすくなります。

更新する情報の内容を検索クエリから検索意図を分析して見つけることで、より検索意図に沿った記事を作成できるでしょう。

ほかの集客施策への活用

検索意図の分析はユーザーニーズを把握する手段で、ほかのマーケティング施策にも応用できます。

たとえば、ディスプレイ広告で検索クエリを含めたキャッチコピーを作成すれば、クリック率を高められる可能性があります。

とくにYahoo!広告にはサーチターゲティングという機能があり、検索キーワードを活用したターゲティングが可能です。

キーワード単位でターゲティングすることで、自社で狙っているターゲット層に配信を絞り込み、効率よく認知拡大につなげられます。

このセクションのポイント
  • リスティング広告をはじめる際には、事前にどのようなユーザーがどのようなクエリで検索するのかを洗い出してから取り組んでいるかと思います。しかし、予期せぬ検索クエリからのクリックやコンバージョンが往々にして発生することは少なくありません。その際、キーワードを網羅できなかったことを悔いるのではなく、想像できなかったユーザーに出会えたことを喜びましょう。
  • 検索クエリはリスティング広告にとって重要なヒントです。常に確認するようにし、追加や除外、コンテンツ制作で盛り込む要素として活用していきましょう。

検索クエリの確認方法・調べ方

検索クエリは以下の5つの方法で確認できます。

  • Google 広告
  • Yahoo!広告
  • Google Search Console(グーグルサーチコンソール)
  • Google Analytics(グーグルアナリティクス)
  • 有料ツール

それぞれ検索クエリを確認できる画面までのアクセス方法やツールの特徴を紹介するので、参考にしながら自社サイトの検索クエリを確認してみてください。

Google 広告

Google 広告では「検索クエリ」のことを「検索語句」と呼びます。

Google 広告の「検索語句」ページを見ることで、Google 広告がクリックされたときの検索クエリが表示されます

検索語句の画面にアクセスする際は、まず左メニューの「キャンペーン」をクリックし、「分析情報とレポート」を展開しましょう。「検索語句」が表示されるので、クリックすれば検索クエリを閲覧できます。

Google広告の画面

Excelファイルで検索語句のレポートをダウンロードできるため、資料を作成したいときにも役立ちます。

参考:検索語句レポートについて|Google 広告 ヘルプ

Google 広告でリスティング広告を運用したいと考えている方は、こちらの記事も参考にしてみてください。

配信手順や運用ポイントについて知ることができます。

Yahoo!広告

Yahoo!広告を利用している場合、Yahoo!を利用したユーザーが広告をクリックしたときの検索クエリを確認できます

Yahoo!広告の広告管理ツールから「キーワード」→「検索クエリー」の順にクリックすることで検索クエリの一覧を表示できます。

Yahoo広告の画面

Google 広告と同様、Yahoo!広告でもExcelファイルで検索クエリーのダウンロードが可能です。

Yahoo!広告では「検索クエリ」のことを「検索クエリー」と呼んでいます。

参考:検索クエリーからキーワード、対象外キーワードを追加する|Yahoo!広告ヘルプ

Yahoo!広告をはじめたい方は以下の記事でGoogle 広告との違いや料金形態について把握できます。

アカウント開設方法も記載していますのでぜひご覧ください。

Google Search Console(グーグルサーチコンソール)

Google Search Console(グーグルサーチコンソール)は、自社サイトの検索パフォーマンスを計測できるツールです。

ユーザーがどの検索クエリで自社サイトにアクセスしたか調査できます。

検索クエリごとのクリック数や表示回数を簡単に確認できるため、需要の高いクエリを見つけるのにおすすめです。

自社サイトのニーズを確認できるので、リスティング広告のキーワードを選定したいときにも活用できます。

検索クエリは左メニューの「検索パフォーマンス」の「検索結果」から確認できます。

Google Search Console(グーグルサーチコンソール)

Google Search Consoleの使い方や活用方法については、以下の記事で詳しく紹介しているので、あわせてお読みください。

Google Analytics(グーグルアナリティクス)

Google Analytics(グーグルアナリティクス)は、自社サイトのアクセス状況を解析できるツールです。

サイトに訪問したユーザーの属性やアクセス数などを閲覧できます。

Google 広告やGoogle Search Consoleと連携できるため、Google Analyticsのみで検索クエリを一元管理できます。Google Analyticsでは「レポート」→「Search Console」→「クエリ」の順にクリックすることで検索クエリの確認が可能です。

Google Analytics(グーグルアナリティクス)

ただし、クエリを確認するにはGoogle Search Consoleとの連携が必要です。

また、検索クエリの一覧を見ると「(other)」と表示されることがあります。「(other)」は計測数が上限を超えたときに集計外となったデータのことです。

検索クエリはプライバシー保護などの関係から「not provided」にカウントされることもあるので、Google Search Consoleの管理画面を直接見た方がよい場合もあります。

有料ツールの場合

有料ツールを用いて検索クエリを把握することも可能です。

有料ツールを活用することで、複数の広告媒体やWebサイトのデータを一括管理できます。

自社サイトだけではなく、競合の狙っている検索クエリを把握でき、広告やSEOの戦略立案に活かせるでしょう。

代表的なツールは以下のとおりです。

検索クエリを確認できる有料ツール概要
SemrushSEOや広告、SNSなどのデジタル分析機能をひとつにまとめた、競合分析ツール
KeywordmapSEOとコンテンツマーケティングに特化した競合分析、キーワード選定などができるツール

ただし、有料ツールよりも広告媒体の管理画面のほうがデータの信頼性が高い点は知っておきましょう。ツールを提供している会社はあくまでも営利目的で販売しており、データが必ず正しいとは限りません。

また管理画面のほうが実データの数が多く、表示回数が少ないクエリも掲載されており、幅広い情報を入手できます。

有料ツールによってより効果的な戦略を立案できることもありますが、利用する場合でも必ず広告媒体の管理画面を確認しましょう。

このセクションのポイント
  • 検索クエリは、ユーザーが探している(知りたい)欲求の大もとになるものです。ユーザーのニーズを把握しきれていない場面では、全媒体の検索クエリを特定できるようにしましょう。Google 広告とYahoo!広告でも傾向が違うことがあるため、どちらもチェックすることをおすすめします。

検索クエリから検索意図を分析する方法

検索クエリから検索意図を想定することでユーザーのニーズを把握できます。

ニーズを的確に把握することで新事業の立ち上げや事業戦略の策定にも活用できるでしょう。

ここでは、検索意図を適切に把握するための分析方法を紹介します。

以下の7つの分析方法があるので、検索意図を的確に捉えるためにぜひ実践してみてください。

  • サジェストキーワードから分析する
  • 再検索キーワードから分析する
  • バーティカル検索から分析する
  • 検索上位にあるSEOコンテンツから分析する
  • Q&Aサイトから分析する
  • レビューサイトから分析する
  • SNSの投稿から分析する

サジェストキーワードから分析する

サジェストキーワードとは「検索窓にキーワードを入力すると表示される検索候補」のことです。

サジェストキーワードでは検索頻度や関連度の高いキーワードが表示されるため、そのキーワードで検索した多くのユーザーの検索意図を予測できます。 

たとえば、Google検索の検索窓で「リスティング広告」と入力すると以下のようなサジェストキーワードが表示されます。

リスティング広告
Googleの画面

サジェストキーワードから、以下のように検索意図を考えてみましょう。

サジェストキーワード検索意図
リスティング広告とはリスティング広告がどういうものかを知りたい
リスティング広告 GoogleGoogleでリスティング広告をはじめるメリットやデメリット、設定方法が知りたい

上記のようにリスティング広告と組み合わせて検索される語句を確認することで、検索語句の裏にある検索意図を推測できます。

再検索キーワードから分析する

再検索キーワードとは、「検索結果画面の最下部に表示される検索候補」のことです。

GoogleとYahoo!ではそれぞれ以下の箇所が再検索キーワードに該当します。

  • Google:他のキーワード
  • Yahoo!:虫眼鏡の右に羅列しているキーワード群

<Googleの画面>

GoogleのSERPs
Googleの画面

<Yahoo!の画面>

YahooのSERPs
Yahoo!の画面

再検索キーワードは一度目の検索で求めていた情報が得られなかったときに、より求めていた情報に近い検索する語句である傾向があります。

検索したキーワードとの関連性が高いため、そのキーワードの検索意図を把握するヒントになるでしょう。

バーティカル検索から分析する

バーティカル検索はGoogleやYahoo!の検索結果上部にあるタブのことです。

以下のようなタブが掲載されており、クリックするとそれぞれに対応したコンテンツが表示されます。

  • 画像
  • ショッピング
  • ニュース
  • 動画

たとえば「リスティング広告」と検索し、画像タブをクリックした場合、以下のようにコンテンツに掲載されている画像が表示されます。

画像の検索画面

バーティカル検索のタブはキーワードによって並び順が異なり、左側に並ぶほど検索意図にマッチしているのが特徴です。

ショッピングタブがもっとも左にあれば買い物をしたいという意図が、ニュースが左のほうにあれば最新情報を把握したいという意図があると予測できます。

動画タブがあれば、動画で情報を知りたいというニーズがあり、コンテンツ内に動画を含めることでよりサイトに訪れてもらえる可能性が高くなるでしょう。

検索上位にあるSEOコンテンツから分析する

広告を出稿したいキーワードで検索し、検索結果から上位にあるSEOコンテンツを読むことで検索意図を分析できます。

検索上位のコンテンツは「ユーザーの検索意図を満たしている」とGoogleが判断して掲載したものです。

コンテンツを読めばユーザーの求めている情報や商品、サービスを的確に把握できるでしょう。

コンテンツすべてを読む時間がない場合は、記事タイトルやコンテンツの見出し(h2タグ、h3タグ)などを見るだけでも検索意図をある程度想定できます。

Q&Aサイトから分析する

ユーザーがよく抱えている悩みを把握するには、Yahoo!知恵袋やOKWAVEなどのQ&Aサイトも利用しましょう。

Q&Aサイトには実際に悩みを抱えている人の声が多く掲載されています

検索クエリを打ち込むことで、ユーザーの質問と求めている回答を把握でき、広告文やコンテンツの作成に活用できます。

検索クエリのなかでもインフォメーショナルクエリの検索意図を深めるのに効果的です。

SEOコンテンツ制作の場合は、Q&Aサイトによって他社記事にはない情報を追加できる可能性があり、競合のコンテンツとの差別化につなげられます。

レビューサイトから分析する

Amazonや楽天市場、価格ドットコムなどのサイトを確認し、口コミを調べるのもひとつの手です。

実際に商品・サービスを利用した人の率直な意見が掲載されており、ユーザーが不満を感じる点を把握できます。

とくにAmazonレビューであれば、ほかの商品についての情報も見やすく、どのような視点で情報を欲しているかが具体的にわかります。

レビューを見ることで情報収集だけではなく、自社商品やサービスの改善につなげられるのもメリットです。

SNSの投稿から分析する

SNSで検索クエリを検索すると、話題になっている投稿を閲覧できます。

とくにX(旧Twitter)を活用することで、人気のポストや最新のポストを把握できます

ユーザーのプロフィールを確認することで、属性を把握でき、ターゲットがどのような情報を知りたいか分析できるのもメリットです。

ビジネス商材を扱っている場合はFacebookも利用しましょう。

Facebookはビジネス目的で利用している人が多いSNSで、実名制のためほかのSNSよりユーザーの特徴や検索意図を詳しく把握できます。

このセクションのポイント
  • 検索クエリからユーザーの検索意図を把握し、それらに応じた適切な施策を取れることがWeb広告の強みです。どのようなクエリで検索をしているのか、そのクエリに含まれるニーズはなにかを徹底的に分析し、広告やコンテンツの質を高めていきましょう。

検索キーワードを選ぶときの注意点

検索キーワードを検索クエリから選ぶ際の注意点として、以下の3つがあります。

  • トランザクショナルクエリを重点的に選ぶ
  • 競合が強い場合はインフォメーショナルクエリを選ぶ
  • キーワード選定時は検索ボリューム数も確認する

キーワードの選定に失敗すると、広告費やコンテンツ作成の工数をムダにすることがあるので以下を読んで注意しましょう。

トランザクショナルクエリを重点的に選ぶ

購買意欲の高いトランザクショナルクエリをキーワードに選定することで、コンバージョンにつながりやすくなります。

「健康食品 おすすめ」のように商品やサービスの購入や利用に直結するクエリが多いため、売上の増加が期待できるでしょう。

インフォメーショナルクエリよりもコンバージョン率も高い傾向があり、費用対効果の高い広告出稿が期待できます。

ただし、トランザクショナルクエリには以下のような問題点があります。

  • インフォメーショナルクエリよりボリューム数が少ない傾向にある
  • 大手ECサイトが競合になっているため広告が表示されにくい
  • クリック単価が高い傾向にあり広告費が増えやすい

競合に打ち勝つのが難しい場合は、ほかの種類の検索クエリで集客することを検討しましょう。

競合が強い場合の対処法

トランザクショナルクエリでの流入が難しい場合は、インフォメ―ショナルクエリを活用しましょう。

自社サイトで有益な情報を伝えて商品やサービスの購入にアプローチすることで、コンバージョンにつながる可能性があります。

また、直接サービスの購入につながりにくい場合、購入を促進する前に無料のお役立ち資料やサンプルを提供するのも効果的です。購入や申し込みよりも前のステップを一時的なコンバージョンとすることで、段階的に自社商品やサービスに興味をもってもらえ、最終的なコンバージョンにつなげられます。

インフォメーショナルクエリは、トランザクショナルクエリよりもコンバージョン率は低いですが、将来コンバージョンしてくれる可能性の高いのが特徴です。トランザクショナルクエリより競合が少なく、クリック単価やコンテンツの制作費用を比較的安価に抑えられるため、認知度向上を目的としたアプローチに向いています。

クエリの種類によってユーザーが求める情報にも違いがありますので、目的やキーワードにあわせてランディングページや広告文の見直しもしましょう。

キーワード選定時は検索ボリューム数も確認する

広告の配信量を増やすには、競合が少なくボリューム数が多いキーワードを狙うことが大切です。

ボリューム数が多いと競合が多いため、広告が掲載される可能性が低くなります。

逆にボリューム数が少なすぎると、誰にもクリックされず成果が得られません。

競合が少なく適度に需要があるキーワードとして、2語以上から成り立つ「ミドル・ロングテールキーワード」がおすすめです。

ターゲットに絞ったキーワードを設定でき、広告のクリック率やコンバージョン率を高められます。

たとえば「健康食品」をメインのキーワードにした場合、「健康食品 50代」にすることで50代に絞った広告を訴求できます。

検索ボリューム数と自社商品のターゲットを考慮してキーワードを選びましょう。

このセクションのポイント
  • 検索クエリには3つの種類がありますが、各種のクエリごとにリンク先を変えてあげることも重要です。インフォメーションクエリは、自社商品やサービスを紹介するページに飛ばしてあげる、トランザクショナルクエリであれば、購入ページでダイレクトに飛ばすなど、クエリにあわせてリンク先を選びましょう。

ニーズのある検索クエリを選んで集客につなげよう

検索クエリは「ユーザーが検索した単語や単語の組み合わせ」のことです。リスティング広告やSEOコンテンツのキーワード選定で活用できます。

広告運用やSEOに携わる人にとって、ユーザーのニーズを分析できる「検索クエリ」の意味や活用方法を知ることは非常に重要です。

しかし、広告運用の初心者で検索クエリの意味や活用方法を理解できている人は少ないのではないでしょうか。

検索クエリについて正しく把握していないと以下のようなトラブルが起きるかもしれません。

  • 検索クエリのことをキーワードと思って話したらミスコミュニケーションになった
  • 分析がうまくできず広告効果のないキーワード/広告文を登録してしまった

検索クエリはさまざまなツールで調査できますので、検索意図の分析に活用してみましょう。

ただし、広告運用やSEOの初心者の場合、検索意図の分析はうまく予測できず成果の得られないキーワード選定をするおそれがあります。

キーワード選定で失敗しないためにも、広告運用を代行会社に依頼するのもひとつの手段です。

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