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【入門】リスティング広告の指標13個|目安や広告効果の改善方法を紹介
リスティング広告ではインプレッションやクリック数など、さまざまな指標を用いて分析を行います。
分析する際に指標の意味を理解していないと適切な広告の改善点が見つからず、思うような成果が得られなくなるおそれがあります。
広告効果を最大限に引き出すには、適切に指標を選んで分析・改善することが重要です。
本記事では、リスティング広告でよく使用される指標の種類を13個紹介します。費用や費用対効果を高める方法を解説するので、広告運用で売上を拡大させたい方はぜひ参考にしてください。
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リスティング広告において指標が重要な理由
リスティング広告において指標は、広告効果を高めるために重要です。
指標を確認することで、広告運用の進捗を管理でき、成果が得られているか具体的に把握できます。
具体的な数値で成果を確認しないと、実際にどれほどの効果があったか把握できないため、誤った方向で広告戦略を立てるおそれがあります。
指標を定期的に確認し、広告を改善していくことで検索キーワードにあった広告を配信できるようになり、売上につなげられるでしょう。
ほかにも適切にムダな広告を減らすことも可能で、費用対効果の向上に効果的です。
広告運用をする際は、必ず確認する指標を決めてから運用をはじめましょう。
リスティング広告の効果測定に使用される13個の指標
リスティング広告の効果測定に使用される指標として、以下の13個があります。
指標 | 概要 | 指標の求め方 |
---|---|---|
表示回数(インプレッション数/IMP) | 広告が表示された回数 | ー |
インプレッション シェア | 広告が表示可能だった回数のうち実際に表示された回数の割合 | インプレッション シェア(%)=(表示回数 ÷ 広告が表示可能だった合計回数)× 100 |
インプレッション損失率 | 広告が表示可能だった回数のうち、機会損失をした回数の割合 | ー |
クリック数(CTs) | 広告がクリックされた回数 | ー |
クリック率(CTR) | 表示回数に対してクリックされた割合 | クリック数÷表示回数 |
コンバージョン(CV) | 商品の購入やお問い合わせなど、成果につながった回数 | ー |
コンバージョン率(CVR) | クリック数に対してコンバージョンが発生した割合 | コンバージョン÷クリック数 |
コンバージョン(CV) | 商品の購入やお問い合わせなど、成果につながった回数 | ー |
コンバージョン率(CVR) | クリック数に対してコンバージョンが発生した割合 | コンバージョン÷クリック数 |
コンバージョン単価(CPA) | コンバージョン1回あたりにかかった費用 | コスト÷コンバージョン数 |
広告の費用対効果(ROAS) | 広告費費用に対して得られた売上額の割合 | 売上÷コスト |
顧客生涯価値(LTV) | 顧客ひとりから生涯で得られる利益 | ・顧客の平均購入単価(客単価)×平均購入回数 ・顧客の年間購入額×収益率×顧客の取引継続年数 など |
最適化スコア | Google広告のアルゴリズムによって自動的に算出 | 複数の要素が組み合わせで算出される |
以下でひとつずつ指標でわかることや、計算式を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
配信数やクリックに関する指標
配信数やクリックに関する指標は以下の5つです。
- 表示回数(インプレッション数・IMP)
- インプレッション シェア
- インプレッション損失率
- クリック数(CTs)
- クリック率(CTR)
広告文の見直しや、広告予算の見直しなどに活用できる指標のため、それぞれ具体的な方法を用いて確認しましょう。
表示回数(インプレッション数・IMP)
表示回数(インプレッション数)とは、「広告が検索結果画面やWebサイトに表示された回数を表す指標」です。
ユーザーのディスプレイに実際に広告が表示されたかどうかに関わらず、広告がサイト内に表示されたら計測されます。
インプレッション シェア
インプレッション シェアとは、広告が表示可能だった回数のうち実際に表示された回数の割合のことです。
計算式は以下のとおりです。
インプレッション シェア(%)=(表示回数 ÷ 広告が表示可能だった合計回数)× 100
広告が表示可能だった合計回数は推定値で、レポートでは確認できません。
表示回数が70回で広告が表示可能だった合計回数が100回の場合、インプレッション シェアは以下のように計算可能です。
70回 ÷ 100回 × 100 = 70 %
インプレッション シェアは、数値が高いほど機会損失なく広告を配信できていることがわかります。
ほかにも以下3つのインプレッション シェアの確認が可能です。
インプレッション シェアの種類 | 概要 |
---|---|
完全一致のインプレッション シェア | 登録したキーワード表示可能だった回数に対して、登録したキーワードで表示された回数の割合 |
上部インプレッション シェア | 検索結果で上部に表示可能だった回数に対して、検索結果で上部に表示された回数の割合 |
最上部のインプレッション シェア | 検索結果で最上部に表示可能だった回数に対して、検索結果で最上部に表示された回数の割合 |
それぞれキーワードの選定や、広告ランクの向上などの指標として活用できます。
インプレッション シェアについては、以下の記事でより詳しく紹介しているので、あわせてお読みください。

インプレッション損失率
インプレッション シェア損失率は、広告が表示可能だった回数のうち、機会損失をした回数の割合を示す指標です。
以下2つのインプレッション損失率があり、それぞれで機会損失をした原因が把握できます。
インプレッション シェアの種類 | 概要 |
---|---|
インプレッション シェア損失率(予算) | 機会損失をした原因が予算不足である場合のインプレッション シェア損失率 |
インプレッション シェア損失率(ランク) | 機会損失をした原因が広告ランクの低さである場合のインプレッション シェア損失率 |
それぞれ表示されなかった原因がわかるため、予算の見直しや広告文・ランディングページ(LP)の見直しなどに活用できます。
クリック数(CTs)
クリック数は「広告がクリックされた回数」のことです。「CTs」とも記載されます。
クリック数は広告が表示されたユーザーにクリックされてカウントされる指標のため、表示回数(インプレッション数)より少なくなります。
クリック率(CTR)
クリック率(CTR)とは「広告の表示回数に対し、どれくらいクリックされたかを表す指標」です。
以下のような計算式で表せます。
クリック率(%)=クリック数(回)÷表示回数(回)×100
例として、クリック数が50回、表示回数が1,000回だったときのクリック率を計算してみましょう。
50回÷1,000回×100=5%
計算式からクリック率は5%になります。
クリック率が高いほど、ユーザーのアクションを促せている広告であると判断できます。
クリック率の平均値や改善方法は以下の記事でより詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

コンバージョン数に関する指標
コンバージョン数に関する指標は以下の2つです。
- コンバージョン(CV)
- コンバージョン率(CVR)
成果重視で広告を配信したい人は、以下を読んで指標について詳しく理解しましょう。
コンバージョン(CV)
コンバージョンは、「広告によって自社で設定した目標が達成したときにカウントされる数値」のことです。
設定する目標は、以下のように企業によってさまざまです。
- 商品・サービスの購入数
- お問い合わせ数
- 資料請求の数
- 実店舗への来店人数
- メールマガジン登録
- 電話ボタンクリック
ユーザーが広告をクリックしてLPで何かしらのアクションをしたら、コンバージョンが計測されます。
コンバージョン率(CVR)
「クリック数に対してどれだけコンバージョン数が発生したかを示す割合」のことをコンバージョン率(CVR)といいます。
コンバージョン率は次の式で計算が可能です。
コンバージョン率(%)=コンバージョン数(回)÷サイト訪問数(回)×100
例として以下の数値が得られた場合のコンバージョンを出してみましょう。
- コンバージョン数:3回
- サイト訪問数:50回
この場合、3回 ÷ 50回 × 100 = 6%でコンバージョン率は6%となります。
コンバージョン率が高いほど、購買意欲が高まる広告やLPが作成できていると判断できます。
コンバージョン率の詳細は以下の記事でより詳しく紹介しているので、成果を重視して広告運用をする方はぜひお読みください。

費用や費用対効果に関する指標
費用や費用対効果に関する指標は以下のとおりです。
- コスト(COST)
- クリック単価(CPC)
- コンバージョン単価(CPA)
- 広告の費用対効果(ROAS)
- 顧客生涯価値(LTV)
費用対効果を確認する際の重要な指標のため、必ずチェックしておきましょう。
コスト(COST)
コストとは「広告を出稿して発生した費用」のことです。
リスティング広告の場合、クリック数に応じて発生するクリック課金制でコストが決まります。
クリック数が増加するほど費用が高くなります。
クリック単価(CPC)
「1クリックあたりのコスト」を表す指標として、クリック単価(CPC)があります。
クリック単価の計算式は以下のとおりです。
クリック単価(円)=コスト(円)÷クリック数(回)
コストが10,000円、クリック数が400回としたときのクリック単価は以下のようになります。
10,000円÷400回=25円
計算により1クリックあたりに発生するコストが25円であることがわかりました。
クリック単価は数値が低いほど低コストでサイトへの流入を促せていると判断できます。
クリック単価の相場については、以下の記事でより詳しく紹介しているので、あわせてお読みください。

コンバージョン単価(CPA)
コンバージョン単価(CPA)は「コンバージョンを1件獲得したときに発生したコスト」のことです。
コンバージョンまでの費用対効果を確認するときに用います。
計算式で表すと、以下のようになります。
コンバージョン単価(円)=コスト(円)÷コンバージョン数(件)
コンバージョン単価についての計算例も見てみましょう。
各指標が以下のような数値になっているとします。
- クリック単価:200円
- クリック数:5,000回
- コンバージョン数:10件
このとき、コンバージョン数は以下のように算出されます。
- コスト(広告費):200円×5000クリック=1,000,000円
- コンバージョン単価:1,000,000円÷10件=100,000円
上記より、コンバージョン1件あたりにかかった費用が100,000円であることがわかりました。
コンバージョン単価は数値が低いほど、コストを抑えて効率的な広告運用ができていると評価できます。
広告の費用対効果(ROAS)
ROASは「広告費に対してどれくらい売上が得られたか」を表す指標です。
計算式を以下で表します。
ROAS (%)=広告によって獲得した売上(円)÷コスト(円)×100
「売上:100万円、コスト:40万円」の場合、ROASは以下のとおりです。
100万円÷40万円×100=250%
ROASは250%となり、広告費に対し2.5倍の売上を獲得していることがわかります。
ROASの数値が高いほど費用対効果のよい広告運用ができていると判断できます。
また、ROASはコンバージョン単価(CPA)と同じように費用対効果を表す指標です。
一般的に2つの指標は以下のように使い分けされています。
- コンバージョン単価(CPA):単品で商品やサービスを販売している場合
- ROAS:複数の商品を販売している場合
コンバージョン単価かROASのどちらを使うかは、自社の商品やサービスの数で決めましょう。
顧客生涯価値(LTV)
顧客生涯価値とは「ひとりの顧客が自社に対して生涯でどのくらい利益を生み出すか」を表す指標です。「Life Time Value」を略して「LTV」とも呼びます。
顧客生涯価値は、以下のように扱う商材によって計算式が異なります。
- 顧客生涯価値(円)=顧客の平均購入単価(円)×平均購入回数(回)
- 顧客生涯価値(円)=顧客の年間購入額(円)×収益率(%)×顧客の取引継続年数(年)
- 顧客生涯価値(円)=顧客の平均購入単価(円)×購買頻度(年)×契約継続期間(年)
- 顧客生涯価値(円)=(売上高(円)-売上原価(円))÷購入者数(人)
- 顧客生涯価値(円)=平均購入単価(円)÷解約率(%)
顧客生涯価値が高いほど、顧客が自社の商品やサービスを継続して購入していることがわかります。
アカウントの設定に関する指標|最適化スコア
最適化スコアは、Google 広告のアカウントが適切に設定されているかを示す推定値です。
アカウント構成を適切に設定することで、配信が最適化され、レスポンシブ検索広告や自動入札機能の機械学習が進みやすくなります。
「広告見出しと説明文を追加しましょう」や「目標コンバージョンの単価を調整しましょう」など、アカウントを最適化するためのヒントも掲載されているのが特徴です。
最適化スコアを参考にして広告を設定することで、より成果の出やすい広告を作成できます。
最適化スコアの最大値は100%です。
ただし、あくまでもGoogle 広告が設定した基準で最適化スコアを算出しているので、必ずしも100%にする必要はありません。
スコアを上げることが必ず成果につながるわけではないため、広告を改善する際の参考に活用することをおすすめします。
- Web広告の運用では多くの略語が使われます。そのなかでも避けては通れないのが指標です。指標は似た言葉が多くて、最初は覚えることも一苦労です。ただし、広告の分析や改善では広告指標の種類と計算方法を理解することは必須のため、徐々に覚えられるようにしましょう。
リスティング広告で見るべき指標を目的別で紹介
リスティング広告は主に以下3つの目的で活用できます。
- 認知の向上
- Webサイトへの流入数の向上
- コンバージョンの獲得
自社の広告運用の目的と照らしあわせ、測定すべき指標を確認しましょう。
目的1:認知の向上
自社の商品・サービスのPRやブランディングをしたい場合はクリック数を確認しましょう。
クリック数はユーザーが広告に興味を持ってアクションを起こした指標で、商品もしくは自社名をユーザーに訴求できた回数を表す数値です。
広告をクリックして流入したユーザーはLP上部の情報に接していると判断でき、どの程度認知が向上したか測定できます。
ただし、あくまでも参考値であり、確実に認知されているとは限りません。
クリックしてもWebサイトからすぐ離脱するユーザーもいるためです。
リアルな認知度を計測したいのであれば、アンケート調査の実施を検討してみましょう。
目的2:Webサイトへの流入数の向上
Webサイトの流入数を増やしたい方は、以下の指標を確認しましょう。
- 表示回数(インプレッション数)
- クリック数(CTs)
- クリック率(CTR)
- クリック単価(CPC)
クリック率によって、ユーザーがクリックしたくなる広告であるかを判断できます。
クリック率が低い場合、魅力的な広告でないと考えられるため、広告文や説明文の改善が必要です。
広告配信による意図しないユーザーの流入がないかを把握するために、検索語句ごとの費用も確認しましょう。
目的3:コンバージョンの獲得
商材の購入数やお問い合わせ数などを増やしたい場合、以下の指標を扱いましょう。
- コンバージョン
- コンバージョン率
- コンバージョン単価
コンバージョンによって成果達成までの進捗を適切に管理できます。
たとえば、ユーザーが広告を見て商品を購入したときにコンバージョンが計測されるように設定することで、具体的な購入数を把握できます。
LPでユーザーが離脱していないかを把握するために、コンバージョン率の確認も欠かせません。
費用対効果を確認したい方は、コンバージョン単価も重要です。
なお、Webサイトの流入がないとコンバージョンは獲得できないため、インプレッションやクリックなど流入に関連する指標も確認しましょう。ないため、インプレッションやクリックなど流入に関連する指標も確認してください。
- 広告運用の数値分析をする上で重要なのは、「適切な目標に対して結果がどうだったのか」という点を明確にすることです。何のために広告出稿をするのかを事前に定めておくことで、結果と目標の乖離から改善の打ち手を決めることが可能になります。
リスティング広告で用いる指標の目安
リスティング広告の指標の目安は業種によって異なります。
業種ごとの指標は以下のとおりです。
業種 | 平均クリック率(%) | 平均クリック単価(円) | 平均コンバージョン率(%) | 平均コンバージョン単価(円) |
---|---|---|---|---|
擁護団体 | 4.41 | 215 | 1.96 | 14,483 |
自動車 | 4.00 | 369 | 6.03 | 5,028 |
B to B | 2.41 | 500 | 3.04 | 17,420 |
カスタマーサービス | 2.41 | 960 | 6.64 | 13,605 |
出会い系 | 6.05 | 417 | 9.64 | 11,514 |
eコマース | 2.69 | 174 | 2.81 | 6,791 |
教育 | 3.78 | 360 | 3.39 | 10,905 |
求人サービス | 2.42 | 306 | 5.13 | 7,206 |
金融・保険 | 2.91 | 516 | 5.1 | 12,290 |
健康・医療 | 3.27 | 393 | 3.36 | 11,714 |
家庭用品 | 2.33 | 441 | 2.7 | 13,070 |
産業機器の保守サービス | 2.61 | 384 | 3.37 | 11,892 |
法律 | 2.93 | 1,013 | 6.98 | 12,903 |
不動産 | 3.71 | 356 | 2.47 | 17,492 |
技術 | 2.09 | 570 | 2.92 | 20,028 |
旅行・接客業 | 4.68 | 230 | 3.55 | 6,710 |
参考:Google Ads Benchmarks for YOUR Industry [Updated!]|WordStream
*クリック単価とコンバージョン単価は1ドル=150円で計算しています。
各指標が変動する要因は業種だけではなく、設定したキーワードや広告の掲載順位によっても異なります。
さまざまな要素によって数値が変わるため、上記の目安が必ず正しい数値とは限りません。
あくまで参考値として扱うことをおすすめします。
- 分析する際、何かしらの比較対象が必要です。あくまで参考程度ですが、自社内に比較する指標がない場合は、一般的な各業界・業種の数値をもとに改善を行いましょう。
指標を使ってリスティング広告を効果測定するための事前準備
リスティング広告で効果測定するためにすべき準備は、以下のとおりです。
- 広告を配信する目的を決め、指標を決める
- 分析ツールを用意する
- コンバージョンタグを適切に設定する
指標にしている数値を適切に計測するためにも、ぜひ以下をお読みください。
広告を配信する目的を決め、指標を決める
広告は配信する前に目的を明確にしましょう。目的によって重視すべき指標が異なるためです。
目的があいまいだと関係ない指標を設定してしまい、成果につながらない改善をするおそれがあります。
たとえば、コンバージョンの獲得のためにクリック単価だけを見ても改善につながりません。
コンバージョン単価やコンバージョン率などの指標を見て、はじめて広告効果の改善点を発見できます。
複数人で広告を運用するのであれば、目的や重視する指標について事前に共有することをおすすめします。
分析ツールを用意する
確認すべき指標が決まれば、効果測定に必要なツールを用意します。
広告の効果測定でよく活用されているツールは、以下のとおりです。
分析ツール | できること |
---|---|
Google 広告・Yahoo!広告 | ・各指標の閲覧(キャンペーン、広告グループ、キーワード単位で確認可能) ・各指標のグラフ作成 など |
Googleアナリティクス | ・LPの滞在時間や直帰率の確認 ・流入したユーザーの年齢や地域の確認 など |
有料の効果測定ツール | ・複数の広告媒体の一元管理 ・ユーザーの行動分析 ・広告ごとの費用単位の分析 など |
Google広告やYahoo!広告のレポート機能でも指標を確認できますが、Googleアナリティクスや有料のツールなどを活用するとより高度な分析が可能です。
ただし、利用している広告媒体がひとつの場合や、少ない予算で配信したい場合は無料ツールのみでも問題ないでしょう。
ツールが決まればGoogle 広告やYahoo!広告などと連携させ、効果測定できるようにしましょう。
Googleアナリティクスの設定方法については、以下の記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

コンバージョンタグを適切に設定する
コンバージョンを正しく計測するには「コンバージョンタグ」の設定が重要です。
コンバージョンタグは、コンバージョンを測定するページを設定するコードのことです。
「購入完了ページ」や「会員登録完了ページ」などコンバージョンが達成したページを設定することで、どのキーワードやクリエイティブでコンバージョンが発生したか計測できます。
コンバージョンを達成した後に遷移するサンクスページを用意して、そのページでコンバージョンを計測できるようタグを設定しましょう。
指標を使ってリスティング広告を効果測定する手順
指標を使ってリスティング広告を効果測定する手順は、以下のとおりです。
- キャンペーンや広告グループ、キーワード単位で成果を比較する
- 課題を明確にする
- 改善点を考える
測定から改善までのポイントを詳しく紹介するので、広告運用をはじめて行う方はぜひ参考にしてください。
キャンペーンや広告グループ、キーワード単位で成果を比較する
広告媒体のレポートやGoogleアナリティクス、有料ツールなどを用いて成果を確認しましょう。
成果を確認する際は、キャンペーンや広告グループ、キーワード単位で比較します。
キャンペーンでは予算や言語、地域などの観点で比較が可能です。
広告グループではキーワードのグループや、商品・サービス、テーマなどで実績を比較できます。ただし、広告アカウントの構成を最適化にしないと、比較しにくくなるので注意が必要です。
キーワードでは、キーワードごとの成果(インプレッション数やクリック率、コンバージョン率など)を比較します。
課題を明確にする
目標にしていた数値から思った効果が得られなかった場合は、原因を深掘りして課題を見つけましょう。
たとえばコンバージョン数が目標の半分だった場合、コンバージョンに関連するクリック数やコンバージョン率の数値を確認します。
原因を細分化して考えることで、根本的な問題点を特定しやすくなり、改善につながりやすい解決方法が見つかりやすくなります。
原因を見つける際は、ロジックツリーを活用すると発見しやすくなるでしょう。
ロジックツリーとは、問題点や課題を階層ごとに分解して、原因を整理するフレームワークです。
木の枝のようにカテゴリごとに分解することで、問題点を具体化でき、解決策を把握しやすくなります。
指標をもとに広告効果が伸びない原因を細分化し、改善策を提案できるまで落とし込みましょう。
改善点を考える
問題点がどこにあるのかわかれば、解決方法を考えましょう。
たとえばクリック数が少ない原因が、インプレッション数とクリック率が低いためであったとしましょう。
この場合、インプレッション数が低い原因をなくすのであれば、広告露出を増やすために予算を追加したり広告ランクを高めたりします。
クリック率が低い場合は広告文に問題がある可能性があるため、ターゲットに刺さりやすい広告文を見直しましょう。
改善策がわかれば実際に実行し、再び効果測定を行います。
指標を使ってリスティング広告の費用対効果を高める方法
リスティング広告の費用対効果を高める方法は、以下の9つです。
- 入札単価を調整する
- 除外キーワードを活用する
- キャンペーンの予算を見直す
- 広告文の訴求内容を改善する
- 広告グループを見直す
- キーワード挿入機能を利用する
- 広告表示オプション(アセット)を設定する
- LPを改善する
- LPと広告文の内容に一貫性をもたせる
指標を確認したあとで具体的な対策が思いつかないという方は、9つの方法を試してみましょう。
入札単価を調整する
クリック単価が高い場合は、入札単価を調整しましょう。
入札単価を極端に高く設定している場合は、低く設定することでクリック単価を減らせます。
ただし、広告ランクが低いと以前より表示されにくくなるおそれがあるので、少しずつ設定額を調整し、下げても問題ないラインを把握することが大切です。
また、手動で入札単価を設定している場合は、自動入札機能を活用するのもひとつの手です。自動入札機能では、キーワードごとの入札単価がGoogle 広告の機械学習によって自動調整されます。
入札単価が最適化されるだけではなく、調整する手間が減るため限られたリソースで広告を運用している人にもおすすめです。
自動入札機能の設定方法は以下の記事で紹介しているので、あわせてお読みください。

除外キーワードを活用する
除外キーワードを活用することで、クリック単価の高いキーワードやコンバージョンにつながりにくいキーワードを除外できます。
除外することで商品やサービスへの関心が低いユーザーがクリックするリスクを抑えられ、ムダな広告費を抑えられます。
競合の会社名が含まれているキーワードや「自社名 採用」のような商品やサービスに直接関係ないものは、コンバージョン率を下げる原因になるので除外しましょう。
除外キーワードの設定方法や使い方は以下の記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

キャンペーンの予算を見直す
インプレッション シェア損失率(予算)が高い場合は予算を見直しましょう。
配信に必要とされる予算より低く設定している場合、本来獲得できたはずのコンバージョンが得られないおそれがあります。
コンバージョン単価を意識しながら予算を調整していくことで、高い費用対効果を維持しながらコンバージョン数を増やせます。
逆にキャンペーン全体で成果が得られていない場合は、予算を減らしたり配信を停止したりしましょう。
予算を減らすことで成果の出ているキャンペーンに充てられ、より多くのコンバージョンを獲得できる可能性があります。
広告文の訴求内容を改善する
クリック率が低い場合は、広告文がターゲットの興味関心とズレていたり、目に留まりにくくなっている可能性があるため、訴求内容を改善しましょう。
効果的なリスティング広告を作成するには、ユーザーの目を引き、行動を促す訴求内容が重要です。
前提として広告見出しには検索キーワードを必ず含め、ユーザーの検索意図にあった内容にしましょう。
キーワードだけでは広告を見逃すおそれがあるため、文頭に【特定】や【30代限定】など限定感のある言葉を記載し、今すぐ行動したい気持ちを喚起することをおすすめします。
「月額1,000円」「満足度98%」など具体的な数字を入れるのも効果的です。数字によって広告の信憑性が増し、クリック率が向上しやすくなります。
ほかにもさまざまなコツがあります。具体的な広告文の作成テクニックは以下の記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

広告グループを見直す
効果検証をしやすくするために、広告グループはなるべく関連性の高いキーワードを設定しましょう。
キーワード単位での成果の確認が簡単になり、運用にかかる負担を減らせます。
また自動入札機能を活用したときも、広告グループの関連性が高いほど機械学習が進むため、入札単価の精度が高まりやすいのがメリットです。
関連性の低いキーワードを除外したり、関連性の低い商品・サービスが複数ある場合はキャンペーンを分けて配信したりすることで、広告グループの構成を改善できます。
キーワード挿入機能を利用する
広告のクリック率を高める際、キーワード挿入機能を活用しましょう。
キーワード挿入機能は、ユーザーが検索したキーワードと関連性の高い広告タイトルを自動的に表示できる機能です。
広告見出しにキーワードが含まれていると、ユーザーの目に留まりやすく、クリックされる可能性が高くなります。
たとえば、「シューズを格安で購入」という広告見出しの「シューズ」にキーワード挿入機能を設定したとしましょう。
この場合、ユーザーが以下のキーワードで検索した場合、次のように広告文が表示されるようになります。
ユーザーの検索キーワード | 表示される広告 |
---|---|
ランニングシューズ | ランニングシューズを格安で購入 |
テニスシューズ | テニスシューズを格安で購入 |
関連性のあるキーワードであれば、自動で広告見出しが変更されるのが特徴です。キーワードが長すぎる場合は「シューズを格安で購入」とデフォルトの見出しが表示されます。
広告見出しに「{KeyWord:任意キーワード}」というコードを挿入するだけで設定できるため、ぜひ活用してみましょう。
広告表示オプション(アセット)を設定する
広告表示オプション(アセット)は、リスティング広告に情報を追加できる機能です。広告見出しや説明文だけでは伝えきれない商品やサービスの特徴を訴求でき、クリック率やコンバージョン率の向上が期待できます。
Google 広告の場合、以下のような広告表示オプションがあります。
広告表示オプションの種類 | 詳細 |
---|---|
サイトリンク表示 アセット | 複数のページリンクを設定できる機能 |
コールアウト アセット | 広告文の下に商品・サービスの特徴を追記できる機能 |
構造化スニペット アセット | カテゴリ別に情報を追加して訴求できる機能 |
価格表示オプション アセット | 商品名と価格、説明文を表示できる機能 |
画像表示オプション アセット | テキスト広告に画像を掲載できる機能 |
それぞれ情報を追加できるだけではなく、画面の占有率が大きくなり、ユーザーの目に留まりやすくなるのがメリットです。
広告表示オプションは、広告ランクの計算にも考慮されるため、オークションで優先的に掲載されやすくなります。
広告表示オプションのメリットや種類については、以下の記事でより詳しく紹介しているので、あわせてお読みください。

LPを改善する
クリック率が高く、コンバージョン率が低い場合はLPの離脱率が高いことが原因として考えられます。
LPを読んでもらい問い合わせや購入などにつなげるためにも、ぺージの改善を実施しましょう。
LPのコンバージョン率改善に効果的な施策は以下のとおりです。
LPのコンバージョン率改善に効果的な施策 | 詳細 |
---|---|
ターゲットの再設定 | データをもとにターゲットを再設定し、訴求内容やデザインを変更する |
ランディングページの出し分け | 複数のターゲットを設定した場合、年齢や地域、訴求軸ごとにLPを用意する |
ページ構成・コンテンツを見直す | ・「結・起・承・転」の順にストーリー性のある構成にする ・お客様の声やよくある質問なども掲載し、信頼感や安心感を与えられるコンテンツを掲載する |
CTAを最適化する | CVへのハードルが下がる文言をCTAボタンに掲載したり、クリックするメリットを訴求したりする |
ページのユーザビリティを改善する | 表示速度向上やスマホ画面への対応などでユーザー体験を向上させる |
入力フォームの最適化(EFO)を行う | 入力項目の削減、自動入力機能の追加などを行い、問い合わせや購入へのハードルを下げる |
LPの改善策については以下の記事でより詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

LPと広告文の内容に一貫性をもたせる
LPの滞在時間が短い場合や、コンバージョン率が低い場合は、広告文とLPの内容が一致しているかを確認しましょう。
広告の訴求内容とLPの内容にズレがあると離脱されやすくなります。
とくに広告をクリックしたときに最初に表示されるLPのファーストビューと、広告文の内容を同じにしましょう。
検索意図にあわせて広告文、LPの内容を作成していくことで、クリック率が高まり、LPの滞在時間を改善できます。
リスティング広告の効果測定する際の5つ注意点
リスティング広告の効果測定で注意すべきことが5つあります。
- 配信から効果測定するまでに一定期間を置く
- 分析する指標に優先順位をつけておく
- 実際に取得できた申込数をカウントできるようにする
- 広告指標は比較する期間も考慮して確認する
- 広告媒体の指標とGoogleアナリティクスの指標が異なることがある
広告費をムダにしないためにも、ぜひ参考にしてください。
配信から効果測定するまでに一定期間を置く
リスティング広告の分析では十分なデータを集める必要があるため、配信して一定期間を置いてから効果測定を実施しましょう。
データが少ないと、データに偏りがあるおそれがあり、誤った改善をしてしまうおそれがあります。
目安として、クリック数が100以上あるとよいでしょう。
ただしコンバージョンが1件もつかない場合は、効果判断が難しい場合もあるので、目標とする数値を押さえつつ複合的な判断が必要です。
データが少ない場合はマイクロコンバージョン(最終的なコンバージョンの中間目標)も設定し、データ数を増やすことをおすすめします。

分析する指標に優先順位をつけておく
リスティング広告の分析では、すべての指標を扱うのではなく、重要度の高いものから分析しましょう。
目標達成にもっとも関連性のある指標から順に達成を目指すことで、効果が大きくなります。
たとえば、コンバージョン獲得が最優先であれば、クリック率やコンバージョン率、コンバージョン単価などを確認しましょう。
広告運用の目的にあわせて、優先的に確認すべき指標を決めることが重要です。
実際に取得できた申込数をカウントできるようにする
優秀な計測ツールを利用したとしても「計測された申込数」と「実際にデータベースに取得された申込数」が一致することは稀です。
ユーザーのネット環境や、計測ツールのロジックによって計測漏れや過剰計測はしばしば起こります。
とくに昨今は計測を妨害するようなアプリや拡張機能なども存在し、計測を妨害されるリスクも少なくありません。
正確に広告効果を測定したい方は、実際の申込データもカウントできる仕組みを構築しましょう。
広告指標は比較する期間も考慮して確認する
広告指標の良し悪しを判断するには基準を決めることが大切です。
「前日比」や「前月比」「昨年比」などある地点からの広告指標と現在の指標を比較することで、広告運用の指針を間違えずに判断しやすくなります。
ほかにも比較する対象の選定が重要です。
たとえば、季節関連の商品やサービスを扱っている場合は、広告指標が季節によって影響を受けるため「昨年比」での判断がおすすめです。
広告効果を適切に把握するためには、できるだけ季節やトレンドも意識して基準値を設けましょう。
広告媒体の指標とGoogleアナリティクスの指標が異なることがある
広告媒体で計測した数値とGoogleアナリティクスで計測した数値に差異が生じることがあります。
一般的に、コンバージョン数は広告媒体の方がGoogleアナリティクスよりも大きくなる傾向があります。
差異が生じるのは、各広告のコンバージョンへの貢献度を判定するルールに違いがあるためです。
計測期間や計測条件なども差が生じる要因です。計測期間については「広告をクリックしてもCVには至らなかったが、別経路でCVした」という指標も計測されるため、各広告媒体の設定している計測期間によって差が出ることがあります。
計測条件については、UTMパラメータの設定によって異なります。UTMパラメータとは、流入経路を正確に認識させるための設定です。
たとえば、流入元のサイトやキャンペーン、広告コンテンツなど、流入経路を細かく設定できます。UTMパラメータを設定していない場合、Googleアナリティクス上で流入元を把握できないため、CVのズレが生じます。
目的に応じた指標を使ってリスティング広告の効果を測定しよう
リスティング広告では、目的に応じて指標を選定し、効果測定を行うのが大切です。
認知度向上を目的とする場合はインプレッション数やクリック数、Webサイト流入を図るのであればクリック数とクリック率、クリック単価などを確認しましょう。コンバージョンの獲得を重視するなら、コンバージョン数やコンバージョン率などの指標を優先的にチェックしましょう。
ただし、広告運用の経験が不足していると、どの指標がどのような数値になれば成果が得られているか判断をするのが難しいかもしれません。
リスティング広告の指標を適切に扱えていないと感じる場合は、リスティング広告の広告代理店に相談することも検討しましょう。
LANYではリスティング広告をはじめとする商品やサービスのPRを、出稿から運用まで一気通貫で支援しています。リスティング広告においては、有名企業で広告運用に携わった担当者が在籍しており、お客様の課題に感じていることから解決策を提案し、成果が得られるようサポートします。
現在、広告アカウントの診断を実施しており、パフォーマンス向上のための改善策を無料で提案しているので、広告運用でお悩みの方はお気軽にご利用ください。