クリック単価(CPC)とは? 計算方法や相場の調べ方、改善方法を紹介

クリック単価(CPC)とは? 決まり方や相場の調べ方、クリック単価の改善方法をも解説!

クリック単価は、広告が1回クリックされたときに発生する費用のことです。Google 広告やYahoo!広告ではキャンペーンの種類によってクリック単価の上限額を設定し、予算にあわせて広告を配信できます。

クリック単価は指標としても活用され、数値が相場より高いほど費用対効果が低くなっているおそれがあります。クリック単価を抑えるには広告の改善が必要ですが、どのような施策を実施すればよいかわからない人もいるでしょう。

本記事では、クリック単価について決まり方や相場の調べ方、クリック単価の改善方法を紹介します。広告運用の費用対効果を高めるためにも、ぜひ参考にしてください。

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広告運用コンサルタント

尾崎 穂波

大手広告代理店にてリスティング広告やディスプレイ広告、YouTube、Meta広告の運用を中心に従事。
LANYでは広告運用からLPOまでの一気通貫での改善を担当し、成果につながる戦略的なサポートを提供。

目次

クリック単価(CPC)とは 

クリック単価(CPC:Cost Per Click)とは、広告1クリックあたりの単価のことです。

クリック単価には、以下の2種類があります。

  • 指標としてのクリック単価
  • クリック課金型広告のクリック単価

指標としてのクリック単価は、「広告費 ÷ クリック数」の計算式で求められます。

一定の予算内でクリック数を増やせたら、クリック単価が低くなります。主に広告の費用対効果を測る際に用いる指標です。

一方でクリック課金型広告の場合は、広告1クリックごとの単価の設定しが必要です。一般的に、1回のクリックごとにかかった単価の平均値である「平均クリック単価」の意味で使われます。

この記事では、クリック課金型広告におけるクリック単価について解説します。

クリック単価(CPC)の計算方法

クリック単価の計算式は以下のとおりです。

クリック単価 = 広告のクリックによって発生した合計費用÷クリック数

平均クリック単価は広告配信後の実績から算出されます。

このセクションのポイント
  • クリック単価は、広告を運用するうえで費用対効果を改善するために見るべき重要な指標です。クリック単価は広告配信をしてユーザーをサイトやLPに流入させる費用なので、低ければ低いほど広告の費用対効果が高くなります。

クリック単価(CPC)の決まり方

クリック単価は、競合とのオークションで決まります。

オークションとは、ユーザーがキーワードを検索した際にどの広告を優先的に表示させるべきかを決めるシステムのことです。

キーワードに入札している競合の広告が多いほど、クリック単価が高くなる傾向にあります。

クリック単価が決まる大きな要素は以下の2つです。

  • 上限クリック単価
  • 広告ランク

それぞれの要素がクリック単価に与える影響を詳しく紹介するので、ぜひ参考にしてください。

上限クリック単価(入札単価)

上限クリック単価とは、クリック1回につき広告主が支払える単価の上限のことです。事前に広告主が上限クリック単価を任意で設定することで、広告を出稿できます。

あくまで上限のため、必ずしもその単価で入札されるとは限りません。

たとえば上限クリック単価を200円で設定した場合、200円で入札される場合もあれば、50円で入札される場合もあります。

Google 広告の場合、実際に支払う金額を実際のクリック単価と呼びます。

参考:上限クリック単価実際のクリック単価(CPC)

上限クリック単価が高いほど広告が表示されやすくなりますが、広告費が高くなりやすくなる点に注意が必要です。

また、広告ランクが低い場合は上限クリック単価を高く設定しても、表示されにくい場合があります。

広告ランク

広告ランクとは、媒体が広告の表示や掲載順位を決める際に用いる数値のことです。

広告ランクの数値は公開されていませんが、Google広告の場合は以下の要素で決定されます。

広告ランクが決まる要素概要
広告とランディング ページの品質広告とランディング ページ(LP)の関連性や利便性、有用性などの高さを評価している
上限クリック単価広告が1回クリックされた際に支払ってもよい金額の設定額によって掲載順位が左右される
広告ランクの下限値媒体が定めている広告ランク以上であれば広告を表示できる
オークションにおける競争力同じ順位で同じ広告ランクの広告がある場合、どちらも同じ確率で広告が表示される
ユーザーが検索に至った背景(コンテキスト)ユーザーの検索した時間や地域、デバイスなど検索意図が考慮されて算出される
広告アセット(表示オプション)やその他の広告フォーマット特定のサイトのリンクや住所、電話番号など広告アセットの見込み効果も考慮されて算出される

参考:広告ランクが決まる仕組み

ユーザーにとって有益かつ利便性の高い広告であるほど、広告ランクを高めることが可能です。広告ランクが高ければ、上限クリック単価を少し低く設定しても表示される可能性があり、広告費を抑えやすくなります。

なお、実際のクリック単価は、以下の条件を満たすために必要な金額が請求されます。

  • 広告のオークションにおける広告ランクの下限値を満たす
  • 掲載順位がひとつ下の、競合の広告ランクを上回るために最低限必要な金額
このセクションのポイント

実際のクリック単価は、オークションで決まります。通常、オークションといえばもっとも高い入札単価が落札額になりますが、広告のオークションでは入札単価が高ければ落札(掲載)できるわけではありません。入札単価や広告の品質、オークションごとの入札状況によって広告ランクというものが決まり、数値の高い順に掲載順位が決まります。Google検索を利用しているユーザーにとって有意義な検索結果になるように、広告ランクが重要になっています。

上限クリック単価(入札単価)の求め方

上位に掲載されるために設定すべき上限クリック単価は、以下の計算式で求めます。

上限クリック単価 = 目標CPA × 推定コンバージョン率

目標CPAは、コンバージョンを1件獲得するのに発生した費用のことです。たとえば、5,000円の商品を販売した際に、以下の費用が発生したとしましょう。

  • 原価:2,500円
  • 経費:500円
  • 利益:1,000円

この場合、以下のようにCPAを求められます。

5,000円(販売額) – 2,500円 (原価)- 500円 (経費)- 1,000円(利益) = 1,000円

よって、目標CPAは1,000円となります。

一方で推定コンバージョン率は、コンバージョン率の推定値のことです。

コンバージョン率の推定値は広告運用をしたことがある場合、過去のデータをもとに設定します。過去のデータがない場合は、業界や商材ごとの推定値を設定しましょう。

業界・商材ごとの平均CVRは、以下のとおりです。

業種平均CVR
擁護団体1.96%
自動車6.03%
BtoB3.04%
消費者サービス6.64%
デート&出会い9.64%
電子商取引2.81%
教育3.39%
人材5.13%
金融・保険5.10%
健康・医療3.36%
家庭用品2.70%
産業サービス3.37%
法律6.98%
不動産2.47%
テクノロジー2.92%
旅行、ホスピタリティ3.55%

出典:Google Ads Benchmarks for YOUR Industry|WordStream

上記はあくまで目安のため、参考値として扱いましょう。

今回は推定CVR3%として、上限クリック単価を求めます。

目標CPAは1,000円と推定CVR3%を設定することで、以下のように上限クリック単価を求められます。

目標CPA 1,000円 × 推定CVR 3% = 上限クリック単価 30円

計算式から上限クリック単価を30円以下にすれば目標CPAを達成できると判断できます。

クリック単価(CPC)の相場

クリック単価(CPC)の相場は以下のとおりです。

広告の種類クリック単価の相場
リスティング広告80円〜1,000円
ディスプレイ広告50円~100円
LINE広告24円~200円
X(Twitter)広告24円~200円

上記の金額は業界や取り扱う商品によって異なるため、あくまでも参考値として活用しましょう

なお、リスティング広告のクリック単価の相場は、キーワードにより大きく異なります。

人気が高い(収益性の高い)キーワードは競合が多いためクリック単価が高くなり、競合の少ないキーワードは低くなる傾向にあります。

収益が見込めてかつ競合が少ないキーワードを発掘することで、クリック単価を抑えながら広告の効果を高められるでしょう。

キーワードごとのクリック単価の目安は、以下のようにGoogleのキーワードプランナーで調べることが可能です。

  1. 左メニューの「ツール」よりプランニングを展開し「キーワードプランナー」をクリックする

  2. 「検索のボリュームと予測のデータを確認する」に調べたいキーワードを入力(複数入力する場合はひとつずつ改行)し、「開始する」をクリックする

  3. 検索結果の上部に表示された場合の、低額帯と高額帯を閲覧できる

参考:キーワードプランナーを使う

このセクションのポイント

クリック単価の相場は、新規で特定の業界・ジャンルあるいはターゲット層を狙う場合に調べます。ただし、実際のクリック単価は、競合他社の広告出稿状況によって異なるため、あくまでも参考値として活用しましょう。

クリック単価が高騰する原因

クリック単価が高騰する原因は、以下の6つがあります。

  • 参入している競合が多い
  • 競合が入札を強めてきている
  • 高額な商材を扱っている
  • 検索ボリュームが多くなる時期に配信している
  • 広告の品質が低下している
  • 自動入札戦略で大幅な設定変更をした

クリック単価の仕組みについてより理解を深めることで、キーワードの選定やクリエイティブの見直しなどに活用できるので、ぜひ参考にしてください。

参入している競合が多い

競合が多い場合にクリック単価が高騰します。

オークションでキーワードを登録している企業数が増えるほど、高い上限クリック単価を設定している企業が増えるためです。

とくにキーワードプランナーで競合性が「高」のキーワードは上限クリック単価が高い傾向にあります。

たとえば「保険 見積もり」の上限クリック単価を調べると、以下のようになります。

競合性が「高」のキーワードを見ると、入札単価の最高額が1,000円を超えるものが少なくありません。ただし、「低」「中」のほうが「高」よりも上限クリック単価が高いキーワードもあるため、あくまで参考として活用しましょう。

競合が入札を強めてきている

競合が突然入札単価を引き上げた場合に、クリック単価が高騰することがあります。

とくに新商品の発売や大型のプロモーションキャンペーンを展開している時期には、競合は入札単価を高めようとします

入札を強めているかどうかは、Google広告の場合「オークション分析」Yahoo!広告の場合「オークションインサイト」で確認することが可能です。

競合のインプレッション シェアを週単位や月単位で確認することで、競合が入札単価の上昇や広告の品質改善をした可能性があると判断できます。

高額な商材を扱っている

高額な商材を取り扱っている企業は、広告予算を多く投資することからクリック単価が高くなりやすい傾向があります。

業界・商材ごとのクリック単価の相場は以下のとおりです。

業種クリック単価の相場
擁護団体215円
自動車369円
BtoB500円
消費者サービス960円
デート&出会い417円
電子商取引174円
教育360円
人材306円
金融・保険516円
健康・医療393円
家庭用品441円
産業サービス384円
法律1,013円
不動産356円
テクノロジー570円
旅行、ホスピタリティ230円

出典:Google Ads Benchmarks for YOUR Industry|WordStream

法律系や消費者サービス、技術系などはクリック単価が高い傾向にあります。

検索ボリュームが多くなる時期に配信している

検索ボリュームは、時期によってもクリック単価が変動します。

とくにトレンドになっているキーワードや季節性のあるキーワードは、参入する競合が時期によって増えるので、クリック単価に大きな影響が発生します。

たとえば「卒業式 服装」であれば検索ボリュームのピークが3月です。「扇風機」や「エアコン」であれば、扇風機やエアコンであれば5月から増えはじめ7月がピークになります。

広告の品質が低下している

広告の品質が低い場合も、入札単価が高くなります。

広告のクリック率が低かったり、ランディングページの内容がわかりづらかったりすると、広告ランクが低くなるため、競合より掲載順位が下がります。

広告ランクが低いと、入札単価を上げざるを得ません。

逆に広告の品質を改善すれば、入札単価を下げても配信される可能性があります。

広告の品質が低い原因を、広告の品質の参考値である品質ランクや品質インデックスで確認し、適切な改善策を行いましょう。

自動入札戦略で大幅な設定変更をした

自動入札戦略の挙動によっても高騰することがあります。

自動入札戦略とは、キーワードの入札単価の調整を機械学習が自動で入札額を調整してくれる機能のことです。

予算と目標を決めるだけで利用できるので、はじめて運用する人でも簡単に利用できます。

ただし、機械学習には学習期間が2週間~4週間ほど必要です。とくに配信初期や入札戦略を変更した直後では学習のタイミングとなるため高騰しやすい点に注意が必要です。

また、急に予算額や目標数値の変更を大幅に変更すると機械学習がその設定に最適化しようとするために、さまざまな挙動をしてクリック単価が高騰するリスクがあります。

クリック単価(CPC)を改善する7つの方法

クリック単価の改善策は、以下の7つです。

  1. 入札単価を見直す
  2. キーワードの拡張余地を探る
  3. 広告文を改善する
  4. ランディングページの改善をする
  5. 広告アセット(広告表示オプション)を活用する
  6. アカウント構成を見直す
  7. 除外キーワードを設定する

費用対効果の高い広告運用をするためにも、ぜひ参考にしてください。

1. 入札単価を見直す

クリック単価が高騰していている場合は、状況に応じて単価を引き下げましょう。

入札単価を高く設定すると広告が上位表示される可能性は高まりますが、競合が設定した入札単価によっては上限ギリギリで入札になるケースも少なくありません。

上限クリック単価を下げておけば、上限額を超えなくなるため過剰なクリック単価の上昇を防げます

入札単価を見直す際は、キーワード単位のCPAの実績に応じて変更します。

CPAの実績が目標CPAより上回っている場合は入札単価を低く設定しましょう。、クリック単価が下がることでCPAの改善が期待できます。ただし、入札単価を下げすぎると広告が表示されなくなる可能性があるので、下げすぎないことが大切です。

2. 競合が少ないキーワードを選定する

登録キーワードを見直し、クリック単価が低くかつCVの見込みがあるキーワードを追加しましょう。

検索ボリュームが大きいビッグキーワードや完全一致のキーワードはCV獲得が見込めますが、競合も多く、クリック単価が高くなる傾向にあります。

できるだけクリック単価を抑えるには、競合性が低いミドルキーワードやロングテールキーワードといった、関連キーワードの検討が必要です。

関連キーワードは、キーワードを言い換えたり単語を追加したりして発掘してみましょう。

<例>

  • 言い換え:「筋トレ 効果」→「体力つける 方法」
  • 単語の追加:「水漏れ 修理」→「水漏れ 修理 安い」

また、マッチタイプを変更してインテントマッチにすることで、多様な検索語句に広告が表示されやすくなります。オークション参加回数が増えるので、低いクリック単価でも広告表示回数を増やせます。

インテントマッチの説明については下記記事をご参考ください。

3. 広告文を改善する

ユーザーにとってより魅力的な広告見出しや説明文にすることで、広告ランクを高められ、入札単価を下げても広告が掲載されやすくなります

広告ランクが高まるのは、広告の品質の要素である推定クリック率を高められるためです。推定クリック率は、ユーザーにクリックされる可能性を表す推定値です。

広告の掲載順位や過去の掲載結果を考慮して算出されるので、クリック率の実績がよいほど推定クリック率が高くなります。

推定クリック率は、品質スコアや品質インデックスで確認できます。「平均より上」「平均的」「平均より下」と3段階で評価されており「平均より下」の場合は改善しましょう。

クリック率の高い広告文を作成するには、以下のような対策をしましょう。

広告文の改善策具体例
数字を入れて訴求する「月額1,000円~」「1週間無料」
今すぐ行動したくなる言葉を記載する「限定30名様」「特典あり」
行動を促すフレーズを入れる「今すぐ登録」「無料相談受付中」
ターゲットを明記する「40代限定」「法人向け」

ターゲットの印象に残りやすい広告見出しを作成することで、クリック率を高められます。

具体的な広告文の作成方法は、以下の記事で詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

4. ランディングページの改善をする

ランディングページ(LP)の利便性も広告の品質に影響するため、品質スコアや品質インデックスで評価が低い場合は改善しましょう。

LPの利便性を上げることで広告の品質が高まり、広告ランクも向上してクリック単価が改善する可能性があります。

LPの利便性を改善するには、以下の方法があります。

LPの改善方法概要
広告やキーワードとの関連性を高める広告やキーワードと一貫性のある内容を訴求できるよう、ファーストビュー(最初に表示される画面)やコンテンツを作成する
モバイル対応にするスマートフォンでもスムーズに利用できるよう、レスポンシブデザインにする
入力フォームの操作性を高める入力項目を必要最低限にしたり、フリガナや住所の自動入力機能を搭載したりして入力する手間を減らす
ページの読み込み速度を向上させる画像の容量削減や、不要なHTMLコードの削除によって、ページをすぐに閲覧できるようにする

LPと広告の関連性を高めることで、クリック単価だけではなく、コンバージョン率も改善できます。

LPの改善方法は以下の記事で紹介しているので、あわせてお読みください。

5. 広告アセット(広告表示オプション)を活用する

広告アセット(広告表示オプション)も広告ランクの算出に考慮されているため、積極的に活用しましょう。

広告アセットは、リスティング広告に情報を追加できる機能で、以下のような種類があります。

広告アセットの種類概要
サイトリンクアセット最終URLとは別にほかのリンクを追加できる機能
コールアウトアセット説明文のあとに短文の情報を追加できる機能
構造化スニペットアセット特定のカテゴリに関する情報を端的に伝えられる機能
画像アセットリスティング広告に画像を追加できる機能

できるだけ多くの広告アセットを設定することで広告ランクが高まり、クリック単価が改善できる可能性があります。

ほかにも広告アセットを活用することで、広告の表示面積が大きくなりユーザーの目に留まりやすくなる点がメリットです。

広告アセットはほかにも多くの種類があります。詳しくは以下の記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

6. アカウント構成を見直す

配信ターゲットに対して最適な広告文を表示し、最適なページへ誘導できるようなアカウント構成にすることで、広告の品質が向上し、クリック単価の改善につながります。

アカウント構成とは、広告キャンペーン/広告グループ/キーワード/広告文の組み合わせのことです。

広告文は広告グループ単位で設定するので、どのキーワードをどの広告グループに入れるかによって、キーワードに配信される広告文が決定します。

そのキーワードに最適な広告文を配信できるかはアカウント構成によって決まるため、アカウント構成は間接的にクリック単価に影響します

また、Google 広告やYahoo!広告では、広告文に十分なインプレッションデータやクリックデータがないと広告ランクを正確に算出できません。

その場合、広告ランクにマイナスな影響を与えるおそれがあるため、シンプルなアカウント構成にしましょう。

できるだけ同じキーワード群は同じ広告グループにまとめるのがポイントです。

ただし、キャンペーン・広告グループを統合・新規作成すると機械学習が再学習にはいり、一時的に成果が悪化する可能性もあるので実施時期は慎重におこないましょう。

7. 除外キーワードを設定する

成果につながらないキーワードは、除外キーワードに登録しましょう。

コンバージョンが発生していない、かつクリック単価が高い検索語句があれば、除外することでムダに予算が消費されるのを防止できます。

検索語句レポートを定期的に確認し、除外設定すべき検索語句があれば対応することをおすすめします。

除外キーワードについては別の記事でも詳細に解説しているので、あわせてお読みください。

クリック単価と混同されやすい用語や指標

クリック単価と混同されやすい広告用語や指標として、以下の4つがあります。

スクロールできます
クリック単価と似た用語・指標概要
PPC(Pay Per Click)・クリックの度に支払う課金方式
・CPCは単価のことを指し、PPCは課金方式を指すことに注意が必要
CPM(Cost Per Mille)・1,000回広告が表示されるのに発生する費用
・計算式は「広告費 ÷ 表示回数(インプレッション数)× 1,000」
CPA(Cost Per Action)・1回あたりのアクション(お問い合わせや資料請求、ホワイトペーパーダウンロードなど)にかかった費用
・計算式は「広告費 ÷ コンバージョン数」
CPV(Cost Per View)・視聴1回あたりの費用
・計算式は「広告費 ÷ 再生回数」
・視聴のカウントは最後まで視聴したか、特定の秒数視聴したかなど、広告によって定義が異なるのが特徴

広告運用時にそれぞれの用語や指標を正しく使い分けられるようにしましょう。

クリック単価を抑えることで費用対効果の高い集客ができる

クリック単価は、広告1クリックにかかる単価のことで、「広告費÷クリック数」で計算できます。

クリック課金型の広告は、あらかじめ設定した上限クリック単価と、競合とのオークションによって決定される仕組みです。

オークションには広告ランクや品質スコアも考慮されるので、上限クリック単価を高く設定したからといって必ずしも広告が掲載されるわけではありません。

LPや広告文の改善、広告表示オプションの利用、アカウント構造の見直しなどによって広告ランクと広告の品質を高めましょう。

クリック単価の高騰に悩んでいたり、予算内で広告の効果を最大化したい場合は、ぜひこの記事を参考に見直しをしてみてください。

ただし、自社でCPCを改善してみてもうまくいかない場合は、運用代行会社に依頼することも検討しましょう。

LANYではリスティング広告の運用代行をしています。広告業界の最前線で活躍しているプレイヤーが戦略策定から入稿までをサポートしているので、予算内でリスティング広告の成果を最大化させて購買促進につなげたい方はお気軽にお問い合わせください。

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