2022年のブログSEO戦略 – 何者かになることが大切

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本記事は、SEOコンサルティングを実施する株式会社LANYのアドベントカレンダー企画の寄稿記事です。

どうも、ガジェットブロガーのマクリン(@Maku_ring)です。

年々厳しくなっていくSEOの荒波の中、我々ブロガーはどのように戦っていけばいいのでしょうか?

本記事では僕自身が考えていること、今後やらなければならないことふくめ、2022年のブログSEO戦略について書いていきます。

より具体的な2022年のSEO対策の方法については、下記の記事にて詳細にまとめられていますので、そちらもご参照くださいませ。

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執筆者

LANYブログは「SEOを中心とするデジタルマーケティングの情報を発信するブログ」です。一次情報に溢れた独自性のあるコンテンツと読者の方が何かしらのアクションが起こせる情報を執筆しています。

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監修者

SEOコンサルタント

竹内渓太

株式会社LANYの代表。株式会社リクルートホールディングスにデジタルマーケティング職で新卒入社。3年間デジタルマーケティングに従事。その後、株式会社LANYを創業。大規模サイトのSEOが得意。

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目次

何者でないところから何者かになるために必要なこと

僕がブログの世界に入ったのは2017年5月で、早くも4年半が経ちました。

参入したころは雑記ブログ全盛期でしたが、そこから特化の方向へだんだんシフトし、今はジャンルによる勝敗が明確に分かれる世界になっていると感じています。

また、ブログ戦略とは書いていますが、もはやブログだけで戦うのはナンセンスな時代に突入してきているのもまた事実。

というのも、Googleがサイトの評価基準で重要視するE-A-T(専門性・権威性・信頼性の頭文字をとったGoogleの造語)を高めるにあたり、ブログの発信だけで実現するのはほぼ不可能だからです。

E-A-Tとは乱暴に書き換えると「何者かになる」ということです。

編集部

僕もそうでしたが「何者でもない自分から何者かになる」のはめちゃくちゃ大変です。

自身の経験をふまえつつ、何者かになるためにどうすればいいかを挙げていきます。

そのための確認方法であり第一歩は「ご自身のサイト名なりアカウント名で検索した際に、自サイトならびにそこに紐付くSNSアカウントが一番上に出てくるか?」です。

確認方法

できている人からしたら「なに言っとんじゃ!」だと思いますが、運営初期だったり、一般的な固有名詞や有名人と名称が重複している場合、これさえなかなか困難だったりします。

現時点でこれが達成できていない場合、とにかくマルチプラットフォームで活動しましょう。つまり、各SNSでアカウントを作って発信するということです。

具体的には、Twitter・Instagram・YouTube・Pinterest・Tiktokのアカウントを作り、可能なものから継続的に運営するということです。理想的には「全てやる」ですが、現実的にはサイトと親和性の高いものにしぼるか、Webサイトのコンテンツを流用するのがおすすめです。

  • Twitter→Webサイトのコンテンツをテキストや図解にまとめる
  • Facebook→必須ではないが、Twitterでも反応の良かった投稿をまとめるのに活用する
  • Instagram→Webサイトのコンテンツを文字付きイラストにまとめる
  • YouTube→Webサイトのコンテンツを台本に、動画にまとめる
  • Tiktok→Webサイトのコンテンツを台本に、ショート動画にまとめる。Instagramのリールを再利用するのもアリ
  • Pinterest→Webサイトのコンテンツの画像を活用する
  • lit.link→各SNSやサイトをまとめるためのリンク集として活用する

本名を公開されているのであれば、各ビジネスSNSに登録するのもおすすめです。検索エンジンにこれらの情報を伝えるために「Person」の構造化データ埋め込みも忘れずにね。あと、運営者の人物像を示すうえで、プロフィールページの充実化は欠かせません。

実際Googleの「検索品質評価ガイドライン(*)」においても「コンテンツ制作者にとって、経歴情報の記事は評判情報の良いソース」であると記載され、経歴情報をまとめたページ、すなわちプロフィールに重きが置かれていることが分かります。

(*)searchqualityevaluatorguidelines_Oct-19-2021.pdf

自己紹介や経歴、取材・掲載歴、各SNSアカウントへのリンクをプロフィール上に細かく載せることで、検索エンジンはサイト運営者がどういう人物であるかを認識する手助けになります。

とくに、自身の名前と類似するような名称が多く存在する場合、区別のためにもこの部分をしっかり書くことが大事になってきます。

編集部

ちなみに僕自身も、初期は「マクリン」と検索しても卒園した幼稚園である「マクリン幼稚園」やバスケットボールの「マクリン選手」のほうが上位にあがってくる始末で、自サイトを上にもってくるのは苦労しました…^^;

SNSに話をもどすと、現在はTiktokやYouTubeショートなど、ショート動画が盛り上がっていますが、さらにその次の波として「音声配信」は無視できないと感じています。

というのも海外の記事を見ていると、記事中への動画の埋め込みは当たり前で、さらにもうひとつ「Listen」という音声配信ボタンが埋め込まれているケースが見受けられるからです。

音声配信ボタン

クルマ社会の米国では、車内に長時間いる人たちも当然多く、記事を「聴く」需要が高いのだと思われますが、日本でも音声文化が根付いていけば、記事を聴くニーズは増えてくると思われます。これは僕の妄想ですが、そうなると検索ツールバー(バーティカル検索)の項目にニュースや動画、画像以外に「音声」が爆誕するのかなと。

検索ツールバー

したがって、各SNSと合わせて音声配信、すなわちラジオをやるのは2022年に向けて結構アリだと考えています。

E-A-Tに真正面に向き合う

2021年の現時点では「E-A-Tが要求されるジャンルは一部にとどまる」という認識ですが、2022年になると要求ジャンルはどんどん拡大し、いずれどのジャンルにおいてもE-A-Tを高めることが必須になると予想されます。

これは検索エンジンを提供する側に立ってみると至極当然の流れともいえ、身元を隠して素性のよく分からない人が書いている記事群が検索上位にいるSERPsではなく、透明性の高いSERPsを目指すことのあらわれともいえます。

そのほうが検索ユーザーも安心して使えますし、検索エンジンとしての価値も高まります。

つまり、これまでは「何を」書いているかのほうが大事でしたが、これからは「誰が」+「何を」書いているかが重要になるということです。

この「誰が」という部分を検索エンジンに認めてもらうことが、我々ブロガーに求められることであり、2022年のブログSEO戦略の根幹ともいえます。

ブログのメリットのひとつが身元公開しないことであったにも関わらず、今後は公開する方向に舵を切らないといけないということです。難しい時代になりましたね。

ただ、検索ユーザーの立場に立ってみても、元・家電量販店の店員が実名公開で運営している家電レビューサイトのほうが、信頼と安心感につながります。

そういうサイトを検索上位に押し上げることは、透明性の高い検索エンジンを実現することにもつながっていきます。

しかし、ここで我々ブロガーがぶち当たる課題が、僕ふくめ「実名を公開してブログを運営しないといけないのか?」という点です。

たとえば本業の会社に内緒で、副業でブログを運営している場合、本名を公開することで、なにかのタイミングにブログが会社にバレてしまうリスクもあります。

できれば本名を公開せず、仮名あるいはハンドルネーム(HN)で活動をつづけていきたいですよね。

これに関しては、全員が全員、本名を公開しないといけないものでもないと考えています。

極端な例ではありますが、HIKAKINやはじめしゃちょー、ヒカルみたいに本名でないHNが世の中に知れ渡っており、この名称でWikipediaまで存在する状態の場合、その状態ですでに権威性を帯びており、HNで活動していることそのものが信頼性にもつながっています。

HNでWikipediaに登録されているレベルの場合、本名をわざわざ公開して運営するメリットは薄いといっていいでしょう。

ただし、基本的には実名公開したほうがメリットが高いです。

※僕自身も現在は公開していないですが、法人建てしてるので調べれば本名はすぐに分かりますし、いずれ公開予定です。

なぜなら、公式な資格・免許・法人化した際の代表取締役(あるいは役員)・書籍(HNで出すケースもありますが)などは、本名でサイテーションされるからです。

つまり、権威性を裏付ける材料のものが本名で出されることが多いから、本名が有利ということでもあります。

これらと実名公開のサイトを紐付けることで、検索エンジンに同一人物であると認識してもらえ、E-A-Tが高まることにもつながります。

ユーザーにとっても、本名で活動していたほうが信頼感につながりますし、検索エンジンも透明性という面で、そういった活動者に優位性をもたせたいのはあるでしょう。

とはいえ、会社にバレたくないという理由で名前を伏せたいのは理解できますし、副業でやっていた頃は僕も事実そうでした。

ただ当時、僕のまわりにも本業で働きながら、副業パートを法人化している人が複数名いて、なんなら前職の社長も、個人名でメディア出演や書籍を出版された際は、別に作った個人会社に会計を分けてらっしゃいました。

この法人化は、2022年のサイト運営で外せないキーワードのひとつです。

法人化というと、会社をつくる部分に二の足をふまれるケースは多いですし、「自分はまだそんなフェーズじゃないから……」と尻込みされるケースも散見されます。

その心情も理解できますが、こと2022年においては、個人運営&実名非公開で活動しつづけることのほうが、法人化するよりよほど危ないんじゃないかと思います。

検索アルゴリズムの変更いかんによっては、もちろん今後、個人寄りになることも考えられます。

ただ現時点では、法人組織を立てて会社としての実態をもちつつ、そこがもつキャラクターとしてHNが運営するサイトという形式にするのがおすすめです。

法人にすることで信頼度が上がり、さらにその事業内容がしっかりしていてサイトと親和性があるならば、専門性も担保できます。

また、法人で活動していることで得られるリンクや、法人だからという理由で引用してもらえるケースもあり、これによって権威性を帯びる部分は大きいです。

つまり、スーパーインフルエンサーを除き、法人で活動したほうがE-A-Tは高めやすいです。

さらに一事業で一法人を作る形にしたほうが、専門性を尖らせやすいです。

たとえば僕の場合、コワーキングスペースや撮影スタジオの会社は「合同会社レイテラス」、メディア運営の会社は別の法人としています。

このことで「レイテラスは貸しスペースの会社」と検索エンジンに認知される部分は大きく、その領域での順位付けにポジティブな影響をもたらしています。

2021年11月のスパムアップデートやその後のコアアルゴリズムアップデートでも、複数の高単価ジャンルサイトを一法人ドメイン直下で運営し、法人の事業内容と関係ないジャンルで大きく下げられたケースが散見されました。

この動きを見るに、事業ごとに法人を設立し、事業内容にあわせて専門性を尖らせる活動が、2022年は重要になってくると思われます。

とはいえ、法人化しない選択ももちろんアリです。

その場合に注意してほしいのは「法人組織と同じ土俵に立たないこと」です。

個人だからこそできる、細かい比較や考察、一次情報をブログなりSNSなりで発信していくことが、今もこれからも大事といえるでしょう。

自サイトの存在意義と向き合いながら運営していくことが問われると思います。

以上をまとめると「マルチチャンネルでがんばる」「E-A-Tを高める」、基本的にはこの2点に集約されますね。大変ですが、荒波を楽しんでいきましょう!

E-A-Tについては、下記の記事でも詳しくまとめられていますのでぜひ合わせて読んでみてください。

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