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リスティング広告のキーワード選定方法を5STEPで解説!
Google 広告やYahoo!広告のリスティング広告で、検索結果画面の上部に表示されるには、適切なキーワード選定が欠かせません。広告の内容とキーワードの関連性が低ければ、オークションで競合に負けてしまい、表示されない可能性があるためです。
オークションで競合に打ち勝つには、ツールを活用し、他社よりも優位に立てるキーワードを設定することが重要です。
本記事では、リスティング広告のキーワード選定方法を紹介します。おすすめのツールやマッチタイプの選び方など紹介するので、ぜひ参考にしてください。選び方を知ることができますので、ぜひ参考にしてください。
【まずはじめに】リスティング広告のキーワードとは
リスティング広告のキーワード選定の話に入る前に、リスティング広告における「キーワード」について認識を合わせたいと思います。
リスティング広告の「キーワード」と聞くと、「ユーザーが検索するキーワードのことでしょ?」と考える方は多いのではないでしょうか。
実はリスティング広告において「キーワード」と呼ぶ際、「ユーザーが検索するキーワード」とは明確に区別されています。
具体的には下記のような違いがあります。
リスティング広告のキーワード:単語やフレーズのテキストとマッチタイプの組み合わせのこと。
※ユーザーが検索するキーワードは、Google 広告では「検索語句」、Yahoo!広告では「検索クエリー」と呼ぶ。
つまり、リスティング広告のキーワードと言った場合は、
例:看護師 求人(完全一致)、看護師 転職(フレーズ一致)など
単語やフレーズのテキストとマッチタイプ(完全一致やフレーズ一致など)のセットを「キーワード」と呼びます。
そこで以降では、
・「キーワード」は「単語やフレーズのテキストとマッチタイプのセット」もしくは「単語やフレーズのテキスト」
・「検索語句」は「ユーザーが実際検索しているキーワード」
の意味で用語を使い分けていきましょう。
リスティング広告はキーワード選びが肝心
リスティング広告では、サービスの見込み客であるユーザーが「検索エンジンでどのような検索語句でサービスを探すか」を検討し、その検討した検索語句を参考に意図した成果に繋がりやすいキーワードを設定して広告出稿することが肝です。
もしターゲットとしたい見込みユーザーの検索語句とリスティング広告へ設定したキーワードがマッチしていない場合、広告が適切に表示されません。
リスティング広告の成果を向上させるためには、ターゲットユーザーへ広告を表示できるよう適切なキーワードを選び、設定する必要があります。
【5STEPでわかる】リスティング広告のキーワード選定の手順
リスティング広告のキーワード選定は以下の手順で行います。
- リスティング広告で何を達成したいのかの目的を明確にする
- 軸となるキーワードの候補を書き出す
- キーワードの掛け合わせを選定して検索ボリュームを把握する
- キーワードを絞り込む
- キーワードを意図・属性ごとにグルーピングする
それぞれ詳しく見てみましょう。
1.リスティング広告で何をしたいのか明確にする
リスティング広告を出稿する目的について明確にしましょう。
何を目的にするかによって、広告に必要な費用や狙うターゲット層が変わるためです。
リスティング広告を出稿することで「商品やサービスの購入に結びつける」「リードを獲得する」「Webサービスの会員登録をする」などの効果があります。
効果を得られるためにどのようなユーザーが広告をクリックし、何人が目的のアクションをしてくれるかを具体的に考えましょう。
しっかりと目的を設定することで、無駄なコストが発生したり、成果とのギャップが大きくなったりするなどの問題を抑えられます。
2.軸となるキーワードの候補を書き出す
目的を決めたら、軸となるキーワードを書き出します。
軸のキーワードとは、1つの単語だけでも検索されるようなメインのキーワードのことです。
たとえば、ワイヤレスイヤホンである「商品A」の最新モデルの広告を出稿したいと仮定しましょう。
軸のキーワードとして「商品A」や「商品A」に関連する単語を候補にして以下のように書き出します。
- ワイヤレスイヤホン
- コードレスイヤホン
- ブルートゥースイヤホン
- Bluetoothイヤホン
- 充電式イヤホン
- 在宅ワーク用イヤホン
- 高音質イヤホン
軸のキーワードを書き出すポイントとして、できるだけたくさん書くことが重要です。
しかし、自分の頭で考えるだけでは限界があります。
たくさん候補を出すためにも、以下の方法を使ってキーワードを洗い出しましょう。
自社LP、自社サイトから抽出
自社で運営しているLPやサイトからキーワードを抽出する方法があります。
閲覧数の多いページやユーザーのアクションが多いページを分析することで、軸にしたいキーワードが見つけられます。
サイトで見つかったキーワードは次のステップで精査するので、商品に関連するキーワードであればたくさん洗い出しましょう。
キーワードプランナー
キーワードプランナーはGoogleが提供している検索キーワード調査ツールです。キーワードの月間検索回数(検索ボリューム)や競合性、広告のクリック単価について知ることができます。
キーワードプランナーを使用することで、キーワードに関連した単語が表示されるため、軸のキーワード候補として書き出せます。
例えば、「イヤホン」と検索してみると、関連性の高いキーワード候補を見つけることができます。
検索ボリュームや入札単価のデータが表示されることで、キーワードの絞り込みや予算の推測にも有効です。
キーワードプランナー:https://ads.google.com/intl/ja_jp/home/
Google Search Console
Google Search Console(グーグルサーチコンソール)は自社サイトのSEOのツールですが、リスティング広告のツールとしても活用できます。
Google Search Consoleでは、ユーザーが自社サイトに流入した時に検索クエリの割合やクリック数、表示回数を閲覧できます。
上位の検索クエリから、掲載されやすいキーワードの洗い出しが可能です。
Google Search Console:https://search.google.com/search-console/about
競合から見つける
競合他社が登録しているキーワードを調査するのも1つの手段です。
多くの人に広告を見てもらうためにも網羅的にキーワードを発掘することが必要で、競合他社が登録しているキーワードとしていないキーワードを洗い出すのは非常に重要です。
競合の多いキーワードを選定すると、自社より規模の大きい企業広告がクリックされやすい傾向にあります。
規模の大きい企業はノウハウを用いて収益性の高いランディングページを持っていることが多いです。そのため、許容できる広告コストが引き上げられ入札を強化することができます。
また、商品自体の比較も行いましょう。自社商品が優位になるポイントがあれば、広告に有効なキーワードとして利用できます。
ユーザーが望む商品の特徴と自社商品のメリットがマッチしたキーワードを洗い出しましょう。
番外編:Google / Yahoo!の担当者に聞く
すでに広告運用をしていて広告費をある程度支払っている方の場合、Google やYahoo!の担当者がつくことがあります。
担当者に連絡することでキーワードに関係する資料をもらえる可能性があります。入手した資料を参考にして、キーワードを選定してみましょう。
3.キーワードの掛け合わせを選定して検索ボリュームを把握する
軸となるキーワードを洗い出したら、キーワードを掛け合わせていきます。
複数の単語を合わせることで、より自社商品やサービスに興味のあるユーザーに広告を提示できます。
先ほど例にあげたワイヤレスイヤホンの「商品A」で考えてみましょう。
たとえば、ユーザーが価格の安いワイヤレスイヤホンを求めていたら、「ワイヤレスイヤホン 安い」で検索すると推測できます。
ターゲットを絞ることで、そのキーワードに関心の高いユーザーに広告をクリックされやすくなり、効果が得られやすいです。
他にも、以下のようにキーワードを掛け合わせていきます。
- ワイヤレスイヤホン マイク付き
- 商品A 最新モデル
- ワイヤレスイヤホン 高音質
- 高音質イヤホン 安い
- ブルートゥースイヤホン 在宅ワーク
掛け合わせたキーワードを洗い出したら、検索ボリュームを調査します。
掛け合わせのキーワードも、軸となるキーワードと同様に、ツールを利用して洗い出しましょう。
洗い出す方法を以下で紹介します。
自社LP、自社サイトから抽出
自社LPや自社サイトの閲覧データを確認して、掛け合わせキーワードを洗い出しましょう。
ラッコツール
ラッコツールはサジェストキーワードを調べられるツールです。
サジェストキーワードとは、GoogleやYahoo!などで検索する時に表示される検索候補のことです。
サジェストキーワードはユーザーが検索した回数や関連度によって表示されています。
ラッコツールでサジェストキーワードを洗い出すことで、ユーザーにマッチしたキーワードの掛け合わせを行えます。
ラッコツール:https://related-keywords.com/
キーワードプランナー
キーワードプランナーは検索ボリュームだけでなく、軸のキーワードに関連したキーワードも閲覧できます。
サブキーワードが浮かばないときにヒントになるので利用してみましょう。
キーワードプランナー:https://ads.google.com/intl/ja_jp/home/
KARABINER
KARABINERはキーワードの掛け合わせに特化したツールです。
3つの入力窓がありそれぞれにキーワードを入力してボタンを押すだけで、掛け合わせのキーワードを作れます。
簡単に操作できるため、初めての人でも直感的に利用できます。完全一致や部分一致、フレーズ一致にも対応しているため、非常に利便性が高いです。
KARABINER:https://karabiner.in/
検索結果画面の内容と上位表示サイトをチェック
検索結果画面の内容と上位表示サイトのチェックも欠かさず行いましょう。
検索結果の上位に表示される記事は、SEOを意識しているため、検索キーワードとの関連性が非常に高いです。
サイトに記載されている内容から、洗い出したキーワード以外で使えそうなものがないかチェックしましょう。
4.キーワードを絞り込む
キーワードを洗い出したら広告の目的やターゲット、予算に合わせて絞り込みを行います。
例として、「ワイヤレスイヤホンの商品Aを売りたい」という目的で広告を出稿すると仮定します。
もし「有線 イヤホン」がキーワード候補にあったら除外しましょう。「有線 イヤホン」で検索しているユーザーは「有線のイヤホンが欲しい」という意図で検索しており、ワイヤレスイヤホンに興味がない可能性が高いためです。
ターゲットの性別や年齢によっても変わります。たとえば、「イヤホン かわいい」であれば、女性の検索が多く、「イヤホン かっこいい」であれば男性の検索が多いと推測できます。
ターゲット層の範囲によって、広告費が変化するので、予算に合ったキーワード選定を行ってください。
5.キーワードを意図・属性ごとにグルーピングする
最後にキーワードを意図や属性ごとにグループ化して整理します。
たとえば、イヤホンの音質を重視している人の検索しそうなキーワードを、以下のようにまとめます。
- 「イヤホン 高音質」
- 「イヤホン 商品A 高音質」
- 「イヤホン ノイズキャンセリング」
- 「イヤホン ノイズキャンセリング おすすめ」
- 「イヤホン 商品A ノイズ」
- 「イヤホン ノイズ 比較」
このようにキーワードをまとめることで、ユーザーのニーズに沿った広告を出稿できます。
ポイントとしては、グループを細かく分けすぎず、意図や目的ベースで分類することが重要です。
例えば、上記のキーワードの「イヤホン 商品A 高音質」と「イヤホン 商品A ノイズ」は、すでに商品Aについて興味のある人が検索している可能性が高いです。
一方、他のキーワードは「高音質なイヤホンであればメーカーやブランド関係なく購入したい」という意図が推測できるので、
「商品Aを探す目的のキーワード群」
「特定のブランドは決まっておらず、とりあえずイヤホンを探す目的のキーワード群」
の2つにグループを分けることができます。
目的やターゲットによってグルーピングすることで、適切な広告文を設定できるなど効果的な運用を行えるようになり、成果向上に繋がりやすくなります。
以上でキーワード選定は終わりです。
リスティング広告のキーワード選定で注意すべきこと4選
リスティング広告のキーワード選定で注意すべきこととして以下の4つがあります。
- リスティング広告のキーワードのクリック単価を把握する
- マッチタイプ(完全一致/フレーズ一致/部分一致)を適切に設定する
- 関係ないキーワードは除外キーワード設定する
- キーワードと成約単価の関連性を考慮する
それぞれ詳しく見てみましょう。
リスティング広告のキーワードのクリック単価を確認する
キーワードによってクリック単価が異なるので、必ず確認しましょう。リスティング広告はクリックされた数で広告の支払金額が決まります。
もしクリック単価を知らずに広告を出稿すると、たくさんクリックされたときに予算をオーバーする可能性があります。
キーワードプランナーで1クリックあたりの広告単価の目安を把握できるので、必ず調べましょう。
※正確なクリック単価は競合他社の出稿状況にも左右されます。
マッチタイプ(完全一致/フレーズ一致/部分一致)を適切に設定する
リスティング広告の費用対効果を高めるには、マッチタイプを適切に設定することが重要です。
マッチタイプは主に、以下の3つの種類があります。
- 完全一致
- フレーズ一致
- 部分一致
完全一致
「完全一致」は、指定したキーワードと同じ文字列や意味または意図の「検索語句」に対して広告を表示できます。
例えば、登録したキーワードが「イヤホン 安価」であれば「イヤホン 安い」でも同じ意味のため表示される可能性があります。
完全一致で設定することで、より検索意図が明確なユーザーに広告を表示することができますが、一方で広告表示に繋がる検索語句が限定されるため、クリック単価が高くなりやすく広告の表示回数も伸びづらい傾向があります。
フレーズ一致
「フレーズ一致」は、指定したキーワードと同じ文字列が含まれていたり、同じ意味の内容が含まれている検索語句に対して広告を表示できます。
例えば、「イヤホン 高音質」で登録した場合、「高音質 イヤホン」や「イヤホン 高音質 ワイヤレス」などの検索語句で広告表示ができます。ただし、「イヤホン 高額」などの検索語句では広告表示されません。
意味が同じであれば、単語の順序や文字列が違っていても広告が表示されるため、完全一致よりも幅広いユーザーに訴求が可能です。
部分一致
「部分一致」では、登録したキーワードと関連性がある内容の検索語句に対して広告が表示されます。
「イヤホン ノイズキャンセリング」のキーワードを部分一致で出稿した場合、「イヤホン 雑音 消す」や「イヤホン 騒音防止」などでも広告表示される可能性があります。
完全一致やフレーズ一致よりもかなり多くの検索語句に対して広告表示ができる点が特徴です。
ただし、関連性がやや低い検索語句に対しても広告表示される可能性があるため、ターゲットとしたいユーザー以外にも広告が表示・クリックされる場合もあり、成果に繋がりづらいクリックが増え費用対効果の悪化に繋がる可能性があります。
予算や現状の成果、ターゲット層を考慮して、適切なマッチタイプを選びましょう。
関連性が低い検索語句は除外キーワード設定する
関連性が低く成果に繋がらない検索語句は除外キーワードとして設定し、広告が表示されないようにしましょう。
「フレーズ一致」や「部分一致」では、登録したキーワードの検索意図から拡張され、やや関連性がh杭検索語句で広告が出稿される場合もあります。
意図したターゲットユーザーへ広告を表示するためにも、関連性が低く成果に繋がりずらい検索語句は除外キーワードとして設定しておきましょう。
参考:除外キーワードについて
キーワードと成約単価の関連性を考慮する
キーワードを選定したら、選定したキーワードの成果(CV)に繋がった際の売上や利益を考慮したグルーピングをしていきましょう。
たとえば、「イヤホン 高音質」と「イヤホン 安い」では購入されるイヤホンの価格帯が異なる可能性が高いため、それぞれのキーワードに投下できる広告費も変わってくる可能性があります。
成果に繋がった時の収益性を考えたキーワード選定や予算配分をしましょう。
リスティング広告はツールを活用してキーワード選定が重要
リスティング広告では、広告文だけでなくキーワード選定も非常に重要です。
今回の5ステップを参考に、自分で考えたキーワードだけではなく、ツール・自社/競合情報を活用して、軸となるキーワードやサジェストキーワードを洗い出しましょう。
洗い出したキーワードから、ターゲットユーザーの検索語句へ広告表示できるキーワードを選定しましょう。
また、はじめてリスティング広告を出稿する場合、キーワード選定がうまく行かず成果目標を達成できなかったというケースが多々あります。できるだけ失敗せずに広告を運用したいと考えている方は、広告運用のプロに相談しながら進めることも検討しましょう。
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