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Indeedで上位表示させるためのキーワード選定とタイトル作成法

Indeed(インディード)で自社の求人を目立たせ、多くの求職者からの応募を獲得するためには、検索結果で求人がより上位表示されることが重要です。しかし、「どうすれば上位表示されるのか?」と悩む採用担当の方も多いのではないでしょうか。
Indeedで求人を上位表示させるには、求人タイトルや原稿に適切なキーワードを配置したり、具体的な仕事内容を記載したりといったポイントを押さえることが大切です。
本記事では、Indeedで求人を上位に表示させるための具体的な方法と、クリック率や応募数を向上させるテクニックを徹底解説します。効果的なキーワード選定やアナリティクス機能の活用法などを実践することで、求職者のニーズに合致した魅力的な求人情報を作成でき、応募数の増加が期待できるでしょう。Indeedでの採用活動にお悩みの方は、ぜひお役立てください。
Indeedで求人を上位表示させる仕組み
Indeedの表示順位は、独自のアルゴリズムによって決まります。まずは無料掲載と有料掲載(スポンサー求人)でどのように順位が決まるのかについて、アルゴリズムをわかりやすくご紹介します。
- 無料掲載での上位表示の仕組み
- 有料掲載(スポンサー求人)での上位表示の仕組み
無料掲載での上位表示

Indeedの無料掲載枠でも、いくつかのポイントを押さえることで求人を上位表示させる可能性が高まります。費用をかけずにできる対策があるのは、採用コストをできるだけ抑えたい企業にとって大きなメリットです。
Indeedが重視するのは、Indeedの基本理念である「求職者ファーストで、求職者にとって有益な情報を提供できているか」という点です。そのため、Indeedのアルゴリズムは、求職者が検索するキーワードと求人情報の「関連性」が高いものを評価します。
仕事内容は、以下のような項目に沿って具体的に記載しましょう。
項目 | 内容 |
---|---|
仕事内容 | ・担当業務 ・1日の流れ ・顧客対象 ・使用するツール |
待遇 | ・給与金額 ・定休日 ・年間休日 ・福利厚生 |
応募条件 | ・経験 ・保有資格 |
たとえば、求職者が「渋谷区 営業 未経験」と検索した場合、これらのキーワードが具体的かつ適切に含まれている求人が表示されやすくなります。職種名は「営業職」のような曖昧なものではなく、「渋谷区勤務/未経験歓迎の法人営業」のように、仕事内容や条件が一目でわかる具体的な名称にすることが重要です。
名称を具体化することで求職者の理解が深まり、結果的に関連キーワードが自然に増え、アルゴリズムに評価されやすくなります。
Indeedの無料掲載では、直接Indeedに求人を投稿する方法と、クローリングで掲載される方法があります。クローリングとは、企業のWebサイトや採用ページなどをロボットに読み込ませて、自動で求人情報を掲載する方法のことです。キーワードのほかにも、以下のような項目が無料掲載のアルゴリズムに影響すると言われています。
- 応募率:求人をクリックした後、応募に至ったかどうか
- 求人の鮮度:最新の情報が掲載されているか
新しい求人情報は上位表示されやすい傾向があるため、定期的に求人内容を見直し、情報を最新の状態に保つことが推奨されます。公式に発表されていないものの、目安として2週間から1ヶ月に1度程度の更新がよいと考えられています。
しかし、それには単なる日付更新ではなく内容の改善を伴うことが大切です。これらの最適化を地道に行うことで、無料掲載でもIndeedでの上位表示を目指すことが可能です。
有料掲載での上位表示
よりスピーディーかつ確実にIndeedでの露出を高め、上位表示を目指したい場合には、「スポンサー求人」と呼ばれる有料掲載の活用も選択肢に入れましょう。スポンサー求人は、Indeedの検索結果でもとくに求職者の目に付きやすい「スポンサー」枠に表示されるため、無料掲載に比べて大幅に表示回数やクリック数を増やすことが期待できます。Indeedの公式サイトでは、通常と比較して最大で3.5倍のクリック数増加が見られたと発表されているほどです。
一般的に、クリック単価を高く設定するほどより有利な位置に表示される傾向ですが、単に費用をかければ必ずしも効果が出るとは限らない、という点に注意が必要です。Indeedは有料掲載であっても、「求職者ファースト」の観点から求人情報の質を評価しています。キーワードとの関連性や仕事内容の充実度の低さによって、求職者からのクリック率や応募率が低いケースもあります。その場合は、たとえスポンサー求人であっても、表示回数が減らされる可能性があるのです。
有料掲載の効果を最大限に引き出すためにも、無料掲載と同様にキーワード選定や具体的な仕事内容を盛り込むことで、求人情報そのものの質を高めることが前提です。スポンサー求人は、質の高い求人の効果を「増幅」させるための戦略的な投資と考えるのがよいでしょう。急募の案件や、なかなか応募が集まらない採用難易度の高い職種、競合企業の多さで求人が埋もれがちな場合に、有料掲載を検討することがおすすめです。
Indeedのアルゴリズムや基本的な仕組みについては、以下の記事でも詳しく解説しておりますので、ぜひ参考になさってください。


Indeedの無料掲載で上位表示させるキーワード戦略
Indeedの無料掲載で求人の表示順位を上げ、応募数を増やすためには、求職者が実際に使う「キーワード」を理解して求人情報に適切に盛り込むことが重要です。費用をかけずにIndeedでの上位表示を目指す上で、キーワード戦略は効果的な施策の一つと言えます。
ここでは、無料掲載において効果的なキーワードを選び、活用するための具体的な方法を6つご紹介します。
- 求職者の検索行動を分析する
- ターゲットに合ったキーワードを網羅する
- タイトルや本文に違和感なく入れる
- トレンドキーワードをチェックする
- Indeed検索窓のサジェストを確認する
- 採用市場レポートの人気キーワードを調べる
求職者の検索行動を分析する
効果的なキーワード戦略を立てるためには、求職者の立場に立って考えることが大切です。つまり、仕事を探している人が「実際にどのような言葉を使って」「どのような意図で」検索しているのか、その行動を深く理解する必要があります。なぜなら、採用担当者が普段社内で使っている言葉や専門用語と、求職者がIndeedの検索窓に入力する言葉は必ずしも同じではないからです。
たとえば社内では「CS担当」と呼んでいても、求職者はより一般的な「カスタマーサポート」や「顧客対応」といった言葉で検索するかもしれません。このズレがあると、せっかく魅力的な求人情報を掲載しても求職者の検索結果に表示されず、見つけてもらう機会を失ってしまいます。
また、求職者がどのような状況で検索しているのか、「検索意図」を想像することも重要です。「営業 仕事内容」と検索する人はまだ情報収集の段階かもしれませんが、「営業 求人 未経験」と検索する人はより具体的に応募を検討している可能性が高いと考えられるでしょう。
採用したい人物像をペルソナとして設定し、その人が抱えているであろう悩みや希望を想像してみると、検索に使われそうなキーワードのヒントが見つかることもあります。求職者の視点に立ち、使う言葉や検索の背景を理解することが、Indeedでの上位表示につながるキーワード選定の基礎となります。
ターゲットに合ったキーワードを網羅する
次は、自社の求人情報に関連するキーワードを幅広く洗い出しましょう。職種名のような基本的なキーワードだけでなく、ターゲットとする求職者が検索に使いそうなスキル名やこれまでの経験、勤務地の条件、福利厚生といった、さまざまな角度からのキーワードを網羅的にリストアップします。
求職者は、「営業」のような大きなキーワードで検索する人もいれば、「品川区 法人営業 未経験歓迎」のように、複数の条件を組み合わせて具体的に検索する人も少なくありません。後者のような具体的なキーワードは「ロングテールキーワード」と呼ばれ、検索される回数自体は少なくても検索意図が明確であるため、応募につながりやすいという特徴があります。
幅広い検索パターンに対応できるように、キーワードのバリエーションを豊富に用意しておくことが重要です。具体的に、以下のような観点でキーワードを洗い出してみましょう。
記載項目 | 例 |
---|---|
職種名 | 「事務」の場合 ・一般事務 ・営業事務 ・経理事務 など |
スキル・経験 | ・Excelの〇〇まで使える ・簿記2級を取得している ・リーダー経験がある |
働き方 | ・週〇日までリモートワーク可 ・フレックスタイム制 ・残業月10h以下 ・年間休日120日以上 |
福利厚生・魅力 | ・交通費全額支給 ・住宅手当 ・資格取得支援制度 ・産休育休実績あり |
キーワードをリストアップしたら、自社のターゲット層がとくにどの情報を重視するか考え、キーワードに優先順位をつけることも有効です。幅広いキーワードを準備することで、より多くの求職者にアプローチするチャンスが広がります。
タイトルや本文に違和感なく入れる
効果的なキーワードをリストアップできたら、求人情報のタイトルや仕事内容の本文に「自然な形」で組み込んでいきます。重要なのは、求職者が読んだときにわかりやすく、不自然さを感じさせないことです。Indeedでの上位表示を意識するあまり、キーワードをやみくもに詰め込んでしまうとかえって読みにくい文章になり、求職者が途中で読むのをやめてしまう可能性があります。
Indeedのシステムからも「求職者のためにならない低品質な情報」と判断され、ペナルティとして表示順位を下げられてしまうリスクが考えられます。あくまでも、求職者に仕事の魅力や内容を正確に伝えることが最優先です。その上で、キーワードを効果的に配置しましょう。
以下のようなポイントを押さえることが大切です。
- 求人タイトルには、具体的でわかりやすい職種名など重要なキーワードを前半部分に含める
- 全体の文字数は、スマートフォンでも見やすい30文字程度の長さにする
- 仕事内容の本文では、具体的な仕事内容や応募資格など各セクションの見出しにキーワードを入れる
- 業務内容や必要なスキルを説明する文章の中に、関連するキーワードを自然に盛り込む
- 情報を整理しつつキーワードを自然に含めるために箇条書きを活用する
同じ意味の言葉でも、「リモートワーク」と「在宅勤務」のように表現を変えて使うことで、より多くの検索パターンに対応できるでしょう。文章を作成する際は、常に求職者の視点に立ち、「この説明で仕事内容が具体的にイメージできるか」「専門用語ばかりでわかりにくくないか」などを意識しましょう。
LANYでは、生成AIと専門ライターの知見を組み合わせ、効率と品質を両立した求人原稿を制作しています。AIで構成設計やキーワード挿入などの土台を高速構築し、感情や企業らしさが問われる表現は経験豊富なライターが担います。このハイブリッド体制により、「読まれて、心に残り、応募につながる」原稿づくりを実現することが可能です。
トレンドキーワードをチェックする
求職者が仕事探しに使うキーワードは、常に固定されたものではありません。社会の動きや働き方の変化、新しい技術の普及など、さまざまな要因によって変化します。そのため、採用市場における最新の「トレンドキーワード」を把握し、自社のキーワード戦略に反映させることで、より効果的な採用活動につなげられます。
トレンドキーワードを求人情報に含めることで、時代の変化に敏感な求職者層にアピールできたり、競合他社がまだ注目していないキーワードで検索する求職者に見つけてもらえたりします。
トレンドキーワードをチェックする方法には、具体的に以下のようなものがあります。
- 業界専門のニュースサイトやメディアを購読する
- 厚生労働省が発表する労働市場のレポートを確認する
- SNSで気になるキーワードを入力してどのような話題になっているか見る
常に最新情報にアンテナを張り、自社の採用に関連しそうな新しいキーワードがないか確認する習慣をもつことが、時代に合ったキーワード戦略を維持する上で重要です。
Indeed検索窓のサジェストを確認する
Indeedで効果的なキーワードを見つけるためには「サジェスト機能」を活用することも重要です。サジェスト機能とは、Indeedの検索窓にキーワードを入力しはじめると、関連性の高い検索キーワードの候補が自動的に表示される機能のことです。

たとえば「営業」と入力すると、「営業 未経験」「営業 事務」「営業 リモートワーク」といった候補が表示されるかもしれません。このサジェスト機能は、Indeedを利用している他の多くの求職者が、実際にどのようなキーワードの組み合わせで検索しているかという、リアルなデータにもとづいて候補を提示しています。
サジェストを確認するメリットには、以下のようなものがあります。
- 採用担当者が思いつかなかったようなキーワードの組み合わせが見つかる
- 求職者がどのような条件に関心を持っているのかより具体的に理解できる
- 募集している職種にはどのような希望条件を持っている人が多いのかわかる
サジェスト機能の使い方は、自社が募集したい職種名やターゲットとする求職者が使いそうなキーワードを、実際のIndeedの検索窓に入力します。入力した際に表示されるサジェストキーワードをリストアップし、自社のキーワード戦略に取り入れられないか検討しましょう。費用もかからず特別なツールも不要で、誰でもすぐに実践できる効果的なキーワードリサーチ法です。
採用市場レポートの人気キーワードを調べる
Indeedのアカウントを運用していると、有料掲載の利用など特定の条件に応じて「採用市場レポート」という機能を利用できる場合があります。このレポートは、Indeedが保有する膨大なデータに基づき、特定の職種や地域における求人市場の動向や、求職者の検索行動に関する客観的な情報を提供してくれるツールです。
とくにキーワード選定においては、このレポート内に含まれる「人気検索キーワード」のデータが大きな助けとなります。人気検索キーワードは、Indeed上のリアルなデータにもとづいた情報です。自社のキーワード戦略が市場のトレンドと合致しているか、どのキーワードに注力すればより多くの求職者にリーチできる可能性が高いかなどを、判断する根拠となります。
レポートを見て想定していなかったキーワードが上位にランクインしていれば、そのキーワードを求人情報に追加することも活用方法の1つです。また、人気のあるキーワードが示唆する求職者のニーズを求人内容に反映させることで、応募率の向上も期待できるでしょう。
Indeedで採用市場レポートが利用できるのであれば定期的に内容を確認し、データをキーワード選定や求人内容の改善に活用することをおすすめします。
LANYでは、採用市場レポートに加え、Google・Indeedの検索サジェストや応募データなど複数ソースを活用し、キーワードを多角的に分析します。「営業×勤務地・働き方・経験」などの複合キーワードを戦略的に設計し、ターゲット層に刺さる原稿を作成することが可能です。さらに、表示回数・CTR・応募率の変化をもとに仮説検証を行い、PDCAを回して精度を高めています。
複数ソースを横断したキーワード分析と仮説検証
Indeedの採用市場レポートは非常に有用ですが、LANYではさらに多角的な視点からキーワード分析を行います。具体的には、以下のような複数の情報ソースを横断的に活用します。
- Googleの検索サジェスト:求職者が情報収集の初期段階でどのような言葉で検索しているかのヒントを得ます。
- Indeed内の検索サジェスト: Indeed上で実際に多く検索されている具体的なキーワードの組み合わせを把握します。
- 各種求人媒体の応募データ(可能な範囲で): 実際にどのようなキーワードで応募に至っているかの傾向を分析します。
たとえば、「営業」という主要なキーワードに対しても、「勤務地(渋谷区、大阪市など)」「業務内容(法人向け、新規開拓など)」「働き方(リモートワーク可、土日祝休みなど)」「経験(未経験歓迎、経験者優遇など)」といった様々な複合キーワードを掛け合わせてリストアップし、それぞれの求人原稿に最適なキーワード群を戦略的に埋め込んでいきます。
さらに、これらのキーワードで「どのような求職者像(ペルソナ)にアプローチできるか」という仮説をスプレッドシートなどで構造化し、実際に求人を掲載した後の表示回数やクリック率(CTR)、応募率の変化を注視します。そして、そのデータに基づいて「このキーワードは効果があった」「このキーワードは改善の余地がある」といった改善点を見つけ出し、継続的なPDCAサイクルを回すことで、キーワード戦略の精度を高めています。
Indeedで上位表示させるためのクリック率向上テクニック
Indeedでの表示順位を上げるためには「クリック率」も重要な要素の1つです。クリック率とは、求人が表示された回数のうち、実際にクリックされた割合のことです。このクリック率が高い求人は、求職者の関心が高いとIndeedのシステムに判断され、表示順位が上がりやすくなる傾向があると考えられています。
ここからは、Indeedで上位表示を目指す上で欠かせない、クリック率を高めるための具体的なテクニックを3つご紹介します。
- 求人タイトルを具体的にわかりやすく書く
- 有料ならクリック単価が高いほど上位表示される
- 求人内容に適したタグを設定する
求人タイトルを具体的にわかりやすく書く
求人タイトルは、求職者がIndeedの検索結果で最初に目にする、いわば求人の「顔」です。タイトルが具体的でわかりやすいほど、求職者は「これは自分に関係がありそうだ」と判断しやすくなり、クリック率の向上につながります。なぜなら、求職者は数多くの求人情報の中から、瞬時に自分に合った仕事かを見極めようとしているからです。
たとえば、「営業スタッフ」というタイトルだけでは、どのような営業なのか具体的にイメージできません。一方で、「【法人向け】医療機器のルート営業(未経験者歓迎)」のように具体的に記載することで、求職者に伝えられる情報量が変わります。営業の対象や扱う商材、営業スタイル、そして未経験者歓迎という魅力まで記載することで仕事内容を明確に想像でき、求職者は安心してクリックできるでしょう。
また、スマートフォンでの閲覧が多いIndeedでは、タイトルが長すぎると途中で表示が切れてしまう可能性もあります。全角30文字以内など、仕様に合わせて重要な情報を簡潔に伝える工夫も、クリックを逃さないために必要です。まずは、現在掲載中の求人タイトルが具体的でわかりやすいか、求職者の視点で見直してみましょう。
有料ならクリック単価が高いほど上位表示される
Indeedの有料掲載である「スポンサー求人」は、クリック単価が高いほど上位表示されるため、より多くの求職者に留まり、クリック数の向上につなげられます。想定外にコストが膨らまないか心配になるかもしれませんが、スポンサー求人は1日の上限をあらかじめ設定しておくことができるため、予算内で運用しやすいのも特徴です。
また、スポンサー求人には、より適した求職者に求人広告を表示するよう、予算を自動で管理する「自動入札調整」といった機能もあります。手動で調整する手間を省けるため、人的リソースをかけられない企業にもメリットと言えるでしょう。
Indeedアナリティクスでクリック単価や応募1件あたりにかかった費用などを分析し、競合他社と比較しながら調整すれば、決めておいた予算内でも効果的に採用活動が実施できます。無料掲載で採用の効果が現れない場合は、スポンサー求人の利用も検討するのがおすすめです。
求人内容に適したタグを設定する
Indeedに求人を直接投稿する場合、「タグ」と呼ばれる機能を使って求人の特徴をわかりやすく提示できます。このタグを適切に設定することも、クリック率向上に役立つテクニックの一つです。
「タグ」とは、「#未経験OK」「#土日祝休み」「#交通費支給」といった、求人の条件や特徴を表す短いキーワードです。求職者の中には、こうした特定の条件を指定して仕事を検索する人もいます。たとえば「在宅勤務ができる仕事」を探している人は、「#在宅勤務OK」といったキーワードで絞り込むかもしれません。求人に適切なタグが設定されていれば、具体的なニーズをもつ求職者の検索結果に表示されやすくなり、求人を見つけてもらえる機会が増えます。
タグは検索結果の一覧画面で通常のテキストとは違う形で表示されるため、視覚的に目立ちやすく、求職者の注意を引きやすいというメリットもあります。Indeedの求人投稿画面では、用意されているタグの中から最大3つまで選択し設定することが可能です。自社求人の大きな魅力や、ターゲットとする求職者がとくに重視しそうな条件を考慮し、最適なタグを選んで設定しましょう。求人の特徴が一目で伝わるため、クリックの後押しになることが期待できます。
Indeedで上位表示させるための注意点
Indeedで求人を上位表示させるためには、これまで紹介した仕組みの理解やキーワード戦略、クリック率向上テクニックといった施策に加えて、いくつか注意すべき重要なポイントがあります。これらを見落としてしまうと、せっかくの努力が水の泡になったり、思わぬペナルティを受けたりするかもしれません。
安定してIndeedを活用し、採用成果につなげるために、とくに注意しておきたい点を2つご紹介します。
- Indeedの掲載ガイドラインを遵守する
- 求人の応募率を確認し改善する
Indeedの掲載ガイドラインを遵守する
Indeedの上位表示を目指す上で、大前提となるのが、Indeedが定める「求人掲載に関するガイドライン」をきちんと守ることです。どんなに魅力的な求人情報を工夫して作成しても、ルールから外れてしまうと、上位表示どころか掲載自体が難しくなるかもしれません。
Indeedは、世界中の求職者にとって信頼できる情報源であることを目指しているため、求職者を守りながらプラットフォームの質を維持するためにさまざまなルールを設けています。ガイドラインに違反していると判断された求人は、検索結果での表示順位が大幅に下がったり、掲載が一時停止されたり、場合によってはアカウント自体が利用停止となる厳しい措置が取られることもあります。
具体的にどのような点に注意すべきか、以下にガイドライン違反となりやすい例を挙げますので参考にしてください。
- 性別、年齢、国籍など、業務遂行能力とは関係のない要素で応募を制限するような差別的な表現を用いること
- 職種名に、仕事内容とは直接関係のない宣伝文句、給与情報などを入れること
- 勤務地、給与、仕事内容などについて、事実と異なる情報や誤解を招く表現を記載すること
- 1つの求人情報で、複数の職種や勤務地をまとめて募集すること(原則として1求人=1職種・1勤務地です)
- 応募や入社にあたって、求職者に研修費や登録料などの費用負担を求めること
- 表示順位を操作するためだけに、内容を変更せずに求人を繰り返し更新・再投稿すること
これらのルールは変更される可能性もあるため、Indeedの採用企業ヘルプセンターなどで公開されている最新の情報を定期的に確認することが重要です。求人情報の作成・更新時には、必ずガイドラインに違反していないかチェックする習慣をつけましょう。
「求職者ファースト」で期待値のズレを防ぐ
求人原稿では、「クリックを集める」だけでなく、応募後の期待値とのズレを生まないことが重要です。そのためには、Indeedのガイドラインを守るだけでなく、求職者視点での設計が欠かせません。
原稿の構成や言葉選び、情報の粒度に至るまで、「わかりやすさ」と「誠実さ」を意識し、仕事の良い面だけでなく、大変な点や必要な覚悟も正直に伝える姿勢が求められます。
「読まれて、納得され、応募される」流れを丁寧につくることが、結果的に求人の質を高め、Indeedでの評価や採用成功にもつながります。
求人の応募率を確認し改善する
Indeedで上位表示を目指すには、表示回数やクリック数だけでなく、求人をクリックした求職者が実際に応募まで至った割合にも目を向けることが大切です。なぜなら、いくら多くの人に求人が見られクリックされたとしても、それが応募につながらなければ採用には結びつかないからです。応募率が低い状態が続いている場合、それは「求人内容に魅力がない」か「応募プロセスが煩雑で求職者が途中で諦めてしまっている」かのどちらか、あるいは両方の問題を抱えているサインかもしれません。
Indeedは、求職者のクリックや応募といった行動も表示順位の判断材料にしていると考えられています。そのため、クリックされるだけで応募されない求人は、「求職者の期待に応えられていない」と評価され、結果的に表示順位が下がってしまう可能性もあります。
応募率を改善するためには、まず現状を把握することからはじめましょう。Indeedアナリティクスを使えば、求人詳細を見て応募ボタンを押す「応募開始率」や、応募ボタンを押してから応募を完了した「応募完了率」といった指標を確認できます。これらのデータを見ることで、課題がどこにあるのかを特定しやすくなります。
- 応募開始率が低い場合
求人内容の魅力不足が考えられる。仕事内容をより具体的に書く、写真や動画で職場の雰囲気を伝える、給与・休日・福利厚生などの条件面をわかりやすく魅力的に記載する、といった改善策が有効である。 - 応募完了率が低い場合
応募プロセスに問題がある可能性が高い。応募フォームの入力項目を減らす、スマートフォンでも入力しやすいデザインにする、「Indeedカンタン応募」のようにIndeed内で応募が完結する仕組みを導入する、といった改善策を検討する。
表示回数やクリック数だけでなく求職者からの応募率にも注目し、データにもとづいて求人内容と応募プロセスの両面から改善を続けることが、採用成果につながります。
求人原稿の質と戦略的運用で応募数が8倍になった事例
ある建設業界の企業様は、Indeed運用で応募が伸び悩んでいました。同社は無料掲載が中心で、複数職種を一つの求人にまとめており、タイトルも抽象的な状態でした。LANYでは、まず求人を職種ごとに分割し、強みであるSEOとHRの知見を活かして求人タイトルと内容をターゲット求職者に向けて最適化。さらにIndeed PLUSの運用を戦略的に組み合わせました 。
結果、施策開始からわずか2週間で応募数は8倍に増加 。求人原稿の質的向上がクリック率(CTR)を引き上げ、応募数の大幅増につながるという、Indeed運用の王道パターンで具体的な成果を実証した好事例です。この事例は、質の高い求人原稿の作成と適切な運用戦略によって、中小企業でも採用状況を大きく改善できることを示しています。
Indeed PLUSについて詳しくは以下の記事をご覧ください。

まとめ
Indeedで求人を上位表示させるには、求職者の検索行動を理解した適切なキーワード選定が不可欠です。無料掲載では、検索サジェストや採用市場レポートを活用してターゲットキーワードを特定しましょう。求人タイトルや本文には自然にキーワードを組み込み、トレンドワードも取り入れると効果的です。
また、応募数を増やすためには求人のクリック率を上げることも大切です。Indeedのガイドラインを遵守した求人タイトルや原稿の作成だけでなく、適切なタグ設定も忘れずに行いましょう。アナリティクスを活用して、クリック率や応募率を継続的に分析・改善することも重要です。
LANYでは、これまでに培ったデジタルマーケティングを使って、お客様のIndeed運用をサポートします。2025年6月末にはIndeedのクローリングが原則終了することもあり、今後の運用にご不安なご担当者様もいらっしゃるかもしれません。無料掲載と有料掲載のどちらがよいか検討したい場合も、お客様のお悩みや目標に合わせてアドバイスいたします。Indeedの上位表示にお悩みの企業様は、ぜひ一度LANYにご相談ください。