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【BtoB向け】ランディングページ(LP)の作り方|特徴や成果を出す方法7つを紹介

BtoB商材を販売するマーケティング手法のひとつにランディングページがあります。ランディングページはLPと呼び、広告や検索結果などをクリックした際に訪れた縦長の商品紹介ページのことです。
LPを作成することで、見込み顧客の興味を高められ、お問い合わせや資料請求などにつなげられます。
ただし、BtoBとBtoCの場合で成果を出すためのコツが異なり、CV(コンバージョン)先を間違えたりデザインをBtoC向けのものにしたりすると、離脱されるおそれがあるため注意が必要です。
本記事では、BtoB企業向けにランディングページ(LP)の作り方を紹介します。BtoCとの違いや成果の出るLPを作るポイントも解説するので、ぜひ参考にしてください。
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BtoBにおけるランディングページ(LP)とは?
LPは、広告やSNSなどから流入したユーザーが最初に訪問するページです。
Webマーケティングにおいては、CV獲得を目的とした縦長のレイアウトのぺージをLPと呼びます。基本的に1ページで必要な情報が網羅されている点が特徴です。
LPは営業トークを再現したようなページになり、1ページを読み進めてCVに遷移させます。不要なリンクがあるとほかのページに飛んでしまい、離脱される可能性があるため、縦長のレイアウトにしています。
LPで商品を紹介し、CVを促すことで問い合わせの増加や商品の購入促進を狙うことが可能です。
BtoBの場合は、主に資料ダウンロードや問い合わせの獲得に活用されます。資料ダウンロードや問い合わせから得た見込み顧客の情報をもとに、商談化や契約に進めるのが一般的です。
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BtoBとBtoCのランディングページ(LP)の違い
BtoBとBtoCのLPでは、主に以下の違いがあります。
- シンプルなデザインが好まれる
- CVが購入になるとは限らない
- 論理的な説明が求められる
BtoBとBtoCの違いを把握し、ターゲットにあったLPを作成できるようにしましょう。
シンプルなデザインが好まれる
BtoCのLPではおしゃれなデザインが望まれますが、BtoBではシンプルなデザインが求められます。
落ち着いたデザインにすることで安心感を与えられ、企業への信頼につながります。
情報が整理された見やすくわかりやすいデザインにすることで、決裁者が取引に問題ないと判断しやすくなります。BtoBでは、信頼感のあるLPを作成することが重要です。
CVが購入になるとは限らない
BtoCではLPから直接商品を購入してもらえますが、BtoBでは基本的に直接の購入にはつながりません。
企業では商品・サービスを購入する際に決裁者の承認が必要であり、購入や契約までに長期間かかるためです。
BtoBにおけるLPの役割は、見込み顧客の獲得です。
以下のようなCTAを設置し、商談へとつなげることで受注を目指します。
- 問い合わせ
- 資料請求
- ウェビナーへの申し込み
- ホワイトペーパーのダウンロード
見込み顧客に向けてアプローチする手法として、LPが活用されます。
論理的な説明が求められる
BtoCでは顧客に向けて情熱を伝えて感情に訴求することが大切ですが、BtoBは論理的な説明が重視されます。
閲覧者は決裁権を持たないことが多く、最終的な判断をするのは上長であるため、信頼性の高い内容を提示することが重要です。
説得力のあるLPにするのは、エビデンスの掲載や口コミ・実績の引用が必要です。
自社商品の優位性を客観的に伝えることで、信頼を獲得しCVにつなげることができます。
BtoB企業がランディングページ(LP)を作成する3つのメリット

BtoB企業がLPで集客するメリットとして、以下の3つがあります。
- 必要な情報を順序よく伝えられる
- 離脱されずに読んでもらいやすい
- ターゲットや流入元にあわせて訴求内容を最適化できる
自社にとってLPを作成するメリットがあるかを確認するためにも、ぜひ参考にしてください。
必要な情報を順序よく伝えられる
LPでは、ユーザーに伝えるべき情報を適切な順番で掲示できるため、関心を引き付けやすいのがメリットです。
最初にユーザーが興味をもちやすい情報を掲示し、悩みや課題に共感を示しながら、自社の製品・サービスによる解決策を伝えることで関心を高めることができます。
適切なタイミングでCTAを設置すれば、CVの促進が可能となり、お問い合わせにつなげられるでしょう。
LPでCVを高めるポイントは、ユーザーが理解しやすい流れを作り、情報を効果的に掲示することです。
離脱されずに読んでもらいやすい
LPは1ページに情報を集約し必要な内容を的確に伝えることで、離脱率を最小限に抑えられます。
通常のホームページでは情報が複数のページに分散しており、ユーザーがさまざまなページへ移動するため、離脱率が高くなりやすいのがデメリットです。
一方、LPは必要な情報を1ページにまとめ、訪れたユーザーが迷わず行動できるように不要なリンクを設置していません。その結果、最後まで読まれやすく、コンバージョン率(CVR)の向上につながります。
ターゲットや流入元にあわせて訴求内容を最適化できる
BtoB向けのLPでは、流入元やターゲットにあわせて訴求内容を最適化しやすい点がメリットです。
特定の広告と連動することで、ユーザーの検索ニーズに適した情報を提供できます。
ターゲットも地域や年齢ごとに訴求内容を変えることでCVの向上が期待でき、商談率の改善にもつながります。
BtoB企業がランディングページ(LP)を作成する3つのデメリット

BtoB企業がLPを作成するデメリットは、以下の3つです。
- 費用がかかる
- 品質が低いと直帰率が高くなる
- 作成するのに手間がかかりやすい
メリットとデメリットを把握したうえで、LPを作成するかどうか判断しましょう。
費用がかかる
LPの制作費は、1ページあたり10万円〜100万円と決して安価ではありません。
内製する場合は人件費が、制作会社に依頼する場合は外注費が発生します。外注する際は、以下のような費用がかかります。
- マーケティング費(企画・設計)
- ライティング費
- デザイン費
- コーディング費
- ツールの導入費
- 写真・動画制作費
また、LPを作成しても必ず成果が出るとは限りません。ユーザーに製品の魅力が伝わらなければ離脱されてしまい、費用対効果が見合わなくなるおそれがあります
できるだけ費用対効果の高いLPを作成するには、実績や経験豊富な制作会社に依頼することをおすすめします。

品質が低いと直帰率が高くなる
LPの品質が低いと訪問者が離脱しやすくなり、直帰率が高くなります。
直帰率とは、サイト訪問者が1ページだけ閲覧し、そのまま離脱する割合のことです。直帰率が高いとユーザーにLPを読み進めてもらえず、CVにつながりません。
直帰率が高くなる原因として、LPの内容がニーズと合致していないことや、掲載されている情報がわかりにくいことが考えられます。
直帰率を下げるには複数のLPを作成し、効果を検証することが重要です。長期的に運用することで、ユーザーが興味・関心をもちやすいコンテンツを把握でき、CV改善につなげられるでしょう。
作成するのに手間がかかりやすい
LPを作成する知識やスキルがないと、どのような訴求内容にすればよいかわからず、時間や手間がかかる点がデメリットです。
LPの制作にはデザインやライティング、マーケティングなどの専門的なスキルが不可欠です。自社にスキルを持つ人材がいない場合は、育成からはじめる必要があります。
従業員が本業の傍ら学習してLPを作成するとなると、負担が大きくなりかねません。
なかでも、キャッチコピーの作成はもっとも手間がかかる傾向にあります。人の気持ちを動かすキャッチコピーを作る必要がありますが、初心者には容易ではありません。
どのような言葉がターゲットに刺さるかわからず悩んでしまい、うまく決められないというケースもよくあります。
LPを最後まで読んでもらえるキャッチコピーを作るには、常に検証と改善を繰り返すことが求められます。
できるだけ手間をかけずにLPを作成するには工夫が必要です。CMSやデザインテンプレートを活用し、作成時間を短縮しましょう。
BtoBで押さえたいランディングページ(LP)の基本構成
LPに必要な要素として、以下の8つを紹介します。
- ファーストビュー
- 問題提起
- 商材の特徴・ベネフィット
- 実績・事例
- FAQ
- 料金と導入の流れ
- クロージング
- CTAボタン
それぞれの要素が必要な理由や作成のコツも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
また、BtoB向けのLPを作成する際は、モバイル対応も必須です。どのデバイスからでも快適に閲覧できるレスポンシブデザインを採用しましょう。
ファーストビュー
ファーストビューは、LPを開いたときに最初に表示される部分のことです。ユーザーがLPを読み進めるかを判断する重要な箇所のため、興味をもってもらうよう作り込む必要があります。
ファーストビューを作成する際は、以下の4つの要素を押さえましょう。
ファーストビューを構成する要素 | 概要 |
---|---|
メインビジュアル | ファーストビューで表示される写真や動画 |
キャッチコピー | 商品の魅力や特徴が明確に伝わる短い文 |
権威づけ | 導入企業のロゴや市場シェア率など商品・サービスの客観的な評価 |
CTA | 問い合わせや資料請求につなげるためのボタン |
メインビジュアルは、商品やサービスの利用シーンが伝わる写真や動画を使用しましょう。キャッチコピーはターゲットが興味をもち、商品を「欲しい」と思うようなベネフィットを伝えることが大切です。
権威付けの要素を加えることで、商品やサービスの信頼性を高めます。CTAはすぐに行動を起こしたいユーザーに向けて、わかりやすく設置しましょう。
メインビジュアルを作成したら、デザインに統一感が出るようぺージ全体を同じ色合いを基調とすることをおすすめします。
問題提起
ファーストビューの次は、ユーザーの共感を促すために問題提起をします。
たとえば「~のような悩みはありませんか」「このような悩み、~をすれば解決できるかもしれません」など、ユーザーの悩みに共感しつつ、解決策を提示します。
LPに訪れたユーザーの多くは、商品に興味をもっていない潜在層であるため、問題提起をすることが重要です。
ユーザーの悩みや課題に共感できるような内容を作成し、関心を引くことで読み進めてもらえます。
問題提起をし、「LPを読めば解決できる」というメッセージを伝えましょう。
商材の特徴・ベネフィット
商品によって悩みが解決できると伝えたあとに、どのような商品か具体的に紹介します。
機能を解説しつつ、ユーザーが解決できる課題を示すことがポイントです。とくに商品の魅力を伝える際は、メリットではなくベネフィットを伝えましょう。
ベネフィットは、ユーザーが商材を利用することで得られる恩恵のことです。「この商品を使うことで、こういう良いことがある」と具体的な価値を伝えます。
たとえば、会計ソフトのLPを作成する場合、「レシートを撮影するだけで仕訳が自動でできる機能」をアピールしたいとしましょう。この場合、メリットとベネフィットは以下のとおりです。
メリット | レシートを撮影するだけで自動で仕訳ができる |
ベネフィット | 繁忙期でも定時で仕事を終わらせられる |
ユーザー目線で「どのようなことができると便利か」をイメージしながら、商品の魅力を伝えましょう。
実績・事例
事例や実績は信頼につながる要素のため、できるだけ具体的に記載しましょう。掲載することで商品のベネフィットに根拠を持たせ、ユーザーに安心感を与えられます。
実績 | 「シェアNo.1」「満足度99%」など、数値を用いて伝えることで、より説得力のあるアピールが可能 |
事例 | 以下のような点を明確に記載すると、商品が課題解決に役立つことを伝えらる ・ユーザーにどのような課題があったか ・商品を購入したきっかけ ・利用した結果得られた成果 ・ユーザーの顔(可能な場合) |
事例は商品の信頼性を高める上で効果的なため、できるだけ多くの事例を記載することをおすすめします。
FAQ
ユーザーの疑問を解消するために、よくある質問(FAQ)を記載しましょう。
LPでCVにつながらない理由に「疑問が解決できず不安を感じる」「問い合わせに手間がかかる」などがあげられます。
ページ内で疑問をできるだけ解消するために、これまでコールセンターやメール、商談などで頻繁に寄せられた質問を掲載するのが効果的です。
過去の問い合わせデータを確認し、質問と回答をLPに掲載しましょう。必要に応じてチャットボットを導入し、会話形式で質問できるサイトにすることでユーザーがスムーズに疑問を解消できます。
コールセンターや問い合わせ窓口のスタッフにとっても、商品・サービスに関する問い合わせを削減でき、業務負担を軽減できるメリットがあります。
料金と導入の流れ
安心して導入できるよう、料金と導入の流れを紹介します。
料金プランを複数掲示し、ユーザーが最適なプランを選べるようにしましょう。料金が顧客ごとに異なる場合は、シミュレーション機能を実装したり、CTAを設置して問い合わせを促したりするのが効果的です。
問い合わせから受注、納品までの流れを可視化することで、導入プロセスのイメージが明確になり、ユーザーが安心して問い合わせできるようになります。
利用開始までの不安や疑問点を解決できるよう、ユーザーが知りたい情報は十分に掲載しましょう。
クロージング
クロージングとは、LPを読んだユーザーが商材を購入したいと思えるよう、最後の一押しをすることです。
お問い合わせや資料請求をすべき理由を伝えて、次のアクションに促すのがポイントです。
「今なら無料で資料をプレゼント」「今だけ1ヶ月無料体験」のように、今すぐ行動するメリットを伝えることで、CV率を向上させられます。
CTAボタン
商品の購入を促すには、LP内にCTAボタンを設置し、問い合わせフォームへ誘導することが大切です。
ファーストビューや商品の魅力を伝える文章の直下など、複数設置することで確度の異なる見込み顧客を確保できます。
たとえば、ファーストビューでCVする顧客は、すでに自社商品・サービスに興味があり、購入を検討している可能性が高い傾向にあります。
サイドバーにCTAを設置するのも有効な手段です。どのページでもCTAが表示されるため、ユーザーがすぐに問い合わせ・資料請求ができるようになります。
ユーザーの関心が高まった段階ですぐにフォームを入力できるよう、CTAボタンを複数設置しましょう。

BtoBにおけるランディングページ(LP)の作り方

LPは、以下の手順で作りましょう。
- ターゲットを決める
- CVを決める
- 構成を作成する
- コンテンツを作成する
- デザインを決める
- コーディングする
- 効果測定する
適切な手順を踏むことで、ターゲットにあったLPを作成できるようになります。
1.ターゲットを決める
CV獲得の戦略として、最初にターゲットを明確にしましょう。ターゲットによってLPで訴求すべき内容が異なるためです。
たとえば、経営層に向けてマーケティング支援サービスを宣伝したいとしましょう。この場合、LPでは自社のマーケティング支援が売上向上や経営戦略の立案に効果的であることを訴求します。
一方、マーケティング部門の社員をターゲットにするなら、現場でのマーケティング業務の品質向上や業務負担の軽減を訴求するのが望ましいでしょう。
ターゲットを細かく決める場合は、ペルソナを設定することもおすすめです。ペルソナとは、ターゲットとなる架空の顧客像です。以下のような属性を設定します。
- 氏名
- 性別
- 年齢
- 仕事内容
- 家族構成
- 趣味
- 価値観
- 願望
ペルソナを設定することで、顧客の抱えている悩みが明確になり、訴求すべき内容を具体化できます。
2.CVを決める
ターゲットが明確になれば、CVを定義します。
BtoBのLPの場合は、以下のなかからCVを決めるのが一般的です。
- 問い合わせ
- 資料ダウンロード
- ウェビナー申し込み
たとえば、商談数を増加したいのであれば、問い合わせをCVにします。まずは見込み顧客を獲得したいのであれば、ウェビナーや資料ダウンロードをCVにすることをおすすめします。
CVによって戦略が異なるため、LPを制作する前に何を達成したいのか具体的に決めましょう。
3.構成を作成する
ユーザーが商品やサービスに対して関心を抱くために、どのような流れでどの情報を紹介すればよいか構成を考えましょう。
構成はフレームワークを用いると効率的に作成できます。代表的なフレームワークは、以下のとおりです。
LPでよく使用されるフレームワーク | 概要 |
---|---|
AIDMAの法則 | 以下の5つの順で情報を伝える 1.Attention(注意) 2.Interest(関心) 3.Desire(欲求) 4.Memory(記憶) 5.Action(行動) |
新PASONAの法則 | 以下の6つの順で情報を伝える 1.Problem(問題) 2.Affinity(親近感) 3.Solution(解決策) 4.Offer(提案) 5.Narrow down(絞り込み) 6.Action(行動) |
AIDMAの法則をLPに適用する際、ファーストビューでユーザーに注意(Attention)を引きつけます。問題提起によって商品が課題解決につながることを示し、関心(Interest)を高めましょう。
ユーザーにベネフィットを伝えて欲求(Desire)を高め、FAQや料金などで不安を解消し記憶(Memory)に残るようにします。最後にお問い合わせや資料請求がしたくなるように行動(Action)を促すことで、CV増加につながるLPを作成できます。
新PASONAの法則の場合、はじめにユーザーが抱えている問題(Problem)を明確にし、共感して親近感(Affinity)をもってもらいます。
商品・サービスが解決策(Solution)になることを提示し、商品情報を伝えて具体的な提案(Offer)をしましょう。最後に期間や人数などのキャンペーンで絞り込み(Narrow down)をし、問い合わせや資料請求への行動(Action)を促します。
フレームワークに沿って掲載する文章や写真、動画などを決めていくことでLPの作成がスムーズに進みます。
4.コンテンツを作成する
構成に沿って文章や写真、動画などを用意しましょう。
内容がわかりやすく伝わるようなコンテンツを作成することがポイントです。文字数が多いと読みづらくなるため、図解を作成したり動画を用意したりして説明を補足することも大切です。
たとえば、業務効率化ツールのLPであれば、導入前後でどのくらい工数を短縮できたかグラフで紹介すると、ひと目でわかるようになります。
実際に製品を使用しているところを撮影した動画を掲載できると、製品のイメージをより深められるようになり、興味を引きやすくなります。
文章だけで伝わらないことは、写真やイラスト、動画などを作成することをおすすめします。
5.デザインを決める
デザインを決め、写真やCTAなどの位置を決めます。
デザインはユーザーの視線を意識した設計を心掛けることが重要です。
ユーザーはぺージを見る際、左側から視線を動かす習性があるため、伝えたい情報はできるだけ左に寄せて配置すると効果的です。
レスポンシブデザインにし、パソコンでもスマートフォンでも快適にLPを閲覧できるように設計することも大切です。
デザインはページの印象を大きく左右するため、商品の内容がわかりやすく、かつ魅力的に伝わるよう設計しましょう。
6.コーディングする
デザインが決まればコーディングしましょう。一般的に、LPはHTML/CSSとJavaScriptを主に使用することが多いです
コーディングができる人材がいない場合は、ノーコードでLPを作れるツールを使いましょう。
たとえばWixは、ドラッグ&ドロップで簡単にページが作成できます。豊富なテンプレートやデザインオプションも用意されており、カスタマイズが可能です。
WordPressもLP作成用のテンプレートを選んだり、プラグインを活用することで比較的容易にLPを作成できます。
LPを構築したらデザインの崩れや文章の誤りなどがないか確認し、問題なければ運用をはじめましょう。
7.効果測定する
運用がはじまれば、LPでどのくらいCVが増加したか定期的に効果測定します。
運用時はPDCAサイクルを回しながら、必要に応じてぺージを改良していきましょう。
アクセス解析ツールを使用して効果測定をおこない、目標値に達しているかどうかを確認します。ヒートマップツールを用いて、どこで離脱が多いか確認することも大切です。
BtoB企業がランディングページ(LP)で成功するコツ7選
LPで成功するコツとして、以下の7つを紹介します。
- LPを出し分ける
- EFOを実施する
- ページのユーザビリティを改善する
- CTAを最適化する
- CVまでの導線を改善する
- 検索結果で上位表示を目指す
- 流入率を向上させる
できるだけ短期間でCVを増加させたい方は、ぜひ参考にしてください。
LPの最適化(LPO)については以下の記事でも紹介しているので、あわせてお読みください。

LPを出し分ける
LPは複数のパターンを用意して出し分けましょう。ターゲットに最適化されたLPを表示させることで、CVRの向上が期待できます。
代表的な出し分けのパターンは以下のとおりです。
出し分けのパターン | 概要 |
---|---|
商品・サービス | 「この課題には商品A」「商品Bで○○を解決」のように商品・サービスごとに変更する |
年齢 | 「10代の方限定」「20代におすすめ」のように年齢で出し分ける |
エリア | 「東京のホテルを予約するなら○○」「大阪でゆっくりくつろぐならこの宿」のようにユーザーの知りたいエリアあわせて出し分ける |
訪問回数 | 1回目に訪問した人なら「商品Aとは?」という情報を優先的に紹介し、数回訪問している人は「無料体験できます」のように、行動を促す内容を優先的に紹介する |
見込み顧客をセグメントして、どのようなパターンで出し分けるかを決めて、LPを複数用意しましょう。
EFOを実施する
問い合わせや資料請求のフォーム入力の途中で離脱されないよう、EFO(Entry Form Optimization)を実施しましょう。
EFOとは、入力フォーム最適化と呼ばれるマーケティング手法のひとつです。入力フォームの視認性や操作性を高めることで、CVRの向上につなげられます。
EFOの具体的な施策は以下のとおりです。
EFOの施策 | 概要 |
---|---|
入力項目の削減 | 氏名やメールアドレスなど入力必須の項目を最小限にする |
入力例の表示 | 何を入力すればよいか、具体例を提示する |
エラーメッセージの表示 | 入力に誤りのある項目にエラーがあることを知らせる |
プルダウンやラジオボタンの活用 | 問い合わせ内容やアンケートの回答などを選択式にする |
住所の自動入力機能 | 郵便番号を記入したら自動で住所が表示される |
入力する手間を省くことで最後まで入力してもらいやすくなり、問い合わせや資料請求が増えるでしょう。
EFOの具体的な施策は、以下の記事でも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

なお、EFOのノウハウが不足している場合は、デジタルマーケティングの専門企業に相談するのもひとつの手です。LANYでは「EFOコンサルティング」を提供しています。
入力フォームの改善案を提案し、競争優位を築くお手伝いをいたしますので、お気軽にお問い合わせください。
ページのユーザビリティを改善する
ページの視認性や操作性がよくないと、ユーザーにとってストレスとなり、離脱されやすくなります。そのため、ユーザビリティの高いLPの作成が重要です。
とくに、離脱の原因になる以下の2つは見直すことが大切です。
- ページの表示速度
- モバイルフレンドリーへの対応
ぺージの表示速度が遅いと、ユーザーは表示されるのを待つことにストレスを感じ、閲覧をあきらめる可能性が高くなります。表示速度を改善するには、画像のサイズを圧縮したり、不要なHTML/CSSのコードを削除したりしましょう。
モバイルフレンドリーへの対応は、スマートフォンで画面が表示されたときに「情報が見やすいか」「操作しやすいか」などを確認します。スマートフォンで視認性が悪い場合は、文字の大きさやCTAのボタンなどを調整し、スムーズに閲覧・操作できるようにしましょう。
なお、ページの表示速度を改善する方法や計測方法については、以下の記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

CTAを最適化する
ただCTAを察知するだけではCVを達成するのは難しいため、以下の4つのポイントを押さえてCTAを設置しましょう。
CTA最適化のポイント | 詳細 |
---|---|
ターゲットにあったCTAを作る | ユーザーの購入意欲や検討段階にあわせて「資料請求はこちら」「問い合わせをしてみる」など、複数のCTAボタンを用意する |
ユーザーのハードルが下がる言葉で行動を促進する | 「無料体験をする」「無料で資料請求する」のような気軽に行動できる文言でユーザーに訴求する |
マイクロコピーを有効活用する | CTAボタンの上に「1分で入力完了」のようなコピーを掲載し、行動のハードルをさらに下げる |
フローティングボタンを表示させる | 画面の決まった位置にCTAを設置し、いつでもボタンをクリックできるようにする |
それぞれ対応することで、ユーザーが問い合わせや資料請求がしやすくなり、CV数の向上につながります。
CTAの最適化については以下の記事で詳しく紹介しています。

また、CTAの最適化はマーケティングの知識や豊富な経験が必要です。自社に知識や経験のある人材が不足している場合は、マーケティング会社に相談することも検討しましょう。
LANYでは、LPのCVR改善に向けた「LPOコンサルティング」を提供しています。デジタルマーケティングの最前線で培った知識と、DXツールを駆使しお客様のLPの課題を解決します。
LPの課題を特定し、CV数増加に効く改善を進めたいと考えている方は、お気軽にご相談ください。
CVまでの導線を改善する
LPでは、CVまでの導線を明確にすることが大切です。CVまでの導線が複雑になると、ユーザーがCTAをクリックせずに離脱するおそれがあります。
CVを増加させるには、以下の施策を実施しましょう。
- CTAの設置数を増やす
- CTAボタンとLPの背景を異なる色にする
- クリックしたくなる構成にする
- CTA以外のリンクを貼らない
- LP内に入力フォームを設置する
ユーザーが必要な情報をすぐに把握でき、問い合わせなどの具体的なアクションを取れるようなLPを作成することで、CVRの改善につながります。
LPのCVR改善については以下の記事で詳しく紹介しているので、あわせてお読みください。

検索結果で上位表示を目指す
LPの流入を増やすならSEO対策をして、検索結果で上位表示を目指しましょう。SEO対策とは、GoogleやYahoo!の検索結果で自社サイトが上位に表示されるための施策です。
検索順位では1位と2位だけでもクリック率に大きな差があります。以下は、seoClarity社の調査による日本における検索順位ごとのクリック率です。
検索順位 | クリック率 |
---|---|
1位 | 13.94% |
2位 | 7.52% |
3位 | 4.68% |
4位 | 3.91% |
5位 | 2.98% |
引用:CTR Research Study: The Largest Ever for SEO
このように1位と2位で6%も異なるため、できるだけ上位を目指すためにはSEO対策が欠かせません。
具体的なSEO対策として、以下があります。
- ぺージのクローラビリティを改善する
- URLをSSL化する
- ぺージのリライトをする
詳しくは以下の記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

流入率を向上させる
広告を複数用意して、流入率を向上させましょう。
LPの流入に効果的な広告は、主に以下の3つです。
これらを利用し、幅広いチャネルで流入を獲得することで、LPにアクセスするユーザー数を増やせます。
スモールスタートでどれかひとつに絞って広告運用をしたい場合は、まず顕在層向けのリスティング広告がおすすめです。
特定のキーワードで検索しているユーザーは、何かしらの課題をもっていると考えられます。その課題が自社の製品で解決できることを広告やLPで示せれば、流入が増えてCVにつながるでしょう。
リスティング広告でCV獲得につながれば、次は準顕在層(ニーズはあるが、商品・サービスの購入を検討していない層)に向けて、ディスプレイ広告やSNS広告を配信してみましょう。
オウンドメディアのSEOとリターゲティング広告を掛け合わせるのも効果的です。リターゲティング広告とは、一度自社のサイトに流入したユーザーに向けて配信する広告です。
オウンドメディアに訪れた人に向けてリターゲティング広告を配信することで、すでに興味のある人に向けて訴求でき、流入率が向上します。
それぞれの広告を活用することで、流入率が高まり費用対効果を高めながらCV増加を目指せます。
BtoB商材に特化したLPを作成して見込み顧客獲得を目指そう
BtoBでLPを作成する目的は、見込み顧客の獲得です。LPでは問い合わせやウェビナーへの参加、資料請求などをCVに設定し、顧客情報を獲得して商談につなげましょう。
LPを作成する際は、まずはCVやターゲットを決めましょう。構成を決めてコンテンツやデザインを作成したら、LPを構築します。
できるだけCVRの高いLPを作成するには、EFOを実施したり、ページのユーザビリティを改善したりすることが重要です。
ただし、はじめてLPを作成する場合は、ターゲットが好むデザインや掲載すべきコンテンツがわからず、うまくCVを獲得できない可能性があります。
もし自社にLPのノウハウが不足している場合は、制作代行会社に依頼するのもひとつの手です。
LANYでは、LPのCVRを高めるためのサポートを提供しています。LANYがこれまで培った知識をもとにお客様のLPの課題を解決します。
経験豊富なコンサルタントがLPに必要な施策をご提案しますので、LPOにお悩みの方はお気軽にご相談ください。