【2024年最新】GDNの11種類のターゲティングを一覧化!それぞれの使い方や特徴・メリットも解説

GDNの11種類のターゲティングを一覧化!それぞれの使い方や特徴・メリットも解説
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Google Display Network(GDN)は、効果的なデジタル広告戦略に役立つプラットフォームです。

現在、GDNで設定できるターゲティングは11種類あります。

ターゲティングの設定を誤ると、届けたいユーザーに広告が表示されず、不要な予算の増加につながります。

効果的に運用するためには自社の方針に合う設定を組み合わせることが大切です。

この記事では、GDNで設定できるターゲティングの種類とそれぞれの特徴を解説します。

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目次

広告を適切なユーザーへ届けるためにターゲティングを使う

GDN(Google 広告のディスプレイ広告)をはじめディスプレイ広告は、インターネット上にある多くの広告枠に広告を掲載し、多くのユーザーへアプローチできることが特徴です。

多くのユーザーに広告が配信されるため、ディスプレイ広告で成果を出すためにはターゲティング(誰に)とクリエイティブ(何を)を検討することが不可欠です。

特にターゲティングを設定していない場合、GDNで配信できるすべての広告枠が広告配信対象となり、自社の商品・サービスを必要としていないユーザーにまで広告が配信される可能性が高くなります。

自社の商品やサービスのターゲット層が明確であれば、そのターゲット層へアプローチできるようなターゲティング設定を選ぶことで、よりピンポイントにターゲットユーザーへアプローチすることができます。

今回は、ディスプレイ広告で成果を出すために重要なターゲティングについて、GDNで設定可能なターゲティング11種類に絞って解説します。

ターゲティングだけではなくGDN全般の特徴やメリット、具体例についてもっと知りたい方はこちもぜひ参考にしてみてください。

このセクションのポイント
  • Googleディスプレイネットワーク(GDN)では配信面が非常に多く、あらゆるユーザーにリーチさせることができます。その分、興味のないユーザーにも配信されてしまうため、事前にターゲティングを絞って配信することも重要です。
  • GDNで使用できるターゲティングの種類はとても多いです。目的に応じてしっかり使い分けをしていきましょう。また、ターゲティングでは掛け合せも可能なため活用していきましょう。

GDNのターゲティングは大きく分けて2種類

ターゲティングは、基本的には「誰に」広告を配信するかを決める要素ですが、その「誰に」を設定できる内容として、GDNのターゲティングでは、次のように大きく分けて2種類のターゲティング設定があります。

  • 「人」をターゲットとするオーディエンスターゲティング
  • 「広告掲載場所」をターゲットとするコンテンツ ターゲット

オーディエンスターゲティングは「人」をベースに、コンテンツ ターゲットは「広告掲載場所」をベースにしたターゲティングです。

「広告掲載場所」は、「指定したある広告掲載場所を見ている人」をターゲティングする機能です。

オーディエンスターゲティング

オーディエンスターゲティングは、「人」をベースにしたターゲティング手法です。

GDNのオーディエンスターゲティングで設定可能なターゲティングは下記の通りです。

  • ユーザー属性
  • 地域
  • 購買意向の強いセグメント
  • アフィニティセグメント
  • カスタムセグメント
  • ライフイベント
  • データ セグメント
    • ウェブサイトやアプリを過去に利用したユーザー(リマーケティング)
    • 類似セグメント
    • カスタマーマッチ

参考:オーディエンス セグメントについて|Google 広告 ヘルプ

各ターゲティングの詳細は後述しますが、例えば次のように広告を配信したいユーザーの特徴がある程度決まっている場合に活用できます。

  • 関東圏在住の20代〜30代の女性
  • キャンプやハイキング用品の情報を積極的に探しているユーザー
  • 自社サイトに過去に訪問したことがあるユーザー
  • 過去購入に至ったユーザーにインターネット上の行動が似ているユーザー

オーディエンスターゲティングの場合は、「広告掲載場所」の指定は特にないため、自社商品・サービスと全く関連がないウェブサイトにも広告が配信されることが多々あります。

ただ、前提として上記ターゲティングによって自社商品・サービスに関連・興味があるユーザーへ広告配信されるため、高い効果が期待できます。

コンテンツ ターゲット

コンテンツ ターゲットは、次のような要素を指定して広告を配信するサイトや媒体など「広告掲載場所」をターゲティングする手法です。

  • キーワード
  • トピック
  • プレースメント

オーディエンスターゲティングは、ユーザーのデモグラフィック情報(年齢や性別など)やインターネット上の行動をベースにターゲティングしますが、コンテンツ ターゲットは「広告の掲載場所」をターゲティングすることで、その掲載場所を閲覧しているユーザーをターゲティングする機能です。

例えば、結婚式場サービスの場合、ウェディング系のニュースサイトや引き出物や結婚指輪に関する記事などをターゲティングすることで、これから結婚を控え結婚式場を探しているユーザーへアプローチする、といった具合です。

ただ、コンテンツ ターゲットは次のような注意点があります。

  • ターゲティングするウェブサイトを指定しすぎると、広告の表示回数が確保しづらい。
  • 「結婚式場」等のキーワードやトピックでターゲティング設定をすると、それらに関連する一般的なニュースサイトでも広告配信がされるため、自社商品・サービスに関連・興味がないユーザーへも広告配信される可能性がある。

コンテンツ ターゲットも結局は「誰に」をターゲティングするものになりますが、オーディエンスターゲティングとは異なり、広告を配信するユーザーを直接コントロールできない点で難易度が高いターゲティングといえます。

参考:コンテンツ ターゲットについて|Google 広告 ヘルプ

ターゲティング設定する前に

「オーディエンスターゲティング」、「コンテンツ ターゲット」どちらを活用するにしても、どのターゲティング設定をするか決める前に、ターゲットユーザーの属性や特徴、生活スタイル、購入や利用に至るまでのフローなど、下記項目を仮説を交えながら事前に調査しておきましょう。

  • 年齢、性別、居住地域、職業、学歴などのデモグラフィック情報
  • 生活スタイル(活動時間、普段どのようなメディア、アプリに触れているか、など)
  • どのような悩み、欲求、興味(ニーズ)を持っているか
  • そのニーズを解消するためにどのような行動を取っているか

上記をベースに想定したターゲットユーザーと、実際にターゲティングできる項目を照らし合わせながらターゲティング設定を行います。

ターゲティングを活用することでターゲットユーザーへ効率的にアプローチすることができますが、細かくターゲティング設定しすぎると配信対象のユーザーが減ってしまい、本来CVに繋がる可能性があったユーザーへの配信もされなくなってしまう機会損失が発生してしまうため注意が必要です。

このセクションのポイント
  • GDNのターゲティングは、人をターゲティングする「オーディエンスターゲティング」と広告掲載場所をターゲティングする「コンテンツ ターゲット」の2種類に大きく分けることができます。
  • ターゲティングを活用することでより効果の高い広告配信ができる可能性もありますが、絞り込みすぎると広告を表示させるユーザー数が少なくなりすぎてしまうため注意が必要です。
  • 各設定項目を把握した上で、配信効率の高まるターゲティング設定を模索していきましょう。

GDNのオーディエンスターゲティングの一覧

GDNには、「オーディエンスターゲティング」と「コンテンツ ターゲット」それぞれで現在11種類のターゲティングがあり、適切に設定することで目的に沿ったユーザーへ広告を配信することができます。

ここではまずGDNのオーディエンスターゲティングで設定できる内容について解説します。

ユーザー属性

「ユーザー属性」では、年齢や性別といったデモグラフィックな情報を中心に次のようなターゲティングが可能です。

設定項目詳細
年齢「18~24 歳」/「25~34 歳」/「35~44 歳」/「45~54 歳」/「55~64 歳」/「65 歳以上」/「不明」
性別「女性」/「男性」/「不明」
世帯年収「上位 10%」/「11~20%」/「21~30%」/「31~40%」/「41~50%」/「下位 50%」/「不明」
子供の有無「子供あり」:「0歳〜1歳の乳児」/「1歳〜3歳の乳児」/「4歳〜5歳の幼稚園児」/「6歳〜12歳の小学生」/「13歳〜17歳」
「子供なし」/「不明」
配偶者の有無「独身」/「交際中」/「既婚」
教育「現役の大学生」
住宅所有状況「住宅所有」/「賃貸」
就業状況「業種」:「サービス業」/「テクノロジー業界」/「ヘルスケア業界」/「不動産業界」/「建設業」/「教育機関」/「製造業」/「金融業界」

「社員数」:「小規模雇用者(従業員数: 1~249 人)」/「大規模雇用者(従業員数: 250~10,000 人)」/「超大規模雇用者(従業員数: 10,000 人以上)」

参考:ユーザー属性ターゲティングについて|Google 広告 ヘルプ

ターゲットユーザーが広めの商品やサービスだけではなく、BtoB商材にも活用できるターゲティングもありますので、自社のターゲットユーザーに合わせて活用しましょう。

Googleは、あくまでユーザーのGoogleアカウントの情報や行動履歴等からどのターゲティング属性に属するか判定しているため、「18~24 歳」へターゲティングして配信しても実際には40代や50代のユーザーへも配信される可能性があります。
※過去の配信実績を見ると、年齢や地域、性別についてはターゲティング内容と実際の配信ユーザーに大きなズレが生じることはあまりありません。

アフィニティセグメント

「アフィニティセグメント」では、ユーザーのライフスタイルや趣味、日頃の習慣などに基づいて、特定のカテゴリに関心があるとされるユーザーへ広告配信ができます。

後述する「購買意向の強いセグメント」よりもリーチの範囲が広く、潜在層にアプローチするのに効果的です。

以下のカテゴリから、自社の商品・サービスのターゲットユーザーが興味・関心がありそうなカテゴリを選択することで、そのカテゴリに興味のあるユーザーに対して広告を配信できます。
(下記は大カテゴリだけピックアップしています。)

スポーツ、フィットネステクノロジーニュース、政治
フード、ダイニングメディア、エンターテイメントライフスタイル、趣味
乗り物、交通機関家庭、園芸旅行
美容、健康買い物好き銀行、金融

小カテゴリを含めると全部で約150種類のカテゴリがあるため、ユーザーの興味・関心をより詳細に絞り込むことが可能です。

参考:アフィニティ カテゴリのターゲティング|ディスプレイ&ビデオ 360

購買意向の強いセグメント

「購買意向の強いセグメント」は、広告主の商品サービスと類似するものを検索しているユーザーや、購入を前向きに検討しているような行動を取っているユーザーへ広告配信されます。

アフィニティセグメントと比較して、購入などコンバージョンをする見込みが高いユーザーに広告を配信できることが特徴です。

以下のようなカテゴリから、自社の商品・サービスのターゲットユーザーが強い興味を持っていそうなカテゴリを選択することで、そのカテゴリに関する商品を調べている、購入を具体的に検討しているユーザーに対して広告を配信できます。
(下記は大カテゴリだけピックアップしています。)

アパレル、アクセサリアート、工芸品イベントのチケット
ギフト、行事コンピューター、周辺機器スポーツ、フィットネス
ソフトウェアデートサービスビジネスサービス
ビジネス、産業向けの関連商品不動産季節的な買い物
家庭、園芸家電就業状況
幼児、子供向け製品教育旅行
楽器、音楽の関連用品美容、パーソナルケア自動車、乗り物
通信金融サービス

小カテゴリを含めると全部で約700種類のカテゴリがあるため、より詳細に絞り込むことが可能です。

参考:購買意向の強いユーザーのターゲティング|ディスプレイ&ビデオ 360 ヘルプ

ライフイベント

「ライフイベント」では、次のような人生における大きな節目を迎え、様々重要な決断をするユーザーへ広告を配信することができます。

大カテゴリ小カテゴリ
マイホームの購入「マイホームを最近購入」/「マイホームを近々購入予定」
大学卒「卒業予定」/「最近卒業した」
定年退職「最近退職した」/「近々退職予定」
引っ越し「引っ越し予定」/「最近引っ越しした」
結婚「最近結婚した」/「結婚予定」
起業「最近起業した」/「近々起業予定」
転職「最近転職した」/「近々転職予定」

上記のようなライフイベントは人生において一時的にしか発生しないため、おおまかに興味・関心カテゴリをターゲットする「アフィニティセグメント」よりもリーチの範囲は狭くなる傾向があります。

一方で、上記のライフイベント時には、関連する様々な情報を検索したり、購入を検討したりします。(例えば、「結婚」であれば結婚式場、結婚指輪、新居、引っ越し、家具などなど調べる情報は多岐に渡ります。)

そのため、特定のカテゴリについて調べていたり、購入を検討しているユーザーをターゲティングする「購買意向の強いセグメント」よりはリーチの範囲が広くなる傾向があります。

カスタムセグメント

カスタムセグメントは、下記のように3つの項目を設定することで、既存で用意されている設定項目ではターゲティングできないユーザーをターゲティングすることができます。

設定項目配信対象ユーザー
キーワード設定したキーワードに関連する商品・サービスに興味・関心がある、購入意向があるユーザー
※Googleサービスで広告配信されるキャンペーン(ファインドキャンペーンなど)の場合は、設定したキーワードをGoogleサービスで検索したユーザーをターゲットすることも可能。
URL設定したURLと似ているWebサイトを閲覧しているユーザー
<注意>設定したURLへ広告が表示されるわけではない。
アプリ設定したアプリと似ているアプリを使用しているユーザー
<注意>設定したアプリへ広告が表示されるわけではない。

カスタムセグメントのさらに詳しい解説は下記を参考にしてみてください。

データ セグメント

ここではデータセグメントとして、下記3つを紹介します。

  • ウェブサイトやアプリを過去に利用したユーザー(旧称:リマーケティング)
  • 類似セグメント
  • カスタマーマッチ(既存顧客リスト)

ウェブサイトやアプリを過去に利用したユーザー(旧称:リマーケティング)

リマーケティングは、過去に自社サイトやアプリにアクセスしたことがあるユーザーに広告を配信するターゲティングです。

訪問履歴があるということは、自社の商品・サービスに強い興味・関心があると想定されます。

引き続き検討中のユーザーへ改めて広告を表示することで、自社サイトへの再訪問を促し再検討のアクションをしてくれる可能性が高くなります。

また、ターゲットするユーザーは「アクセスの有無」に加えて、下記の例のようにユーザーのサイト内行動に応じて細かく設定できるのが特徴です。

ユーザーリスト例

  • 自社サイトに訪問したユーザー
  • 会員登録フォームで離脱したユーザー
  • 求人詳細ページを閲覧したユーザー
  • カートに商品を追加し、決済ページまで進んだが離脱したユーザー
  • CVに至ったユーザー

※リマーケティングで配信対象とするユーザーを「ユーザーリスト」とここでは呼ぶことにします。

リマーケティングについては下記でも仕組みや始め方を詳細に解説しておりますので、ぜひご参考ください。

類似セグメント

類似セグメントは、「自社の既存顧客」や 上記の「ユーザーリストのユーザー」に似ている特徴を持つユーザーへ広告を配信するターゲティングです。

現在は、デマンドジェネレーションキャンペーン(旧ファインド広告)のみが利用できます。

「顧客リストやユーザーリスト内のユーザー」という「種」をもとに、Google 広告が持つ様々なデータと機械学習による分析を通じて、その種のユーザーと興味・関心や特徴が似ているユーザーをリアルタイムに割り出し、類似セグメントとして作成します。

類似セグメントと、その種となる「顧客リストやユーザーリスト内のユーザー」の関係は次のようなイメージです。

類似セグメント

注意点は、類似セグメントには「顧客リストやユーザーリスト内のユーザー」は含まれていません。

つまり、上の図の薄い青部分が類似セグメントとなります。

「種」として利用可能なユーザーリストは次のようなものになります。

  • ウェブサイトに訪問したことがあるユーザー
  • アプリ利用ユーザー
  • カスタマーマッチ(自社の既存顧客リスト)
  • YouTubeユーザー
  • Googleアナリティクスで作成したユーザーリスト

※カスタムセグメントは「種」として利用不可になります。

リマーケティング配信やカスタマーマッチ配信の成果が良く、さらに新規顧客の獲得を目指したい場合は、それを「種」とした類似セグメントへの広告配信を検討してみましょう。

参考:オーディエンス ターゲティングに関する変更: Google 広告の類似ユーザー機能(別称「類似セグメント」)がサポートされなくなります|Google 広告 ヘルプ

カスタマーマッチ(既存顧客リスト)

カスタマーマッチは、自社で保有している顧客情報リストを活用してターゲティングする手法です。

具体的には、自社が保有する下記顧客情報をGoogle 広告へアップロードすることで、Googleが保有するGoogleアカウントの情報と照合され、マッチしたGoogleアカウントを持つユーザーへ広告配信が可能になります。

  • 氏名
  • 電話番号
  • メールアドレス
  • 国名
  • 郵便番号
  • モバイルデバイスID(IDFAやAAIDを指定)
  • User ID

参考:顧客データファイルのフォーマットについて|Google 広告 ヘルプ
参考:モバイル デバイス ID を使用したデータ セグメントについて|Google 広告 ヘルプ
参考:User ID を使って広告を掲載するデータ セグメントについて|Google 広告 ヘルプ

次のようなシーンで活用できます。

  • 既存顧客へ別の商品・サービスを紹介しアップセルやクロスセルを狙う。
  • 既存顧客へセールなど期間限定のプロモーションを行う。
  • 休眠顧客へ再度アプローチを行う。
  • カスタマーマッチを「種」とした類似セグメントへの配信で、価値の高い既存顧客と似た特徴を持った新規ユーザーへ広告配信する。

また、カスタマーマッチは近年のクッキーの利用規制への対応策としても重要です。

Google 広告のコンバージョン計測はクッキーを利用していますが、近年の潮流であるプライバシー保護のためのブラウザのクッキー利用制限によってコンバージョンユーザーへのリマーケティング配信の成果が悪化しているアカウントや、コンバージョンを計測する難易度が高いオフラインのビジネスなどでは、クッキーに依存しないカスタマーマッチの活用は積極的に検討するべきでしょう。

データの安全性について

顧客情報は企業にとって重要なデータです。
カスタマーマッチで顧客情報リストをアップロードする際は、データを安全に保つためにアップロード時にSHA256 アルゴリズムによりハッシュ化してGoogle 広告へ連携されます。

このハッシュ化アルゴリズムは一方向のデータ変換であり、これにより暗号化前の形式に戻して不正利用するなどのデータの不正利用を防ぐことができますので安心して利用することができます。

参考:カスタマー マッチご利用ガイド|Google 広告 ヘルプ

このセクションのポイント
  • オーディエンスターゲティングは8つのターゲティングがあります。
  • オーディエンスターゲティングは、ユーザーの興味や関心や属性など「人」をターゲティングする機能です。
  • リマーケティング配信やカスタマーマッチなど自社商品・サービスを認知しているユーザーへ広告配信できるのも特徴です。

GDNのコンテンツ ターゲット一覧

次にGDNのコンテンツ ターゲットを解説します。

コンテンツ ターゲットは、下記3つを指定することで「広告掲載場所」をターゲティングします。

  • キーワード
  • トピック
  • プレースメント

上記3つによるターゲティング方法を順番に解説します。

キーワード

キーワードを設定することで、そのキーワードと関連性の高いウェブページや記事コンテンツ、アプリ、動画に広告を配信できるターゲティングです。

配信対象の除外としても活用できます。

例:キッチン用品の広告を配信する場合
キーワード:キッチン用品、料理用品、フライパン、食器

上記のようにキーワードを設定することで、例えばキッチン用品を紹介する記事コンテンツなどに広告を配信することができます。

訴求したい商品・サービスに関するキーワードを設定することで、その商品・サービスと関連性のあるウェブサイトへの広告配信を通じて、そのウェブページを閲覧しているユーザーへ広告配信することができます。

ただ、単ワードなど解釈の幅が広いキーワードを設定すると、一般的なニュース記事等にも広告が配信されてしまい、商品・サービスに興味、関心がないユーザーにも広告が配信されてしまうので注意しましょう。

ニッチすぎるキーワードを設定すると広告が出づらくなってしまいますが、ターゲットユーザーが商品・サービスを探す際に検索しそうなキーワードを想定して設定することがポイントです。

検索広告を出稿している場合は、検索広告でコンバージョン獲得できている検索語句などを参考にすると良いでしょう。

参考:コンテンツ ターゲットについて|Google 広告 ヘルプ

トピック

Google 広告が分類したトピックを選択して広告を配信するターゲティングです。
選択したトピックに関連するウェブサイトやアプリ、YouTube動画に広告を配信できます。

配信対象の除外としても活用できます。

設定できるトピックは次の通りです。
(下記は大カテゴリだけピックアップしています。)

アート、エンターテインメントインターネット、通信オンライン コミュニティ
ゲームコンピュータ、電化製品ショッピング
スポーツニュースビジネス、産業
フード、ドリンクペット、動物不動産
世界の国々人々、社会仕事、教育
住居、庭健康旅行、交通
書籍、文学法律、行政科学
美容、フィットネス自動車資料
趣味、レジャー金融

さらに小カテゴリを選択することで、より詳細にターゲットするトピックを絞ることができます。

指定したトピックに関連するウェブページに幅広く広告配信をしたい場合は、トピックによるターゲティングが良いでしょう。

参考:トピック ターゲットについて|Google 広告 ヘルプ

プレースメント

プレースメントは、下記内容を直接指定して広告を配信するターゲティングです。

  • ウェブサイトのURL
  • YouTubeチャンネル
  • YouTube動画
  • アプリ
  • アプリのカテゴリ

プレースメント単位で実績を確認できるため、すでに効果が出ているウェブサイトのURLを指定して配信することで広告予算を集中的に投下することができます。

過去配信実績がない場合でも、自社商品・サービスに関連性が高いウェブサイト等を見つけた場合は直接プレースメントとして設定することも可能です。

ただし注意点としては、指定したウェブページやアプリ、YouTubeチャンネル等に広告枠がない場合は広告配信はできません。

また、効果が良くないウェブサイト等を指定して除外することも可能です。

特にアプリ面は広告費がかかっているが成果が良くないケースも多いため、実績を確認して成果に繋がっていないアプリがある場合は除外しましょう。

モバイルアプリ全体を除外したい場合は、「プレースメントの除外」で下記を入力すると除外できます。

mobileappcategory::69500

参考:プレースメント ターゲティングについて|Google 広告 ヘルプ
参考:特定のウェブページと動画を除外する|Google 広告 ヘルプ

このセクションのポイント
  • コンテンツ ターゲットの3つの指定方法について解説しました。
  • コンテンツ ターゲットは、キーワードやトピック等を指定してウェブページやアプリ、動画に広告を配信するターゲティング機能です。
  • 3つの指定方法は「広告配信面」の除外としても設定可能です。特にアプリ面の配信は配信量が多い反面、成果に繋がりづらいケースが多いため、実績を確認して除外を検討しましょう。

GDNのターゲティング設定方法

GDNターゲティングを設定方法で分類すると、以下の2通りに分けられます。

  • 選択式のターゲティング:アフィニティ、トピックなど
  • オーディエンス作成タイプ:カスタムオーディエンス、リマーケティング

選択式のターゲティングは、Google 広告の管理画面上でチェックボックスをオンにすることで設定できます。

<アフィニティやトピックターゲティングなどの設定方法>
「キャンペーン」→「オーディエンス、キーワード、コンテンツ」→「オーディエンス」を選択し「オーディエンス セグメントの編集」から指定のターゲティングを選択します。

オーディエンス作成タイプは、管理画面上の「オーディエンスマネージャー」でオーディエンスリストを作成し、広告キャンペーンと紐づける設定方法です。

<カスタムセグメントの作成方法>
「ツール」→「オーディエンスマネージャー」を選択し、+マークをクリックし新規作成をします。

「ターゲティング」と「モニタリング」について

オーディエンスターゲティングを設定する際、「ターゲティング」と「モニタリング」を選択できますが、適切に選択しないと意図したユーザーに配信できなくなるので注意が必要です。

「ターゲティング」を選択すると「設定したターゲティング」のみに対して広告を配信します。

「モニタリング」を選択すると、「設定したターゲティング」以外のユーザーにも広告が配信されます。

「ターゲティング」と「モニタリング」のイメージ

アフィニティセグメント:スポーツ、フィットネス を設定する場合

ターゲティングの場合
モニタリングの場合

GDNなどのディスプレイ広告の場合は、ターゲティングした配信対象のみに広告を配信したいケースが多いと思いますので、基本的には「ターゲティング」を選択しましょう。

特に広告配信対象のユーザーを絞らずに、あるオーディエンスセグメントの配信実績の確認だけをしたい場合は「モニタリング」を選択しましょう。

参考:「ターゲティング」と「モニタリング」設定について|Google 広告 ヘルプ

ターゲティングを理解して広告運用に役立てよう

GDNではターゲティングの設定が重要です。

GDNのターゲットを大きく分けると「人」と「広告掲載場所」の2種類があります。

誤ったターゲティング設定をすると、意図しないユーザーや配信面へ広告が配信されてしまい、成果の悪化につながる可能性があります。

適切に設定するためにはターゲットユーザーへの理解と、それぞれのターゲティングに関する十分な知識が必要です。

LANYでは、GDNをはじめとしたPR施策を、出稿から運用まで一気通貫で支援しております。商品やサービスのPRにお悩みの方は、ぜひLANYまでお気軽にご相談ください。

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