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Indeedの仕組みとは?無料と有料の違いを徹底解説!
「Indeedで求人掲載を始めたいけど、仕組みや無料と有料広告の違いがよくわからない…」「Indeedに掲載して効率的に採用できるの?」Indeedへの求人掲載を検討している方の中には、このような不安を抱いている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
本記事では、Indeedの基本的な仕組みから、無料と有料掲載(スポンサー求人広告)の特徴まで解説します。Indeedでの採用が向いている企業の特徴や、効果を出すための具体的な方法など網羅的に解説しており、掲載する前に知っておきたい情報が満載です。
応募を増やすための求人掲載のコツや、費用対効果の高い運用方法がわかり、採用コストを抑えつつ求める人材からの応募獲得へ繋げられるでしょう。Indeedでの求人掲載をスタートさせるか検討している方は、ぜひ参考にしてください。
また、LANYでは「Indeed運用代行」のサービスをご提供しています。求人アカウントの管理から、求職者に響く効果的な求人原稿の作成・最適化、クリック課金(スポンサー求人)の予算管理と調整、詳細な効果測定・分析、そして継続的な改善提案まで、Indeed運用に関わる一連の業務を幅広くサポートします。
採用方針にフィットした戦略設計で、質の高い応募獲得と費用対効果の最大化をご支援しますので、ぜひ一度ご相談ください。
Indeedの仕組みとは?
Indeedは求人情報を集約して求職者に提供するプラットフォームであり、企業の採用担当者にとって重要な採用チャネルになっています。
Indeedには「無料掲載」と、スポンサー求人と呼ばれる「有料掲載」があります。
- 無料掲載の仕組み
- 有料掲載の仕組み
それぞれの特徴について、以下より解説します。
Indeed無料掲載の仕組み
Indeedの無料掲載は、主に「直接投稿」と「クローリング」という2つの方法で行われています。掲載費用がかからずに求人を掲載できるため、採用コストを抑えられるのが大きな特徴です。
採用コストを抑えながらも、Indeedの月間約2,390万人以上の訪問ユーザーにリーチできる可能性があるため、予算が限られている企業や急募ではない求人に適しています。
基本的に無料掲載では、掲載できる求人数や掲載期間に制限がなく、長期的な採用活動や複数のポジションを同時に募集する場合にも活用できます。
ただし、無料掲載は有料掲載と比較して表示回数が少なく、検索結果で埋もれやすい点に注意が必要です。
Indeedに直接投稿して求人情報を掲載する
Indeedの直接投稿とは、企業アカウントからWebサイト上で求人情報を直接入力・作成し、審査を経てIndeed上に掲載される方法です。
直接投稿のメリットは、自社で採用ページを持っていなくても求人掲載ができ、内容の編集や更新が簡単に行える点にあります。また、直接投稿では、求職者が履歴書不要で応募できる「Indeedカンタン応募」機能を利用できるため、応募のハードルを下げられます。

直接投稿の流れは、以下の通りです。
- Indeedの企業向けページにアクセスしてアカウントを作成する(企業メールアドレスの利用が推奨)
- 「求人を掲載」ボタンから情報入力画面へ進む
- 職種名、会社名、勤務地、給与、雇用形態、仕事内容などの必須項目を入力する
- プレビューで確認後、投稿を完了する
投稿後はIndeedによる審査(通常数時間~最大72時間)があり、審査通過後に求人情報が公開されます。直接投稿で効果を高めるには、キーワードを意識した職種名の設定や、詳細な職務内容の記載など工夫が必要です。「営業」ではなく「法人営業(ルートセールス)」にするなど、検索されやすい職種名を具体的に使用し、求職者から見てわかりやすい求人内容になるよう意識しましょう。
他サイトの求人情報がクローリングで掲載される
Indeedでできる無料掲載の仕組み2つめが「クローリング」です。クローリングとは、Indeedのロボット(クローラー)が自社の採用ページや他の求人サイトを自動的に巡回し、求人情報を収集して掲載する仕組みです。
クローリングのメリットは、すでに運用している自社の採用サイトや他の求人サイトに掲載している情報を、追加の手間なくIndeedに反映できる点にあります。更新した情報も定期的に再クロールされるため、新しい情報を保ちやすいでしょう。
クローリングの対象となるには、以下のような条件があります。
- 情報がHTML形式(テキスト)である
- 1つの求人につき固有のURLが存在する
- 詳細な求人情報(職種、勤務地、給与など)が明記されている
- 応募方法が明記されている
- 応募時にユーザー登録や費用が不要である
- robots.txtでIndeedのクローラーアクセスを許可している
自社サイトをクローリング対象にするには、技術的な要件を満たした採用ページを用意し、Indeedのガイドラインに従ったサイト構造の実装が重要です。
Indeed有料掲載の仕組み
Indeedは無料掲載のほかに、有料オプションとしてスポンサー求人を利用できます。有料掲載は、企業側で有料掲載(スポンサー求人)の設定をすることで始められる機能です。
ほかの求人サイトと大きく異なるのは、掲載自体に料金はかからず、求職者に求人をクリックされて初めて課金される「クリック課金型」である点です。
Indeedによると、無料掲載に比べて最大で3.5倍のクリック数上昇が期待できます。求人情報の露出を高め、採用活動を加速させるため、緊急で採用したい場合や競争が激しい職種で効果的です。
有料オプションでスポンサー求人を出す

Indeedの有料オプションであるスポンサー求人を始めるには、無料掲載と同様にアカウントを作成してから、求人情報の入力まで完了させます。その後は、以下の流れで進めます。
- 予算額を設定する
- 広告費の請求先と支払方法を入力する
- 掲載をスタートし、必要に応じて予算やクリック単価を調整する
スポンサー求人は、表示された求人広告が求職者にクリックされた時点で初めて費用が発生する仕組みです。クリック単価(CPC)は職種や地域によって異なりますが、一般的に数十円から数百円程度です。
スポンサー求人を活用する際は、まず少額から始めて効果を検証し、徐々に予算を調整していくアプローチをおすすめします。
また、スポンサー求人では、表示回数やクリック数など細かなデータを確認できる「Indeedアナリティクス」といった機能を使用できます。Indeedアナリティクスを活用して、クリック率や応募率などのデータを定期的に確認し、求人内容や予算を最適化していくことも重要です。
クリック単価の入札単価順に表示される
Indeedのスポンサー求人では、クリック単価によって表示順位が変化します。より高い入札単価を設定した広告が上位に表示される傾向です。
とくに人気の高い職種や地域では、限られた広告枠を巡って企業間の競争が発生します。たとえば、地方の求人ではクリック単価が数十円程度で上位表示が可能な場合がありますが、競争の激しい地域や職種では数百円になることがあります。
近年は手動での単価設定から変わり、Indeedの人工知能(AI)が予算やキャンペーン目標にもとづいて、自動的に入札単価を調整する方式が主流です。自動化により、市場状況に応じて最適な入札単価がリアルタイムで設定されます。クリック単価の競争が激しい職種や地域では、単に高い入札単価を設定するのではなく、求人内容の質を高めることも重要です。
Indeedの無料・有料掲載のアルゴリズムについては、以下の記事でも詳しく解説しています。合わせて参考にしてください。

Indeedの特徴とは
Indeedは、主に以下のような特徴があります。
- ほかの求人サイトの情報も含めた横断的な検索機能
- 世界最大級の求人数とユーザー数の規模
- コストをかけずに始められる無料掲載
ほかの求人サイトの求人も一括で検索できる
Indeedの大きな特徴は「求人検索エンジン」として機能する点です。従来、多くの求人サイトでは自社に直接投稿された求人のみを掲載していました。それに対し、Indeedは企業の採用ページや他の求人サイト、ハローワークなどの公的機関を含む、Web上に公開されているさまざまな求人情報を自動的に収集して掲載します。
このクローリング機能により、求職者は複数のサイトを個別に訪問する手間なく、膨大な求人情報に一箇所でアクセスできるようになっています。企業側にとっても、自社サイトに掲載している求人情報が、特別な手続きなくIndeedに掲載される可能性があるのは、大きなメリットといえるでしょう。
しかし、Indeedはクローリングを2025年6月に終了すると公表しました。クローリングの終了によって、基本的にIndeedに掲載するためには「直接投稿」もしくはIndeedと連携しているATS(採用管理システム)を利用した「求人情報連携」のどちらかで掲載する手続きが必要となります。
圧倒的な求人数とユーザー数を誇る
Indeedは世界最大の求人検索エンジンとして、圧倒的な規模を誇っています。代表的な数値をご紹介します。
- 求職者のアカウント数:5億9,500万件
- 日本国内の月間利用者数:2,390万人
- 評価とクチコミ総数:10億件
- 日本国内の月間新規掲載求人数:180万件
世界最大級のユーザーベースは、採用企業にとって幅広い求職者層へのアクセスを可能にする一方で、激しい競争環境も生み出しています。求人数においても、クローリング機能によりさまざまなソースから情報を収集しているため、単一の求人サイトと比較して格段に多くの求人を掲載しています。
この豊富な求人情報とユーザー数が、求職者と企業のマッチング機会を最大化し、Indeedを採用市場における重要なプラットフォームとして確立しているのです。
Indeedの求人掲載でできること
Indeedは単なる求人掲載サイトではなく、採用活動全体をサポートするさまざまな機能を提供しています。Indeedの求人掲載でできることには、主に以下の内容があります。
- 求人情報の投稿や編集を柔軟に行える機能
- 応募フォームのカスタマイズによる選考プロセスの最適化
- 企業ブランディングのための企業ページ作成・活用
求人投稿や編集がいつでもできる
Indeedでは、企業アカウントから求人情報をいつでも投稿でき、掲載後の内容も柔軟に編集できます。採用活動は状況に応じて変化することが多く、求人内容の更新や修正をしたい場面が頻繁に発生するでしょう。Indeedはこうした採用現場のニーズに応えるため、求人情報の投稿から編集まで、企業が自由にコントロールできる仕組みを提供しています。
管理画面から24時間365日いつでも新しい求人を投稿でき、すでに掲載中の求人は職種名や勤務地、給与、仕事内容、応募条件など、ほぼすべての項目を自由に編集可能です。
応募状況に応じて給与条件を見直したり、募集要項を追加したりといった変更が簡単に行えます。また、定期的な更新は検索結果での表示順位を改善する可能性もあるため、戦略的な活用もおすすめです。とくに応募者の反応が思わしくない場合は、職種名の見直しや給与情報の明確化などを試してみるとよいでしょう。
応募フォームを自社に合わせて編集できる
Indeedでは、求人への応募フォームを自社の採用プロセスやニーズに合わせてカスタマイズできます。採用における初期スクリーニングを効率化するためには、応募段階で必要な情報を適切に収集することが重要です。
Indeedの応募フォームカスタマイズ機能を活用することで、選考に必要な情報を事前に収集でき、ミスマッチの減少や、選考プロセス全体の効率化が期待できます。
応募フォームでは、氏名やメールアドレスといった基本情報に加えて、独自の質問項目も追加できます。企業や職種に応じて、以下のような項目の編集も検討しましょう。
- 保有資格の有無
- 希望の勤務時間帯
- 転職したい理由
- 履歴書や職務経歴書の提出
入力項目は、「必須」か「任意」かも自由に設定できるのも特徴です。また、「Indeedカンタン応募」機能を活用すれば、求職者はIndeedに登録した情報を使って簡単に応募できるため、応募率が向上する可能性があります。
応募フォームは、必須項目が多すぎると応募数が減少し、情報が少なすぎると選考の効率が下がるといったリスクが考えられます。カスタマイズにあたっては、必要な情報と応募のハードルのバランスを考慮することが重要です。
企業ページを作成できる

Indeedでは、自社の「企業ページ」を無料で作成できます。採用サイトを独自で持っていない企業も、Indeedの企業ページを採用サイトの代わりに活用できる点が特徴の一つです。
企業ページには、主に以下のような内容を記載できます。
- 企業ロゴ
- 会社概要
- 会社内外の写真や動画
- SNSリンク
- 従業員によるクチコミ
- 質問箱
求職者は単に求人内容だけでなく、企業そのものについての情報を求めています。企業ページを活用すれば、求人票だけでは伝えきれない会社の魅力や、社風、職場環境などを包括的に紹介し、求職者の興味と信頼を高められるでしょう。
クチコミや質問箱は、企業から返信もできます。ポジティブなクチコミだけでなく、ネガティブなクチコミに対しても真摯に対応すれば、誠実な企業の姿勢が伝わるかもしれません。
また、「注目の企業」として一定基準を満たすと、検索結果に企業ロゴが表示されるなど、ブランディング効果がさらに高まる場合もあります。効果的な企業ページを構築するためには、単なる企業情報の列挙ではなく、自社の独自性や価値観が伝わるようなコンテンツ作りを心がけましょう。
Indeedで採用活動をするメリット
Indeedでの採用活動には、主に以下のようなメリットがあります。
- 簡単な手続きで求人掲載を始められる手軽さ
- クリック課金制度による柔軟な予算管理と費用対効果
- 掲載期間に制限がなく、採用が決まるまで継続して募集できる自由度
比較的簡単に掲載を始められる

Indeedでは、数ステップの簡単な手続きで求人掲載を始められます。アカウントの登録とメールアドレスの認証ができれば、すぐに求人内容の作成に取り掛かれます。
Indeedに登録しなければならない、必須の求人項目は11個です。
- 職種名
- 会社名
- 勤務地
- 給与
- 雇用形態
- 仕事内容やアピールポイント
- 求める人材
- 勤務時間・曜日
- 交通アクセス
- 待遇・福利厚生
- その他(上記で書ききれなかったこと)
必須項目を埋めたら求人票の審査が行われ、通常数時間~最大でも72時間で審査が完了し、公開される仕組みです。複雑な契約手続きや営業対応も不要で、インターネット環境があれば24時間いつでも自分のペースで始められます。
従来の求人広告では、広告代理店との打ち合わせや契約が必要でしたが、Indeedではそうした手間を大幅に省略できます。中小企業や個人事業主、専任の採用担当者がいないといった場合でも、自分で簡単に始められるのが大きな魅力です。
クリック課金で採用コストを抑えられる
Indeedのスポンサー求人は「クリック課金制」という仕組みを採用しており、求人情報が求職者にクリックされたときだけ費用が発生します。従来の求人媒体に多い「掲載期間固定の定額制」とは異なり、実際に関心を示した人に対してのみコストがかかる仕組みです。とくに、採用予算が限られた企業にとって、効率的な選択肢といえるでしょう。
料金は利用金額が10万円になると請求され、10万円に満たなかった月は「月末締め・翌月末払い」にて清算されます。仮に月額10万円の予算で1クリック200円の場合、月に500クリックを獲得できる計算になります。まずは少額の予算でスポンサー求人を試し、効果を確認しながら予算を調整しましょう。
掲載期間に縛りがない
Indeedでは求人掲載の期間に制限がないため、採用が決まるまで継続して掲載できる点が大きなメリットです。従来の求人媒体では掲載期間が設けられ、期間終了後も募集を続ける場合は再度料金を支払う必要がありました。
一方、Indeedでは無料・スポンサー求人ともに期間の縛りがなく、企業側が掲載を停止するまで継続して掲載されます。これにより、採用スケジュールに柔軟に対応でき、急ぎではない採用や、通年で少しずつ採用したい場合でも効率的に運用できるでしょう。
掲載期間に縛りはないものの、掲載スタートからまったく更新しないままだと、ほかの求人に埋もれてしまう可能性が高くなります。定期的に求人原稿を確認し、必要に応じて情報の更新を行いましょう。
Indeedで採用活動をするデメリット
Indeedは優れた採用プラットフォームですが、効果的に活用するためには以下のような課題を理解し、適切に対策を講じることが大切です。
- 無料掲載と有料掲載の露出差による可視性の問題
- 効果的な運用に必要な人的リソースと継続的な管理の必要性
有料掲載の方が露出が多い
Indeedでは、無料掲載と比較して有料掲載(スポンサー求人)の方が圧倒的に露出機会が多い仕組みになっています。無料掲載の求人は、多くの場合スポンサー求人の後に表示され、競争が激しい職種や地域では検索結果の下位に埋もれてしまうことがあります。
また、Indeedの仕組みは「新着順」を重視する傾向があるため、時間が経過すると無料掲載の求人は徐々に表示順位が下がる傾向です。競争が激しく、スポンサー求人の数が多いポジションでは、無料掲載が検索結果の複数ページ目に表示されてしまい、ほとんど応募が得られないケースも少なくありません。
自社が採用したい職種や地域の状況を調査し、予算や戦略に合わせて有料・無料を検討しましょう。
運用に人的リソースが必要
Indeedを効果的に活用するためには、単に求人を掲載するだけでなく、継続的な運用管理と最適化のための人的リソースが必要です。効果的な運用には、以下のようなタスクの実行が不可欠です。
- 求人内容の最適化
- パフォーマンスデータの分析
- 予算管理
- 応募者対応 など
スポンサー求人を利用する場合は、クリック単価や費用対効果を定期的に確認し、必要に応じて調整する必要があります。Indeedアナリティクスでは細かなデータも分析できるため、データに応じた改善策の考案が求められるでしょう。
また、応募者への迅速な対応も重要です。応募が来たら、可能な限り24時間以内に対応するのがおすすめです。運用負担を軽減するためには、運用ルーチンの確立や適切なツールの活用を検討しましょう。また、必要に応じてIndeed認定パートナーや運用代行会社の利用も、選択肢の一つです。
Indeedでの採用活動に向いている企業の特徴
多くの企業に利用されているIndeedは、とくに以下のような特徴をもつ企業にとって強力な採用ツールとなります。
- 多様な職種やポジションを同時に募集する必要がある企業
- 都市部から離れた地方に拠点をもつ中小企業
- 通年採用や長期的な採用活動を行いたい企業
複数の職種で募集したい企業
Indeedは、複数の職種やポジションを同時に募集したい企業におすすめです。従来の求人媒体では職種や掲載数ごとに料金が発生するケースが多く、複数の募集を同時に行うと費用が膨らむ傾向がありました。しかしIndeedでは、無料掲載・有料掲載ともに掲載数に制限がありません。有料掲載で発生する費用も、実際のクリック数に応じて課金される仕組みです。
これにより、さまざまな部門や職種で同時に人材を募集する企業は、効率的に採用予算を配分できます。たとえば、小売業のチェーン店では、店舗スタッフ、倉庫作業員、事務職、配送ドライバー、マネージャーなどさまざまな職種の採用が同時に必要になることがあるでしょう。Indeedでは1つのアカウントからすべての職種の求人を掲載・管理でき、さらに職種ごとのパフォーマンスを比較分析することも可能です。
複数職種の募集を行う際は、まずすべての職種を無料掲載で開始し、応募が少ない職種や優先度の高い職種のみをスポンサー求人にするといったアプローチもできます。
地方にある中小企業
地方に拠点をもつ企業は、Indeedの利用によって地域を超えた広範なリーチを実現し、地元媒体だけでは出会えなかった人材にアプローチできます。地方企業の採用における主な課題の一つは、限られた地元の人材プールに頼らざるを得ない点です。地方紙や地域密着型の求人誌は地元の人材にアプローチできる反面、リーチが地理的に制限されがちです。
一方、Indeedは日本全国や国外からもアクセス可能で、月間2,000万人以上の利用者がいます。これにより、Uターン・Iターン希望者や、リモートワークを求める都市部の人材など、通常の地域媒体では接触できない層にもリーチできる可能性が広がります。
地方企業がIndeedを最大限に活用するには、地域性を活かした差別化が重要です。求人内容に「自然豊かな環境」「住宅手当あり」「移住支援制度」など、地方ならではのメリットを明記しましょう。また、「リモート可」「週3出社」などの柔軟な勤務形態を検討できるならば、その点も強調すると効果的です。
年間を通して採用したい企業
Indeedは、期間限定ではなく通年で継続的に採用活動を行いたい企業にも、適したプラットフォームです。従来の求人媒体では「4週間」「2ヶ月」などの固定掲載期間が設定されており、継続的に掲載するには更新手続きと追加費用が必要でした。
一方、Indeedでは掲載期間に制限がなく、無料でも有料でも、企業側が掲載を停止するまで継続して掲載されます。季節変動に左右されない安定した人材パイプラインを構築したい企業や、成長に合わせて少しずつ採用を続けたい企業にとって大きなメリットです。
Indeedでは常時掲載状態を維持しつつ、人手が必要な時期に予算を増額するという戦略も可能です。年間採用コストを削減しながら、必要なときに必要な人数を確保したい企業に有効な選択肢といえるでしょう。
Indeedで効果を出す方法
Indeedは単に求人を掲載するだけでなく、戦略的なアプローチを取ることで、より多くの質の高い応募者を獲得することが可能です。Indeedで効果を出すためには、主に以下の内容に取り組む必要があります。
- 魅力的で具体的な求人票の作成と最適化
- 求職者の検索行動に合わせたキーワード戦略の実施
- アナリティクスデータを活用した効果測定と分析
- 継続的なPDCAサイクルによる改善活動の実践
- 専門家によるサポートの活用
求人票の内容を充実させる
魅力的で具体的な情報を含む求人票は、クリック率と応募率を向上させる重要な要素です。Indeedでは、求職者はまず検索結果一覧で求人タイトルと簡単な概要を確認し、興味を持った求人だけをクリックします。この段階で情報が不十分だと、求職者の関心をひくことができません。
職種名は「営業」ではなく法人向けか個人向けか、取り扱う商材は何かなど具体的に記載しましょう。仕事内容は、日常の業務内容が想像できるような原稿にすることが大切です。
たとえば、「法人営業(既存顧客中心)」のように具体的に記述することで、求職者の検索に合致しやすくなります。また、仕事内容も一日のスケジュール例を盛り込むなど、「実際に働いた場合、どんな一日になるのか」が具体的にイメージできるような情報を提供することで、求職者に安心感を与え、結果として応募につながりやすくなるでしょう。
福利厚生や働き方についても「各種保険完備」だけでなく、「年間休日125日、リモートワーク週2日可」など、差別化要素を明確に記載しましょう。スマートフォンでの閲覧を考慮し、重要な情報は冒頭に配置して、読みやすい構成を心がけることも大切です。
ユーザーが検索するキーワードを入れる
求職者が実際に使用する検索キーワードを求人票に戦略的に取り入れることで、検索結果での表示を増やせます。
Indeedは基本的に検索エンジンであり、求職者の検索キーワードと求人内容の関連性にもとづいて検索結果をランク付けします。そのため、適切なキーワードを含まない求人票は、検索結果に表示される機会が減少してしまうのです。
効果的なキーワード戦略として、まずIndeedの検索窓に部分的なキーワードを入力したときに表示される「サジェスト機能」を活用して、求職者がよく使用する検索語を把握しましょう。
たとえば「営業」と入力すると「営業 未経験」「営業 リモート」などの関連検索語が表示されます。また、同じ概念を示す複数の言葉(「在宅勤務」「リモートワーク」「テレワーク」など)を含めることで、さまざまな検索パターンに対応できます。
職種も「エンジニア」のような一般的な表現だけでなく、「Javaエンジニア」「フロントエンドエンジニア」など、より具体的な職種名も含めるとよいでしょう。
アナリティクスを使ってデータ分析する
Indeedアナリティクスを活用できれば、掲載している求人がどのようなパフォーマンスになっているかを客観的に評価できます。アナリティクスにもとづいたデータから課題点を特定し、具体的な改善策を考案できるでしょう。
従来の採用活動では「なんとなく応募が少ない」「どうすれば改善できるかわからない」といった曖昧な状況になりがちでした。しかし、アナリティクスを使えば、「勘や経験」ではなく「データに基づいた意思決定」が可能になります。
Indeedアナリティクスでは、主に以下のような指標を確認できます。
- 表示回数:求人が検索結果に表示された回数
- クリック数:表示された求人がクリックされた回数
- クリック率:表示された求人がクリックされた割合
- 応募数:クリックから実際の応募に至った数
- 応募率:クリックから実際の応募に至った割合
- 応募単価:1応募あたりの平均コスト
アナリティクス分析は、週に一回など定期的なチェックの習慣化がおすすめです。各段階での「転換率」(表示→クリック→応募)に注目し、どの段階で離脱が起きているかを特定することが重要です。
まずはクリック率に注目
Indeedアナリティクスを初めて利用する方は、まず「クリック率」に注目してみましょう。このクリック率が低い場合、そもそも求人情報が求職者の興味を引いていない可能性があります。その際は、求人の顔である「職種名」をより具体的にしたり、求職者の目を引くようなキーワードをタイトルに盛り込んだりする改善策が考えられます。
たとえば、「事務」という職種名であれば、「データ入力メインの事務(残業月10時間以内)」のように、具体的な業務内容や働き方の魅力を加えるといった小さな工夫が、クリック率の改善、ひいては応募数の増加につながる大きな一歩となるでしょう。
改善策を立ててPDCAサイクルを回す
Indeedでの採用活動は一度設定して終わりではなく、データに基づいた継続的な改善サイクル(PDCA)を回すことで、時間の経過とともに効果を高められます。求職者の行動パターンや競合の状況、市場の動向は常に変化しているため、柔軟に戦略を調整する姿勢が重要です。
PDCAサイクルを採用活動に置き換えた、具体的な例をご紹介します。
- Plan(計画):明確で測定可能な目標を設定する
- Do(実行):計画にもとづいて求人を掲載し、届いた応募に迅速に対応する
- Check(評価):アナリティクスを確認し、表示回数やクリック率、応募率などを評価する
- Action(改善):課題にもとづいて改善策を実施する
PDCAサイクルを効果的に実践するためには、最初からすべての求人を最適化しようとするのではなく、1~2件の求人で改善サイクルを回して得た知見を、ほかの求人に応用する方法が効率的です。
専門家によるサポートの活用も検討する
Indeedの運用を始めたものの、「効果的なキーワードがわからない」「魅力的な求人原稿が作れない」「分析や改善に手が回らない」といった課題に直面する方も少なくありません。そのような場合には、Indeed運用を専門とする外部企業のサポート活用も有効な選択肢の一つです。
たとえば、専門の運用代行サービスでは、ターゲット求職者に響くキーワードの選定や、応募につながりやすい求人原稿の作成、日々の効果測定と改善提案といったサポートが期待できます。
LANYでは、SEOの知見をIndeed運用に応用し、求人がより多くの適切な求職者に届くよう戦略的に運用します。また、最新のAI技術と専門ライターの知見を組み合わせることで、求人原稿の質と量の両面を高める工夫も行っています。自社での運用に限界を感じたり、より効率的に成果を出したいとお考えの場合は、こうした専門サービスの利用もぜひ検討してみてください。
Indeedを使うときの注意点
Indeedは便利な採用ツールですが、最大限に活用し、アカウント停止などのリスクを回避するためには、以下の点に注意する必要があります。
- Indeedが定める利用規約とガイドラインの遵守
- 定期的なプラットフォームの変更や新機能に関する最新情報の収集
Indeedのガイドラインを守る
Indeedのガイドラインを遵守することは、アカウント停止や求人の非表示といったリスクを避けるために不可欠です。Indeedは求職者に高品質で信頼性の高い求人情報を提供するため、独自のガイドラインを設けています。これらのガイドラインに違反すると、求人が非表示になったり、最悪の場合はアカウント自体が停止されたりする可能性があります。
とくに注意すべき主なポイントは、差別的表現の禁止です。性別、年齢、国籍などにもとづく差別的な求人条件や表現は避けなければいけません。また、虚偽または誤解を招く情報の掲載も禁止されています。
とくに給与情報は正確に記載し、「高収入」「好条件」などの曖昧な表現よりも、具体的な数字の記載が推奨されています。ほかにも、検索結果での表示順位を操作する目的で、関連性の低いキーワードを過剰に詰め込む行為はペナルティの対象です。定期的にガイドラインを確認し、求人を投稿する前に確認することをおすすめします。
Indeedの最新情報をキャッチする
Indeedの機能変更や新機能に関する最新情報のキャッチアップは、採用活動の効率を維持・向上させるために重要です。Indeedは常に進化を続けるプラットフォームであり、アルゴリズムの更新や新機能の追加、ユーザーインターフェースの変更など、頻繁に変更が行われています。
Indeedの変更は、求人の表示順位やクリック率、応募率だけでなく、費用対効果に大きな影響を与える可能性があります。
たとえば、近年導入された「Indeed PLUS」は、有料掲載(スポンサー求人)を利用する企業の求人を、リクナビNEXTやタウンワークなどの主要求人サイトにも自動配信するサービスです。
Indeed PLUSの導入により、リーチを大幅に拡大できる可能性がありますが、この情報をキャッチしていなければ、大きな機会を逃してしまうかもしれません。
最新情報を効果的にキャッチアップするためには、Indeed公式ブログや企業向けヘルプセンターなどを、定期的にチェックすることが大切です。
Indeed PLUSについては、以下の記事で特徴や料金体系など詳しく解説しています。ぜひ合わせてご覧ください。

Indeed活用による中小企業の採用成功事例
ある地方の製造業では、当初Indeedの無料掲載を利用していましたが、期待したほどの応募が集まらず採用活動に苦戦していました。
そこで、まず求人原稿の見直しに着手。これまで曖昧だった職種名を、求職者が検索するであろう具体的な言葉を意識して変更し、実際の作業風景や職場の雰囲気が伝わるよう写真を多く取り入れ、説明をより詳細で魅力的なものへと改善しました。
これに加え、無料掲載だけではリーチしきれない求職者層へも情報を届けるため、少額の予算でスポンサー求人(有料掲載)を戦略的に利用し、求人の表示機会を増やしました。
これらの改善策を丁寧に実行した結果、求人への反応は目に見えて向上し、応募数は以前と比較して大幅に増加。最終的には、採用にかかる総コストを抑えつつ、必要な人材を確保することに成功したのです。
この事例は、地道な求人原稿の工夫と、状況に応じた有料掲載の柔軟な活用が、Indeedでの採用成功においていかに重要であるかを示しています。
まとめ
Indeedは無料で求人掲載を始められる便利な求人サービスです。無料掲載でも、充実した原稿の作成や更新頻度などの工夫によって、コストを抑えた採用活動が可能になります。
有料掲載では、掲載自体に費用はかかりません。求職者が求人をクリックし、閲覧して初めて課金される仕組みです。より多くの求職者にアピールしたい場合や、スピーディーに採用を決めたい場合におすすめです。
Indeedは求人数・利用者数が多く、採用活動の強い味方となります。人材獲得に向け、Indeedの仕組みを理解し、データ分析や改善を繰り返しながら進めていきましょう。
自社でのIndeed運用に難しさを感じている場合は、LANYのIndeed運用代行サービスをご検討ください。これまでのデジタルマーケティング支援で培った知見を活かし、企業の課題発見から改善施策の実施まで、幅広くサポートいたします。ぜひお気軽にご相談ください。