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Indeed PLUSのアプローチ機能とは?効果と活用法を解説

Indeed PLUSのアプローチ機能は、企業側から求職者に働きかけ、求人情報を積極的に届けられるものです。アプローチ機能によって質の高い応募者を獲得し、採用コストを削減できる効果が期待できます。
この記事では、Indeed PLUSにおけるアプローチ機能の具体的な設定やメリットから、より効果的な使い方、利用する際の注意点まで徹底解説します。Indeedでの採用活動にアプローチ機能を取り入れたい方は、ぜひ参考にしてください。
Indeed PLUSのアプローチ機能とは?

Indeed PLUSのアプローチ機能とは、採用活動を企業側から積極的に求職者へ働きかける機能のことです。はじめに、アプローチ機能の基本と仕組み、自動と手動の違いについて解説します。
アプローチ機能の基本と仕組み
Indeed PLUSのアプローチ機能は、企業が「応募を待つ」という従来の採用スタイルから一歩進み、求職者へ能動的にメッセージを送ることができるものです。アプローチ機能は、Indeed PLUSの有料広告(スポンサー求人)を利用する際に、付随するオプションとして利用できます。
転職市場には、積極的に求職活動はしていないものの、よい条件や魅力的な仕事があれば検討したいという「転職潜在層」が数多く存在します。アプローチ機能は、このような転職潜在層にも求人情報を直接届けることが可能です。
アプローチ機能の料金形態は「クリック課金型」です。求職者が受け取ったメッセージ内の求人情報をクリックして閲覧した際に発生するため、求人に関心を持った候補者に対して予算を使える仕組みと言えるでしょう。

自動・手動アプローチの違い
Indeed PLUSのアプローチ機能には、「自動アプローチ」と「手動アプローチ」という2つの異なる方法が用意されており、それぞれに特徴があります。
自動アプローチ | 手動アプローチ | |
---|---|---|
求職者の見つけ方 | 求人情報をもとに、システムが自動で探す | 採用担当者が手動で求職者を探す |
おすすめの企業 | ・採用担当者の手間をできるだけ削減したい ・より多くの求職者へアプローチしたい | ・特定の経験やスキルを持つ人材をピンポイントで探したい ・個別のメッセージを作成、送信したい |
特徴 | ・求人原稿に勤務日数や時間帯などの条件を設定するだけで利用できる | ・一人ひとりに合わせた丁寧な対応ができる ・より質の高いマッチングが期待できる |
どちらの方法を選ぶかは、企業の採用戦略や募集する職種、かけられるリソースによって変わってきます。両者の特性を理解し、採用の状況に応じて使い分けることが重要です。
アプローチ機能を活用するメリット
アプローチ機能には、主に以下5つのようなメリットがあります。
- メリット1.効率的な採用活動ができる
- メリット2.マッチング精度が向上する
- メリット3.採用コストを削減できる
- メリット4.潜在層にも届けられる
- メリット5.自社の魅力を伝えられる
メリット1.効率的な採用活動ができる
Indeed PLUSのアプローチ機能を導入する大きなメリットの一つは、採用活動全体の効率を大幅に向上させられる点にあります。
日々の採用業務には、候補者の検索やリストアップ、個別の連絡、そして応募者情報の管理など、多くの時間と手間がかかる作業が存在します。とくに自動アプローチの活用によって、これらの定型的な業務の一部をシステムに任せることが可能です。
たとえば、あらかじめ設定した条件に基づき、合致する候補者へシステムが自動的にメッセージを送信するため、採用担当社者は初期のスクリーニング作業にかかる時間を削減できます。
Indeed PLUSは、Airワーク 採用管理をはじめとする連携ATS(採用管理システム)を通じて応募者情報を一元的に管理できるため、複数の媒体からの情報を個別に確認する手間も省けるでしょう。
自動化により生まれた時間を、候補者とのより丁寧なコミュニケーションや面接や採用戦略の立案といった、より付加価値の高い業務に充てられ、採用活動全体の生産性向上につなげられます。
結果として、より少ない労力でよりスムーズな採用プロセスを実現できるでしょう。
メリット2.マッチング精度が向上する
Indeed PLUSのアプローチ機能を活用すると、企業が求める人物像と候補者のスキルや経験との適合度、すなわちマッチングの精度を高める効果が期待できます。
近年は、多くの企業において人材の確保に関する課題を抱えています。中には、「応募数は集まるものの、なかなか自社の希望する人材に出会えない」という課題もめずらしくありません。アプローチ機能は、こうしたミスマッチの発生を抑制することが可能です。
ミスマッチを抑制できる理由には、Indeedが保有する豊富な求職者データと、AI(人工知能)を活用した高度なマッチング技術にあります。求人原稿を適切に用意できている企業であればその恩恵を受けやすく、求人情報に記載された職務内容や必要なスキル、勤務地といった条件と、求職者が登録しているプロフィール情報やこれまでの検索行動などを照合し、関連性の高い候補者を絞り込んで推薦してくれます。
また、手動アプローチでは、採用担当者が手作業で候補者の詳細なレジュメを確認し、企業の文化やチームとの相性まで考慮した上でアプローチする対象を選定できるため、よりきめ細かいマッチングが可能です。これにより、選考プロセス初期の段階で質の高い候補者と出会える確率が高まり、結果として入社後の定着率向上にも貢献することが期待できるでしょう。
メリット3.採用コストを削減できる
アプローチ機能を戦略的に活用することで、採用コスト全体の最適化、ひいては削減につながる可能性があります。
採用活動におけるコスト管理は、企業にとって重要な課題の一つです。Indeed PLUSのアプローチ機能は「クリック課金制(CPC)」を採用しており、求職者がアプローチを通じて配信された求人情報をクリックし、内容を閲覧してはじめて費用が発生する仕組みです。
そのため、求人広告が多くの人の目に触れただけでは費用はかからず、関心を持って行動を起こした候補者に対して効率的に予算を投下できます。
アプローチ機能による精密なターゲティングは、自社の求める条件に合致しない候補者からの応募を減らし、結果としてスクリーニングや初期対応にかかる人的・時間的コストの削減にもつながります。
質の高いマッチングが実現すれば、早期離職による再募集のリスクも減らせるでしょう。
メリット4.潜在層にも届けられる
アプローチ機能が持つメリットの一つに、現在積極的に転職活動を行っていない、いわゆる「転職潜在層」の候補者へもリーチできる点が挙げられます。
一般的な求人広告は、求職者が自ら求人サイトを訪れて情報を探す「プル型」の手法ですが、アプローチ機能は企業から候補者へ直接働きかける「プッシュ型」の採用活動を可能にします。
転職潜在層は、日常的に求人サイトを頻繁にチェックしているわけではないため、従来の応募待ちのスタイルではなかなか出会えません。しかし、アプローチ機能を利用すれば、Indeedに登録されている職務経歴やスキルといった情報をもとに、潜在層の中から自社が求める人物を見つけ出し、個別にメッセージを送信できます。
これにより、競争が激しい人気職種や、市場にあまり出てこない専門スキルを持つ人材に対しても、他社に先んじてアプローチできるチャンスが広がります。
メリット5.自社の魅力を伝えられる
Indeed PLUSのアプローチ機能は、単に候補者を見つけ出すためだけではなく、企業独自の魅力や働きがいを伝えられる手段にもなります。
通常の求人広告では、文字数やフォーマットの制約から、給与や勤務地といった条件面の説明が中心になりがちです。そのため、職場の雰囲気や企業文化、仕事の具体的なやりがい、社員の成長を支える制度といった「ソフト面」の魅力を十分に伝えきれないことがあります。
しかし、アプローチ機能、とくに手動アプローチで送信するスカウトメッセージを活用すれば、求職者一人ひとりの経験や志向に合わせてパーソナライズされた言葉で、自社の魅力を丁寧に伝えられます。
たとえば、「あなたの〇〇というご経験は、私たちのチームが目指す△△の実現に大きく貢献できると確信しています」といった具体的な期待を伝えたり、自社ならではのユニークな福利厚生やキャリアパスを紹介したりすることで、候補者の心を動かし、深い興味や共感を喚起できるでしょう。
心の通ったコミュニケーションは、候補者にポジティブな企業イメージを形成し、応募意欲を高め、自社の採用ブランド向上にも大きく貢献します。
アプローチ機能を利用する際の注意点
メリットが多くあるアプローチ機能ですが、利用にはいくつかの注意すべき点があります。これらの点をしっかりと押さえておくことで、アプローチ機能のポテンシャルを最大限に引き出しつつ、意図しないトラブルや効果の減少を未然に防ぐことができます。
押さえておきたい主な注意点は以下の通りです。
- スカウトの送信頻度
- タグ設定の過度な制限
- Indeed規約の遵守
- Indeed PLUS連携ATSの導入
- クリック課金の対象
1.スカウトの送信頻度
Indeed PLUSのアプローチ機能を用いて候補者へスカウトメッセージを送る際には、その送信頻度に注意が必要です。
たとえ魅力的な求人内容であっても、同じ候補者に対して短期間に何度もメッセージを送信したり、過剰なフォローアップを行ったりすると、候補者側からは「迷惑なスパムメール」と受け取られかねません。
こうした状況は、候補者が企業に対して抱くブランドイメージを損なうだけでなく、本来であれば関心を持ってもらえたかもしれない貴重な応募機会を失うことにも繋がります。
大切なのは、候補者の立場に立ち、相手が情報を受け取りやすいタイミングや頻度を考慮することです。
社内でメッセージ送信に関するルールを設け、候補者からの反応を丁寧に見ながら、節度あるコミュニケーションが採用成功の鍵となります。
2.タグ設定の過度な制限
候補者をより的確に絞り込むために活用する「タグ設定」は、条件を過度に厳しく設定しすぎないように注意が必要です。
詳細なタグ設定は、求める人物像に近い候補者を見つけ出す上で有効な手段です。しかし、あまりにも多くの必須条件を設けたり、ニッチなスキルや経験を示すキーワードに固執したりすると、結果としてアプローチできる候補者の母集団が極端に少なくなってしまう可能性があります。
たとえば、「特定の開発言語での実務経験5年以上」かつ「〇〇業界でのマネジメント経験3年以上」や、「特定の資格を保有」かつ「英語ビジネスレベル以上」といったように、すべての「MUST条件」を細かく設定しすぎると、これらの条件をすべて満たす人材はごくわずか、あるいは見つからないという事態も起こり得ます。
実際には、いくつかの条件を満たしていなくても、他の優れたスキルや経験、あるいは高いポテンシャルによって十分に活躍できる候補者もいるでしょう。
タグ設定においては、本当に譲れない核心的な条件と、あれば尚よいという歓迎条件を区別し、戦略的なバランス感覚が大切です。最初は少し広めに設定し、候補者の反応を見ながら徐々に調整していく柔軟な姿勢が、思わぬ良縁につながることもあります。
3.Indeed規約の遵守
Indeed PLUSおよびそのアプローチ機能を含むすべてのサービスを利用する上で、Indeedが定める利用規約や求人掲載に関する各種ポリシーを遵守することは非常に重要です。
これらの規約やポリシーは、求職者と企業の双方にとって公正で、信頼性の高い採用プラットフォーム環境を維持・向上させるために設けられています。
万が一、これらのルールに違反する行為が確認された場合、掲載している求人広告の表示順位が著しく低下したり、広告自体が承認されず掲載不可となったりする可能性があります。
悪質なケースや度重なる違反と判断された場合には、Indeedのアカウントそのものが一時的または永久に利用停止となるなど、採用活動全体に深刻な支障をきたす厳しい措置が取られる可能性も0ではありません。
具体的な禁止事項としては、年齢や性別、国籍、宗教などにもとづく差別的な表現を用いた求人(職業安定法などで認められている合理的な例外を除く)の掲載、実際の職務内容を誤解させるような誇張表現を用いた職種名の設定などが挙げられます。
求職者に不利益を与えるだけでなく、プラットフォーム全体の健全性を損なう行為と見なされますので、常に最新の公式ガイドラインを確認し、誠実な情報発信を心がけましょう。
4.Indeed PLUS連携ATSの導入
アプローチ機能を最大限に活用するには、Indeed PLUSとシームレスに連携するATS(Applicant Tracking System:採用管理システム)の導入が実質的な前提条件となります。
ATSとは、以下のような機能を利用できるシステムを指します。
- 求人原稿の作成・公開
- アプローチ対象となる候補者の検索・選定
- 個別メッセージの送信
- 応募者とのやり取り
- 求人情報の複数サイトへの配信
- さまざまなチャネルからの応募者情報の一元的な管理
- 採用活動の効果測定
アプローチ機能はこれらの中核的な業務を、連携するATSを通じて行うことを基本設計としているためです。
具体的な連携ATSには、「Airワーク 採用管理」や「ジョブオプ採用管理」などが知られています。複数のサービスから自社に合ったものを選ぶために、比較検討しながら決定しましょう。
5.クリック課金の対象
Indeed PLUSのアプローチ機能を利用する前に、どのようなアクションが「クリック課金(CPC:Cost Per Click)」の対象となるのかを正確に把握しておくことが不可欠です。
アプローチ機能自体は、Indeedの有料広告(スポンサー求人)に付随するオプションサービスとして提供されます。重要なのは、メッセージを送信した行為そのものではなく、候補者がそのメッセージに対して特定のアクションを起こしたタイミングで費用が発生するという点です。
企業が候補者へアプローチメッセージを送付した段階では、費用が発生しません。つまり、候補者が求人に対して明確な関心を示し、より詳しい情報を見ようと能動的に行動した時点で課金対象となります。
単に大量のメッセージを送るだけでなく、狙った候補者の興味を引き、クリックして詳細を確認したくなるような、魅力的な件名やメッセージ冒頭文の作成が重要だと言えるでしょう。
無駄なクリックを減らし、費用対効果の高いアプローチ活動が実現できます。
Indeed PLUSアプローチ機能の効果的な使い方
アプローチ機能のポテンシャルを最大限に引き出し、採用活動の成果をより一層高めるための具体的な使い方や工夫のポイントについて解説します。
- 採用したい人物像を明確にする
- 具体的でわかりやすい求人タイトルをつける
- 求人原稿を定期的に見直し更新する
- エリア別に求人を掲載する
採用したい人物像を明確にする
まず、企業がどのような人材を求めているのか、「採用したい人物像(ペルソナ)」を具体的に定めることが大切です。
詳細なペルソナ設定は、アプローチ対象となる候補者の絞り込み精度を直接的に高め、送信するスカウトメッセージの内容やトーンを最適化するための重要な指針となります。
たとえば、「営業経験者」といった漠然とした定義ではなく、「BtoB向けSaaSプロダクトの新規開拓営業経験が3年以上あり、目標達成意欲を高く行動できる方。
将来的にはチームリーダーとして活躍する意欲がある」のように、具体的なスキルや経験年数、業務スタイル、価値観、キャリア志向などを描き出すことが理想です。
さらに、これらの要件を「絶対に譲れない必須条件(MUST)」と「あると望ましい歓迎条件(WANT)」に整理することで、より戦略的な候補者選定が可能になります。
明確化された人物像は、Indeed PLUSのAIによる候補者マッチングの学習データとしても機能し、使うほどにターゲティングの精度が向上していく効果も期待できます。
この初期設定が、その後のアプローチ活動全体の質と効率を大きく左右すると言えるでしょう。
具体的でわかりやすい求人タイトルをつける
候補者に興味を持ってもらうためには、アプローチメッセージのリンク先となる求人情報、とくにその「顔」である求人タイトルを、具体的かつ誰にでも理解しやすい言葉で作成することが重要です。
求人タイトルは、候補者が求人一覧ページやメッセージ内で最初に目にする情報であり、その求人の詳細を見てみるかどうかの第一印象を決定づける要素です。
Indeedの検索アルゴリズムが求人内容を正確に把握し、適切な候補者に情報を届けるためにも、明確でわかりやすいタイトルは不可欠と言えます。
たとえば、「未来を切り拓くエージェント募集!」といった抽象的な表現よりも、「【未経験歓迎】法人向けルート営業(既存顧客中心)」のように、職種、ターゲット層(経験者か未経験者か)、主な業務内容、特筆すべき労働条件などが具体的に示されている方が、候補者は自身に関連のある求人かどうかを即座に判断できます。
Indeedの求人掲載ガイドラインでは、職種名以外の不要な記号(例:★や【】の過度な使用)や誇張表現を避け、簡潔に職務内容をあらわすことが推奨されています。
社内用語や一般的でない略語の使用も、候補者の混乱を招くため避けるべきです。アプローチで関心を引いても、タイトルがわかりにくければクリック率は低下してしまうでしょう。
求人原稿を定期的に見直し更新する
一度作成・公開した求人原稿をそのまま長期間放置するのではなく、定期的にその内容を見直し、必要に応じて更新する運用姿勢は、持続的な成果を得るために大切です。
Indeedのような運用型の求人プラットフォームでは、求職者の動向や競合他社の求人内容といった市場の状況が、常に変化しています。
また、プラットフォーム自体の検索アルゴリズムも進化し続けています。求人原稿の鮮度や情報の質、キーワードの適切性などが、求人の表示機会やアプローチメッセージを受け取った候補者の反応に影響を与えると言えるでしょう。
具体的な見直し・更新作業として、まずIndeedアナリティクスや連携しているATSのレポート機能などを活用し、以下のようなデータを確認します。
- 求人の表示回数
- クリック率(CTR)
- アプローチ経由の応募数
- 応募転換率(CVR)
- 採用単価(CPA)
主要なパフォーマンス指標を定期的に確認し、もし期待している成果が得られていない場合には、分析結果に応じた改善策の実行が必要です。
A/Bテストのように、いくつかの異なるパターンの原稿を試して効果を比較することも、最適な表現を見つけ出す上で有効な手段です。
この継続的な改善サイクル(PDCA)を回し続けることが、Indeed PLUSアプローチ機能の効果を最大限に引き出す鍵となります。
エリア別に求人を掲載する
募集する職種が同じであっても、勤務地が複数の異なるエリアにまたがる場合は、それぞれの勤務エリアごとに個別の求人情報を作成し掲載しましょう。
Indeed PLUSのアプローチ機能をより効果的に活用し、各地域での応募効果を高めるための重要な戦略となります。
多くの求職者にとって、勤務地は仕事を選ぶ上で優先度の高い条件の一つであり、求人検索を行う際にも「市区町村名+職種名」といった形でエリアを絞り込んで探すのが一般的です。
そのため、勤務地ごとに求人情報を分けて掲載することで、それぞれの地域の求職者に対して自社の求人が的確に表示されやすくなり、結果として応募の質と量の向上が期待できます。
たとえば、「営業職(勤務地:東京、大阪、名古屋)」のように一つの求人情報に複数の勤務地をまとめて記載するよりも、「営業職(勤務地:東京都新宿区)」、「営業職(勤務地:愛知県名古屋市中区)」といった形で、具体的な市区町村レベルまで明記して個別に掲載する方が、各エリアの求職者の検索結果にヒットしやすくなります。
また、Indeedのシステムが求人情報を解析し、最適な候補者にアプローチメッセージを配信する際にも、勤務地情報が明確である方がターゲティングの精度が向上する傾向にあります。
これは、Indeedが推奨している「1つの求人広告には1つの職種と1つの勤務地を記載する(1原稿1職種1勤務地)」という原則にも合致しており、情報の明確性が求職者とシステム双方にとってのわかりやすさにつながるでしょう。
アプローチメッセージ作成のコツ
アプローチ機能をより効果的に活用するために重要な要素が、メッセージの内容です。質の高いメッセージを作成するための、3つのコツを紹介します。
- 求職者に合わせた文面にする
- 求めるアクションを明確にする
- メッセージ例文を紹介
求職者に合わせた文面にする
Indeed PLUSのアプローチ機能で送信するメッセージを作成する上で、基本的かつ重要なコツは、届ける候補者一人ひとりの経験やスキル、そして志向性などを考慮し、文面を丁寧に「パーソナライズ」(個別最適化)することです。
多くの候補者、とくに優秀な人物ほど、日々多くのスカウトメッセージを受け取っています。誰にでも当てはまるような汎用的なテンプレート文では、その他大勢の連絡に埋もれてしまうかもしれません。
一方で、公開されているレジュメやプロフィールをしっかりと読み込んだ上で作成するメッセージは、候補者に「自分に特別な関心を持ってくれている」という印象を与え、内容を真剣に検討してもらえる可能性を高めます。
「なぜ、あなたに連絡したのか」という理由を明確に伝えることが大切です。
この「あなただからこそ」という特別感が、候補者の心を開き、次のステップへと進むための最初の扉となるのです。
求めるアクションを明確にする
アプローチメッセージを通じて候補者に興味を持ってもらえても、次にどのような行動を取ればよいのかが不明確では、せっかくの機会がそこで途切れてしまう可能性があります。
メッセージの最後には、候補者に取ってほしい「次のアクション」(CTA:Call to Action、行動喚起)を具体的かつわかりやすく記載することが、返信率や応募率を高める上で重要です。
カジュアルなオンライン面談といった具体的な行動内容、所要時間の目安(30分程度)、そしてその行動をスムーズに行うための手段(日程調整URLなど)を明確に提示します。
とくに、まだ積極的に転職活動をされていない潜在層の候補者に対しては、応募を求めるよりもカジュアル面談で情報交換など、心理的なハードルが低い選択肢を用意することが効果的です。
明確な道筋を示すことで、候補者の方は安心して次のステップへ進めるでしょう。
メッセージ例文を紹介
効果的なアプローチメッセージを実際に作成するにあたり、具体的な例文を紹介します。
ターゲット
- 想定ターゲット:カスタマーサポート、20〜30代
- 提案ポジションの特徴:週3日の在宅勤務可
- 経験則:5名のカスタマーサポートメンバーのリード、顧客満足度前年比30%向上
タイトル 【週3日在宅×次世代CS】チームを導き、成果を出してきたあなたへ──次の成長機会を
スカウト文
突然のご連絡をお許しください。
〇〇様がCSチームをリードし、顧客満足度を前年比30%向上されたご実績を拝見し、
ぜひ一度お話ししたくご連絡差し上げました。
当社は業界特化SaaSを展開するシリーズBのスタートアップで、ユーザー体験を起点とした事業拡大を進めております。
現在、CS領域において「戦略×現場」の両輪で動ける次世代リーダーを探しております。
【週3日在宅可】の柔軟な環境の中で、培われた経験と成果を、プロダクトと組織の進化に活かしていただけるポジションです。
まずはカジュアル面談からでも、ご興味ございましたらお気軽にご返信いただければ幸いです。
何卒よろしくお願いいたします。
本文の内容は相手の承認欲求を駆り立てる内容(経験が、企業課題解決に貢献できる)が効果的です。
本文の長さは、スマートフォンでの閲覧も考慮し、300文字から500文字程度で簡潔にまとめ、適度な改行や箇条書きを用いると読みやすさが向上します。送信するタイミングも、候補者の方が比較的メールを確認しやすい平日の夕方17時から19時頃や、土曜日の午前中などが開封率が高い傾向にあると言われています。
ただし、これらの例文やポイントはあくまで基本的な指針です。重要なのは、これらの型を参考にしつつも、候補者一人ひとりの状況に合わせて内容を丁寧にカスタマイズすることです。
まとめ
Indeed PLUSのアプローチ機能は、採用活動の課題を解決し、成果を向上させる強力な手段です。アプローチ機能には、Indeedのシステムが自動で候補者を探す「自動アプローチ」と、企業の担当者が手動で見つける「手動アプローチ」の2種類があります。自社の状況や希望に合わせて、最適な手段を選びましょう。
どちらの方法であっても、基本的には高いマッチング精度で活用できます。より効果的に利用できるように、本記事でも紹介したメッセージ例文をご参考いただきながら、候補者一人ひとりにカスタマイズして送信することがおすすめです。
もし採用でお困りの方は、ぜひLANYにお問い合わせください。