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【超丁寧】Yahoo!広告とは?今すぐ始めるべき理由・配信手順をわかりやすく解説
国内で2番目にシェア率を誇る検索サイト「Yahoo!」には、広告を配信できる「Yahoo!広告」サービスがあります。Yahoo!広告を利用することで、検索結果やYahoo!の各種サービス、提携パートナーサイトなどに配信でき、認知拡大や購買促進が可能です。
しかし、広告運用がはじめての方にとっては、配信までの操作が複雑に感じられることもあるでしょう。また、配信できる広告の種類が複数あるため、どのように活用すればよいか迷うこともあるかもしれません。
本記事では、Yahoo!広告をはじめて運用する方に向けて、広告の種類やサービスの特徴などをわかりやすく解説。アカウントの開設から配信までを画像付きで紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
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Yahoo!広告とは
Yahoo!広告とは、国内最大級のポータルサイト「Yahoo! JAPAN」が提供する広告サービスのことです。Yahoo! JAPANの検索結果画面やサービスサイト、提携パートナーサイトなど、さまざまな場所に広告を掲載できます。
Yahoo! JAPANのサービスサイトならびに提携パートナーサイトは、以下の通りです。
Yahoo! JAPANのサービスサイト | 提携パートナーサイト(※2024年7月時点) |
---|---|
・Yahoo!ニュース ・Yahoo!天気 ・Yahoo!ショッピング ・Yahoo!知恵袋 など | ・Ameba ・朝日新聞DIGITAL ・goo ・毎日新聞 ・msn ・食べログ ・東洋経済ONLINE ・読売新聞オンライン など |
Yahoo!広告で広告を配信する強みは、日本国内におけるYahoo!の圧倒的なシェアの高さにあります。
Yahoo! JAPANの月間アクティブユーザーのリーチ率は、スマートフォンユーザーが「85%」、パソコンユーザーは「64%」と、非常に高い傾向です。
これは、Yahoo! JAPANが国内のネットユーザーに対して、あらゆるデバイスを通して情報を届けられるメディアであることを指しています。
さらに、Yahoo! JAPANのユーザー層は男女で偏りがなく、自社の商材やサービスが男女ともにターゲットとなる場合でも、バランスよくアプローチできます。特定の性別に偏らず広告配信ができるのも、Yahoo!広告のメリットです。
国内最大規模のYahoo! JAPANと提携サイトを活用することで、幅広いユーザーに効率よく情報を届け、認知拡大や購買促進につながるでしょう。
- Yahoo! JAPANは日本最大級のメディアで、日本のネットユーザーに対して、あらゆるデバイスを通して情報を届けられる点が強みです。
- 掲載面に関しては、Yahoo! JAPANのトップページをはじめ、Yahoo! ニュース、Yahoo!メールなどの質の良い広告枠に表示されるため是非掲載の検討してみましょう。
Yahoo!広告の種類
Yahoo!広告の種類は、以下の3つです。
- 検索広告(リスティング広告)
- ディスプレイ広告(運用型)
- ディスプレイ広告(予約型)
それぞれひとつずつ解説していきます。
検索広告(リスティング広告)
Yahoo!広告の検索広告とは、ユーザーの検索語句(検索クエリ)に応じて検索結果画面に表示される広告です。旧名は「スポンサードサーチ」といい、別名「YSA」とも呼ばれています。
設定した検索キーワードに応じて広告が表示される仕組みのため、強いニーズや関心をもつ顕在層のユーザーに対してアプローチできるのが大きな強みです。自社のサービスや商材を効果的に訴求したい場合に非常に適しています。
広告の形式はテキストのみで、構成内容は以下の通りです。
- 見出し
- 広告文
- リンク先URL
さらに、短いテキストとリンクを設置できる「クイックリンクアセット」や電話番号を設置できる「電話番号アセット」など、さまざまなオプションを追加して、ユーザーへの訴求力を高められます。
Yahoo! JAPANだけでなく、Bingなどの提携パートナーサイトにも広告が表示されるため、より幅広いユーザーにリーチできるでしょう。
ディスプレイ広告(運用型)
Yahoo!広告のディスプレイ広告(運用型)は、Yahoo! JAPANのサービスサイトや提携パートナーサイトの「コンテンツページ」部分に表示される広告です。
検索結果にテキストのみが表示される検索広告に対し、ディスプレイ広告では画像や動画を使った視覚的な広告配信が可能です。これにより、広告の視認性が上がり、ユーザーの興味を引きやすくなります。
ディスプレイ広告には、以下の種類があります。
- バナー広告
- テキスト広告
- 動画広告
- カルーセル広告
- レスポンシブ(画像)/レスポンシブ(動画)
- 動的ディスプレイ広告
配信する目的やターゲットユーザーにあわせて、最適な広告フォーマットを選びましょう。
Yahoo!広告のディスプレイ広告(運用型)の詳細説明は、こちらの記事をご参照ください。

ディスプレイ広告(予約型)
Yahoo!ディスプレイ広告(予約型)は、圧倒的なリーチをもつYahoo! JAPANのトップページを中心に、視認性の高い画像や動画の広告を掲載できるサービスです。
Yahoo! JAPANのトップページをはじめ、特別な演出やデザインを施した大型フォーマットの広告枠を活用できます。短期間で広範囲のユーザーにリーチできるため、認知拡大を図りたいときに効果的です。
なお、この広告メニューは、Yahoo!とディスプレイ広告(予約型)の取り扱い契約を結んでいるセールスパートナーを通じてのみ申し込み・利用が可能です。
- Yahoo!広告は検索広告とディスプレイ広告(運用型・予約型)の3種類あります。
- ディスプレイ広告は目的に応じた広告配信をすることで広告効果を最大化できます。
- 多彩な配信設定ができるため、プロモーションの内容によって使い分けましょう。検索広告とあわせて積極的に活用することで、認知から獲得まで幅広くユーザーへアピール可能です。
Yahoo!広告とGoogle広告の4つの違い
Yahoo!広告とGoogle広告では、主に以下の項目で違いがあります。
- 広告の掲載面
- ユーザー層
- 入稿規定
- 管理画面
それぞれの違いについて、ひとつずつ解説します。
1.広告の掲載面の違い
Yahoo!広告とGoogle広告では、広告の掲載面が異なります。
Yahoo!広告、ならびにGoogle 広告の掲載先一覧は以下の通りです。
検索広告の掲載面
掲載先 | |
---|---|
Yahoo!検索広告 | ■提携パートナーサイト(※2024年7月時点) ・Bing ・excite ・Sleipnir ・Vector |
Google 検索広告 | ■検索パートナーのサイト ・livedoor ・BIGLOBE ・goo ・OCN ・infoseek など |
ディスプレイ広告の掲載面
掲載先 | |
---|---|
Yahoo!ディスプレイ広告 | ■Yahoo!のサービスサイト ・Yahoo!ニュース ・Yahoo!天気 ・Yahoo!ショッピング ・Yahoo!知恵袋 など ■提携パートナーサイト(※2024年7月時点) ・Ameba ・朝日新聞DIGITAL ・goo ・毎日新聞 ・msn ・食べログ ・東洋経済ONLINE ・読売新聞オンライン など |
Google ディスプレイ広告 | ■Googleのサービスサイト ・YouTube ・Gmail ・Discover ・Blogger ■Googleが提携しているサイト(パートナーサイト)、アプリ(パートナーアプリ) |
Yahoo!広告の検索広告の提携パートナーサイトである「Bing」は国内3番手の検索エンジンであり、Bingへ広告配信できることはYahoo!広告のメリットのひとつです。
2.ユーザー層の違い
Yahoo! JAPANとGoogleどちらも日本国内のシェアが高い媒体ですが、利用しているユーザー層に違いがあります。
マナミナがおこなったWeb行動ログデータ分析ツール「Dockpit(ドックピット)」の調査によると、2021年9月時点でYahoo! JAPANの利用者数は4,100万人、Googleは5,980万人と、Googleが数を上回っています。。
そのなかで、利用している年代で見ると、以下のような違いがあります。
- Yahoo! JAPAN
- 40~50代のシェアがもっとも高い
- Google
- 20~30代の半数以上が利用
参考: 年代ごとの検索エンジンシェアを調査!シニア層でもGoogleが首位
この結果を参考に、広告配信予定の商材やサービスと、ターゲットユーザーの親和性が高い媒体を選択しましょう。
3.入稿規定の違い
Yahoo!広告とGoogle広告における検索広告のレスポンシブ広告文の入稿規定は、以下のようになっています。
Yahoo!広告規定 | Google広告規定 | |
---|---|---|
見出し | ・半角30文字(全角15文字) ・最小3本以上、最大15本まで入稿可能 | ・半角30文字(全角15文字) ・最小3本以上、最大15本まで入稿可能 |
説明文 | ・半角90文字(全角45文字) ・最小2本以上、最大4本まで入稿可能 | ・半角90文字(全角45文字) ・最小2本以上、最大4本まで入稿可能 |
パス(表示URLディレクトリ) | 15文字 | 15文字 |
参考:Yahoo!広告の最適な文字数と使用可能な文字・記号(検索広告・広告表示アセット|ディスプレイ広告)
上記のように、Yahoo!広告とGoogle広告で文字数の規定に違いはありません。
ディスプレイ広告の場合は、Google広告が20種類、Yahoo!広告は6種類のサイズの画像を入稿できます。
Google 広告とYahoo!広告のそれぞれのバナーサイズの早見表は下記でもまとめているのでご参照ください。

4.管理画面の違い
Google広告は、検索広告とディスプレイ広告がひとつの管理画面でまとめて管理できる仕組みになっており、両方の広告を横断して運用可能です。
一方、Yahoo!広告は検索広告とディスプレイ広告の管理が別のアカウントにわかれており、それぞれ別々のアカウントで運用・管理する必要があります。
また、請求も別々に発行されるため、広告費を媒体や目的ごとに分けて管理したい場合には便利です。
- Google 広告とYahoo!広告はどちらもWeb広告の2大広告媒体です。
- それぞれの媒体でターゲットを絞り込む方法や掲載先が異なります。
- 予算の都合上どちらか一方にしか出稿できない場合は、より目的にかなう媒体への出稿を選択できるようになりましょう。
【Google広告をすでに始めている方向け】Yahoo!広告もやるべき理由
Google広告だけではリーチできない層への訴求や、新しいコンバージョンの獲得を狙うなら、Yahoo!広告もあわせて運用するのがおすすめです。Google広告を運用中でも、Yahoo!広告を併用することでアプローチできるユーザー層が広がります。
Yahoo! JAPANは年齢層の高いユーザーが多く、中高年層へのアプローチに非常に効果的です。また、Yahoo!ニュースやYahoo!ショッピングなどの関連サービスも豊富で、すきま時間に情報をチェックするユーザーにも広告が届きやすい媒体といえるでしょう。
たとえば、Google広告だけでは広告費を消化しきれないキーワードや、パソコン利用者の多い層への配信も、Yahoo!広告ならカバーできます。とくにターゲットの年齢層が高い商材の場合、Yahoo!広告も活用することでコンバージョンの取りこぼしを防げるでしょう。
Yahoo!広告で広告配信するメリット
Yahoo!広告で広告配信をおこなう主なメリットは、以下の4つです。
- 顕在ニーズの高い検索ユーザーに広告配信できる
- Yahoo! JAPANや提携サイトへ幅広く広告配信できる
- 低予算から実施できる
- 公正なオークションで広告順位が決まる
それぞれ詳しく解説します。
顕在ニーズの高い検索ユーザーに広告配信できる
Yahoo!の検索広告では、国内2位のシェアを誇る検索エンジンに広告配信ができるため、今まさに商品やサービスを探している「顕在層」のユーザーに広告を届けられます。
審査が通ればすぐに配信が始められ、管理画面でタイトルやキーワードを設定するだけで手軽に出稿できる手軽さも魅力です。コンバージョン獲得を急ぎたいタイミングや、短期間で成果を出したい施策に最適でしょう。
高いニーズをもつユーザーに直接訴求できる、効果的なマーケティング手法のひとつです。
Yahoo! JAPANや提携サイトへ幅広く広告配信できる
Yahoo!広告は、日本国内で圧倒的なユーザー数を誇るYahoo! JAPANのサービスサイトや、提携パートナーサイトへ広告配信できます。
掲載先 | |
---|---|
Yahoo!検索広告 | ■提携パートナーサイト(※2024年7月時点) ・Bing ・excite ・Sleipnir ・Vector |
参考:Yahoo!広告ネットワークパートナーとは | LINEヤフー for Business
Yahoo!ニュースやYahoo!ショッピングなど、多彩なコンテンツ枠にも広告を表示できるので、ユーザーの日常のあらゆるシーンで接触できるのが強みです。年齢・性別問わず幅広い層へのリーチができ、認知拡大や興味喚起にも効果を発揮します。
そのため、商品認知から購入まで、ユーザーの行動ステージに応じた柔軟な広告戦略が組みやすいでしょう。
低予算から実施できる
Yahoo!広告は、1日の上限予算やキャンペーンの通算予算を自由に設定できるため、低予算からでも運用を始めやすいのが魅力です。クリック課金型のため、広告がクリックされない限り費用は発生せず、ムダなコストを抑えられます。
また、Google広告に比べて一部キーワードのクリック単価が低めな傾向もあり、効率よくコンバージョンを狙える可能性もあります。日々の予算調整やパフォーマンスを確認することで、柔軟な運用ができるでしょう。
公正なオークションで広告順位が決まる
Yahoo!広告の掲載順位は、単純に入札価格の高さだけでなく、広告の推定クリック率や検索語句との関連性といった「広告の品質」によって決まります。これにより公正なオークション形式で掲載順位が決定し、質の高い広告が適正な位置に表示される仕組みです。
入札価格の調整に加え、広告文の改善やキーワードの精査をおこなうことで、より上位に表示させられます。効率よく成果を伸ばすには、こまめな改善と運用の継続が重要です。
Yahoo!広告の料金形態
検索広告とディスプレイ広告(運用型)は、基本的に広告がクリックされた回数に応じて費用が発生する「クリック課金制」を採用しています。(ディスプレイ広告では一部動画再生課金やビュー課金もあり)
費用は「クリック単価 × クリック数」で算出され、支払い方法は広告アカウントに事前にチャージする前払い制です。クリックされるごとに、そのチャージ分から費用が差し引かれる仕組みになっています。
支払い方法は、「銀行振込」か「クレジットカード」の2つから選択可能です。
1クリックあたりの費用は商材や登録キーワードによって異なりますが、一般的には数十円〜数百円になることが多く、場合によっては数千円になるケースもあります。
キャンペーンごとに1日の上限予算を設定できるため、想定以上に費用がかかるのを防ぎ、予算管理もしやすいでしょう。
なお、ディスプレイ広告(予約型)は、あらかじめ決められた広告枠・期間・表示回数を申し込み、配信前に広告費が確定する料金体系です。
クリック単価については、以下の記事で解説しています。広告運用の費用対効果を高めたい方は、こちらもあわせてチェックしておきましょう。

- Yahoo!広告は検索広告とディスプレイ広告の2種類があります。
- ディスプレイ広告は目的に応じた広告配信をすることで広告効果を最大化できます。多彩な配信設定ができるためプロモーションの内容によって使い分けましょう。]
- 検索広告とあわせて積極的に活用することで、認知から獲得まで幅広くユーザーへアピールすることが可能です。
Yahoo!広告の始め方
ここからは、具体的にYahoo!広告の運用を開始するための手順について解説します。
1.Yahoo! JAPAN ビジネスアカウントを開設
まず、Yahoo!JAPANでビジネスアカウントを作成しましょう。
Yahoo!広告のページの「Yahoo!広告を始める」よりアカウントを取得します。最初にYahoo! JAPAN IDのログイン画面が表示されるため、持っていない人はこちらのページから申し込みをしましょう。
入力フォームに従い、
- 事業形態
- 会社名
- 運営サイト
- URL
- 業種
- 住所
- 電話番号
など必要情報を入力し、利用規約の同意とSMS認証、メールアドレスの確認コードの入力をすればビジネスアカウントの取得は完了です。
2.広告管理ツールにログイン
アカウント開設完了のメールが届いたら、メール内のリンクをクリックしましょう。以下のようなページが表示されます。
リンクを開くと、すでに「検索広告アカウント」と「ディスプレイ広告アカウント」が作成されている状態です。検索広告から運用を始めたい場合は「検索広告を始める」をクリックします。ページを下にスクロールすると
このように「ディスプレイ広告を始める」ボタンもありますので、ディスプレイ広告を先に設定したい方はこちらを選びましょう。
なお、すでにアカウントをお持ちの方は、直接広告管理ツールにログインすると広告の設定を開始できます。
3.支払い情報の入力
Yahoo!広告では、支払い方法はクレジットカードか銀行振込が選択できます。
クレジットカードは自動入金と手動入金の両方選択できますが、銀行振込は手動入金のみです。
<利用できるクレジットカード>
- VISA
- Master Card
- JCB
- ダイナース
- American Express
クレジットカードならびに銀行振込の支払い方法登録は、以下の手順で設定します。
広告管理画面の右上の「料金」→「入金管理」をクリック |
4.キャンペーンの作成
広告管理画面で「キャンペーン」を設定します。
キャンペーンとは、広告配信の目的や条件をまとめて管理する最上位の設定単位です。設定できる項目は以下の通りになります。
- 1日あたりの予算
- ターゲティング(デバイスや地域、曜日、時間帯)
- 広告の掲載スケジュール
- キャンペーンタイプ
- 入札方法
- 対象外キーワード など
まずは広告の配信目的を選び、キャンペーン名を設定します。そのあと、1日の上限予算や配信期間などを設定しましょう。
ここでの設定が今後の広告配信の効果を左右するため、ターゲットユーザーや予算にあわせて慎重に決めることが重要です。
5.広告グループの作成
広告グループは、キャンペーン内でさらに配信内容を細かく管理する単位です。広告グループごとにどのキーワードに配信するか設定し、入札価格や入札価格調整率などを設定できます。
たとえば、同じ商材でもターゲット層や訴求内容を分けて運用したい場合に便利です。効果検証もしやすくなるため、目的や配信するキーワードにあわせて広告グループを作成しましょう。
6.広告の作成
広告の作成とは、ユーザーに実際に表示される広告文やリンク先URLなどを設定する工程です。
検索広告では、見出しや説明文などのテキストを入力し、ディスプレイ広告では画像や動画などの素材をアップロードします。
ターゲットユーザーの興味を引き、クリックやコンバージョンにつながる表現を意識して作成することが、広告効果を高めるポイントです。
広告文の作成方法については以下の記事で詳しく解説しているので、こちらも参考にしてください。

7.広告審査・運用開始
広告を入稿すると、審査が始まります。Yahoo!広告の場合、審査にかかる日数は通常3営業日です。
審査は広告掲載基準にのっとっておこなわれます。法律や広告ポリシーに違反していないかという基準のほかにも、取り扱っている商品やサービス、広告の種類によってもそれぞれポリシーが設けられています。
詳細は「広告掲載基準:もくじ」をご確認ください。
- Yahoo!広告のアカウント開設方法を解説しました。開設までは比較的簡単にできます。発効されるIDやパスワードを忘れないように必ずメモしましょう。
Yahoo!広告運用で活用したい便利機能
Yahoo!広告運用で活用したい便利機能は、主に以下の5つです。
- テキスト補足オプション(アセット)
- 自動入札機能
- キーワードアドバイスツール
- キーワード自動挿入機能
- 電話相談サポート
これらの機能を効果的に活用することで、運用の効率化と広告成果の最大化が期待できます。ぜひ、積極的に取り入れてみましょう。
テキスト補足オプション(アセット)
テキスト補足オプション(アセット)とは、Yahoo!広告の検索広告において、タイトルや説明文だけでは伝えきれない情報を追加で表示できる機能です。これにより、広告の表示面積が広がり、ユーザーの視認性も向上します。
アセットの種類は、以下の通りです。
アセット名 | 特徴 |
---|---|
クイックリンクアセット | 異なるURL先を最大6件まで設置できる |
電話番号アセット | 電話番号を表示できる |
テキスト補足アセット | 商品・サービスの特徴を短いテキストで補足できる |
カテゴリ補足アセット | カテゴリーごとの語句を表示できる |
画像アセット | 画像を表示できる |
ファビコンアセット | サイトの内容を示すロゴ画像(ファビコン)を表示できる |
ただし、これらの表示可否は広告ランクやキーワードに応じて変動する点に注意が必要です。アセットを効果的に活用することで、より多くのユーザーに対して訴求力を高められます。
テキスト補足オプション(アセット)については以下の記事で詳しく解説しているので、こちらもあわせて確認しておきましょう。

自動入札機能
自動入札機能とは、設定した目標にもとづいて広告の入札単価を自動で調整し、配信を最適化してくれる機能です。手動で調整する手間を省き、より効率的に広告運用を進められます。機械学習を活用するため、手動よりもパフォーマンスが高くなる点も特徴です。
Yahoo!広告では、以下の7つを目標として設定できます。
- クリック数の最大化
- コンバージョン数の最大化
- 拡張クリック単価
- コンバージョン単価の目標値
- ページ最上部掲載
- コンバージョン価値の最大化
- 広告費用対効果の目標値
ただし、自動入札機能は高いパフォーマンスを発揮するまでに一定の学習期間が必要であり、最初は手動入札よりも費用対効果が低くなるケースもあります。学習が進むにつれてより効率的な配信が可能となるため、長期的には大きな効果を期待できるでしょう。
自動入札機能については、以下の記事もご確認ください。

キーワード自動挿入機能
キーワード自動挿入機能とは、ユーザーが検索したキーワードを広告のタイトルや説明文に自動で挿入する機能です。この機能により、ユーザーの検索語句に対して広告の関連性がより高くなり、クリック率の向上が期待できます。
多くの商材や多地域に展開している場合、すべてのキーワードに対して個別に広告文を作成するのは非常に手間です。しかし、キーワード自動挿入機能を活用することで、効率的にターゲットに最適な広告を配信できます。
これにより、ユーザーの関心に即した広告を表示しやすくなり、パフォーマンスの向上が期待できるでしょう。
電話相談サポート
電話相談サポートは、Yahoo!広告を利用する上での強力なサポート機能です。安心して広告運用ができるよう、ツールの操作方法や広告運用の進め方について、専門のサポートスタッフが電話で相談に応じてくれます。
電話相談サポートは運用を始める前でも利用可能で、疑問点や不安点を解消しながら広告運用をスムーズに進められる点も特徴です。とくに、はじめてYahoo!広告を運用する方にとっては非常に有益なサポートといえるでしょう。
また、電話相談だけでなく、チャットやメールでの問い合わせも可能です。さまざまな方法でサポートを受けられるので、安心して運用に取り組めます。
Yahoo!広告でおすすめの運用方法は?
Yahoo!広告を運用するとき、大きく分けて自社内でおこなう「インハウス運用」と、広告代理店などの「外注」へお願いする形の2つの選択肢があります。
インハウス運用と外注のメリットをそれぞれ紹介しますので、どちらが自社に適しているか検討してみましょう。
インハウス運用
インハウス運用とは、Yahoo!広告の運用を自社内でおこなう方法です。
主なメリットは、以下の通りです。
- 外注費用がかからないのでコストを抑えて運用できる
- スピード感をもって施策を動かせる
- 社内にノウハウが蓄積される
一方で、広告運用のスキルを持っている人材がいない場合は、社内で教育をおこなうか、運用経験のある人材を採用する必要があります。そのため、安定して成果が出せる体制を構築するには、教育と採用の高いハードルがある点には注意が必要です。
また、社内に広告運用担当者を評価する仕組みが整っていないと、せっかく経験のある広告運用担当者を採用できたとしてもすぐに転職・退職してしまいます。結果的に成果も安定して出せず、運用ノウハウの蓄積もできない状況になる可能性があるでしょう。
代理店へ運用代行をお願いする
社内に広告運用のスキルや経験を持った人材がいない、採用や育成にコストを割けないという場合には、専門のWeb広告代理店へ運用代行をお願いするという方法があります。
専門のWeb広告代理店へお願いするメリットは、以下の2点です。
- 育成や採用、社内体制構築のコストがかからない
- プロの知見を活かした広告運用がおこなえるため、安定して成果が出せる
一方で、運用代行をお願いするためのコストが発生するデメリットもあります。
メリットと運用代行コストを天秤にかけて、成長目標に対するギャップや投資余地などの事業状況から適切な選択をしましょう。
- Yahoo!広告の運用を始めようとお考えの方に「インハウス運用」と「広告代理運用(外注)」の2つの方法をご紹介しました。
- 「インハウス運用」では、他社の成功事例が手に入りにくいため、自社内で試行錯誤を繰り返していく必要があります。その分、自社内に運用知見が貯れば新しい取り組みにもスピード感を持って対応できます。
- 「広告代理運用(外注)」は、代理店側が持つ様々な商材の事例を運用に転用できるため、仮説立てから効果改善までの最短距離で対応可能です。その分、手数料等のコストも掛かります。社内事情も含め検討しましょう。
自社の商品やサービスにあわせてYahoo!広告を活用しよう
Yahoo!広告は、Yahoo! JAPANおよび提携するサービスサイトやパートナーサイトに配信できる広告サービスです。
Google広告とは主に掲載面や利用ユーザー層が異なるため、自社の商品やサービスに適した媒体を選ぶことが重要です。
Yahoo!広告には大きく分けて「検索広告」と「ディスプレイ広告」の2種類があり、それぞれ掲載される仕組みや掲載できるアセットや入稿規定が異なります。運用する際は、それぞれの特性を理解し、最適な方法で活用しましょう。
また、広告運用には専門的な知識や経験が必要になるため、成果が思うように出ない場合は実績豊富なプロに任せるのもひとつの方法です。
LANYでは、リスティング広告の運用代行をおこなっています。自社での運用にお悩みの方は、お気軽にご相談ください。