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【入門】検索連動型広告とは?仕組みやメリット、配信方法を紹介
検索連動型広告は、GoogleやYahoo!などの検索結果画面の上部や下部に表示される広告を指します。
主に顕在層に向けてアプローチでき、購入を促進してコンバージョンにつなげやすいのがメリットです。
しかし、適切に検索連動型広告を作成しないと、広告媒体からの評価が低くなり広告が検索結果画面に表示されないおそれがあります。
広告が検索結果画面の上部に表示されるには、広告の仕組みを理解し、ターゲットが興味をもつ広告を作成することが重要です。
本記事では、検索連動型広告が配信される仕組みや費用、メリット・デメリットを解説します。
設定方法や広告運用のポイントも解説しているので、検索連動型広告を始めたい方はぜひ参考にしてください。
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検索連動型広告とは?リスティング広告と違う?
検索連動型広告について知る前に、リスティング広告について理解しておきましょう。
リスティング広告とは、明確な定義があるわけではありませんが、一般的にGoogleやYahoo!などで掲載できる広告の総称を指します。
リスティング広告=検索連動型広告 のイメージの方もいますが、担当者によっては「ディスプレイ広告」も含んでいたり、Web広告全体を指していたりなど解釈がさまざまです。
本記事では以下のように、リスティング広告は「検索連動型広告」と「ディスプレイ広告」の2種類を含むものと定義し、そのなかの「検索連動型広告」にフォーカスして解説します。

リスティング広告を大きく2つに分けると、「検索連動型広告」と「ディスプレイ広告」があります。
「検索連動型広告」とは、GoogleやYahoo!、その他検索エンジンの検索結果画面に表示されるテキスト型の広告です。
ユーザーが特定のキーワードを検索した際、そのキーワードに沿った広告を表示できます。
なお、リスティング広告については以下の記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

ディスプレイ広告との違い
ディスプレイ広告は、メディアやアプリの一部に画像や動画形式で表示される広告です。
Google 広告とYahoo!広告のディスプレイ広告のことをそれぞれ以下のように呼びます。
- Google:Googleディスプレイネットワーク(GDN)
- Yahoo!:Yahoo!広告 ディスプレイ広告 運用型(YDA)
GDNとYDAは各社サービスや提携パートナーで広告を配信できます。
例として、Yahoo!広告の提携パートナーである「DIAMOND online」のディスプレイ広告を見てみましょう。

赤枠の部分が広告掲載枠です。
このようにさまざまなメディアの広告掲載枠でディスプレイ広告を配信できます。
リスティング広告とディスプレイ広告の違いは以下のとおりです。
項目 | 検索連動型広告 | ディスプレイ広告 |
---|---|---|
場所 | ・GoogleやYahoo!の検索結果画面 ・検索パートナーの検索結果画面 | ・Googleのサービスサイト ・Yahoo! のサービスサイト ・GDNやYDAと提携しているメディアやアプリ |
広告の形式 | テキスト(画像と一緒に掲載される場合がある) | ・画像 ・動画 ・テキスト |
狙えるターゲット層 | 顕在層(特定の商品やサービスを欲しいと思い検索している層) | 潜在層(商品やサービスへの関心は低く、Webサイトやアプリなどを閲覧中のユーザー層) |
広告で得られる効果 | ・コンバージョン獲得 ・購買意欲の向上 | ・認知度向上 ・サイト訪問 |
検索連動型広告とディスプレイ広告ではターゲット層や広告の効果が異なるため、使い分けをして配信する必要があります。
検索したユーザーに限らず、より多くのユーザーへリーチする場合はGDNやYDAを利用しましょう。
以下の2つの記事を読むことでGDNとYDAを運用するメリットや入稿規定についても記載されています。
ディスプレイ広告を検討している方はぜひご覧ください。


- 検索連動型広告とディスプレイ広告ではターゲット層や広告の効果が異なります。検索連動型広告は、顕在的ニーズをもったユーザーが対象となる一方で、ディスプレイ広告は潜在的ニーズをもったユーザーがターゲットとなります。
- 認知度向上のためかユーザー獲得のためか、広告配信の目的によって検索連動型広告とディスプレイ広告を使い分けしましょう。
SEOとの違い
検索ユーザーの顕在化したニーズを獲得する方法は、検索連動型広告以外にもSEOがあります。
SEOは検索結果画面の上位にWebサイトを掲載する手法のひとつです。
検索エンジンのアルゴリズムに評価されるコンテンツを複数作って集客を狙います。
SEOに強いサイトを作成することで、広告費をかけなくてもユーザーの流入が見込めます。
検索連動型広告とSEOの違いは、以下のとおりです。
項目 | 検索連動型広告 | SEO |
---|---|---|
即効性 | ◎ | × |
広告費をかけることで検索画面の上位に掲載でき、短期間で流入やCVが見込める。 | 上位表示されるためにはさまざまな要素が絡んでおり、ある程度流入が獲得できる掲載順位に表示されるには時間がかかる。 | |
掲載順位 | ◯ | △ |
広告費をかければ上位に掲載されやすいが、上位に掲載するほど必要予算やクリック単価が高くなるため収益性が低くなるリスクがある。 | 上位表示されるためには、さまざまな要素が絡んでおり、難易度が高い。 | |
費用対効果 | ◯ | 上位表示されたら◎ |
広告費をかければ検索上位に掲載できるため流入やCVが得やすい。ただし、広告費が継続的にかかる。 | 制作費をかけてサイト制作したとしても、上位表示できないリスクがあるが、上位に表示されたら費用をかけなくても長期的に流入やCVが見込める。 | |
継続性 | △ | 上位表示されたら◯~◎ |
広告費をかけながら継続して成果を出すためには、長期的な運用が必要となる。 | 一度上位表示できれば、ある程度長期的に流入、CVが見込める。ただし、定期的に行われる検索エンジンのアルゴリズムのアップデートなどで急に順位が上下するおそれがある。 |
それぞれメリット・デメリットがあるため、事業のフェーズや目的などにあわせて施策を実施しましょう。
SEOについては以下の記事でより詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

以下の動画では検索連動型広告をはじめとしたWeb広告とSEOについて対談形式で解説しています。「ぶっちゃけ集客ならSEOじゃなくてWeb広告でいいのでは?」というよくある疑問に答える内容になっていますので、広告とSEOで悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。
- SEOも検索連動型広告とともに有効なWeb集客方法です。両者の違いを理解することで、より効果的な集客を実現できます。
- それぞれ性質の異なる特徴をもっているため、事業のフェーズによって何をすべきなのかという目的を基準にして適切な施策を選択しましょう。
検索連動型広告の仕組み
検索連動型広告について、以下5つの観点で特徴や仕組みを紹介します。
- 配信されるまでの流れ・掲載順位の決まり方
- 広告文の構成要素
- 掲載場所
- 主要媒体
- 課金形態
検索連動型広告がどのような広告か具体的に知りたい方は、ぜひお読みください。
配信されるまでの流れ・掲載順位の決まり方
検索連動型広告は、ユーザーが検索するたびにオークションというシステムで掲載する広告が決定されます。
オークションでは、以下のような流れで「広告が表示されるかどうか」「表示された場合にどこの掲載位置(掲載順位)に表示されるか」などを決めます。
- ユーザーが検索したキーワードから関連性の高い広告が抽出される
- 国外をターゲットとしている広告や承認されていない広告が除外される
- 広告ランク(オークションランク)が高い順に広告が表示される
広告ランクは、Google 広告で広告の掲載順位を決めるための数値です。Yahoo!広告ではオークションランクと呼びます。
広告ランクの数値が高いほど、掲載される可能性が高くなり、検索結果画面の上位に掲載されやすくなります。
広告ランクが決まる要素は以下のとおりです。
- 入札単価
- 広告とランディングページ(LP)の品質
- 広告ランクの下限値
- オークションにおける競争力
- ユーザーが検索に至った背景
- 広告表示オプション(アセット)やその他広告フォーマットの効果
広告ランクの数値は公開されていませんが、6つの要素を意識して広告を作成することで検索結果画面の上位に掲載される可能性があります。
オークションの仕組みや掲載順位を上げる方法については以下の記事でも紹介しているので、あわせてお読みください。

広告文の構成要素
検索連動型広告は以下の3つで構成されています。
- 表示URL(ランディングページやECサイトなど)
- 広告タイトル(広告見出し)
- 広告文(説明文)
具体例を見てみましょう。

ユーザーに興味をもたせるような広告タイトルや広告文を記載することで、クリックされやすくなります。
検索連動型広告の掲載場所
検索連動型広告は、GoogleやYahoo!の検索結果画面の上部や下部に表示されます。
例として、Googleで「広告運用」と検索した結果画面を見てみましょう。

このように、画面の上下に広告面があります。
中央部はSEO面と呼び、検索エンジンのアルゴリズムが良質なコンテンツだと判断した順番にサイトが掲載されています。
広告かSEOコンテンツかを判断するには、URLの左側を見てみましょう。次の画像のように「広告」や「スポンサー」と記されている場合は広告です。

また、Google 広告やYahoo!広告と提携している「検索パートナー」でも検索連動型広告が配信されます。検索パートナーは自社メディアで検索エンジンをもっており、検索結果画面に提携先と同じ広告が表示されます。
実際にYahoo!広告と提携している国内シェア3位の検索エンジン「Bing」を見てみましょう。
Googleの検索結果画面と同様、検索結果画面の上部に広告が掲載されています。

Bingの場合は、広告文の左に「広告」というテキストが表示されています。

このように検索連動型広告はGoogleやYahoo!だけでなく、検索パートナーにも出稿が可能です。
検索連動型広告の主要媒体
検索連動型広告は、主に以下3つの媒体で配信が可能です。
- Google 広告
- Yahoo!広告
- Microsoft 広告
それぞれの媒体の検索結果画面に広告を掲載できます。
ほかにも、以下のようにGoogle・Yahoo!のサービスや、検索パートナーの検索エンジンにも広告を出稿できます。
媒体 | 各社のサービスサイト | 提携サイト・検索パートナー |
---|---|---|
Google 広告 | ・Google検索 ・YouTube など | ・livedoor ・BIGLOBE ・goo ・OCN ・All About ・nifty ・価格. com など |
Yahoo!広告 | ・Yahoo!検索 ・Yahoo!知恵袋 ・Yahoo!地図 など | ・Bing ・excite ・vector ・Sleipnir など |
Microsoft 広告 | ー | ・Bing ・Yahoo! ・AOL ・DuckDuckGo ・Ecosia など |
課金形態
検索連動型広告は、クリック単価によって費用が発生します。
クリック単価とは、広告が1回クリックされるたびに費用が発生する課金形態で、キーワードによって金額が異なります。
広告を配信する際に自社で入札単価(1クリックにつき最大いくらまで払えるかの金額)を任意で設定が可能です。
設定した入札単価が広告ランクに反映され、オークションでの掲載順位が決定します。
検索連動型広告の予算の決め方
自社の規模にあわせた広告予算を以下の4つのステップで決めましょう。
実施項目 | 具体的内容 | |
---|---|---|
STEP1 | 目標数値を決める | ・コンバージョンの定義や目標の成約数を決める ・CPA(1人あたりの顧客獲得にかかった費用)、またはROAS(広告費用に対しての売上)の目標値を決める |
STEP2 | 推定コンバージョン率を決める | ・自社の事業や商品のジャンルからデータを用いて現実的なCVR(成約率)を推定する ・0.5%〜2%程度が目安 |
STEP3 | クリック単価を調査する | ・自社商品やサービスに興味のある人が検索しそうなキーワードを考案する ・考案したキーワードをもとに Googleキーワードプランナーを用いてクリック単価を調べる |
STEP4 | CV数と流入数を加味して予算を計算する | 以下の2つの計算式で予算を求める 1.目標CV数÷CV率=必要流入数 2.流入数×クリック単価=予算 |
推定コンバージョン率の具体的な決め方や計算例を見たい方は、こちらの記事もご覧ください。

検索連動型広告のメリット
検索連動型広告のメリットについて以下の5つを紹介します。
- 顕在層だけに向けて広告を出せる
- 少ない予算から始められる
- 地域・年齢・性別などを指定した配信ができる
- 最短即日で配信できる
- 検証・改善がしやすい
顕在層だけに向けて広告を出せる
検索連動型広告では、すでに「商品を購入したい」「サービスを受けたい」という顕在層に配信し、購入を促せるのがメリットです。
顕在層は潜在層よりも購入意欲が高いため、コンバージョンにつながりやすい特徴があります。
たとえば、中古車の買い取りサービスを探しているのであれば、ユーザーは「中古車 査定 見積もり」のように検索するでしょう。
そのようなキーワードで検索連動型広告を掲載することで、ユーザーは「自分の知りたい情報だ」と思ってクリックするため、サービスの申し込みをする可能性が高くなります。
すでに自社商品について認知しているユーザーや、必要としているユーザーに向けて配信したい方に、検索連動型広告はおすすめです。
少ない予算から始められる
検索連動型広告は1日あたりの予算を自社で決められるため、少額からでも始めやすいのが特徴です。
新聞や雑誌など紙媒体の広告掲載費より大幅に低く、中小規模の企業や個人でも広告を掲載できます。
最初は低予算で運用して、効果が出たら予算を増やすといった配信方法も可能です。
ただし注意点として、1日当たりの予算を特定の金額に設定しても、日によって設定した額を超えたり、超えなかったりする場合があります。
Google 広告やYahoo!広告では、下記の2つのルールに沿った上限金額で1日の費用が使われます。
- 1日単位の費用上限:キャンペーンで設定した1日の平均予算の2倍まで
- 1ヶ月の費用上限:キャンペーンで設定した1日の平均予算の30.4倍まで
たとえば、キャンペーンの1日の予算設定を1,000円に設定したとしましょう。
この場合、1日の費用の上限額は「1,000円×2 = 2,000円」 、1ヶ月の上限額は「1,000円×30.4 = 30,400円」となります。
ただし、キャンペーンタイプの種類やキャンペーンの予算設定を変更した場合などによって、費用の上限額は変わるので、詳しくは下記ヘルプを確認してください。
参考:1 日の平均予算について|Google 広告 ヘルプ
参考:検索広告のキャンペーン予算(日額)について|Yahoo!広告ヘルプ
地域・年齢・性別などを指定した配信ができる
検索連動型広告では、キーワード登録によるターゲティングに加えて、地域・年齢・性別などを指定できます。
広告を配信したいユーザーを絞り込めるため、より費用対効果の高い広告運用が可能です。
ターゲットとして指定するだけではなく、除外対象としても設定できます。
ただし、以下のように媒体によって設定できる内容が異なる点に注意が必要です。
ターゲティング項目 | Google 広告 検索広告 | Yahoo!広告 検索広告 |
---|---|---|
地域 | 設定可能 | 設定可能 |
・都道府県/市区町村 ・指定した地名や住所、座標を中心として一定の範囲 の2つの方法で指定が可能 | 都道府県/市区町村 の指定が可能 | |
年齢 | 設定可能 | 設定不可 |
・18歳〜24歳 ・25歳〜34歳 ・35歳〜44歳 ・45歳〜54歳 ・55歳〜64歳 ・65歳以上 ・不明 上記7つのなかから指定可能 | ※YDA(ディスプレイ広告)では設定可能 | |
性別 | 設定可能 | 設定不可 |
男性、女性、不明 のなかから指定可能 | ※YDA(ディスプレイ広告)では設定可能 | |
ユーザーリスト | 設定可能 | 設定可能 |
・サイト訪問ユーザー(リマーケティング) ・類似セグメント ・購買意向の強いセグメント ・アフィニティセグメント ・詳しいユーザー属性(子供の有無、配偶者の有無、就業状況など) | サイト訪問ユーザー(リターゲティング) | |
除外設定 | 設定可能 | 設定可能 |
地域、年齢、性別、ユーザーリストで除外設定可能 | 地域、ユーザーリストで除外設定可能 |
キーワードの登録とあわせて商品のターゲット層にあったターゲティング設定をすることで、より効率的に広告配信できるようになります。
最短即日で配信できる
検索連動型広告は、設定したら最短即日で配信できる点もメリットです。
SEOで配信すると、上位に掲載されるのは数ヶ月かかることがありますが、検索連動型広告の場合は設定して審査さえ通ればすぐに掲載されます。
費用さえかければ広告ランクを高められ、短期間で集客効果が得られます。
新商品・サービスをリリースした際や、期間限定のイベントを告知したい際に検索連動型広告はおすすめです。
検証・改善がしやすい
Google 広告やYahoo!広告にはレポートがあり、広告のクリック数やコンバージョン数などをリアルタイムで確認できます。
効果測定を実施しやすく、数値をもとに問題点を把握し、改善することが可能です。
すぐに広告文の変更やキーワードの追加、配信の停止、予算・入札単価の調整ができるので改善を手軽に行えます。
PDCAサイクルを回しやすくノウハウを蓄積させることで、将来的により費用対効果の高い広告運用を実現できるでしょう。
参考:ユーザー属性ターゲティングについて|Google 広告ヘルプ
- 検索連動型広告は顕在層向けにリーチできる施策のため、成果に繋がりやすいです。少額の予算からでも広告配信を始められるため、自社商品やサービスの販促を始める初期段階ではおすすめです。
- Google 広告では詳細なターゲット設定も可能なので、リーチしたいターゲットが確定しているのであれば事前に絞り込んだ上で配信してみてもいいでしょう。
検索連動型広告のデメリット
検索連動型広告のデメリットは、以下の4つです。
- 認知拡大には向いていない
- 運用に専門知識が求められる
- 商品・サービスに向き不向きがある
- 運用に手間と時間がかかる
それぞれのデメリットの対処方法についても紹介します。
認知拡大には向いていない
検索連動型広告は何かしら検索しているユーザーに対して配信できる広告のため、検索をしていないユーザーへ広告の配信はできません。
あくまで顕在層向きの広告で、悩みが顕在化していない潜在層に向けて認知拡大やブランディングを行うのは難しい傾向にあります。
また、広告のフォーマットがテキスト形式であることから、商品やサービスの視覚的にイメージしにくいデメリットもあります。
認知拡大を目的としてより多くのユーザーへ広告配信をしたい場合は、視覚的な訴求ができるディスプレイ広告を利用しましょう。
ディスプレイ広告にはGDN、YDAだけではなく、Facebook広告やLINE広告などのSNS広告もあります。画像や動画を活用し、多くのユーザーへ広告配信できるので、ぜひ活用してください。
運用に専門知識が求められる
検索広告は誰でも始めやすい反面、同じキーワードを狙っている競合他社も多く参入しており、検索結果で上位に掲載されるには専門知識を駆使して運用する必要があります。
広告運用では以下のようにさまざまな知識をインプットし、スキルを習得しなければなりません。
- 広告に関する専門用語
- 管理画面の見方・操作方法
- 媒体仕様や自動化機能との向き合い方
- 計測タグの設定
- 広告の品質を意識した広告文の作成
- キーワード選定 など
検索連動型広告の運用に関する知識や経験が少ないと、目標とする費用対効果(CPA)を維持しながらコンバージョンを獲得することは難しいでしょう。
しかし、広告運用に関する知識やスキルは長期間かけて身につくものです。短期間で集客したい人でも、経験が不足していると成果が出るまでに多くの時間を要してしまいます。
広告運用のノウハウが少ない状態でも、すぐに検索連動型広告で成果を出す必要がある方は、広告運用の代行会社に依頼することも検討しましょう。
商品・サービスに向き不向きがある
商品やサービスによっては、検索連動型広告で思うような成果が得られないおそれがあります。
たとえば、以下のような商品・サービスは向いていません。
- 検索ニーズが極端に低い商品
- 競合が多く差別化しにくい商品
- 単価が低く広告配信すると利益がひっ迫する商品 など
商品によっては需要が少なくユーザーにリーチできなかったり、利益確保が難しかったりするため、ほかの方法でコンバージョンを獲得する必要があります。
運用に手間と時間がかかる
検索連動型広告は設定自体は簡単ですが、広告運用で成功するには長期的に運用してノウハウを蓄積する必要があります。
広告運用のノウハウを蓄積するには、長期間運用し改善を繰り返すことが大切です。
広告運用では日々パフォーマンスを確認し、以下のような業務を行います。
- 入札単価の調整
- 広告文の考案
- ABテストの実施 など
これらの業務をこなすには十分なリソースが必要です。
リソースが不足している場合は、広告運用に詳しい人材を確保するか、広告運用の代行会社に依頼することを検討しましょう。
- 検索連動型広告は顕在層に向けた広告となるため認知拡大やブランディングに向いていません。広告が表示される対象も検索したユーザーとなり、リーチを広げるのは困難です。
- 配信される枠数も限りがあるので、上位表示を狙う場合にも運用の知見や費用がかかります。
- 知識がないまま運用すると、ニーズのあるユーザーに広告を届けられず成果が得られない可能性もあります。
検索連動型広告のはじめ方
検索連動型広告は以下のステップで進めます。
- アカウント作成
- キャンペーンの作成
- 広告グループを作成
- キーワードの設定
- 広告文の作成
本記事ではYahoo!広告で検索連動型広告の始め方を紹介します。
Google 広告の検索型連動広告の配信方法については以下の記事で紹介しているので、あわせてお読みください。

アカウント作成
はじめにYahoo!広告でビジネスアカウントを作成しましょう。
Yahoo!広告のホームページにある「アカウント開設」よりアカウントを取得します。
Yahoo!広告を始める際、Yahoo! JAPANのIDが必要です。もっていない人はこちらのぺージから登録しましょう。
最初にYahoo! JAPAN IDのログイン画面が表示されるため、持っていない人はこちらのページから申し込みをしましょう。

入力フォームで、以下の情報を入力してください。
- 事業形態
- 会社名
- 運営サイトURL
- 業種
- 住所
- 電話番号
入力が完了したら利用規約の同意を行い、SMS認証とメールアドレスの確認コードを入力します。
認証が完了することで、アカウントの開設が完了し、ビジネスIDを取得できます。
広告管理ツールにログイン
アカウント開設完了のメールが送られてきたら、下記のリンクを開きましょう。

以下のようなページが表示されるので「検索広告を始める」をクリックしてください。クリックすることで、検索広告の管理ツール画面に遷移します。

続いて支払い方法を登録しましょう。
Yahoo!広告では、クレジットカードと銀行振込の2種類の支払い方法があります。
利用できるクレジットカードは以下のとおりです。
- VISA
- Master Card
- JCB
- ダイナース
- American Express
支払い方法の登録は、広告管理ツールの右上にある「料金」から「入金管理」をクリックしましょう。

入金管理画面でクレジットカードと銀行振込のどちらかを選択し、必要な情報を登録することで、設定が完了します。
キャンペーンの作成
支払い先の登録が完了したら広告の配信に向けた準備をしましょう。
まずは複数の広告グループをまとめるキャンペーンを作成します。
検索広告の管理画面から「キャンペーンを作成」をクリックしましょう。

キャンペーンの選択画面が表示されるので「標準」を選び、「決定して進む」をクリックします。

キャンペーンの設定画面が表示されるので、以下の項目を選択・入力してください。

設定が完了したら「保存して広告グループ作成に進む」をクリックします。
広告グループを作成
広告グループでは、以下を設定します。
- 広告グループ
- 配信設定
- 広告グループ入札価格
- ターゲティング(デバイス)
- その他(効果の高い広告の優先表示、対象外キーワード、URLオプション)

Yahoo!広告の場合、キーワードの入札単価には広告グループ単位の入札価格が適用されます。キーワード単位で入札価格を調整することも可能です。
設定が完了したら「続けてキーワードを作成する」をクリックします。
キーワードの設定
流入を狙うキーワードを設定しましょう。
枠内にキーワードを入力し「キーワードを追加」をクリックすることで、キーワードを登録できます。

キーワードを設定したらマッチタイプを選びましょう。マッチタイプとは、設定したキーワードと類似している検索語句にも広告を配信できる機能です。「完全一致」「フレーズ一致」「インテント マッチ」の3種類があり、配信できる検索語句の範囲を選択できます。(あとで詳しく紹介します。)
また、キーワード単位で入札単価を設定したい方は「詳細を指定して入力」からキーワードを登録しましょう。
入札単価のほかにも以下の設定も可能です。
- マッチタイプ
- 最終リンク先URL
- スマートフォン向けURL
- トラッキングURL
- カスタムパラメータ

たとえば、以下のような条件でキーワードを登録したいとしましょう。
- キーワード:SEO
- マッチタイプ:完全一致
- 入札単価:1,000円
- 最終リンク先URL:https://example.com
この場合「SEO,完全一致,1000,https://example.com」のように入力することでキーワードを登録できます。
キーワードを登録したら「続けて広告を作成する」ボタンを押してください。
広告文の作成
最後に広告文を作成します。
Yahoo!広告の検索連動型広告は、一般的にレスポンシブ検索広告となります。レスポンシブ検索広告は、ユーザーの検索語句にあわせて自動で広告文や説明文が組み合わされて配信できる広告です。
以下の項目を入力し、広告を作成しましょう。
- 広告名
- 配信設定
- アセット(タイトル)
- アセット(説明文)
- 最終リンク先URL

設定が完了したら「作成」ボタンを押すことで、審査が行われます。審査が通れば広告が配信されます。
また、以下の記事で広告文を作成するコツを紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

検索連動型広告を運用するポイント
検索連動型広告を運用するポイントは、以下の7つです。
- 目的と目標を明確にする
- 商品やサービスにあったキーワードを選定する
- 配信するターゲットを絞り込む
- キーワードのマッチタイプを活用する
- 自動入札機能を活用する
- リンク先のぺージを改善する
- 検証と改善を繰り返す
はじめて検索連動型広告を運用する方でも、成果を出しやすくするコツを詳しく紹介しているのでぜひ参考にしてください。
目的と目標を明確にする
広告を運用する前に必ず「なぜ検索連動型広告を配信するのか」を明確にしましょう。目的によって流入したいキーワードやターゲット、訴求内容など広告戦略が異なるためです。
ほかの手法のほうが適しているおそれがあるので、目的を達成する手段として本当に検索連動型広告が最適なのか検討することも大切です。
「売上を増やす」「リードを獲得する」などマーケティングチームで話し合い、目的を決めましょう。
目的が決まり、検索連動型広告が効果的であると判断したら目標を設定します。
目標は「〇ヶ月以内に購入数100個」のように期限や具体的な数値を決めるのがポイントです。
目標値が明確になることで、進捗管理がしやすくなります。
商品やサービスにあったキーワードを選定する
目標やターゲットにあわせて集客につながるキーワードを選定しましょう。
検索連動型広告は自社のサイトへの流入やコンバージョンを獲得できるキーワードを選定することが重要です。
検索語句ごとの競合性や月間の検索ボリューム数などを確認し、自社が検索結果画面の上位に掲載できそうなキーワードを選びましょう。
Google 広告に搭載されているキーワードプランナーのようなキーワード選定ツールを活用することで、効率的に見つけられます。
キーワードの選定に悩む場合は、まずは自社や商品・サービスに興味のあるユーザーを対象に、会社名や商品名を登録しましょう。
キーワードを選定する方法は以下の記事で詳しく紹介しているので、配信する際の参考にしてください。

配信するターゲットを絞り込む
自社商品やサービスのニーズにあうターゲットに配信するために、オーディエンスセグメントを活用しましょう。
オーディエンスセグメントは、ユーザーの属性や趣味、ライフイベントなどでターゲットを絞り込めるGoogle 広告の機能です。
ターゲットにあった人だけに絞り込んで配信できるため、費用対効果が高められます。
ただし、絞り込みすぎるとリーチできるユーザーが減るため注意が必要です。
キーワードのマッチタイプを活用する
キーワードのマッチタイプを活用することで、リーチできる検索語句の範囲を調整できます。
マッチタイプとは、登録したキーワードとユーザーの検索語句が、どの程度一致していたら広告表示候補となるかを調整できる機能です。
マッチタイプには以下の3つがあります。
マッチタイプ | 広告が掲載される条件 | 表示範囲 |
---|---|---|
完全一致 | 登録したキーワードと検索語句が一致、もしくはまったく同じ意味・意図の検索ワードの場合 | ・想定しているユーザーにピンポイントでアプローチできる ・配信できる範囲が狭く、リーチできるユーザーが限られる |
フレーズ一致 | 登録したキーワードが検索語句に含まれている場合、もしくは同じ意味の内容・同じ解釈ができる検索ワードの場合 | 完全一致よりは表示範囲が広く、部分一致より狭い。 |
部分一致 | 登録したキーワードとユーザーの検索語句に関連性がある場合 | ・もっとも広い範囲に広告が掲載され、多くのユーザーにリーチできる ・意図しない検索ユーザーも表示対象となるため、ムダなクリックが発生するおそれがある |
上記のように、登録キーワードと検索語句の関連性によって表示範囲が変化します。
表示範囲が広いほどクリックが増えやすく、広告費がかかりやすい傾向があるため、予算状況に応じてマッチタイプを使い分けましょう。
マッチタイプは以下3つの記事でより詳しく紹介しているので、あわせてお読みください。



自動入札機能を活用する
入札単価を自社で調整するのが難しい場合は、自動入札機能を活用しましょう。
自動入札機能は、キーワードの入札単価を自動で調節してくれる機能のことです。
予算と入札目標を設定するだけで、広告媒体の機械学習が自動で入札単価を最適化します。
精度の高い入札ができるようになるだけではなく、担当者の負担を減らせるのがメリットです。
ただし、機械学習をするために一定期間おく必要があるため、数週間のみ配信したいといった短期間に限定して集客したい人には向いていません。中長期にかけて検索連動型広告を配信したい人は、自動入札機能を活用しましょう。
自動入札機能の使い方や活用する際の注意点などは、以下の記事で紹介しているのでぜひ参考にしてください。


リンク先のぺージを改善する
検索連動型広告を運用する際は、広告文を見直すだけではなく、リンク先のホームページやLPも改善しましょう。
ホームページやLPの品質が低いと、広告ランクが低くなるおそれがあり、検索上位に表示されにくくなります。
また、リンク先ぺージの内容が魅力的でなかったり操作性が悪かったりすると、コンバージョン率の低下につながり、ムダに広告がクリックされて費用対効果が悪化します。
リンク先のぺージを改善する際は、広告とLPの訴求内容が同じか確認しましょう。訴求内容にズレがある場合は、一貫性のあるメッセージに修正することが大切です。
ほかにもリンク先のぺージの読み込み速度や問い合わせフォームを改善することで、操作性が高くなりコンバージョン率の向上につながります。
リンク先のぺージの具体的な改善方法は以下の記事で紹介しているので、あわせてチェックしてみてください。

検証と改善を繰り返す
広告を運用する際は、検証と改善を繰り返していくことが大切です。
繰り返し検証していくことで、広告効果の出るクリエイティブがわかるようになり、自社にノウハウが蓄積されます。
定期的に広告見出しや説明文、LPなどの成果を確認し、数値が悪化しているものは改善しましょう。
検索型連動広告の改善する際はABテストを行うと、広告効果を検証しやすくなります。
ABテストは広告を複数パターン用意し、成果の出ているものを採用する検証方法です。
どのパターンが効果的かが具体的にわかるようになり、広告文の見直しやLPの改善などに活かせます。
リンク先URLの変更や広告文の変更など、あらゆるパターンのテストを実施して効果を検証しましょう。
検索連動型広告を適切に配信すれば短期間で集客数を伸ばせる
検索連動型広告は、検索している顕在層向けに配信できるテキスト形式の広告です。
登録したキーワードとユーザーの検索語句が一致もしくは関連性があるときに、ユーザーの検索結果画面に配信されます。
年齢や性別、地域などターゲティングの設定が可能で、少額から始められるため、比較的低リスクで広告運用が可能です。
一方で検索連動型広告は参入しやすい分、競合他社が多い傾向にあります。専門的な知識や経験をもとに配信設定しなければ、費用対効果があわず大きな損失につながる可能性があります。広告運用の知識の習得や経験を積むには一定の期間が必要です。
広告運用のノウハウが不足していると感じる方や、十分にリソースを割けられない方は、広告運用の代行会社への相談を検討しましょう。
LANYでは検索連動型広告をはじめとしたリスティング広告の運用代行サービスを行っています。成果にこだわる広告運用にこだわっており、戦略立案からKPI達成までを一貫してサポートしています。
できるだけ早く成果を出したい方や広告の費用対効果が見合っていないと感じる方は、LANYまでお気軽にお問い合わせください。
無料で広告アカウントの診断もしているので、ぜひご利用ください。