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デマンド ジェネレーション キャンペーンとは?設定方法や運用するポイントを解説
デマンド ジェネレーション キャンペーンは、2023年10月から利用できるようになった新しいGoogle 広告の新しいキャンペーンです。ファインド広告からアップグレードにしたキャンペーンで、ターゲティングの機能や配信面などが新たに追加されており、リード獲得によりつなげやすくなりました。
しかし、これまでファインド広告を使っていた人のなかには、どのように変わったのかよくわからないという方もいるでしょう。また、広告運用をはじめたばかりの人のなかには、ほかの広告との違いがわからないという方もいるかもしれません。
本記事では、デマンド ジェネレーション キャンペーンの特徴について詳しく紹介します。活用するメリットや設定方法なども把握できますので、ぜひ参考にしてください。
また、以下の動画でもデマンド ジェネレーション キャンペーンについて解説しています。LANYで広告運用担当者が自社のノウハウを交えながら解説しているので、ぜひご視聴ください。
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Google 広告のデマンド ジェネレーション キャンペーンとは
デマンド ジェネレーション キャンペーンは、Google DiscoverやYouTubeなど、Googleのサービスに広告を配信できるキャンペーンです。
利用者の多いGoogleサービスに広告を配信することで、多くの人にリーチでき、認知度向上につながります。
デマンド ジェネレーション キャンペーンは、GoogleのAIによって配信が最適化されている点が特徴です。
ユーザーの検索履歴や閲覧履歴、動画の視聴履歴などをもとにAIが分析・配信先の選定をしているため、高い精度で一人ひとりにあった広告配信ができます。
以下で配信面やターゲティング、課金形態の種類も紹介するので、デマンド ジェネレーション キャンペーンの活用を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
配信面

デマンド ジェネレーション キャンペーンでは、以下の配信面に広告が掲載されます。
配信面 | 概要 |
---|---|
YouTube | ・動画共有プラットフォーム ・インストリーム広告・ショート広告・インフィード広告の配信が可能 |
Discover | ・ユーザーの趣味趣向にあったコンテンツが自動的に配信されるサービス ・フィード内のコンテンツの間に広告が掲載 |
Gmail | ・Googleのメールサービス ・受信メールのボックスのなかに広告が掲載 |
Google 動画パートナー | Googleと提携している動画配信サイトの広告枠に配信可能 |
YouTubeやGmailをはじめ、多くの人が利用しているGoogleのサービスに配信できます。
ただし、上記すべての広告枠に必ず配信できるわけではありません。GoogleのAIによって広告効果の高い場所に掲載されるため、一部の配信面にしか掲載されないケースもあります。
ターゲティング
Google 広告には、配信先の絞り込みができるターゲティング機能があります。
デマンド ジェネレーション キャンペーンで設定できるターゲティングは、以下のとおりです。
- デバイスのターゲティング
- 言語と地域ターゲティング
- カスタムセグメント
- データセグメント
- 類似セグメント
- 購買意向の強いセグメント
- ライフイベント
- 詳しいユーザー属性
- アフィニティ
以上のターゲティングは、オーディエンスセグメントで設定できます。
ターゲティング機能を活用することで、デマンド ジェネレーション キャンペーンの配信枠内で精度の高い広告配信を実現できます。
「最適化されたターゲティング」という機能もあり、Googleのサービス内でコンバージョン(広告経由での購入や問い合わせ)につながりやすい新規顧客にアプローチできるのが特徴です。
それぞれのターゲティングについては、以下の記事で解説していますので合わせてお読みください。

課金形態
デマンド ジェネレーションキャンペーンの課金形態は3種類あり、広告の掲載面によって異なります。
配信面 | 課金形態 |
---|---|
YouTubeの動画広告 YouTubeの静止画広告 Discoverフィードの静止画広告 Discoverの動画広告(「クリック数の最大化」を入札戦略として選択した場合) | インプレッション単価 |
Gmail | クリック単価(広告を開く際の最初のクリックで課金が発生) |
Discoverの動画広告(「クリック数の最大化」以外を入札戦略として選択した場合) | 以下の2つのどちらかで課金が発生 ・クリック単価(最初に動画がクリックされた場合) ・エンゲージ ビュー(動画が10秒以上視聴された後にクリックして再生、またはリンクがクリックされた場合) |
参考:デマンド ジェネレーションに関するよくある質問(FAQ)
Gmailの場合、Webサイトに遷移するまでに必要な2回のクリックのうち、1回目のクリックが課金対象です。
デマンド ジェネレーション キャンペーンとほかのキャンペーン・広告の違い
デマンド ジェネレーション キャンペーンと、以下のキャンペーンや広告との違いを紹介します。
- ファインドキャンペーン
- GDN(ディスプレイ広告)
- P-MAXキャンペーン
配信面や特徴などが異なるので、それぞれを理解して使い分けできるようにしましょう。
ファインドキャンペーンとの違い
ファインドキャンペーンは、デマンド ジェネレーション キャンペーンの前身となったキャンペーンです。
ファインドキャンペーンに機能が追加され、デマンド ジェネレーション キャンペーンとなりました。
ファインドキャンペーンとデマンド ジェネレーション キャンペーンの違いは以下のとおりです。
項目 | ファインドキャンペーン | デマンド ジェネレーションキャンペーン |
---|---|---|
配信面 | ・YouTube(ショート広告は配信不可) ・Gmail ・Discover | ・YouTube(ショート広告を含む) ・Discover ・Gmail ・Google 動画パートナー |
入札戦略の種類 | ・コンバージョン数の最大化 ・コンバージョン値の最大化 | ・コンバージョン数の最大化 ・コンバージョン値の最大化 ・クリック数の最大化 |
ターゲティング | ・オーディエンスセグメント ・最適化されたオーディエンス | ・オーディエンスセグメント ・最適化されたオーディエンス ・類似セグメント ・デバイスターゲティング |
デマンド ジェネレーション キャンペーンは、ファインドキャンペーンより利便性の高い広告であることを知っておきましょう。
GDN(ディスプレイ広告)との違い
GDN(Googleのディスプレイ広告)は、静止画や動画型の広告を配信できるサービスです。
YouTubeやGmailなどのGoogleが提供しているサービスや、Googleと提携しているサイト、アプリなどに配信できます。
デマンド ジェネレーション キャンペーンとの違いは、以下のとおりです。
項目 | GDN | デマンド ジェネレーションキャンペーン |
---|---|---|
配信面 | Googleと提携しているサイト、アプリなど | ・YouTube ・Discover ・Gmail ・Google 動画パートナー ・YouTubeショート |
ターゲティング手法 | Cookieベース | Googleアカウントベース |
クリエイティブ | ・画像 ・動画 | ・画像 ・動画 ・カルーセル画像、動画 |
GDNは幅広いWebサイトやアプリに配信でき、デマンド ジェネレーション キャンペーンで配信できない場所をカバーできます。
P-MAXキャンペーンとの違い
P-MAXキャンペーンは、Google広告のすべての広告枠に配信できるキャンペーンのことです。
1つのキャンペーンを設定するだけで、ターゲティングや入札の調整なども自動化できます。
機械学習によって効率のよい配信ができる点は、デマンド ジェネレーション キャンペーンと同じです。
デマンド ジェネレーション キャンペーンとの違いは、以下のとおりです。
項目 | P-MAXキャンペーン | デマンド ジェネレーションキャンペーン |
---|---|---|
配信面 | ・YouTube(ショートを含む) ・Discover ・Gmail ・Google広告パートナー ・Google検索 | ・YouTube(ショートを含む) ・Discover ・Gmail ・Google 動画パートナー |
入札戦略の種類 | ・コンバージョン数の最大化 ・コンバージョン値の最大化 | ・コンバージョン数の最大化 ・コンバージョン値の最大化 ・クリック数の最大化 |
ターゲティング機能 | ・画像 ・動画 | ・オーディエンスセグメント ・最適化されたオーディエンス ・類似セグメント ・デバイスターゲティング |
レポート | どのクリエイティブでコンバージョンしかかがわからない | どのクリエイティブでコンバージョンしかかがわかる |
P-MAXは検索広告やディスプレイ広告も掲載できるのが特徴で、Google 広告のすべての配信枠を利用できます。
一方でデマンド ジェネレーション キャンペーンは、Googleのサービスに特化した配信となっているのが特徴です。
デマンド ジェネレーション キャンペーンの6つのメリット
デマンド ジェネレーション キャンペーンには、以下6つのメリットがあります。
- 利用者数が膨大なGoogleサービスに広告配信できる
- ターゲティングの精度が高い
- ネイティブな広告形式でユーザーが反応しやすい
- YouTubeショートへの配信がしやすい
- デバイスによるターゲティングができる
- カルーセル広告により印象に残りやすい広告ができる
ほかの広告より優れている点を把握できるので、運用を検討している方はぜひお読みください。
1.利用者数が膨大なGoogleサービスに広告配信できる

デマンド ジェネレーション キャンペーンは、ひとつのキャンペーンでユーザー数が多いGoogleサービスに広告を配信できます。
デマンド ジェネレーション キャンペーンが配信できるサービスの利用者数は、以下のようになっています。
- Google利用者:8,367万人
- YouTube利用者:7,120万人
参考:TOPS OF 2023: DIGITAL IN JAPAN ~ ニールセン、2023年日本のインターネットサービス利用者数/利用時間ランキングを発表
参考:YouTube、国内の月間視聴者7120万人 年齢層拡大
利用ユーザー数が多く、かつ日常的に利用するユーザーが多いサービスに広告を配信できるので集客数の増加が期待できます。
また、配信枠がGoogleのサービスと、サービス自体の信頼性の高いのが特徴です。
低品質なサイトに掲載されないため、ブランドの毀損を防止できます。
2.ターゲティングの精度が高い
デマンド ジェネレーション キャンペーンは、自社商品やサービスに興味のあるユーザーに絞った配信ができます。
Google独自のデータを利用しており、機械学習のモデルが学習することで、ターゲティングの精度が高まるためです。
機械学習がデータの収集・分析を繰り返すことで、どのユーザーが目標達成につながりやすいかパターンを把握できるようになり、配信が最適化されます。
ほかにも、類似セグメントやリマーケティングなどのターゲティング機能があるのも、配信の精度が高い理由です。
類似セグメントとは、自社の顧客データをGoogle 広告に読み込ませることで、データと似た特徴をもつユーザーに配信できる機能です。
リマーケティングは、一度自社サイトに訪れたユーザーに広告を配信できます。
過去に自社サイトに訪問しているユーザーは商品・サービスへの関心が高い傾向にあります。商品・サービスを知らないユーザーよりも確度が高いため、アプローチすることでコンバージョン率向上につながるのがメリットです。
デマンド ジェネレーション キャンペーンでは、ターゲティングの精度を高められる機能が充実しているため、商品・サービスの購入促進につながります。
3.ネイティブな広告形式でユーザーが反応しやすい
デマンド ジェネレーション キャンペーンは、ネイティブな形式で広告が配信されるためユーザーが反応しやすく、不快感を与えにくいのが特徴です。
ネイティブな形式とは、コンテンツの一部として自然に溶け込んでいる形式を指します。
たとえば、Gmailの広告は多数の受信メールのなかに紛れ込んで掲載されており、自然とクリックしてもらいやすい仕組みになっています。
YouTubeショートの広告もコンテンツの間に表示されるため、クリエイティブ次第ではすぐに広告だと認識されず、最後まで視聴してもらえるでしょう。
4.YouTubeショートへの配信がしやすい
デマンド ジェネレーション キャンペーンは、ほかのキャンペーンと比べてYouTubeショートを配信しやすいのがメリットです。
2025年1月時点でYouTubeショートを配信できるのは、以下のとおりです。
- デマンド ジェネレーション キャンペーン
- アプリキャンペーン
- P-MAX キャンペーン
しかし、アプリキャンぺーンは商材がアプリでないため、一般的な商材の場合配信できません。P-MAX キャンペーンも利用できますが、配信のコントロールが簡単ではなく、YouTubeショートをメインにした広告配信が難しい傾向にあります。
デマンド ジェネレーション キャンペーンでは、アプリでない商材の広告を配信できます。「広告が表示された場所」というレポートを確認でき、YouTubeショートがどれくらい見られているかを把握できるため、分析しやすいのも特徴です。
5.デバイスによるターゲティングができる
デマンド ジェネレーション キャンペーンでは、デバイスによるターゲティングが可能です。
デバイスによるターゲティングでは、以下のデバイスの配信を制限できます。
- パソコン
- モバイル
- タブレット
- テレビ画面
デバイスを制限することで、自社商品やサービスと相性のよいユーザーのみに広告を配信できます。
たとえば「BtoB系の商材で流入のほとんどがPCのため、スマホへの配信を減らしたい」「スマホアプリの広告のため、PCの配信を減らしたい」などのことが可能です。
6.カルーセル広告により印象に残りやすい広告ができる
デマンド ジェネレーション キャンペーンでは、カルーセル広告を配信でき、ユーザーの興味関心を高められるクリエイティブを作成できます。
カルーセル広告は、広告に複数の画像・動画を掲載してスライド形式で閲覧できる広告です。
商品を複数掲載してユーザーに訴求することや、1つの商品について詳細に紹介することが可能です。
ストーリー性のある広告も作れ、印象に残りやすく、ユーザーに向けてアクションを誘導できます。
- 昨今の個人情報保護の規制により、広告配信におけるCookie情報の利用がますます規制されはじめています。そのため、Cookie情報を活用した配信(リターゲティングなど)は難しくなってきているのが現状です。しかしGoogleでは、独自の方法で個人情報の取り扱いをしており、広告配信に活かせるようにしています。デマンド ジェネレーション キャンペーンは、Googleのサービス内で展開する広告メニューのため、Cookieを使用しない独自のデータで精度の高いターゲティングが可能な点も魅力です。
デマンド ジェネレーションキャンペーンの3つのデメリット
デマンド ジェネレーション キャンペーンには、以下のデメリットがあります。
- 手動での入札コントロールができない
- プレースメントの除外などのコンテンツターゲティングが設定できない
- 審査基準が厳しい
デメリットも踏まえたうえで、デマンド ジェネレーション キャンペーンの配信を検討しましょう。
1.手動での入札コントロールができない
デマンド ジェネレーション キャンペーンでは、自動入札のみでしか配信できず手動で入札をコントロールができません。
自動入札は自動で配信を最適化できるため、はじめて広告運用する人にとっては活用しやすいですが、入札単価を細かく調整したい方は不便と感じることもあるでしょう。
また、自動入札の最適化には機械学習が欠かせません。機械学習が大量のデータを収集・分析して入札の精度を高めるには一定の時間がかかるため、運用開始時は一時的にクリック単価が高騰するおそれがあります。
デマンド ジェネレーション キャンペーンを利用する際は、自動入札しか選択できず、精度向上に一定期間かかることを理解しておきましょう。
2.プレースメントの除外などのコンテンツターゲティングが設定できない
デマンド ジェネレーション キャンペーンはGDNと異なり、コンテンツターゲティングの設定ができません。
コンテンツターゲティングとは、配信する場所を絞り込む方法で以下の3つのターゲティングができます。
- トピック
- キーワード
- プレースメント
コンテンツターゲティングが利用できないため、自社商品・サービスと関係ないコンテンツに広告が配信されるおそれがあります。
たとえば、YouTubeで化粧品の動画広告を配信しても、化粧品とは関係ないゲーム実況の動画で広告が流れることがあるでしょう。
ただし、デマンド ジェネレーション キャンペーンでは、年齢や興味関心などオーディエンスターゲティングが可能です。オーディエンスターゲティングを活用することで、ターゲットを絞り込め、より費用対効果の高い広告配信ができます。
3.審査基準が厳しい
デマンド ジェネレーション キャンペーンは審査が厳しく、禁止事項に抵触しないようクリエイティブを作成する必要があります。
GDNで審査が通っているクリエイティブでも、デマンド ジェネレーション キャンペーンでは審査が通らないケースがあります。
デマンド ジェネレーション キャンペーンの禁止事項は、以下のとおりです。
禁止事項 | 内容 |
---|---|
禁止カテゴリ | ・規制品 ・武器または犯罪 ・現金プレゼントに関するコンテンツ |
不適切なコンテンツ | ・際どいコンテンツやアダルトコンテンツの描写、示唆(以下を含む) 性的内容を示唆するコンテンツ 身体部位への不必要な注目 性的な商品や娯楽 ・侵襲的な医療処置を描写したアセット ・不快感を引き起こす可能性がある内容(体液、排泄物など) |
否定的な出来事 | 以下の内容を描写したアセット ・離婚 ・経済的困難 ・事故や人身傷害 ・自然災害 ・人為的災害 ・葬儀場 ・心的外傷や苦痛 など |
出会い系サービス関連の禁止事項 | ・ユーザーの個人的な属性を主張または暗示 (人種、国籍、宗教、性的指向など) |
インタラクティブ要素の暗示 | ・存在しない機能を描写した視覚的要素(クリックできない再生ボタンなど) ・扇情的な表現や誤解を与える表現 |
自撮り写真の画像 | ・出会い系関連コンテンツ用の自撮り画像を含むアセット |
不鮮明な画像 | ・不鮮明 ・ゆがんでいる ・切り抜き方が不適切 |
攻撃的な表現 | ・冒とく的な表現 ・性的なほのめかし など |
わかりにくいテキスト | ・意味のない記号や表記法 ・不完全な文章 など |
参考:デマンド ジェネレーション キャンペーン広告のフォーマット要件
もし審査に落ちた場合は、再度禁止事項を確認して原因を探しましょう。
- デマンド ジェネレーション キャンペーンは、基本的にはGoogleの機会学習に従い自動的な最適化案で運用していくことになります。また、ユーザーデータを踏まえて最適化をしていくため、データ量が担保されるまでは一定期間Googleの学習待ちも必要です。機械学習によって配信の精度を向上させるには、予算確保も重要になるでしょう。
デマンド ジェネレーションキャンペーンのクリエイティブ規定
デマンド ジェネレーションキャンペーンの、クリエイティブ入稿規定や禁止事項について解説します。
静止画広告の入稿規定
静止画広告の入稿規定は、以下のようになっています。
アセット | 内容 |
---|---|
広告見出し(必須) | ・最大半角40文字(全角20文字) ・最大:5、最小:1、推奨数:5 どの説明文や画像、ランディングページと組み合わせても意味が通じるようにする |
説明文(必須) | ・最大半角90文字(全角45文字) ・最大数:5、最小数:1、推奨数:3 どの見出しや画像、ランディングページと組み合わせても意味が通じるようにする |
画像(必須) | <横向きの画像> ・1.91:1 ・1,200×628ピクセル(最小600×314ピクセル) ・最小数:1、推奨数:3 ・最大ファイルサイズ:5MB <スクエア画像> ・1:1 ・1,200×1,200ピクセル(最小300×300ピクセル) ・最小数:1、推奨数:3 ・最大ファイルサイズ:5MB <縦向きの画像> ・4:5 ・960×1,200ピクセル(最小480×600ピクセル) ・最小数:0、推奨数:3 <共通> ・ファイル形式:JPG、PNG どの見出しや説明文、ランディングページと組み合わせても意味が通じるようにする |
お店やサービスの名前(必須) | ・最大半角25文字(全角12文字) ・最大数:1、最小数:1、推奨数:1 |
ロゴ(必須) | ・1:1 ・1,200×1,200ピクセル(最小144×144ピクセル) ・最小数:1、推奨数:1 ・最大ファイルサイズ:5120 KB ・透明な背景を推奨 どの見出しや説明文、ランディングページと組み合わせても意味が通じるようにする |
最終ページ URL(必須) | 広告をクリックすると表示されるランディングページ ・最大数:1、最小数:1、推奨数:1 |
参考:デマンド ジェネレーション キャンペーンを作成する
参考:Google 広告の仕様: 広告フォーマット、サイズ、ベスト プラクティス
カルーセル広告の入稿規定
GDNはバナーや動画が使用できますが、デマンド ジェネレーション キャンペーンのみカルーセル形式が利用できます。
カルーセル広告の入稿規定は、以下のようになっています。
アセット | 内容 |
---|---|
広告見出し(必須) | ・最大半角40文字(全角20文字) ・少なくとも1つは半角15文字(全角7文字)以内 ・最大:5、最小:1、推奨数:5 それぞれの画像に合わせて指定できる |
説明文(必須) | ・最大半角90文字(全角45文字) ・最大数:5、最小数:1、推奨数:3 どの見出しや画像、ランディングページと組み合わせても意味が通じるようにする |
カード画像(必須) | 1:1.91または1:1 <1:1.91の場合> ・1,200×628ピクセル ・最小600×314ピクセル <1:1の場合> ・1,200×1,200ピクセル ・最小128×128ピクセル <共通> ・最大数:10、最小数:2 ・最大ファイルサイズ:5MB <利用できる組み合わせ> アスペクト比をカード全体で統一する ・スクエア、スクエア、スクエア ・横向き、横向き、横向き ・[スクエア、横向き]、[スクエア、横向き]、[スクエア、横向き] |
お店やサービスの名前(必須) | ・最大半角25文字(全角12文字) ・最大数:1、最小数:1、推奨数:1 |
ロゴ(必須) | ・1:1 ・1,200×1,200ピクセル(最小128×128ピクセル) ・最小数:1 ・最大ファイルサイズ:5MB ・1:1 ・1,200×1,200ピクセル(最小144×144ピクセル) ・最小数:1 ・最大ファイルサイズ: 5120 KB ・透明な背景を推奨 どの見出しや説明文、ランディングページと組み合わせても意味が通じるようにする |
最終ページ URL(必須) | 広告をクリックすると表示されるランディングページ ・カードごとに1つずつ設定 |
動画広告の入稿規定
動画広告の入稿規定は、以下のとおりです。
アセット | 内容 |
---|---|
動画 | <横向き> ・16:9、推奨:1,920×1,080 ・長さの上限なし、推奨:3分未満 <スクエア> ・1:1、推奨:1,080×1,080 ・長さの上限なし、推奨:3 分未満 <縦向き> 4:5 <縦長> ・9:16、推奨:1,080×1,920 ・最大1分、推奨:10~20 秒(ショート動画の場合) <共通> ・動画の長さ:5秒以上 ・フォーマット: .MPG(MPEG-2 または MPEG-4) ・ファイルサイズ:最大 256 GB |
広告見出し(必須) | ・最大半角40文字(全角20文字) ・少なくとも1つは半角15文字(全角7文字)以内 ・最大:5、最小:1、推奨数:5 それぞれの画像に合わせて指定できる |
行動を促すフレーズ(必須) | ・最大半角10文字(全角5文字) ・最大数:1、最小数:1、推奨数:1 |
長い広告見出し(必須) | ・最大半角90文字(全角45文字) ・最大数:5 |
説明文(必須) | ・最大半角90文字(全角45文字) ・最大数:5、最小数:3、推奨数:3 どの見出しや画像、ランディングページと組み合わせても意味が通じるようにする |
お店やサービスの名前(必須) | ・最大半角25文字(全角12文字) ・最大数:1、最小数:1、推奨数:1 |
ロゴ(必須) | ・1:1 ・1,200×1,200ピクセル(最小144×144ピクセル) ・最小数:1 ・最大ファイルサイズ: 5120 KB ・透明な背景を推奨 どの見出しや説明文、ランディングページと組み合わせても意味が通じるようにする |
それぞれ入稿規定を確認してからクリエイティブを作成しましょう。
なお、動画はYouTubeチャンネルにアップロードしたものを使用します。動画広告を配信したい企業は、YouTubeチャンネルの開設が必要です。
Google デマンド ジェネレーションキャンペーンの設定方法
デマンド ジェネレーションキャンペーンの設定方法は、以下のとおりです。
- Google 広告の管理画面で「キャンペーン」をクリックし、青い「+」ボタンから「新しいキャンペーンを作成」を選択
- マーケティングの目標を選択(「アプリのプロモーション」「来客数と店舗売上の向上」はデマンドジェネレーションの選択が不可)
- キャンペーンタイプで「デマンド ジェネレーション」を選択。
- 「続行」をクリックし、「キャンペーンの目標」を1つ選択
- コンバージョン目標を選択
- 予算と配信日程を指定
- ターゲットの地域と言語を選択
- オーディエンスを作成
- 広告のアセットをアップロード
- デマンド ジェネレーション キャンペーンとGDNの設定との大きな違いは、詳細なターゲティング項目の設定ができない点です。Google独自の個人データを活用した配信が強化されていることもあり、広告アセットの要件も厳しく定められています。クリエイティブの入稿時にはGoogleポリシーも徹底的に確認しましょう。
デマンド ジェネレーションキャンペーンを運用する際の5つのポイント
デマンド ジェネレーション キャンペーンで効果を高める方法を、以下の5つ紹介します。
- 短期間で設定を変更しない
- オーディエンスセグメントを活用する
- 定期的に効果測定を実施する
- セーフゾーンを意識して広告を作成する
- クリエイティブ作成のリソースを確保する
コンバージョン率を高めたい方は、ぜひ参考にしてください。
1.短期間で設定を変更しない
デマンド ジェネレーション キャンペーンでは機械学習を進めるために、短期間での設定の変更はやめましょう。
設定を変更すると収集されるデータが変わり、機械学習がうまくできなくなるおそれがあります。
最初のうちは思ったような成果が出なくても、すぐに設定を変更しないようにしましょう。
機械学習の期間は最低でも2週間設けることをおすすめします。
また、Googleが推奨する予算設定の目安と、キャンペーンに変更を加えるまでに獲得しておきたいコンバージョン獲得件数は下記のとおりです。
- 予算:目標アクション単価の15倍の金額
- コンバージョン件数:50件
推奨値を参考にしながら予算の設定や調整をおこなっていきましょう。
参考:デマンド ジェネレーション キャンペーンについて
参考:デマンド ジェネレーション キャンペーンを作成する
2.オーディエンスセグメントを活用する
デマンド ジェネレーション キャンペーンでターゲットを絞り込みたい場合は、オーディエンスターゲティングや最適化されたターゲティングを利用しましょう。
とくに「最適化されたターゲティング」を利用すると、コンバージョンに至る可能性が高いユーザーに機械学習でターゲティングできます。
検索広告やディスプレイ広告で成果を上げているオーディエンスへのターゲティングも可能です。
ほかにも最適化されたターゲティングでは、コンバージョンに至ったユーザーと類似したデータ群をGoogle側が生成し、新規のユーザーにリーチできます。
適切にターゲティングを設定することで精度の高い広告配信ができるので、積極的にオーディエンスターゲティングを活用しましょう。
3.定期的に効果測定を実施する
デマンド ジェネレーション キャンペーンを配信したら、定期的に効果測定を実施しましょう。
以下のようなレポートがあるので、それぞれ目標に応じて必要な項目を確認します。
レポートの種類 | 確認できる主な項目 |
---|---|
一般的なレポート | デマンド ジェネレーション キャンペーン全体の指標 ・クリック数 ・表示回数 ・コンバージョン数 ・費用 など |
アセットレポート | 広告見出しや画像などアセットごとの指標 ・クリック数 ・表示回数 ・コンバージョン数 ・費用 など |
アトリビューション レポート | コンバージョンの経路 |
「広告が表示された場所」レポート | ・YouTubeで動画が再生されたチャンネルや動画コンテンツ ・YouTubeショートで広告が表示される前のチャンネルや動画コンテンツ |
参考:デマンド ジェネレーション キャンペーンの指標とレポートについて
レポートで課題が見つかれば、原因を探し、クリエイティブや配信設定を見直しましょう。
改善前と改善後の効果を検証する際は、Google広告にあるテスト機能を利用するのもひとつの手です。
デマンド ジェネレーション キャンペーンには、A/Bテストの機能があり、変更前後のクリエイティブの成果を比較検討できます。
比較検討をし続けることで、どのようなクリエイティブがコンバージョンにつながりやすいかわかるようになり、広告運用のノウハウの蓄積にもつながります。
参考:デマンド ジェネレーション キャンペーンのアセット レポートについて
4.セーフゾーンを意識して広告を作成する
YouTubeの動画広告を作成する場合、セーフゾーンに気を付けましょう。
セーフゾーンはアカウント名や動画の概要などが重ならないゾーンのことです。
セーフゾーン内に訴求したいメッセージを掲載しないと、ほかの要素で隠れて見えにくくなってしまいます。


引用:動画広告の仕様について
動画広告を作成したら、訴求したいテキストや映像がセーフゾーン内になるか必ず確認しましょう。
5.クリエイティブ作成のリソースを確保する
運用をはじめる前に、クリエイティブを作成する工数を確保しましょう。
デマンド ジェネレーション キャンペーンでは、静止画広告や動画広告がメインとなるためクリエイティブの品質が重要です。
商品やサービスによって、見せ方や訴求内容、テキストの配置などの印象が変わるため、複数のクリエイティブを用意して最適な広告を配信できることが望まれます。
複数のクリエイティブを用意するには、リソースを確保して制作を進めることが大切です。
必要に応じてデザイナーや動画編集者への外注を検討して、クリエイティブの制作に注力できる体制を整えましょう。
デマンド ジェネレーション キャンペーンでターゲットを最適化した広告配信をしよう
デマンド ジェネレーション キャンペーンは、Google DiscoverやGmail、YouTubeホームフィードといった利用者の多いGoogleサービスに広告を配信できる広告形式です。
「人」に対するターゲティングや「最適化されたターゲティング」を利用して、精度の高いターゲティングで広告を配信できます。
デマンド ジェネレーション キャンペーンは審査が厳しい傾向にあるので、クリエイティブを作成する際は規定を遵守するほか、禁止事項に抵触しないよう注意が必要です。
定期的にアセットレポートを活用してクリエイティブを改善しながら、デマンド ジェネレーション キャンペーンを活用しましょう。
なお、LANYではGoogle 広告やSEOなどのデジタルマーケティング支援をしています。
とくにWeb広告領域においては、CVR改善やCROに特化したコンサルティングをしており、費用対効果の高い施策を提案しています。
経験豊富なスタッフが徹底的にヒアリングし、長期的に売上を獲得するためのサポートをしているので、自社のマーケティングに課題を感じる方はお気軽にご相談ください。