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【Yahoo!広告】カテゴリ補足オプション(アセット)とは?メリットや設定方法、要件を解説。
Yahoo!広告で商品やサービスの特徴をユーザーに伝えるなら、カテゴリ補足オプションを活用することをおすすめします。
カテゴリ補足オプションは、Yahoo!の検索広告の下部に商品やサービスについて端的に紹介できる機能です。活用することで、ユーザーにより多くの情報を提供でき、広告のクリック率を高められる可能性があります。
ただし、どのように設定すればよいかわからないという方もいるでしょう。
本記事では、カテゴリ補足オプションの設定方法や要件などを紹介します。検索広告からの流入を増やしたい方は、ぜひ参考にしてください。
カテゴリ補足オプション(アセット)とは
カテゴリ補足オプションとは、Yahoo!の検索広告で説明文の下に商品やサービスの概要を追記できる広告表示オプションです。
引用:広告表示アセットとは
補足カテゴリーを選択し、説明文となる語句を追加する仕組みです。
追加できるのはあくまで商品やサービスの特徴や概要のみで、宣伝文句は追記できません。
Google 広告の構造化スニペット表示オプションと同様の機能です。
- カテゴリ補足オプションは、補足カテゴリ(小見出し)と補足内容(語句)で構成されており、商材・サービスについて詳細な訴求文言を広告下部に表示することができる機能です。広告文に情報を加えることで訴求力・クリック率の向上が見込めるようになります。
他の広告オプション(アセット)との違い
Yahoo!広告には、カテゴリ補足オプションと似たオプションがあります。
- テキスト補足オプション(アセット)
- クイックリンクオプション(アセット)
上記の広告オプションと、カテゴリ補足オプションの違いについて解説します。
テキスト補足オプション(アセット)との違い
テキスト補足オプションは、検索広告の説明文の下にテキストを追加できる広告表示オプションです。
カテゴリ補足オプションと似ていますが、以下の点で異なります。
- 補足カテゴリーの選択がない
- 「送料無料」などの宣伝文句を追加できる
広告表示オプションは併用できるので、テキスト補足オプションで宣伝文句を、カテゴリ補足オプションで商品の特徴を併記できます。
引用:広告表示アセットとは
クイックリンクオプション(アセット)との違い
クイックリンクオプションは、広告文の下にリンクを追加できる広告オプションです。
<クイックリンクオプションの構成要素>
- リンクテキスト
- 説明文
- URL
ユーザーがリンクテキストをクリックすると、該当のページへと直接遷移します。
カテゴリ補足オプションとの大きな違いは、以下の2点です。
- URLを追加できる
- リンクテキストの文言を自由に設定できる
カテゴリ補足オプションで追加できるのはテキストのみで、URLは追加できません。
また、カテゴリ補足オプションはあらかじめ用意されたカテゴリーを選択して、商品の特徴を記載します。
それに対し、クイックリンクオプションのリンクテキストは自由に設定することが可能です。
- Yahoo!スポンサードサーチでも広告表示オプションが利用できます。カテゴリ補足オプションはリンクなしのテキスト形式で仕様としてはテキスト補足オプションと同様ですが、カテゴリ補足オプションでは補足カテゴリーを選択することで、商材やサービスの情報を明確に整理して表示することができます。補足カテゴリーに当てはまらないものや、他社とは異なるサービスやメリットなどはテキスト補足オプションの利用が向いています。
カテゴリ補足オプションの3つのメリット
カテゴリ補足オプションの3つのメリットを解説します。
- 商品やサービスの特徴を端的に伝えられる
- ユーザーへの訴求力を高められる
- 費用対効果の向上が期待できる
メリット1:商品やサービスの特徴を端的に伝えられる
メリット1つ目は、商品やサービスの特徴を端的に伝えられるという点です。
短い語句で記載するので、説明文のみの場合よりもユーザーの目にとまりやすいというメリットがあります。
商品やサービスの特徴を端的に伝えられるので、クリック率の改善が期待できます。
メリット2:ユーザーへの訴求力を高められる
2つ目のメリットは、ユーザーへの訴求力を高められるという点です。
カテゴリ補足オプションを使うことで、広告文に記載している情報に加えて、自社商品やサービスの特徴を追加表示できるため、他の広告と差別化を図れるようになります。
また、広告の占有面積が増加するため、ユーザーへの訴求力が高まりクリックの増加が期待できます。
Yahoo!が2018年に実施した調査によると、カテゴリ補足オプションの使用によって、クリック率がPCでは24%、スマートフォンでは27%アップしたというレポートがあります。
メリット3:費用対効果の向上が期待できる
メリット3つ目は、費用対効果の向上が期待できるという点です。
カテゴリ補足オプションは追加料金なしで利用でき、クリック率改善が見込め、広告の品質改善による費用対効果の向上が期待できます。
- カテゴリ補足オプションでは他の広告表示オプションと同様、表示するだけなら広告費用を掛けずとも導入可能です。さらに、設定もカンタンなので試しに実装してみるのも良いでしょう。カテゴリ補足オプションを活用することで、広告内の情報量を増やすことができ、占有面積も広くなるので訴求力の向上、ひいてはクリック率の向上が期待できます。
カテゴリ補足オプション(アセット)の2つの注意点
カテゴリ補足オプションの2つの注意点を解説します。
- 設定しても表示されない場合がある
- 掲載基準や要件など細かい規定がある
注意点1:設定しても表示されない場合がある
注意点の1つ目は、カテゴリ補足オプションを設定しても表示されない場合があるという点です。
広告表示オプションが表示されるかどうかは、広告の品質によって決まります。
広告の品質は、以下の要素によって決定されます。
<広告の品質の決定要素>
- 推定クリック率
- 表示URLの過去のクリック率
- ランディングページの利便性
- 広告文と検索クエリーの関連性
- 広告が掲載される地域別の掲載実績(アカウント全体)
- インターネットユーザーの検索クエリー
- 各種デバイス(PC、スマートフォン、タブレット)での広告の掲載実績 など
参考:広告の品質について
「推定クリック率」とは、広告の過去のクリック数や表示数から推定されるクリック率です。
「表示URLの過去のクリック率」とは、広告に表示されているURLが、過去にどれだけクリックされたかという割合を指します。
「ランディングページの利便性」とは、最終リンク先に設定されているランディングページが、ユーザーにとって利便性が高いかどうかを評価する項目です。
このように、さまざまな要素から決定される広告の品質によって、広告表示オプションの表示可否が判断されます。
カテゴリ補足オプションについても、広告の品質が関係するので設定しても必ずしも表示されるとは限りません。
設定しても表示されない場合は、広告の品質を高める工夫をする必要があります。
注意点2:掲載基準や要件など細かい規定がある
注意点の2つ目は、掲載基準や要件など、細かい規定に準拠しなければならないという点です。
カテゴリ補足オプションを利用するには、以下の要件に準拠している必要があります。
- Yahoo!の広告掲載基準
- 補足カテゴリーごとの要件
- 使用できる文字・記号
詳細は後述しますが、上記の要件や基準を確認して設定する必要があります。
掲載が許可されなかった場合は要件を再度確認し、修正を繰り返して何度も出稿することが大切です。
- カテゴリ補足オプションの掲載でも広告審査が必須です。事前に広告掲載基準に目を通し、補足したい内容が各補足カテゴリーごとに規定された内容に満たしているかを確認したうえで設定を行いましょう。
カテゴリ補足オプション(アセット)の仕様・要件
カテゴリ補足オプションを利用するには、以下の仕様や要件を満たしている必要があります。
- 設定項目・文字数
- 使用できる文字、記号
- 掲載基準
- 補足カテゴリーごとの要件
それぞれの項目で規定が細かく設定されているので、1つずつ解説します。
設定項目・文字数
カテゴリ補足オプションの設定項目と文字数について、仕様を解説します。
項目 | 内容 |
---|---|
補足カテゴリーの種類 | 13種類から選択(日本語のみ) |
追加できる補足内容の文字数 | 1個につき25文字以内 ※カウント方法 全角および半角カナ:2文字 半角英数記号:1文字 |
設定可能な補足内容の数 | 最小:3個 最大:10個 |
使用可能な記号の数 | 同種の記号1つまで(引用符は2つまで可能) |
参考:カテゴリ補足アセット
<補足カテゴリー一覧>
- サービス
- タイプ
- 設備
- ブランド
- コース
- 学位プログラム
- 到着地
- おすすめのホテル
- 保険の保障
- モデル
- 周辺地域
- 番組
- スタイル
使用できる文字、記号
カテゴリ補足オプションで使用できる文字、記号について解説します。
<使用可能な文字種別>
ひらがな:全角
カタカナ:全角
英数字:全角、半角
スペース:半角
<使用可能な記号種別>
種別 | 記号 |
---|---|
カッコ | 【半角】() 【全角】() |
引用符 | 【半角】” ‘ 【全角】‘’`´ “ ” |
句読点 | 【全角】、。 |
中点 | 【全角】・ |
カンマ | 【半角】, 【全角】、 |
ピリオド | 【半角】. 【全角】. |
波形 | 【全角】から:〜(ユニコード:U+301C) 【全角】チルダ:~(ユニコード:U+FF5E) |
パーセント | 【半角】% 【全角】% |
アンパサンド | 【半角】& 【全角】& |
コロン・セミコロン | 【半角】: ; 【全角】: ; |
3点リーダー | 【全角】… |
ハイフン | 【半角】- 【全角】- |
計算記号 | 【半角】- + 【全角】+ - ± × ÷ = ≠ ∞ |
スラッシュ | 【半角】/ 【全角】/ |
疑問符・感嘆符 | 【半角】?! 【全角】?! |
その他 | 【半角】¥ @ # $ 【全角】¥ @ # ♯ |
ギリシャ文字 | 【全角】ΑΒΓΔΕΖΗΘΙΚΛΜΝΞΟΠΡΣΤΥΦΧΨΩ 【全角】αβγδεζηθικλμνξοπρστυφχψω |
キリル文字 | 【全角】АБВГДЕЁЖЗИЙКЛМНОПРСТУФХЦЧШЩЪЫЬЭЮЯ 【全角】абвгдеёжзийклмнопрстуфхцчшщъыьэюя |
句読点、中点、カンマ、ピリオドについては、使用数の制限はありません。
参考:カテゴリ補足アセット
掲載基準
カテゴリ補足オプションには以下のような掲載基準があり、基準を満たしていない場合は掲載されません。
- 1つの補足内容に、2つ以上の要素が含まれている場合
- 複数の補足内容が同一の場合
- 補足内容が、他表示オプションのテキストと同一の場合
- タイトル、説明文と補足内容が同一の場合
<NG例>
- 設備:
大浴場、レストラン、スパ・エステ (1つの補足内容にスパ・エステと2つの要素が入っているため) - 設備:
宴会場、宴会場、レストラン(補足内容「宴会場」が重複している)
補足カテゴリーごとの要件
補足カテゴリーごとに要件があるので、設定前に確認しておきましょう。
補足カテゴリー | 掲載基準 | 例 |
---|---|---|
設備 | 実在する建物や場所の設備 | OK例:会議室、プール、大浴場 |
ブランド | ファッションや製品のブランド名 | OK例:グッチ、シャネル |
コース | カリキュラム名 | OK例:日本文学概論 NG例:文学(カリキュラム名ではなく教科名のため) |
学位プログラム | 教科名 | OK例:英文学、経済学、社会学 |
到着地 | 実際の地名や観光地名 | OK例:東京タワー、パリ NG例:空港(地名・観光地名でないため) |
おすすめのホテル | ホテル名 | OK例:ABCホテル NG例:ビジネスホテル(ホテル名ではないため) |
保険の保障 | 保険の種類、保障内容(企業固有の商品名称はNG) | OK例:生命保険、火災保険、がん保険 NG例:ABC生命のあんしん保険 |
モデル | 車や製品などの具体的なモデル名(メーカー名はNG) | OK例:カローラ、レクサス NG例:マツダ、トヨタ |
周辺地域 | 地域名、エリア名(国名、都道府県名、スポット名はNG) | OK例:銀座、横浜 NG例:フランス、東京駅、大阪 |
サービス | 具体的なサービス名 | OK例:ホテル予約、整体マッサージ |
番組 | 具体的な公演、番組名 | OK例:白鳥の湖 NG例:バレエ |
スタイル | 商品やカテゴリーの実際のスタイル | OK例:長袖、半袖(トップスという商品カテゴリー内のスタイル) NG例:トップス、ボトムス(スタイルではなくカテゴリーのため) |
タイプ | 製品カテゴリーに存在するタイプ | OK例:ファンヒーター NG例:暖房器具 |
- カテゴリー補足オプションの値には、各補足カテゴリーごとに規定された内容以外は掲載できません。また、宣伝文句などは掲載できません。宣伝文句とは、補足内容に付加価値を付ける目的で付与される、本来不必要な形容詞や修飾語などをさします。また、補足内容に文章を掲載することや、補足内容をタイトル・説明文の代わりとして使用することもできないので要注意です。
カテゴリ補足オプション(アセット)の設定方法
カテゴリ補足オプションの設定方法を解説します。
<カテゴリ補足オプションを新規作成する手順>
- 管理画面から広告表示アセットを開く
- 補足カテゴリーを選択し、補足内容を3個以上記入する
- 「オプション一覧」のタブから「オプション作成・編集」をクリック
- 「作成」をクリックすると設定が完了
<作成したカテゴリ補足オプションと広告を関連づける手順>
- 管理画面から広告表示アセットを開く
左メニューにある「広告表示アセット」の下の「関連付け一覧」をクリック - キャンペーンタブか広告グループタブのどちらかをクリックし「関連付けを編集」→「カテゴリ補足アセット」を押す
- 「カテゴリ補足アセットを指定して配信」を選択し、広告グループに連携させたいカテゴリ補足アセットを選択
- 「設定」をクリックすると関連付けが完了
カテゴリ補足オプション(アセット)で商品・サービスの訴求力を高めよう
Yahoo!広告のカテゴリ補足オプションについて解説しました。
カテゴリ補足オプションは、検索広告の説明文の下に商品やサービスの特徴を追加できるオプションです。
Google 広告の構造化スニペットアセットに相当する機能です。
補足カテゴリーから選択し、語句を追加することで設定できます。
カテゴリ補足オプションを利用するには、Yahoo!の広告掲載基準や、補足カテゴリーごとの要件を満たしている必要があります。
仕様や要件が多いので、設定前に確認しておき、掲載不可になったとしても改善を繰り返しながら何度も設定することをおすすめします。
この記事を参考に、Yahoo!の検索広告でカテゴリ補足オプションを導入してみてください。