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オウンドメディアの成功事例10選 | 成功のポイントと失敗の原因を具体的に紹介
オウンドメディアを成功させるには、押さえておくべきポイントが多くあります。
単純にコンテンツを増やしていくだけでは求める成果につながりづらく、投資対効果が非常に悪くなるでしょう。
成功までの道筋が描けていない状態であれば、オウンドメディアの立ち上げ・運用に取り組むのはやめておくべきです。
この記事では、オウンドメディアの成功事例をご紹介しつつ、どうしたら再現性のある形でオウンドメディアを成功させることができるのかをおまとめします。
なお、この記事で紹介するオウンドメディアを成功させるポイントや失敗の原因は、下記の動画でも詳しく解説しています。
オウンドメディア運営に重要なポイントの理解を深めたい方は、ぜひあわせてご視聴ください。
オウンドメディアとは
オウンドメディア(Owned Media)とは「顧客と自社の接点を作るために自社で保有するメディア」です。
一般的にはブログのような記事をもつWebサイトを指しますが、オウンドメディアの明確な定義はありません。
広い意味では、ホームページ(コーポレートサイト)やSNSなどもオウンドメディアに含まれる場合があります。
ただし、今回の記事では「狭い意味でのオウンドメディア=記事などのコンテンツを提供しているブログ形式のメディアをオウンドメディア」と考えて説明します。
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BtoBオウンドメディアの成功事例5選
まずはBtoBオウンドメディアの成功事例をご紹介します。
- LANYブログ
- マツリカビジネスラボ
- LegalForce Column
- Resily Blog
- ムビサク
BtoBの成功事例に特化して解説した記事もございます。成功のポイントも合わせて解説しておりますのでぜひ参考になさってください。
LANYブログ:広告費ゼロで新規獲得リード数200件/月を実現
課題 | リード獲得 |
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施策 | ・業務委託、インターン生含めた効率的な制作体制の構築 ・顧客の声を起点としたコンテンツ制作 ・記事コンテンツを動画/ホワイトペーパー/メルマガ/ツイートに展開 |
成果・効果 | ・新規受注数が平均10件/月 ・サービス資料DL数が平均46件/月 ・ホワイトペーパーDL数が平均157件/月 ・「SEOといえばLANY」の第一想起・認知拡大に寄与 |
弊社、株式会社LANYは、創業から3年間広告宣伝費をほとんど使わずに、多くのリードを獲得してきました。リード獲得および案件受注の後押しになったのがLANYのオウンドメディア「LANYブログ」です。
現場でSEO支援を行うコンサルタントが記事の執筆・監修に携わり、経験にもとづいた独自性のあるコンテンツを届けているのが特徴です。
SEO経由での流入数を多く獲得しており、記事を読んでいただいた後に資料請求やメールマガジンの登録などをしてくださっています。
弊社が取り組んだ施策のポイントは後述の章で紹介いたします。
マツリカビジネスラボ:ホットリード数を150%に改善
課題 | 内製でSEOに取り組んでいたものの、リード獲得数が伸び悩んでいた |
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提供プラン | SEOコンサルティング |
成果・効果 | ・ホットリード数を150%に改善 ・社員の工数削減に貢献 ・コンテンツマーケティングも含めた包括的な施策のスピード展開 |
株式会社マツリカさまは、コンテンツマーケティングの一貫としてオウンドメディア「マツリカビジネスラボ」を運営しています。
LANYではSEOだけでなく、リード獲得をゴールに見据えたコンテンツマーケティングを包括的に支援いたしました。質の高い提案をスピーディーに実行しつつ、状況に応じて柔軟に施策を取捨選択して取り組むことで、短期間で成果が数字にあらわれています。
とくにホットリード数は成果が出ていないときに比べて約150%を達成しました。
LegalForce Column:セッション数を180%に伸ばし、CV数も140%達成
課題 | ・コラム記事から製品資料請求への導線の設計が弱かった ・SEO改善のリソースや知見が足りておらず、手詰まり感があった |
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提供プラン | SEOコンサルティング |
成果・効果 | ・目標のオーガニック経由コンバージョン数を140%達成 ・目標のオーガニック経由セッション数を180%達成 ・社内担当者のSEOスキルが上がった ・戦略設計などの上流工程に社内リソースを割けるようになった |
株式会社LegalOn Technologiesが運営する法務業務の発信メディア「LegalForce Column」をご支援させていただき、定量・定性ともに成果を出すことができました。
的確に効果が出る施策を優先的に実行したり、お客様を巻き込んで素早く施策推進をしたことで、スピード感を持って成果を出すことができたと思っています。
OKRブログ:ビッグキーワードで上位表示を獲得し、リード数も250%増加
課題 | ・オウンドメディア経由のリード数の増加 ・OKR関連サービスでの第一想起の獲得 |
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提供プラン | ・SEOコンサルティング ・記事作成代行 ・リスティング広告運用代行 |
成果・効果 | ・ブログ経由のリード数が250%増加 ・「OKR」単一キーワードで圏外→5位を獲得 |
株式会社Resily様が提供する目標管理ツール(SaaS)の認知拡大およびリード獲得を目的にした「OKRブログ」。
カスタマージャーニーに合わせたサイト設計および出口設計を行い、多くのコンバージョン数を積み上げることができました。
オウンドメディアのサイト構造として主流となっているトピッククラスターモデルで設計もしなおしたことで、最も評価を高めていきたい「OKR」単体のキーワードも伸ばすことができた事例です。
ムビサク:社員の確認工数を減らしつつ、セッション数は4.6倍に成長
課題 | ・当時の集客経路が広告用LPのみだった ・構成作成〜原稿作成を社員で対応するのが困難 ・フリーランスへの依頼は品質面に不安 |
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提供プラン | ・記事作成代行 ・キーワード戦略設計 |
成果・効果 | ・セッション数がサイト全体で4.6倍に成長 ・記事経由でCVも発生 |
アルファノート株式会社さまは、企業・法人を対象にアニメーション動画や映像の制作サービス「ムビサク」を提供する企業です。
これまでは広告用LP1枚のみで集客していましたが、長期的な集客を視野に入れ、オーガニック経由の流入を獲得できるようなSEOコンテンツの作成が急務となっていました。
過去の外注では1記事に4時間かかっていたものの、LANYにご依頼いただいてからは所要時間を30〜40分に短縮しつつ、海外の一次情報をもとにした質の高い記事を制作できるようになりました。
取り組み開始からセッション数はサービスサイト全体で4.6倍になり、コラムからの流入が全体の半分を占めるまでに成長しています。
BtoCオウンドメディアの成功事例5選
BtoCオウンドメディアの成功事例は以下の通りです。
- 森永乳業の通信販売
- Bizmates Blog
- オカネコマガジン
- Best One
- 施工管理 for MAGAZINE
森永乳業の通信販売:対策キーワードでの1位表示やCVR改善を実現
課題 | ・社内の各部署に情報が散らばっており、記事の正確性の担保が困難 |
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提供プラン | ・記事作成代行 ・キーワード戦略設計 |
成果・効果 | ・狙った対策キーワードでの1位表示 ・記事作成を通した社内ナレッジの集約 |
森永乳業株式会社さまは、乳製品や飲料などの製造・販売を手がけている企業で、通販事業の強化としてSEOを中心としたコンテンツマーケティングに取り組んでいます。
社内のナレッジを集約した「森永乳業の見解」という形で記事を制作できるようになり、信頼できる情報を発信するとともに、社内資料としても役立つコンテンツになっています。
また、商品ページの改善や記事へのディスクリプション追加などにも取り組み、CVRの向上も実現しました。
Bizmates Blog:オーガニック経由のセッション数が前年比500%を実現
課題 | ・自社のオウンドメディアの運営リソースが枯渇していた ・コンテンツに親身に向き合ってくれる会社を探していた |
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提供プラン | ・SEOコンサルティング ・記事作成代行 |
成果・効果 | ・オーガニック経由のセッション数が前年比500%を実現 |
ビジネス特化型オンライン英会話サービスを提供するビズメイツ株式会社様のオウンドメディア「Bizmates Blog」をご支援させていただき、大幅にセッション数を伸ばすことに成功しました。
ビズメイツの理念やポリシーをコンサルティングを行うメンバー全員で理解し、事業の魅力を記事として伝えることができているため、オーガニックセッション数だけでなく、その先のコンバージョン数も伸ばすことができています。
オカネコマガジン:YMYL領域で半数以上の記事が上位表示
課題 | コンテンツ制作のリソースが不足 |
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提供プラン | 記事作成代行 |
成果・効果 | 制作した記事の半数で上位表示を獲得 |
株式会社400Fは、お金の悩みをもつユーザーと悩みを解決する専門家をマッチングする「オカネコ」を運営する企業です。「オカネコ」への集客施策として、「オカネコマガジン」でお金に関するコンテンツを発信しています。
専門性を求められる領域であるため、LANYではお金に関する記事作成経験があったり、FPをはじめとした資格をもっていたりするライターやディレクターをアサインし、情報の正確性を担保しました。
さらに、一次情報に基づく正確な情報をそのまま記載するのではなく、ユーザーが内容を理解しやすいように図解作成やデータの再集計といった「適切な加工」を行い、正確かつ読みやすい記事作成にこだわっています。
その結果、3ヶ月の期間に執筆した記事のうち公開されている記事の約半数で1ページ目に表示できました。
Best One:既存の集客力を活かしたSEO/UX改善でCV数を184%に成長
課題 | サービス成長のために、SEO施策の量と質を同時に上げる必要があった |
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提供プラン | オウンドメディア運営代行 |
成果・効果 | ・セッション数は161%増加 ・CV数は184%増加 |
株式会社オールアバウト様が運営する「Best One」のオウンドメディア運営代行を実施し、圧倒的な施策数によってCV数を184%改善しました。
すでにセッション数が多いWebサイトであったため、SEO改善はもちろん、UX施策にも踏み込んで施策を実施しています。セッション数以上にCV数の伸びが大きく、売上により近い効果を実現できました。
また、施策の効果検証に力を入れ、プロジェクト終了後もインハウスで運営を継続できるように、施策のノウハウや敗因などをマニュアルに落とし込んで共有させていただいたのもこちらの事例のポイントです。
施工管理 for MAGAZINE:オーガニック流入が1.5倍に成長
課題 | SEO記事のパフォーマンスを改善したい |
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提供プラン | 記事作成代行 |
成果・効果 | オーガニック経由のセッション数が150%増加 |
株式会社夢真が運営する「施工管理 for MAGAZINE」は施工管理の転職・キャリアアップに関する情報を発信するメディアです。
施工管理のジャンルでは資格に関するキーワードの対策が求められ、「合格率」「難易度」という2つのキーワードを1記事で対策する必要がありました。そこで、複数の検索意図を網羅できるよう綿密な調査をもとに記事作成を行いました。
さらに、膨大な数の記事が公開されており、カニバリゼーションも多く見られていました。そのため、新規記事だけでなく記事統合やリライトをご提案し、最適なコンテンツ作成を提供しました。
その結果、オーガニック経由のセッション数が150%増加しました。
オウンドメディアを成功させるためのポイント
オウンドメディアを成功させるためには、次の9つのポイントを押さえましょう。
- 明確な目的を設定する
- 適切な戦略を設計する
- 効率的な体制・業務を設計する
- 多くの人を巻き込んで運営する
- コンテンツ企画をお客様視点にする
- コンテンツに戦略を持たせる
- 出口設計を最適化する
- 定量的な指標で成功を測ろうとしすぎない
- 愛を持って取り組める人材を配置する
それぞれご説明します。
明確な目的を設定する
成功しているオウンドメディアには、明確な目的が設定されている場合が多いです。
オウンドメディアを開始する際のよくある流れとしては、「広告を用いて集客をしていたものの、競合性が高まりCPA(獲得コスト)が悪化してきたので、オーガニック経由でもトラフィックを集めたい」などが多いです。
しかし、上記のような “雰囲気” だけでオウンドメディアを始めると失敗します。
オウンドメディアを伸ばすことで次のようないいことがあります。
- 見込み顧客の獲得
- 認知拡大
- 採用ブランディング
自社はどのような目的の元、どのようなオウンドメディアを立ち上げるのかを検討すべきです。
見込み顧客の獲得を目的とする場合と、採用ブランディングを目的とする場合では、オウンドメディアの在り方が大きく異なります。
明確な目的があるからこそ、筋の良い戦略が立てられるのであって、目的なくして成功することはまずありません。
まずは、何のためにオウンドメディアを立ち上げるのかの目的設定を丁寧に行いましょう。
適切な戦略を設計する
明確な目的を定めたら、その達成に向けた戦略を設計しましょう。
戦略は、「誰に、何を、どのように伝えていくのか」を考えるのが良いと思います。
- 誰に:ターゲット
- 何を:コンテンツ
- どのように:集客経路など
たとえば、LANYの本オウンドメディアのターゲットとコンテンツ(提供するもの)は、下記としています。
メディアコンセプトとして言語化しておくことで、オウンドメディアに関わる人全員の目線を合わせることができます。
ターゲット箇所は、顧客インタビューなども行いながら、下記のような詳細なペルソナを設計するのも有効です。
誰に、何を提供したいかが定まれば、それをどのようにその方々に届けていくかを考えましょう。
SEO経由で届けたいのか、SNSやメルマガ経由で届けたいのかによっても、コンテンツの作り方は変わってきます。
LANYの場合には、SNSやメルマガを通して見込み顧客に届けていきたい想いが強いので、下記のような方針のもとでコンテンツを作成しています。
具体的なオウンドメディア戦略の考え方は、下記の記事にまとめてありますので、ぜひそちらも合わせてお読みいただけますと幸いです。
効率的な体制・業務を設計する
体制と業務も初期段階から設計しておくことで効率的なオウンドメディア運営ができるため、おすすめします。適切な体制が組めていないと、中長期で運用し続ける必要のあるオウンドメディアを成功させることはできません。
というのも、コンテンツが関わる業務で「中身」を効率化しようとすると成果が出なくなります。ChatGPTなど生成AIも流行していますが、コンテンツの本質である「中身」は、人間が丹精込めて作るべきです。
しかし、1つの記事を作成するだけでも、意外と多くの専門家の力が必要になったりしますし、効率よくコンテンツ制作を進めていくためには、雑多な業務をなるべく減らす(切り出す)必要も出てきます。そこで重要なのが体制と業務の設計です。
実際、LANYではコンテンツの中身にリソースを投下できるように、体制や業務を徹底的に効率化したのが成功につながったと思っています。
LANYのオウンドメディアの体制は、下記のようなイメージです。
なかでも、次のような業務をデザイナーや制作担当、業務サポートの方に手伝ってもらいながら効率化しています。
- 記事の入稿業務
- 図解の作成
- アイキャッチ画像の作成
- 誤字脱字等のチェック
- 公開設定
他にも多くの部分でサポートをいただいておりますが、要はコンテンツを作る担当者がコンテンツの中身にだけ集中できる環境にすることが重要です。そのため、それぞれの方の役割と業務を明確に決めるようにしましょう。
このように、オウンドメディア運営では「オペレーショナルエクセレンス」を達成することで成功確度が高まると信じておりますので、ぜひ皆さんもオペレーション部分を徹底的に効率化していきましょう。
なお、LANYでは、オウンドメディア立ち上げコンサルティングや運用代行、インハウス化支援も行っていますので、適切な戦略・体制・業務が設計できずにお困りの場合には、ぜひお気軽にご相談ください。
多くの人を巻き込んで運営する
オウンドメディアを成功させるには多くの人を巻き込んで運営する必要があります。
体制・業務の箇所でもお伝えしたとおり、1つのコンテンツを作るには非常に多くの人の協力が必要です。
特にBtoB領域でオウンドメディアを展開していく場合には、その道の専門家にコンテンツのエッセンスを制作してもらう必要も出てくるため、どれだけ専門家(他の業務をメインで行っている社員など)の協力を獲得できるかが成功のカギとなります。
LANYでは、”共創” と呼ばせていただいておりますが、多くの人を巻き込めれば、非常に質の高いコンテンツを作ることができ、目的達成に近づけることができるでしょう。
その際のポイントは次のようなものです。
- 上位レイヤーにオウンドメディアの目的や意味を理解してもらう
- 他部署のメンバーの工数をリスペクトしながらいただく
- 社内にモメンタムを作る
オウンドメディアは定量的な成果が測りづらいので、トップダウンで行うのが本当は良いです。最低でも経営レイヤーなどの上位レイヤーに何のために行っていて、どのような意味合いがあるのかを理解してもらう必要があります。
特に、SEOは成果が出るまでに時間がかかることを理解してもらう必要があるため、下記の記事も参考にぜひ社内の合意を取っておきましょう。
また、他部署のメンバーの工数をいただく際には、きちんとリスペクトをした上で協力してもらえるようにすべきです。
LANYの記事作成では、「編集会議」と称して、社員の方々に15分〜30分ほど時間をいただき、事前準備等を特にしてもらわない形で記事制作に協力してもらうことが多いです。
他社員の方の貴重な時間を無駄にすることなく、エッセンスをコンテンツに取り入れさせていただくことで、より良いコンテンツが作れて、成功に近づきます。
最後にモメンタム(勢い)を作るために、小さな成果も社内全体に共有したり、成果に対して協力してくれた方々への感謝を伝えていきましょう。
コンテンツ企画をお客様視点にする
ターゲットに刺さるコンテンツにするためには、ターゲットの声を大切にすべきです。
LANYでは、コンテンツ企画をお客様の声を元に作成することが多いです。
下記のように、お問い合わせや商談、CSなど、お客様接点となる場面から、コンテンツのネタとなるようなアイデアを貯めて行っています。
お客様視点でコンテンツを作ることで、SEO経由の流入は獲得しづらくなりますが、見込み顧客に刺さるコンテンツを提供することができます。
オウンドメディアの目的次第かと思いますが、LANYは「困った時の第一想起」を目指しているので、見込み顧客が知りたい情報を深いレベルで提供することが重要です。
結果的に、お客様視点のコンテンツは閲覧数自体は伸びないものの、受注につながりやすい質の高いリード獲得に寄与しています。
コンテンツ企画をする際には、各種ツールや競合情報だけではなく、お客様の声も起点にしてみてください。
コンテンツに戦略を持たせる
お客様視点のコンテンツにも関わりますが、提供するコンテンツに戦略性を持たせたことも、LANYブログの成功要因の一つです。
なかでも、認知用のコンテンツと教育用のコンテンツをバランスよく作成して行ったのが効果的でした。
上記のように、新規リードの獲得目的のコンテンツと、既存リードのナーチャリング目的のコンテンツは種類が大きく異なります。
お客様の声視点のコンテンツをナーチャリングに使い、SEO起点(需要起点)のコンテンツを新規獲得に使うのが良いです。
コンテンツそれぞれにも意味や目的を持たせて作成していくことで、オウンドメディア全体として目的達成に近づけていくことができるでしょう。
出口設計を最適化する
記事を読んでもらった後に、読者にどのような行動を起こしてもらいたいかによって、適切な出口を置くようにしています。
LANYブログの場合、最終目的は「案件受注」ですが、記事を読んでいきなり「LANYにお願いしてみよう」とはならないはずです。
タイミングも重要になるため、将来的にSEOコンサルティングや記事制作、オウンドメディア運営をどこかにお願いしようとなったタイミングでLANYが第一想起(一番最初に思い出してもらえること)になっていることを目指しています。
だからこそ、サービス資料やお問い合わせの導線を強化するのではなく、メルマガ登録や記事ごとに適したホワイトペーパーのダウンロード、もしくは見ていただきたい事例記事など、それぞれ出口を設計しています。
定量目標を追いかけているとその目標からブレークダウンした出口しか配置できないかと思いますが、定量目標がなければそれぞれごとに適切な出口が置けるはずです。
出口の設計に工夫をあまりしてこなかった場合であれば、成果に直結するところになるので、ぜひ再設計してみてください。
定量的な指標で成功を測ろうとしすぎない
オウンドメディアは、定量的な指標で成功を測りすぎない方が良いと考えています。
定量目標を置いてしまうと、次のようなことが起こり得ます。
- 成果が出る前に撤退を考えてしまう
- 数字を作るために、本来の目的から外れたコンテンツを作ってしまう
- 担当者のモチベーションが下がる
さらに、定量指標では見えてこない大きな効果があるため、定量的な観点だけで判断していると、意思決定を間違えることが多いです。
たとえば、多額の金額をかけてオウンドメディアを立ち上げたもののの、Googleアナリティクスで確認するとほとんどオウンドメディア経由のコンバージョンが獲得できておらず「大失敗」とされるケースがあります。
実際にはアシストコンバージョンと呼ばれる間接コンバージョンが発生していたり、BtoBであれば「第一想起」に寄与しているなど、数字では見えづらい大きな成果があることが多いです。
もちろんビジネスとして投資をするので、下記のようなフェーズごとのKPIを策定することはあります。
ただし、オウンドメディアの目的を定量目標へ完璧に落とし込む部分は至難の業です。定量的に計測できるアトリビューション指標などを追いかけるのは有効ですが、仕事のための仕事になりかねません。
したがって、もし社内で合意が取れているのであれば、戦略からぶれない形で “あえて定量目標を置かずに” オウンドメディアを作り進めていくのがおすすめです。
実際にLANYも「定量目標は設定しない」「行動目標を設定し、仕組み化して運用しきる」という置き方にしています。
そうすることで、変に数字を作りに行くために戦略をブラすことなく、自分たちが思い描くオウンドメディアを作り切ることができるようになるでしょう。
実際、LANYブログでは数字も後からしっかりついてきたため、定量目標を置かない戦略は非常に有効だったと思います。
愛を持って取り組める人材を配置する
オウンドメディアを成功させるために一番重要なのが、「愛を持って取り組める人材を配置すること」だと考えています。
世の中の成功しているオウンドメディアを見ると、愛を持っている編集長が存在していることが多いです。
ここまで説明してきた下記などは、オウンドメディアの成功を信じて、愛を持てていなければ実行できないでしょう。
- 多くの人を巻き込んで運営する
- 定量的な指標で成功を測ろうとしすぎない
誰よりもオウンドメディアの成功を信じて、本気で運用し切れる担当者を配置することで、その成功確率は飛躍的に大きくなります。
だからこそ、スキルや経験のある人を任命するよりも、挙手制で「やりたい」といった人をアサインするのもおすすめです。
愛を持って取り組める人材がいれば、正直あとは間違ったことさえしなければ結果はついてきます。
ぜひオウンドメディアに愛を持って取り組める人を見つけて、アサインしましょう。
オウンドメディアが失敗する原因
オウンドメディア運営に取り組む企業は多いものの、全てのオウンドメディアが成果を出せるわけではありません。
オウンドメディアに失敗するパターンでよく見られる原因は、次のようなものです。
- コンテンツ作成を外部に丸投げしている
- コンテンツを作って終わりになっている
- スマートな戦略はあるが、愛がない
それぞれ簡単に紹介します。
コンテンツ作成を外部に丸投げで作っている
オウンドメディアを始める場合に、外部の専門家に依頼しようと考える方が多いです。
LANYもオウンドメディアの立ち上げや運用代行を行っているため、非常に多くのお客様からご依頼をいただくのですが、丸投げをしようと考えている場合には成功させるのが難しいです。
オウンドメディアでは、SEOやCRO、記事制作などの専門性が必要になるため、外部パートナーの協力を得た方が成功確度やスピードは速くなります。
しかし、外側の専門性はあくまでも「中身のコンテンツ」をよりよく届けるためのおまけでしかありません。
中身をよくすることができなければ、外側の専門性をどれだけ頑張っても、思い描くような成果は出ないでしょう。
だからこそ、丸投げではなく「共創」が重要になると考えており、実際にLANYでは丸投げは基本的にお断りしております。
成功させるためには一定社内リソースが必要であることを理解し、多くの人で作り上げていくことを大切にしましょう。
コンテンツを作って終わりになっている
オウンドメディアは、作って終わりだと成果が出ません。実際の反響をみながら改善を繰り返していく必要があります。
大企業のオウンドメディアあるあるとして、一度作ったものを柔軟に改善していくことができず、作ったはいいものの成果が全く出ないケースが多いです。
本来であれば、次のような改善を定常的に行うべきでしょう。
- 記事のリライト
- コンバージョン導線の最適化
- 記事間の内部リンク調整
- 可読性の向上のための画像挿入や記事装飾の改善
一度作った記事をそのまま放置していては成果につながらないため、適切な運用を業務として組み込んでおくことが大切です。
スマートな戦略はあるが、愛がない
成功までのスマートな道筋(戦略)が描けていても、それを愛を持って泥臭く推進できなければ絶対に成功しません。
オウンドメディアで難しいのは「スマートな戦略立案」ではなく、「泥臭い推進」だと考えています。
正直、オウンドメディアの戦略を企画するのはそこまで難しくありません。細かいSEOやCROといった戦術レベルの話であれば専門家の知見が有用ですが、戦略レベルでは「自分たちの顧客にとって有益な情報を提供しよう」くらいで良いです。
とにかく難しいのは「推進」なので、愛を持って周りを巻き込みながら、泥臭く動かせる人の存在が重要になります。
戦略を立案して力尽きるのではなく、愛を持って推進できるようにしましょう。
オウンドメディアを成功させるなら、LANYにご相談ください!
ぜひこの記事で紹介したポイントを意識しながら、オウンドメディア運営を成功させていただけると嬉しいです。
なお、LANYでは本記事でご紹介させていただいたような成功するためのポイントを踏まえて、お客様のオウンドメディアを成功に導くコンサルティングを提供しております。
下記のように幅広いプランをご提供しており、お客様の課題に合わせて適切なプランもご提案させていただければと思いますので、まずはお気軽にご相談くださいませ。
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