CTR(クリック率)とは?計算式や平均値、改善方法を解説

CTR(クリック率)とは?計算式やWeb広告/SEOの平均CTRを解説

広告運用やSEOを行うなかで避けて通れないのがCTR(クリック率)の改善業務です。CTRとは、広告やSEOコンテンツがクリックされた回数を表示回数で割った数値のことを指します。

クリック率が低いと、工数に対し自社サイトへの流入が少ないため、改善が必要であることがわかります。しかし、広告運用やSEOをはじめたばかりの人の場合、CTRについてあまり理解できておらず、どのように活用すればよいかわからない方もいるでしょう。

本記事ではCTRの計算式や低い場合の改善方法について解説します。CTRの平均値も紹介しているので、自社の広告運用やSEOの現状把握にご活用ください。

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広告運用コンサルタント

尾崎 穂波

大手広告代理店にてリスティング広告やディスプレイ広告、YouTube、Meta広告の運用を中心に従事。
LANYでは広告運用からLPOまでの一気通貫での改善を担当し、成果につながる戦略的なサポートを提供。

目次

CTR(クリック率)とは?

CTRは「Click Through Rate(クリック率)」の略で、広告やコンテンツが表示された回数に対し実際にクリックされた割合を示す指標です。

数値が高いほど、多くのユーザーが広告に関心をもってクリックしていることがわかります。

CTRは媒体によって、以下のように定義が異なります。

マーケティング手法CTRの定義
Web広告リスティング広告やディスプレイ広告で広告が表示された回数のうち、クリックされた回数の割合
SEO検索画面に表示された回数のうち、クリックされた回数の割合
LP(ランディングページ)や記事コンテンツLPや記事コンテンツが表示された回数うち、CTAがクリックされた回数の割合

それぞれの定義を把握し、CTRをモニタリングすることでクリエイティブや記事コンテンツの改善点を見つけられます。

CTR(クリック率)の計算式

CTRは以下のような数式で定義されます。

ただし、媒体ごとで計算に使われる数値が異なるため、以下で計算式や計算例を詳しく紹介します。

Web広告の場合

Web広告のクリック率の計算式は、以下のとおりです。

CTR = 広告のクリック数 ÷ 広告の表示回数(インプレッション数)×100

計算例として、ディスプレイ広告で20,000回表示されて100回クリックされた場合、CTRは以下のようになります。

100回 ÷ 20,000回 × 100 = 0.5%

CTRが高いほど広告文やクリエイティブがユーザーの興味のある内容になっていると判断できます。

SEOの場合

SEOのクリック率の計算式は、以下のとおりです。

CTR=記事のクリック数 ÷ 検索結果画面の表示回数 × 100

たとえば「Web広告 始め方」というキーワードで検索結果に1,000回表示され、100回クリックされた場合、CTRは以下のようになります。

100回 ÷ 1,000 × 100 = 10%

SEOのクリック率は、Google Search Consoleを使うことで、検索語句ごとのCTRを確認できます。

ランディングページ(LP)や記事コンテンツの場合

ランディングページ(LP)や記事コンテンツのクリック率の計算式は、以下のとおりです。

CTR = CTAのクリック数 ÷ CTAが表示された回数 × 100

計算例として、ブログ記事内のCTAボタンが1,200回表示され、60回クリックされた場合のCTRを求めてみましょう。

60回 ÷ 1,200回 × 100 = 5%

よってCTRは5%になることがわかります。

ランディングページ(LP)や記事コンテンツの場合、アクセスしたユーザーがどれだけ次のアクションに進んでいるかを把握できます。

CTR(クリック率)とCVR(コンバージョン率)の違い

CTRと混同されやすい言葉として、CVR(Conversion Rate)があります。

CVRは広告や検索結果のURLをクリックしたユーザーのうち、コンバージョン(CV)に至ったユーザーの割合を示す指標です。

LPや記事コンテンツで入力フォームから資料請求や問い合わせ、ホワイトペーパーのダウンロードなどを完了させたときにCVがカウントされます。

対して、CTRはあくまでもクリックボタンを押した人の割合であり、その後の行動までは考慮されていません。

たとえばユーザーがLPのCTAボタンをクリックし、エントリーフォームを入力している最中に離脱したとしましょう。この場合CVは発生しませんが、クリック数はカウントされるためCTRとCVRの数値は異なります。

それぞれ指標の意味や計算に必要な数値が異なるため、適切に扱えるようにしましょう。

CTR(クリック率)の平均値

CTR(クリック率)の平均値を以下の2つに分けて紹介します。

  • SEO
  • 検索広告・ディスプレイ広告

どれくらいのCTRを目安に運用すればよいか知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

SEOの場合

SEOでのCTRは主に検索結果の表示順位によって異なります。検索順位ごとのCTRを表で見てみましょう。

検索順位PCモバイル
1位47.6%43.8%
2位12.9%14.3%
3位8.9%7.41%
4位5.3%4.6%
5位3.9%3.6%
6位3.0%2.9%
7位2.7%2.4%
8位2.4%2.0%
9位1.8%1.8%
10位1.9%1.9%

参考:Google Organic CTR History

PCとモバイル両方ともに上位のコンテンツのほうがCTRが高い傾向にあります。

リスティング広告のCTR(クリック率)と目安

検索広告とディスプレイ広告のCTRは広告の業種によって異なります。業種ごとの検索広告とディスプレイ広告のCTRは、以下のとおりです。

業種検索広告ディスプレイ広告
擁護団体4.41%0.59%
自動車4.00%0.60%
B to B2.41%0.46%
カスタマーサービス2.41%0.51%
出会い系6.05%0.72%
eコマース2.69%0.51%
教育3.78%0.53%
求人サービス2.42%0.59%
金融・保険2.91%0.52%
健康・医療3.27%0.59%
家庭用品2.33%0.49%
産業機器の保守サービス2.61%0.50%
法律2.93%0.59%
不動産3.71%1.08%
技術2.09%0.39%
旅行・接客業4.68%0.47%

上記の数値をグラフにしたものを以下で紹介します。

参考:Word Stream|Google Ads Benchmarks for YOUR Industry [Updated!]

CTRは業種以外にも広告を配信するデバイスや掲載順位などで変わります。変動する要因が複雑かつ要素が多いので、CTRの目安はどの数値も決して正しいとは言い切れません。

上の表に記載されている数値もあくまでも参考として扱いましょう。

ディスプレイ広告のCTRが検索広告より低くなる理由

ディスプレイ広告は検索広告よりCTRが低くなる傾向があります。理由は、ディスプレイ広告と検索広告ではリーチできるユーザー層が異なるためです。

検索広告の場合、特定のキーワードを検索した人に対し、そのキーワードに関連した広告を表示できます。キーワードを検索した人は悩みの解決に向けて行動しているので、ターゲットにあった広告を提示することで、興味をもってもらいやすく、クリックされやすい傾向にあります。

一方で、ディスプレイ広告はブログなどのWeb上のページや動画、アプリなどを使用しているときに表示される広告です。商品・サービスの購入意欲がないユーザーにも表示されるため、CTRが低くなる傾向にあります。

CTR(クリック率)の重要性

CTRは広告文や記事タイトルの見直しなどに活用できる指標のため、広告運用やSEOに欠かせません。

数値が低い場合、ターゲットにあった魅力的な広告や記事タイトルを作成できていないおそれがあります。

CTRを分析しクリエイティブや広告見出しを改善することで、よりユーザーに興味をもってもらいやすい広告や記事コンテンツを作成でき、集客につなげやすくなるでしょう。

また、Google 広告やYahoo!広告では、CTRが広告の掲載順位を決めるための広告ランクに影響します。

広告ランクの算出に使用される広告の品質の評価項目に、推定クリック率があるためです。

推定クリック率は、広告が表示されたときにクリックされる確率を推定した値です。広告媒体が推定クリック率を求める際、過去のCTRも参考に算出されるため、広告ランクを高めるにはCTRを向上させる必要があります。

広告や記事コンテンツの改善をしたい方や、広告ランクを向上させたい方は、必ずCTRをチェックして運用しましょう。

CTR(クリック率)を高める改善方法

CTRの改善方法を以下4つの媒体に分けて紹介します。

  • 検索広告
  • ディスプレイ広告
  • SEO
  • LP

自社で利用している媒体の改善方法を確認し、対策してみましょう。

検索広告の場合

検索広告におけるCTRの改善方法は、以下の5つです。

  • 検索語句(検索クエリ)と広告文の関連性を高める
  • 広告文を見直す
  • 広告文でのアピールポイント(訴求内容)を変える
  • ターゲットを絞り込む
  • 検索結果での表示を目立たせる
  • 広告が出稿されている検索クエリを確認する

検索広告を利用している方は、ぜひ参考にしてください。

検索語句(検索クエリ)と広告文の関連性を高める

ユーザーが検索する語句(検索クエリ)が広告文に含めるとクリックされやすい傾向があるため、必ず記載し関連性を高めましょう。

できるだけ多くの検索語句と関連性をもたせるには、Google 広告のキーワード挿入機能や、Yahoo!広告のアドカスタマイザーを活用することをおすすめします。

キーワード挿入機能とは、ユーザーの検索したキーワードに沿った広告タイトルを自動で表示できる機能です。たとえば「ラーメン専門の通販サイト」という広告文の「ラーメン」にキーワード挿入機能を用いた場合、以下のように広告が表示される可能性があります。

ユーザーが検索した語句表示される広告文
味噌ラーメン味噌ラーメン専門の通販サイト
博多ラーメン博多ラーメン専門の通販サイト

一方でYahoo!広告のアドカスタマイザーとは、広告のテキストに事前に登録した文字や数値をキーワードにあわせて自動で挿入できる機能です。

たとえば「○○の通販サイト-最大△△%割引」という広告で「○○」と「△△」の部分にアドカスタマイザーを挿入した場合、次のような広告を作成できます。

スクロールできます
○○に設定したキーワード△△に設定したキーワード作成される広告文
味噌ラーメン30味噌ラーメンの通販サイト-最大30%割引
冷凍餃子20冷凍餃子の通販サイト-最大20%割引

ユーザーの検索語句にあわせてキーワードが自動で表示されます。

参考:広告文のキーワードの挿入機能について

参考:アドカスタマイザーについて

広告文を見直す

ユーザーは広告文を見てクリックするかを決めることが多いため、興味がわくような訴求ができるよう見直しましょう

できるだけ多くの人の目に留まる広告文を作成するには、競合の広告文も分析し、差別化するのが大切です。

数字や記号を用いたり、「限定」「特典」のような文言を記載したりすることで、広告が目立ちやすくなります。

広告文の具体例は以下のとおりです。

  • 副業で月10万円 -ブログで稼ぐ5つの方法を紹介
  • 顧客満足度99% -サービス品質向上の3つのコツ
  • 【先着20名限定】- 商品Aを半額で提供!

数値を入れることで「どれくらい効果があるのか」「いかに貴重な機会か」が明確になります。ユーザーの印象に残りやすくなり、CTRの改善につながります。

ただし、自社商品の強みと広告タイトルの内容が乖離しないように気をつけましょう。

広告文でのアピールポイント(訴求内容)を変える

検索キーワードを含めたうえで、訴求内容の切り口やアピールポイントを変えてみることも効果的です。

アピールポイントをずらしてCTRを上げるには、ユーザーの検索意図に適した訴求内容を再度検討しましょう。

たとえば「ヘッドホン 音質」で検索しているユーザーであれば「高音質のヘッドホンが欲しい」という意図が予測できます。

よって高音質のヘッドホンであることをアピールした広告を出稿すれば、CTRの改善につながる可能性があります。

ユーザーにあった広告文を作成するために、まずはユーザーが何に困っていて、何を求めているのかを考えましょう。
検索意図を予測したら、自社製品やサービスの強みを考慮して広告文の作成をしてください。

ターゲットを絞り込む

想定していないターゲットに広告が配信されている場合、CTRが低くなるためターゲットの絞り込みが大切です。
たとえば、20代の男性に向けて、女性用の化粧品の広告を配信してもクリックする人は多くありません。クリックしたとしてもターゲットにとって興味のない商品の可能性が高く、離脱されてしまいます。

CTRを向上させるには、広告をクリックした人たちの属性や趣味趣向に関するデータを活用して、ターゲットを絞りましょう

広告を作り直すために、地域・性別・年齢・興味などでターゲットを絞り込みます。ターゲットを絞り込んだら、どのような切り口にすればクリックされやすくなるのかを考えて、広告文を作成しましょう。

特定のターゲットに向けて広告を配信したい場合「【30代女性向け】~」のように文頭に記載するのもひとつの手です。ターゲットの目に留まりやすくなり、クリックされる可能性が高まります。

検索結果での表示を目立たせる

検索結果で自社の広告が表示された際により目立つようにするために、広告アセット(表示オプション)を活用しましょう

広告アセットは検索広告の下に情報を追記できる機能です。

商品についてより詳しく紹介できるだけではなく、表示範囲が大きくなるため、ユーザーの印象に残りやすい広告を作成できます。

広告アセットには以下のような種類があります。

スクロールできます
広告アセットの種類概要
サイトリンクアセット広告で設定しているURL以外に、特定のリンクを追加できる機能
コールアウトアセット説明文のあとに短文で追加情報を挿入できる機能
構造化スニペットアセット特定のカテゴリに関する情報を追記できる機能
価格アセット取り扱っている商品・サービスの名前や金額などを追記できる機能
画像アセットモバイル端末で検索広告に画像を追加できる機能

広告ランクを算出する際にも広告アセットが考慮されるため、できるだけ多く設定しましょう。

参考:アセットについて

なお、以下の記事で広告アセットについて詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

広告が出稿されている検索クエリを確認する

広告が出稿されている検索クエリを確認し、必要に応じて登録や除外をしましょう。

クリックされやすい検索クエリはキーワードに追加し、関連性の低い検索クエリは除外キーワードに設定することで広告キャンペーン全体のCTRを改善できます。

検索広告で新しくキーワードを見つける際は、マッチタイプを活用しましょう。

マッチタイプは指定したキーワードの類似度に応じて、広告配信の対象となる検索クエリの範囲を決められる仕組みのことで、以下3つのタイプがあります。

マッチタイプの種類概要
完全一致登録したキーワードと検索キーワードがまったく同じ意味または意図の検索キーワードに対して、広告が配信される
フレーズ一致登録したキーワードと同じ意味の内容・同じ解釈ができる検索キーワードに対して広告が配信される
インテント マッチ(部分一致)ユーザーの検索キーワードが登録したキーワードと関連する場合、広告が配信される

参考:キーワードのマッチタイプについて

インテント マッチやフレーズ一致を選ぶと、幅広い検索クエリで配信でき、多くのユーザーにリーチできます。
ただし、想定した検索意図と違う検索クエリでも広告の出るおそれがあるため注意が必要です。

たとえば、「ヘッドホン 価格」を部分一致でキーワード設定すると「スピーカー 安い」の検索でも広告が配信される場合もあります。

スピーカーが欲しい人にヘッドホンの広告を掲載しても、広告をクリックする人やスピーカーを購入する人はほとんどいません。
「スピーカー 安い」で検索したユーザーが広告をクリックした場合、すぐ離脱されるおそれがあり、ムダな広告費が発生することになります。

クリック率の低下を抑えるには、検索クエリを確認し、除外キーワードの設定やマッチタイプの変更を行いましょう

マッチタイプについては下記でも詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

ディスプレイ広告の場合

ディスプレイ広告のCTRを改善する際は、以下の方法を試してみましょう。

  • クリエイティブを見直す
  • ターゲティング機能を活用する
  • 幅広い種類の広告を試してみる
  • 端末ごとに最適な広告を用意する

ディスプレイ広告のCTRが伸び悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

ディスプレイ広告のCTRを高める方法は、以下の記事でも紹介しているので、あわせてお読みください。

クリエイティブを見直す

CTRが低い場合、ターゲットに刺さりづらいクリエイティブになっている可能性があるため、見直しましょう。クリエイティブとは広告に用いるテキストや動画・画像など制作物全般を指します。

クリエイティブの見直しではターゲットを再考し、キャッチコピーやデザインなどを変更して出稿します

効果的なクリエイティブを見つけるには、さまざまなパターンを用意し、ABテストを実施しましょう。

ABテストとは、複数のパターンを同時に比較し、成果の得られやすいほうを採用する検証方法です。

ABテストを実施するとどのようなクリエイティブがクリックされやすいか具体的に把握でき、ノウハウを蓄積できます。

キャッチコピーや訴求内容、文字サイズなどを変更したクリエイティブを多数用意し、CTRされやすい広告のパターンを見つけましょう。

ターゲティング機能を活用する

Google 広告やYahoo!広告にあるターゲティング機能を活用することで、ニーズのあるユーザーのみに絞って広告を配信することが可能です。

自社商品やサービスに興味のあるユーザーのみに広告を配信すれば、興味のないユーザーに表示されにくくなりCTRが改善します。

Google広告には以下のようなターゲティング機能があります。

Google広告のターゲティング機能概要
ユーザー属性年齢や性別、年収などによる絞り込み
購買意向の強いセグメントアパレルやソフトウェアなど、ユーザーが購入を検討している商品・サービスによる絞り込み
アフィニティセグメントスポーツや旅行などユーザーの興味・関心による絞り込み
ライフイベントマイホームの購入や結婚など、人生の大きな節目による絞り込み
地域・国や県、市町村単位で配信対象ユーザーを絞り込み
・特定の地点から半径〇kmで設定も可能

ほかにもGoogle 広告には以下3つの広告掲載場所を絞り込むターゲティング機能があり、よりターゲットを絞った広告配信が可能です。

Google広告のターゲティング機能概要
キーワード登録したキーワードによる配信先の絞り込み
トピックコンピュータやゲームなど指定したトピックによる配信先の絞り込み
プレースメント配信先を直接指定する絞り込み

ただし、ターゲットを絞り込みすぎると表示回数が減るため、機会損失がないように設定しましょう。

以下でGoogle 広告とYahoo!広告のターゲティング機能の種類や設定方法を紹介しているので、あわせてお読みください。

幅広い種類の広告を試してみる

ディスプレイ広告にはさまざまな種類があり、商材や訴求内容にあわせて最適な広告形式を選ぶことでCTRを向上させられる可能性があります。

ディスプレイ広告の種類は以下のとおりです。

スクロールできます
ディスプレイ広告の種類概要
バナー広告キャッチコピーや商品の写真、イラストなどで構成される静止画の広告
レスポンシブディスプレイ広告設定した画像や広告見出し、動画などを用いてGoogleのAIが掲載枠にあわせてクリエイティブを自動生成して配信される広告
動画広告YouTubeやWebアプリなどに配信できる動画型の広告
動的ディスプレイ広告ユーザー情報をもとに最適な広告を作成し、複数の商品やサービスを宣伝できる広告
HTML5広告マークアップ言語のHTML5を活用したアニメーションタイプの広告

たとえば、無形商材で商品の魅力を伝えるのが難しい場合は、実際の活用場面や使用方法を紹介できる動画広告がよいケースがあります。

それぞれ試してみることで、CTRの向上につながる広告形式を見つけられるでしょう。

端末ごとに最適な広告を用意する

タブレット端末やモバイル端末などにあわせて動画を作成することも大切です。

とくにモバイル端末は画面が小さいため、文字を大きくしたり見やすいキャッチコピーを短くしたりして、見やすいクリエイティブを作成しましょう。

CTAボタンを大きいサイズにしてタップしやすいようにすることも大切です。

モバイル端末による利用者が増えているため、スマートフォン向けの広告は必ず用意しましょう。

SEOの場合

SEOにおけるCTRの改善策は、以下のとおりです。

  • コンテンツの内容を充実させる
  • タイトルとディスクリプションを見直す
  • 定期的に記事を更新する
  • 構造化データを利用する
  • ファビコンを調整する

SEOの施策に注力したい方は、ぜひ参考にしてください。

また、SEO対策の施策についてより詳しく知りたい方は、以下の記事でも詳しく紹介しているので、ぜひご覧ください。

コンテンツの内容を充実させる

CTRを高めるには検索結果の上位に掲載される必要があるため、順位が低いコンテンツはリライトして記事の品質を高めましょう

検索順位が低いままではタイトルやディスクリプションを変更しても、CTRの大幅な改善は見込めません。

コンテンツをリライトする際は、競合が記載していて自社が記載していない情報を追記したり、競合でよく見られるキーワード(共起語)を追加したりするなどの対策をしましょう。

ほかにも自社データを掲載することで、Googleのアルゴリズムに独自性が評価され、より順位を高められる可能性があります。

たとえば自社のサービスで業務を改善した事例や、自社で実施したアンケートの回答などを追記することで独自性のあるコンテンツを作成できます。

記事構成も見直し、検索エンジンが特定のキーワードと関連しているコンテンツであると評価できるよう対策しましょう。

リライトする際のコツや注意点は、以下の記事でより詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

タイトルとディスクリプションを見直す

記事タイトルとディスクリプションを、ターゲットがクリックしたくなる内容にリライトしましょう。タイトルとディスクリプションがユーザーの検索意図にあっていないと、CTRが低下する要因になります。

記事タイトルを作成する際は、数字やキラーフレーズを入れてみましょう。

記事タイトルは左から読まれるため、ユーザーが求めている記事だとすぐに判断できるようキーワードを文頭に記載することも大切です。

またGoogleの検索結果では、記事タイトルの32文字以降は表示されない仕様になっています。記事の内容が伝わるよう、タイトルは32文字以内で書くことをおすすめします。

ディスクリプションを見直す際は、ぺージの内容がわかるように書き、興味を引く内容に変えましょう。ユーザーのベネフィットを記載し「なぜクリックすべきか」価値を提示することで、興味をもってもらいやすくなります。

タイトルの書き方やディスクリプションの書き方については、以下の記事で紹介しているので、あわせてお読みください。

定期的に記事を更新する

検索結果には記事の公開日や更新日が表示されるため、定期的に更新することでCTRを向上させられる可能性があります。

記事の新鮮さを示すことで、ユーザーから信頼を得られやすくなりクリックしてもらいやすくなります。

更新日が古い記事は、情報が古いと判断されるのでCTRが低下する要因になりかねません。

CTRを高めるには、古くなった情報を修正したり新しい事例や統計データを追加したりして記事の鮮度を維持させましょう。

構造化データを利用する

構造化データを実装して、検索結果により多くの情報を掲載する施策も効果的です。

構造化データとは、GoogleやYahoo!でコンテンツの内容を読み取ってもらうためのデータのことです。実装することで、検索結果の以下の場所に掲載される可能性があります。

スクロールできます
構造化データによる表示できる掲載枠概要
リッチリザルト・記事の説明文の下や検索結果上部などに表示される情報
・パンくずリストや商品のレビュー、レシピなどの情報を掲載
ナレッジパネル・検索結果画面の右に表示される情報
・会社や店名、人物などの詳細情報を掲載

リッチリザルトやナレッジパネルに掲載されると検索結果での表示範囲が広くなるため、記事が目立ちやすくなりクリック数を増やせます。

たとえば、料理のレシピを紹介しているサイトであれば以下のようなリッチリザルトに掲載され、ユーザーからクリックしてもいやすくなります。

リッチリザルト

構造化データの種類やマークアップの方法については、以下の記事でより詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

ファビコンを調整する

検索結果に表示されるファビコン(サイトアイコン)を最適化することで、ブランド認知を高め、CTRを向上させられる可能性があります。

ファビコンとは、検索結果やブラウザのタブなどに表示される小さなアイコンのことです。自社のイメージカラーやブランドのアイコンを取り入れたファビコンを設定すれば、自社サイトが認知されやすくなります。

認知が高まればクリック率を高められる可能性があるため、設定することをおすすめします。

LPの場合

LP内にあるCTAボタンのCTRを高める方法として、以下の5つを紹介します。

  • ファーストビューで興味をもってもらえる内容にする
  • ぺージのユーザビリティを改善する
  • ターゲットにあわせたCTAボタンを作成する
  • ハードルが下がる訴求をする
  • マイクロコピーを追加する

CTAのクリック数が増加することでCVRの改善にもつながるので、ぜひ参考にしてください。

また、以下の記事でLPを最適化するための施策をより詳しく紹介しているので、あわせてチェックしてみてください。

ファーストビューで興味をもってもらえる内容にする

LPを開くと最初に表示されるファーストビューで離脱率が高い場合は、デザインやキャッチコピー、CTAボタンなどを改善しましょう

ファーストビューを改善することで、LPの内容に興味をもってもらえるようになり、続きを読んでもらいやすくなります。

具体的なファーストビューの改善方法は以下のとおりです。

スクロールできます
改善箇所改善方法
メインビジュアル・商品やサービスのイメージが伝わる写真を掲載する
・情報を多く伝えたい場合は動画を設置する
キャッチコピー・商品やサービスの特徴をターゲットにあわせて簡潔に伝える
・広告文と一貫性のある内容にする
CTA・今すぐ購入したい人が問い合わせや申し込みができるようCTAボタンを設置する
・限定感のある訴求もしてコンバージョンを促進させる

ファーストビューの内容が魅力的になれば、離脱率を抑えられCTAをクリックしてくれる人も増えるでしょう。

ぺージのユーザビリティを改善する

ページの読みやすさや使いやすさを改善すれば、離脱率を低下でき、CTAをクリックしてもらえる可能性が高くなります。

LPがユーザーにとってストレスになりやすいページになっていると離脱されます。

たとえば、ページの読み込みに時間がかかる場合、ユーザーは情報を読み進められずストレスを感じてしまうでしょう。

ページの視認性や操作性を改善するには、以下のような対策を実施しましょう。

スクロールできます
LPの視認性と操作性の改善策具体的な改善策
視認性・フォントサイズを大きくして読みやすくする
・文字と背景の色を同系色にならないように変更する
・図解を用いて解説する など
操作性・画像を圧縮して容量を削減したり不要なHTMLコードを削減したりして読み込み速度を改善する
・レスポンシブデザインに対応してスマートフォンでも使いやすくする
・すぐに問い合わせができるようCTAボタンの位置を最適化する

ユーザビリティが向上することで、ユーザー獲得の機会損失を防ぎ、CVR改善にもつながります。

ターゲットにあわせたCTAボタンを作成する

ユーザーの購買プロセスにあわせたCTAボタンを用意することで、それぞれのフェーズに応じたクリックを促進できます

たとえば、情報収集をしているユーザーに向けてLPを作成する場合は「資料請求はこちら」「お役立ち資料をダウンロード」といったCTAが適切です。

すでに悩みを抱えている人には「無料相談はこちら」といったCTAボタンを設置することで、ユーザーに具体的な行動を促せるでしょう。

ユーザーの意図にあわせて文言を変えることで、CTAボタンをクリックしてもらいやすくなり、CTRの改善につながります。

CTAの改善方法については、以下の記事で詳しく紹介しているので、あわせてお読みください。

ハードルが下がる訴求をする

ユーザーの心理的ハードルを下げる工夫をCTAに加えるだけで、CTRを改善できる可能性があります。

たとえば訴求内容を「相談する」ではなく「無料で相談する」といった文言にすることで、ユーザーは金額がかからないことへの安心感を抱けるでしょう。

「購入する」というCTAボタンの場合は「1ヶ月無料で試してみる」に変更すれば、購入へのハードルを下げられます。

ユーザーの行動や心理を分析し、CTAを見てどのようなことを感じるのか仮説を立てながら文言を決めましょう。

マイクロコピーを追加する

CTAの周辺にマイクロコピーを追加するのもひとつの手です。

マイクロコピーとは、CTAボタンの上や下に配置する短い補足テキストで、ユーザーの行動を促進するために用いられます。

CTAをクリックするメリットをマイクロコピーで紹介することで、よりクリックへのハードルを下げられます。

たとえば「1分で入力完了」のような文言を追加すれば、すぐに資料をダウンロードできると判断でき、CTAボタンをクリックしやすくなるでしょう。

「5,000人以上が利用中」といった実績を提示するのも、ユーザーから信頼を得られやすくなるので効果的です。

CTAボタンだけでは訴求内容が限られるため、マイクロコピーを利用して訴求力を高めましょう。

CTR(クリック率)の注意点

リスティング広告やSEOにおいてCTRを高めるのは重要です。しかし、CTRだけを高めても意味がないことに注意しましょう。

CTR改善に向けた施策をして広告をクリックする人が増えたとしても、コンバージョンしなければ売上や利益につながりません

広告経由でアクセスされるLPに魅力がなかったり、商品自体のニーズが違っていたりしたら、ユーザーは商品やサービスを購入しません。

とくにリスティング広告の場合はクリック数に応じて広告費が決まります。
もしクリック数が多くて売上が少ない場合、広告費による利益損失のリスクもあります。

利益を獲得するには、LPの改善やターゲットの見直しが大切です。
広告をクリックしたユーザーが商品を購入するよう、コンバージョンを上げる仕組み作りを心がけましょう。

CTR(クリック率)を改善して費用対効果を高いマーケティングを行おう

CTRはクリック数を表示回数で割った指標で、検索順位や業種、使用するデバイスによって目安にすべき数値が異なります。

数値が低い場合は流入数が少ないため、改善が必要です。検索広告の場合はキーワードや広告文を見直したり、ディスプレイ広告の場合はターゲットを絞り込んだりしましょう。

SEOのCTRを改善する際は、記事の内容をリライトして検索順位を高めることが大切です。LPのCTAボタンのCTRを向上させたい方は、CTAボタンの訴求内容をハードルの低いものに変更しましょう。

ただし、コンバージョンが最終的な目的のため、CTR向上だけではなくLPや自社サイトの改善にも向けることが大切です。

広告やSEOをより効果的にするために、コンバージョンも意識しながら継続的にCTR改善の施策を実施していきましょう。

なお、はじめて広告運用やSEOをする場合、CTRを意識した広告文やコンテンツの制作は難しいかもしれません。もしWebマーケティングに詳しい人材やノウハウが不足している場合は、外注することも検討しましょう。

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